JP2567204B2 - ワイヤ放電加工方法および装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工方法および装置

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JP2567204B2 JP6131368A JP13136894A JP2567204B2 JP 2567204 B2 JP2567204 B2 JP 2567204B2 JP 6131368 A JP6131368 A JP 6131368A JP 13136894 A JP13136894 A JP 13136894A JP 2567204 B2 JP2567204 B2 JP 2567204B2
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章 藤井
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工方法お
よび装置に関し、特に、ワイヤ電極(以下単に「ワイ
ヤ」という)の走行経路中の加工部分を押し当てガイド
にて支持し、ワイヤ走行経路をワークの加工形状に対応
した経路に変形させ放電加工を施すワイヤ放電加工方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】押し当てガイドを用いたワイヤ放電加工
方法の例としては、特開平5−277838号「ワイヤ
ー放電加工方法」、特公昭62−43815号「ワイヤ
カット放電加工方法および装置」、特開昭55−541
38号「放電加工装置」などが知られている。
【0003】押し当てガイドを用いたワイヤ放電加工方
法の要約を、ICリードフレーム作成用のR座付きパン
チの加工を例に、図9をもとに説明する。ワーク801
はICリードフレーム作成用のR座付きパンチである。
このワーク801のR部801Rとストレート部801
Sとをワイヤ放電によって加工する。押し当てガイド8
02の押し当て部分802Rは円弧形状をしており、こ
れによりワイヤ803の走行経路が円弧状にガイドされ
る。押し当てガイド802のワイヤ803との接触部分
は溝状になっており、ワイヤ803が押し当てガイド8
02から外れないようになっている(図10参照)。そ
して、ワーク801とワイヤ803との間に放電を起こ
させて加工が行われる。
【0004】ワークと押し当てガイドの加工中の位置関
係を図10をもとに説明する。第10図は、R座付きパ
ンチ(ワーク)801をパンチの先端(刃先)方向(図
9でいえば、紙面の下方)からみた図である(ただし説
明のため誇張して描かれている)。ワイヤ803は、ワ
ーク801の外周をワーク801が所望の形状になるよ
うに図の矢印で示すように(a)から(f)まで移動し
つつ加工する。ワイヤ803は押し当てガイド802に
より支持されている。押し当てガイド802は、ワーク
801との干渉を防ぐために、ワーク801に対して相
対的に回転移動を行いながら移動する。
【0005】この回転移動を行わせるため、従来の技術
では、押し当てガイドを回転駆動する機構を設け、加工
機に対して押し当てガイドを回転させる構造となってい
た(たとえば特公昭62−43815号参照)。
【0006】上記のような方法によれば、操作者が加工
プログラムを作成しやすい。何故なら、通常のNCパー
トプログラムと同様に、ワーク801の形状を直線、円
弧といった基本形状単位で指令するとともに、それぞれ
の基本形状単位に対応する押し当てガイド802の回転
角をプログラムすれば、それがそのまま加工テーブルや
押し当てガイドの機械的な動作に対応することになるか
らである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法によれば、機械に対して押し当てガイドをワークの形
状に合せて移動、回転させる必要があるため、機械的な
構成が非常に複雑になる。ワイヤ放電加工機は、もとも
とワイヤ供給装置、ワイヤテンション制御装置等の複雑
なワイヤ駆動系を装備しており、これにさらに押し当て
ガイドの駆動機構を組込むのは、加工機の機械的構成を
非常に複雑にし、精度だし作業も困難な作業になる。
【0008】押し当てガイド側を固定して、ワークのみ
を移動、回転させる機構にすれば機械の構成は単純化さ
