JP2562825B2 - 血液回収・再注入装置 - Google Patents
血液回収・再注入装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血液回収・再注入装置に関し、より詳細に
述べるならば、外科手術が重大で、長時間となり、或は
困難な場合に、例えば輸血に必要な同じ血液型の血液を
直ぐに入手できない場合に、患者(大怪我をした人)の
出血を補うために、血液を回収して再注入するための装
置に関するものである。
述べるならば、外科手術が重大で、長時間となり、或は
困難な場合に、例えば輸血に必要な同じ血液型の血液を
直ぐに入手できない場合に、患者(大怪我をした人)の
出血を補うために、血液を回収して再注入するための装
置に関するものである。
[発明の背景] 困難な条件下、特に、地震、電車事故、工場災害のよ
うな災害時に行われる外科手術の場合、大量出血の怪我
人に対する輸血のために、多量の血液が必要とされる。
うな災害時に行われる外科手術の場合、大量出血の怪我
人に対する輸血のために、多量の血液が必要とされる。
災害時に生ずる問題は、戦場で負傷した者の手術(こ
の手術は常に戦場で、または、その近辺で行われる)の
場合に、同様に生じる。これは、輸血に必要な質および
量をもった血液の供給が困難であることに起因する。
の手術は常に戦場で、または、その近辺で行われる)の
場合に、同様に生じる。これは、輸血に必要な質および
量をもった血液の供給が困難であることに起因する。
また、輸血は、献血者からの病原菌やウィルスを含ん
だ血液を注射する危険性があることも知られている。
だ血液を注射する危険性があることも知られている。
従って、本発明の目的は、前記問題点を解決でき、安
全面で良好な条件下で、出血中の患者の血液の幾分かを
直ぐに取り戻すことができる血液回収・再注入装置を提
供することにある。
全面で良好な条件下で、出血中の患者の血液の幾分かを
直ぐに取り戻すことができる血液回収・再注入装置を提
供することにある。
[発明の概要] 本発明は、出血を補うために患者自身の血液を回収し
て患者の組織内に再注入するための血液回収・再注入装
置であって、血管の破壊点の極く近傍に配置されるよう
になっている、吸込みにより血液を回収する無菌手段
と、擬結された血小板を除去するためのろ過手段と、収
集された血液内に抗凝血剤を注入する手段と、一側で血
液の吸込みを可能とし、他側で患者の血液循環系統内へ
の輸血手段に連結された管を経て血液を再注入すること
を可能とする血液循環手段とを具備する型式の血液回収
・再注入装置に関するものである。本発明の装置の特徴
点は下記の通りである。
て患者の組織内に再注入するための血液回収・再注入装
置であって、血管の破壊点の極く近傍に配置されるよう
になっている、吸込みにより血液を回収する無菌手段
と、擬結された血小板を除去するためのろ過手段と、収
集された血液内に抗凝血剤を注入する手段と、一側で血
液の吸込みを可能とし、他側で患者の血液循環系統内へ
の輸血手段に連結された管を経て血液を再注入すること
を可能とする血液循環手段とを具備する型式の血液回収
・再注入装置に関するものである。本発明の装置の特徴
点は下記の通りである。
吸込みによる回収のための手段は、管によって、血液
を収集するようになっている第1のろ過室に連結され、
該ろ過室内には重合されたフィルタ・ベッドが設けら
れ、ろ過室の底部は、その端部にて、減圧源と連通され
るようになっている。また、このろ過室は、その上部で
抗凝血剤の供給源と連通され、前記フィルタ・ベッドの
上部上流側のろ過室内雰囲気を満たすように、噴霧状に
前記抗凝血剤を散布できるようになっている。更に、ろ
過室は、その下側に配置された第2の室、即ち血液収集
・貯蔵室と連通され、このようにして、該血液収集室
が、ろ過室から重力により流下する血液を収集できるよ
うになっている。この血液収集室は、これと連通される
と共に、該血液収集室の内側に蓄積された血液内に抗凝
血剤を散布できる抗凝血剤の第2の供給源を具備してい
る。更にまた、この血液収集室の底部は、下部排出管に
より、第2のろ過手段を経て患者の血液循環系統内に血
液を戻すよう輸血するための手段に連通している。
を収集するようになっている第1のろ過室に連結され、
該ろ過室内には重合されたフィルタ・ベッドが設けら
れ、ろ過室の底部は、その端部にて、減圧源と連通され
るようになっている。また、このろ過室は、その上部で
抗凝血剤の供給源と連通され、前記フィルタ・ベッドの
上部上流側のろ過室内雰囲気を満たすように、噴霧状に
前記抗凝血剤を散布できるようになっている。更に、ろ
過室は、その下側に配置された第2の室、即ち血液収集
・貯蔵室と連通され、このようにして、該血液収集室
が、ろ過室から重力により流下する血液を収集できるよ
うになっている。この血液収集室は、これと連通される
と共に、該血液収集室の内側に蓄積された血液内に抗凝
血剤を散布できる抗凝血剤の第2の供給源を具備してい
る。更にまた、この血液収集室の底部は、下部排出管に
より、第2のろ過手段を経て患者の血液循環系統内に血
液を戻すよう輸血するための手段に連通している。
血液を循環させるための手段は、一側において、吸込
み手段、特に減圧源から成り、また、他側において、少
なくとも1つの過圧源から成る配給手段から成る。更
に、本発明の装置は、多通路弁を具備し、この多通路弁
は、血液の回収のためにろ過室と血液収集室との組立体
を減圧源に連結すること、および、患者の血液循環系統
への血液の再注入を容易にするために過圧源のような配
給手段に血液収集室を連結することを、選択手に確実に
行えるようになっている。
み手段、特に減圧源から成り、また、他側において、少
なくとも1つの過圧源から成る配給手段から成る。更
に、本発明の装置は、多通路弁を具備し、この多通路弁
は、血液の回収のためにろ過室と血液収集室との組立体
を減圧源に連結すること、および、患者の血液循環系統
への血液の再注入を容易にするために過圧源のような配
給手段に血液収集室を連結することを、選択手に確実に
行えるようになっている。
本発明は、添付図面に沿っての以下の詳細な説明を読
