JP2564692Y2 - サーモスタット付混合水栓 - Google Patents

サーモスタット付混合水栓

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JP2564692Y2
JP2564692Y2 JP8364892U JP8364892U JP2564692Y2 JP 2564692 Y2 JP2564692 Y2 JP 2564692Y2 JP 8364892 U JP8364892 U JP 8364892U JP 8364892 U JP8364892 U JP 8364892U JP 2564692 Y2 JP2564692 Y2 JP 2564692Y2
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temperature
temperature control
spindle
thermostat
mixing faucet
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順司 秋田
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はサーモスタット付混合
水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】サーモスタット付混合水栓は従来広く使
用されており、その一例が図2に示してある。図に示す
混合水栓100において、104は水栓の本体ハウジン
グ102の一端側に設けられた温度調節ハンドル(以下
単に温調ハンドルとする)で、この温調ハンドル104
の回転操作に基づいて吐水口108からの吐水の温度が
目的とする温度に設定され又は変更される。
【0003】本体ハウジンク102の他端には流量調節
ハンドル106が設けられており、この流量調節ハンド
ル106の回転操作によって流量調節が行なわれる。
【0004】図3はこの混合水栓100の要部を示して
いる。図において110は温度調節スピンドル(以下単
に温調スピンドルとする)で、温調ハンドル104から
の操作力を伝達するスピンドル操作軸112に螺合され
ており、操作軸112の回転に基づいてねじ送りで図中
左右方向に進退させられる。
【0005】この温調スピンドル110には、スプリン
グ114にて図中左方向に付勢された感温体116のピ
ストンロッド118がプラグ120を介して当接してい
る。感温体116には温度調節用弁体122が一体に設
けられており、この弁体122の図中左右方向の移動に
よって、湯流入口124,水流入口126からの湯又は
水の流入通路の開度がコントロールされるようになって
いる。
【0006】このサーモスタット付混合水栓100の場
合、例えば吐水温度を比較的低温(例えば35℃程度)
から適温とされる温度(40〜42℃程度)に温度変更
すべく、温調スピンドル110を図中左方向に後退させ
ると、感温体116がこれに追従して左方向に移動し、
先ず弁体122の左端がシート金具128に当接する。
【0007】このとき水側の流入通路は遮断され、湯側
の流入通路が全開された状態となり、湯流入通路124
からの熱い湯が内部に流入する。すると感温体116が
これを感知してピストンロッド118を押し出し、これ
を温調スピンドル110に装着されているプラグ120
に当接させるとともに、引き続いて感温体116(厳密
には感温体本体)と一体の弁体122を図中右方向に移
動させ、水側の流入通路を広げるとともに湯側の流入通
路を狭める。
【0008】このとき感温体116本体及び弁体122
は、設定された温度に対応する適正位置で停止せず、こ
れを通り超えて(オーバーランして)しまう。先の弁体
122の移動により、感温体116周辺に目的とする温
度よりも高い温度の湯が流入してくることから、感温体
116が適正値よりも過剰に伸長してしまうからであ
る。
【0009】上記のように弁体122が適正値を超えて
移動すると、湯及び水の流入通路の開度がそれぞれ適正
量よりも狭く又は広くなり過ぎる結果、感温体116回
りの混合水の温度が目標温度よりも低くなり、次にこれ
を補正するように感温体116本体及び弁体122が今
度は図中左方向に移動して湯及び水の流入通路の開度を
変化させる。
【0010】以下同様の動作を繰り返しながら感温体1
16本体及び弁体122が左右に微動を繰り返し、最終
的に湯と水の各流入量を適正量にバランスさせる位置に
停止する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】以上のように従来のサ
ーモスタット付混合水栓の場合、感温体本体及び弁体が
往復動を繰り返し行ないながら、最終的に設定された目
標温度に対応する位置に停止する。
【0012】図4はこのときの弁体122の動き及び混