れるが、この場合のワークの移動経路は、たとえワーク
形状が線分や円弧といった単純形状の組み合わせで構成
されていたとしても非常に複雑になり、操作者がプログ
ラミングを行うのは非常に困難である。
【0009】本発明の目的は、操作者のプログラミング
は従来技術と同じ分かりやすい方法で行え、しかも、機
械側は押し当てガイドを固定した機構でよいワイヤ放電
加工方法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、ワイヤの走行経路中の加工範囲
内においてワイヤの走行経路が所望の形状になるように
ワイヤを押し当てガイドによってワークに押し当てなが
ら放電加工するワイヤ放電加工方法において、前記ワー
クに対して固定された座標系におけるワイヤ中心位置の
移動指令とワイヤ中心の周りの押し当てガイドの回転指
令とから成る加工プログラムを入力し、前記加工プログ
ラムを、前記押し当てガイドに対して固定した座標系に
おけるワーク回転中心の移動指令とワーク回転中心の周
りのワークの回転指令であって、かつ、ワークと押し当
てガイドの相対的な移動は前記加工プログラムと同一で
ある指令に変換し、変換された指令に基づいて、前記押
し当てガイドを固定させたまま、前記ワークを移動、回
転させてワイヤ放電加工を行うようにした。
【0011】
【作用】加工プログラムを変換処理し、変換後の指令に
基づいて、押し当てガイドを固定させたまま、ワークを
移動、回転させてワイヤ放電加工を行う。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
詳細に説明するが、実施例の説明の前に、本発明の基本
的な考え方について説明する。
【0013】本発明において、加工プログラムは、従来
と同様のものを使用する。すなわち、図10に示すよう
に、ワーク801を固定させた座標系において、ワーク
の形状に合せてワイヤ803の移動を指示する移動指令
と、ワイヤ803の位置に応じて押し当てガイド802
の回転角を指示する回転指令を、加工プログラムとして
用いる。
【0014】次に、図11に示すように、押し当てガイ
ド802を固定させ、ワーク801を移動、回転させる
ことによって、ワーク801および押し当てガイド80
2の相対的な位置関係が図10と同じになるようにす
る。図11の(a)〜(f)は、それぞれ図10の
(a)〜(f)に対応している。すなわち、図11に示
すごとくワーク801が移動、回転するように、当初の
加工プログラムを移動指令変換手段によって変換する。
ワーク801を回転させるには、ワーク回転手段を用い
る。
【0015】図1は、本発明の第1実施例の基本構成を
示す図であって、ワイヤ中心の移動指令と押し当てガイ
ドの回転指令から成る加工プログラム101を、移動指
令変換手段102によって、ワークの回転中心の移動指
令および回転指令103に変換する。
【0016】図2は座標系について説明したもので、座
標系は2つあり、第1の座標系は、当初の加工プログラ
ムの座標系であり、ワーク801の回転中心801Cを
原点としワーク801に固定された座標系01である。
第2の座標系は、ワイヤ中心位置803Cを原点とし押
し当てガイド802に対して固定された座標系02であ
る。
【0017】ワイヤ放電加工は3次元空間内で行われ、
座標系01、座標系02も厳密には3次元座標系である
が、ワイヤ放電加工の基本的動作は2次元空間内で行わ
れるため、座標系01と座標系02はともに2次元座標
系であるとして論を進めても問題はない。
【0018】当初の加工プログラム101は、ワークに
対して固定された座標系からみたワイヤの移動指令とワ
イヤ中心のまわりの押し当てガイドの回転指令である。
入力の移動指令を規定する座標系と座標系01は厳密に
は同一でないが、共にワークに対して固定されており、
その差分は座標系の平行移動と回転移動である。したが
って両座標系間の変換は簡単な座標系の変換式で行える
ので、入力指令は座標系01上の移動指令であると考え
て論を進める。座標系01上で見たワイヤ中心の移動指
令とワイヤ中心の周りの押し当てガイドの回転角度を、
時刻tの関数として、 ワイヤ中心の移動指令:(x1(t),y1(t)) ワイヤ中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ1
