JP2567197B2 - マスタスレーブ形マニプレータ - Google Patents
マスタスレーブ形マニプレータInfo
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Description
レータに関し、特には、スレーブアームに所望の動きを
させるために、スレーブアームに相似形のマスタアーム
の位置を制限する機構に関する。
マニプレータとして多用されており、通常は、スレーブ
アームに相似形のマスタアームを人が把持して動かすこ
とにより、スレーブアームの関節角がマスタアームと同
様の角度に追従して、人の意志通りにスレーブアームが
動作する。そのために、マスタアームの各軸の位置検出
器により人の手の動きを検出して、スレーブアームに指
令を与えている。しかし、スレーブアームの動作の対象
物として壁,コンベア,水平面状の障害物あるいは波形
曲面の物体等が存在する場合、例えば下記(1)〜
(5)の動作を行わせようとしても、マスタアームを操
作する人の感覚だけで制御することは、スピード,精度
及び疲労度の点で非常に困難である。 (1)対象物に干渉(接触)しないような高さ寸法で、
スレーブアームのハンドを移動させる。 (2)対象物の平面に沿って定間隔あけてスレーブアー
ムのハンドを移動させる。 (3)対象物の曲面や平面に倣ってスレーブアームのハ
ンドを移動させる。 (4)或る空間内だけ、あるいは或る空間外だけでスレ
ーブアームのハンドを移動させる。 (5)或る一平面だけでスレーブアームのハンドを移動
させる。
るだけでは制御が難しい動作については、従来、マニプ
レータの制御盤内のCPUの演算処理により制御を実現
している。具体的には、人が操作したマスタアームの位
置をCPUが座標変換して、常にスレーブアームのハン
ドの位置制御をCPUが行うことにより、X,Y及びZ
軸のうち或る1軸に沿った直線動作、ハンド位置の高さ
制限、水平面上のみの動作などハンド位置の自由度の制
限、あるいは倣い動作を実現する。
Uによる制御では演算時間が膨大になるため、人の手の
動きに対するマスタアームの応答は良いが、マスタアー
ムの動きに対してはスレーブアームの応答時間が増加し
て、マニプレータが使いづらく且つ応答性の悪いものに
なってしまう。これの解決が本発明の目的である。
明のマスタスレーブ形マニプレータは、マスタアームの
動きに追従してこのマスタアームと相似形のスレーブア
ームが動くマスタスレーブ形マニプレータにおいて、上
記マスタアームにはこのマスタアームと相似の動きをし
動作範囲が上記マスタアームより狭いサブマスタアーム
を備え、このサブマスタアームに接触子を備え、この接
触子が当接し得る接触面を有しこの接触面により上記サ
ブマスタアームの位置を制限する位置制限部材を備え、
たことを特徴とする。
触子が当接すると、サブマスタアームひいてはマスタア
ームは接触子が接触面に当接した状態でしか動くことが
できず、これによってスレーブアームのハンド位置が制
限される。したがって、接触面をスレーブアームのハン
ド位置を制御したい平面あるいは曲面等に形成しておく
ことにより、サブマスタアームの接触子を接触面に当接
した状態でマスタアームを人が動かすだけで、スレーブ
アームのハンド位置を所望の平面上あるいは曲面上に倣
わせるなど、位置制御することができる。また、接触面
の形状を壁面,コンベア面あるいは障害物を模して形成
しておくことにより、これらと干渉しないようにスレー
ブアームのハンドの位置制御を行うことができる。更
に、接触面を、動作を許容する空間を仕切るように形成
しておくことにより、所望の空間内または空間外にのみ
スレーブアームのハンド位置を制御することができる。
また、サブマスタアームの接触子を接触面に当接させて
いるため、サブマスタアームの動作範囲はマスタアーム
より狭い動作範囲となるため位置制御部材が小形化で
き、位置制御部材と操作員との干渉を防止することがで
きる。殊に、接触面を有する位置制限部材が1軸(旋回
台)の回転と一体に回転する棒状体の場合には、棒状体
が短くなるので回動によりこの棒状体が操作員等と干渉
することが少なくなる。
細に説明する。図面中、図1は本発明を適用したマスタ
スレーブ形マニプレータの一例を示し、図2はスレーブ
アームとマスタアームの関節構成例を示し、図3は本実
施例に係るマスタアームの構造を示し、図4は位置制限
部材の干渉の様子を示し、そして、図5は接触面の各例
