JP2563762Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2563762Y2
JP2563762Y2 JP1992003384U JP338492U JP2563762Y2 JP 2563762 Y2 JP2563762 Y2 JP 2563762Y2 JP 1992003384 U JP1992003384 U JP 1992003384U JP 338492 U JP338492 U JP 338492U JP 2563762 Y2 JP2563762 Y2 JP 2563762Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
pin
tip
base
tape cassette
torsion coil
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1992003384U
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English (en)
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JPH0567968U (ja
Inventor
晴臣 榎本
康徳 須田
芳信 町田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テープカセット、詳し
くは、テープカセットの組立時において、ねじりコイル
ばねのコイル部によりピンが削れるおそれのないテープ
カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットは、磁気テープを収納し
たカセット本体に、スライダをスライド自在に設けてあ
り、また、該カセット本体の下ハーフにねじりコイルば
ねを有している。そして、上記ねじりコイルばねは、そ
のコイル部が上記下ハーフにおける上ハーフ側の表面に
突設されたピンに嵌挿され、該ねじりコイルばねの一方
の腕部が上記スライダに設けられたスライダ係止部に係
止され、他の腕部が上記下ハーフに係止されており、該
ねじりコイルばねの弾性力により、上記スライダを上記
カセット本体の前方に常時付勢している。
【0003】そして、このようなテープカセットは、そ
の組立時において、上記ねじりコイルばねのコイル部
を、人手により上記ピンに挿入しており、その作業を容
易にするため、図5に示す如く、上記ピン4の先端部7
は、外周の角を落としてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
テープカセットの自動組立が行われるようになり、自動
組立の場合、ねじりコイルばね5をその両腕部52、5
3で挟持し、その状態で、ねじりコイルばね5のコイル
部51をピン4に嵌挿する必要が生じている。そして、
図6に示す如く、ねじりコイルばね5をその両腕部5
2、53で挟持すると、コイル部51は、内径が自由状
態のDよりも小さいD1になる。一方、従来のテープカ
セットにおいては、ピン4の先端部7は、手作業による
コイル部51のピン4への嵌挿(ねじりコイルばね5の
コイル部51を自由状態のままピン4に嵌挿する)に支
障のない大きさとされており、その大きさはコイル部5
1の厚み(コイル部51における軸方向の幅)に比較す
ると小さい。
【0005】従って、上述の自動組立に際して、ねじり
コイルばね5をその両腕部52、53で挟持し、そのま
ま、そのコイル部51をピン4へ挿入した場合、コイル
部51をピン4に無理やり挿入することとなるため、ピ
ン4の直円柱部と上記先端部7との間の角部8付近がピ
ン4の内周により削れるおそれがあり、ピン4が削れて
削れ粉が発生した場合、磁気テープの再生時等にエラー
が発生したり磁気テープが傷付いたりする可能性があ
る。
【0006】従って、本考案の目的は、テープカセット
の組立時において、ねじりコイルばねのコイル部をピン
に嵌挿する際に該コイル部によりピンが削れるおそれの
ないテープカセットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、磁気テープを
収納した、上ハーフ及び下ハーフからなるカセット本体
に、スライダをスライド自在に設け、且つ上記下ハーフ
の内面に突設されたピンにねじりコイルばねのコイル部
を嵌挿し、該ねじりコイルばねの弾性力により、上記ス
ライダを上記カセット本体の前方に常時付勢するように
したテープカセットにおいて、上記ピンを、直円柱状の
基部と該基部より細径の先端部とから構成し、該先端部
を先端に行くほど径を細くしたテーパー状となし且つ該
先端部及び該基部の長さをそれぞれ上記コイル部の厚み
よりも大にしたことを特徴とするテープカセットを提供
することにより、上記目的を達成したものである。
た、本考案は、磁気テープを収納した、上ハーフ及び下
ハーフからなるカセット本体に、スライダをスライド自
在に設け、且つ上記下ハーフの内面に突設されたピンに
ねじりコイルばねのコイル部を嵌挿し、該ねじりコイル
ばねの弾性力により、上記スライダを上記カセット本体
の前方に常時付勢するようにしたテープカセットにおい
て、上記ピンを、直円柱状の基部と該基部より細径の先
端部とから構成し、該先端部を該基部より細径の直円柱
状となし、該先端部と該基部とを傾斜面で連結し且つ該
先端部及び該基部の長さをそれぞれ上記コイル部の厚み
よりも大にしたことを特徴とするテープカセットを提供
することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】本考案のテープカセットによれば、テープカセ
ットの組立時において、ねじりコイルばねをその両腕部
で挟持しその状態でそのコイル部をピンへ嵌挿する場
合、上述の挟持により内径の小さくなったコイル部を、
先ずピンの先端部に無理なく完全に挿入することがで
き、その状態で上述の挟持を解除してコイル部の内径を
回復させてから、該コイル部をピンの基部まで嵌挿する
ことができるため、コイル部の内周とピンとの間には常
に余裕が確保され、コイル部によりピンが削れるおそれ
がない。
【0009】
【実施例】以下、本考案のテープカセットの一実施例を
図面を参照して説明する。図1は本考案のテープカセッ
トの一実施例の下ハーフ側を内部から視た平面図、図2
は図1に示す実施例のピン部を示す側面図、図3は図1
に示す実施例のピンにねじりコイルばねを嵌挿しつつあ
