JP2563852Y2 - 加熱乾燥型水分計 - Google Patents

加熱乾燥型水分計

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JP2563852Y2
JP2563852Y2 JP1993037632U JP3763293U JP2563852Y2 JP 2563852 Y2 JP2563852 Y2 JP 2563852Y2 JP 1993037632 U JP1993037632 U JP 1993037632U JP 3763293 U JP3763293 U JP 3763293U JP 2563852 Y2 JP2563852 Y2 JP 2563852Y2
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Inventor
博 小河原
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株式会社ケット科学研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、上方から試料を加熱し
て試料の重量変化を測定し、当該重量変化から試料の水
分を求めるようになった加熱乾燥型水分計用に関する。
【0002】
【先行技術の記載】加熱乾燥型水分計は、典型的には、
図6に図示のごとく、荷重計5の計量柱5aの上端に固
定された皿受4、皿受4上に載せられた試料皿1、皿受
4および試料皿1を包囲する下部風防2b、皿受4の上
方に設けた上部風防2a、上部風防2a内に取り付けら
れ、試料皿1内の試料を上方から加熱する赤外線ランプ
3、荷重計5を内蔵し、かつ上部風防2aおよび下部風
防2bを支持するハウジング8と、ハウジング8の上面
ならびに皿受4の底部を貫通する複数の突き上げ棒6と
この突き上げ棒6の下端が固定された昇降レバー7を含
む昇降機構で構成されている。赤外線ランプ3で試料皿
1内の試料を上方から加熱して試料含有水分を蒸発させ
るとともに、試料の重量を適時測定して以下の式から含
有水分を求め、図示しない表示部に含水率(%)を表示
するようになっている。
【0003】
【数1】 W0 −Wt M=─────── W0 ここでM : 試料の水分値 W0 : 初期総重量(試料および試料皿重量の和) Wt : 加熱乾燥後の総重量
【0004】なお、昇降機構は、試料の非測定時に試料
皿1を突き上げ棒6で高揚させるもので、この状態で荷
重計5の零点補正が可能である。昇降機構を所定の時間
間隔で動作し、零点補正を定期的に行うようにすること
ができる。加熱乾燥型水分計に精密電子天秤を用いてい
る場合は、上記の機構は必要としない。しかしながら、
歪みゲージの天秤を使用する加熱乾燥型水分計では、測
定に長時間(5分から100分)かかるので、上記の昇
降機構が必要となる。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】上記の構成では、上
方から赤外線ランプ3のみで試料を加熱乾燥するため、
かなりの時間を要するものであった。本考案の目的は、
試料の乾燥時間を短縮しうる新規な構成の加熱乾燥型水
分計を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決する手段】本考案によれば、試料皿内の試
料を上方から加熱乾燥して該試料の重量変化を測定し、
該重量変化から該試料の含有水分を求めるようになった
加熱乾燥型水分計において、前記試料皿の底部を加熱す
る加熱源を設け、この加熱源を、試料皿の底部の下面に
貼付けたフィルムヒータで構成したことを特徴とする加
熱乾燥型水分計が提供される。
【0007】
【作用】試料皿の底部を加熱する加熱源を設けるように
したため、上方からの加熱乾燥に加えて底部からの加熱
乾燥が得られるので試料の加熱乾燥を促進できる。
【0008】
【実施例】本考案を添付図を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の実施例の加熱乾燥型水分計の断面図を
示す。この加熱乾燥型水分計は、図6の従来の加熱乾燥
型水分計とほぼ同様の構成であり、共通となる部品は同
図と同一の番号を付している。箱形ハウジング8内の底
部には、荷重計5が固定され、垂直方向上方に延びる計
量柱5aの先端は、ハウジング8の上面壁に設けた開口
(18a)を貫通し、ハウジング8の上方に突出してい
る。計量柱5aの先端には、皿受4が固定されている。
皿受4の底面には、複数の貫通孔4a(本実施例では3
カ所)が設けられ、この貫通孔4aには、後述する昇降
機構の突き上げ棒6の上端部分が貫通するようになって
いる。皿受4を囲むように下部風防2bがハウジング8
の上面に設けられている。ハウジング8の上面に固定さ
れた支柱(図示せず)に回動可能に上部風防2aが設け
られており、加熱乾燥型水分計の動作時には、下部風防
2aの直上に整合して位置するようになっている。
【0009】皿受4には、試料皿1が載せられるように
なっている。またハウジング8内には、昇降機構が設け
られ、昇降機構の絶縁体製昇降レバー7は、上下に揺動
するようになっており、昇降レバー7は、先端部は、荷
