JP2564937B2 - 電荷像の記録再生装置 - Google Patents

電荷像の記録再生装置

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JP2564937B2
JP2564937B2 JP1122606A JP12260689A JP2564937B2 JP 2564937 B2 JP2564937 B2 JP 2564937B2 JP 1122606 A JP1122606 A JP 1122606A JP 12260689 A JP12260689 A JP 12260689A JP 2564937 B2 JP2564937 B2 JP 2564937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電荷像の記録再生装置に関する。
(従来の技術) 各種の情報信号を高い記録密度で記録することについ
ての要望が高まるのにつれて、近年になって色々な構成
原理や動作原理に基づいて作られた記録媒体を用いて情
報信号の高密度記録再生が行われるようになったことは
周知のとおりであり、各種の技術分野における高密度記
録再生の要求に応じるために、記録媒体の記録層に情報
信号によって強度変調された記録用ビームを照射するこ
とにより、記録媒体における記録層に情報信号に応じた
物理変化あるいは化学変化を生じさせて情報信号の記録
が行われるようにした記録媒体についても研究が行われ
るようになった。
近年、安定な動作を行う半導体レーザが容易に得られ
るようになったのに伴い、レーザ光を用いて高密度記録
再生を行うようにした各種の光ディスクが既に実用化さ
れたり、あるいは実用化のための研究開発が行われてい
る現状にあることは周知のとおりである。
すなわち、幾何学的な凹部あるいは凸部として形成さ
れているピットにより情報信号が記録された原盤から大
量に複製された記録済み光ディスク(再生専用の光ディ
スク)が、例えばビデオ・ディスクやコンパクト・ディ
スク等として、一般の家庭にも普及し始めている他、1
回だけユーザが追加して記録できる光ディスク(追記型
光ディスク)や消去可能な光ディスクなどが、例えばオ
フィス用ファイルメモリ、その他の用途での実用化のた
めに盛んに研究開発が行われており、これまでに追記型
の光ディスクあるいは消去可能な光ディスクとしても、
それらのものにおける記録層がレーザ光ビームのスポッ
トの加熱作用により、どのような物理的な変化で情報信
号の記録が行われるのかに着目して分類した場合に、ピ
ット形成型、泡あるいは凹凸形成型、光磁気型、相変化
型(熱エネルギにより光の透過率,反射率,吸収率等に
変化が生じる熱変態型)等のように大別できる各種形式
のものが提案されている他、記録,再生動作が光以外の
エネルギを用いて行われるようにする記録媒体について
の提案も多くなされており、それらの記録媒体を用いた
記録再生装置についても各種の提案がなされている。
前記した従来の各種の記録媒体を用いた記録再生装置
では、高密度記録を行うための装置の構成が複雑、か
つ、大掛かりなものになっており、また、消去可能な記
録媒体も前述のように従来から提案されてはいるが、そ
れが例えば磁気記録媒体の場合には消去が容易である反
面、高密度記録の点に問題があり、それが例えば光ディ
スクの場合には高密度記録が容易であるが簡単な手段で
消去が行えないという問題点があった。
前記の問題点を解決するために本出願人会社では、少
なくとも電荷保持層部材と光導電層部材と電極とを積層
してなる電荷像記録媒体における光導電層部材に透明電
極を通して記録の対象にされている情報によって強度変
調されている電磁放射線束(例えばレーザ光束)を結像
させ、また、前記した透明電極と電荷像記録媒体におけ
る電極との間に電圧を印加しておくことにより、電荷像
記録媒体における光導電層部材に入射されたレーザ光束
の光量に応じて光導電層部材に生じた電気抵抗の変化と
対応して電極間に生じた放電により電荷像記録媒体にお
ける電荷保持層部材に電荷像を形成させるようにし、ま
た、前記のようにして電荷像記録媒体に記録された電荷
像を光学的または静電的な読出し手段によって電気信号
として取出すようにした電荷像の記録再生装置を提案し
ている。
(発明が解決しようとする課題) 第3図は前記した既提案の電荷像の記録再生装置の構
