JP2562275B2 - 連続熱処理炉の開口部シール装置 - Google Patents

連続熱処理炉の開口部シール装置

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JP2562275B2
JP2562275B2 JP5310221A JP31022193A JP2562275B2 JP 2562275 B2 JP2562275 B2 JP 2562275B2 JP 5310221 A JP5310221 A JP 5310221A JP 31022193 A JP31022193 A JP 31022193A JP 2562275 B2 JP2562275 B2 JP 2562275B2
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strip
roll
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heat treatment
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JP5310221A
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義治 毛利
了一 佐藤
真人 永田
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続熱処理炉の開口部
シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続熱処理炉の開口部をシールす
るシール装置として、特公昭63−38410号公報で
開示される形式のものが広く使用されている。この形式
のものは、ストリップ面に対して傾斜面を有するくさび
状のシール部材を、ストリップの両端外方まで延設する
とともに、ストリップの表裏面および前記傾斜面をフェ
ルトのような弾性のある帯状シール部材で挟着し、大気
圧より高圧に保持されている炉内雰囲気ガスの大気への
流出を防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ェルトは長時間同一箇所でストリップと接触するため、
ストリップのもたらすゴミや金属粉がフェルト内に侵入
蓄積し、やがてストリップに損傷を与える。したがっ
て、前記損傷状態を目視して金属粉等が蓄積したり、ス
トリップに損傷が生じれば、前記フェルトを移動させて
接触箇所を変更させなければならないという課題を有し
ていた。本発明者らは、前記従来の欠点を除去すべく、
種々検討の結果、前記従来の欠点はフェルトが静止して
いるために生じるものであることを見出した。したがっ
て、本発明は、シール部材を等速で移動させることによ
り前記課題を解決する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、連続熱処理炉の開口部シール装置を、連
続熱処理炉の開口部外方に設けたストリップ通過用の貫
通口を有するとともに、ストリップ表裏面に対して傾斜
面を有するくさび状の第1シール部材と、前記ストリッ
プの表裏面および前記傾斜面を押圧する帯状の第2シー
ル部材とからなるシール装置において、前記第1シール
部材の傾斜面の頂辺部近傍で前記第2シール部材をスト
リップ面に押圧する進退可能な第1ロールと、前記傾斜
面の底辺部近傍で前記第2シール部材を前記傾斜面に押
圧する進退可能な第2ロールの少なくとも2本のロール
からなるロール群を、前記ストリップを挟んで対向配置
するとともに、前記第2シール部材を前記各群のロール
に無端状に巻回し、前記第1シール部材の傾斜面と前記
第2シール部材とが面接触するように前記第1ロールと
第2ロールとの間に押え部材を設け、かつ、前記第2シ
ール部材を回転自在に設けて構成したものである。
【0005】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図にしたがって説
明する。本発明にかかる連続熱処理炉Tの開口部シール
装置1は、図1,2に示すように、大略、第1シール部
材2と第1ロール11,第2ロール12を含む少なくと
も2本のロールからなる一対のロール群10と、各ロー
ル群10に巻回された第2シール部材Vとからなる。前
記第1シール部材2は、図1において、連続熱処理炉T
のストリップ装入口である開口部Aに取り付けたもので
あって、図5に示す如く、本体部3と本体部3から延設
された傾斜部5とを有するくさび状をなし、ストリップ
の搬送方向中央部にストリップ通過用の貫通口4を有す
る。傾斜部5は頂辺を形成する傾斜面5aと、貫通口4
により傾斜面5aに形成された切欠部6を有する。
【0006】前記ロール群10は、図4に示すように、
