JP2564499Y2 - 測定用端子 - Google Patents

測定用端子

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JP2564499Y2
JP2564499Y2 JP571993U JP571993U JP2564499Y2 JP 2564499 Y2 JP2564499 Y2 JP 2564499Y2 JP 571993 U JP571993 U JP 571993U JP 571993 U JP571993 U JP 571993U JP 2564499 Y2 JP2564499 Y2 JP 2564499Y2
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dut
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秀昭 菊地
憲男 上野
裕三 山本
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旭電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線接続部抵抗測定装
置等で用いる測定用端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄塔部における送電線の接続は、一般的
に圧縮クランプ等により行なわれており、その接続部は
経年変化によって電気抵抗が増大する傾向にある。その
結果、電気抵抗の大きい接続部で異常な発熱を生じ、最
悪の場合には圧縮力が弱まり送電線が圧縮クランプから
抜け落ちる等の虞もある。このような事態を事前に予知
して適切に対処する手段として、電線接続部の抵抗を、
直流電圧降下法(4端子測定法)等により測定すること
が一般的になされている。この4端子測定法は、図5に
示すごとく、電線接続部10の両側に、直流電流を通電
させるための測定用端子12,12と、この直流電流に
よる電線接続部10の電圧降下を測定するための測定用
端子14,14を、それぞれ配設しなければならない。
そして、これらの測定用端子12,12,14,14と
して、送電線または接続用の圧縮クランプに対して電気
的接続が確実にでき、また鉄塔上の測定作業でも作業性
が良く、送電線等から自重落下することのない、導電材
からなるクランプ工具が要求されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の測定用端子とし
てクリック機構等を利用したクランプ工具は、強い挾持
力を必要とするために比較的に大型でその重量も大きな
ものである。そこで、鉄塔上にこれらの重いクランプ工
具を引き上げる作業が煩らわしく、また宙乗り作業で扱
う器材としては重く、作業に危険性が伴なうという不具
合がある。また、電気抵抗測定を精度良く行なうために
は、確実な電気的接続が得られるように被測定物に測定
用端子が広い面で接触する必要がある。しかし、従来の
クランプ工具では挾持点の狭い接触面による部分または
点接触となり易く、しかも撚線状の被測定物であれば断
面形状の変形を生じさせ、精度良く測定できないという
不具合がある。さらに、従来のクランプ工具にあって
は、適切に挾持し得る送電線や圧縮クランプの太さの範
囲が狭く、種々のサイズのものを必要とするという不具
合もある。
【0004】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、小型化および軽量化するとともに、あらゆる太さ
および断面形状の棒状および撚線状の被測定物に固定し
得る測定用端子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案の測定用端子は、棒状または撚線状の被測
定物の側面に当接する脚部とこの脚部の当接側と反対側
から前記被測定物の軸方向と直交方向に突出する柱状部
とからなる脚部材と、前記柱状部に螺合して前記柱状部
の軸方向をねじ軸とするねじ部材と、導電性で前記ねじ
部材に対してねじ軸回りに回動自在でねじ軸方向の前記
被測定物から分離方向の動きに連動し、前記被測定物の
軸をはさんだ両側にフックを突設し、またリード線が接
続されるフック部材と、導電性で前記被測定物に巻回さ
れその両端が前記フックに係合される可撓性のバインド
線と、からなっている。
【0006】
【作 用】被測定物に巻回したバインド線の両端をフッ
クに係合し、このフックが設けられたフック部材がねじ
部材を回動させることで被測定物から分離方向に移動す
