JP2565191B2 - マルチスキヤン受像機用偏向回路 - Google Patents

マルチスキヤン受像機用偏向回路

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JP2565191B2
JP2565191B2 JP61174395A JP17439586A JP2565191B2 JP 2565191 B2 JP2565191 B2 JP 2565191B2 JP 61174395 A JP61174395 A JP 61174395A JP 17439586 A JP17439586 A JP 17439586A JP 2565191 B2 JP2565191 B2 JP 2565191B2
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俊昭 脇田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、偏向周波数の異なる種々の映像信号の受像
を行うマルチスキヤン受像機用偏向回路に関する。
〔発明の概要〕
本発明はマルチスキヤン受像機用偏向回路に関し、同
期信号でリセツトされるカウンタのカウント値をDA変換
して掃引信号を形成することにより、偏向周波数の変化
に対して容易かつ良好に対応できるようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
例えばNTSC方式のテレビ信号においては、垂直周波数
が約60Hz、水平周波数が約15.75kHzで画像が形成されて
いる。これに対していわゆるCCIR方式では、垂直周波数
は50Hz、水平周波数は15.625kHzになつている。
また演算処理などによつて走査線数を2倍化し、受像
される画質を向上させる変換装置が提案されている。こ
の装置を用いた場合、これから出力される信号は垂直周
波数が例えば60Hzに対して水平周波数は約31.5kHzにな
つている。
この他、いわゆる高解像度表示のコンピユータの出力
信号においては、水平周波数が約25kHzのものがある。
またいわゆる高品位テレビにおいては、水平周波数は約
33.75kHzが予定されている。
このように垂直及び水平周波数の異なる種々の信号に
対して、これを単一の装置で受像できるようにするマル
チ走査型受像機が提案(特願昭59−190782号等参照)さ
れた。
ところが従来の水平・垂直偏向回路においては、同期
信号で駆動されるスイツチングトランジスタ、フライバ
ツクトランス、共振コンデンサ、ダンパーダイオード等
を用いたいわゆるアナログ式の回路で構成されているた
めに、上述のように水平周波数が2倍以上変化する場合
には単一の構成では全ての周波数をカバーすることがで
きない。このため従来は使用が予想される周波数ごとに
共振コンデンサの容量値等を切換えて、必要な周波数を
カバーできるようにしていた。従つて周波数のカバー範
囲は現実には部分的であり、現在予想されているもの以
外の周波数に対しては必ずしも全てがカバーされている
とは限らなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上述べたように従来の技術では、アナログ式の回路
であるために回路が複雑になり、また全ての周波数をカ
バーすることはできないなどの問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、同期信号でリセットされ上記同期信号より
高い周波数の信号をカウントするカウンタ(2)と、こ
のカウント値の最大値を求める手段(ラッチ回路
(5))と、この求められた最大値に応じて上記カウン
ト値を上記最大値が所定の値になるように演算する手段
(乗算器(4)、ROMテーブル(6))と、この演算さ
れた値をDA変換する回路(7)とを有し、上記DA変換さ
れた信号にて掃引を行うようにしたマルチスキャン受像
機用偏向回路である。
〔作用〕
これによれば、同期信号でリセツトされるカウンタの
カウント値をDA変換することにより極めて簡単な構成で
掃引信号を得られると共に、このDA変換された信号の最
大振幅が所定の値になるように変換を行うことにより広
範囲の偏向周波数を容易にカバーすることができる。
〔実施例〕
第1図は水平偏向回路の一例を示す。この図におい
て、入力端子(1)には水平同期信号が供給され、この
端子(1)からの水平同期信号がカウンタ(2)のリセ
ツト端子Rに供給される。またこのカウンタ(2)には
端子(3)からの高周波のクロツク信号が供給される。
このカウンタ(2)のカウント値が乗算器(4)に供給
される。
またカウンタ(2)のカウント値がラツチ回路(5)
に供給され、このラツチ回路(5)のクロツク端子に上
述の端子(1)からの水平同期信号が供給される。さら
にこのラツチ回路(5)でラツチされた数値がROMテー
ブル(6)に供給され、上述の数値に対応した所定の係
数が取出される。このROMテーブル(6)からの係数が
