JP2564162B2 - ベンズイミダゾール誘導体の四級塩 - Google Patents

ベンズイミダゾール誘導体の四級塩

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【発明の詳細な説明】 本発明は、ベンズイミダゾール誘導体の四級塩、更に
詳細には、次の一般式(I) (式中、R1、R2及びR3は鎖状または環状アルキル、アリ
ールまたはアラルキルを示すか、もしくはR1とR2が共同
で5〜7員環を形成し、R4a、R4b、R5a、R5b及びR5c
水素、ハロゲン、アルコキシ、アルキル、トリフルオロ
メチル、アルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、アシ
ルまたはフッ素置換アルコキシを示し、そしてX-は陰イ
オンを示す) で表わされるベンズイミダゾール誘導体の四級塩に関す
る。
抗潰瘍作用を有するベンズイミダゾール誘導体として
は、オメプラゾール(特公昭60−34956)、2−(2−
ジメチルアミノベンジルスルフィニル)ベンズイミダゾ
ール(特開昭61−60660)等が知られている。
しかしながら、上記一般式(I)で表わされるベンズ
イミダゾール誘導体は全く知られておらず、新規な化合
物である。
本発明者らは、上記一般式(I)で表わされる新規化
合物について研究を進めた結果、既知のベンズイミダゾ
ール誘導体とは物理化学的な性質を異にし、特に胃液に
対して非常に安定である一般式(I)の化合物が、医薬
品として用いるのに良好な抗潰瘍作用及び胃腸の細胞保
護作用等を有することを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は上記一般式(I)で表わされ
るベンズイミダゾール誘導体の四級塩及びその製造法並
びにそれを有効成分として含有する抗潰瘍剤を提供する
にある。
上記一般式(I)で表わされるベンズイミダゾール誘
導体の四級塩で、R1、R2及びR3としては、炭素数1〜6
の低級アルキル、炭素数5〜7の環状アルキル、フエニ
ル、ベンジル等が挙げられ、好ましくはメチル、エチ
ル、イソブチル、シクロヘキシル等が挙げられ、またR1
とR2が共同で隣接する窒素原子と共にピペリジノ環を形
成する場合も好ましい。
R4a、R4b、R5a、R5b及びR5cとしては、水素、ハロゲ
ン、炭素数1〜6の低級アルコキシ、炭素数1〜6のア
ルキル、トリフルオロメチル、炭素数1〜6の低級アル
コキシカルボニル、ニトロ、アミノ、炭素数1〜6のア
シルまたはフッ素置換の炭素数1〜6の低級アルコキシ
等が挙げられ、好ましくは水素、塩素、メトキシ、エト
キシ、メチル、エチル等が挙げられる。
X-で表わされる陰イオンとしては、水酸基、ハロゲ
ン、メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキ
シ等のスルホニルオキシ基等の陰イオンが挙げられ、好
ましくは水酸イオン等が挙げられる。
次に、本発明の上記一般式(I)で表わされるベンズ
イミダゾール誘導体の四級塩(本発明化合物)の代表化
合物を次に示す。
化合物1:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]フェニルトリメチルアンモニウムハイ
ドロキサイド 化合物2:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]フェニルトリエチルアンモニウムハイ
ドロキサイド 化合物3:2−[(5−メトキシベンズイミダゾール−2
−イルスルフィニル)メチル]フェニルトリメチルアン
モニウムハイドロキサイド 化合物4:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]−3−メチルフェニルトリメチルアン
モニウムハイドロキサイド 化合物5:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]−4−メトキシフェニルトリメチルア
ンモニウムハイドロキサイド 化合物6:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]−4−メトキシカルボニルフェニルト