むことにより、より一層理解されるであろう。
むことにより、より一層理解されるであろう。
[実施例] 次に図面に沿って説明する。血液は探り針等の公知装
置(図示しない)によって傷口で吸込みにより取り出さ
れ、収集される。また、前記装置の終端の供給管は、上
部容器2により形成されたろ過室に管部分31によって連
結されている。この上部容器2は円錐台形状を有してお
り、下方ほど小さくなっており、その直線母線(即ち、
側壁)4は緩やかな傾斜である。上部容器2の底蓋5は
漏斗状で、その中央に中央流路6を有し、該中央流路6
は、下部容器18内の柔軟なバッグ25により形成された血
液収集(貯蔵)室に連結されている。
置(図示しない)によって傷口で吸込みにより取り出さ
れ、収集される。また、前記装置の終端の供給管は、上
部容器2により形成されたろ過室に管部分31によって連
結されている。この上部容器2は円錐台形状を有してお
り、下方ほど小さくなっており、その直線母線(即ち、
側壁)4は緩やかな傾斜である。上部容器2の底蓋5は
漏斗状で、その中央に中央流路6を有し、該中央流路6
は、下部容器18内の柔軟なバッグ25により形成された血
液収集(貯蔵)室に連結されている。
上部容器2、即ちろ過室2は、頂点が上方に向けられ
たほぼ円錐形の形態をとる一続きの重合されたフィルタ
・ベット若しくはフィルタ・クロス9、9a、9b、9c、9d
を具備し、上部のフィルタ・クロス9は上方に開いた円
錐台形状の外周面を有している(即ち、径方向の断面が
W字形となっている)。頂点が上方に向けられた状態で
円錐形のフィルタ・クロス9a〜9cを配列する目的は、ろ
過される物質が付着するフィルタ外周面上の面を広くす
ることにある。
たほぼ円錐形の形態をとる一続きの重合されたフィルタ
・ベット若しくはフィルタ・クロス9、9a、9b、9c、9d
を具備し、上部のフィルタ・クロス9は上方に開いた円
錐台形状の外周面を有している(即ち、径方向の断面が
W字形となっている)。頂点が上方に向けられた状態で
円錐形のフィルタ・クロス9a〜9cを配列する目的は、ろ
過される物質が付着するフィルタ外周面上の面を広くす
ることにある。
上部のフィルタ・クロス9は、多数の垂直突起11で覆
われた表面の全面に亘り、均一に小孔12が穿孔されてい
る。このようにして、“林立した突起”により大きな
“異物”が捕らえられ、血液が突起11の間の小孔12を通
って流通することができる。フィルタ・クロス9は、少
なくとも1mm径の幅を持つメッシュを有しており、例え
ば2mm2の面において、常に少なくとも1mmの径の小孔12
が1個と、それを囲む3〜4個の突起11がある。これら
の突起11は、荒い不規則な起伏を呈し、近くを通る“異
物”が、より一層容易にそこで捕らえられるようになっ
ている。その起伏は、底部よりも上部の方が不規則であ
る。
われた表面の全面に亘り、均一に小孔12が穿孔されてい
る。このようにして、“林立した突起”により大きな
“異物”が捕らえられ、血液が突起11の間の小孔12を通
って流通することができる。フィルタ・クロス9は、少
なくとも1mm径の幅を持つメッシュを有しており、例え
ば2mm2の面において、常に少なくとも1mmの径の小孔12
が1個と、それを囲む3〜4個の突起11がある。これら
の突起11は、荒い不規則な起伏を呈し、近くを通る“異
物”が、より一層容易にそこで捕らえられるようになっ
ている。その起伏は、底部よりも上部の方が不規則であ
る。
フィルタ・クロス9a〜9cのメッシュ寸法は、フィルタ
・クロス9のものに比して細かく、フィルタ・クロス9a
からフィルタ・クロス9cにかけて徐々に細かくなってい
る。
・クロス9のものに比して細かく、フィルタ・クロス9a
からフィルタ・クロス9cにかけて徐々に細かくなってい
る。
フィルタ・クロス9、9a、9b、9cはそれぞれ周リング
10、10a、10b、10cに取り付けられ、この周リングの平
均外径は、フィルタ・クロス9、9a、9b、9cが円錐形容
器2の内側に圧力ばめによって、その側壁4の内面に接
して配置されるような順に、小さくなっている。このよ
うにして、各フィルタは、与えられるろ過順序に一致す
る適切に画成された位置のみを占めることができ、フィ
ルタの集合体において欠陥の危険が生ずる可能性は全く
ない。
10、10a、10b、10cに取り付けられ、この周リングの平
均外径は、フィルタ・クロス9、9a、9b、9cが円錐形容
器2の内側に圧力ばめによって、その側壁4の内面に接
して配置されるような順に、小さくなっている。このよ
うにして、各フィルタは、与えられるろ過順序に一致す
る適切に画成された位置のみを占めることができ、フィ
ルタの集合体において欠陥の危険が生ずる可能性は全く
ない。
蓋3が上部容器2に取り付けられ、該上部容器を閉じ
ている。蓋3は粘着剤により上部容器2に固定されてい
る。蓋3の上部部分にはベローズ15が配置され、このベ
ローズ15は、注射器と針(図示しない)の助けによっ
て、エラストマ製のストッパ16を介して注射することに
より抗凝血剤で満たされるようになっている。このベロ
ーズ(貯液部)15は、手術用血液の吸込み前または吸込
み中に、前記抗凝血剤の気化を可能とし、その目的で、
ベローズ15は、該ベローズ15の軸方向に沿って蓋3内に
貫通されたスプレー・ノズル17と連通されている。
ている。蓋3は粘着剤により上部容器2に固定されてい
る。蓋3の上部部分にはベローズ15が配置され、このベ
ローズ15は、注射器と針(図示しない)の助けによっ
て、エラストマ製のストッパ16を介して注射することに
より抗凝血剤で満たされるようになっている。このベロ
ーズ(貯液部)15は、手術用血液の吸込み前または吸込
み中に、前記抗凝血剤の気化を可能とし、その目的で、
ベローズ15は、該ベローズ15の軸方向に沿って蓋3内に
貫通されたスプレー・ノズル17と連通されている。
この蓋3は、吊下げのために、ハンドルまたは小穴65
が設けられるのが好ましく、これによって、本発明によ
る装置が垂直に維持され、吸入されて集められた血液の
重力による供給を確実に行うことができる。
が設けられるのが好ましく、これによって、本発明によ