合水の温度の変化の様子を示したもので、図に示してい
るように弁体122は当初目標位置を大きくオーバーラ
ンし(振幅A及びBの部分)、その後に往復動を繰返し
ながら目標位置(温度)からのずれ(振幅)を漸次小さ
くして行き(減衰して行き)、最終的に目標位置で停止
する。
【0013】ところで温調ハンドル104を操作したと
きの弁体122の当初のオーバーランの量(振幅A,B
の大きさ)は、温調ハンドル104の回転速度に依存し
て大きくなり、従って吐水を手や体に浴びながら温調ハ
ンドル104を低温側から高温側に急速に回転させる
と、当初吐水口108からの温水がいきなり熱い湯に切
り替わることとなり、場合により火傷をする危険があ
る。
【0014】また温調ハンドル104を急速に回転させ
ると、最初のオーバーランから最終的な一定位置に収束
するまでの時間が長くなり、望みの温度の混合水が得ら
れるまでの時間が長くかかるといった問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、感
温体の伸縮に基づいて温度調節用弁体を位置移動させて
吐水の温度調節を行うとともに温度調節スピンドルの軸
方向の進退に対して該感温体を追従させ、以て吐水温度
の設定ないし変更を行う形式のサーモスタット付混合水
栓において、前記温度調節スピンドルとこれに隣接する
相手部材との間に、該温度調節スピンドルの軸方向移動
に伴って容積変化し、正圧又は負圧を発生させる加減圧
室を形成するとともに、該加減圧室の内部と外部とを連
通させる流路断面積の小さな連通路を設けたことにあ
る。
【0016】
【作用及び考案の効果】以上のように本考案は温調スピ
ンドルと相手部材との間に加減圧室を形成し、且つ加減
圧室の内部と外部とを連通させる通路断面積の小さな連
通路を設けたもので、かかる本考案の混合水栓の場合、
温調ハンドルを操作して温調スピンドルを軸方向に進退
させる際、加減圧室における容積変化に基づいて正又は
負の圧力が発生するとともに、その圧力変化を解消する
ように加減圧室内外の流体が連通路を通じて出入りし、
ハンドル操作に対する抵抗を生ぜしめる。
【0017】これにより温調ハンドルの操作が急速に行
なわれるのが防止され、従って低温側又は高温側に温調
ハンドルを操作したとき、いきなり熱い湯が出てきたり
或いは逆に冷たい水が出てきたりすることが防止され、
また温調ハンドルを操作してから最終的に望みの温度の
温水が出てくるまでの時間を短縮化することができる。
【0018】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は弁ケース、12はスピン
ドルケースで、互いに各端部においてねじ結合されてい
る。これら弁ケース10及びスピンドルケース12の各
内部空間は、シート金具14によって区画されている。
【0019】スピンドルケース12の内部には円筒形状
の温調スピンドル16が軸方向に進退可能に設けられて
いる。温調スピンドル16の図中左側の端部外周面には
雄ねじ部が設けられており、この雄ねじ部に対し、スピ
ンドルケース12に回転可能に設けられた操作軸18の
雌ねじ部が螺合されている。
【0020】操作軸18は温調ハンドルの操作力を温調
スピンドル16に伝達するもので、この操作軸18の回
転により温調スピンドル16がねじ送り作用で図中左右
方向に進退駆動される。その際温調スピンドル16は、
自身に設けられたスプライン部20とスピンドルケース
12内周面側に設けられたスプライン部22とにより回
転規制されつつ軸方向に進退運動する。
【0021】温調スピンドル16の右端部にはプラグ2
4がスプリング26にて弾発された状態で装着されてい
る。そしてこのプラグ24に対して、弁ケース10内部
に収容された感温体28のピストンロッド30が当接さ
せられている。感温体28の本体にはケース32が装着
されており、そのケース32に対してリターンスプリン
グ34の弾発力が図中左向きに及ぼされている。
【0022】感温体28の本体にはリング状の弁体(温
度調節用弁体)36が止輪38にて固定され、かかる弁
体36が感温体28の本体とともに一体に図中左右方向
に進退移動するようになっている。そしてこの弁体36
の移動によって、弁ケース10に設けられた湯流入口4
0及び水流入口42からの湯又は水の流入通路の開度が
コントロールされる。
【0023】前記温調スピンドル16には、図中右端側
に環状のフランジ(ピストン)44が一体に設けられて
おり、このピストン44の外周面がスピンドルケース1
2の右端側のシリンダ部45の内周面46に摺動可能且
つOリング48を介して気密に嵌合されている。
【0024】このピストン44とスプライン部20,2
2との間の空間は加減圧室50として構成されている。
この加減圧室50は、スプライン部20,22における
