JP2562565Y2 - 車輌用表示装置 - Google Patents

車輌用表示装置

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JP2562565Y2 JP1990072670U JP7267090U JP2562565Y2 JP 2562565 Y2 JP2562565 Y2 JP 2562565Y2 JP 1990072670 U JP1990072670 U JP 1990072670U JP 7267090 U JP7267090 U JP 7267090U JP 2562565 Y2 JP2562565 Y2 JP 2562565Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車等の車輌に用いられる表示装置に関
し、特に広角度方向に光情報を伝達する車輌用表示装置
に関する。
[従来の技術] 従来、この種の車輌用表示装置の先行例としては、特
開昭62-64638号公報が挙げられる。これによれば、自動
車用フロントガラスにホログラムを用いた反射装置を設
け、その運転者に自己の自動車の光情報を与える技術が
提示されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上述した従来技術におけるホログラム
では非正反射性及び波長選択性のみを有するに過ぎない
ことから、指向性の強い出射光が生成され、運転者等の
視認者の視認可能範囲を狭めてしまい、却って有効な光
情報を伝達することが困難であった。
また、ホログラムを複数枚並べて、広角度方向への光
情報伝達を試みても、ホログラム設置用の広い占有面積
を必要としてしまい、特に限られたスペースしかない自
動車の車内においては不可能であり、省スペースの要請
に反する。
また、そのため、1枚のホログラムに多重露光する方
法を考案したが、露光回数に反比例して、情報量の輝度
を低減する。
更に、従来技術を用いて後続車輌等に光情報を伝達さ
せたとしても、その指向性が強いため、車高の高い車輌
と低い車輌の双方に有効に伝達することが困難であり、
交通安全性に劣る欠点がある。
そこで、本考案の第1の技術的課題は、上記欠点に鑑
み、光情報を広角度に伝達して、視認者の視認可能範囲
を拡大し得る車輌用非装置を提供することである。
また、本考案の第2の技術的課題は、省スペースの要
請に合致した車輌用表示装置を提供することである。
更に、本考案の第3の技術的課題は、交通安全性に優
れた車輌用表示装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、光源から放射される光を、車内に設
置した光源と、車輌のリヤガラスに配されていて前記光
源から放射される光を車外に向けて透過回折するホログ
ラム部を有する光学系とを備えて、車輌の後方にストッ
プランプの信号光を視認させる車輌用表示装置におい
て、前記ホログラム部は、前記光源からの光を各々異な
る方向に回折するように予め露光された複数のホログラ
ムを、前記信号光が拡がりを有するように積層した多重
層ホログラムであることを特徴とする車輌用表示装置が
得られる。
[作用] 多重層ホログラム部は互いに異なる方向に回折するよ
うに角度を変えて露光されたホログラムが複数枚積層さ
れている。それぞれのホログラムに入射する光は、その
回折効率に応じて一定の割合で入射方向と異なる方向に
回折する。したがって、複数枚のホログラムを積層する
ことにより入射光を多数の方向に回折させることができ
る。
[実施例] 以下本考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る車輌用表示装置の多
重層ホログラム周辺部分の概略構成を示す平面図であ
る。
第1図(a)において1は光源,2はレンズ,3はレンズ
2を通過した後の照明光,4は多重層ホログラム,5は信号
光である。
光源1には赤色表示の場合、赤色の発光ダイオードが
通常使用される。レンズ2には通常凸レンズが使用され
るが、凸レンズと同じように集光機能を有するもの、例
えばフレネルレンズなどでも良い。
ここで本実施例の場合多重層ホログラム4は図中で左
水平方向5a,右水平方向5b,直進水平方向5cの各々異なる
方向に回折する様に入射角度を変えて予め露光されたホ
ログラムを複数枚積層している。その結果、照明光3は
1つの多重層ホログラム4により左右水平方向に信号光
5として拡がり、視認範囲が拡大できた。多重層ホログ
ラム4は照明光3が通過するような位置に配置されてい
れば、照明光3に対して直角又は斜めのいかなる角度を
つけて配してもよく、照明光3を目的に合わせて導くよ
うに、ホログラム4は配置される。
また、多重層ホログラム4は自動車のリヤガラス板の
表面に設けても良いし、リヤガラス板とは独立した透明
な合成樹脂,ガラス等の板状体に設けてもよい。
第2図に示すとおり本実施例の表示装置をハイマウン
ト表示装置として用いる場合には、リヤガラス板6の室
内側に光源1及びレンズ2を配し、多重層ホログラム4
をリヤガラス板6に装着してもよい。尚光源1からの光
照射は鏡プリズム等を使用して行なってもよい。
第3図は上述したハイマウント表示装置の多重層ホロ
グラム4をリヤガラス板6に装着した場合の幾つかの態
様を示したものである。