る装置が垂直に維持され、吸入されて集められた血液の
重力による供給を確実に行うことができる。
バッグ25により形成された血液収集室は、漏斗状の底
蓋21により底部が閉じられた下部容器18内に配置され、
軸方向の開口が貫設された中央水平部分がある。
蓋21により底部が閉じられた下部容器18内に配置され、
軸方向の開口が貫設された中央水平部分がある。
下部容器18は、柔軟なプラスチック材料、例えば米国
の企業CUTTERにより製造されたトリオシルトリメチレー
ト(Triothyltrimethylate=TOTM)のような酸素と一酸
化炭素の通過を許す材料から作られたバッグ25を収容す
る。
の企業CUTTERにより製造されたトリオシルトリメチレー
ト(Triothyltrimethylate=TOTM)のような酸素と一酸
化炭素の通過を許す材料から作られたバッグ25を収容す
る。
血液収集室を構成するバッグ25は、複数の連結貫通材
料(流路とも称する)26、27、28が嵌着され、これらの
機能は以下で詳説する。このバッグ25は例えば球状の小
袋30を備え、その側壁は、柔軟な細胞状で多孔性のプラ
スチック材料、或は多孔性のコロイドから作られ、ま
た、この小袋30は、後述するようにバッグ25内に放たれ
る抗凝血剤で満たされる。実質的に円筒形の帯状体33
が、上部容器2と下部容器18との間に取り付けられ、そ
れらを互いに結合している。
料(流路とも称する)26、27、28が嵌着され、これらの
機能は以下で詳説する。このバッグ25は例えば球状の小
袋30を備え、その側壁は、柔軟な細胞状で多孔性のプラ
スチック材料、或は多孔性のコロイドから作られ、ま
た、この小袋30は、後述するようにバッグ25内に放たれ
る抗凝血剤で満たされる。実質的に円筒形の帯状体33
が、上部容器2と下部容器18との間に取り付けられ、そ
れらを互いに結合している。
帯状体33は、弁体34を形成する管状の貫通部材を径方
向の適所に支持し、この弁体34と共働してマルチウェイ
・バルブ(Multi−way valve)若しくは多通路弁を構
成するキー48を受けるようになっている。
向の適所に支持し、この弁体34と共働してマルチウェイ
・バルブ(Multi−way valve)若しくは多通路弁を構
成するキー48を受けるようになっている。
弁体34は装置の垂直軸の両側に帯状体33の外方に延び
ており、弁体34と同じ外径と内径を有する部分34aと、
キー48のためのストッパを形成する肩部(第7図および
第15図参照)を形成するように弁体34よりも大きい外径
と内径を有する部分34bとを画成するようになってい
る。この弁体34は複数の通路36〜40を具備し、このうち
通路36〜39は、弁体34の軸線を通る垂直平面に含まれる
と共に該軸線に直角であり、他方、通路40は前記軸線を
通する水平平面に含まれると共に該軸線に直角である。
ており、弁体34と同じ外径と内径を有する部分34aと、
キー48のためのストッパを形成する肩部(第7図および
第15図参照)を形成するように弁体34よりも大きい外径
と内径を有する部分34bとを画成するようになってい
る。この弁体34は複数の通路36〜40を具備し、このうち
通路36〜39は、弁体34の軸線を通る垂直平面に含まれる
と共に該軸線に直角であり、他方、通路40は前記軸線を
通する水平平面に含まれると共に該軸線に直角である。
通路36、37は同軸であり、ろ過室2と血液収集室25と
からそれぞれ接近する同軸の流路6、26とを嵌合により
受け入れる。
からそれぞれ接近する同軸の流路6、26とを嵌合により
受け入れる。
弁体34の通路38も、血液収集室25から接近する流路28
を係合することにより受け入れるようになっている。通
路39、40は帯状体33の外側に配置され、弁体34の外側部
分34aによって支持されている。下向きの通路39は真空
源39aに連結され、水平に向けられ通路39と直角をなす
通路40は、ベローズ43の管42を受け入れている。
を係合することにより受け入れるようになっている。通
路39、40は帯状体33の外側に配置され、弁体34の外側部
分34aによって支持されている。下向きの通路39は真空
源39aに連結され、水平に向けられ通路39と直角をなす
通路40は、ベローズ43の管42を受け入れている。
弁体34の側壁には、3つの開口44〜46が設けられてお
り、開口44は通路38に対して径方向反対側の位置に配置
されている。
り、開口44は通路38に対して径方向反対側の位置に配置
されている。
弁体34内に回転するように取り付けられたキー48は、
ハンドル47を備え、高分子重量を有するポリエチレンの
ような自己潤滑特性を有するプラスチック材料から成
り、弁体34内に僅かな摩擦で係合されている。キー48と
同様に、弁体34は、一端から他端まで一定の円筒形断面
を有し、後に説明するが、回路の完全な封止を確実とす
るようになっている。キー48を横切って2つの流路50、
49が設けられており、それぞれ、通路38と開口44、およ
び、弁体34の相対している流路36、37と連通されるよう
になっている。
ハンドル47を備え、高分子重量を有するポリエチレンの
ような自己潤滑特性を有するプラスチック材料から成
り、弁体34内に僅かな摩擦で係合されている。キー48と
同様に、弁体34は、一端から他端まで一定の円筒形断面
を有し、後に説明するが、回路の完全な封止を確実とす
るようになっている。キー48を横切って2つの流路50、
49が設けられており、それぞれ、通路38と開口44、およ
び、弁体34の相対している流路36、37と連通されるよう
になっている。
更に、キー48には、両端がふさがれた軸方向の流路51
が形成され、この流路51は2つの開口52、53によってキ
ー48の表面と通じ、通路39と開口45、または、ベローズ
43と開口46に連通するようになっている。従って、組み
立てた位置において、流路51は、帯状体33の両側に配置
された2つの部分を備える。
が形成され、この流路51は2つの開口52、53によってキ
ー48の表面と通じ、通路39と開口45、または、ベローズ
43と開口46に連通するようになっている。従って、組み
立てた位置において、流路51は、帯状体33の両側に配置
