JP2562322Y2 - 既設瓦棒葺屋根用補修屋根 - Google Patents

既設瓦棒葺屋根用補修屋根

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JP2562322Y2
JP2562322Y2 JP1992020750U JP2075092U JP2562322Y2 JP 2562322 Y2 JP2562322 Y2 JP 2562322Y2 JP 1992020750 U JP1992020750 U JP 1992020750U JP 2075092 U JP2075092 U JP 2075092U JP 2562322 Y2 JP2562322 Y2 JP 2562322Y2
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忠雄 佐藤
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有限会社 佐藤板金工業所
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、既設の瓦棒葺屋根を存
置した状態のままで敷設するのに好適な既設瓦棒葺屋根
用補修屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺トタン板葺屋根が経年劣化した場合
にその葺替えが必要になるが、既設の長尺トタン板を剥
して新しい長尺トタン板に葺替えるものとすると、工事
の規模が大掛かりになるし、工事期間も長くなるという
問題がある。
【0003】そこで、既設の長尺トタン板葺屋根を存置
したままその上に新たに長尺トタン板を敷設して補修屋
根とすることが行われている。この種の補修屋根として
実開昭60−51224号公報には、主板の両側に、左
右側に係合用段部を形成した山形状部を各々設けた嵌合
用建築用板の一側の山形状部を既設瓦棒葺屋根の瓦棒部
に被覆しつつ固着し、次いで隣接の嵌合用建築用板の他
側の山形状部を前位の嵌合用建築用板の一側の山形状部
に被嵌して係合用段部相互を係合し、且つ隣接の嵌合用
建築用板の他側の山形状部の傾斜縁下端を主板上に押圧
接触させつつその傾斜縁内側に空隙部を形成した構成の
補修屋根が示されている。
【0004】また、長尺トタン板の幅方向途中に既設瓦
棒葺屋根の瓦棒を回避する冂形突状部を形成し、該長尺
トタン板の幅方向両側縁を隣接する長尺トタン板の側縁
と馳締めして連接するようにした補修屋根も知られてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術のうち実開昭60−51224号公報に示す
ものにあっては、隣接する嵌合用建築用板の係合用段部
同志を被嵌して係合するだけであり、両者を締付ける構
成になっていない。このため、係合部分から内側に雨水
が浸入し易いという欠点がある。特に、降雪寒冷地では
軒先に形成された氷塊によってその上方に水が溜り、こ
の水が屋根の内側に浸入する所謂スガ漏り現象が生じる
が、このスガ漏り現象を確実に防止できないという欠点
がある。更に、換気筒、煙突等の突起物を屋根の途中に
納める場合、長尺トタン板を締付けて接続していないた
め、長尺トタン板の接続部分で変形が生じてしまうこと
である。
【0006】他方、既設の瓦棒を回避する形で長尺トタ
ン板を接続する従来技術にあっては、既設の瓦棒と瓦棒
の間に馳締め部が筋状に形成される結果、屋根の外形が
当初の形状と変わってしまうという欠点及び馳締め部が
積雪の荷重によって変形し易いという欠点がある。
【0007】本考案は上述の如く従来技術が特に降雪寒
冷地で生じるスガ漏り現象や積雪荷重に対応出来ないこ
とに鑑みなされたもので、既設瓦棒葺屋根の形状変化を
最小限にし、かつ、降雪寒冷地の問題を解消できる既設
瓦棒葺屋根用補修屋根を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本考案は、キャップの幅方向両側が馳
締め部になった複数の瓦棒を形成することにより複数枚
の長尺トタン板を連接してなる既設瓦棒葺屋根の上側
に、前記瓦棒に沿って複数枚の補修用長尺トタン板を配
列し、前記瓦棒の馳締め部を外側から挟持するように該
各補修用長尺トタン板の幅方向側縁を前記瓦棒より背高
の傾斜立上り部に形成し、該傾斜立上り部の先端側を外
向き折返し部に形成し、幅方向側縁が外向き折込み部に
なった略凵形の補修用吊子を前記瓦棒のキャップの上方
に嵌合し、幅方向両側縁に内向き巻締め部を形成したカ
バー材を該補修用吊子の上部から被冠し、該カバー材の
内向き巻締め部を前記補修用吊子の外向き折込み部及び
補修用長尺トタン板の外向き折返し部に係合して一体に
巻締めしたものからなる。
【0009】
【作用】既設瓦棒葺屋根の馳締め部に補修用長尺トタン
板の傾斜立上り部が当接し、補修用吊子は既設のキャッ
プと馳締め部との間に嵌合した状態で支持される結果、
積雪荷重に対して高い強度性を持つ。また、各部材間の
接続部は馳締めするので、スガ漏りを確実に防止できる
と共に、高い強度性を有する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。図において、1は既設の瓦棒葺屋根を示す。該瓦棒
葺屋根1は瓦棒2によって隣接する長尺トタン板3、3
を連結した構成からなっており、前記瓦棒2は各長尺ト
タン板3の幅方向両側縁を折曲形成した一対の立上り部
3A、3Aと、縦断面略凵形の吊子4と、該吊子4の上
方に嵌合するキャップ5の各端部を重畳して巻締めした
一対の馳締め部6、6とから形成されている。
【0011】11は前記既設の瓦棒葺屋根1の上に敷設
した本実施例の補修屋根を示す。12、12は前記瓦棒