を示す。
コンベア上の鋳物製品等をワークとする大型のものであ
り、スレーブアーム1の旋回台(第1軸)2にキャビン
3を設け、このキャビン3内に操作員4のシート5とマ
スタアーム6とを設けてある。マスタアーム6にはサブ
マスタアーム7を設けてこれに接触子8を設けてある。
9は位置制限部材、10はその接触面、11は位置調整
装置である。詳細は後に説明する。
構成には、図2に示すような平行リンク式のアームを採
用している。マスタアーム6はスレーブアーム1と縮小
相似形である。また、接触子8はその動作範囲、換言す
れば接触面10の面積を小さくするために、図2(b)
〜(d)に示すようにマスタアーム6に対して縮小動作
するサブマスタアーム7を設けてこれに接触子8を取付
けている。本実施例では図2(b)に示す構造のサブマ
スタアーム7を採用している。なお、スレーブアーム1
とマスタアーム6とは相似関係にあり、マスタアーム6
の位置検出器(図示省略)で人の手の動きを検出し、こ
れから図示省略の制御盤にてスレーブアーム1に指令を
与え、スレーブアーム1の関節角がスレーブアーム6と
同様の角度となるように追従させる。
3(a)は平面から図3(b)は側面からそれぞれみた
図であって、図3(a)ではマスタアーム6の一軸と一
体に回動する位置制御部材9の動作範囲を示し、図3
(b)ではマスタアーム6のグリップ部6aとサブマス
タアーム7の接触子8との動作範囲をもそれぞれ示して
いる。図3に示すように本実施例のマスタアーム6はス
レーブアームの旋回台(図1の符号2参照)に取付けた
基台12上に第1軸まわりの旋回台13を有するもので
あり、この旋回台13の旋回部分を架台として、位置調
整装置11を介して位置制限部材9を設けてある。
スレーブアーム1のハンドの下限位置を一定高さに制限
するために、水平な接触面10を有するものであり、略
L形の移動側フレーム14の上端部14Aに受板15を
固定し、この受板15上に緩衝のためにばね16とリニ
アガイド17を用いて、上面を接触面10とする平板1
8を取付けてある。更に、ゴム板19とダンパ20を受
板15に設けて十分な緩衝効果を得るようにしてある。
ては、第2軸28、第3軸29及び第4軸30が回動可
能に連結されており、第4軸30の先端にはグリップ部
6aが装着され、そのグリップ部6aでは第5軸回転用
ロッカースイッチ31、ハンド開閉用のトリガスイッチ
32、及びデッドマンスイッチ33が備えられる。
軸29に対応して相似形のサブマスタアーム7が連結さ
れ、このサブマスタアーム7はマスタアーム6より動作
範囲は狭いが、第2軸28、第3軸29と全く同じ動き
を行なう。したがって、サブマスタアーム7の接触子8
の縮小した動きとマスタアーム6のグリップ部6aの動
きとは全く同一となる。したがって、サブマスタアーム
7の接触子8が位置制御部材9の接触面10にて規制さ
れれば、マスタアーム6のグリップ部6aの動きも規制
され、ひいてはスレーブアーム1の動きも規制される。
軸に連結されて第1軸の回転と一体に回転する構造であ
るため、第1軸の回動に伴って図3(a)に示すように
接触面10を含む位置制御部材9の揺動範囲が生ずる。
この場合、接触面10はサブマスタアーム7に対応して
短く形成されているので、揺動範囲も拡がる。すなわ
ち、操作員の運転席シート5を平面からみた簡略図であ
る図4にあって、図4(a)の如く接触面10がマスタ
アーム6に対応する場合には長くする必要がある反面、
図4(b)の如く接触面10がサブマスタアーム7に対
応させた場合には短くなる。この場合、図4(a)では
操作員のひざ等にぶつかりやすい事態も生ずるが、図4
(b)ではそのようなことはない。
水平面10に限らず、図5(a)に示すような複雑な形
状をした倣い用の曲面10A、図5(b)に示すような
壁に模した面10B、障害物に模した面10Cあるいは
コンベアに模した面10D、更には図5(c)に示すよ
うな動作範囲を空間内に制限する面10E、図5(d)
に示すような動作範囲を空間外に制限する面10Fなど
があり、必要に応じて使用する。上述した実施例では位
置制限したい面がXY平面(水平面)であったので、マ
スタアーム6の第1軸旋回台13を架台として位置制限
部材9を設置したが、これに限らず、マスタアーム6の
基台12等を架台として位置制限部材9を設置しても良
い。
発明によれば下記の効果がある。 (1)スレーブアームの位置制御がマスタアームの操作