された2つの部分を備える。
キー48を操作するためのハンドル47は、取扱いの容易
化のための凹所63、64を備えている。また、ハンドル47
はキー48に対して直角であり、ハンドル47はキー48に円
筒形部分54により連結されている。ハンドル47をキー48
に連結するための該円筒形部分54は、その外周の環状の
溝56(第10、13図)内に、管状の弁体34の環状リブ55
(第7、15図)をクリッピングすることにより、弁体34
の部分34b内に嵌合するようになっている。
化のための凹所63、64を備えている。また、ハンドル47
はキー48に対して直角であり、ハンドル47はキー48に円
筒形部分54により連結されている。ハンドル47をキー48
に連結するための該円筒形部分54は、その外周の環状の
溝56(第10、13図)内に、管状の弁体34の環状リブ55
(第7、15図)をクリッピングすることにより、弁体34
の部分34b内に嵌合するようになっている。
部分34bの端部にて、半円状の溝57(第7、15図)が
形成され、部分34bに径方向相対する2つの肩部58、59
(第15図)を画成している。前記の円筒形部分54は弧状
(円弧角90度)の止め60を有し、該止め60は半円状の溝
57内で回動できるようになっており、また、ハンドル47
を90度回すと、肩部58或は肩部59と接するようになって
いる。
形成され、部分34bに径方向相対する2つの肩部58、59
(第15図)を画成している。前記の円筒形部分54は弧状
(円弧角90度)の止め60を有し、該止め60は半円状の溝
57内で回動できるようになっており、また、ハンドル47
を90度回すと、肩部58或は肩部59と接するようになって
いる。
ハンドル47の止め60が肩部58と接している場合、即ち
ハンドル47が第8図に示されるように垂直下方に向けら
れている場合に、第1の通路37は、キー48の内部の流路
49を通って第2の通路36と連通し、第3の通路45は、キ
ー48の内部の流路51を通って第6の通路(真空源に導か
れている)39と連通し、更に、第4の通路(開口)44は
内部の流路50を経て第5の通路38と通ずる。
ハンドル47が第8図に示されるように垂直下方に向けら
れている場合に、第1の通路37は、キー48の内部の流路
49を通って第2の通路36と連通し、第3の通路45は、キ
ー48の内部の流路51を通って第6の通路(真空源に導か
れている)39と連通し、更に、第4の通路(開口)44は
内部の流路50を経て第5の通路38と通ずる。
開口44、45は、下部容器18と帯状体33の内面、上部容
器2の底蓋5およびバッグ25の外面の間に画成された空
気ジャケット61を介して互いに連通されている。明らか
であろうが、このような条件の下で、キー48が吸込み位
置にあると、これによって、息抜き管を形成する通路38
を介してバッグ25内に入っている空気を排出することが
でき、この結果、キー48の流路50により画成された通路
と弁体34の通路36、37を介して、通路バッグ25、ひいて
は上部容器2内の圧力を減圧することができる。
器2の底蓋5およびバッグ25の外面の間に画成された空
気ジャケット61を介して互いに連通されている。明らか
であろうが、このような条件の下で、キー48が吸込み位
置にあると、これによって、息抜き管を形成する通路38
を介してバッグ25内に入っている空気を排出することが
でき、この結果、キー48の流路50により画成された通路
と弁体34の通路36、37を介して、通路バッグ25、ひいて
は上部容器2内の圧力を減圧することができる。
また、この減圧は、上部容器2の管31を通って吸込み
針またはカニューレに伝えられる。
針またはカニューレに伝えられる。
通路38には、多孔度が0.10〜0.25ミクロンの従来型の
抗菌フィルタ(図示しない)が設けられると有益であ
る。
抗菌フィルタ(図示しない)が設けられると有益であ
る。
空気ジャケット61に生じた圧力降下は、抗凝血剤で満
たされたバッグ25内に収容された小袋30の薄膜外面を膨
張させ、このようにして、薄膜の孔を広げ、その組織を
崩壊させ、その結果、抗凝血剤が放出され血液と混合さ
れる。ベローズ15内に収容されている抗凝血剤をスプレ
ー・ノズルによって拡散噴射すると、抗凝血剤は装置の
内面全面に、特にフィルタに拡散され、ここで血液と混
合される。
たされたバッグ25内に収容された小袋30の薄膜外面を膨
張させ、このようにして、薄膜の孔を広げ、その組織を
崩壊させ、その結果、抗凝血剤が放出され血液と混合さ
れる。ベローズ15内に収容されている抗凝血剤をスプレ
ー・ノズルによって拡散噴射すると、抗凝血剤は装置の
内面全面に、特にフィルタに拡散され、ここで血液と混
合される。
ハンドル47の止め60が肩部58と接している時、即ちハ
ンドル47が水平となっている場合に、キー48の流路49、
50は、流路51の開口53と共に、弁体34の壁面により閉じ
られ、他方、流路51の開口52は弁体34の第7の通路46と
連通する。この条件下で、ベローズ43は前記空気ジャケ
ット61と通じ、従って、このジャケット61内に空気が送
風されて、該ジャケット61内に過圧を生じさせると共
に、患者への輸血を可能とするために血液で満たされた
バッグ25圧縮するようになっている。ベローズ43は、連
結管42に1/4回転分に亘って形成されたロック溝(これ
は当業者にとり公知であるので図示しない)によって、
弁体34の連結通路40と容易に脱着でき、気密性は柔軟な
シールによって得られる。
ンドル47が水平となっている場合に、キー48の流路49、
50は、流路51の開口53と共に、弁体34の壁面により閉じ
られ、他方、流路51の開口52は弁体34の第7の通路46と
連通する。この条件下で、ベローズ43は前記空気ジャケ
ット61と通じ、従って、このジャケット61内に空気が送
風されて、該ジャケット61内に過圧を生じさせると共
に、患者への輸血を可能とするために血液で満たされた
バッグ25圧縮するようになっている。ベローズ43は、連
結管42に1/4回転分に亘って形成されたロック溝(これ
は当業者にとり公知であるので図示しない)によって、