(t) と表わす。ワイヤ放電加工機への加工指令は、NCパー
トプログラムや自動プログラミング言語といった各種各
様の形式で行われるが、本質的には、どれも時間の関数
としてのワイヤの移動を規定しており、上記の様に時刻
tを媒介変数として移動指令を表現するのがもっとも一
般的な表現である。
【0019】また、移動指令変換手段102の出力10
3は、押し当てガイドに対して固定された座標系でのワ
ークの回転中心の移動指令およびワーク回転中心の周り
のワークの回転指令であって、ワークと押し当てガイド
の相対的な移動は入力指令と同一となる指令である。出
力の移動指令を規定する座標系(通常は原点が放電加工
装置に対して特定の位置に決められている機械座標系)
と座標系02とは厳密には同一でないが、共に押し当て
ガイドに対しては固定されており、その差分は座標系の
平行移動と回転移動である。したがって両座標系間の変
換は簡単な座標系の変換式で行えるので、一般性を失わ
ずに出力指令は座標系02上のワークの回転中心の移動
指令とワークの回転指令として説明を進める。この指令
は、座標系02からみた座標系01の移動指令と回転指
令である。これを時刻tの関数として ワーク回転中心の移動指令:(x2(t),y2
(t)) ワーク回転中心の周りのワークの回転指令:θ2(t) と表わす。
【0020】移動指令変換手段102は、下式1に基づ
き(x1,y1,θ1)から(x2,y2,θ2)への
変換を行う。 x2(t)=-cos(θ1(t))・x1(t)−sin(θ1(t))・y1(t) y2(t)= sin(θ1(t))・x1(t)−cos(θ1(t))・y1(t) θ2(t)=-θ1(t) (式1) なお上記(式1)は明細書においては連立方程式で示
し、図面においては行列を用いて示した(後述の式2も
同様である)。
【0021】式1により所望の出力が得られることを図
3に基づき数学的に証明する。図3は、時刻がtだけ経
過した時点での座標系01と座標系02の位置関係を表
わしている。座標系01から座標系02の原点へのベク
トルは (x1(t),y1(t)) であり、座標系01に対する座標系02の回転角度は θ1(t) である。任意の点Pの座標値の座標系01上での座標値
を (a1,b1) とすると、座標系02での点Pの座標値(a2,b2)
は、簡単な座標変換によって、 a2= cos(θ1(t))(a1-x1(t))-sin(θ1(t))(b1-y1(t)) b2=-sin(θ1(t))(a1-x1(t))-cos(θ1(t))(b1-y1(t)) と表わせる。座標系01の原点(a1,b1)=(0,
0)を座標系02からみた座標が、出力の(x2
(t)、y2(t))であるから、 x2(t)=-cos(θ1(t))・x1(t)-sin(θ1(t))・y1(t) y2(t)= sin(θ1(t))・x1(t)-cos(θ1(t))・y1(t) となる。また、θ2(t)は、θ1(t)と逆方向で同
一角度の回転であるから 、 θ2(t)=−θ1(t) となる。よって、式1が証明された。
【0022】次に、上記移動指令変換手段を実現するた
めの手段として使用する座標変換手段について説明す
る。図4に示すように、座標変換手段402は、入力4
01(α,β,γ)を式2によって出力403(x,
y,c)に変換する。 x=-cos(γ)・α−sin(γ)・β y= sin(γ)・α−cos(γ)・β c=-γ (式2)
【0023】座標変換手段402は、ある1点に対して
式1の変換を行う手段である。座標変換手段402は一
般的な数式計算を行う手段であって、マイクロプロセッ
サとその上で実行されるプログラムを用いれば簡単に実
現できる。三角関数の計算には数値演算プロセッサ等の
専用プロセッサを用いてもよいし、各種の近似計算を用
いてもよい。
【0024】なお上記説明では、段落
【0018】で述べたように、入力の移動指令を規定す
る座標系と座標系01とを同一のものとして扱い、また
段落
【0019】で述べたように出力の移動指令を規定する
座標系(通常、機械座標系)と座標系02とを同一のも
のとして扱って説明した。しかし、実際には、これらの
座標系間の変換を行う必要があるので、この座標変換
は、上記移動指令変換手段において行うようにすればよ
い。
【0025】次に上記移動指令変換手段を組み込んだワ