クリアランス若しくは同部に積極的に設けた溝、及びス
ピンドルケース12を貫通する小孔52を介して外部と
連通されている。
【0025】本例の混合水栓において、ハンドル操作に
より操作軸18を回転させると、ねじ送り作用で温調ス
ピンドル16が図中左右方向に進退し、そしてこれに追
従するようにして感温体28及び弁体36が位置移動し
て、湯流入口40及び水流入口42からの湯,水の流入
通路の開度をコントロールする。これにより水栓吐水口
からの吐水の温度が自動調節される。その際の具体的作
用は前述した通りであるので、ここでは詳しい説明は省
略する。
【0026】本例の混合水栓は、温調スピンドル16と
スピンドルケース12との間に加減圧室50を形成し且
つこれを小孔52を通じて外部と連通させた点を特徴と
するもので、かかる本例の混合水栓の場合、加減圧室5
0,小孔52の作用で温調ハンドルの急速な操作が抑制
される。
【0027】以下にこれを具体的に説明する。たとえば
温度設定を高温側に変更すべく温調スピンドル16を図
中左方向に移動させると、このとき加減圧室50の容積
は減少する傾向となり、同室50内部に正圧が発生す
る。加減圧室50が完全密閉である場合、この正圧によ
って温調スピンドル16に対する操作抵抗力、つまり温
調ハンドルの操作抵抗力は著しく高くなり、温調スピン
ドル16を後退移動させることが困難となるか又は一旦
これを後退移動させても加減圧室50の圧力により温調
スピンドル16が元に戻されてしまう恐れがある。
【0028】しかるに本例では加減圧室50が小孔52
を通じて外部に連通させられているため、こうした不具
合を生じず、加減圧室50内部の空気が小孔52を通じ
て外部に排出され、その際の適当な抵抗力に基づいて温
調スピンドル16の移動に対する適度の操作抵抗が発生
する。これにより温調スピンドル16の急激な移動が防
止されるのである。
【0029】一方設定温度を低温側に変更すべく温調ス
ピンドル16を前進させる際には、加減圧室50の容積
が増大して一時的に負圧が発生し、そしてこれを解消す
るようにして小孔52から加減圧室50内部に外部の空
気が流入する。そしてこの際の流通抵抗によりハンドル
操作に対して適当な操作抵抗力が生じ、同様にして温調
スピンドル16の急激な移動、温調ハンドルの急速な回
転が防止される。
【0030】以上本考案の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記小孔52,Oリング4
8は必ずしも必要なものではなく、ピストン44とシリ
ンダ部45との間のクリアランスを適当に調節すること
により、加減圧室50の内部の空気と外部の空気とを出
入りさせるようにすることも可能であるし、また上記加
減圧室50を上記スピンドルケース12以外の他の部材
との間に形成することも可能であるなど、本考案はその
主旨を逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき
様々な変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるサーモスタット付混合
水栓の要部の図である。
【図2】従来のサーモスタット付混合水栓の外観図であ
る。
【図3】図2に示す混合水栓の要部の図である。
【図4】図2及び図3に示す混合水栓の不具合の説明図
である。
【符号の説明】 12 スピンドルケース 16 温調スピンドル 28 感温体 36 弁体 44 ピストン 45 シリンダ部 50 加減圧室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感温体の伸縮に基づいて温度調節用弁体
    を位置移動させて吐水の温度調節を行うとともに温度調
    節スピンドルの軸方向の進退に対して該感温体を追従さ
    せ、以て吐水温度の設定ないし変更を行う形式のサーモ
    スタット付混合水栓において 前記温度調節スピンドルとこれに隣接する相手部材との
    間に、該温度調節スピンドルの軸方向移動に伴って容積
    変化し、正圧又は負圧を発生させる加減圧室を形成する
    とともに、該加減圧室の内部と外部とを連通させる流路
    断面積の小さな連通路を設けたことを特徴とするサーモ
    スタット付混合水栓。
JP8364892U 1992-11-10 1992-11-10 サーモスタット付混合水栓 Expired - Lifetime JP2564692Y2 (ja)

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JPH0643430U JPH0643430U (ja) 1994-06-10
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