JP2565104Y2

JP2565104Y2 - 掲示物の設置装置

Info

Publication number: JP2565104Y2
Application number: JP3367590U
Authority: JP
Inventors: 治孝浦野
Original assignee: オイレス工業株式会社
Priority date: 1990-03-30
Filing date: 1990-03-30
Publication date: 1998-03-11
Anticipated expiration: 2005-03-30
Also published as: JPH03125387U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は高所に掲示物を設置する設置装置に関する。

（従来の技術）部屋や広間、遊技場、展示会場、競技場等において、
高所にポスター、写真、絵画等の掲示物を設置する場
合、天井面や天井フレームからロッドを垂設し、このロ
ッドの下端で掲示物を支持している。或は、アングル材
等を天井面や天井フレームに取り付け、このアングル材
で掲示物を支持している。

（考案が解決しようとする課題）従って、このような従来の設置構造では、掲示物の高
さを変えることができない。

そのため、掲示物を取換える場合、脚立やはしご等を
使用しなければならず面倒で、場合によっては天井フレ
ームをつたって取換え作業を行なわなければならず極め
て面倒で、また、高所であるため取換え作業に手間がか
かる問題があった。

また、一旦設置すると掲示物の内容や大きさ等に対応
させて掲示高さを変更することができないため、掲示物
を取換えようとすると、部屋や広間、遊技場、展示会
場、競技場等にその掲示物をマッチングできなかった
り、或は、掲示物をより効果的に掲示し展示することが
できず、利用価値や実用的価値にも乏しい問題があっ
た。

一方、特開昭50−42241号公報や、実公昭50−39623号
公報、実公昭58−49343号公報等に開示されているよう
に、従来周知のギヤードケーブルは、各種の機構を確実
に遠隔操作できることから、ガラス窓を遠隔操作で開閉
する場合等に用いられている。

本考案はこのギヤードケーブルに着目して案出された
ものであって、本考案の目的は、複数の掲示物の取換え
を簡単に行なえ、また、掲示物の内容や大きさ等に合わ
せて複数の掲示物の高さを変更でき、複数の掲示物を掲
示場所にマッチングさせることができる構造簡易な掲示
物の設置装置を提供するにある。

（課題を達成するための手段）前記目的を達成するため本考案は、操作し易い高さに
設置された操作部と、掲示物を掲示すべく箇所の上方に
おける高所に互いに間隔をおいてほぼ水平に設置された
複数のギヤボックスと、操作部と前記複数のギヤボック
スとにわたって挿通され操作部の操作により移動するメ
インギヤードケーブルと、前記各ギヤボックスに挿通さ
れメインギヤードケーブルの移動により移動するサブギ
ヤードケーブルを設け、各サブギヤードケーブルをギヤ
ボックスから下方に垂設し、隣り合う２本のサブギヤー
ドケーブルの下端で一つの掲示物の間隔をおいた２箇所
を支持し、前記ギヤボックス及びサブギヤードケーブル
は複数の掲示物を支持する個数で設けられていることを
特徴とする。

また、本考案は、前記操作部にはメインギヤードケー
ブルを移動させる手動式のハンドルが設けられているこ
とを特徴とする。

また、本考案は、前記操作部の操作により駆動するモ
ータが設けられ、前記メインギヤードケーブルはこのモ
ータにより移動することを特徴とする。

（作用）このような本考案によれば次のような作用、効果が奏
される。

操作部の操作で、メインギヤードケーブル、ギヤボッ
クス、サブギヤードケーブルを介して複数の掲示物を所
望の高さに下降させることができ、作業者は作業し易い
高さで複数の掲示物の取換え作業を簡単に行なえる。こ
の場合、複数の掲示物の間に重量差があっても、操作部
の操作で複数の掲示物がそれら相互の高さ関係を維持し
つつ下降してくるので、最初に掲示物を設置する際に複
数の掲示物の高さを等しくしておくと、全ての掲示物を
床に着けることなく取換えを簡単に行なえる高さに下降
でき、複数の掲示物を取換える上で極めて有利となる。

また、操作部の操作で、複数の掲示物を所望の高さに
設置できるので、掲示物の内容、大きさ等に合わせて掲
示高さを変更でき、掲示物を掲示場所に簡単にマッチン
グさせることができる。この場合、複数の掲示物の間に
重量差があっても、掲示物相互の高さ関係を維持しつつ
複数の掲示物の高さが変更されるので、最初に複数の掲
示物の高さを等しくしておくと、複数の掲示物の相互の
高さを同一とした状態で高さが変更される等、複数の掲
示物を掲示場所にマッチングさせる上で極めて有利とな
る。

（実施例）以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は本考案に係る設置装置で掲示された掲示物の
斜視図、第２図は設置装置の正面図を示す。

第１図に示すように、オフィスビルＢにおいて本考案
に係る設置装置により四つの掲示物Ｎがガラス窓Ｇの内
側で、該ガラス窓Ｇに近接した高所に掲示されている。

第２図に示すように、この実施例では第1,第２の二つ
の設置装置１が設けられ、第１設置装置１−１により三
つの掲示物N1,N2,N3が昇降され、第２設置装置１−２に
より掲示物N4が昇降され、掲示物Ｎは夫々枠体Ｆで支持
されている。

第１設置装置１−１は、操作し易い高さに設置された
操作部３と、ガラス窓Ｇの上方で掲示物Ｎを掲示すべく
箇所の上方における壁面Ｗに互いに間隔をおいてほぼ水
平に設置された六つのギヤボックス５と、操作部３と各
ギヤボックス５とにわたって挿通されたメインギヤード
ケーブル７と、各ギヤボックス５に夫々挿通されると共
に枠体Ｆに連結されたサブギヤードケーブル９とを備え
る。

