JP2563294B2 - 生物学的標本を採取する装置 - Google Patents

生物学的標本を採取する装置

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JP2563294B2
JP2563294B2 JP61500077A JP50007786A JP2563294B2 JP 2563294 B2 JP2563294 B2 JP 2563294B2 JP 61500077 A JP61500077 A JP 61500077A JP 50007786 A JP50007786 A JP 50007786A JP 2563294 B2 JP2563294 B2 JP 2563294B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
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    • A61B10/0291Instruments for taking cell samples or for biopsy for uterus

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生物学的標本を採取する装置に関し、一般
に、保護された生物学的標本の採取、運搬又は成長用の
装置に関する。本発明は特に、最初の採取後、常時かつ
完全に汚染から保護される生物学的標本の獲得、運搬又
は成長用の新規な装置に関する。尚、生物学的標本と
は、全体あるいは部分的な性質を見る又は決定するため
に生物から採取されるものであり、例えば、診断又は研
究用として採取される人間の内臓組織等である。
[従来の技術] 米国特許第4、485、824号に記載されているように、
最初の採取中及び採取後に生物学的標本を汚染から保護
することは古くから問題になっている。すなわち、特別
に細心の注意を払わないかぎり、所与の生物学的標本
が、採取作業中は採取した標本を成長用培地へ運搬する
途中に偶発的に汚染されることは周知である。このよう
に一度汚染されると、この標本における診断用又は研究
用としての価値は著しく減少するか又は無価値にさえな
る。
大部分の標本は無菌ではない環境にて得られるが故
に、標本が採取される体腔外側端を通過することによる
汚染、並びに例えば一般にバクテリアを含んでいる大気
から保護しなければならない。何らかの嫌気性バクテリ
アの採取を成功させるためにはそのバクテリアを空気に
接触させないように保護するだけでよい。この大気又は
体腔外側端等からのバクテリア汚染は求めたい状態診断
を誤らせたり、不正確にすることが多い。
[発明が解決しようとする課題] この問題に関する多くの先行技術が米国特許第4、48
5、824号に記載されている。しかしながら、これらの先
行技術はいずれも、この米国特許に記載されて特許請求
されているような効果を生じる方法及び構造を提供する
ものとはいえない。
米国特許第4、485、824号に記載されている実施例
は、互いに隔設されると共に、ロッドの一端近傍に取り
付けられて同軸管組立体内に摺動自在に収容される可撓
性の前方及び中央シールを使用している。一般的には吸
収性の標本採取体が前方シールの後方に取り付けられて
おり、生物学的成長用培地あるいは所望の運搬用又は保
護用培地が、中央シールの後方で外側同軸管の他端に取
り付けられた後方シールの前方に設けられる容積可変の
室内に配置されている(ロッドはこのシールを貫通して
摺動自在に配置される)。このようにして、ロッドの前
方相対移動が、所望の生物学的部位に採取体を露出さ
せ、ロッドにおける次の後方移動が組立体末端を再密閉
し、更に連続移動させるならば、採取した生物学的標本
を所望の培地(最初はこの可変容積室内のみに収容され
ている)と接触させるようこの培地収容室の容積を減少
させる。生物学的に活性な部位に挿入されるロッドの部
分はロッドの前方移動中、はぎ取り可能な弾性薄膜はそ
れに類似するものによって汚染から保護される。生物学
的標本を採取して所望の培地に接触させるべく移動させ
た後に不要となる構造体の余分な部分の切り離しを容易
にするために、外側シリンダは望ましく破断線に沿って
予め刻み付けられていることが記載されている。
本発明の目的は、使用方法が簡単であり、適用範囲が
広くて有効保存期間も長く、使用時における外部環境か
らの汚染を確実に防止し得、しかも製造が容易で安価な
生物学的標本を採取する装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の一方によれば、前述の目的は、シリンダ部材
と、シリンダ部材に同軸的に収容されるロッド部材と、
生物学的標本を採取する部位を夫々の間に画定するよう
にロッド部材の一端側において互いに離間して該一端側
から順番に固定されると共にシリンダ部材に摺動自在に
収容される第1及び第2の可撓性シールと、ロッド部材
を摺動自在に受容すると共に第1及び第2の可撓性シー
ルに連続して位置するようにシリンダ部材に固定されて
おり、第2の可撓性シールと協働してシリンダ部材内に
第1の補助室を画定する第3のシールと、ロッド部材を
摺動自在に受容すると共に第1及び第2の可撓性シール
並びに第3のシールに連続して位置するようにシリンダ
部材に固定されており、第3のシールと協働してシリン
