JP2563350B2 - 鉛蓄電池用格子体 - Google Patents

鉛蓄電池用格子体

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JP2563350B2 JP62161704A JP16170487A JP2563350B2 JP 2563350 B2 JP2563350 B2 JP 2563350B2 JP 62161704 A JP62161704 A JP 62161704A JP 16170487 A JP16170487 A JP 16170487A JP 2563350 B2 JP2563350 B2 JP 2563350B2
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    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
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    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は鉛蓄電池用格子体に関するものである。
従来の技術 昨今、鉛蓄電池に用いられる格子体として、第3図に
示す様なエキスパンド格子と称される、網目状の格子体
が広く使われつつある。このエキスパンド格子は冷間圧
延シートからスリットを入れつつ引き伸ばすプレス加工
で作られる。したがって鋳造格子に比べ、結晶が密で耐
蝕性が高い、また高生産性であり、かつシートの薄形化
すなわち軽量化が可能等の優れた特長を有している。
ところが、シートからプレス加工で作られるので個々
の骨の太さは一定である。したがって第3図に示す上親
骨1の様に強度を有する骨は幅を広くし、強度向上をは
かっている。
発明が解決しようとする問題点 しかし振動等により、格子に力が加えられた際の集電
用耳周辺に働く力を調べる。第3図において大きく振動
しようとする極板と接続体により固定されている接続棚
との間に引張力あるいは圧縮力が大きく発生する。この
力は中間骨2より、上親骨1と中間骨2の連結部3を経
て伝わる力と、集電用耳4より伝えられる力により、こ
の集電用耳4に最も近い連結部3と集電用耳4との間に
最大せん断力が働き、振動による加速度が大きければ上
親骨1が切断する。
第3図に示す様に集電用耳4のつけ根には円弧状の補
強(R)が施してあり、強度向上がなされているが、連
結部3の間隔は一般にこのRよりはるかに大きく、この
Rの終了部付近で切断が発生する。
また、第4図の様に集電用耳4から上親骨1にテーパ
を付けた格子も考案されている。確かに、集電用耳4の
周辺の上親骨はその幅が広くなり、せん断強度も高めら
れ、振動に強い格子である。しかしながら、前記の通
り、最大せん断力は集電用耳4に最も近い連結部3と集
電用耳4との間に働き、そこ以外の上親骨1に働らくせ
ん断力は低く抑えられる。したがって、上親骨1全体に
テーパを施し、幅を広くすることは耐振性に優れた構成
ではあるものの無駄も多く、コストアップとなってい
た。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、鉛蓄電池用エ
キスパンド格子体において集電用耳の両側の上親骨を幅
広くし、かつその長さを中間骨と上親骨の連結部の中心
距離にほぼ等しくするものである。
作用 集電用耳の両側の上親骨を、上記の連結部の中心間距
離とほぼ等しい長さまで幅を広くすることにより、連結
部と耳の位置関係がどの様な状態で形成されていても、
集電用耳と連結部の間は上親骨の幅が広く形成される。
したがって、最も大きいせん断力が発生する部分の幅が
広く、せん断応力は低く抑えられ、耐せん断力、すなわ
ち耐振動性は著しく向上する。
実 施 例 以下、本発明の一実施例について図面をもとに説明す
る。第1図において上親骨1には中間骨2が連結部3で
接続している。また、上親骨1には集電用耳4が設けて
あり、さらに集電用耳4の両側の幅を広くしてある。こ
の幅を広くした長さL1は、連結部3の中心距離L2と等し
い。このため、上親骨1の幅の広い範囲に連結部3を必
らず有する。
この理由は後述する。
電池に振動が加えられ、大きく振動しようとする極板
と接続体により固定されている接続棚に引張力あるいは
圧縮力が発生する。この力は中間骨2より連結部3を経
て伝わる力と、集電用耳4より伝えられる力とにより、
この連結部3と集電用耳4の間に大きなせん断力を生じ
させるが、前述の様にこの間の上親骨1は幅が広くなっ
ているので、せん断応力は低く抑えられ、破断強度は高
く、高い耐振動性を示す。
ここで、エキスパンド格子の製造工程においては、中
間骨2を形成する格子展開工程と、集電用耳4を形成す
る打ち抜き工程は別になっているのが一般的であり、連
結部3と集電用耳4との位置関係は一定でない。したが
って、第2図に示す様に集電用耳4の付け根の端に連結
部3が形成された場合は、隣の連結部3′は集電用耳4
から遠ざかる。しかし、集電用耳4の両側の上親骨1の
幅を広くし、しかもその長さを連結部3の中心間距離に
ほぼ等しくすることにより、この場合においても、せん
断力が大きく働らく連結部3と3′の間の上親骨1は幅
が広くなる。
一方、鉛蓄電池において格子体は、活物質の保持体で
あるとともに、電流の伝導体でもある。特に集電用耳4
近傍の骨に流れる電流は大きく、これらの骨の電気抵抗
を低く抑えることは重要である。ここで、中間骨2に比
べ、電気抵抗の低い上親骨、特に集電用耳4の近傍の連
結部3の間の上親骨には大きな電流が流れようとする。
本発明では、特にこの集電用耳4の両側の上親骨1の幅
を広くし、断面積を大きくしてあり、電気抵抗も小さ
い。したがって、電圧降下が低く抑えられ、電圧特性に
優れた電池を提供できる。
発明の効果 以上の様に、本発明の鉛蓄電池用格子体は、集電用耳
の両側にある上親骨の幅を広くするという簡便な方法
で、振動等の格子体に加えられる力に対し、著しく強度
を向上させたものである。しかも、すべての格子体にお
いて、その集電用耳と中間骨の位置に左右されることな
く、高い強度を有している。
また、上親骨の幅を広くする範囲はせん断力が大きく
働らく範囲に限定されているので、コストアップも低く
抑えている。加えて、格子体の電気抵抗が全体として低
く抑えられ、電圧特性に優れた鉛蓄電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の実施例である鉛蓄電池用
格子体の部分平面図、第3図および第4図は従来の鉛蓄
電池用格子体の部分平面図である。 1……上親骨、2……中間骨、3,3′……連結部、4…
…集電用耳。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エキスパンド加工により、活物質保持用の
    展開網目部を形成した格子体であって、上親骨の集電用
    耳の両側に接して切り幅の広い部分を形成し、かつその
    部分の極板の横幅方向の幅を中間骨と上親骨との連結部
    の中心間距離にほぼ等しくしたことを特徴とする鉛蓄電
    池用格子体。
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JPS646375A JPS646375A (en) 1989-01-10
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