るので、被測定物にバインド線が密接するとともに、被
測定物から本考案の測定用端子が自重落下するようなこ
とがない。しかも、被測定物に対するバインド線の巻き
付け回数の違いと、長さ寸法の違うバインド線の交換よ
り、あらゆる太さおよび断面形状の被測定物に対応し得
る。さらに、被測定物にバインド線を1ターン以上巻き
付けるならば、被測定物の外周全周の広い接触面が得ら
れるとともに、撚線状の被測定物でもその断面形状を変
形させることがない。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1ないし図3
を参照して説明する。図1は、本考案の測定用端子の一
実施例の縦断面図であり、図2は、図1の測定用端子の
外観図であり、図3は、図1の測定用端子の分解斜視図
である。
【0008】図1ないし図3において、撚線状の送電線
または棒状の圧縮クランプ等の被測定物20の側面に、
脚部材22の脚部24が当接される。この脚部24は、
当接側の四隅に突起24a,24a,24a,24aが
それぞれ設けられるとともに中央に直交して溝24b,
24bが設けられ、四隅の突起24a,24a,24
a,24aで被測定物20の側面に安定して当接し得る
ような構造とされる。また、この脚部24から当接側と
反対側に、被測定物20の軸方向と直交方向に柱状部2
6が突出される。この柱状部26の軸中心には逆ねじで
雌ねじ26aが刻設されるとともに、外周面に先端部に
まで至らない切欠平面部26bが設けられる。この脚部
24と柱状部26とからなる脚部材22は、軽量化のた
めに例えばジュラコン等の樹脂で成形されている。
【0009】また、この柱状部26の雌ねじ26aに、
逆ねじのねじ部材28が螺合される。このねじ部材28
の螺入方向後部に、柱状部26の外径またはそれより僅
かに小径の鍔部28aが設けられ、後端部にねじ軸と直
交する透孔28bが穿設される。
【0010】そして、ねじ部材28が螺合された柱状部
26に、筒状の連動部材30が嵌合される。この連動部
材30の一端部は狭搾部30aが設けられており、ねじ
部材28の後端部が突出できるが、鍔部28aは通り抜
けできないように構成される。また、連動部材30の他
端部に、鍔部30bが設けられるとともに、他端部の側
壁の一部を切り欠いて切り欠き部30cが設けられる。
そして、この切り欠き部30cが、柱状部26の切欠平
面部26bに当接する係合部材32により塞がれる。連
動部材30は、例えばアルミ合金で形成される。
【0011】さらに、連動部材30にフック部材34が
挿通嵌合される。このフック部材34は、鍔部30bに
より一方向の移動規制がなされ、また被測定物20の軸
をはさんだ両側面に先端に膨大部を有するフック34
a,34aが突設される。しかも、リード線36を接続
するためのリード線接続部34bが設けられる。このフ
ック部材34は、導電性を備えており、例えばアルミ合
金に無電解Niめっきをし、さらに銅めっきをし、その
上に銀めっきをして構成される。そして、フック部材3
4から突出する連動部材30の先端部の外周に、抜け止
め用のゴム管38が弾性拡張されて被せられる。
【0012】そしてまた、連動部材30から突出された
ねじ部材28の先端部にリング40が被せられ、このリ
ング40に穿設された透孔40aとねじ部材28の透孔
28bとを貫通してハンドル棒42が挿入され、そのハ
ンドル棒42の両側に抜け止め用のゴムチューブ44,
44が弾性拡張されて被せられる。
【0013】そしてさらに、導電性と可撓性を有するバ
インド線46の両端に、フック34a,34aに係合で
きる輪46a,46aが設けられる。このバインド線4
6の長さ寸法は、被測定物20に適宜な回数だけ巻き付
けて、両端をフック34a,34aに係合し得るように
設定される。
【0014】かかる構成において、ねじ部材28を柱状
部26内に最も螺入させた位置とする。そして、バイン
ド線46を被測定物20に適宜な回数だけ巻き付け、そ
の両端をフック34a,34aに係合させる。ここで、
脚部24は、突起24a,24a,24a,24aによ
り被測定物20の側面に安定して当接し、バインド線4
6は溝24b内に収まっている。
【0015】この状態から、ねじ部材28を回動させれ
ば、ねじ部材28の被測定物20からの分離方向の移動
に伴ない連動部材30が分離方向に移動し、この移動に
よってフック部材34も分離方向に移動する。この結
果、バインド線46が適宜に引っ張られて被測定物20
の外周に密接するとともに、被測定物20から本考案の
測定用端子の自重落下が防止される。なお、連動部材3
