JP2565253Y2 - 冷凍処理装置 - Google Patents
冷凍処理装置Info
- Publication number
- JP2565253Y2 JP2565253Y2 JP1991053990U JP5399091U JP2565253Y2 JP 2565253 Y2 JP2565253 Y2 JP 2565253Y2 JP 1991053990 U JP1991053990 U JP 1991053990U JP 5399091 U JP5399091 U JP 5399091U JP 2565253 Y2 JP2565253 Y2 JP 2565253Y2
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- JP
- Japan
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- brine
- processing tank
- processing
- cooling device
- fish
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- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、魚体の保存手法の一つ
である冷凍処理を行う装置に関するものである。
である冷凍処理を行う装置に関するものである。
【0002】
【考案の背景】漁獲物等の保存のための冷凍処理は従来
塩化カルシウム、食塩、アルコール等を適用したブライ
ン液中に魚体を浸漬し、概ねマイナス数℃〜マイナス数
10℃の温度で冷凍処理をしている。最も一般的には適
宜のバケット状カートン等に魚体を保持させ、これをブ
ライン液槽に一定時間浸した後、引き上げるいわゆるバ
ッチ処理が多かったが、最近では大量処理ができる連続
処理方式が採用されてきている。
塩化カルシウム、食塩、アルコール等を適用したブライ
ン液中に魚体を浸漬し、概ねマイナス数℃〜マイナス数
10℃の温度で冷凍処理をしている。最も一般的には適
宜のバケット状カートン等に魚体を保持させ、これをブ
ライン液槽に一定時間浸した後、引き上げるいわゆるバ
ッチ処理が多かったが、最近では大量処理ができる連続
処理方式が採用されてきている。
【0003】しかしながらこれら連続処理方式のものに
あっては、魚体の移送形態やブライン液の供給形態に総
合的な工夫がし尽くされていない面もあって、例えばブ
ライン液と被処理体との熱交換が短時間で充分効果的に
なされないうらみもあった。具体的にはブライン液が万
遍なく被処理体たる魚体周囲を通過していかなければな
ららないが、何個かの魚体が幾つかのまとまりとなって
送られている場合などには、まとまり相互の間からブラ
イン液が熱交換されないまま回収側に流れてしまった
り、あるいはまとまっている魚体の一群を見ると、それ
を囲む周囲ではブライン液が魚体の一群の移動と共に動
き、その部分ではブライン液がいわば滞留しているよう
な状態となって熱交換効率を下げてしまっているのであ
る。
あっては、魚体の移送形態やブライン液の供給形態に総
合的な工夫がし尽くされていない面もあって、例えばブ
ライン液と被処理体との熱交換が短時間で充分効果的に
なされないうらみもあった。具体的にはブライン液が万
遍なく被処理体たる魚体周囲を通過していかなければな
ららないが、何個かの魚体が幾つかのまとまりとなって
送られている場合などには、まとまり相互の間からブラ
イン液が熱交換されないまま回収側に流れてしまった
り、あるいはまとまっている魚体の一群を見ると、それ
を囲む周囲ではブライン液が魚体の一群の移動と共に動
き、その部分ではブライン液がいわば滞留しているよう
な状態となって熱交換効率を下げてしまっているのであ
る。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本考案はこのような背景に
鑑みなされたものであって、特に魚体の移送手法及びブ
ライン液の還流手法とに工夫を凝らし、効率的な冷凍処
理ができるようにしたものである。
鑑みなされたものであって、特に魚体の移送手法及びブ
ライン液の還流手法とに工夫を凝らし、効率的な冷凍処
理ができるようにしたものである。
【0005】
【目的達成の手段】即ち請求項1記載の冷凍処理装置
は、被処理体を処理槽内のブライン液中を通過させなが
