JPH04120489U - 冷凍処理装置 - Google Patents

冷凍処理装置

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JPH04120489U
JPH04120489U JP5399091U JP5399091U JPH04120489U JP H04120489 U JPH04120489 U JP H04120489U JP 5399091 U JP5399091 U JP 5399091U JP 5399091 U JP5399091 U JP 5399091U JP H04120489 U JPH04120489 U JP H04120489U
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brine
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英敏 金尾
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八洋エンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は魚体等を冷凍処理する装置に関する
ものであって、特に冷却効率を総合的に改善した冷凍処
理装置を得ることを目的とする。 【構成】 冷凍作用媒体であるブライン液Bを処理槽2
内に満たすとともに、ブライン液Bの機械的流れ方向を
処理槽2の下方から上方に流れるようにするとともに、
処理槽2の上方側には被処理体をブライン液B内に浸漬
した状態で連続移送し得る搬送装置10を設けるもので
ある。 【作用】 処理槽2内において下方から上方において流
れるブライン液B中を移動する被処理体に万遍なく接触
し、効果的な冷却がなされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】 【産業上の利用分野】
本考案は、魚体の保存手法の一つである冷凍処理を行う装置に関するものであ る。
【0002】
【考案の背景】
漁獲物等の保存のための冷凍処理は従来塩化カルシウム、食塩、アルコール等 を適用したブライン液中に魚体を浸漬し、概ねマイナス数℃〜マイナス数10℃ の温度で冷凍処理をしている。最も一般的には適宜のバケット状カートン等に魚 体を保持させ、これをブライン液槽に一定時間浸した後、引き上げるいわゆるバ ッチ処理が多かったが、最近では大量処理ができる連続処理方式が採用されてき ている。
【0003】 しかしながらこれら連続処理方式のものにあっては、魚体の移送形態やブライ ン液の供給形態に総合的な工夫がし尽くされていない面もあって、例えばブライ ン液と被処理体との熱交換が短時間で充分効果的になされないうらみもあった。 具体的にはブライン液が万遍なく被処理体たる魚体周囲を通過していかなければ なららないが、何個かの魚体が幾つかのまとまりとなって送られている場合など には、まとまり相互の間からブライン液が熱交換されないまま回収側に流れてし まったり、あるいはまとまっている魚体の一群を見ると、それを囲む周囲ではブ ライン液が魚体の一群の移動と共に動き、その部分ではブライン液がいわば滞留 しているような状態となって熱交換効率を下げてしまっているのである。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】
本考案はこのような背景に鑑みなされたものであって、特に魚体の移送手法及 びブライン液の還流手法とに工夫を凝らし、効率的な冷凍処理ができるようにし たものである。
【0005】
【考案の構成】 【目的達成の手段】
即ち本考案たる冷凍処理装置は、被処理体を処理槽内のブライン液中を通過さ せながら、冷凍処理を行う装置において、前記ブライン液の比重を被処理体の比 重より大きく設定するとともに、そのブライン液の機械的流れ方向を処理槽内の 下方から上方に向かうように設定するとともに、処理槽上部には搬送作用面がブ ライン液中に浸漬された搬送装置を設けたことを特徴として成るものであり、も って前記目的を達成しようとするものである。
【0006】
【考案の作用】
本考案によれば処理槽に投入される魚体は比重がブライン液より軽いことから 、浮き上がり傾向となるが、その際その上方から搬送装置に押さえ込まれるよう になって、ブライン液中に浸漬されながら移送される。一方ブライン液は下方か ら上方への機械的な流れを有するから、ブライン液中に浸漬されている魚体に対 し下から上に流れながら熱交換を行うものであり、この熱交換に伴う温度上昇に よる物理的流れと機械的な流れとが一致しているので、その間に充分な熱交換が なされる。