リメチルアンモニウムハイドロキサイド 化合物7:2−[(5−メチルベンズイミダゾール−2−
イルスルフィニル)メチル]フェニルトリメチルアンモ
ニウムハイドロキサイド 化合物8:2−[(5−クロロベンズイミダゾール−2−
イルスルフィニル)メチル]フェニルトリメチルアンモ
ニウムハイドロキサイド 化合物9:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]−4−メチルフェニルトリメチルアン
モニウムハイドロキサイド 化合物10:N−2−[(ベンズイミダゾール−2−イルス
ルフィニル)メチル]フェニル−N−ベンジル−N−ジ
メチルアンモニウムハイドロキサイド 化合物11:N−2−[(ベンズイミダゾール−2−イルス
ルフィニル)メチル]フェニル−N−シクロヘキシル−
N−ジメチルアンモニウムハイドロキサイド 化合物12:1−[2−{(ベンズイミダゾール−2−イル
スルフィニル)メチル}フェニル]−1−メチルピペリ
ジニウムハイドロキサイド 化合物13:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]フェニルトリメチルアンモニウムクロ
ライド 化合物14:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]−4−メトキシフェニルトリメチルア
ンモニウムクロライド 化合物15:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]フェニルトリエチルアンモニウムブロ
マイド 化合物16:2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフ
ィニル)メチル]フェニルトリメチルアンモニウムメタ
ンスルホネート 化合物17:N,N−ジメチル−N−2−[(ベンズイミダゾ
ール−2−イルスルフィニル)メチル]フェニル−N−
(3−メチルプロピル)アンモニウムハイドロキサイド 化合物18:N−2−[(5−トリフルオロメチルベンズイ
ミダゾール−2−イルスルフィニル)メチル]フェニル
トリエチルアンモニウムハイドロキサイド 一般式(I)で表わされる本発明化合物は、例えば次
の反応式で示される方法等により得ることができる。
(式中、Yは反応性基を示し、Z-は陰イオンを示し、そ
してR1、R2、R3、R4a、R4b、R5a、R5b、R5c及びX-は前
記と同じ) 化合物(II)と化合物(III)との反応は、トルエ
ン、ベンゼン、エタノール、アセトン等の不活性溶媒
中、室温ないし還流下の温度で、30分ないし24時間攪拌
することによって行われる。この際、NaOH、KOH、K2C
O3、NaHCO3等のアルカリ剤を存在せしめて、生成する酸
を受容するのが好ましい。化合物(III)において、Y
で表わされる反応性基としては、塩素、臭素等のハロゲ
ン、メチルスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキ
シ基等のスルホニルオキシ基が挙げられる。Z-として
は、Yで表わされる反応性基の陰イオン等が挙げられ
る。
化合物(IV)のオキソ化は常法によって行うことがで
き、例えば過酸化水素、m−クロル過安息香酸等の有機
過酸、メタ過ヨウ素酸ソーダ等の酸化剤を使用して、化
合物(IV)を酸化すればよい。反応は、クロロホルム、
ジクロルメタン、メタノール、酢酸エチル等の不活性溶
媒中、−30〜50℃、好ましくは−15〜5℃の温度で行わ
れる。
陰イオン交換反応は、上記のオキソ化における反応処
理過程により生じることもあり、また通常の塩交換反応
により行うこともできる。
なお、本発明方法の原料(III)は、例えば以下で示
す方法等により得ることができる。
(式中、R5a、R5b及びR5cは前記と同じ) かくして得られる本発明化合物の代表的化合物につい
て、薬理効果を試験した結果は次のとおりである。
<実験1> 胃酸分泌抑制作用 ラットを24時間絶食後、エーテル麻酔下に開腹し、幽
門を結紮した。3時間後に胃内に貯留した胃液を採取し