ら、冷凍処理を行う装置において、前記ブライン液の比
重を被処理体の比重より大きく設定するとともに、その
ブライン液の流れ方向を処理槽内の上方に向かうように
設定するために吐出孔を具えた分配管を処理槽下方に設
けるとともに、処理槽上部には搬送作用面がブライン液
中に浸漬された搬送装置を設け、更に前記処理槽内には
被処理体の移動高さよりも上方においてブライン液を液
上面から回収するためのオーバーフローダクトを設け、
このオーバーフローダクトはその開口レベルより下方に
配置されている入口管を経て冷却装置に連通しているこ
とによりブライン液を冷却装置に導くように構成し、更
にこの冷却装置により冷却されたブライン液をブライン
循環ポンプにより前記分配管に送り、吐出孔から処理槽
内に排出するように構成していることを特徴として成る
ものである。
は、被処理体を処理槽内のブライン液中を通過させなが
ら、冷凍処理を行う装置において、前記ブライン液の比
重を被処理体の比重より大きく設定するとともに、その
ブライン液の流れ方向を処理槽内の上方に向かうように
設定するために吐出孔を具えた分配管を処理槽下方に設
けるとともに、処理槽上部には搬送作用面がブライン液
中に浸漬された搬送装置を設け、更に前記処理槽内には
被処理体の移動高さよりも上方においてブライン液を液
上面から回収するためのオーバーフローダクトを設け、
このオーバーフローダクトはその開口レベルより下方に
配置されている入口管を経て冷却装置に連通しているこ
とによりブライン液を冷却装置に導くように構成し、更
にこの冷却装置により冷却されたブライン液をブライン
循環ポンプにより前記分配管に送り、吐出孔から処理槽
内に排出するように構成していることを特徴として成る
ものである。
【0006】 また請求項2記載の冷凍処理装置は、前記
請求項1記載の要件に加え、前記オーバーフローダクト
は樋状の部材であり、処理槽に対し上部幅方向に水平に
架け渡すように設けたことを特徴として成る。 そしてこ
れら各請求項記載の要件をもって 前記目的を達成しよう
とするものである。
請求項1記載の要件に加え、前記オーバーフローダクト
は樋状の部材であり、処理槽に対し上部幅方向に水平に
架け渡すように設けたことを特徴として成る。 そしてこ
れら各請求項記載の要件をもって 前記目的を達成しよう
とするものである。
【0007】
【考案の作用】本考案によれば処理槽に投入される魚体
は比重がブライン液より軽いことから、浮き上がり傾向
となるが、その際その上方から搬送装置に押さえ込まれ
るようになって、ブライン液中に浸漬されながら移送さ
れる。一方ブライン液は下方から上方への機械的な流れ
を有するから、ブライン液中に浸漬されている魚体に対
し下から上に流れながら熱交換を行うものであり、この
熱交換に伴うブライン液の温度上昇による物理的流れと
機械的な流れとが一致しているので、その間に充分な熱
交換がなされる。
は比重がブライン液より軽いことから、浮き上がり傾向
となるが、その際その上方から搬送装置に押さえ込まれ
るようになって、ブライン液中に浸漬されながら移送さ
れる。一方ブライン液は下方から上方への機械的な流れ
を有するから、ブライン液中に浸漬されている魚体に対
し下から上に流れながら熱交換を行うものであり、この
熱交換に伴うブライン液の温度上昇による物理的流れと
機械的な流れとが一致しているので、その間に充分な熱
交換がなされる。
【0008】
【実施例】以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。符号1は本考案たる冷凍処理装置であっ
て、主要部材として処理槽2を有し、更にその処理槽内
に搬送装置10が設けられるとともに、処理液たるブラ
イン液Bの循環のための種々の装置を有する。以下これ
らについて具体的に説明すると、まず処理槽2は横長の
矩形箱状の水槽状のものであり、内部にブライン液Bを
満たすことのできる構造をとる。尚、周囲はブライン液
Bがマイナス数℃〜マイナス数10℃程度の範囲で設定
されることから、周囲の外気中の水蒸気等が凝固し、い
わゆる霜状に付着することから、適宜外周壁面等に断熱
材を配することが望ましい。因みにブライン液Bは被処
理体たる魚体Aより比重そのもの、あるいは見掛け比重
が大きくなるように設定するものであり、用いるブライ
ンとしては常法に従い、塩化カルシウム、食塩、アルコ