ダ部材内に第2の補助室を画定する第4のシールとを備
えており、第3及び第4のシールは、第2の可撓性シー
ル及び第3のシールが互いに離間するところの第1の方
向に関するロッド部材及びシリンダ部材間の所与の最大
相対移動距離以上の間隔を開けて配置されている生物学
的標本を採取する装置によって達成される。
本発明の他方によれば、前述の目的は、前端から後端
まで貫通する内部通路を有するシリンダ部材と、内部通
路内に摺動自在に収容されており、前端及び後端を有す
るロッド部材と、ロッド部材の前端に固定されており、
通路内を摺動自在な可撓性前方シールと、前方シールの
後方においてロッド部材に固定されており、通路内を摺
動自在な可撓性中央シールと、通路内において中央シー
ルの後方に位置するようにシリンダ部材に固定されてお
り、ロッド部材を摺動自在に支持する後方シールと、後
方シールの後方においてシリンダ部材に固定されてお
り、ロッド部材を摺動自在に支持するバリヤシールと、
前方シールの後方かつ中央シールの前方に位置する空間
においてロッド部材に設けられた標本採取部とを備えて
おり、標本採取部は、シリンダ部材に対するロッド部材
の前方相対移動によって前方シール及び標本採取部の少
なくとも一部分がシリンダ部材の前端を越えて生物学的
標本と接触する露出位置まで前進すると共にシリンダ部
材に対するロッド部材の後方相対移動によって前方シー
ル及び標本採取部の少なくとも一部分が通路内に後退す
るように、ロッド部材とシリンダ部材に対して移動自在
である生物学的標本を採取する装置によって達成され
る。
[作用] 本発明に生物学的標本を採取する装置によれば、シリ
ンダ部材内において中央シール(第2の可撓性シール)
の比較的近くに後方シール(第3のシール)を設ける。
同様に後方シールに類似する隔設バリヤシール(第4の
シール)を設けるが、これは、生物学的標本を採取すべ
くロッド部材が前方移動するときに生物学的に活性な部
位に挿入されるところのロッド部材の部分長を保護する
ように後方シールの後方に配置する。実際、後方シール
の後方に配置された新規のバリヤシールは、先行技術の
実施例においてバリヤシールとして使用されるはぎ取り
可能な弾性薄膜の代りになる。
シリンダ部材内部において後方シールを前方に移動さ
せると共に後方シールの後方に隔設バリヤシールを使用
することによって、装置全体の適用範囲が広くなると同
時に製造価格も安くなって使用し易くする。
例えば、実際に後方シールをシリンダ部材の後端に配
置する場合、この後方シールとロッド部材の中央シール
との間に画定される容積可能の培地収容室は、所望量の
培地を収容するために必要とされるものよりも普通はは
るかに大きい(例えば、深い体腔に対して使用するよう
な場合すなわちシリンダ部材の実際の長さが考慮される
場合)。このような状態が生じるとき、生物学的成長用
培地(又はこの容積可変室に収容される他の所望の保護
用培地)は外側シリンダ部材の比較的広い内周面領域に
露出する。シリンダ部材を例えばプラスチック材料で形
成する場合、このシリンダ部材の吸水率は大きくなる。
このような状況下において所望の生物学的培地が水基剤
の場合(一般的な場合がそうである)、装置内のガスは
所望の培地からの水分で間もなく飽和状態になり、プラ
スチック材料が自然の吸水率でこの水分を吸収し始め
る。材料の吸収率が比較的高い場合、容積可変室の生物
学的培地の所望の含水量は変化し、所与の時間経過後に
装置全体が使用不能になる。
しかしながら、後方シールをシリンダ部材の内部及び
前方に移動させることにより、後方シール及び中央シー
ル間に画定された培地収容室の貯蔵容積がより最適な状
態になる寸法まで減少すると同時に吸水表面積への露出
が減少し、製品すなわち採取標本の有効貯蔵期間を延長
し得る。
更に、シリンダ部材の内部に後方及びバリヤシールの
両方を配置することによって本発明の装置を特殊な用途
に対して容易に適用させることができ、構造の選択幅が
著しく広くなる。例えば、後方シールの後方に(少なく
とも標本採取中に内部のロッド部材が必要とする最大前
方移動に等しい距離だけ)隔設したバリヤシールを使用
することによって、内部のロッド部材用としての有効な
無菌バリヤが備えられる(すなわち非無菌状態にあるロ
ッド部材の一部分は標本又は生物学的成長用/保護用培
地のいずれかを収容する生物学的に活性な室を決して通
過しない)が、本出願人による先行技術の実施例にて提
案されているような浸漬塗装によるシール又はバルーン
形シールを設ける必要はない。更に、装置の正面側にで
きるだけ近接させて所望の生物学的培地を設けることに
よって装置の全長が実質的に短縮されるので、製造価
格、運搬費用、処理費用等を節約できる。実際、もし必
要とあれば再使用可能で延長部を使用することによって
標準寸法をかなり短くすることが可能であり、深い体
腔、又は長い器具が必要あるいは望ましい場合等の所望
の用途における標準装置の使用が容易になる。
他方、もし何らかの理由で再使用可能な延長部の使用
が望ましくない場合は、後方シールを装置の正面付近に
配置して培地収容室の容積を減少させることによって前
述の如き利点を得ることができる。この場合、もし必要
とあれば所望の長尺シリンダ部材の後部にバリヤシール
を配置してもよく、これらは全て、求める標本が採取さ
れた後で簡単に切り離されて廃棄できる。