弁体34の連結通路40と容易に脱着でき、気密性は柔軟な
シールによって得られる。
ベローズ43が作動されると、空気導入バルブ62によっ
て空気が導入される。必要ならば、流量が比較的に多い
場合に、空気ジャケット61内の圧力を下げるためにベロ
ーズは緩め取られても良い。この条件下においてキー48
が配置される位置は、バッグ25内に吸い込まれ収集され
た血液の患者への改善された供給が、確実に行われる位
置である。
て空気が導入される。必要ならば、流量が比較的に多い
場合に、空気ジャケット61内の圧力を下げるためにベロ
ーズは緩め取られても良い。この条件下においてキー48
が配置される位置は、バッグ25内に吸い込まれ収集され
た血液の患者への改善された供給が、確実に行われる位
置である。
下部容器18の底部は切頭型のろ過容器66を有し、この
容器66は、大径となっている上部で実質的に円筒形のリ
ング67内に延びており、このリング67は、血液を集める
ためのバッグ25を収容する下部容器18の底蓋21の中央水
平下部部分から突出する環状のリブ24の回りに嵌合する
ようになっている。バッグ25の下部連結貫通部材27は、
底蓋21に形成された中央開口23内に嵌合される。下部容
器18とろ過容器66との間、および、連結貫通部材27と底
蓋21との間の必要な封止は、粘着剤により得られる。
容器66は、大径となっている上部で実質的に円筒形のリ
ング67内に延びており、このリング67は、血液を集める
ためのバッグ25を収容する下部容器18の底蓋21の中央水
平下部部分から突出する環状のリブ24の回りに嵌合する
ようになっている。バッグ25の下部連結貫通部材27は、
底蓋21に形成された中央開口23内に嵌合される。下部容
器18とろ過容器66との間、および、連結貫通部材27と底
蓋21との間の必要な封止は、粘着剤により得られる。
ろ過容器66内には、75μmの直径を有するメッシュを
備えるプラスチック材料の織布から作られた円錐形要素
から成るフィルタ68が収容され、その頂点はろ過容器66
の方向に沿って下方に向けられている。また、フィルタ
68は、リング67の内径にほぼ等しい外径を有する円筒形
の薄いリング69に、粘着剤または溶接により固着され、
このようにして、フィルタ68はろ過容器66の上部部分に
自動的に配置される。また、このろ過容器66は、輸血ラ
インに血液を流す前に血液をろ過する他に、血液と共に
運ばれ得る気泡の第1の除去を可能とする。理解される
ように、この装置に連結された輸血器の室もその後に気
泡除去の役割を果たし、気泡捕獲器が付加的な予防措置
として従来の輸血ライン上に置かれても良い。
備えるプラスチック材料の織布から作られた円錐形要素
から成るフィルタ68が収容され、その頂点はろ過容器66
の方向に沿って下方に向けられている。また、フィルタ
68は、リング67の内径にほぼ等しい外径を有する円筒形
の薄いリング69に、粘着剤または溶接により固着され、
このようにして、フィルタ68はろ過容器66の上部部分に
自動的に配置される。また、このろ過容器66は、輸血ラ
インに血液を流す前に血液をろ過する他に、血液と共に
運ばれ得る気泡の第1の除去を可能とする。理解される
ように、この装置に連結された輸血器の室もその後に気
泡除去の役割を果たし、気泡捕獲器が付加的な予防措置
として従来の輸血ライン上に置かれても良い。
2つの通路、即ち連結貫通部材71a、71bを有する管71
が、ろ過容器66の底部70から下方に突出している。連結
貫通部材71aによって、本発明による装置は、従来の輸
血器、別言すれば公知の従来の輸血管(図示しない)に
連結される。“リュアーロック(Luer−lock)”の商標
名で知られている型式の連結貫通部材71bはローラ・ポ
ンプ(図示しない)に連結可能であり、患者の方に輸血
される血液を流通させるようになっている。
が、ろ過容器66の底部70から下方に突出している。連結
貫通部材71aによって、本発明による装置は、従来の輸
血器、別言すれば公知の従来の輸血管(図示しない)に
連結される。“リュアーロック(Luer−lock)”の商標
名で知られている型式の連結貫通部材71bはローラ・ポ
ンプ(図示しない)に連結可能であり、患者の方に輸血
される血液を流通させるようになっている。
また、管71には毛細管72が設けられ、その自由端が、
例えばクリンプすることにより閉じられるようになって
おり、毛細管72は、患者の血液型を検査するのに必要な
血液を、収集バッグ25から取り出すことができるように
なっている。この検査は、毛細管72のクリンプされた端
部72を切断することにより、且つ、符号73で第1、2図
に概略的に示されるように、確認ラベルに差し込まれる
試験プレート上に血液を少量点滴することにより、行わ
れる。これらの試験プレートは、その単一使用を保証す
るプラスチック材料製の薄いフィルムにより保護される
のが好適である。
例えばクリンプすることにより閉じられるようになって
おり、毛細管72は、患者の血液型を検査するのに必要な
血液を、収集バッグ25から取り出すことができるように
なっている。この検査は、毛細管72のクリンプされた端
部72を切断することにより、且つ、符号73で第1、2図
に概略的に示されるように、確認ラベルに差し込まれる
試験プレート上に血液を少量点滴することにより、行わ
れる。これらの試験プレートは、その単一使用を保証す
るプラスチック材料製の薄いフィルムにより保護される
のが好適である。
一旦、血液型が検査されたならば、毛細管72は、下部
容器18の底蓋21から下方に突出している突起74(これは
ストッパとして機能する)に係合させることにより再び
閉じられる。このプラスチック製の毛細管72の直径は、
無菌注射器の規格末端部をその中に導くことを可能と
し、血液型の検査に必要な血液の他に、ヘモカルチャー
(haemocultyres)、凝血体の検査、凝血性の検査、等
のための血液を多量に取り出すようになっている。。
容器18の底蓋21から下方に突出している突起74(これは
ストッパとして機能する)に係合させることにより再び
閉じられる。このプラスチック製の毛細管72の直径は、
無菌注射器の規格末端部をその中に導くことを可能と