2に沿って配置した補修用長尺トタン板で、該各長尺ト
タン板12の幅方向両側縁は前記馳締め部6の高さ寸法
L1よりも高い寸法L2を有し、ハ字状をなすように折
曲形成された傾斜立上り部12A、12Aになってい
る。そして、該傾斜立上り部12A、12Aは既設瓦棒
2を挟持するように馳締め部6、6に圧接しており、そ
の先端側は略逆U字状の外向き折返し部12B、12B
に折曲形成してある。
【0012】13は補修用吊子を示し、該補修用吊子1
3は平坦な底部13Aと、該底部13Aの両側から立上
った左、右の側板部13B、13Bと、該各側板部13
B、13Bの先端側を略逆U字状に折曲形成した外向き
折込み部13C、13Cとからなっていおり、底部13
A及び側板部13B、13Bの下側は前記キャップ5内
に嵌合するようになっている。
【0013】次に、14はカバー材を示し、該カバー材
14は断面略扁平凵形に形成し、前記補修用吊子13の
上部側に嵌合するカバー本体14Aと、該カバー本体1
4Aの左、右両端側に略倒置J字状に折曲形成した内向
き巻締め部14B、14Bとからなっている。
【0014】次に、本実施例による補修屋根の敷設手順
について説明する。先ず、幅方向両側縁に予め傾斜立上
り部12A、12Aを形成した補修用長尺トタン板1
2、12、・・・を既設の瓦棒葺屋根1上に配列し、各
傾斜立上り部12Aの内面側を瓦棒2の馳締め部6、6
を挟持するように当接させる。
【0015】次に、既設の吊子5に上方から補修用吊子
13を嵌合し、その両端側の外向き折込み部13C、1
3Cを傾斜立上り部12A、12Aの各外向き折返し部
12B、12Bに被嵌する。そして、ねじ15を補修用
吊子13の底部13Aから既設のキャップ5、吊子4に
かけて挿通し、屋根本体Aに止着する。
【0016】しかる後、補修用吊子13の上方にカバー
材14を嵌合し、重畳した状態になっている外向き折込
み部13Cと外向き折返し部12に各内向き巻締め部1
4Bを包むように係合した後、一体に締付ける。これに
より、補修用長尺トタン板12、12を互いに連結した
状態で敷設することができる。
【0017】本実施例による補修屋根は叙上の如くであ
って、補修用長尺トタン板の傾斜立上リ部13を高さ方
向途中位置で既設瓦棒棒屋根の馳締め部6に当接させた
から、外側から受ける積雪荷重に対して高い強度性を持
つことができる。
【0018】
【考案の効果】本考案は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 既設瓦棒の位置で補修用長尺トタン板を接続するよう
に構成したから、屋根の外観を実質的に変更することな
く補修屋根を敷設できる。 補修屋根は既設瓦棒葺屋根と同様の工法で敷設するこ
とができるから、熟練作業者を必要としないし、従来技
術と比較して作業性に優れている。 補修用長尺トタン板の傾斜立上り部及び補修用吊子は
既設瓦棒によって内側から支持された状態になるから、
積雪荷重に対する強度性が極めて高く、耐久性に優れて
いる。 補修屋根は既設瓦棒の位置で隆起するだけであり、従
来技術のような突条部を形成しないから、雪降し作業の
作業性が損なわれるのを防止できる。 既設瓦棒より高い位置で補修屋根を巻締めするから、
スガ漏りを確実に防止できる。 補修屋根を既設の腰折屋根上に敷設する場合に、既設
瓦棒葺屋根と同様に腰折れ部分で上、下に切断する必要
がないから、雨水や融雪水の浸入を防止できるし、耐久
性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る既設瓦棒葺補修屋根の敷
設状態を示す斜視断面図である。
【図2】実施例に係る補修屋根の全体構成を示す縦断面
図である。
【図3】実施例に係る補修屋根の分解図である。
【符号の説明】
1 既設瓦棒葺屋根 2 瓦棒 6 馳締め部 11 補修屋根 12 補修用長尺トタン板 12A 傾斜立上り部 12B 外向き折返し部 13 補修用吊子 13C 外向き折込み部 14 カバー材 14B 内向き巻締め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭52−4096号(実開 昭53− 99820号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭62−83269号(実開 昭63− 192520号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップの幅方向両側が馳締め部になっ
    た複数の瓦棒を形成することにより複数枚の長尺トタン
    板を連接してなる既設瓦棒葺屋根の上側に、前記瓦棒に
    沿って複数枚の補修用長尺トタン板を配列し、前記瓦棒
    の馳締め部を外側から挟持するように該各補修用長尺ト
    タン板の幅方向側縁を前記瓦棒より背高の傾斜立上り部
    に形成し、該傾斜立上り部の先端側を外向き折返し部に
    形成し、幅方向側縁が外向き折込み部になった略凵形の
    補修用吊子を前記瓦棒のキャップの上方に嵌合し、幅方
    向両側縁に内向き巻締め部を形成したカバー材を該補修
    用吊子の上部から被冠し、該カバー材の内向き巻締め部
    を前記補修用吊子の外向き折込み部及び補修用長尺トタ
    ン板の外向き折返し部に係合して一体に巻締めてなる既
    設瓦棒葺屋根用補修屋根。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0659863B2 (ja) * 1985-10-09 1994-08-10 ヤマハ発動機株式会社 スク−タ型車輛

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