第1ロール11、第2ロール12、駆動用ロール13、
張力調節用ロール14とからなり、駆動用ロール13
は、前記第1シール部材2の外方に設置された載置台1
5に設けた軸受装置16に支持され、モータMにより駆
動されるものである。前記一方の載置台15には共通架
台20がエアシリンダ17によりストリップの面に対し
て進退可能に取り付けられている。なお、前記エアシリ
ンダ17および共通架台20は、他方の載置台15にも
同様に取り付けられている。そして、前記第1ロール1
1の両端軸部は、共通架台20,20の下方にそれぞれ
軸支され、かつ、共通架台20に取り付けられた調節手
段21により対向する第1ロール11,11の間隔を調
整できるようになっている。
【0007】また、第2ロール12も同様に共通架台2
0に両端が軸支されている。さらに、前記載置台15に
は、ブラケット23が設けてあり、このブラケット23
に、先端に前記張力調節用ロール14を備えたアーム2
4が軸25により回動自在に軸支され、スプリング26
により張力調節用ロール14を外方に付勢している。
【0008】前記第2シール部材Vは、図3に示すよう
に、エンドレスの樹脂ベルト27の表面にフェルト28
を貼り合わせたもので、フェルト面をストリップS側に
して前記各ロール11,12,13,14に巻回されて
いる。
【0009】なお、30は、除塵機で、下記するよう
に、第2シール部材Vのフェルト28に付着したゴミや
金属粉を除去するもので、前記駆動用ロール13の上方
に設置されている。前述したと全く同一構成のロール群
10が、ストリップSを挟んで対向配置してある。
【0010】前記構成からなるため、前記各エアシリン
ダ17,17を駆動して、前記共通架台20を後退させ
対向する第1ロール11を離間してストリップSを連続
熱処理炉T内に通板する。その後、エアシリンダ17を
駆動して、前記共通架台20を前進させ、第2ロール1
2,12が第2シール部材Vを介して第1シール部材2
に押圧された位置で停止させる。さらに前記調節手段2
1を調節して第1ロール11,11を第2シール部材V
を介してストリップSの表裏面に押圧する。この場合、
対向する第1ロール11,11の中心は、前記第1シー
ル部材2の先端位置aより若干下方となり、ストリップ
Sと傾斜面5aの頂辺部へ第2シール部材Vを押圧する
ようになっている。
【0011】一方、第2ロール12は前記傾斜面5aの
底辺側に位置して、第2シール部材Vの傾斜面5aに形
成された切欠部6より上部を押圧し、第1シール部材2
の切欠部6を密閉する。
【0012】前記状態において、駆動用ロール13をス
トリップSの走行速度と同一速度で、かつ、前記第1ロ
ール11,11の対向部において、矢印で示すようにス
トリップSの走行方向と同方向に回転させる。この場
合、前記第1シール部材2の傾斜面5a,5aに形成さ
れる切欠部6は、第1ロール11,第2ロール12が第
2シール部材Vを第1シール部材2の傾斜面5a上に押
圧し、かつ、第1ロール11,11が第2シール部材V
をストリップSの表裏面に押圧しているため、第1シー
ル部材2の切欠部6は完全にシールされる。しかも、両
第1ロール11,11の押圧位置においては、ストリッ
プSと第2シール部材Vは同一速度で、同方向に移動す
るため、ストリップSと第2シール部材Vは相対移動し
ない。したがって、たとえ、ストリップS上にゴミある
いは金属粉等が存在していても、これらの異物の殆どは
第2シール部材Vに付着するだけで、ストリップSを損
傷することはない。
【0013】なお、前記第1シール部材2の傾斜面5a
には、前記共通架台20に押え部材40を回動自在に設
け、第2シール部材Vの傾斜面5aからの浮き上がりを
防止している。前記説明では、開口部シール装置1を連
続熱処理炉Tの装入側に設けたものを示したが、抽出側
にも前記構成の開口部シール装置を設けてもよい。
【0014】また、前記実施例では、ロール群10を4
本のロールで構成したが、図6に示すように3本のロー
ルで構成してもよいし、図7に示すように2本のロール
で構成してもよい。すなわち、図6では共通架台20に
張力調節用ロール31を調整装置32により進退可能に
設け、第1ロール11を駆動ロールに兼用したものであ
り、図7では共通架台20に第2ロール12を張力調節
装置32により進退可能に設け、第1ロール11を駆動
ロールに兼用したものである。その他、第1実施例と同
一部品には同一符号を付して説明を省略する。なお、第
2,第3実施例において、駆動ロールを第2ロール12
以外のロールとしてもよいことは言うまでもない。
【0015】また、駆動ロールを設けず、ロール群10
を構成するロールを全てフリーロールとし、ストリップ
Sとの摩擦により第2シール部材Vを移動するようにし
てもよい。さらに、ストリップSの搬送速度と第2シー