装置の使用期間中における該部材の切離しを所定位置
及び任意時刻で容易ならしめるように、シリンダ部材又
はロッド部材における種々の所定位置にて簡単な溝又は
刻み目を設けるように改良することもできる。例えば、
医師又は獣医は一般に、標本を採取してシリンダ部材内
の所望の生物学的培地に適切に位置させた後、最初の所
定位置にてシリンダ部材及びロッド部材を切り離し可能
である。必要とあれば該所定位置は色(例えば青色)で
目印を付けてもよい。又、このように短縮した装置を適
当な研究環境まで運搬した後、標本の環境に近く好都合
であるように制御された環境条件下での実験を可能とす
るように所定の付加点(例えば赤色で目印が付された
点)で切り離すことによって更に短縮可能である。
ロッド部材の前方及び後方移動の大きさを容易にて適
切なものとする(例えば、標本採取作業中又はロッドの
次の後方移動中にこの採取標本を所望の生物学的培地と
接触させるようにする)目印を提供すべく、可動ロッド
部材に沿って付加的な色付目印又はそれに類するものを
使用することが望ましい。
[実施例] 本発明の他の目的及び利点は、本発明の好ましい実施
例を示す添付の図面を参照することでより理解されるで
あろう。
第1図に示す先行技術は、米国特許第4、485、824号
に詳述されている。図示の装置は、長尺の外側保護シリ
ンダ10とより長尺の内側ロッド12とを備えている。一般
にこのロッド12及びシリンダ10は、透明ガラス、プラス
チックあるいはしれに類するものよりなる。図示のため
に第1図において、シリンダ及びロッド組立体(この組
立体はピストン12及びシリンダ10の組立体あるいは単に
同軸装置と考えられる)の最右端を後方端とし、最左端
を前方端とする。ロッド又はシリンダに沿う相対位置を
明確にするために本明細書の全体を通して同一の相対配
置した。
第1図から明らかな如く、ロッド12の外径はシリンダ
10の内径より実質的に小さい。従ってロッド12とシリン
ダ10との間には同軸的な空間が生じ、ここに各種材料を
収容可能である。この同軸空間は、各種シールによって
連続する複数の室に分割される。例えば、標本採取部位
又は室16が、ロッド12の前端に固定された可撓前方シー
ル20と、同様に前方シール20の後方の隔設位置において
ロッド12に固定された可撓性中央シール14との間画定さ
れる。一般にこの標本採取部位16は、ロッド12に取り付
けた吸収性採取体24を含んでいる。使用前、室16は前方
シール20によって外部の汚染物から密封されている。
同様に中央シール14とその後方にてシリンダ10にしっ
かり固定された後方シール22との間に第2の室18を設け
る。一般に室18には先ず成長用培地、運搬用培地、生物
学的はく離剤又はそれに類するものを充填する。第1図
に点で示すように一般的にはこの充填は例えば室18のほ
ぼ全体を充填するものである。普通は室18及び室16の残
った部分には非汚染、非反応ガス又は液を充填可能であ
る。
装置全体の末端が生物学的標本の所望個所(例えば人
間又は動物の内部器官21の奥深く)に挿入された後で、
ロッド12は前方に移動され、所望の生物学的標本に採取
部位16及び吸収性構造体24を露出させる。ロッド12を前
方へ移動させることによって空間18の容積は増加してい
るが、空間16は密閉状態から解放されて所望の生物学的
標本の採取を可能ならしめることが分かる。円板状中央
シール14の可撓周縁部は、厚さや材料等を希望通りに選
択することによって所望の剛性を有するように選択可能
である。ある種の実施例においては、室16からの不活性
充填材の一部が実際に中央シール14の周辺部を撓曲さ
せ、かつロッドが前方へ移動するときに室18を通過し、
このようにしてロッド12の前方移動によって生じる室18
の比較的低圧を解放するように円板状中央シール14の周
辺部をかなり可撓性にすることが望ましい。他方、別の
実施例においては、ロッド12が前方へ移動するときに室
18を比較的低い圧力にしておくように該円盤状シールの
周縁部を幾分丈夫にすることが望ましい。後者の場合、
ロッド12が室18の内容物を圧縮するように再度後方へ移
動するときは、生物学的標本の付加的容積を室16に引き
入れるように比較的低い圧力の領域を該室内に設けるこ
とができる。
一般に器具が、生物学的標本を採取するように前方移
動するロッド12を有する場合は、オペレータは組立体の
後端を保持し、これによって延長した開口組立体の末端
部を内部器官内に移動可能であり、(例えば構造体24内
にて)所望の生物学的標本の吸収を確実ならしめる。そ
の後で、ロッド12は後方へ移動され、前方のキャップ状
シール20は反転し、シリンダ10の内壁と摺動及び密閉接
触する。
室18の容積は、(例えば体の器官から取り外した後
で)ロッド12の連続後方移動によって必要に応じて減少
可能である。これによって、円板状中央シールの周辺部
が撓曲し、室18内に予想充填した材料が室16内に採取し
た生物学的標本と接触すべく通過可能となるまで室18の
所望の生物学的培地が加圧される。ここで室18及び16の
収縮した組合せ容積部にある余分な材料が逆キャップ状
前方シール20を過ぎて外側に通過可能であることに留意
されたい。
こうして、所望の生物学的標本がそれぞれ本来の場所
にて採取され、同軸密閉室16及び18内における所望の成
長用培地及び類似物まで運搬可能である。
