JP2562638Y2 - 天井走行台車の把持装置への給電装置 - Google Patents

天井走行台車の把持装置への給電装置

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JP2562638Y2
JP2562638Y2 JP5020192U JP5020192U JP2562638Y2 JP 2562638 Y2 JP2562638 Y2 JP 2562638Y2 JP 5020192 U JP5020192 U JP 5020192U JP 5020192 U JP5020192 U JP 5020192U JP 2562638 Y2 JP2562638 Y2 JP 2562638Y2
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勝博 長堀
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、物品を把持して天井を
走行する天井走行台車において、台車本体と把持装置の
間の給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な天井走行台車は、たとえ
ば、図8に示すような構造からなっている。すなわち、
建物の天井または梁等の固定物31から吊りブラケット
32を吊り下げ、その吊りブラケット32に走行レ−ル
33を取付ける。そして、台車本体35の走行車輪34
を前記走行レ−ル33に沿って走行させるものである。
【0003】また台車本体35には複数個の吊りドラム
36が取付けられ、該吊りドラム36に捲かれた複数個
の吊りベルト37によって、把持装置38が保持されて
いる。図示されていない昇降モ−タが吊りドラム36を
正転または逆転させることにより、把持措置38を上昇
させたり下降させたりする。前記把持装置38には、バ
ケット39を保持するためのクランプ装置40が設けら
れ、図示されていないアクチェ−タにより開閉してバケ
ット39をクランプしたり、アンクランプする。
【0004】また前記把持装置38には、バケット39
の有無を検知したり、クランプ装置40の開閉を検知す
るセンサ等も設けられている。このため、把持装置38
のアクチェ−タとセンサへの給電手段として、台車本体
35にケ−ブルリ−ル(図示せず)を設けたり、吊りベ
ルト37を給電式のベルトにして給電する方法等で行な
っていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のケ−ブルリ−ル方式では、巻き取るケ−ブルの
曲げ半径を大きくしなければならないことからして、リ
−ルの外径が大きくなり、台車本体35の厚みが大きく
なるという問題点があり、また市販のケ−ブルリ−ル方
式では、芯数を多く取れず、特殊なケ−ブルリ−ルを製
作しなければならないなどの問題点があった。さらに、
吊りベルト37を給電式ベルトにした方式にしても、結
局はケ−ブルリ−ル方式の変型であり、回転部から電気
を取り出す手段としてスリップリングを用いているの
で、スリップリングは回転する電導体に接触片を接触さ
せて給電する方法であり、接触片の摩耗や接触部の電気
抵抗の変化により、誤信号を出したりしやすいという問
題点があった。
【0006】本考案は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本考案は台車本体を薄
くすることが可能であって、かつ、接触摩耗部がなく、
誤信号などを出すことがなく、給電を確実に行なうこと
ができる天井走行台車の把持装置への給電装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の把持装置への給電装置は、搬送物の把持装
置を台車本体の下部で昇降させる方式の天井走行台車に
おいて、複数本の電線を並列にして絶縁体により一体化
した給電ベルトの一端が前記台車本体に固定され、他端
が前記把持装置に固定されていて、かつ、該給電ベルト
の途中が、前記台車本体に取付けられた巻取ドラムの中
で折り返して巻き取られるように形成されているものと
した。
【0008】
【作用】本考案によれば、搬送物の把持装置を台車本体
の下部で昇降させる方式の天井走行台車において、複数
本の電線を並列にして絶縁体により一体化した給電ベル
トの一端が前記台車本体に固定され、他端が前記把持装
置に固定されていて、かつ、該給電ベルトの途中が、前
記台車本体に取付けられた巻取ドラムの中で折り返して
巻き取られるように形成されているので、天井走行台車
の把持装置への給電手段として、給電ベルトのみで給電
し、該把持装置の昇降につれて、その給電ベルトを巻取
ドラムで巻き取り巻き戻しを行なうことができる。
【0009】