重計5の周囲を取囲むリング形状の先端部を有し、この
先端部に上述の突き上げ棒6の下端部が固定されてい
る。突き上げ棒6は、ハウジング8の上面に設けた孔8
aを貫通して上方に突出している。前述のごとく、この
突き上げ棒6の先端部は、さらに上述の皿受4の底部の
貫通孔4aを貫通するようになっており、昇降レバー7
が上方に揺動したときに突き上げ棒6により試料皿1を
高揚させるようになっている(図2参照)。なお突き上
げ棒6は、少なくとも背先端部分が鉄製などの導電性の
ものであり、後述する下部加熱源への電力供給導体の役
割をなすものとなっている。図3は、試料皿1を示す透
視図であり、本考案の要部である下部加熱源として、ヒ
ータ線をパターン印刷したフィルムで構成されるフィル
ムヒータ9が試料皿1の底部下面に貼り付けられてい
る。
【0010】図4aは、フィルムヒータ9の上面図であ
り、図4bは、その底面図である。図5は、その断面図
である。フィルムヒータ9は、耐熱樹脂基板9aの上面
にヒータ線9bをパターン印刷し、その上を絶縁層9i
で被覆したものである。なお、参照番号9e,9fは、
電力供給用端子である。絶縁層9i上には、円形のリン
グ状の導体ストリップ9d,9cが設けられ、これらは
それぞれヒータ線9cの電力供給端子9e,9fとリー
ド線9g,9hを介してそれぞれ導通している。これら
の導体ストリップ9c,9dに前述の突き上げ棒6の上
端が接触し、ヒータ線9cに電力が供給されるようにな
っている。なお、図4a中の参照番号9jは、ヒータ線
9cの出力ターミナルを電力供給端子9fに導通させる
リード線である。
【0011】以下に上記実施例の作動について説明す
る。試料を容れない試料皿1を皿受4にセットし、上部
風防2aで試料皿1の上部に配置する。この状態で昇降
機構7は動作して突き上げ棒6を上昇させ、試料皿1を
高揚させ、荷重計5の零点補正(テア)をする。ついで
昇降機構7は突き上げ棒6を降下させて試料皿6を皿受
4にセットし、試料皿6を皿受4にセットし、試料皿重
量を計測する。その後試料皿1に試料を入れると、荷重
計5は、試料の重量を計測する。ついで上部風防2a内
の赤外線ランプ3を点灯して試料を加熱乾燥して水分測
定が開始される。昇降機構7上昇と下降を繰り返して試
料皿1を上下させ、上述のように零点補正、試料の重量
測定が行われる。試料が十分乾燥するまで以上の操作が
繰り返される。加熱乾燥開始前の試料重量と加熱乾燥完
了後の試料重量から試料重量の変化を求め、この変化か
ら前述の式を用いて水分値を計算させることができる。
突き上げ棒6により試料皿1が上昇されている時、荷重
計5は計量していない。この際に試料皿1の底部に設け
たフィルムヒータ9に電力を供給して試料の加熱乾燥を
促進させることができる。この際、突き上げ棒6の先端
が前述の導体ストリップ9c,9dに接触するようにし
て当該突き上げ棒6を介して電力をフィルムヒータ9に
供給させることができる。突き上げ棒6の少なくとも先
端部を導体として、この導体先端部に電線を介して電力
を供給することができる。
【0012】
【0013】
【効果】以上のように上部加熱源と下部加熱源の双方に
より、上下から試料を加熱乾燥するために試料の水分の
蒸発を促進させることができ、もって試料の水分測定を
促進することができる。また、試料皿の底部の下面にフ
ィルムヒータを貼付けたことにより、試料皿が上昇され
ている際にも試料皿の底部に設けたフィルムヒータに電
力を供給して試料の加熱乾燥を促進させることができ
る。考案者でなした実験によれば、試料重量5gの2%
インスタントコーヒの水分測定をするのに、従来では1
0分を要したものが7分となり、3分の時間短縮とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の加熱乾燥型水分計を示す断
面図。
【図2】一動作位置にある図1に示す加熱乾燥型水分計
を示す断面図。
【図3】同加熱乾燥型水分計用の試料皿を示す斜視図。
【図4】(a)図3に示す試料皿の底部に貼り付けられ
るフィルムヒータを示す上面図。 (b)同フィルムヒータを示す底面図。
【図5】同フィルムヒータの断面図。
【図6】従来の加熱乾燥型水分計を示す断面図。
【符号の説明】
1 試料皿 2a 上部風防 2b 下部風防 3 上部加熱源 4 皿受 5 荷重計 6 突き上げ棒 7 昇降レバー 8 ハウジング 9 下部加熱源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料皿内の試料を上方から加熱乾燥して
    該試料の重量変化を測定し、該重量変化から該試料の含
    有水分を求めるようになった加熱乾燥型水分計におい
    て、 前記試料皿の底部を加熱する加熱源を設け、この加熱源
    を、試料皿の底部の下面に貼付けたフィルムヒータで構
    成したことを特徴とする加熱乾燥型水分計。
JP1993037632U 1993-07-09 1993-07-09 加熱乾燥型水分計 Expired - Lifetime JP2563852Y2 (ja)

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