【0007】
【実施例】
以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。符号1は本考案たる 冷凍処理装置であって、主要部材として処理槽2を有し、更にその処理槽内に搬 送装置10が設けられるとともに、処理液たるブライン液Bの循環のための種々 の装置を有する。以下これらについて具体的に説明すると、まず処理槽2は横長 の矩形箱状の水槽状のものであり、内部にブライン液Bを満たすことのできる構 造をとる。尚、周囲はブライン液Bがマイナス数℃〜マイナス数10℃程度の範 囲で設定されることから、周囲の外気中の水蒸気等が凝固し、いわゆる霜状に付 着することから、適宜外周壁面等に断熱材を配することが望ましい。因みにブラ イン液Bは被処理体たる魚体Aより比重そのもの、あるいは見掛け比重が大きく なるように設定するものであり、用いるブラインとしては常法に従い、塩化カル シウム、食塩、アルコール、あるいはこれらの混合形等適宜のものが適用し得る 。
【0008】 このような処理槽2内に設けられる搬送装置10はコンベヤネット11を処理 槽2の前後方向において設けた駆動プーリ12と従動プーリ13とに懸張させて 成るものであり、コンベヤネット11の搬送作用側軌道は処理槽2内のブライン 液B内に充分に浸漬した状態に設定される。尚この実施例ではコンベヤネット1 1の非作用部たる戻り側軌道はブライン液面より上方にしている。そしてコンベ ヤネット11の駆動プーリ12が設けられている端部側には引上コンベヤ14を 斜設するものであって、駆動プーリをブライン液面上方に置き、従動プーリ16 を前記コンベヤネット11の駆動プーリ12の下方におけるブライン液Bの液面 下に配置して成る。尚、符号Mは前記搬送装置3におけるコンベヤネット11 の駆動モータ、Mは引上コンベヤ14の駆動モータである。
【0009】 次に処理槽2に対するブライン液Bの循環のための諸装置について説明する。 まず符号20は処理槽2の上方近くに設けられたオーバーフローダクトであって 、樋状の部材を処理槽2に対し上部幅方向に水平に架け渡すように設けて成る。 そしてこのオーバーフローダクト20はその一方の端部において回収トラフ21 に接続され、この回収トラフ21の下端側に入口管22を接続させる。この入口 管22は冷却装置23に対してのブライン液Bの供給管となるものである。冷却 装置23は魚体A等の被処理体を冷却した後、熱交換によって温められたブライ ン液Bを再度作用温度まで冷却させるためのものであって、詳細な説明は省略す るが、冷凍機等によってフロンガス等の冷却媒体が概ねマイナス数℃〜マイナス 数10℃程度の範囲に冷やされたものを通過させる冷却コイル25を主体として 成るものであり、冷却コイル25を冷却装置23の筐体24内に設けて成るもの であり、更に熱交換の効率を上げる場合には冷却コイル25には適宜フィンを取 り付けてもよい。
【0010】 そしてこの冷却装置23の筐体24の他端側には出口管27を接続させ、更に その後段部にブライン液循環ポンプPを接続させる。そして更にこのブライン液 循環ポンプPからは二股状に分岐するように分配管28が前記処理槽2内に配管 され、各分配管28は処理槽2の下方においてその長手方向に平行して対設され 、その終端部は塞がれた状態とされる。そして各分配管28はその側方に多数の 吐出孔29を有し、そこから冷却後のブライン液Bが処理槽2内に導き出されて ゆくのである。
【0011】 本考案たる冷凍処理装置の具体的な構造は以上述べたようなものであって、次 のように作動して被処理体たる魚体Aの冷凍処理を行う。まず魚体Aは冷凍処理 装置1における処理槽2の搬送装置における従動プーリ13側から投入される。 このとき魚体Aはブライン液Bより比重が小さいから、ブライン液B内において 充分に浮き上がる状態となる。この状態において、必要があればその浮き上がり を押さえ込むようにすると、魚体Aは投入されるに従い、その位置で作用してい る搬送装置10におけるコンベヤネット11の移動に伴い、上方を押さえ付けら れた状態でブライン液B中に浸し込まれるような状態で前方に送られてゆくので ある。