し、血液型の検査に必要な血液の他に、ヘモカルチャー
(haemocultyres)、凝血体の検査、凝血性の検査、等
のための血液を多量に取り出すようになっている。。
本発明に従った自動輸血装置は、外部および内部が完
全に無菌であり、好適には密封パック内に配されると良
い。バイオに適したプラスチック材料から作られている
ので、該装置は、500〜800cc(1回分)を越えない量の
血液を一回収集するためにだけ働く。
全に無菌であり、好適には密封パック内に配されると良
い。バイオに適したプラスチック材料から作られている
ので、該装置は、500〜800cc(1回分)を越えない量の
血液を一回収集するためにだけ働く。
本発明に従った装置は、以下が考慮されているなら
ば、患者に対する障害はない。
ば、患者に対する障害はない。
− 用いられる抗凝血剤は、数10年に亘り使用されてい
るものであること。特に、該装置に用いられ輸血中に患
者の循環血液を通るヘパリンは、その全身の抗凝血効果
に対して、注射可能なプロタミンの使用により、迅速且
つ効果的に中和されると良い。
るものであること。特に、該装置に用いられ輸血中に患
者の循環血液を通るヘパリンは、その全身の抗凝血効果
に対して、注射可能なプロタミンの使用により、迅速且
つ効果的に中和されると良い。
− 使用されるプラスチック材料は全て、高いバイオ適
合性を有し、冷凍貯蔵所から離隔され(装置内のバッグ
は普通に用いられる)、これらのプラスチック材料と血
液との接触時間は短いこと。
合性を有し、冷凍貯蔵所から離隔され(装置内のバッグ
は普通に用いられる)、これらのプラスチック材料と血
液との接触時間は短いこと。
− 自動輸血装置に取り付けられるフィルタは、収集さ
れた血液の次続の輸血中に構成される擬集体や異物、小
粒子の流路を防止することを保証すること。
れた血液の次続の輸血中に構成される擬集体や異物、小
粒子の流路を防止することを保証すること。
− 空気供給装置の抗菌フィルタは、空気のバクテリア
による汚染に対して障壁となること。よく知られている
ように、手術室においてあらゆる予防措置を講じても、
汚染菌は常に存在し、患者を汚染したと思われる細菌の
性質に応じた適切な予防抗生措置を全ての患者に対して
採らなければならない。本発明の装置によって、患者の
循環血液内に存在する自然の防護機能の一部分を回復さ
せることができるので(さもなければ、この自然防護機
能は失われるであろう)、本発明は非常に有効である。
による汚染に対して障壁となること。よく知られている
ように、手術室においてあらゆる予防措置を講じても、
汚染菌は常に存在し、患者を汚染したと思われる細菌の
性質に応じた適切な予防抗生措置を全ての患者に対して
採らなければならない。本発明の装置によって、患者の
循環血液内に存在する自然の防護機能の一部分を回復さ
せることができるので(さもなければ、この自然防護機
能は失われるであろう)、本発明は非常に有効である。
本発明によって、血液に連合可能な合成物質、およ
び、抗凝血特性(ヘパリンを含む)を有する材料から作
られた、小さな寸法の小型自動輸血装置を製造すること
ができ、安価であり、完全な安全性を持つ1回使用が可
能となる。
び、抗凝血特性(ヘパリンを含む)を有する材料から作
られた、小さな寸法の小型自動輸血装置を製造すること
ができ、安価であり、完全な安全性を持つ1回使用が可
能となる。
血液吸込みノズルのような吸込み手段をろ過室に連結
する管は、それ自体、前記吸込みノズルの付近で、液相
の活性物質の供給源と連結され、このようにして、活性
物質は、血液導入段階の直前に前記管内に注入されるよ
うになっている。
する管は、それ自体、前記吸込みノズルの付近で、液相
の活性物質の供給源と連結され、このようにして、活性
物質は、血液導入段階の直前に前記管内に注入されるよ
うになっている。
液状の活性物質の供給源は、連結部材を介して前記管
に開いている予備管によって構成され、その直前に、吸
込みノズルと前記予備管とが、その反対側の端部で予備
の液状の活性物質に連結されるようになっている。
に開いている予備管によって構成され、その直前に、吸
込みノズルと前記予備管とが、その反対側の端部で予備
の液状の活性物質に連結されるようになっている。
これらの活性物質は以下の群を含んでいる。即ち、 a)ヘパリン・シトレートのような抗凝血剤、 b)等浸透圧食塩水のような等浸透圧液体、 c)デキストラン型の高分子の水性エマルジョン、 d)組織内に酸素を確実に送り人造血液を構成する人造
液体、 である。
液体、 である。
身体の外部の回路において、血液が循環する少なくと
も1つの室は、好適には粒状性質の適当なサポート上
に、酸化ヨー素のモジュールから成る合成物によって形
成された殺菌性および静菌性作用を有する生成物から成
っている。特に、酸化ヨー素の分子を具備し、殺菌性ま
たは静菌性作用を有する前記合成物は、精製された植物
性炭素の粒状物によって構成されたサポート上に、吸着
または融合されている。
も1つの室は、好適には粒状性質の適当なサポート上
に、酸化ヨー素のモジュールから成る合成物によって形
成された殺菌性および静菌性作用を有する生成物から成
っている。特に、酸化ヨー素の分子を具備し、殺菌性ま
たは静菌性作用を有する前記合成物は、精製された植物
性炭素の粒状物によって構成されたサポート上に、吸着
または融合されている。
酸化ヨー素を含む前記合成物はまた、前記血液収集室
と連通する空気清浄を確実に行うためのフィルタ・ベッ
ドを構成するように用いられても良い。
と連通する空気清浄を確実に行うためのフィルタ・ベッ
ドを構成するように用いられても良い。
第1図は本発明に従った血液回収・再注入装置の分解
図、第2図は第1図に示される構成部材を互いに組み合
わせた状態における本発明の装置の側面図、第3図は第
2図の装置の一部切欠き平面図、第4図は第2図に示さ
れる装置の垂直軸に沿っての断面図、第5図は本発明の
装置におけるろ過室と血液収集室とを連結する連結部分
の平面図、第6図は第5図の矢視VIに沿って見た側面
図、第7図は連結部分を示す垂直断面図であって、多通
路弁の弁体にキーが取り付けられていないところを示す