第２設置装置１−２も第１設置装置１−１と同様に、
操作部３と、二つのギヤボックス５と、操作部３と各ギ
ヤボックス５とにわたって挿通されたメインギヤードケ
ーブル７と、各ギヤボックス５に夫々挿通されると共に
枠体Ｆに連結されたサブギヤードケーブル９とを備え
る。

操作部３は、第３図に示すように、ケース11と、ケー
ス11で軸部13Aが支持されメインギヤードケーブル７が
噛合するギヤ13と、ギヤ13を回動するハンドル15とを備
え、メインギヤードケーブル７の端部は第２図に示すよ
うにギヤ13を巻装して上方に配設されている。

メインギヤードケーブル７は壁面Ｗに設置された筒状
のケースに収容され、ハンドル15の回動操作によりギヤ
13が回転し、メインギヤードケーブル７が該ケース内で
移動する。

ギヤボックス５は、第４図に断面図で、第５図に平面
図で示すように、ケース21と、ケース21で軸部23Aが支
持されたギヤ23を備え、ギヤ23の一側にメインギヤード
ケーブル７が噛合し、他側にサブギヤードケーブル９が
噛合している。

第１設置装置１−１の端部に位置するギヤボックス
５′と第２設置装置１−２の端部に位置するギヤボック
ス５″からはメインギヤードケーブル７の端部が突出さ
れ、この突出されたメインギヤードケーブル７の端部も
壁面Ｗに設置された筒状のケース内に収容されている。

ギヤ23に噛合する各サブギヤードケーブル９の端部
は、前記メインギヤードケーブル７の筒状のケースと並
設された筒状のケースに収容され、また、他端側はケー
ス21からプーリ等を介して下方に垂設され、下端に枠体
Ｆが連結され、二本のサブギヤードケーブル９で一つの
枠体Ｆが支持されている。

メインギヤードケーブル７の移動によりギヤ23が回転
し、ギヤ23の回転によりサブギヤードケーブル９が移動
し、掲示物Ｎを昇降させる。

本実施例は前記のように構成したので、第１設置装置
１−１では、ハンドル15の操作によりメインギヤードケ
ーブル７、ギヤボックス５、サブギヤードケーブル９を
介して三つの掲示物N1乃至N3が昇降する。

また、第２設置装置１−２では、ハンドル15の操作に
よりメインギヤードケーブル７、ギヤボックス５、サブ
ギヤードケーブル９を介して掲示物N4が昇降する。

従って、掲示物Ｎを取換える場合、ハンドル15の操作
により取換え作業をし易い高さに掲示物Ｎを下降させれ
ばよく、脚立やはしご等を要せず簡単に取換え作業を行
なうことができる。

また、ハンドル15の操作により、掲示物Ｎの内容や大
きさ等に合わせて掲示高さを変更することができるの
で、掲示物Ｎを掲示場所にマッチングさせることがで
き、また、より効果的に掲示し或は展示することができ
る。

また、メインギヤードケーブル７及びサブギヤードケ
ーブル９を用いた構成であるので、構造もコンパクト
で、第１設置装置１−１のように単一のハンドル15の操
作により複数の掲示物N1乃至N3を同時に昇降させること
ができ、多数の掲示物Ｎを配設する場合有利となる。

尚、実施例では手動により掲示物Ｎを昇降させる場合
について説明したが、適宜箇所にモータを設置し、操作
部におけるボタン等の操作によりモータを駆動し、メイ
ンギヤードケーブル７を移動させるようにしてもよい。

また、実施例では、第２図に示すように、ギヤボック
ス５の右側からサブギヤードケーブル９を垂設したの
で、メインギヤードケーブル７を操作部３から繰り出す
と掲示物Ｎが上昇するが、左側からサブギヤードケーブ
ル９を垂設すれば、メインギヤードケーブル７の操作部
３から繰り出しにより掲示物Ｎを下降させることができ
る。

（考案の効果）以上の説明で明らかなように本考案によれば、複数の
掲示物の取換えを簡単に行なえ、また、掲示物の内容や
大きさ等に合わせて複数の掲示物の高さを変更でき、複
数の掲示物を掲示場所にマッチングさせることができる
構造簡易な掲示物の設置装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る設置装置で掲示された掲示物の斜
視図、第２図は設置装置の正面図、第３図は操作部の概
略正面図、第４図はギヤボックスの断面図、第５図は同
・要部の平面図である。尚図中１は設置装置、３は操作部、５はギヤボックス、
７はメインギヤードケーブル、９はサブギヤードケーブ
ル、Ｎは掲示物である。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】操作し易い高さに設置された操作部と、掲示物を掲示すべく箇所の上方における高所に互いに間
隔をおいてほぼ水平に設置された複数のギヤボックス
と、操作部と前記複数のギヤボックスとにわたって挿通され
操作部の操作により移動するメインギヤードケーブル
と、前記各ギヤボックスに挿通されメインギヤードケーブル
の移動により移動するサブギヤードケーブルを設け、各サブギヤードケーブルをギヤボックスから下方に垂設
し、隣り合う２本のサブギヤードケーブルの下端で一つ
の掲示物の間隔をおいた２箇所を支持し、前記ギヤボックス及びサブギヤードケーブルは複数の掲
示物を支持する個数で設けられている、ことを特徴とする掲示物の設置装置。
【請求項２】前記操作部にはメインギヤードケーブルを
移動させる手動式のハンドルが設けられている請求項１
記載の掲示物の設置装置。
【請求項３】前記操作部の操作により駆動するモータが
設けられ、前記メインギヤードケーブルはこのモータに
より移動する請求項１記載の掲示物の設置装置。