ール、あるいはこれらの混合形等適宜のものが適用し得
る。
に説明する。符号1は本考案たる冷凍処理装置であっ
て、主要部材として処理槽2を有し、更にその処理槽内
に搬送装置10が設けられるとともに、処理液たるブラ
イン液Bの循環のための種々の装置を有する。以下これ
らについて具体的に説明すると、まず処理槽2は横長の
矩形箱状の水槽状のものであり、内部にブライン液Bを
満たすことのできる構造をとる。尚、周囲はブライン液
Bがマイナス数℃〜マイナス数10℃程度の範囲で設定
されることから、周囲の外気中の水蒸気等が凝固し、い
わゆる霜状に付着することから、適宜外周壁面等に断熱
材を配することが望ましい。因みにブライン液Bは被処
理体たる魚体Aより比重そのもの、あるいは見掛け比重
が大きくなるように設定するものであり、用いるブライ
ンとしては常法に従い、塩化カルシウム、食塩、アルコ
ール、あるいはこれらの混合形等適宜のものが適用し得
る。
【0009】 このような処理槽2内に設けられる搬送装
置10はコンベヤネット11を処理槽2の前後方向にお
いて設けた駆動プー12と従動プー13とに懸張させて
成るものであり、コンベヤネット11の搬送作用側軌道
は処理槽2内のブライン液B内に充分に浸漬した状態に
設定される。尚この実施例ではコンベヤネット11の非
作用部たる戻り側軌道はブライン液面より上方にしてい
る。そしてコンベヤネット11の駆動プー12が設けら
れている端部側には引上コンベヤ14を斜設するもので
あって、駆動プーリをブライン液面上方に置き、従動プ
ーリ16を前記コンベヤネット11の駆動プーリ12の
下方におけるブライン液Bの液面下に配置して成る。
尚、符号M1は前記搬送装置3におけるコンベヤネット
11の駆動モータ、M2は引上コンベヤ14の駆動モー
タである。
置10はコンベヤネット11を処理槽2の前後方向にお
いて設けた駆動プー12と従動プー13とに懸張させて
成るものであり、コンベヤネット11の搬送作用側軌道
は処理槽2内のブライン液B内に充分に浸漬した状態に
設定される。尚この実施例ではコンベヤネット11の非
作用部たる戻り側軌道はブライン液面より上方にしてい
る。そしてコンベヤネット11の駆動プー12が設けら
れている端部側には引上コンベヤ14を斜設するもので
あって、駆動プーリをブライン液面上方に置き、従動プ
ーリ16を前記コンベヤネット11の駆動プーリ12の
下方におけるブライン液Bの液面下に配置して成る。
尚、符号M1は前記搬送装置3におけるコンベヤネット
11の駆動モータ、M2は引上コンベヤ14の駆動モー
タである。
【0010】 次に処理槽2に対するブライン液Bの循環
のための諸装置について説明する。まず符号20は処理
槽2の上方近くに設けられたオーバーフローダクトであ
って、樋状の部材を処理槽2に対し上部幅方向に水平に
架け渡すように設けて成る。そしてこのオーバーフロー
ダクト20はその一方の端部において回収トラフ21に
接続され、この回収トラフ21の下端側に入口管22を
接続させる。この入口管22は冷却装置23に対しての
ブライン液Bの供給管となるものである。冷却装置23
は魚体A等の被処理体を冷却した後、熱交換によって温
められたブライン液Bを再度作用温度まで冷却させるた
めのものであって、詳細な説明は省略するが、冷凍機等
によってフロンガス等の冷却媒体が概ねマイナス数℃〜
マイナス数10℃程度の範囲に冷やされたものを通過さ
せる冷却コイル25を主体として成るものであり、冷却
コイル25を冷却装置23の筐体24内に設けて成るも
のであり、更に熱交換の効率を上げる場合には冷却コイ
ル25には適宜フィンを取り付けてもよい。
のための諸装置について説明する。まず符号20は処理
槽2の上方近くに設けられたオーバーフローダクトであ
って、樋状の部材を処理槽2に対し上部幅方向に水平に
架け渡すように設けて成る。そしてこのオーバーフロー
ダクト20はその一方の端部において回収トラフ21に
接続され、この回収トラフ21の下端側に入口管22を
接続させる。この入口管22は冷却装置23に対しての
ブライン液Bの供給管となるものである。冷却装置23
は魚体A等の被処理体を冷却した後、熱交換によって温
められたブライン液Bを再度作用温度まで冷却させるた
めのものであって、詳細な説明は省略するが、冷凍機等
によってフロンガス等の冷却媒体が概ねマイナス数℃〜
マイナス数10℃程度の範囲に冷やされたものを通過さ