第3図(a)は多重層ホログラム4をリヤガラス板を
構成する合わせガラス6a,6b中に封じたものである。フ
ォトポリマーからなる多重層ホログラム4はポリビニル
・ブチラール等からなる有機接着膜層7,7′の間に介在
させることによって封じ込まれている。
第3図(b)はリヤガラス板6に安全ガラスとしての
機能を持たせるためにウレタン樹脂等の有機樹脂膜を設
けて二層構造にしたガラスを利用したものである。多重
層ホログラム4はリヤガラス板6とウレタン樹脂等から
なる樹脂膜9との間に介在されることによって封じ込ま
れている。
第3図(c)はリヤガラス板6に多重層ホログラム4
を貼り付けた構造のものである。この場合は、図に示し
たようにプラスチック等からなるホログラム保護膜10で
多重層ホログラム4の表面を保護したほうが好ましい。
ホログラム材料には重クロム酸ゼラチンやフォトポリ
マー等が使用できる。尚、ホログラム4としては透過
性,反射型があるが、その何れでも使用できる。透過型
を使用した場合は、光源1は車内に設置することにな
り、反射型を使用した場合は、光源1は車外に設置する
ことになるが、何れにせよ、後方の車輌の運転者に視認
され得るように後方に略平行光で、やや上向きに回折し
たり、ホログラム4にレンズ機能を持たせ、やはり後方
の車輌の運転者に視認され得るように、特定の位置に虚
像又は実像として結像させても良い。光源の車内に置く
場所としては後部座席の後ろや天井などが挙げられる。
また単に波長選択性をもって即ち特定の範囲の波長の光
を回折して反射するような膜としてもよいし、表示機能
を含んだ膜としてもよい。
本考案にかかる多重層ホログラム4は、第1図では3
重層であるが、4重層以上であってもよく、必要に応じ
た層数を採用することが望ましい。また、本考案にかか
る多重層ホログラムの回折角は必要に応じてそれぞれの
回折角を決定する。
ここで多重層ホログラムの作成法として三重層ホログ
ラムの場合を説明する。第4図(a),(b),(c)
に示すとおり、ガラス基板等に重クロム酸ゼラチンを塗
布して感光材料40を作成した後、コリメータレンズ41に
第1の対物レンズ42を介してレーザ光を当て、感光材料
40に物体光を露光し、同時に別個のレーザ光を第2の対
物レンズ43を介して、感光材料40に露光する。これを別
個の感光材料に対して、図中の(a)、(b)、(c)
のような方向に物体光の角度を変えて行い、その後、現
像,定着の操作を施して、それぞれホログラムとなし、
これらを重ねて三重層ホログラムが形成される。
この結果、三重層ホログラムでは図中、対物レンズ43
を介してレーザ光を照射した場合、右下方向,右直進方
向及び右上方向の互いに異なる三方向に回折する出射光
が得られる。
本考案の表示装置の用途であるが、ストップランプと
して使われる。
[考案の効果] 以上の説明から分かるとおり、本考案にかかる車輌用
表示装置によれば、光源からの照明光を広げる働きを有
するから、例えば、左右に拡がりを有する信号光を作り
出すことによって照明光の視認角度を広げることがで
き、また上下に拡がりを有する信号光を作り出すことに
よって、後続車が背の低い乗用車でも、背の高いトラッ
クであっても後続運転者が見やすく、ハイマウントスト
ップランプや方向指示ランプ等を有効に視認させること
ができるから、交通安全に対する寄与は多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例に係る多重層ホログラム周辺
部分の概略構成を示す平面図、第2図は本考案の実施例
に係るハイマウント表示装置をリヤガラス板に装置した
自動車の後部概略図であって、第2図(a)は自動車の
後部の概略正面図、第2図の(b)は自動車の後部の概
略断面側面図、第3図は第2図に示したハイマウント表
示装置における多重層ホログラムをリヤガラス板に装着
した場合のいくつかの態様を示したリヤガラス板の要部
を示す一部断面図、第4図は多重層ホログラムの作成方
法を示す図である。 1:光源、2:レンズ、3:照明光 4:多重層ホログラム、6:リヤガラス板

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内に設置した光源と、車輌のリヤガラス
    に配されていて前記光源から放射される光を車外に向け
    て透過回折するホログラム部を有する光学系とを備え
    て、車輌の後方にストップランプの信号光を視認させる
    車輌用表示装置において、前記ホログラム部は、前記光
    源からの光を各々異なる方向に回折するように予め露光
    された複数のホログラムを、前記信号光が拡がりを有す
    るように積層した多重層ホログラムであることを特徴と
    する車輌用表示装置。
  2. 【請求項2】前記信号光が、上下に拡がりを有すること
    を特徴とする請求項1記載の車輌用表示装置。
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JPH01172076U (ja) * 1988-05-24 1989-12-06
JPH0273391A (ja) * 1988-09-09 1990-03-13 Fujitsu Ltd 多重表示方法

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