ル部材Vの移動速度は同速である必要はなく、ストリッ
プSの速度に対してシール部材の速度を速くあるいは遅
くしてストリップ面に付着した金属粉等を除去するよう
にしても良い。さらにまた、第2シール部材Vをストリ
ップSの搬送方向と対向する方向に駆動して、ストリッ
プ面に付着した金属粉等の除去効果を向上させても良
い。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、くさび状の第1シール部材によりストリップの
両端部をシールし、第1シール部材の傾斜面に形成され
た切欠部および第1シール部材とストリップとの間隙は
第1ロールと第2ロールおよび押え部材により帯状の第
2シール部材が押圧し、かつ、第1ロールと第2ロール
とは進退可能となっているため、ストリップの厚みが変
わっても常に高いシール性が維持できる。しかも、第2
シール部材の移動方向と速度は任意に設定できるので、
ストリップの搬送方向および搬送速度と同一方向,同一
速度としてストリップとの相対移動をなくし、第2シー
ル部材の摩耗量を大巾に減少させたり、搬送方向は同一
として、搬送速度に差をつけることで、耐摩耗性を維持
しながら金属粉等の除去を実施したり、さらに、搬送方
向を逆にして、第2シール部材の摩耗量は増加するが、
金属粉等の除去を確実に行うようにする等さまざまな対
応が可能である。前記いずれの場合も、第2シール部材
に付着した異物を除塵装置で除去するようにすると長期
にわたって同一のシール部材を使用することができる。
さらに、第2シール部材の交換時以外、従来のように、
手作業でシール部材を移動しなくてもよいため、それだ
け省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開口部シール装置の概略側面図。
【図2】 図1のII−II線矢視図。
【図3】 第2シール部材の断面図。
【図4】 図1における一部の要部詳細図。
【図5】 第1シール部材の斜視図。
【図6】 本発明の第2実施例における一部の要部詳細
図。
【図7】 本発明の第3実施例における一部の要部詳細
図。
【符号の説明】
1…開口部シール装置、2…第1シール部材、3…本体
部、4…貫通口、5…傾斜部、5a…傾斜面、10…ロ
ール群、11…第1ロール、12…第2ロール、13…
駆動用ロール、14,31…張力調節用ロール、15…
載置台、17…エアシリンダ、18…台車、20…共通
架台、A…開口部、S…ストリップ、T…連続熱処理
炉、V…第2シール部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続熱処理炉の開口部外方に設けたスト
    リップ通過用の貫通口を有するとともに、ストリップ表
    裏面に対して傾斜面を有するくさび状の第1シール部材
    と、前記ストリップの表裏面および前記傾斜面を押圧す
    る帯状の第2シール部材とからなるシール装置におい
    て、前記第1シール部材の傾斜面の頂辺部近傍で前記第
    2シール部材をストリップ面に押圧する進退可能な第1
    ロールと、前記傾斜面の底辺部近傍で前記第2シール部
    材を前記傾斜面に押圧する進退可能な第2ロールの少な
    くとも2本のロールからなるロール群を、前記ストリッ
    プを挟んで対向配置するとともに、前記第2シール部材
    を前記各群のロールに無端状に巻回し、前記第1シール
    部材の傾斜面と前記第2シール部材とが面接触するよう
    に前記第1ロールと第2ロールとの間に押え部材を設
    け、かつ、前記第2シール部材を回転自在に設けたこと
    を特徴とする連続熱処理炉の開口部シール装置。
JP5310221A 1993-12-10 1993-12-10 連続熱処理炉の開口部シール装置 Expired - Lifetime JP2562275B2 (ja)

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JPH07166245A JPH07166245A (ja) 1995-06-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6319566U (ja) * 1986-07-17 1988-02-09
JPH04202715A (ja) * 1990-11-30 1992-07-23 San Furness Kk 焼鈍炉の出入口シール装置

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JPH07166245A (ja) 1995-06-27

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