考えられる唯一の汚染源は、ロッド12の後方へ通常延
伸している表面を介するものである。もし該表面が汚染
されている場合は、ロッドが前方へ移動するときに後方
シール22がある程度汚染されることが考えられ、生物学
的に活性な室18に入り込む。
第1図の実施例において、かかる可能性のある汚染は
薄い保護用外側シール又はバリヤシール26によって防止
される。この薄い外側のシール26は、例えば、後方シー
ル22の前方端を過ぎる点まで延伸する医学等級の弾性材
料浸漬塗装タイプのものである。ロッドの前方移動中、
後方シールに対して積み重なるようにロッドが前方へ移
動してシリンダ内に導入されるとき、前記弾性材料等の
薄層はシェブロン型後方シールによってロッドから簡単
に除去可能である。続けて行なわれるロッドの後方移動
中に薄型のバリヤシール26は破れ、密閉機能を失なう。
しかしながら、組立体の内圧は大気圧以上であるが故
に、材料がシール及びそれに類するものの内部に物質を
通過させることはなく前述のことは重大ではない。更
に、バリヤシール26が破れた後でのロッドの前方移動は
考えられない。
次に、第2図から第8図に本発明の好適な改良型実施
例を示す。理解し易くするために、この新規好適実施例
において同様な機能を有する構造体には第1図の実施例
に使用したものと同じ参照符号を付した。この場合も、
ロッド部材としての内側ロッド12は比較的大きな同軸の
シリンダ部材としての保護シリンダ10に摺動可能に収容
される。第1及び第2の可撓性シール部材としての可撓
性前方シール20及び中央シール14が、相互間に標本採取
部位又は第1の密閉室である室16を画定するようにロッ
ド12の前方方向に固定される。一般には、標本採取体と
しての吸収性標本採取体24が、前方シール20と中央シー
ル14との間のこの領域内においてロッド12の周囲に設け
られる。
この場合、後方シール22は、内部にてシリンダ10の前
方に移動している。しかしながら、後方シール22と中央
シールとの間に培地を収容する第1の補助室としての第
2の密閉室である室18を更に設ける。本実施例の場合
は、バリヤシール26は後方シール22と同様に構成され、
かつ標本採取作業中ロッド12の所望の前進に少なくとも
等しい距離だけその後方に隔設される。このようにし
て、後方シール22を通って生物学的に活性な室18内へ前
方移動するロッド12の限定部分が、シール22及び26間の
第2の補助室としての第3の室によって保護される。
この場合、室16及び18は両者共標準位置にて保護シリ
ンダ10の前端方向に配置可能であるから、装置の生物学
的活性部位が標準寸方のモジュール内に形成可能でであ
る。ある種の用途においては、この部分は最終的に使用
するのに適した寸法のものでもよい。別の用途(例えば
馬の子宮培養採取用として)においては、所望の生物位
置に到達するために物理的に極めて長い構造体が必要で
ある。もしそうであれば、再使用可能な(又は使い捨て
可能な)第1の延長部材としてのシリンダ延長部10′及
び再使用可能な(又は使い捨て可能な)第2の延長部材
としてのロッド延長部12′を、シリンダ10及びロッド12
の各々に取付け可能である。
例えば第2図に示す如く、シリンダ10の後端に、適当
な長さのシリンダ延長部10′のねじ切り部50′と係合す
る第1の連結部及び第1の延長部材としてのねじ切り部
50を設ける。同様に第2図に示す如く、第2の連結部又
は第2の延長部材としてのボール及びソケット型継手60
又はそれに類するものがロッド12の末端とロッド延長部
12′とを連結可能にするために使用できる。当然のこと
ながら延長部10′と12′とを前述の如く連結するために
従来の別型の機械継手を使用してもよい。
標準寸法の活性モジュールの操作は、第1図に示す本
出願人による先行技術のものに類似している。簡単に言
えばこの組立体は、所望の培地を内部に有する室18と前
方シール20によって密閉されている室16とを備えるとこ
ろの第2図に示す状態で使用者に提供される。モジュー
ルの前端を所望の場所に配置した後で、ロッド12は採取
部位16及び吸収性採取体24を露出するようにシリンダ10
に対して前方へ移動される。所望の標本を内部に採取し
た後では、所望位置から装置を除去する前にロッド12は
シリンダ10内において後方へ移動し、それが生物の位置
から後退する前にシリンダの前端を前方シール20によっ
て少なくとも再密閉する。この後で必要とあれば、採取
したばかりの採取体24上にある標本を移動させて最初に
室18内に収容される所望の培地と接触させるべくロッド
12を後方へ更に後退可能である。当然のことながらロッ
ド12が後方へ移動すると室18の容積は常に減少し、内部
に収容される培地物質は中央シール14を通過して採取さ
れた標本と接触する。室18の容積は最終的に極めて小さ
い値まであるいはゼロまで減少し、第3図に示す形で装
置が残ることになる。次に医師、獣医あるいは他の作業
者は、予め刻み目をつけたシリンダ10上の破断部100、1
02及びロッド12上の破断部を使用してロッド及びシリン
ダ組立体の今や不要になった末端部を都合よく切り離
す。これによって、更に処理又は分析するために研究室
又は他の環境まで運搬されるべき装置の生物学的活性部
位の採取が著しく容易になる。
モジュールの生物学的活性部位が一度研究室に到達す
ると、組立体から生物学的培養体を都合良く後退させる
