JP2563854Y2 - 遺体収容袋 - Google Patents

遺体収容袋

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JP2563854Y2
JP2563854Y2 JP1993054513U JP5451393U JP2563854Y2 JP 2563854 Y2 JP2563854 Y2 JP 2563854Y2 JP 1993054513 U JP1993054513 U JP 1993054513U JP 5451393 U JP5451393 U JP 5451393U JP 2563854 Y2 JP2563854 Y2 JP 2563854Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遺体を収容するための
収容袋に関し、更に詳しくは、緊急災害等における現場
で主に用いられる遺体収容袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地震,大雨,土砂崩れ,火
災,雪崩等の緊急災害時には多数の死者が出る場合が多
く、このような緊急災害時には災害現場からの迅速な遺
体運搬作業が必要とされる。
【0003】この災害現場からの遺体運搬作業は、一般
的に担架を用いて運搬されており、担架を災害現場まで
運び、災害現場においてこの担架に遺体を乗せ、その上
部から毛布等を被せて外部から遺体が見えない状態に
し、複数人(足場の悪い場所では4隅に4人)によって
運搬している。
【0004】また、この運搬時に遺体の上部に被せた布
等により遺体から流出する血液等の体液や排泄物等の散
乱も防止している。
【0005】そして、運搬した遺体は、公民館や病院等
において木製の棺桶等に移されて、被災者の自宅や火葬
場等へと運搬されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記災害現
場からの運搬作業は、災害現場が荒れ果てた状態で行わ
れるため、足場が極めて悪い状態での作業となる。
【0007】従って、担架を災害現場まで運ぶ作業も、
災害現場から遺体を運ぶ作業も足場が悪いために困難を
要しており、特に災害現場からの遺体運搬作業は、複数
の作業者によって遺体重量を保持した担架を運搬するた
め、その作業は極めて困難を要している。
【0008】また、山岳部等においては、急傾斜で足場
の悪い状態での収容作業あるいは運搬作業となるため、
上記担架による運搬は極めて困難である。
【0009】更に、遺体を担架に乗せて毛布等の布によ
って上部を覆うことにより遺体が見えない状態にして運
搬するため、担架と共にこの布も常に持ち運ぶ必要があ
る。
【0010】その上、災害等による遺体は損傷が激しい
ため、上記担架に乗せて運搬する時に流出した多量の血
液や排泄物等により担架や布等を汚損してしまうので、
担架は使用後洗浄して再利用し、布等は廃棄処分してい
る。従って、担架及び布等の管理あるいは準備等に多く
の経費等を必要とする。
【0011】また、上記遺体は損傷が激しいために腐敗
等も早く、上記運搬作業中に上記血液や排泄物等の臭い
と共に悪臭を発している。
【0012】本考案は上記課題に鑑みて、災害現場等に
おいて、外部から遺体が見えない状態にすると共に、複
数人による遺体の運搬作業が容易な遺体収容袋を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、考案における遺体収容袋は、遺体を収容できる程
度の長さと幅を有する収容袋を上面シート材と下面シー
ト材とにより形成し、該収容袋の上面シート材に遺体を
収容するための開閉部を設け、該収容袋の下面シート材
の上下方向全長にわたって遺体収容予定位置の両側部に
位置する2本の縦方向補強部材を設けると共に、これら
縦方向補強部材の上下部を連結する位置と左右方向全幅
にわたって遺体収容予定位置の中央部位置にそれぞれ1
本の横方向補強部材を設け、これら縦方向補強部材と横
方向補強部材を下面シート材表面に固着し、これらの補
強部材の各端部を収容袋から延出した環状の把手に形成
したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記考案の構成によれば、遺体を収容できる
程度の長さと幅を有する上面シート材と下面シート材と
により形成された収容袋の上面シート材に設けた開閉部
から遺体を収容し、この収容袋の下面シート材の上下方
向全長にわたって設けられた遺体収容予定位置の両側部
に位置する2本の縦方向補強部材と、左右方向全幅にわ
たって設けられた遺体収容予定位置の中央部に位置する
1本の横方向補強部材との各端部に連設された把手を持
てば、複数人により遺体収容袋をバランス良く持って容
易に運搬することができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は第1実施例に係る遺体収容袋を示す斜視