0と脚部材22との分離方向の移動は、切欠平面部26
bと係合部材32によって規制され、分離されることは
ない。
【0016】本考案にあっては、被測定物20にバイン
ド線46を1ターン以上巻き付けるならば、被測定物2
0の外周全周で広い接触面が得られるとともに、撚線状
の被測定物20でもその断面形状が変形するようなこと
がなく、精度良く電気抵抗測定を行ない得る。また、被
測定物20にバインド線46を巻き付けて接触を得るの
で、棒状の被測定物20の断面形状が円形や六角形また
はこれ以外のいかなる形状であっても、確実な接触面を
得ることができる。
【0017】次に、図4を参照して本考案の測定用端子
の他の実施例につき説明する。図4は、他の実施例の縦
断面図である。図4において、図1ないし図3と同一ま
たは均等な部材には同一符号を付けて重複する説明を省
略する。
【0018】図4に示す他の実施例で特徴とするところ
は、脚部材22の柱状部26自体に雄ねじが刻設される
とともに、雌ねじが刻設されたねじ部材50が螺合され
ることにある。そして、このねじ部材50の一端に鍔部
50aが設けられ、このねじ部材50に挿通嵌合される
フック部材34の一方向の移動規制がなされ、また他端
部に透孔50bが穿設されてハンドル棒42が貫通され
ることにある。
【0019】かかる構成にあっては、図1ないし図3に
示す実施例よりも部品点数を少なくすることができる。
【0020】なお、上記実施例において、フック34
a,34aは先端に膨大部を有するアーム状であり、バ
インド線46の両端にこれらのフック34a,34aに
係合する輪46a,46aが設けられているが、これに
限られず、フック34a,34aにバインド線46の両
端が係合できれば、いかなる構造であっても良い。ま
た、バインド線46がフック部材34を経由してリード
線36に良好に電気的導通すれば良く、フック部材34
の材質等は上記実施例に限られるものでない。さらに、
脚部24の形状は、被測定物20の側面に安定して当接
できれば、いかなる形状のものであっても良い。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の測定用端
子は構成されているので、以下のごとき格別な効果を奏
する。
【0022】バインド線を被測定物に巻回して本考案の
測定用端子を固定するので、容易に落下を防止すること
ができ、強い挾持力等を必要とせず、比較的に小型化お
よび軽量化し易い。そして、被測定物にバインド線を巻
き付けるので、被測定物とバインド線で広い接触面積が
形成され、それだけ電気的接続が確実となり、測定用端
子として適切である。特に、被測定物にバインド線を1
ターン以上巻き付けるならば、被測定物の外周全周で広
い接触面が得られるとともに、撚線状の被測定物でもそ
の断面形状が変形するようなことがなく、精度良く測定
ができる。また、バインド線を被測定物に巻き付ける回
数および種々の長さ寸法のバインド線を交換すること
で、あらゆる太さおよび断面形状の被測定物に適応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の測定用端子の一実施例の縦断面図であ
る。
【図2】図1の測定用端子の外観図である。
【図3】図1の測定用端子の分解斜視図である。
【図4】本考案の測定用端子の他の実施例の縦断面図で
ある。
【図5】4端子測定法の概要を示す図である。
【符号の説明】
20 被測定物 22 脚部材 24 脚部 26 柱状部 28,50 ねじ部材 30 連動部材 34 フック部材 34a フック 36 リード線 46 バインド線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状または撚線状の被測定物の側面に当
    接する脚部とこの脚部の当接側と反対側から前記被測定
    物の軸方向と直交方向に突出する柱状部とからなる脚部
    材と、前記柱状部に螺合して前記柱状部の軸方向をねじ
    軸とするねじ部材と、導電性で前記ねじ部材に対してね
    じ軸回りに回動自在でねじ軸方向の前記被測定物から分
    離方向の動きに連動し、前記被測定物の軸をはさんだ両
    側にフックを突設し、またリード線が接続されるフック
    部材と、導電性で前記被測定物に巻回されその両端が前
    記フックに係合される可撓性のバインド線と、からなる
    ことを特徴とする測定用端子。
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