せる冷却コイル25を主体として成るものであり、冷却
コイル25を冷却装置23の筐体24内に設けて成るも
のであり、更に熱交換の効率を上げる場合には冷却コイ
ル25には適宜フィンを取り付けてもよい。
【0011】 そしてこの冷却装置23の筐体24の他端
側には出口管27を接続させ、更にその後段部にブライ
ン液循環ポンプPを接続させる。そして更にこのブライ
ン液循環ポンプPからは二股状に分岐するように分配管
28が前記処理槽2内に配管され、各分配管28は処理
槽2の下方においてその長手方向に平行して対設され、
その終端部は塞がれた状態とされる。そして各分配管2
8はその側方に多数の吐出孔29を有し、そこから冷却
後のブライン液Bが処理槽2内に導き出されてゆくので
ある。
側には出口管27を接続させ、更にその後段部にブライ
ン液循環ポンプPを接続させる。そして更にこのブライ
ン液循環ポンプPからは二股状に分岐するように分配管
28が前記処理槽2内に配管され、各分配管28は処理
槽2の下方においてその長手方向に平行して対設され、
その終端部は塞がれた状態とされる。そして各分配管2
8はその側方に多数の吐出孔29を有し、そこから冷却
後のブライン液Bが処理槽2内に導き出されてゆくので
ある。
【0012】 本考案たる冷凍処理装置の具体的な構造は
以上述べたようなものであって、次のように作動して被
処理体たる魚体Aの冷凍処理を行う。まず魚体Aは冷凍
処理装置1における処理槽2の搬送装置における従動プ
ーリ13側から投入される。このとき魚体Aはブライン
液Bより比重が小さいから、ブライン液B内において充
分に浮き上がる状態となる。この状態において、必要が
あればその浮き上がりを押さえ込むようにすると、魚体
Aは投入されるに従い、その位置で作用している搬送装
置10におけるコンベヤネット11の移動に伴い、上方
を押さえ付けられた状態でブライン液B中に浸し込まれ
るような状態で前方に送られてゆくのである。
以上述べたようなものであって、次のように作動して被
処理体たる魚体Aの冷凍処理を行う。まず魚体Aは冷凍
処理装置1における処理槽2の搬送装置における従動プ
ーリ13側から投入される。このとき魚体Aはブライン
液Bより比重が小さいから、ブライン液B内において充
分に浮き上がる状態となる。この状態において、必要が
あればその浮き上がりを押さえ込むようにすると、魚体
Aは投入されるに従い、その位置で作用している搬送装
置10におけるコンベヤネット11の移動に伴い、上方
を押さえ付けられた状態でブライン液B中に浸し込まれ
るような状態で前方に送られてゆくのである。
【0013】 このような状況においてブライン液Bは分
配管28の吐出孔29から処理槽2内に逐次吐出される
とともに、剰余のブライン液Bはオーバーフローダクト
20から回収トラフ21を通って回収されてゆくもので
あり、処理槽2内においてみると、このブライン液Bの
機械的流れは下から上に向かうように設定されているの
である。このような状態では、ブライン液Bはコンベヤ
ネット11によって上方から押さえ込まれてブライン液
B内を通過する魚体Aに対し、その側胴部等を充分触れ
ながら上昇してゆき、そのときに魚体Aを冷凍し、熱交
換を行うのである。当然ながら熱交換されたブライン液
Bは加温されることによる物理的な流れが下方から上方
に向かうことも助けとなって、機械的な流れと相まって
魚体Aを充分冷凍しながらオーバーフローダクト20か
ら回収されてゆく。
配管28の吐出孔29から処理槽2内に逐次吐出される
とともに、剰余のブライン液Bはオーバーフローダクト
20から回収トラフ21を通って回収されてゆくもので
あり、処理槽2内においてみると、このブライン液Bの
機械的流れは下から上に向かうように設定されているの
である。このような状態では、ブライン液Bはコンベヤ
ネット11によって上方から押さえ込まれてブライン液
B内を通過する魚体Aに対し、その側胴部等を充分触れ
ながら上昇してゆき、そのときに魚体Aを冷凍し、熱交
換を行うのである。当然ながら熱交換されたブライン液
Bは加温されることによる物理的な流れが下方から上方
に向かうことも助けとなって、機械的な流れと相まって
魚体Aを充分冷凍しながらオーバーフローダクト20か
ら回収されてゆく。
【0014】 一方、移動してゆく魚体Aは搬送装置10
におけるコンベヤネット11の搬送作用範囲終端近くの