図であり、図2は同正面図、図3は同背面図、図4は同
側面図、図5はA−A拡大断面図である。
【0016】図示するように、収容袋3は、遺体を収容
できる程度の長さと幅を有する上面シート材1と下面シ
ート材2とから形成されており、例えばポリエチレンや
塩化ビニール等のシート材からなる上面シート材1と下
面シート材2との周縁を、溶着,接着あるいは縫着等に
よって固着することにより袋状に形成されている。この
収容袋3は袋状の部材の一辺を固着することにより形成
してもよい。そして、上面シート材1の上面には開閉部
4が設けられている。
【0017】この開閉部4は、遺体が収容し易いように
収容袋3中央部を大きく開放できるように形成されてお
り、一方の側部から上下方向へ延び、上部は弧状を描い
て他方の側部へと延び、下部は円弧を描いて他方の側部
から所定寸法だけ上方へ延びるように形成されている。
そして、この開閉部4にはファスナー4aが設けられて
おり、このファスナー4aを上下に開放すると下部が略
U字状の開閉部4を側方へ大きく開放することができ
る。
【0018】このように形成された本実施例の収容袋3
は、外形が上下方向約2200mm,左右方向約 910mm,に形
成され、開閉部4が上下約1820mm,左右約 560mmに形成
されている。なお、これらの寸法は一般的な大人用の寸
法であるが、子供用等の場合、収容袋3の各寸法を適宜
設定すればよい。
【0019】一方、上記下面シート材2の下面には補強
部材5が設けられており、収容袋3の略中央に位置する
遺体収容予定位置の上下方向の全長にわたっては、遺体
を両側部から支持するように2本の縦方向補強部材5A
が所定位置に設けられ、左右方向の全幅にわたっては、
上記縦方向補強部材5Aの上下部を連結する位置と、遺
体を略中央部で支持する位置とにそれぞれ1本の横方向
補強部材5Bが設けられており、いわゆる井桁状に配設
されている。これらの補強部材5は、例えば、この実施
例では樹脂系の繊維により形成された平板状の部材を、
下面シート材2の表面に接着すると共に数箇所(図面上
は3箇所)を取付金具7により固定し、全体として下面
シート材2に固着されている。なお、この補強部材5は
他の繊維等の材質から構成されてもよく、また、この補
強部材5と下面シート材2との固着方法は、接着以外に
例えば溶着,縫着等であってもよく固着できる方法であ
ればよい。
【0020】また、本実施例では、補強部材5の縦方向
補強部材5Aを左右 640mmピッチで設け、横方向補強部
材5Bを上下方向1940mmピッチと中央部の3箇所に設け
ることにより構成されている。従って、縦方向補強部材
5Aが遺体を両側部から包むように支持し、横方向補強
部材5Bが遺体を上下及び中央部から支えるように支持
するため、両補強部材5A,5Bで遺体重量をバランス
よく支持することができる。なお、これらの寸法も上記
収容袋3の寸法と同様に、収容する遺体等により適宜設
定すればよい。
【0021】一方、この縦方向の2本と横方向中央の1
本の補強部材5の端部には把手6が形成されており、本
実施例では補強部材5の端部を収容袋3から延出させ、
先端を折り返して固定することにより環状の把手6を形
成している。この補強部材5の折り返し端部5aは、中
央部は上記取付金具7により下面シート材2と、上下部
は上記取付金具7により下面シート材2と上面シート材
1とに固定されている。従って、上記補強部材5により
支持した遺体重量をこの把手6を介して作業者が直接的
に支持することができる。
【0022】上記構成からなる遺体収容袋Bは、ポリエ
チレンや塩化ビニール等のシート材により形成されてい
るため、小さく折り畳むことにより少ない収納スペース
での収納が可能である。
【0023】以上のように構成された本実施例の遺体収
容袋Bによれば、災害現場等において以下のように使用
する。
【0024】すなわち、小さく折り畳んだ状態の遺体収
容袋Bを持って災害現場へ行き、災害現場において遺体
収容袋Bを広げ、ファスナー4aを開けることにより開
閉部4に大きな開口を形成し、この開口から遺体を遺体
収容袋B内へと収容した後、ファスナー4aを閉めるこ
とにより遺体を収容袋3内に収容する。そして、補強部
材5の端部に形成された複数の把手6を複数の作業者に
より持って、足場の悪い作業現場から迅速に遺体を運搬
する。
【0025】この時、把手6が遺体を下方から支持する
補強部材5の端部に連設されているため、足場の悪い災
害現場においても複数の作業者が直接的に遺体の重量を
下方から支持してバランス良く運搬することができる。
【0026】また、遺体収容袋Bは小さく折り畳んだ状
態で保存できるため、災害現場への持ち運びも極めて容
易に行える。
【0027】更に、開閉部4のファスナー4aを閉める
ことにより遺体を見えない状態にできるため、毛布等の
布が不要となると共に、ファスナー4aにより密閉でき