イヤ放電加工装置について説明する。図5は本実施例の
ワイヤ放電加工装置の加工部の概略図であり、ワイヤ8
03は、ワイヤ供給ボビン(図示せず)から供給され、
複数のプーリ201、ワイヤガイド203、ワイヤガイ
ド205に架設されてワイヤ走行経路を形成している。
ワイヤ走行経路中の加工範囲A内には、押し当てガイド
207が装置本体(図示せず)に固定されている。押し
当てガイド207は、たとえば図9に示す押し当てガイ
ド802と同様に、円弧形状の押し当て部を有するとと
もに、ワイヤ803との接触部分は溝状になっていてワ
イヤが外れないようになっている。
【0026】ワーク801は、ワーク取付部209にチ
ャック機構211によって取り付けられ、ワーク取付部
209は移動機構213に固定されている。移動機構2
13は、ワーク取付部209を、X方向(図5の左右方
向)、Y方向(図5の紙面の表から裏へ突き抜ける方
向)、Z方向(図5の上下方向)を移動させることがで
きるとともに、ワーク取付部209を回転させることが
できる(図5のC)。移動機構213は後述する複数の
モータによって各方向に駆動される。
【0027】図6は図5のワイヤ放電加工装置を制御す
る制御装置のブロック図である。図6のモータ503
X,503Y,503Z,503Cは、それぞれ、上述
した移動機構をX,Y,Z,C方向に駆動するモータで
あって、制御装置502は、入力された加工プログラム
101をモータ503の回転指令に変換する。
【0028】加工プログラム101は、ワイヤの移動指
令と、拡大・縮小、座標回転、ワイヤ径補正、テーパ加
工といった各種の軌跡の補正機能等を規定するプログラ
ムである。移動指令は通常、線分や円弧といった基本形
状単位の移動指令の組合せとして表現される。また加工
プログラムは押し当てガイドの回転指令を含んでいる。
【0029】加工プログラム101は、入力手段504
(キーボード、テープリーダ、フロッピディスク等)よ
り制御装置502に入力され、記憶手段505に格納さ
れるか、あるいは、入力手段504によって直接加工指
令処理手段506に渡される。加工指令処理手段506
では、加工プログラム101で規定された移動手段を解
析し、各種の補正(ワイヤ径補正等)を施して補間手段
507に渡す。補間手段507への入力は、各種の補正
済の、線分や円弧といった基本形状単位の移動指令であ
る。
【0030】補間手段507は、微小時間周期毎に、そ
の周期での移動量をサーボ制御手段508に指令すると
ともに、各周期の座標値を更新する。サーボ制御手段5
08では、補間手段507からの指令通りにモータ50
3を追従させるべく、サーボ制御を行う。
【0031】図7は補間手段507の構成を示すブロッ
ク図であり、本実施例においては、移動指令変換手段を
補間手段507に組み込んだ。図7において、加工指令
処理手段506からの移動指令609を格納手段604
に格納する。座標値算出手段605は微小時間間隔毎に
起動され、入力された移動軌跡上のその時刻での座標値
を算出する。移動指令変換手段606は、座標変換手段
607と差分算出検出手段608から構成される。座標
変換手段607は入力された座標値に対して式2にもと
づいた変換を行う。差分算出手段608では、前周期で
の座標値(座標変換手段607が前周期で求めた座標
値)と今回の座標値(座標変換手段607が今回周期で
求めた座標値)の差分を求め、これを周期毎の移動量6
10としてサーボ制御手段508に出力する。
【0032】以上のようにすれば、加工プログラムとし
て、ワークに対して固定された座標系におけるワイヤ中
心位置の移動指令とワイヤ中心のまわりの押し当てガイ
ドの回転指令とを入力すれば、移動指令変換手段によっ
て、押し当てガイドに対して固定した座標系におけるワ
ーク回転中心の移動指令とワーク回転中心の周りのワー
クの回転指令であって、かつ、ワークと押し当てガイド
の相対的な移動は加工プログラムと同一である指令に変
換される。この変換された指令に従ってワークは図11
に示すように移動、回転駆動される。このように押し当
てガイドを加工機に固定できるため、機械的構成が単純
になり機械の設計・製造・保守が非常に簡略化され、加
工精度も向上する。
【0033】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図8は本発明の移動指令変換手段を加工指令処理手
