JP2564294Y2 - グラビア印刷機におけるインキパン - Google Patents
グラビア印刷機におけるインキパンInfo
- Publication number
- JP2564294Y2 JP2564294Y2 JP1992061417U JP6141792U JP2564294Y2 JP 2564294 Y2 JP2564294 Y2 JP 2564294Y2 JP 1992061417 U JP1992061417 U JP 1992061417U JP 6141792 U JP6141792 U JP 6141792U JP 2564294 Y2 JP2564294 Y2 JP 2564294Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- plate cylinder
- guide wall
- roll
- pan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、グラビア印刷機におけ
るインキパンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、印刷機におけるインキ供給装置に
してインキ出しロールのあるオーバーフロータンク中に
隔壁を設けたものは、特公昭39−5717号公報に記
載されている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】上記の印刷機における
インク供給装置にあっては、隔壁はインキ出しロールよ
り短いものであり、インキはこの隔壁をオーバーするも
のであるから、インキ出しロールに対してインキの接す
る表面の高さが一定にしにくく、インキの付着量は必ず
しも良好なものではなかった。本考案は、このような点
に鑑みて案出されたもので、その目的とするところは、
ファニッシャロールに対するインキの接する高さを、簡
単な構成によって略一定にするにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案にあってはインキパン中に案内壁を突設す
ることによって問題点の解決を図っている。すなわち、
本考案は、グラビア印刷機において、版胴の下方に設置
したインキパン内に、版胴にインキを供給するファニッ
シャロールの外側にして、ファニッシャロールと平行状
に、しかもこれより若干長い案内壁を突設するととも
に、この案内壁の両端とインキパンの側壁との間が、印
刷時に、版胴にインキを供給するファニッシャロールに
接するインキ表面の高さが略一定を保ち、且つインキが
案内壁の両端より流れるような隙間にした構成をとって
いる。 【0005】 【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図面は、グラビア印刷機のインキの供給部の概略
を示すもので、版胴(1)に対し、圧胴(2)が接し、
この部分を連続紙(3)が走行することによって連続紙
(3)に印刷が施される。版胴(1)はその周長が10
00mm以上のものである。版胴(1)の下方には、イ
ンキパン(4)が設置されており、この中のインキ
(5)は、部分的に充填され、インキ(5)は所定のタ
ンク(図示されていない)との間を絶えず循環してい
る。版胴(1)が圧胴(2)と接する箇所の近傍には、
版胴(1)に対し、その回転側にインキ(5)を供給す
るアプリケータ(6)が、またこれと反対側には、余剰
インキを除去するドクタ(7)がそれぞれ設置されてい
る。これがため、版胴(1)に対するインキの濡れ角θ
は、この場合300度近くになっている。アプリケータ
(6)は、版胴(1)の軸方向に沿って峰が伸びる堰状
先端部(8)を有し、タンク(10)からポンプ(9)
によってインキ(5)が供給されるようになっている。
タンク(10)は、インキパン(4)の下方に設置さ
れ、インキパン(4)内のインキ(5)が流出口(1
3)よりタンク(10)中に流出するようになってい
る。これにより、印刷中はインキ(5)がポンプ(9)
によって絶えずアプリケータ(6)に供給され、それの
堰状先端部(8)の峰から版胴(1)の表面に、その幅
方向に沿って流下し付着することとなる。ドクタ(7)
は圧胴(2)と版胴(1)との接触部の近傍に設置され
たことを除けば、その構成は従来のものと同様である。 【0006】インキパン(4)内には、ファニッシャロ
ール(11)が設置されている。このファニッシャロー
ル(11)は、版胴(1)との間に隙間(A)を形成す
るように設置されていて、モータ(M)により版胴
(1)と逆方向(接点では周方向)に駆動されて、イン
キ(5)が版胴(1)に供給されるようになっている。
このインキパン(4)内には、本考案の特徴とする案内
壁(12)が下底より突設されている。この案内壁(1
2)は、ファニッシャロール(11)の外側にあって、
その軸方向に沿って平行状に設置されている。案内壁
(12)は、ファニッシャロール(11)の長さより若
干長くして、その両端とインキパン(4)の側壁(1
4)、(14)との間には、それぞれ隙間(B)が形成
されている。この隙間(B)は、インキパン(4)内に
おいてファニッシャロール(11)によりインキ(5)
を版胴(1)に供給するとき、その供給量が全長にわた
って常に一定に保持されるように、ファニッシャロール
(11)に対するインキ(5)の接触面の高さがファニ
ッシャロール(11)の全長にわたって略一定に保たれ
るように設けられている。しかして、版胴(1)が回転
する間、インキ(5)はアプリケータ(6)の堰状先端
部(8)から版胴(1)の表面に流下し、ファニッシャ
ロール(11)のところでさらにインキ(5)は供給さ
れるから、インキ(5)はセル中によく充填される。し
かる後、ドクタ(7)で余剰インキは掻き取られて直ち
に連続紙(3)に転写され印刷される。 【0007】 【考案の効果】本考案は、ファニッシャロール(11)
と平行状にして、これより若干長い案内壁(12)を突
設するとともに、この案内壁(12)の両端とインキパ
ン(4)の側壁(14)との間が、印刷時において、版
胴にインキを供給するファニッシャーロールに接するイ
ンキの表面の高さが略一定を保ち、且つインキが案内壁
の両端より流れるような間隙であるようにしたものであ
るから、案内壁の設置が簡単な構成であるにもかかわら
ず、ファニッシュロールに供給されるインキパン内のイ
ンキは、案内壁上をオーバーするのではなく、ファニッ
シャロールより若干長い案内壁の両端を廻り、中央部の
流出口へと向かうことになり、その流れ、移動の距離は
比較的長くなるから、この流れによるファニッシャロー