て、胃液量(ml/rat)、胃液酸度(mEq/)を測定し、
酸排出量(μEq/h)を算出した。胃液酸度はAutoburett
(Radiometer)を用い、0.1N−NaOHでpH7.0まで滴定し
た。なお、治験薬物は幽門結紮pylrus ligationの0.5
時間前に経口投与した。
その結果を表1に示す。
本発明化合物I:2−[(ベンズイミダゾール−2−イ
ルスルフィニル)メチル]フェニルトリメチルアンモニ
ウムハイドロキサイド 本発明化合物II:2−[(ベンズイミダゾール−2−イ
ルスルフィニル)メチル]−4−メトキシフェニルトリ
メチルアンモニウムハイドロキサイド <実験2> 塩酸−エタノール潰瘍 ラットを24時間絶食後、塩酸−エタノール(60%エタ
ノールに150mM塩酸を含む)を1ml/200g体重の用量で経
口投与した。1時間半後に動物をエーテル致死せしめ、
胃を摘出して2%ホルマリン液8mlを胃内に注入し、更
に同液中に10分間浸し軽度に固定した。大弯に沿って切
開し、解剖顕微鏡下(10倍率)にて腺胃部に発生してい
る損傷の長さ(mm)を測定して1匹あたりの総和を損傷
係数とした。被験薬物は、塩酸−エタノール投与の0.5
時間前に経口投与した。なお、対照群には溶媒のみを投
与した。
その結果を表2に示す。
(本発明化合物I及びIIは、実験1と同じ) 次に、本発明化合物が胃液中で安定であることは、人
工胃液(局方第1液)において、オメプラゾールが4分
の半減期しか有さないのに対し、本発明化合物II(実験
1と同じ)が1時間経過後も安定に存在していることか
ら判明した。
本発明化合物は、経口、非経口のいずれにおいても投
与できる。経口投与剤の剤型としては、例えば錠剤、カ
プセル剤、散剤、顆粒剤及びシロップ剤等が挙げられ、
非経口投与剤の剤型としては、注射剤等が挙げられる。
これらの調製には、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑
沢剤、色素、希釈剤等が用いられる。賦形剤としてはブ
ドウ糖、乳糖などが、崩壊剤としてはデンプン、カルボ
キシメチルセルロースカルシウムなどが、滑沢剤として
はステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結合剤と
してはヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、ポリ
ビニルピロリドンなどが用いられる。
投与量は、通常成人において、注射剤で1日約1mg〜1
00mg、経口投与で1日約10mg〜1gであるが、年齢、症状
等により増減することができる。
次に参考例及び実施例を挙げて本発明を説明する。
参考例1 (2−クロロメチル−4−メトキシ)フェニルトリメチ
ルアンモニウムクロライド (1)−1 窒素下、2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジル
アルコール50gをヨウ化メチル80ml中に加え、12時間還
流した。冷却後析出した結晶を濾取し、エーテルで洗浄
後、メタノール150mlに加熱溶解してエーテル150mlを加
えた。攪拌下冷却して析出した結晶を濾取し、メタノー
ル/エーテル(1/10)で洗浄して52g(収率58%)の
(2−ハイドロキシメチル−4−メトキシ)フェニルト
リメチルアンモニウムアイオダイドを白色結晶として得
た。1 HNMR(CD3OD) δ=3.80(s,9H) 3.87(s,3H) 4.92(s,2H) 7.04(dd,1H,J=9Hz,3Hz) 7.20(d,1H,J=3Hz) 7.85(d,1H,J=9Hz) (1)−2 参考例(1)−1で得られた四級塩3.23g(10mmol)
を水15mlに溶解し、塩化銀1.44g(10mmol)を加えて遮
光下室温で2時間攪拌した。不溶物をセライト濾過で除
き、水を60〜80℃で減圧留去して析出した結晶をアセト
ンに懸濁し、濾取して2.27g(収率98%)の(2−ハイ
ドロキシメチル−4−メトキシ)フェニルトリメチルア