段703(図6の506に相当)に組込む例である。
【0034】加工指令処理手段703は、記憶手段50
5や入力手段504から、加工プログラム読み出し手段
705により、加工プログラム101を読み出し、加工
プログラム解析・補正手段706に渡す。加工プログラ
ム解析・補正手段706は、加工プログラムを解析し、
各種の補正処理(図形の拡大処理、縮小処理、回転処
理、ワイヤ径補正処理、テーパ処理など)を施し、移動
指令変換手段707に渡す。移動指令変換手段707の
入力は、各種補正済の、直線、円弧といった基本形状単
位の移動指令である。
【0035】移動指令変換手段707は、移動分割手段
708、座標変換手段709、移動生成手段710から
なる。移動分割手段708は、基本形状単位の移動指令
を微小な長さを有する直線の移動指令に分割する。分割
した移動指令の始点と終点を座標変換手段709に渡
し、式2により変換を行う。移動生成手段710は、変
換された始点と終点をもつ直線移動を補間手段507に
出力する。この様にして、移動指令変換手段707は、
入力された1つ基本移動指令から、分割され式2の変換
を施された複数の直線移動指令を出力する。この実施例
は、移動指令を微小な長さに分割することにより近似計
算を行うものである。補間手段507への出力が直線移
動であるのは、近似計算として直線が計算しやすいから
であって、補間手段504が処理できるのであれば、二
次曲線等を用いたもっと精度のよい近似を行ってもよ
い。
【0036】上記実施例においては、制御装置におい
て、補間手段507および加工指令処理手段506に移
動指令変換手段を組み込んだが、移動指令変換手段の組
み込み位置は上記の場合に限らない。たとえば、図6に
おいて、制御装置502と加工プログラム101との間
に、移動指令変換手段を配置してもよい。その場合は、
図8の加工指令処理手段703と同様の構成にするとよ
い。そして加工プログラム101は、適当な入力手段を
介して加工プログラム読み出し手段705に入力する。
変換したプログラムは移動生成手段710から、制御装
置502の入力手段504へ送ればよい。もちろん、そ
のときは信号のフォーマットが入力手段504に合うよ
うに移動生成手段710において処理する。
【0037】
【発明の効果】本発明により、加工プログラムは従来通
りの分かりやすいプログラムでよく、しかも押し当てガ
イドを機械に固定できるため、機械的構成が単純になり
機械の設計・製造・保守が非常に簡略化され、加工精度
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基本構成を説明する図であ
る。
【図2】図1で用いる2つの座標系の解説図である。
【図3】座標変換の原理を説明する図である。
【図4】実施例で使用する座標変換手段の解説図であ
る。
【図5】実施例のワイヤ放電加工装置の主要部の概略図
である。
【図6】図5の装置を制御する制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6の補間手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例を説明するブロック図であ
る。
【図9】ワークと押し当てガイドの位置関係を示す図で
ある。
【図10】従来の方法におけるワークと押し当てガイド
の動作を示す図である。
【図11】本発明におけるワークと押し当てガイドの動
作を示す図である。
【符号の説明】
101 加工プログラム 102 移動指令変換手段 207、802 押し当てガイド 801 ワーク 801C ワークの回転中心 803 ワイヤ 803C ワイヤ中心位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 健治 神奈川県愛甲郡愛川町三増359番地の3 株式会社牧野フライス製作所内 (72)発明者 吉田 功二 神奈川県愛甲郡愛川町三増359番地の3 株式会社牧野フライス製作所内 (56)参考文献 特開 平5−277838(JP,A) 特開 平3−239486(JP,A) 特公 昭62−43815(JP,B2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極の走行経路中の加工範囲内に