成例を示すブロック図であり、第3図に示されている既
提案の電荷像の記録再生装置において、Dは電荷像記録
媒体円盤(以下、単に電荷像記録媒体Dと記載する)で
あり、この第3図中に示されている電荷像記録媒体Dと
しては、例えば第2図中に示されている電荷像記録媒体
Dと同様に、電荷保持層部材CHL{その上に付着した電
荷を長時間にわたって保持できるような極めて高い絶縁
抵抗値を有するような材料(例えばシリコン樹脂)を用
いて作られる}と、光変調材層PML(例えばニオブ酸リ
チュウム単結晶または液晶を用いて構成された層}と、
光電導層部材PCLと、電極Eとを基板BP上に積層させた
構造のものが使用されている。
第3図に示されている電荷像記録媒体Dは図示されて
いない回転駆動機構によって所定の回転数で回転され
る。第3図中においてPHは光学ヘッドであって、この光
学ヘッドPHはキャリッジ1によって電荷像記録媒体Dの
径方向に移送されるようになされている(キャリッジ1
の詳細な構成については図示が省略されている)。
第3図に示されている光学ヘッドPHにおいて2は半導
体レーザであり、この半導体レーザ2は電荷像の記録再
生装置が記録モードになされている場合には、記録の対
象にされている情報によって強度変調されているレーザ
光を放射してコリメータレンズ3に与え、また、電荷像
の記録再生装置が再生モードになされている場合には一
定の強度のレーザ光を放射してコリメータレンズ3を与
える。
第3図において4〜6はビームスプリッタ、7は対物
レンズ(集光レンズ)、8〜10はレンズ、11はシリドリ
カルレンズ、12〜14は光電変換器、15は透明電極であっ
て、前記した対物レンズ7は光学ヘッドPHにおける自動
フォーカス制御系におけるアクチュエータACTによって
対物レンズの光軸方向に駆動変位されるようになされて
おり、また透明電極15は電荷像記録媒体Dの表面に対し
て間隔を有するような状態となるようにしてキャリッジ
1に取付けられている。
電荷像記録再生装置が記録モードになされている場合
に、前記した半導体レーザ2から放射されたレーザ光束
は記録の対象にされている情報によって強度変調された
状態になされて、コリメータレンズ3によって平行光に
されてから、ビームスプリッタ4→対物レンズ7→透明
電極15→電荷像記録媒体Dの光路によって電荷像記録媒
体Dにおける光導電層部材PCLに結像される。
前記した透明電極15と電荷像記録媒体Dの電極(第2
図中で符号Eで示されている)との間には電源Vwから電
圧が与えられているから、前記のように記録の対象にさ
れている情報によって強度変調されているレーザ光束が
光導電体層PCLに入射されていると、光導電体層PCLにお
けるレーザ光束が与えられた部分の電気抵抗値が低下し
て、その部分で電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHL
との間で放電が起こり、それによって電荷像記録媒体D
の電荷保持層部材CHLの表面に記録の対象にされている
情報に応じた電荷が付着する。
前記のようにして電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材
CHLに形成された電荷像は、次のようにして再生でき
る。すなわち、電荷像記録媒体Dにおける例えばニオブ
酸リチウム結晶のような材料で作られている光変調材層
PMLは、電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHLの表面に
付着している電荷像による電界により、その中を通過す
る光の偏光面を変化させるから、電荷像記録再生装置が
再生モードになされた状態において、半導体レーザ2か
ら放射されて、コリメータレンズ3とビームスプリッタ
4とを介して対物レンズ7に与えられた後に対物レンズ
7から出射した一定の光強度を有するレーザ光束が、電
荷像記録媒体Dの光変調材層PMLを往復通過した後に電
荷像記録媒体Dからの反射光として再び前記の対物レン
ズ7に入射する光は、前記した電荷像記録媒体Dの電荷
保持層部材CHLの表面に形成されている電荷像と対応し
て偏光面が変化しているものになっている。
前記した電荷像記録媒体Dからの反射光はビームスプ
リッタ4で反射された後に検光子ALによって光強度が変
化している状態の光となされた後にビームスプリッタ5
に与えられ、ビームスプリッタ5を通過した光はレンズ