図、第8図は第5図のVIII−VIII線に沿っての垂直断面
図であって、キーが血液吸込み位置にあるところを示す
図、第9図は第6図のIX−IX線に沿っての水平断面図で
あつて、キーが血液吸込み位置にあるところを示す図、
第10図は第8図の向きにある多通路弁を構成するキーの
側面図、第11図はキーが血液収集バッグを圧縮して供給
を行わせる位置にあるところを示す連結部分の第8図と
同様な垂直断面図、第12図はキーが第11図と同じ位置に
ある場合の連結部分の第9図と同様な水平断面図、第13
図は第11図の向きにあるキーの側面図、第14図は多通路
弁のハンドルの拡大正面図、第15図はキーが嵌着される
弁体の一部分を示す詳細拡大図である。図中、 2……上部容器、9……フィルタ・クロス 15……ベローズ、18……下部容器 25……バッグ、30……小袋 33……帯状体、34……弁体 48……キー、66……ろ過容器 68……フィルタ
図、第2図は第1図に示される構成部材を互いに組み合
わせた状態における本発明の装置の側面図、第3図は第
2図の装置の一部切欠き平面図、第4図は第2図に示さ
れる装置の垂直軸に沿っての断面図、第5図は本発明の
装置におけるろ過室と血液収集室とを連結する連結部分
の平面図、第6図は第5図の矢視VIに沿って見た側面
図、第7図は連結部分を示す垂直断面図であって、多通
路弁の弁体にキーが取り付けられていないところを示す
図、第8図は第5図のVIII−VIII線に沿っての垂直断面
図であって、キーが血液吸込み位置にあるところを示す
図、第9図は第6図のIX−IX線に沿っての水平断面図で
あつて、キーが血液吸込み位置にあるところを示す図、
第10図は第8図の向きにある多通路弁を構成するキーの
側面図、第11図はキーが血液収集バッグを圧縮して供給
を行わせる位置にあるところを示す連結部分の第8図と
同様な垂直断面図、第12図はキーが第11図と同じ位置に
ある場合の連結部分の第9図と同様な水平断面図、第13
図は第11図の向きにあるキーの側面図、第14図は多通路
弁のハンドルの拡大正面図、第15図はキーが嵌着される
弁体の一部分を示す詳細拡大図である。図中、 2……上部容器、9……フィルタ・クロス 15……ベローズ、18……下部容器 25……バッグ、30……小袋 33……帯状体、34……弁体 48……キー、66……ろ過容器 68……フィルタ
Claims (10)
- 【請求項1】出血を補うために患者自身の血液を回収し
て患者の組織内に再注入するための血液回収・再注入装
置であって、 血管の破壊点の極く近傍に配置されるようになってい
る、吸込みにより血液を回収する無菌手段と、トロンボ
ゲン作用を有するような血液または非血液による凝集体
および粒子を除去するためのろ過手段と、収集された血
液内に抗凝血剤を注入する手段と、一側で血液の吸込み
を可能とし、他側で患者の血液循環系統内への輸血手段
に連結された管を経て血液を再注入することを可能とす
る血液循環手段とを具備する型式の前記血液回収・再注
入装置において、 ろ過室を形成し、血液を回収するための前記無菌手段に
連結された第1の室と、 前記ろ過室の内部に設けられた複数のフィルタ・ベッド
と、 前記ろ過室の底部に連結された減圧源と、 前記ろ過室に連結され、前記フィルタ・ベッドの上部上
流側の前記ろ過室内雰囲気を満たすように、噴霧状に前
記抗凝血剤を散布できる該抗凝血剤の第1の供給源と、 前記ろ過室の下側に配置されると共に、該ろ過室から重
力により流下する血液を受けるようになっている血液収
集室を形成する第2の室と、 前記血液収集室と連通され、該血液収集室の内側に蓄積
された血液内に前記抗凝血剤を散布できる該抗凝血剤の
第2の供給源と、 前記血液収集室の底部に配置された第2のろ過手段と、 前記血液収集室から前記第2のろ過手段を経て患者の血
液循環系統内に血液を戻すよう輸血するための再輸血手
段と、 を具備している血液回収・再注入装置。 - 【請求項2】過圧源と、一側が前記ろ過室に連結され他
側が前記血液収集室に連結された多通路弁とを具備し、 該多通路弁は、第1の位置において、前記血液収集室を
前記過圧源から隔離する一方、前記減圧源と連通させる
位置とするようになっており、同時に、前記血液収集室
を前記ろ過室の底部に連結させて、血液を前記ろ過室か
ら前記血液収集室の方に吸い込むことができるようにな
っており、また、前記多通路弁は、第2の位置におい
て、前記血液収集室を前記減圧源および前記ろ過室から
隔離する一方、前記過圧源と連結して、血液を前記血液
収集室から前記再輸血手段に移すことができるようにな
っている特許請求の範囲第1項記載の血液回収・再注入
装置。 - 【請求項3】前記血液収集室は、前記ろ過室から、前記
第1の位置における前記多通路弁を通って血液を受ける
ようになっている柔軟なプラスチック材料製のバッグに
より構成されており、該バッグは、その底部で、前記再
輸血手段に連結されると共に、堅固な下部容器に収容さ
れており、該下部容器の壁面と前記バッグとの間の空間
は空気ジャケットを形成し、該バッグはその上部部分に
前記空気ジャケットと連通するための通路を備え、前記
空気ジャケットは、前記多通路弁を通って、該多通路弁
の位置に応じて前記減圧源または前記過圧源に選択的に
連結されるようになっており、該空気ジャケットが前記
減圧源と連通された場合に該バッグは血液を導入するこ
とができ、該空気ジャケットが前記過圧源と連通された
場合に該バッグは血液を前記再輸血手段に送ることがで
きるようになっている特許請求の範囲第2項記載の血液
回収・再注入装置。 - 【請求項4】前記ろ過室は前記下部容器の上に置かれる
堅固な上部容器から成り、該上部容器は円錐台形状をな
し、その下部の小径の底部は、前記ろ過室、前記血液収
集室、および該血液収集室を形成する前記バッグの間の
通路に通ずる漏斗状の底蓋を具備し、前記上部容器は吊
下げのためのハンドルが設けられた蓋を有している特許
請求の範囲第3項記載の血液回収・再注入装置。 - 【請求項5】前記ろ過室内に設けられた前記フィルタ・
ベッドは、複数の重合されたフィルタ・クロスによって
形成され、そのメッシュは上部から下部にかけて細かく