【実施例】図1ないし図7は本考案の一実施例を示して
いる。そして、図1は後述する把持装置が下降途中の状
態を示し、図7はそれが上昇したときの状態を示してい
る。図1において、1は建物の天井または建物の梁など
の固定物、2は該固定物1から吊り下げられた吊りブラ
ケット、3は該吊りブラケット2に取付けられた走行レ
−ル、4は台車本体、5は該台車本体4に取付けられて
図示されていないモ−タによって駆動されて前記走行レ
−ル3に沿って転動走行する走行車輪、6は該台車本体
4に設けられた吊りドラム、7は該吊りドラム6に巻か
れた吊りベルト、8は該吊りベルト7によって昇降可能
に保持されている把持装置、9は該台車本体4に設けら
れた給電用端子箱、10は該把持装置8に設けられた受
電用端子箱である。ただし、前記端子箱9,10を省略
して直接各機器に後述する電線を接続しても、機能は満
足する。
【0010】さらに、前記給電用端子箱9と受電用端子
箱10の間には、給電ベルト11が配設され、それぞれ
の端子箱9,10の中で給電ベルト11の電線が端子に
接続されている。この給電ベルト11は、台車本体4に
取付けられた巻取ドラム12に巻き取られる。
【0011】図2は給電用端子箱9と受電用端子箱10
および給電ベルト11の位置関係を示したものである。
給電ベルト11は、一端を給電用端子箱9に接続し、巻
取ドラム12の中で折り返して、他端を受電用端子箱1
0に接続している。図3は巻取ドラム12の断面を拡大
して示したものである。巻取ドラム12は、ドラム部1
3と折り返しピ−ス14、ガイドピ−ス15から構成さ
れ、ボルト16で組み立てられている。
【0012】この巻取ドラム12は、軸17で支持され
ていて、軸17からの回転トルクは、ドラム部13の端
部に設けられた滑り軸受19の摩擦抵抗により受ける。
この滑り軸受19は、図4に示すように、2分割され、
1つがドラム部13に取付けられ、他の1つは押さえ金
具18に取付けられている。押さえ金具18は、分割さ
れた滑り軸受19が軸17に嵌まり込むようにボルト2
0で締め付けられる。またこのボルト20の締め付け具
合により、回転トルクの大きさを調節する。
【0013】また前記軸17にはチェンスプロケット付
きカムクラッチ21がキ−22を介して取付けられてい
る。そして、前記カムクラッチ21は、一方向の回転に
対しては駆動されるが、他方向の回転には空転するよう
になされている。具体的には、把持装置が下降する時、
チェンスプロケット付きカムクラッチ21は空転し、把
持装置8が上昇する時に駆動するようになされている。
【0014】またチェンスプロケット付きカムクラッチ
21のスプロケット部にはチェン23が噛み合わされ、
他端を吊りドラム6の軸(図示せず)に軸支されたスプ
ロケット(図示せず)に噛み合わされている。すなわ
ち、吊りドラム6が回転すると、チェンスプロケット付
きカムクラッチ21も回転するようにチェン23が掛け
られている。
【0015】軸17は、両端を軸受24(他端は固定せ
ず)で支持され、ハウジング25を介して台車本体4の
フレ−ム26に固定されている。図5は巻取ドラム12
の断面を示しており、給電ベルト11がドラム部13と
折り返しピ−ス14により、巻取ドラム12の中で折り
返すように配置されている。
【0016】図6は給電ベルト11の断面を拡大して示
している。すなわち、複数本の電線27が弾性に富んだ
ゴム等の絶縁体28で一体に構成され、幅Wに対して厚
さtが薄い帯状のものからなっていて、把持装置8に設
けられているアクチェ−タ(図示せず)やセンサ(図示
せず)に給電する。
【0017】図1ないし図7で説明した天井走行台車の
把持装置への給電装置においては、台車本体4の複数の
吊りドラム6を昇降モ−タ(図示せず)で回転させる
と、吊りベルト7が巻き戻され、吊りベルト7に保持さ
れた把持装置8が下降する。吊りドラム6の軸(図示せ
ず)にはチェンスプロケット(図示せず)が取付けら
れ、巻取ドラム21のチェンスプロケット付きカムクラ
ッチ21とチェン23で係合されている。チェンスプロ
ケット付きカムクラッチ21は一方向のみ駆動が伝達さ
れるようになされているため、吊りドラム6が巻き戻さ
れた場合は、チェンスプロケット付きカムクラッチ21
は空転することになる。
【0018】すなわち、吊りドラム6を回転させて把持
装置8を下降させても、巻取ドラム12を回転させない
ようになされている。一方、把持装置8が下降すると、
給電ベルト11は下に引かれ、滑り軸受19と軸17が
発生する接触摩擦回転力より大きな回転力を与えると、
滑り軸受19はスリップを起こし、巻取ドラム12は給
電ベルト11に引かれて回転する。
【0019】給電ベルト11は、巻取ドラム12の中で
折り返され、給電用端子箱9に接続されているため、把
持装置8の下降と同時に、巻取ドラム12と給電用端子