8と円筒レンズ11とを介して4分割光電変換器12に与え
られる。4分割光電変換器12からの出力信号は周知の非
点収差法による自動フォーカス制御系の制御信号となさ
れる。また前記したビームスプリッタ5で反射してビー
ムスプリッタ6に与えられた光の内で、ビームスプリッ
タ6を透過した後にレンズ10を通して光電変換器14に供
給されて光電変換された光電変換器14からの出力信号
と、前記したビームスプリッタ5で反射してビームスプ
リッタ6に与えられた光の内で、ビームスプリッタ6で
反射した後にレンズ9を通して光電変換器13に供給され
て光電変換された光電変換器13からの出力信号とは図示
されていない差動回路に供給されてS/Nの良好な検出信
号として用いられる。
(発明が解決しようとする課題) 前記した記録再生装置では、充分に径の小さなレーザ
光を使用することにより、高い記録密度の記録再生を簡
単な装置によって実現することが可能である。しかし、
電荷像記録媒体Dにおける電極Eと透明電極15の間隔が
情報信号の書込み時に大巾に変化した場合には、電荷像
記録媒体に情報信号を2値記録させるようにしている場
合であっても情報信号が電荷像記録媒体に正しく記録さ
れないということが起こり、特に、記録再生をより一層
高い情報密度で行うために電荷像記録媒体Dに対しても
多値記録の形態で情報信号の記録が行われる場合には、
前記した電荷像記録媒体Dにおける電極と透明電極15と
の間隔がわずかに変化しても正しい多値記録が行われな
いことになるために、前記した透明電極15の位置の調整
はそれぞれ厚さにばらつきのある各電荷像記録媒体毎に
正しく行うことが必要とされるが、前記の透明電極15の
位置の調整は記録再生装置について行わなければならな
いために微調整が困難であるし、また、前記した透明電
極15と電荷像記録媒体Dの電極との間隔が、例えば電荷
像記録媒体Dの面振れによって変動した場合には記録内
容に誤りを生じさせてしまう。
すなわち、前記した既提案の電荷像記録再生装置にお
いて、電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHLに記録形
成された電荷像における電荷量の分布は、電荷像記録媒
体Dの電極Eと透明電極15との間隔が一定な状態で、前
記した両電極E,15間に電源Vwから一定の電圧Vwを印加し
ている場合には、電荷像記録媒体Dに入射されたレーザ
光の強度変調に対応しているものになされる。
しかし、前記した両電極E,15間に電源Vwから一定の電
圧Vwが加えられている状態において、電荷像記録媒体D
の電極Eと透明電極15との間隔が変動している場合に
は、電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHLに記録形成
される電荷像における電荷量の分布は、電荷像記録媒体
Dに入射されたレーザ光の強度変調に対応しないものに
なる。
前記の問題は、電荷像記録媒体Dに対する情報信号の
記録が2値記録の形態で行われる場合には余り大きな支
障にはならないが、電荷像記録媒体Dに対する情報信号
の記録が多値記録の形態で行われる場合には大問題とな
る。
それで、前記した第3図示の電荷像記録再生装置にお
いて、高速回転されている電荷像記録媒体Dの面上に、
第4図示のように、例えば第5図に例示されているよう
な所謂ウインチェスタ型浮上磁気ヘッドと同様な構成の
浮上型電極FEを浮上させて、電荷像記録媒体Dの電極E
と浮上電極FE(第3図中の透明電極15)との間隔を一定
にさせるようにすることが試みられたが、前記した浮上
電極EEを電荷像記録媒体D上に一定の距離に浮上させた
状態にするのには、電荷像記録媒体Dを定線速度方式
(CLV)に従って高速に回転させなければならず、ま
た、浮上型電極FEの浮上量としても10ミクロン程度しか
得られないために、浮上型電極FEを用いるという解決策
は採用し難い。
前記した透明電極15と電荷像記録媒体Dの電極との間
隔が、例えば電荷像記録媒体Dの面振れによっても変動
しないようにするための手段としては、特願昭63−1325
2号明細書に記載されているように、電荷像記録媒体に
対する透明電極の位置を静電容量値の変化によって検出
し、その検出値を用いて透明電極の位置の自動制御を行
うようにする方式も提案されているが、この既提案方式
はそれの実施に際して複雑な構成が必要とされるという