ンモニウムクロライドを白色結晶として得た。1 HNMR(CD3OD+CDCl3) δ=3.80(s,9H) 3.96(s,3H) 4.88(s,2H) 6.9〜7.2(m,2H) 7.74(d,1H,J=9Hz) (1)−3 参考例(1)−2で得られた四級塩2.2gの塩化メチレ
ン溶液15mlを氷冷し、攪拌下塩化チオニル1.47g(12.4m
mol)の塩化メチレン溶液3mlを滴下した。室温で30分間
攪拌後、更に塩化チオニル1.47gを滴下し、室温で15分
攪拌した。反応混合物を減圧留去して残渣にアセトンを
少量加え、更にエーテルを加えて結晶化し濾取した後、
減圧乾燥して淡褐色粉末の標題化合物1.7g(収率72%)
を得た。1 HNMR(CD3OD+CDCl3) δ=3.86(s,3H) 3.88(s,9H) 5.00(s,2H) 6.9〜7.2(m,2H) 7.80(d,1H,J=9Hz) 実施例1 2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフィニル)
メチル]−4−メトキシフェニルトリメチルアンモニウ
ムハイドロキサイド 1−(a) 93%水酸化ナトリウム292mg(6.8mmol)を水0.5mlに
溶解し、エタノール5mlを加え、2−メルカプトベンズ
イミダゾール1.02g(6.8mmol)を加えて溶解した。次
に、(2−クロロメチル−4−メトキシ)フェニルトリ
メチルアンモニウムクロライド1.7g(6.8mmol)を加
え、室温で30分攪拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣
にエタノール25mlを加え不溶物を濾取した。得られた結
晶にメタノール40mlを加え懸濁し、不溶物をセライト濾
過で除いて瀘液を減圧濃縮することにより固体を得た。
この固体をエーテルで懸濁させ、濾取することにより1.
56g(収率63%)の2−[(ベンズイミダゾール−2−
イルチオ)メチル]−4−メトキシフェニルトリメチル
アンモニウムクロライドの白色結晶を得た。1 HNMR(CD3OD) δ=3.68(s,3H) 3.84(s,9H) 4.90(s,2H) 6.98(dd,1H,J=10Hz,3Hz) 7.06〜7.60(m,5H) 7.78(d,1H,J=10Hz) 1−(b) 実施例1−(a)で得られたスルフィド体1.5g(4.1m
mol)をクロロホルム15ml、メタノール3mlに溶解し、氷
冷下m−クロル過安息香酸884mg(純度:80%,4.1mmol)
を約5分で加えた。更にこの温度で30分攪拌した後、溶
媒を40℃以下で減圧留去した。残渣に水20ml及びエーテ
ル50mlを加え、溶解した。水層を更にエーテルで洗浄
し、水を40℃以下で減圧下留去した。残渣をメタノール
10mlに溶解し、Whatman PLKC−18Fで分離した(展開用
媒:MeOH/H2O/NH4OH=70/30/0.5)。目的物の画分より、
メタノール300mlで2回溶出した。メタノールを減圧留
去し、残渣にメタノール20mlを加えて不溶物を濾過し
た。瀘液を減圧留去して析出した固体をエーテルで懸濁
し、濾取することにより標題化合物720mg(収率49%)
を淡黄色粉末として得た。1HNMRより、純度は約90%(M
eOH3%,エーテル7%含有)である。1 HNMR(CMSO−d6) δ=3.67(s,3H) 3.75(s,9H) 4.76(s,2H,J=14Hz) 5.27(d,2H,J=14Hz) 6.7〜7.6(m,6H) 7.82(d,1H,J=9Hz) 参考例2 2−クロロメチルフェニルトリメチルアンモニウムクロ
ライド (2)−1 参考例(2)−1と同様にして、2−ハイドロキシメ
チルフェニルトリメチルアンモニウムアイオダイドの白
色結晶を得た。1 HNMR(CD3OD) δ=3.84(s,9H) 4.94(s,3H) 7.4〜8.0(m,4H) (2)−2 参考例(1)−2と同様にして、2−ハイドロキシメ
チルフェニルアンモニウムクロライドを白色結晶として
得た。1 HNMR(CD3OD) δ=3.83(s,9H) 4.98(s,2H) 7.4〜8.0(m,4H) (2)−3 参考例(1)−3と同様にして、標題化合物が得られ
た。
実施例2 2−[(ベンズイミダゾール−2−イルスルフィニル)
メチル]フェニルトリメチルアンモニウムハイドロキサ