ルに対するインキの接触、延いては付着状態に及ぼす影
響はなくなくなり、常に粘度、温度等が一定状態でイン
キを版胴に供給することができる。
るインキパンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、印刷機におけるインキ供給装置に
してインキ出しロールのあるオーバーフロータンク中に
隔壁を設けたものは、特公昭39−5717号公報に記
載されている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】上記の印刷機における
インク供給装置にあっては、隔壁はインキ出しロールよ
り短いものであり、インキはこの隔壁をオーバーするも
のであるから、インキ出しロールに対してインキの接す
る表面の高さが一定にしにくく、インキの付着量は必ず
しも良好なものではなかった。本考案は、このような点
に鑑みて案出されたもので、その目的とするところは、
ファニッシャロールに対するインキの接する高さを、簡
単な構成によって略一定にするにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案にあってはインキパン中に案内壁を突設す
ることによって問題点の解決を図っている。すなわち、
本考案は、グラビア印刷機において、版胴の下方に設置
したインキパン内に、版胴にインキを供給するファニッ
シャロールの外側にして、ファニッシャロールと平行状
に、しかもこれより若干長い案内壁を突設するととも
に、この案内壁の両端とインキパンの側壁との間が、印
刷時に、版胴にインキを供給するファニッシャロールに
接するインキ表面の高さが略一定を保ち、且つインキが
案内壁の両端より流れるような隙間にした構成をとって
いる。 【0005】 【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図面は、グラビア印刷機のインキの供給部の概略
を示すもので、版胴(1)に対し、圧胴(2)が接し、
この部分を連続紙(3)が走行することによって連続紙
(3)に印刷が施される。版胴(1)はその周長が10
00mm以上のものである。版胴(1)の下方には、イ
ンキパン(4)が設置されており、この中のインキ
(5)は、部分的に充填され、インキ(5)は所定のタ
ンク(図示されていない)との間を絶えず循環してい
る。版胴(1)が圧胴(2)と接する箇所の近傍には、
版胴(1)に対し、その回転側にインキ(5)を供給す
るアプリケータ(6)が、またこれと反対側には、余剰
インキを除去するドクタ(7)がそれぞれ設置されてい
る。これがため、版胴(1)に対するインキの濡れ角θ
は、この場合300度近くになっている。アプリケータ
(6)は、版胴(1)の軸方向に沿って峰が伸びる堰状
先端部(8)を有し、タンク(10)からポンプ(9)
によってインキ(5)が供給されるようになっている。
タンク(10)は、インキパン(4)の下方に設置さ
れ、インキパン(4)内のインキ(5)が流出口(1
3)よりタンク(10)中に流出するようになってい
る。これにより、印刷中はインキ(5)がポンプ(9)
によって絶えずアプリケータ(6)に供給され、それの
堰状先端部(8)の峰から版胴(1)の表面に、その幅
方向に沿って流下し付着することとなる。ドクタ(7)
は圧胴(2)と版胴(1)との接触部の近傍に設置され
たことを除けば、その構成は従来のものと同様である。 【0006】インキパン(4)内には、ファニッシャロ
ール(11)が設置されている。このファニッシャロー
ル(11)は、版胴(1)との間に隙間(A)を形成す
るように設置されていて、モータ(M)により版胴
(1)と逆方向(接点では周方向)に駆動されて、イン
キ(5)が版胴(1)に供給されるようになっている。
このインキパン(4)内には、本考案の特徴とする案内
壁(12)が下底より突設されている。この案内壁(1
2)は、ファニッシャロール(11)の外側にあって、
その軸方向に沿って平行状に設置されている。案内壁
(12)は、ファニッシャロール(11)の長さより若
干長くして、その両端とインキパン(4)の側壁(1
4)、(14)との間には、それぞれ隙間(B)が形成
されている。この隙間(B)は、インキパン(4)内に
おいてファニッシャロール(11)によりインキ(5)
を版胴(1)に供給するとき、その供給量が全長にわた
って常に一定に保持されるように、ファニッシャロール
(11)に対するインキ(5)の接触面の高さがファニ
ッシャロール(11)の全長にわたって略一定に保たれ
るように設けられている。しかして、版胴(1)が回転
する間、インキ(5)はアプリケータ(6)の堰状先端
部(8)から版胴(1)の表面に流下し、ファニッシャ
ロール(11)のところでさらにインキ(5)は供給さ
れるから、インキ(5)はセル中によく充填される。し
かる後、ドクタ(7)で余剰インキは掻き取られて直ち
に連続紙(3)に転写され印刷される。 【0007】 【考案の効果】本考案は、ファニッシャロール(11)
と平行状にして、これより若干長い案内壁(12)を突
設するとともに、この案内壁(12)の両端とインキパ
ン(4)の側壁(14)との間が、印刷時において、版
胴にインキを供給するファニッシャーロールに接するイ
ンキの表面の高さが略一定を保ち、且つインキが案内壁
の両端より流れるような間隙であるようにしたものであ
るから、案内壁の設置が簡単な構成であるにもかかわら
ず、ファニッシュロールに供給されるインキパン内のイ
ンキは、案内壁上をオーバーするのではなく、ファニッ
シャロールより若干長い案内壁の両端を廻り、中央部の
流出口へと向かうことになり、その流れ、移動の距離は
比較的長くなるから、この流れによるファニッシャロー
ルに対するインキの接触、延いては付着状態に及ぼす影
響はなくなくなり、常に粘度、温度等が一定状態でイン
キを版胴に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のグラビア印刷機におけるインキ供給部
を断面をもって示した側面図である。 【図2】同上のインキパン部を断面にて示した平面図で
ある。 【符号の説明】 1 版胴 2 圧胴 3 連続紙 4 インキパン 5 インキ 6 アプリケータ 7 ドクタ 8 堰状先端部 9 ポンプ 10 タンク 11 ファニッシャロール 12 案内壁 13 流出口 14 側壁 A 隙間 B 隙間
を断面をもって示した側面図である。 【図2】同上のインキパン部を断面にて示した平面図で