る状態を示す図2相当図である。
【0010】本実施例のテープカセットは、図1に示す
如く、磁気テープを収納した、上ハーフ(図示せず)及
び下ハーフ2からなるカセット本体1に、スライダ3を
スライド自在に設け、且つ上記下ハーフ2の内面に突設
されたピン4にねじりコイルばね5のコイル部51を嵌
挿し、該ねじりコイルばね5の一方の腕部52が上記ス
ライダ3に設けられたスライダ係止部31に係止され、
他の腕部53が上記下ハーフ2に設けられた下ハーフ係
止部21に係止されており、上記ねじりコイルばね5の
一方の腕部52により、上記スライダ3を上記スライダ
係止部31を介して上記カセット本体1の前方へ常時付
勢するようにしてあり、これらの点は、この種の従来品
と同様に構成されている。
【0011】而して、本実施例のテープカセットは、図
2に示す如く、上記ピン4を、直円柱状の基部42と該
基部42より細径の先端部41とから構成し、且つ該先
端部41の長さL1及び基部42の長さL2を、それぞ
れ上記コイル部51の厚みBよりも大にしてある。
【0012】本実施例のテープカセットについて更に説
明すると、上記ピン4の基部42の径は、コイル部51
の内径と略等しく且つ該コイル部51を嵌挿可能な太さ
とし、上記先端部41は、ピン4の先端に行くほど径を
細くしたテーパー状となしてあり、このピン4にねじり
コイルばね5のコイル部51を嵌挿してある。
【0013】次に、上述のように構成された本実施例の
テープカセットを、自動組立により組み立てる際の、上
記ピン4へのねじりコイルばね5の嵌挿工程の一例につ
いて説明すると、先ず、自動組立手段における一対の挟
持部(図示せず)により、ねじりコイルばね5をその両
腕部52、53で挟持し、その状態で、コイル部51を
ピン4の先端部41に挿入し、コイル部51が、図3に
示す如く、完全にピン4の先端部41に挿入されたと
き、上記挟持部による両腕部52、53の挟持を解除
し、これにより、コイル部51の内径をピン4の基部4
2に容易に挿入できる自由状態の大きさに復帰させる。
次いで、その状態のコイル部51を、押下手段6により
下ハーフ2側へ押し込み、図2に示す如く、該コイル部
51をピン4に完全に嵌挿する。
【0014】上述したように、本実施例のテープカセッ
トにおいては、その組立時において、一対の挟持部によ
りねじりコイルばね5をその両腕部52、53において
挟持し、その状態で、コイル部51をピン4に嵌挿する
場合、先ず、コイル部51をピン4の先端部41に挿入
し、コイル部51がピン4から外れるおそれのない状態
とした上で上述の挟持を解除し、次いでピン4への嵌挿
を完了することができるため、コイル部51の内周とピ
ン4の間には、嵌挿工程を通じて常に余裕が確保され、
コイル部51によりピン4が削れるおそれがない。
【0015】図4は、本考案のテープカセットの第二の
実施例における図3相当図である。第二の実施例は、ピ
ン4の先端部41を基部42より細径の直円柱状となし
且つ該先端部41と基部42とを傾斜面で連結し、先端
部41と基部42の長さをそれぞれコイル部51の厚み
よりも大にしたもので、上記ピン4にねじりコイルばね
5のコイル部51を嵌挿してあり、これらの点以外は、
第一の実施例と同様に構成されている。第二の実施例に
おいても、第一の実施例と同様の効果が奏される。
【0016】尚、本考案は、上記実施例に制限されるも
のではない。
【0017】
【考案の効果】本考案のテープカセットは、その自動
立時において、ねじりコイルばねのコイル部をピンに嵌
挿する際に該コイル部によりピンが削れるおそれがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案のテープカセットの一実施例の下
ハーフ側を内部から視た平面図である。
【図2】図2は図1に示す実施例のピン部を示す側面図
である。
【図3】図3は図1に示す実施例のピンにねじりコイル
ばねを嵌挿しつつある状態を示す図2相当図である。
【図4】図4は、本考案のテープカセットの第二の実施
例における図3相当図である。
【図5】図5は、従来のテープカセットの図3相当図で
ある。
【図6】図6は、ねじりコイルばねをその両腕部で把持
したときのコイル部の内径の変化を示す平面図である。
【符号の説明】
1 カセット本体 2 下ハーフ 3 スライダ 4 ピン 41 先端部 42 基部 5 ねじりコイルばね 51 コイル部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを収納した、上ハーフ及び下
    ハーフからなるカセット本体に、スライダをスライド自
    在に設け、且つ上記下ハーフの内面に突設されたピンに
    ねじりコイルばねのコイル部を嵌挿し、該ねじりコイル
    ばねの弾性力により、上記スライダを上記カセット本体
    の前方に常時付勢するようにしたテープカセットにおい
    て、 上記ピンを、直円柱状の基部と該基部より細径の先端部
    とから構成し、該先端部を先端に行くほど径を細くした
    テーパー状となし且つ該先端部及び該基部の長さをそれ
    ぞれ上記コイル部の厚みよりも大にしたことを特徴とす
    るテープカセット。
  2. 【請求項2】 磁気テープを収納した、上ハーフ及び下
    ハーフからなるカセット本体に、スライダをスライド自
    在に設け、且つ上記下ハーフの内面に突設されたピンに
    ねじりコイルばねのコイル部を嵌挿し、該ねじりコイル
    ばねの弾性力により、上記スライダを上記カセット本体
    の前方に常時付勢するようにしたテープカセットにおい
    て、 上記ピンを、直円柱状の基部と該基部より細径の先端部
    とから構成し、該先端部を該基部より細径の直円柱状と
    なし、該先端部と該基部とを傾斜面で連結し且つ該先端
    部及び該基部の長さをそれぞれ上記コイル部の厚みより
    も大にしたことを特徴とするテープカセット。
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JPH0567968U JPH0567968U (ja) 1993-09-10
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JPH0567968U (ja) 1993-09-10

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