位置まで至ると、続いて引上コンベヤ14によって下方
からすくい取られるような状態でブライン液Bから取り
出されてゆく。この際引上コンベヤ14の終端に適宜シ
ュート、コンベヤ、ホッパあるいは荷役用のコンテナ等
を配置させて取り出しに便利なようにし得ることは勿論
である。尚この冷凍処理装置1によって処理する魚体A
はまるごとのものであってもよいし、半ば加工状態の例
えばカツオ節の加工途中の製品、更にはそれらを適宜の
包装体で密封包装したもの等であっても差し支えない。
従って魚体のみならず例えば畜肉、家禽肉等、更には他
の加工食品であっても同様に処理し得る。また搬送装置
等は、要は被処理体をブライン液B中に浸漬させた状態
で移送できるようなものであればよく、本実施例のよう
なコンベヤネット等に限られるものではない。
におけるコンベヤネット11の搬送作用範囲終端近くの
位置まで至ると、続いて引上コンベヤ14によって下方
からすくい取られるような状態でブライン液Bから取り
出されてゆく。この際引上コンベヤ14の終端に適宜シ
ュート、コンベヤ、ホッパあるいは荷役用のコンテナ等
を配置させて取り出しに便利なようにし得ることは勿論
である。尚この冷凍処理装置1によって処理する魚体A
はまるごとのものであってもよいし、半ば加工状態の例
えばカツオ節の加工途中の製品、更にはそれらを適宜の
包装体で密封包装したもの等であっても差し支えない。
従って魚体のみならず例えば畜肉、家禽肉等、更には他
の加工食品であっても同様に処理し得る。また搬送装置
等は、要は被処理体をブライン液B中に浸漬させた状態
で移送できるようなものであればよく、本実施例のよう
なコンベヤネット等に限られるものではない。
【0015】
【考案の効果】本考案は以上述べたような構成を有する
から、ブライン液Bを被処理体に対し充分に接触させる
ことができ、ブライン液Bによる直接的な熱交換により
効率的な冷凍を連続処理できる。特にブライン液Bの機
械的な流れが下から上に設定され、この流れが被処理体
との熱交換に伴う温度上昇による物理的流れと一致して
いるので、ブライン液Bが流れやすい位置に逃げてしま
う、いわゆるバイパス現象や熱交換された後のブライン
液Bの滞留がおこり難く、熱交換効率がよい。更に被処
理体を搬送するにあたり、被処理体にかかる物理的な荷
重は被処理体とブライン液Bとの比重差による浮力のみ
であるから、搬送作用を受けた場合等における被処理体
の変形、損傷等が生じない。更にまた被処理体をブライ
ン液Bに充分に浸漬した状態で移送できるから、ブライ
ン液Bの循環、還流のためのオーバーフロー液面と被処
理体の移動高さとの差が充分設定できるので、ブライン
液Bの還流用の流れを円滑に維持でき、延いては効率の
優れた大量処理に適してた設計が可能となる。
から、ブライン液Bを被処理体に対し充分に接触させる
ことができ、ブライン液Bによる直接的な熱交換により
効率的な冷凍を連続処理できる。特にブライン液Bの機
械的な流れが下から上に設定され、この流れが被処理体
との熱交換に伴う温度上昇による物理的流れと一致して
いるので、ブライン液Bが流れやすい位置に逃げてしま
う、いわゆるバイパス現象や熱交換された後のブライン
液Bの滞留がおこり難く、熱交換効率がよい。更に被処
理体を搬送するにあたり、被処理体にかかる物理的な荷
重は被処理体とブライン液Bとの比重差による浮力のみ
であるから、搬送作用を受けた場合等における被処理体
の変形、損傷等が生じない。更にまた被処理体をブライ
ン液Bに充分に浸漬した状態で移送できるから、ブライ
ン液Bの循環、還流のためのオーバーフロー液面と被処
理体の移動高さとの差が充分設定できるので、ブライン
液Bの還流用の流れを円滑に維持でき、延いては効率の
優れた大量処理に適してた設計が可能となる。
【図1】本考案の冷凍処理装置を示す透視斜視図であ
る。
る。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上魚体の投入側を拡大して示す側面図であ
る。
る。
【図5】同上処理槽を適宜の個所で破断し、魚体の取出
側から見た状態を示す骨格的断面図である。
側から見た状態を示す骨格的断面図である。