ある。 【符号の説明】 1 版胴 2 圧胴 3 連続紙 4 インキパン 5 インキ 6 アプリケータ 7 ドクタ 8 堰状先端部 9 ポンプ 10 タンク 11 ファニッシャロール 12 案内壁 13 流出口 14 側壁 A 隙間 B 隙間
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.インキがタンク、インキ供給アプリケータ、インキ
パン、タンクを循環するグラビア印刷機において、版胴
の下方に設置したインキパン内に、版胴にインキを供給
するファニッシャロールの外側にして、ファニッシャロ
ールと平行状に、しかもこれより若干長い案内壁を突設
するとともに、この案内壁の両端とインキパンの側壁と
の間が、印刷時に、版胴にインキを供給するファニッシ
ャロールに接するインキ表面の高さが略一定を保ち、且
つインキが案内壁の両端より流れるような隙間であるこ
とを特徴とするインキパン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061417U JP2564294Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | グラビア印刷機におけるインキパン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061417U JP2564294Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | グラビア印刷機におけるインキパン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512134U JPH0512134U (ja) | 1993-02-19 |
JP2564294Y2 true JP2564294Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=13170511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992061417U Expired - Lifetime JP2564294Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | グラビア印刷機におけるインキパン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564294Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098100A (ja) * | 2013-11-18 | 2015-05-28 | 大日本印刷株式会社 | インキング装置 |
CN106218217B (zh) * | 2016-07-20 | 2018-11-16 | 长兴佳迪嘉科技有限公司 | 新型刮墨装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59393B2 (ja) * | 1980-05-31 | 1984-01-06 | 株式会社 東京機械製作所 | 印刷機における薄型インキパンのインキ量貯留装置 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP1992061417U patent/JP2564294Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512134U (ja) | 1993-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4819558A (en) | High efficiency fluid metering roll | |
US4690055A (en) | Keyless inking system for offset lithographic printing press | |
US7703394B2 (en) | Apparatus and method for the application of a liquid and printing unit and machine having the apparatus | |
US4603633A (en) | Arrangement for application of liquids, in particular coating unit for a printing press | |
JP2564294Y2 (ja) | グラビア印刷機におけるインキパン | |
JPH07195677A (ja) | 凹版印刷用のインキ装置 | |
US4452139A (en) | Dampening fluid evaporator and method | |
US5357864A (en) | Offset printing apparatus with ink storage device | |
JP4173690B2 (ja) | オフセット印刷機の湿しユニット用の水ため | |
US3468251A (en) | Inking system provided with a tub for high-speed flexographic printing machines | |
US5531161A (en) | Gravure coating feeder apparatus | |
US6228431B1 (en) | Curtain feed method for a gravure process | |
JP2011067977A (ja) | チャンバ式インキ供給装置 | |
JPH056123Y2 (ja) | ||
RU2096181C1 (ru) | Верхний красочный аппарат ролевой ротационной офсетной машины | |
JP2021011064A (ja) | グラビア輪転印刷機 | |
JP4071888B2 (ja) | オフセット印刷機用給湿装置 | |
JPS6353946B2 (ja) | ||
JPH0363951B2 (ja) | ||
JPS59393B2 (ja) | 印刷機における薄型インキパンのインキ量貯留装置 | |
JPH0517242Y2 (ja) | ||
JP3170905B2 (ja) | グラビア印刷用版胴 | |
JPH10244653A (ja) | 印刷機 | |
JPH047983Y2 (ja) | ||
JPH0517243Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960709 |