イド 2−(a) 2−メルカプトベンズイミダゾールと2−クロロメチ
ルフェニルトリメチルアンモニウムクロライドを用い、
実施例1−(a)と同様の方法により、2−[(ベンズ
イミダゾール−2−イルチオ)メチル]フェニルトリメ
チルアンモニウムクロライドを収率88%で淡褐色粉末と
して得た。1 HNMR(CD3OD) δ=3.86(s,9H) 4.98(s,2H) 7.06〜8.00(m,8H) 2−(b) 2−(a)で得られたスルフィド体2.7g(純度92%:
7.45mmol)をクロロホルム20ml及びメタノール3mlに溶
解し、冷却下m−クロル過安息香酸(純度:80%,1.61g,
7.45mmol)を少しずつ加えた。更に室温で15分攪拌し、
溶媒を減圧留去した。残渣に水30mlを加えて析出したm
−クロル安息香酸を濾別し、瀘液を40℃以下で減圧下留
去した。得られた残渣2.5gをWhatman PLCK−18Fで分離
した(展開溶媒:MeOH/H2O/NH4OH=70/30/0.5)。目的物
の画分より、メタノール300mlで2回溶出し溶媒を減圧
留去した。残渣をメタノールに溶解し、不溶物を濾過し
て瀘液を減圧留去することにより、標題化合物1.21g
(収率49%)を淡褐色粉末として得た。1HNMRより、純
度は約91%(メタノール8%,エーテル1%含有)であ
る。1 HNMR(CMSO−d6) δ=3.79(s,9H) 4.74(d,2H,J=14Hz) 5.38(d,2H,J=14Hz) 6.7〜8.0(m,8H)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1、R2及びR3は鎖状または環状アルキル、アリ
    ールまたはアラルキルを示すか、もしくはR1とR2が共同
    で5〜7員環を形成し、R4a、R4b、R5a、R5b及びR5c
    水素、ハロゲン、アルコキシ、アルキル、トリフルオロ
    メチル、アルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、アシ
    ルまたはフッ素置換アルコキシを示し、そしてX-は陰イ
    オンを示す) で表わされるベンズイミダゾール誘導体の四級塩。
  2. 【請求項2】R1、R2及びR3が低級アルキルで、R4a及びR
    4bが水素で、R5a、R5b及びR5cが水素または低級アルコ
    キシであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のベンズイミダゾール誘導体の四級塩。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、R4a及びR4bは水素、ハロゲン、アルコキシ、ア
    ルキル、トリフルオロメチル、アルコキシカルボニル、
    ニトロ、アミノ、アシルまたはフッ素置換アルコキシを
    示す) で表わされる化合物と、一般式 (式中、R1、R2及びR3は鎖状または環状アルキル、アリ
    ールまたはアラルキルを示すか、もしくはR1とR2が共同
    で5〜7員環を形成し、R5a、R5b及びR5cは水素、ハロ
    ゲン、アルコキシ、アルキル、トリフルオロメチル、ア
    ルコキシカルボニル、ニトロ、アミノ、アシルまたはフ
    ッ素置換アルコキシを示し、Yは反応性基を示し、そし
    てZ-は陰イオンを示す) を反応させ、一般式 (式中、R1、R2、R3、R4a、R4b、R5a、R5b、R5c及びZ
    は前記と同じ) で表わされる化合物を得、次いでこれを酸化し、必要に
    応じて陰イオン交換を行うことを特徴とする一般式、 (式中、X-は陰イオンを示し、R1、R2、R3、R4a、R4b
    R5a、R5b及びR5cは前記と同じ) で表わされるベンスズイミダゾール誘導体の四級塩の製
    造方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の四級塩を有効
    成分として、含有する抗潰瘍剤。
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