JP2562037B2 - プレス加工用被覆剤組成物 - Google Patents

プレス加工用被覆剤組成物

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JP2562037B2 JP62253048A JP25304887A JP2562037B2 JP 2562037 B2 JP2562037 B2 JP 2562037B2 JP 62253048 A JP62253048 A JP 62253048A JP 25304887 A JP25304887 A JP 25304887A JP 2562037 B2 JP2562037 B2 JP 2562037B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、プレス加工用の被覆剤に関し、特に光沢、
平滑性、耐摩擦性、接着性並びに耐ブロッキング性、作
業性に優れ、かつコルゲーター適性、耐熱性に優れたプ
レス加工用の被覆剤組成物を提供しようとするものであ
る。
<従来の技術> 近年、印刷物の美粧化、高級化指向から印刷面の上か
ら、樹脂溶液を塗布、乾燥せしめ、ついで鏡面板を用い
てホットプレスすることにより、光沢付与を行うことが
広く行われている。
従来、この種のプレス加工は、本やマッチの表紙、カ
レンダーあるいは、化粧箱などの分野が中心であった
が、段ボールの分野においても美粧化、高級化の要求が
高まり、高度な光沢を有する美粧段ボールの用途が拡大
しつつある状況にある。
プレス加工方法は、印刷された紙に、樹脂溶液を塗
布、乾燥した後、平圧プレスもしくはエンドレスプレス
にて、加圧して光沢付与を行うものであるため、表ライ
ナー、中芯、裏ライナーとを貼合した後の段ボールの場
合は、段つぶれが生じ、プレス加工は出来ないものであ
る。それゆえ高度な光沢を有する段ボールを得ようとす
れば、予めプレス加工を行った印刷物を段ボールに貼り
合わせる方法もしくは、表ライナーの印刷物をプレス加
工した後、コルゲーターマシーンでもって中芯及び裏ラ
イナーと貼り合わせる方法のどちらかの方法を取らざる
を得ないものであった。
しかし、前者の場合は、段ボールにプレス加工を行っ
た印刷物を貼り合わせるものであるため、特別な貼り合
わせ機が必要となり、また、作業効率が低いという問題
が予想され、後者の場合は、コルゲーターマシーンにお
ける貼り合わせ温度(通常160〜190℃で行われる)に対
する適性あるいは高温となった熱板との接触摩擦に対す
る適性が要求されるものである。
従来のプレス加工においては、印刷紙の上に塗布して
得られた樹脂面にステンレス製等の鏡面板を重ね、平圧
プレスを行うかあるいは、鏡面加工を行ったエンドレス
ベルト等を用いてホットローラー間を通すことによっ
て、連続的に光沢付与のためのプレス加工が行われる
が、このときの温度は、通常90〜130℃の範囲で行われ
るため、前述コルゲーターの貼り合わせ温度とは比べも
のにならないほど低いものであり、かつ、この温度範囲
で軟化するような樹脂溶液が使用されていたものであ
る。これら従来のプレス加工用の被覆剤としては溶剤型
の塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂からなるもの(特開昭
50−12312号等)が広く使用されていたが、作業環境問
題、火災の危険性の問題から、最近では水性タイプに変
更してきておりアクリル系又はスチレン系の共重合体の
水性分散物あるいは、これに他の水溶性高分子を混合せ
しめた被覆剤(特開昭50−148607号、51−82010号、51
−82011号)などが知られている。これら被覆剤には、
前記樹脂以外に光沢を向上させるための材料としてレベ
リング剤、可塑剤など、あるいは、剥離を容易にするた
めの剥離剤などの添加が必要に応じて行われているが、
シリカのような無機充填剤は、光沢向上にはマイナスに
作用するものであるため使用されていないものであっ
た。
<発明が解決しようとする問題点> 従来の水性タイプのプレス加工用被覆剤を使用して、
予め印刷された段ボールの表ライナーに塗布し、乾燥
後、ロールプレスによりプレス加工を行った表ライナー
を用いて、中芯及び裏ライナーとの貼合をコルゲーター
マシーンで行った場合、貼合の温度である160〜190℃で
再軟化し、光沢の劣化が起こったり、再軟化した樹脂が
熱板汚れを生じ、段ボールの商品価値を著しく低下させ
るという問題を有することがわかった。従って、従来の
プレス加工用の被覆剤では、コルゲーターマシーン等の
高熱には耐えることが出来ないものであった。
この対策として、被覆剤に使用する樹脂として、軟化
点の高いものを使用して、コルゲーターマシーンでの耐
熱性を向上させることも考えられるが、この場合には、
プレスローラーの温度もそれだけ高くしなければならな
いばかりか、プレス加工時の高温化によって紙の収縮が
生じ、裁断時のケントのずれの原因となったり、紙の強
度劣化、更にはシートのそりが発生するなど、段ボール
の製造には問題となるものであった。
本発明は、プレス加工における温度を特別に高温にす
ることなく、従来の温度でもって、光沢付与が出来、か
つコルゲーターマシーンでの貼合においても光沢低下等
の問題が発生しないプレス加工用被覆剤組成物を提供す
ることを目的とする。
<問題を解決するための手段> 本発明者らは、プレス加工により光沢を付与した後に
おいて、コルゲーターマシーンの貼合工程を通過させて