    おいてワイヤ電極の走行経路が所望の形状になるように
    ワイヤ電極を押し当てガイドによってワークに押し当て
    ながら放電加工するワイヤ放電加工方法であって、 前記ワークに対して固定された座標系におけるワイヤ電
    極中心位置の移動指令とワイヤ電極中心の周りの押し当
    てガイドの回転指令とから成る加工プログラムを入力
    し、 前記ワークの回転中心を原点とし前記ワークに対して固
    定された座標系を座標系01とし、前記ワイヤ電極中心
    位置を原点とし前記押し当てガイドに対して固定された
    座標系を座標系02とし、座標系01で見たワイヤ電極
    中心の移動指令とワイヤ電極中心の周りの押し当てガイ
    ドの回転角度を時刻tの関数として、 ワイヤ電極中心の移動指令:(x1(t),y1
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    1(t) とし、座標系02からみたワーク回転中心の移動指令と
    ワーク回転中心の周りのワークの回転指令を時刻tの関
    数として ワイヤ電極中心の移動指令:(x2(t),y2
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    2(t) と表わしたとき、前記加工プログラムを、 x2(t)=−cos(θ1(t))・x1(t)−s
    in(θ1(t))・y1(t) y2(t)=sin(θ1(t))・x1(t)−co
    s(θ1(t))・y1(t) θ2(t)=−θ1(t) で表される指令に変換し、 この変換された指令に基づいて、前記押し当てガイドを
    固定させたまま、前記ワークを移動、回転させてワイヤ
    放電加工を行う、 ことを特徴とするワイヤ放電加工方法。
  2. 【請求項2】 ワークを回転させるワーク回転手段を有
    し、ワイヤ電極の走行経路中の加工範囲内においてワイ
    ヤ電極の走行経路が所望の形状になるようにワイヤ電極
    に押し当てる押し当てカイドを持つワイヤ放電加工装置
    であって、 前記ワークに対して固定された座標系におけるワイヤ電
    極中心位置の移動指令とワイヤ電極中心の周りの押し当
    てガイドの回転指令とから成る加工プログラムを入力す
    る入力手段と、 前記加工プログラムに各種の補正を施す加工指令処理手
    段と、 前記加工指令処理手段によって補正された指令の微小時
    間周期毎の座標値を算出する座標値算出手段と、 前記算出された座標値を変換する座標変換手段と、 前記座標変換手段によって前周期において求められた座
    標値と今回周期で求められた座標値の差分を出力する差
    分算出手段と、 前記差分算出手段から出力された差分に基づいて駆動部
    をサーボ制御するサーボ制御手段とを備え、 前記座標変換手段は、前記ワークの回転中心を原点とし
    前記ワークに対して固定された座標系を座標系01と
    し、前記ワイヤ電極中心位置を原点とし前記押し当てガ
    イドに対して固定された座標系を座標系02とし、座標
    系01で見たワイヤ電極中心の移動指令とワイヤ電極中
    心の周りの押し当てガイドの回転角度を時刻tの関数と
    して、 ワイヤ電極中心の移動指令:(x1(t),y1
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    1(t) とし、座標系02からみたワーク回転中心の移動指令と
    ワーク回転中心の周りのワークの回転指令を時刻tの関
    数として ワイヤ電極中心の移動指令:(x2(t),y2
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    2(t) と表わしたとき、下式1に基づく変換を行うことを特徴
    とするワイヤ放電加工装置。 x2(t)=−cos(θ1(t))・x1(t)−s
    in(θ1(t))・y1(t) y2(t)= sin(θ1(t)・x1(t)−co
    s(θ1(t))・y1(t) θ2(t)=−θ1(t) (式1)
  3. 【請求項3】 ワークを回転させるワーク回転手段を有
    し、ワイヤ電極の走行経路中の加工範囲内においてワイ