1 冷凍処理装置 2 処理槽 10 搬送装置 11 コンベヤネット 12 駆動プーリ 13 従動プーリ 14 引上コンベヤ 15 駆動プーリ 16 従動プーリ 20 オーバーフローダクト 21 回収トラフ 22 入口管 23 冷却装置 24 筐体 25 冷却コイル 27 出口管 28 分配管 29 吐出孔 A 魚体 B ブライン液 M1 駆動モータ M2 駆動モー夕 P ブライン液循環ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 被処理体を処理槽内のブライン液中を通
過させながら、冷凍処理を行う装置において、前記ブラ
イン液の比重を被処理体の比重より大きく設定するとと
もに、そのブライン液の流れ方向を処理槽内の上方に向
かうように設定するために吐出孔を具えた分配管を処理
槽下方に設けるとともに、処理槽上部には搬送作用面が
ブライン液中に浸漬された搬送装置を設け、更に前記処
理槽内には被処理体の移動高さよりも上方においてブラ
イン液を液上面から回収するためのオーバーフローダク
トを設け、このオーバーフローダクトはその開口レベル
より下方に配置されている入口管を経て冷却装置に連通
していることによりブライン液を冷却装置に導くように
構成し、更にこの冷却装置により冷却されたブライン液
をブライン循環ポンプにより前記分配管に送り、吐出孔
から処理槽内に排出するように構成していることを特徴
とする冷凍処理装置。 - 【請求項2】 前記オーバーフローダクトは樋状の部材
であり、処理槽に対し上部幅方向に水平に架け渡すよう
に設けたことを特徴とする、請求項1記載の冷凍処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991053990U JP2565253Y2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 冷凍処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991053990U JP2565253Y2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 冷凍処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04120489U JPH04120489U (ja) | 1992-10-28 |
JP2565253Y2 true JP2565253Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=31929436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991053990U Expired - Lifetime JP2565253Y2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 冷凍処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565253Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5226134B1 (ja) * | 2012-01-19 | 2013-07-03 | サイトー機械金属株式会社 | 氷菓モールド冷却装置 |
JP5871318B2 (ja) * | 2012-03-27 | 2016-03-01 | 株式会社イズミフードマシナリ | 冷菓製造装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59219680A (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-11 | 日新興業株式会社 | 自動撹拌式冷凍方法並びに其の装置 |
JPS60164470A (ja) * | 1984-02-03 | 1985-08-27 | Kajimoto Kikai Kogyo Kk | 密封包装された食品の冷却装置 |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP1991053990U patent/JP2565253Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04120489U (ja) | 1992-10-28 |
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