ためにシリンダ10を更に切り離してロッド12に再度接近
するように研究室の専門家が更に別の破断部104を使用
する。当然のことながら、このように採取した生物学的
標本への接近は、採取中のバクテリア又はそれに類する
ものに適する研究室の制御環境条件下においてのみ実施
可能である。
好適実施例において、(例えば医師又は獣医が使用す
るために)最初の破断部100、102及び102′は青い着色
剤による色付目印である。研究室の制御環境条件下にお
いてのみ使用するための破断線104は、最初の使用者に
未使用であることを示すために赤い着色剤で目印するこ
とが望ましい。
更に、好適実施例においては、ロッド上の点80及び82
に作業者の案内指標を更に設ける。例えば、第2図に示
す最初の静止状態においては、これらの目印はシール22
及び26の各後端とほぼ一致する。次にロッド12が前方へ
移動するとき、透明なシリンダ10を介して目印82を見る
ことによってオペレータは所望の度合の前方移動を判断
する。目印82が決して後方シール22を越えないように注
意しなければならない。他方、ロッド12が後方へ移動す
る際に目印80はオペレータに対する情報の重要部分を提
供し、それは目印80がバリヤシール26の後端に一致した
とき、中央シール14が後方シール22付近にすでに位置し
ており、ロッド12がそれ以上後退移動しないように目印
82を決して越えてはならない目印として寸方決定でき
る。当然のことながら、第3図に示す如く目印80をバリ
ヤシール26に対して適当に位置決めするときに生ずる色
付破断線部102′及び102の一致によっても前述のことを
示すことができる。好適実施例においては、前方移動制
限目印82は青色着色剤で示し、一方、ロッドの後方移動
制限目印80は赤色着色剤で示す。別の方法としてかかる
前方及び後方移動制限目印は、所望の度合の相対移動を
示すようにロッド及び又はシリンダ上に設けてもよいこ
とに留意されたい。
ロッドの半組立品を第4図に示し、又シリンダの半組
立品と第5図に示す。好適実施例において、第4図のロ
ッド半組立品は、シール22及び26の中央密閉中ぐり部を
通る後方及びねじり移動により、シリンダ5の前端にこ
のロッドを挿入することによってシリンダと組立可能で
ある。中央シール14がシリンダ10の前端から約1/4イン
チ(0.64センチメートル)程である場合、約1/16インチ
(0.16センチメートル)の外径を有する培地充填管をシ
リンダ10に挿入し、所望量の(例えば1立方センチメー
トル)の培地を室18に挿入する。培地充填シリンダを除
去する以前にロッド12は所望の静止位置まで更に後方へ
摺動可能である。第3図に示す如く前方シール20及び中
央シール14の両方の縁部が前方へ向くように、この作業
中におけるロッド12のいかなる前方移動をも回避するこ
とが望ましい。この後で、培地充填管は前方シール20を
過ぎて後退可能である。この組立方法は培地室18中の雰
囲気を保証するであろう。
ロッド12やシリンダ10は多くの適当な医学的等級の材
料で作り得るもので、好適実施例では、医療に通常用い
られる押出成形プラスチックで作られるのが好ましい。
ポリプロポリエンはポリエステルタイプのプラスチック
材料を作用可能である。前述の方法による作業を簡単に
するために少なくともシリンダ10は透明であることが望
ましい。
同様にシールを各種材料で形成可能である。しかしな
がら、好適実施例において、このシールは熱可塑性ゴム
又は他の同様な材料で成形される。熱硬化性シリコンゴ
ムを使用してもよい。実施例の一例を示せば、可塑性シ
ールは約35〜40デュロメータ硬さ(ゴム用高度計によ
る)を有している。
本発明の好適実施例においては、適当な摩擦嵌合によ
って各々の構造体(例えばロッド12の外径部及びシリン
ダ10の内径部)にシールを固定可能である。例えば、シ
ール20及び14をロッド12上の適所まで伸長させて配置す
るとき、大きな摩擦力によってこれらシールを所望位置
に保持するようにシール20及び14の成形内容をロッド12
の外径以下にする。他方シール22及び26の外径はシリン
ダ10の内径より幾分大きくする。このようにすることに
よって、(例えばパンチ型装置によって)シールを圧縮
して10内の適所に強制位置決めすると、実質的な摩擦力
が存在してこれらシールを所望の相対位置に固定する。
(同時にロッド12用として設けるシール22及び26内の中
央貫通穴も、摺動可能でしかも密閉状態を設けるように
適正な寸法にしなければならない)。一例としてかかる
摩擦嵌合を実施するに適した寸法を図面に示してある。
一例を示す該実施例において、第4図に第5図に示す如
きシリンダ及びロッドの実例寸法と共に使用するための
シール14、20、22及び26を形成するために第6図から第
8図に示す実例寸法のシリコンゴム(例えば、Silastic
Q7)を成形可能である。しかしながら前述の特定寸法
は一実施例にすぎず、その他多くの異なる寸法、材料及
び構造タイプを用いて本発明の構造を有する装置を実施
することができる。例えば、所望の各ロッド及びシリン
ダ位置にシールを固定するための摩擦嵌合の代りに適当
な接着剤や他の固着機構を使用してもよいことに留意さ
れたい。
当然のことながら、第2付から第8図の改良型実施例
は、室を画定するために使用するプラスチック又は他の
材料の壁が水分を吸収することによって生じる問題を最