点が問題になる。
(課題を解決するための手段) 本発明は自動フォーカス制御系のアクチュエータによ
って光軸方向に駆動変位される対物レンズにより記録の
対象にされている情報を含む電磁放射線を少なくとも電
荷保持層部材と光導電層部材と電極とを積層してなる電
荷像記録媒体における光導電層部材に結像させる手段
と、前記した電荷像記録媒体の電極と可動電極との間に
発生させた所定の電界強度を有する電界中に、前記した
電荷像記録媒体における電荷保持層部材と光導電層部材
とが位置するようにして、前記の対物レンズと電荷像記
録媒体との間に配置される前記の可動電極を、前記した
対物レンズに対して連結部材を介して一体的に連結固着
して設ける手段とを備えている電荷像の記録再生装置を
提供するものである。
(作用) 少なくとも電荷保持層部材と光導電層部材と電極とを
積層してなる電荷像記録媒体における光導電層部材に、
記録の対象にされている情報によって強度変調されてい
る電磁放射線束(例えばレーザ光束)を結像させるため
の対物レンズを自動フォーカス制御系のアクチュエータ
によって光軸方向に駆動変位させる。
前記した電荷像記録媒体の電極と可動電極との間に発
生させた所定の電界強度を有する電界中に、前記した電
荷像記録媒体における電荷保持層部材と光導電層部材と
が位置するようにして、前記の対物レンズと電荷像記録
媒体との間に配置される前記の可動電極を、前記した対
物レンズに対して連結部材を介して一体的に連結固着し
て、電荷像記録媒体における電極と可動電極との間隔が
一定になされるようにする。
それにより、電荷像記録媒体に情報信号が2値記録さ
れる場合は勿論のこと、電荷像記録媒体に情報信号が多
値記録される場合でも良好な記録状態で記録される。
(実施例) 第1図は本発明の電荷像の記録再生装置の構成例を示
すブロック図であり、また、第2図は対物レンズと可動
電極との関連構成を示す縦断側面図である。
第1図示の電荷像の記録再生装置において、Dは電荷
像記録媒体円盤(電荷像記録媒体)であり、この第1図
中に示されている電荷像記録媒体Dは、第2図中に示さ
れている電荷像記録媒体Dと同様に、電荷保持層部材CH
L{その上に付着した電荷を長時間にわたって保持でき
るような極めて高い絶縁抵抗値を有するような材料(例
えばシリコン樹脂)を用いて作られる}と、光変調材層
PML(例えばニオブ酸リチュウム単結晶または液晶を用
いて構成された層}と、光導電層部材PCLと、電極Eと
を基板BP上に積層させた構造のものである。
前記した電荷像記録媒体Dは図示されていない回転駆
動機構によって所定の回転数で回転されている。第1図
中においてPHは光学ヘッドであり、この光学ヘッドPHは
キャリッジ1によって電荷像記録媒体Dの径方向に移送
されるようになされている(キャリッジ1の詳細な構成
については図示が省略されている)。
第1図に示されている光学ヘッドPHにおいて2は電磁
放射線源として用いられている半導体レーザであり、こ
の半導体レーザ2は電荷像の記録再生装置が記録モード
になされている場合には、記録の対象にされている情報
によって強度変調されているレーザ光を放射してコリメ
ータレンズ3に与え、また、電荷像の記録再生装置が再
生モードになされている場合には一定の強度のレーザ光
を放射してコリメータレンズ3に与える。
第1図において4〜6はビームスプリッタ、7は対物
レンズ(集光レンズ)、8〜10はレンズ、11はシリンド
カルレンズ、12〜14は光電変換器である。
前記した対物レンズ7は光学ヘッドPHにおける自動フ
ォーカス制御系におけるアクチュエータACTによって対
物レンズの光軸方向に駆動変位されるようになされてお
り、前記した対物レンズ7には連結部材16を介して可動
電極Emが一体的に設けられている。
前記した対物レンズ7に対して連結部材16を介して一
体的に構成させるべき可動電極Emの位置は、例えば次の
ようにして定めることができる。
まず、レーザ光束が入射されている対物レンズ7の集
光点の位置に顕微鏡の対物レンズを合焦させ、次に、顕
微鏡の合焦位置が前記した対物レンズ7の集光点の位置
から対物レンズの光軸に沿って所定の距離だけ対物レン
ズ7側にずれた位置となるように顕微鏡の合焦位置を調
整する。
対物レンズ7の位置はそのままとしておいて、前記の
ように調整された顕微鏡の合焦位置に可動電極Emだけを