乗算器(4)に供給される。
そしてこの乗算器(4)で乗算された値がDA変換回路
(7)に供給され、値の大きさに応じたアナログ信号が
形成されて出力端子(8)に取出される。
この回路において、カウンタ(2)は水平同期信号で
リセツトされ他の期間は高周波のクロツク信号がカウン
トされることによつて、カウント値は水平同期信号に同
期した鋸歯状に変化される。さらにこのカウント値がラ
ツチ回路(5)に供給されこのラツチ回路(5)のクロ
ツク端子に水平同期信号が供給されることによつて、こ
のラツチ回路(5)では上述のカウント値の水平同期信
号の直前の最大値がラツチされる。
そしてこのラツチされた値nに対して、基準の掃引幅
に相当する鋸歯状波の最大値をaとしたときに、a/nの
値が得られるようにROMテーブル(6)が構成される。
従つて乗算器(4)からは、例えば第2図Aに示すよ
うに最大値がnの鋸歯状波が供給された場合にa/nの係
数が供給され、同図Bに示すように傾斜がa/n倍され最
大値がaとされた鋸歯状波が取出される。そしてこの信
号がDA変換回路(7)に供給されて掃引信号が形成さ
れ、出力端子(8)に取出される。
こうして偏向回路が構成されるわけであるが、上述の
回路によればカウンタ(2)のカウント値をDA変換して
掃引信号を形成しているので構成が極めて簡単であると
共に、このカウント値の最大値が所定値となるように係
数が乗算することによつて掃引幅を常に一定にすること
ができる。従つて上述のROMテーブル(6)に必要な係
数を設定することによつて極めて広範囲の水平周波数に
対してこれらから常に一定の掃引幅の掃引信号を形成す
ることができる。
なおこの場合に掃引信号がステツプ状になるが、これ
は後段に適当なローパスフイルタ等を設けることによつ
て滑らかにすることができる。あるいは映像信号がコン
ピユータ出力等の場合にはクロツク信号として画素クロ
ツクを供給することにより、画面中の画素位置を正確に
定めることができ、より良好な画像が得られる場合もあ
る。
またクロツク信号は同期信号に対して充分高い周波数
であればよく、上述のように外部から供給するか、充分
に安定な内部発振器を設けてもよく、さらに同期信号を
PLL等にて逓倍して用いてもよい。
さらに上述の回路を垂直偏向回路に用いる場合には、
入力端子(1)に垂直同期信号を供給し、端子(3)に
水平同期信号を供給することによつて全く同様に構成す
ることができる。そしてこの場合に、上述したように掃
引信号がステツプ状になるので、走査線が完全に水平と
なり、良好な画像を得ることができる。なおインターレ
ース及びノンインターレースの偏向を行う場合には、水
平・垂直の同期信号の位相関係からこれらを判別し、そ
れに応じてカウンタ(2)の出力を制御することができ
る。
また第3図は、本発明によるマルチスキャン受像機用
偏向回路の他の実施例を示す。すなわちこの例では、RO
Mテーブル(6X)に上述の乗算器(4)の積値を全て設
定する。そして上述のカウンタ(2)からの計数値と、
ラッチ回路(5)にラッチされた値を用いて、このROM
テーブル(6X)から上述の乗算器(4)の積値を直接取
り出すものである。従ってこの例においては、上述の乗
算器(4)を削除することができる。
〔発明の効果〕 この発明によれば、同期信号でリセツトされるカウン
タのカウント値をDA変換することにより極めて簡単な構
成で掃引信号を得られると共に、このDA変換された信号
の最大振幅が所定の値になるように変換を行うことによ
り広範囲の偏向周波数を容易にカバーすることができる
ようになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例の構成図、第2図はその説明のた
めの図、第3図は他の例の構成図である。 (1)(3)は入力端子、(2)はカウンタ、(4)は
乗算器、(5)はラツチ回路、(6)はROMテーブル、
(7)はDA変換回路、(8)は出力端子である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期信号でリセットされ上記同期信号より
    高い周波数の信号をカウントするカウンタと、 このカウント値の最大値を求める手段と、 この求められた最大値に応じて上記カウント値を上記最
    大値が所定の値になるように演算する手段と、 この演算された値をDA変換する回路とを有し、 上記DA変換された信号にて掃引を行うようにしたマルチ
    スキャン受像機用偏向回路。
JP61174395A 1986-07-24 1986-07-24 マルチスキヤン受像機用偏向回路 Expired - Lifetime JP2565191B2 (ja)

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JPS6331274A JPS6331274A (ja) 1988-02-09
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