小限にするように、培地を収容する室18の寸法を最小限
にすることができる。同時にこのような新規な構造によ
って標準寸法のモジュールの使用が容易になる。もし特
別な用途のために比較的長い装置が必要な場合は、構造
体の作動部に使い捨て可能な又は再使用可能な延長部を
連結可能である。
同様に、特に効果的な予め刻印された破断部が、装置
の全体使用を容易ならしめるために標本採取直後又は研
究室の制御環境まで運搬された後に使用するために設け
られる。この刻印切断部は、特別な装置の使用期間中に
適正な個人により適切に使用されることを確実ならしめ
るために着色剤によって刻印すれば好都合である。
更に、最終作業者用として最初の基本的な開始位置に
対する前方及び後方移動の好適最大量を示すように、摺
動可能なロッド上に操作に関する目印(望ましくは色付
きの目印)を設ける。
好ましい実施例においては、医師又は獣医が使用する
再の破断部を示すように青色目印を使用し、医師又は獣
医がシリンダを被らないように警告するための破断部な
赤色目印を用いる。しかしながら、もし装置を最初に使
用する医師又は他の使用者が青色切断線にて適切に切断
し、次にそれが研究室の制御環境に運ばれたときは、残
りの赤色目印で示す破断部が研究室の技師が更に構造体
を切断すべき場所を示す。
好ましい実施例において、後方停止位置を示す青色目
印は、体腔から装置を後退させる以前(すなわち、前方
シール20が適所にあって採取部位16を密閉するとき)に
ロッドの移動を停止させる場所を示すようにロッドに形
成するものである。一度体腔から除去されたロッド12は
更に後方へ引っ張られるが、越えてはならない赤色目印
は、ロッドの適当な個所において装置及び又は採取され
たばかりの保護標本を損傷することなく可能な最大許容
後方移動を示すように設けることが望ましい。
同様に、ロッド上の刻印した破断部は青色着色される
ことが望ましく、内側ロッド及び外側シリンダの両者が
一致する箇所にてほぼ同時に都合よくぽきっと折れるよ
うに、スポンジ24を所望の培地に浸漬する最終位置まで
ロッドを後退させた後で破断部が外側シリンダ上の青色
破断部と一致するように移動される。
着色目印又は各種目印及び破断部を使用することによ
って、本発明の装置をこの分野にて容易に首尾よく使用
することが可能となる。赤色及び青色が望ましいが他の
組合わせを用いても何ら差し支えがないことが判明して
いる。更に、着色目印として二色以上使用可能であるこ
とも理解される。今後のために付加的な目印を使用する
こともできる(例えば、ロッド12上の決して越えてはな
らない赤色目印の直前に注意を促すオレンジ印をつけて
もよい)。シリンダ及びロッドの末端からかつシールの
相互間隔に関連して各種刻印及び目印が測定されるの
で、はるかに長い組立体にも同種の配置を用いることが
できる。
医師又は獣医及び次に研究室の技師が使用する際の標
準的な目印の一例を以下に記載する。
医師又は獣医が使用する際の典型的な使用法: 1)装置全体50をそのスリーブパッケージから取り出
し、外側シリンダのみを押圧し続けることにより体腔の
所望の深度まで装置の前端を挿入すること。使用可能な
場合は検鏡を使用すること。
2)親指と人差し指とで内側ロッドの後方端を挟持しな
がら外側リンダの後方部を保持すること。指がシリンダ
に触れるまで内側ロッドを前方に押し、約1と1/2イン
チ(3.8センチメートル)後方に引っ張ること。内側ロ
ッドの後方部の青線が外側シリンダの後方端を過ぎて充
分延長可能なように決して内側ロッドを後方に引っ張ら
ないこと。スワブの浸潤を確実ならしめるためこれを数
回繰り返すこと。
3)体腔から後退する以前に、青線が外側シリンダの後
端付近にくるまで内側ロッドを後方へ引っ張ること。
(これによって後退以前に標本が完全に密閉される)。
外側シリンダのみを引っ張り続けることによって腔から
装置全体を取り出すこと。
4)45度だけ装置50の前端を持ち上げよ。外側シリンダ
を保持しながら、(スワブのすぐ後方の)後方摺動シー
ルが(外側シリンダの赤色刻印に対向する)培地の後端
にて接触停止するまで、又は内側ロッドの後方部の赤印
が外側シリンダの後方端と一致するまで内側ロッドを後
方にゆっくり引っ張って(運搬培地中にスワブを配置す
ること)。
5)注意:標本採取後内側ロッドを決して前方へ押さな
いこと。
6)両方の親指を各青色リングに置いて90度にわたる急
速な動作でシリンダをぽきっと折ることにより、両方の
青色刻印リング箇所において外側シリンダを切断するこ
と。赤色の中央刻印リングではシリンダを折らないよう
に注意すること。後方青色刻印リングが切断されると、
小さな内側ロッドもそれの青色目印位置にて切断され
る。
7)短くなった装置50を運搬管(前方端を最初に)入れ
てしっかりキャップをかぶせること。
8)完全な標本として確認されたものは速やかに試験室
へ運搬すること。
研究室の専門家が使用する際の典型的な方法: 1)嫌気性環境で開封すること。
2)外側の保護コンテナから装置を取り出すこと。
3)シリンダ上の赤色刻印リングに両方の親指をのせ、
静かに圧力を加えてシリンダを切断すること。必要であ
れば、反対側を切断すべく内側ロッドを過度に湾曲させ
ないようにシリンダを回転させること。シリンダの前方
端(シリンダの最長部)を前方へ引っ張って取り出し、
スワブを露出させること。