るので臭気等が漏れることもない。
【0028】ところで、上述したように災害現場におけ
る遺体は激しく損傷しているため、運搬中に遺体から流
出した血液等の体液や排泄物等が遺体収容袋B内に溜ま
ってしまう。そのため、ファスナー4a等から漏れた体
液や排泄物等により悪臭を発する場合があり、また、遺
体を棺桶等に移す時にファスナー4aを開放した時にも
悪臭を発する。
【0029】そこで、図6に示すA−A拡大断面図の他
の例のように、収容袋3の上面シート1と下面シート2
との間に高吸水性樹脂シート8を設け、この高吸水性樹
脂シート8により上記体液や排泄物等の水分を吸水して
しまう。そして、このように水分を吸水してしまうこと
により上記悪臭の発生を防止する。
【0030】この高吸水性樹脂シート8は、例えばポリ
アクリル酸ナトリウム等の高分子吸収体を用いたシート
材であり、遺体から流出した体液や排泄物等の水分を速
やかに、しかも多量に吸収することができる。
【0031】また、この高吸水性樹脂シート8内に、例
えば活性炭や活性炭素繊維等の消臭材を混入させること
により、この消臭材の吸脱着作用により悪臭を速やかに
消臭することもできる。
【0032】なお、この高吸水性樹脂シート8は、収容
袋3内の全面に設けてもよいが、遺体収容予定位置の頭
部と下腹部のみに設けてもよく、吸収する液体量や製作
の容易性等を考慮して適宜設定すればよい。
【0033】一方、上記第1実施例の場合、下部がU字
状の開閉部4を側方へ開放することにより大きな開口を
得ているが、図7に示す第2実施例の正面図のように、
正面中央縦方向に直線状のファスナー14aを設けた開
閉部14を形成してもよく、開閉部は遺体が収容できる
程度の大きさの開口が形成できる形状であれば他の形状
であってもよい。
【0034】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成して
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0035】考案によれば、上下方向全長にわたって
設けられた遺体収容予定位置の両側部に位置する2本の
補強部材と共に、左右方向全幅にわたって設けられた遺
体収容予定位置の中央部に位置する1本の補強部材を介
して把手により遺体の重量を直接的に支持できるので、
遺体の長手方向を上下各2箇所,幅方向を左右各1箇所
の把手で支持、足場の悪い災害現場であっても遺体重
量をバランス良く支持して迅速な遺体運搬作業を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の全体を示す第1実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す第1実施例の正面図である。
【図3】図1に示す第1実施例の背面図である。
【図4】図1に示す第1実施例の側面図である。
【図5】図2に示す第1実施例のA−A拡大断面図であ
る。
【図6】図2のA−A拡大断面図における他の例を示す
断面図である。
【図7】本考案の第2実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…上面シート材 2…下面シート材 3…収容袋 4,14…開閉部 4a,14a…ファスナー 5…補強部材 5A…縦方向補強部材 5B…横方向補強部材 6…把手 7…取付金具 8…高吸水性樹脂シート B…遺体収容袋

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遺体を収容できる程度の長さと幅を有す
    る収容袋を上面シート材と下面シート材とにより形成
    し、該収容袋の上面シート材に遺体を収容するための開
    閉部を設け、該収容袋の下面シート材の上下方向全長に
    わたって遺体収容予定位置の両側部に位置する2本の縦
    方向補強部材を設けると共に、これら縦方向補強部材の
    上下部を連結する位置と左右方向全幅にわたって遺体収
    容予定位置の中央部位置にそれぞれ1本の横方向補強部
    材を設け、これら縦方向補強部材と横方向補強部材を下
    面シート材表面に固着し、これらの補強部材の各端部を
    収容袋から延出した環状の把手に形成したことを特徴と
    する遺体収容袋。
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JP2005261446A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Sanyo Chem Ind Ltd 被災者用収納袋
JP2006167418A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Seiji Mori 棺パック
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