変位させ、可動電極Emをその位置において連結部材16に
固着させるのである。
前記した顕微鏡の像の観察は接眼レンズに取付けたテ
レビジョンカメラで発生させた映像信号をモニタ受像機
で再生して観察することにより容易に行うことができ
る。
前記のようにして行われる可動電極Emの位置の設定に
よって、可動電極Emの位置が電荷像記録媒体Dの電極E
から所定の距離に位置された状態となされうることは容
易に理解できる。
前記した可動電極Emは、対物レンズ7を通過するレー
ザ光に対して透明な透明電極であり、電荷像の記録再生
装置が記録モードとなされた場合には、前記した可動電
極Emと電荷像記録媒体Dにおける電極Eとの間に電源Vw
が接続されて、前記した両電極E,Em間に発生された電界
が電荷像記録媒体Dに与えられるようになされる。
電荷像記録再生装置が記録モードになされている場合
に、前記した半導体レーザ2から放射されたレーザ光束
は記録の対象にされている情報によって強度変調された
状態になされて、コリメータレンズ3によって平行光に
されてから、ビームスプリッタ4→対物レンズ7→可動
電極Em→電荷像記録媒体Dの光路によって電荷像記録媒
体Dにおける光導電層部材PCLに結像される。
電荷像記録再生装置が記録モードとなされている状態
においては、前記した可動電極Emと電荷像記録媒体Dの
電極(第2図中で符号Eで示されている)との間には既
述のように電源Vwから電圧が与えられているから、前記
のように記録の対象にされている情報によって強度変調
されているレーザ光束が光導電体層PCLに入射されてい
ると、光導電体層PCLにおけるレーザ光束が与えられた
部分の電気抵抗値が低下して、その部分で電荷像記録媒
体Dの電荷保持層部材CHLとの間で放電が起こり、それ
によって電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHLの表面
に記録の対象にされている情報に応じた電荷像が形成さ
れる。
電荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHLに形成された
電荷像の読出し動作は次のようにして行われる。すなわ
ち、電荷像記録媒体Dにおける例えばニオブ酸リチウム
結晶のような材料で作られている光変調材層PMLは、電
荷像記録媒体Dの電荷保持層部材CHLの表面に形成され
ている電荷像による電界により、その中を通過する光の
偏光面を変化させるから、電荷像記録再生装置が再生モ
ードになされた状態において、半導体レーザ2から放射
されて、コリメータレンズ3とビームスプリッタ4とを
介して対物レンズ7に与えられた後に対物レンズ7から
出射した一定の光強度を有するレーザ光束が、電荷像記
録媒体Dの光変調材層PMLを往復通過した後に電荷像記
録媒体Dからの反射光として再び前記の対物レンズ7に
入射する光は、前記した電荷像記録媒体Dの電荷保持層
部材CHLの表面に形成されている電荷像と対応して偏光
面が変化しているものになっている。
前記した電荷像記録媒体Dからの反射光はビームスプ
リッタ4で反射された後に検光子ALによって光強度が変
化している状態の光となされた後にビームスプリッタ5
に与えられ、ビームスプリッタ5を通過した光はレンズ
8と円筒レンズ11とを介して4分割光電変換器12に与え
られる。4分割光電変換器12からの出力信号は周知の非
点収差法による自動フォーカス制御系の制御信号となさ
れて、自動フォーカス制御系のアクチュエータACTに供
給される。
自動フォーカス制御系のアクチュエータACTとしては
周知の構成形態のものを使用することができる。
また、前記した4分割光電変換器12からの出力信号か
ら自動トラッキング制御系の制御信号を発生させて自動
トラッキング制御系のアクチュエータに供給するように
してもよい。
また、前記したビームスプリッタ5で反射してビーム
スプリッタ6に与えられた光の内で、ビームスプリッタ
6を透過した後にレンズ10を通して光電変換器14に供給
されて光電変換された光電変換器14からの出力信号と、
前記したビームスプリッタ5で反射してビームスプリッ
タ6に与えられた光の内で、ビームスプリッタ6で反射
した後にレンズ9を通して光電変換器13に供給されて光
電変換された光電変換器13からの出力信号とは、図示さ
れていない差動回路に供給されてS/Nの良好な検出信号
として用いられる。