4)ディシュに筋を付ける以前に小さな前方シール(ス
ワブの直前のゴム製フランジ)を熱殺菌した器具(はさ
み、メス等)で切り取ること。アルコール消毒した器具
は使用しないこと。
5)少し残っている外側シリンダを保持して、嫌気性及
び好気性培養体のディシュをスワブでぬぐうこと。
6)装置の残りの部分は適当な処理すること。
一種類の好ましい実施例のみを詳述してきたが、本実
施例において本発明の新規な利点を維持しながら各種変
形例及び改良例が可能であることは当業者に明らかであ
り、従って、このような全ての変形例及び改良例は本発
明の範囲を逸脱するものではない。
[発明の効果] 上述したように本発明の生物学的標本を採取する装置
によれば、使用方法が簡単になると共に使用時における
外部環境からの汚染を確実に防止し得、しかも適用範囲
を広くかつ有効保存期間を長くし得、又、製造も容易で
安価にできる。
図面の簡単な説明 第1図は先行技術として参照した本出願人による特許
請求の好適実施例を詳述する横断面図、第2図は本発明
の好ましい実施例を示すものであり、実際に使用する前
の初期組立及び充填状態における装置の横断面図、第3
図は採取した標本を所望の生物学的培地と接触させるよ
うに内部ロッドを後方後退位置に示すところの第2図と
同様な横断面図、第4図は第2図及び第3図の実施例で
使用したロッドの半組立品を示す側面図、第5図は第2
図及び第3図の実施例で使用したシリンダの半組立品の
側面図、第6図は第2図及び第3図の実施例にて使用す
る可撓性前方シールの側部及び端面図、第7図は第2図
及び第3図の実施例にて使用する可撓性中央シールの側
部及び端面図、第8図は第2図及び第3図の実施例にて
使用する後方及びビリヤシールの側部及び端面図であ
る。
10……外側保護シリンダ、12……内側ロッド、14……中
央シール、 16、18……室、20……前方シール、21……内部器官、 22……後方シール、24……吸収性採取体、26……シー
ル、 100、102、102′……破断部。

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ部材と、 前記シリンダ部材に同軸的に収容されるロッド部材と、 生物学的標本を採取する部位を夫々の間に画定するよう
    に前記ロッド部材の一端側において互いに離間して該一
    端側から順番に固定されると共に前記シリンダ部材に摺
    動自在に収容される第1及び第2の可撓性シールと、 前記ロッド部材を摺動自在に受容すると共に前記第1及
    び第2の可撓性シールに連続して位置するように前記シ
    リンダ部材に固定されており、前記第2の可撓性シール
    と協働して前記シリンダ部材内に第1の補助室を画定す
    る第3のシールと、 前記ロッド部材を摺動自在に受容すると共に前記第1及
    び第2の可撓性シール並びに前記第3のシールに連続し
    て位置するように前記シリンダ部材に固定されており、
    前記第3のシールと協働して前記シリンダ部材内に第2
    の補助室を画定する第4のシールとを備えており、 前記第3及び第4のシールは、前記第2の可撓性シール
    及び前記第3のシールが互いに離間するところの第1の
    方向に関する前記ロッド部材及び前記シリンダ部材間の
    所与の最大相対移動距離以上の間隔を開けて配置されて
    いる生物学的標本を採取する装置。
  2. 【請求項2】前記ロッド部材及び前記シリンダ部材が、
    生物学的標本の採取後に不要となった部分を切り離しで
    きるように予め刻み込まれた色付破断部を夫々有してい
    る特許請求の範囲第1項に記載の装置。
  3. 【請求項3】前記ロッド部材及び前記シリンダ部材の少
    なくとも一方が、前記第1の方向及び該第1の方向と反
    対の第2の方向に関する所予の各相対移動量に対して所
    定の限界を示す目印を有している特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載の装置。
  4. 【請求項4】前記ロッド部材の他端並びに該ロッド部材
    の他端に対応する前記シリンダ部材の他端が夫々連結部
    を有しており、前記装置における構造上の有効長さを延
    長するように前記シリンダ部材及び前記ロッド部材の連
    結部に夫々連結可能な第1及び第2の延長部材を有して
    いる特許請求の範囲第1項から第3項のいずれか一項に
    記載の装置。
  5. 【請求項5】前端から後端まで貫通する内部通路を有す
    るシリンダ部材と、 前記内部通路内に摺動自在に収容されており、前端及び
    後端を有するロッド部材と、 前記ロッド部材の前端に固定されており、前記通路内を
    摺動自在な可撓性前方シールと、 前記前シールの後方において前記ロッド部材に固定され
    ており、前記通路内を摺動自在な可撓性中央シールと、 前記通路内において前記中央シールの後方に位置するよ
    うに前記シリンダ部材に固定されており、前記ロッド部
    材を摺動自在に支持する後方シールと、 前記後方シールの後方において前記シリンダ部材に固定
    されており、前記ロッド部材を摺動自在に支持するバリ
    ヤシールと、 前記前方シールの後方かつ前記中央シールの前方に位置
    する空間において前記ロッド部材に設けられた標本採取