【0012】 このような状況においてブライン液Bは分配管28の吐出孔29から処理槽2 内に逐次吐出されるとともに、剰余のブライン液Bはオーバーフローダクト20 から回収トラフ21を通って回収されてゆくものであり、処理槽2内においてみ ると、このブライン液Bの機械的流れは下から上に向かうように設定されている のである。このような状態では、ブライン液Bはコンベヤネット11によって上 方から押さえ込まれてブライン液B内を通過する魚体Aに対し、その側胴部等を 充分触れながら上昇してゆき、そのときに魚体Aを冷凍し、熱交換を行うのであ る。当然ながら熱交換されたブライン液Bは加温されることによる物理的な流れ が下方から上方に向かうことも助けとなって、機械的な流れと相まって魚体Aを 充分冷凍しながらオーバーフローダクト20から回収されてゆく。
【0013】 一方、移動してゆく魚体Aは搬送装置10におけるコンベヤネット11の搬送 作用範囲終端近くの位置まで至ると、続いて引上コンベヤ14によって下方から すくい取られるような状態でブライン液Bから取り出されてゆく。この際引上コ ンベヤ14の終端に適宜シュート、コンベヤ、ホッパあるいは荷役用のコンテナ 等を配置させて取り出しに便利なようにし得ることは勿論である。尚この冷凍処 理装置1によって処理する魚体Aはまるごとのものであってもよいし、半ば加工 状態の例えばカツオ節の加工途中の製品、更にはそれらを適宜の包装体で密封包 装したもの等であっても差し支えない。従って魚体のみならず例えば畜肉、家禽 肉等、更には他の加工食品であっても同様に処理し得る。また搬送装置等は、要 は被処理体をブライン液B中に浸漬させた状態で移送できるようなものであれば よく、本実施例のようなコンベヤネット等に限られるものではない。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上述べたような構成を有するから、ブライン液Bを被処理体に対し 充分に接触させることができ、ブライン液Bによる直接的な熱交換により効率的 な冷凍を連続処理できる。特にブライン液Bの機械的な流れが下から上に設定さ れ、この流れが被処理体との熱交換に伴う温度上昇による物理的流れと一致して いるので、ブライン液Bが流れやすい位置に逃げてしまう、いわゆるバイパス現 象や熱交換された後のブライン液Bの滞留がおこり難く、熱交換効率がよい。更 に被処理体を搬送するにあたり、被処理体にかかる物理的な荷重は被処理体とブ ライン液Bとの比重差による浮力のみであるから、搬送作用を受けた場合等にお ける被処理体の変形、損傷等が生じない。更にまた被処理体をブライン液Bに充 分に浸漬した状態で移送できるから、ブライン液Bの循環、還流のためのオーバ ーフロー液面と被処理体の移動高さとの差が充分設定できるので、ブライン液B の還流用の流れを円滑に維持でき、延いては効率の優れた大量処理に適してた設 計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の冷凍処理装置を示す透視斜視図であ
る。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上魚体の投入側を拡大して示す側面図であ
る。
【図5】同上処理槽を適宜の個所で破断し、魚体の取出
側から見た状態を示す骨格的断面図である。
【符号の説明】
1 冷凍処理装置 2 処理槽 10 搬送装置 11 コンベヤネット 12 駆動プーリ 13 従動プーリ 14 引上コンベヤ 15 駆動プーリ 16 従動プーリ 20 オーバーフローダクト 21 回収トラフ 22 入口管 23 冷却装置 24 筐体 25 冷却コイル 27 出口管 28 分配管 29 吐出孔 A 魚体 B ブライン液 M 駆動モータ M 駆動モータ P ブライン液循環ポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を処理槽内のブライン液中を通
    過させながら、冷凍処理を行う装置において、前記ブラ
    イン液の比重を被処理体の比重より大きく設定するとと
    もに、そのブライン液の機械的流れ方向を処理槽内の下
    方から上方に向かうように設定するとともに、処理槽上
    部には搬送作用面がブライン液中に浸漬された搬送装置
    を設けたことを特徴とする冷凍処理装置。
JP1991053990U 1991-04-12 1991-04-12 冷凍処理装置 Expired - Lifetime JP2565253Y2 (ja)

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