なっており、前記各フィルタ・クロスは周リングにより
支持され、該周リングの直径は上部の前記フィルタ・ク
ロスよりも下部の前記フィルタ・クロスの方が減じられ
ており、もって前記周リングは、前記上部容器内の前記
フィルタ・クロスの所定重合位置に圧力ばめされるよう
になっている特許請求の範囲第1項記載の血液回収・再
注入装置。 - 【請求項6】前記フィルタ・クロスは、一般的に、頂点
が上方に向けられた円錐形である特許請求の範囲第5項
記載の血液回収・再注入装置。 - 【請求項7】最上部の前記フィルタ・クロスは、その中
央部分において、頂点が上方に向けられた円錐形をな
し、その周部分において、逆向きの円錐台形状をなして
おり、該最上部のフィルタ・クロスは、その上面に、血
液により運ばれる凝集体を捕らえるための垂直突起を有
している特許請求の範囲第5項記載の血液回収・再注入
装置。 - 【請求項8】前記上部容器の前記蓋はベローズを有し、
該ベローズの上部には、抗凝血剤が入っている注射器に
よって貫かれるようになっている液密ではあるが柔軟な
材料から成るストッパが設けられ、該ベローズは、前記
ろ過室を形成する前記上部容器の内側とスプレー・ノル
ズにより連通されており、該ベローズの操作により、前
記ろ過室内の雰囲気中に前記抗凝血剤を噴射できるよう
になっている特許請求の範囲第4項記載の血液回収・再
注入装置。 - 【請求項9】前記ろ過室を形成する前記上部容器は、複
数の通路が設けられた弁体を構成する管状パイプの形態
の前記多通路弁を具備するほぼ円筒形の帯状体によっ
て、前記バッグを収容する前記下部容器に連結され、前
記管状パイプは、前記通路と共働するようになっている
通路が横切って設けられた回転可能なキーを収容し、第
1の前記通路は、前記ろ過室の前記底蓋に連結されると
共に前記流路の1つを介して前記バッグに通じる第2の
通路に連通されるようになっており、前記管状パイプの
第3および第4の通路は前記バッグを収容する前記空気
ジャケットと連通され、前記管状パイプの第5の通路
は、前記バッグの内側と連通されると共に、前記流路の
1つおよび前記第4の通路を介して前記空気ジャケット
連通されるようになっており、前記管状パイプは、前記
減圧源と連結される第6の通路と、前記過圧源と連結さ
れる第7の通路とを具備し、前記空気ジャケットと連通
している前記第3の通路は、前記キーの前記流路の1つ
によって、前記減圧源または前記過圧源と選択的に連通
されるようになっている特許請求の範囲第4項記載の血
液回収・再注入装置。 - 【請求項10】抗凝血剤の前記第2の供給源は、前記バ
ッグ内に収容され前記抗凝血剤で満たされた小袋から構
成され、該小袋の壁面は、弾性変形可能な材料の薄膜か
ら形成され、液相の前記抗凝血剤が外部に浸出して血液
と混合するように多数の小孔が設けられており、該小袋
は、前記空気ジャケットおよび前記バッグが前記減圧源
と連通された場合に膨張するようになっており、前記小
孔が開いて前記抗凝血剤が血液の方に流出するようにな
っている特許請求の範囲第1項記載の血液回収・再注入
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62324214A JP2562825B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 血液回収・再注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62324214A JP2562825B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 血液回収・再注入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01170468A JPH01170468A (ja) | 1989-07-05 |
JP2562825B2 true JP2562825B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=18163316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62324214A Expired - Lifetime JP2562825B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 血液回収・再注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562825B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101104083B (zh) * | 2006-07-11 | 2011-06-22 | 上海康德莱企业发展集团有限公司 | 双腔滴斗输血器 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012127383A1 (en) | 2011-03-18 | 2012-09-27 | Ecolab Usa Inc. | Heat system for killing pests |
CN115040763B (zh) * | 2022-06-07 | 2023-08-18 | 中国人民解放军空军军医大学 | 一种实验室用便携式减压抽滤装置微型泵 |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP62324214A patent/JP2562825B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101104083B (zh) * | 2006-07-11 | 2011-06-22 | 上海康德莱企业发展集团有限公司 | 双腔滴斗输血器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01170468A (ja) | 1989-07-05 |
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