箱9の間の給電ベルト11aが垂れ下がる。
【0020】把持装置8を上昇させる場合は、吊りドラ
ム6を駆動させるが、同時にチェン23が巻取ドラム1
2のチェンスプロケット付きカムクラッチ21も回転さ
せるので、給電ベルト11も巻取ドラム12に巻き取ら
れる。しかし、吊りドラム6が吊りベルト7を巻き上げ
る速度と、巻取ドラム12が給電ベルト11を巻き上げ
る速度とは、ドラム径やベルトの厚みなどの差により一
致しない。
【0021】したがって、巻取ドラム12が給電ベルト
11を吊りベルト7よりも余計に巻き上げようとした場
合は、給電ベルト11に張力が発生し、滑り軸受19で
スリップする。すなわち、巻き上げのときは、給電ベル
ト11に一定の張力を掛けて巻き上げ、給電ベルト11
が常に張った状態で巻き上げることになる。
【0022】このように、給電ベルト11は、巻き下げ
巻き上げともに、一定の張力を掛けた状態で上下できる
ので、給電ベルト11のたるみによる乱巻きや他の部分
への引っ掛かりなどもなく、正常に運転給電ができる。
【0023】上記の説明は、巻取ドラム12を他から駆
動力を受けて吊りベルト7と同期させる手段の一例であ
るが、巻取ドラム12を単独で駆動させても成立する。
また巻取ドラム12を単独のモ−タで駆動し、給電ベル
ト11の張力が一定になるように、そのモ−タを正転と
逆転をするならば、前述と同様の機能も得られる。すな
わち、給電ベルト11が引かれて張力が大きくなると、
巻取ドラム12を巻き戻す方向にモ−タを回転させ、給
電ベルト11が緩んで張力が小さくなると、巻取ドラム
12を巻き上げる方向にモ−タを回転させ、常に一定の
張力になるように、モ−タを正逆転させるのである。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の把持措置
への給電装置によれば、搬送物の把持装置を台車本体の
下部で昇降させる方式の天井走行台車において、複数本
の電線を並列にして絶縁体により一体化した給電ベルト
の一端が前記台車本体に固定され、他端が前記把持装置
に固定されていて、かつ、該給電ベルトの途中が、前記
台車本体に取付けられた巻取ドラムの中で折り返して巻
き取られように形成されているので、天井走行台車の昇
降把持装置への給電手段として、従来のような大径のケ
−ブルリ−ルを使用しないで、複数本の電線を並列にし
て絶縁体により一体化した給電ベルトで給電し、該把持
装置の昇降に合わせて伸縮する。
【0025】したがって、台車本体を薄くするこができ
て、スペ−スセ−ビングができ、またスリップリングな
どの接触摩耗部がないため、メンテナンスフリ−である
とともに、ノイズの発生が防止できる。しかも、電線芯
数を多く取れるので、センサが多くなっても、対応が可
能であり、また給電ベルトの電気的端部をコンセント式
にしてワンタッチ交換が可能なようにもすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における把持装置が下降して
いる状態を示した側面図である。
【図2】図1の給電用端子箱と受電用端子箱および給電
ベルトの位置関係を示した側面図である。
【図3】図1の巻取ドラムを拡大して示した断面正面図
である。
【図4】図3の切断線A−Aに沿う断面側面図である。
【図5】図3の切断線B−Bに沿う断面側面図である。
【図6】図1の給電ベルトを拡大して示した断面平面図
である。
【図7】図1の把持装置が上昇した状態を示した側面図
である。
【図8】従来の技術の一例を示した側面図である
【符号の説明】
1 固定物 4 台車本体 8 把持装置 11 給電ベルト 12 巻取ドラム 13 ドラム部 14 折り返しピ−ス 15 ガイドピ−ス 27 電線 28 絶縁体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物の把持装置を台車本体の下部で昇
    降させる方式の天井走行台車において、複数本の電線を
    並列にして絶縁体により一体化した給電ベルトの一端が
    前記台車本体に固定され、他端が前記把持装置に固定さ
    れていて、かつ、該給電ベルトの途中が、前記台車本体
    に取付けられた巻取ドラムの中で折り返して巻き取られ
    るように形成されていることを特徴とする、天井走行台
    車の把持装置への給電装置。
  2. 【請求項2】 給電ベルトを巻き取る巻取ドラムが、前
    記給電ベルトの途中を挟持して巻き取るドラム部および
    折り返しピ−スと該給電ベルトの幅方向をガイドするガ
    イドピ−スとからなる請求項1記載の天井走行台車の把
    持装置への給電装置。
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