によって、リアルタイムに即ち、ロス時間なく実行する
ことができる。 (2)接触子及び接触面があれば良いので、装置構成が
簡単で安価である。 (3)機械的に位置制御するので、接触面の変更でスレ
ーブアームのハンド位置を所望の面に制御できるから、
ティーチング等の作業が不要である。 (4)また、従来のような座標変換して常に位置制御す
るためのCPU及びそのソフトウェアといった複雑な制
御が不要である。そのため、CPUやソフトウェアの保
守も不要であるから、仮に制御盤がダウンした時でも、
パラメータ再生や再ティーチング等の手間が不要であ
る。 (5)更に、マスタアームと接触面との位置関係を調整
することができることにより、スレーブアームと対象物
の関係が変っても、例えばワーク形状の変化,コンベア
面の高さ変更あるいは設備レイアウトの変更等に容易に
対応することができる。 (6)サブマスタアームに対応して接触面を形成してお
り、位置制御部材9をコンパクトにでき、動作範囲が拡
がり干渉を防止することができる。
タの一例を示す図。
示す図。
例を示す図。
F 接触面 11 位置調整装置 12 基台 13 マスタアームの第1軸旋回台 14 移動側フレーム 14A 上端部 15 受板 16 ばね 17 リニアガイド 18 平板 19 ゴム板 20 ダンパ 28 第2軸 29 第3軸 30 第5軸
Claims (1)
- 【請求項1】 マスタアームの動きに追従してこのマス
タアームと相似形のスレーブアームが動くマスタスレー
ブ形マニプレータにおいて、 上記マスタアームにはこのマスタアームと相似の動きを
し動作範囲が上記マスタアームより狭いサブマスタアー
ムを備え、 このサブマスタアームに接触子を備え、 この接触子が当接し得る接触面を有しこの接触面により
上記サブマスタアームの位置を制限する位置制限部材を
備え、 たことを特徴とするマスタスレーブ形マニプレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5271447A JP2567197B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | マスタスレーブ形マニプレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5271447A JP2567197B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | マスタスレーブ形マニプレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07124875A JPH07124875A (ja) | 1995-05-16 |
JP2567197B2 true JP2567197B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=17500157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5271447A Expired - Lifetime JP2567197B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | マスタスレーブ形マニプレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567197B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107921639B (zh) * | 2015-08-25 | 2021-09-21 | 川崎重工业株式会社 | 多个机器人系统间的信息共享系统及信息共享方法 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5271447A patent/JP2567197B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07124875A (ja) | 1995-05-16 |
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Legal Events
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