前記したように本発明の電荷像の記録再生装置におい
ては、自動フォーカス制御系のアクチュエータACTによ
って光軸方向に駆動変位される対物レンズ7によって集
光されたレーザ光束の集光点は、常に、電荷像記録媒体
Dにおける光導電層部材PCLに結像されているから、対
物レンズ7と一体的に構成されている可動電極Emも前記
したレーザ光束の集光点に対して常に一定の距離に位置
しており、したがって、電荷像記録媒体Dに面振れが生
じても可動電極Emと電荷像記録媒体Eとの距離は一定と
なされて電荷像記録媒体Dを常に所定の電界強度の電界
中に位置させるようにすることができる。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したところから明らかなように、本
発明の電荷像の記録再生装置は、自動フォーカス制御系
のアクチュエータによって光軸方向に駆動変位される対
物レンズにより記録の対象にされている情報を含む電磁
放射線を少なくとも電荷保持層部材と光導電層部材と電
極とを積層してなる電荷像記録媒体における光導電層部
材に結像させる手段と、前記した電荷像記録媒体の電極
と可動電極との間に発生させた所定の電界強度を有する
電界中に、前記した電荷像記録媒体における電荷保持層
部材と光導電層部材とが位置するようにして、前記の対
物レンズと電荷像記録媒体との間に配置される前記の可
動電極を、前記した対物レンズに対して連結部材を介し
て一体的に連結固着して設ける手段とを備えている電荷
像の記録再生装置あるから、この本発明の電荷像の記録
再生装置における可動電極Emは自動フォーカス制御系の
アクチュエータACTによって光軸方向に駆動変位される
対物レンズ7によって集光されたレーザ光束の集光点に
対して常に一定の距離に位置しており、したがって、電
荷像記録媒体Dに面振れが生じても可動電極Emと電荷像
記録媒体Dの電極Eとの距離は一定となされて電荷像記
録媒体Dを常に所定の電界強度の電界中に位置させるよ
うにすることができるのであり、本発明によれば既述し
た従来の問題点及び既提案の電荷像の記録再生装置での
問題点が良好に解消でき、また、本発明によれば電荷像
記録媒体と可動電極との距離の設定を光学ヘッド側で容
易に行うことができる他、可動電極と位置制御が自動フ
ォーカス制御系のアクチュエータACTによって行われる
ようになされているために簡単な構成で電荷像記録媒体
と可動電極との間隔をマイクロメータのオーダで保持さ
せることを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電荷像の記録再生装置の構成例を示す
ブロック図であり、また、第2図は対物レンズと可動電
極との関連構成を示す縦断側面図、第3図及び第4図は
既提案の電荷像の記録再生装置の構成例を示すブロック
図、第5図は浮上型電極の斜視図である。 Em……可動電極、D……電荷像記録媒体、Vw……電源、
PCL……光導電層部材、E……電極、ACT……アクチュエ
ータ、2……レーザ光源、3,8,9,10……レンズ、AL……
検光子、4〜6……ビームスプリッタ、12〜14……光電
変換器、15……透明電極、16……連結部材、
フロントページの続き (72)発明者 北村 宏記 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 田井 裕通 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動フォーカス制御系のアクチュエータに
    よって光軸方向に駆動変位される対物レンズにより記録
    の対象にされている情報を含む電磁放射線を少なくとも
    電荷保持層部材と光導電層部材と電極とを積層してなる
    電荷像記録媒体における光導電層部材に結像させる手段
    は、前記した電荷像記録媒体の電極と可動電極との間に
    発生させた所定の電界強度を有する電界中に、前記した
    電荷像記録媒体における電荷保持層部材と光導電層部材
    とが位置するようにして、前記の対物レンズと電荷像記
    録媒体との間に配置される前記の可動電極を、前記した
    対物レンズに対して連結部材を介して一体的に連結固着
    して設ける手段とを備えている電荷像の記録再生装置
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