    部とを備えており、 前記標本採取部は、前記シリンダ部材に対する前記ロッ
    ド部材の前方相対移動によって前記前方シール及び前記
    標本採取部の少なくとも一部分が前記シリンダ部材の前
    端を越えて生物学的標本と接触する露出位置まで前進す
    ると共に前記シリンダ部材に対する前記ロッド部材の後
    方相対移動によって前記前方シール及び前記標本採取部
    の少なくとも一部分が前記通路内に後退するように、前
    記ロッド部材と共に前記シリンダ部材に対して移動自在
    である生物学的標本を採取する装置。
  6. 【請求項6】前記標本採取部には前記ロッド部材に取り
    付けられた標本採取体が備えられている特許請求の範囲
    第5項に記載の装置。
  7. 【請求項7】前記中央シール及び前記後方シール間に画
    定された可変容積部内に生物学的標本培地が配置されて
    おり、前記可変容積部は前記ロッド部材の後方相対移動
    に伴って減少し、前記標本採取部が後方に移動するにつ
    れて前記標本培地が前記可撓性中央シールの周囲を介し
    て該標本採取部に移行する特許請求の範囲第5項又は第
    6項に記載の装置。
  8. 【請求項8】前記バリヤシールは、前記標本採取部にて
    生物学的標本を採取するために必要な前記ロッド部材の
    前方相対移動距離以上の間隔を開けて前記後方シールの
    後方に配置されている特許請求の範囲第5項から第7項
    のいずれか一項に記載の装置。
  9. 【請求項9】前記前方及び中央シールの夫々が、摩擦嵌
    合によって前記ロッド部材のまわりに固定される特許請
    求の範囲第5項から第8項のいずれか一項に記載の装
    置。
  10. 【請求項10】前記後方及びバリヤシールの夫々が、前
    記内部通路内への摩擦嵌合によって前記シリンダ部材に
    固定されている特許請求の範囲第5項から第9項のいず
    れか一項に記載の装置。
  11. 【請求項11】前記シリンダ部材の後端に第1の連結部
    が設けられると共に、前記ロッド部材の後端に第2の連
    結部が設けられている特許請求の範囲第5項から第10項
    のいずれか一項に記載の装置。
  12. 【請求項12】前記シリンダ部材の前記第1の連結部に
    は第1の延長部材が連結可能であり、前記ロッド部材の
    前記第2の連結部には第2の延長部材が連結可能である
    特許請求の範囲第11項に記載の装置。
  13. 【請求項13】前記第1の連結部及び前記第1の延長部
    材がねじ止め構造であり、前記第2の連結部及び前記第
    2の延長部材がボールジョイント構造である特許請求の
    範囲第12項に記載の装置。
  14. 【請求項14】前記シリンダ部材が、前記標本採取部に
    よる標本の採取後に不要となった部分を切り離しできる
    ように少なくとも一つの所定箇所に形成された破断部を
    有する壁部を備えている特許請求の範囲第5項から第13
    項のいずれか一項に記載の装置。
  15. 【請求項15】前記壁部が二つの破断部を有しており、
    各破断部が、前記標本採取部にて標本を採取した後、前
    記不要となった部分を切り離すために前記シリンダ部材
    の前端及び後端から夫々所定距離だけ離して設けられて
    いる特許請求の範囲第14項に記載の装置。
  16. 【請求項16】前記壁部は、内部に採取した標本を試験
    室環境まで運搬した後で前記シリンダ部材における更に
    不要な部分を切り離しできるように前記二つの破断部間
    の所定位置に三つ目の破断部を有している特許請求の範
    囲第15項に記載の装置。
  17. 【請求項17】前記ロッド部材が、前記標本採取部で標
    本を採取した後に不要な部分を切り離しできるように前
    記中央シールの破断部を有している特許請求の範囲第4
    項から第16項のいずれか一項に記載の装置。
  18. 【請求項18】前記ロッド部材の前記破断部が、前記シ
    リンダ部材及び前記ロッド部材の両方における不要な部
    分をほぼ同時に切り離しできるように前記中央シールが
    前記後方シール近傍まで後方相対移動するときに前記シ
    リンダ部材の破断部とほぼ一列に並ぶように設けられて
    いる特許請求の範囲第17項に記載の装置。
  19. 【請求項19】前記破断部の少なくともいくつかが識別
    着色剤によって色付けされた目印を有している特許請求
    の範囲第14項から第18項のいずれか一項に記載の装置。
  20. 【請求項20】外側に位置する前記二つの破断部の夫々
    に第1の識別着色剤が付されており、該二つの破断部の
    間に位置する前記三つ目の破断部に第2の識別着色剤が
    付されている特許請求の範囲第16項に記載の装置。
  21. 【請求項21】前記ロッド部材は、前記前方及び前記後
    方における適切な移動量を使用者に対して知らせるよう
    に位置決めされており、離れた位置からも見ることので
    きる目印を備えている特許請求の範囲第5項に記載の装
    置。
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