    ヤ電極の走行経路が所望の形状になるようにワイヤ電極
    に押し当てる押し当てガイドを持つワイヤ放電加工装置
    であって、 前記ワークに対して固定された座標系におけるワイヤ電
    極中心位置の移動指令とワイヤ電極中心の周りの押し当
    てガイドの回転指令とから成る加工プログラムを入力す
    る入力手段と、 前記加工プログラムを、前記押し当てガイドに対して固
    定した座標系におけるワーク回転中心の移動指令とワー
    ク回転中心の周りのワークの回転指令に変換する移動指
    令変換手段とを備え、 前記ワークの回転中心を原点とし前記ワークに対して固
    定された座標系を座標系01とし、前記ワイヤ電極中心
    位置を原点とし前記押し当てガイドに対して固定された
    座標系を座標系02とし、座標系01で見たワイヤ電極
    中心の移動指令とワイヤ電極中心の周りの押し当てガイ
    ドの回転角度を時刻tの関数として、 ワイヤ電極中心の移動指令:(x1(t),y1
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    1(t) とし、座標系02からみたワーク回転中心の移動指令と
    ワーク回転中心の周りのワークの回転指令を時刻tの関
    数として ワイヤ電極中心の移動指令:(x2(t),y2
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    2(t) と表わしたとき、前記移動指令変換手段は下式1に基づ
    く変換を行うことを特徴とするワイヤ放電加工装置。 x2(t)=−cos(θ1(t))・x1(t)−s
    in(θ1(t))・y1(t) y2(t)=sin(θ1(t))・x1(t)−co
    s(θ1(t))・y1(t) θ2(t)=−θ1(t) (式1)
  4. 【請求項4】 ワークを回転させるワーク回転手段を有
    し、ワイヤ電極の走行経路中の加工範囲内においてワイ
    ヤ電極の走行経路が所望の形状になるようにワイヤ電極
    に押し当てる押し当てガイトを持つワイヤ放電加工装置
    であって、 前記ワークに対して固定された座標系におけるワイヤ電
    極中心位置の移動指令とワイヤ電極中心の周りの押し当
    てガイドの回転指令とから成る加工プログラムを入力す
    る入力手段と、 前記加工プログラムを解析し、各種補正処理を施し、基
    本形状単位の移動指令を出力する加工プログラム解析・
    補正手段と、 前記基本形状単位の移動指令を微小な長さを有する直線
    の移動指令に分割する移動分割手段と、 前記分割された直線移動指令の始点と終点を座標変換す
    る座標変換手段と、 前記座標変換された直線移動指令の微小時間周期毎の移
    動量を求める補間手段と、 前記補間手段から出力された移動量に基づいて駆動部を
    サーボ制御するサーボ制御手段とを備え、 前記座標変換手段は、前記ワークの回転中心を原点とし
    前記ワークに対して固定された座標系を座標系01と
    し、前記ワイヤ電極中心位置を原点とし前記押し当てガ
    イドに対して固定された座標系を座標系02とし、座標
    系01で見たワイヤ電極中心の移動指令とワイヤ電極中
    心の周りの押し当てガイドの回転角度を時刻tの関数と
    して、 ワイヤ電極中心の移動指令:(x1(t),y1
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    1(t) とし、座標系02からみたワーク回転中心の移動指令と
    ワーク回転中心の周りのワークの回転指令を時刻tの関
    数として ワイヤ電極中心の移動指令:(x2(t),y2
    (t)) ワイヤ電極中心の周りの押し当てガイドの回転指令:θ
    2(t) と表わしたとき、下式1に基づく変換を行うことを特徴
    とするワイヤ放電加工装置。 x2(t)=−cos(θ1(t))・ x1(t)−
    sin(θ1(t))・y1(t) y2(t)=sin(θ1(t))・x1(t)−co
    s(θ1(t))・y1(t) θ2(t)=−θ1(t) (式1)
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