も光沢低下、あるいは熱板汚れ等の問題の発生しない、
高度な光沢を有する段ボール製造に適したプレス加工用
被覆剤組成物について鋭意研究を重ねた結果、高分子乳
化剤の存在下、アクリル系ビニルモノマー及びスチレン
系ビニルモノマーを主成分とするビニルモノマーを、固
形分で高分子乳化剤10〜66重量部、ビニルモノマー34〜
90重量部の割合で乳化重合して得られるガラス転移温度
(Tg)が60〜130℃の範囲にある水性樹脂分散体に特定
範囲の割合の無機充填剤を混合せしめることによって、
高度な光沢付与が出来ると同時に、上記貼合工程のよう
な温度かつ熱板接触、摩擦というような過激な条件にさ
らされても光沢低下等の問題が発生しないことを見い出
し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、高分子乳化剤の存在下、アクリ
ル系ビニルモノマー及びスチレン系ビニルモノマーを主
成分とするビニルモノマーを、固形分で高分子乳化剤10
〜66重量部、ビニルモノマー34〜90重量部の割合で乳化
重合して得られるガラス転移温度が60〜130℃の範囲に
ある水性樹脂分散体を主成分とし、無機充填剤をプレス
加工用被覆剤組成物中0.1〜5.0重量%含有するプレス加
工用被覆剤組成物を提供しようとするものである。
まず、本発明に係る組成物に使用する特定のガラス転
移温度を有する水性樹脂分散物を得るに際しては、高分
子乳化剤に使用するビニルモノマーのホモポリマーのガ
ラス転移温度(Tg)及び以下に例示するビニルモノマー
のホモポリマーのガラス転移温度を考慮し、従来公知の
近似式等に基づき、それぞれ使用するビニルモノマーの
重合割合を設定することによって、目的とするガラス転
移温度(Tg)を有する水性樹脂分散物を得ることが出来
る。一方、比較的高いガラス転移温度(Tg)の重合体か
らなる水性樹脂分散物と、比較的低いガラス転移温度
(Tg)の重合体からなる水性樹脂分散物とを混合せしめ
た、いわゆるポリマーブレンドによっても低いガラス転
移温度(Tg)の水性樹脂分散物を得ることが出来る。本
発明に係る水性樹脂分散物を製造するに使用出来るビニ
ルモノマーとしては、以下のものが例示される。
比較的高いガラス転移温度(Tg)のホモポリマーを得
ることが出来るビニルモノマーとしては、アクリル酸、
メタクリル酸、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート等のアクリル系ビニルモノマー及びスチレン、α
−メチルスチレン等のスチレン系ビニルモノマーがあ
り、また、比較的低いガラス転移温度(Tg)のビニルモ
ノマーとしては、上記、メチルメタクリレート及びエチ
ルメタクリレート以外のアクリル酸又はメタクリル酸ア
ルキルエステル例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ヘキ
シル、2−エチルヘキシル、デシル、ラウリル、等の直
鎖又は側鎖のアルキル基を有するエステルを例示するこ
とが出来る。なお、前述モノマー以外に他のビニルモノ
マーを共重合させることも可能で、クロトン酸など不飽
和モノカルボン酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン
酸などのα、β不飽和ジカルボン酸、N−メチロールア
クリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミドなど
の少なくとも1個のN−置換メチロール基を含有するア
クリル酸アミド誘導体、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコールなどのグリコール類のアクリル酸もしくはメタ
クリル酸のモノ、又は、ジエステル類、あるいはアクリ
ル酸、メタクリル酸のグリシジルエーテルなどのモノマ
ーあるいは、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニリデンなどを例示す
ることが出来る。
これら例示したビニルモノマーのうちでも、アクリル
酸又はメタクリル酸もしくは、それらのアルキルエステ
ル類及びスチレン系ビニルモノマーを主成分とするもの
が好適である。
これらビニルモノマーから水性樹脂分散物を得るには
前述モノマーを過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、
過酸化水素水などの親水性触媒あるいは、レドックス系
触媒を用い、高分子乳化剤10〜66重量部の存在下、前述
モノマー34〜90重量部を一般公知の方法で乳化重合し安
定に分散せしめればよい。前述高分子乳化剤は、アニオ
ンあるいはノニオン系界面活性剤等の低分子乳化剤の使
用による生成被膜の耐水性等に悪い影響を及ぼす場合が
ある問題点を解決するのに好適である。本発明の使用す
る水性樹脂分散物は、係る高分子乳化剤を使用すること
によって優れた性能を有するものとなる。かかる高分子
乳化剤としては、セラック、カルボキシル基を有する
(メタ)アクリル酸系又はマレイン酸系共重合体等、従
来のアルカリ可溶性樹脂の水溶液が使用出来る。
本発明に係るプレス加工用被覆剤組成物に関しては、
比較的高いガラス転移温度(60〜130℃)を有する水性
樹脂分散物を使用することが必要であるため、実施例に
示す如く、乳化重合の際使用する高分子乳化剤として、
アクリル酸、メタクリル酸、スチレン等の高いガラス転
移温度のホモポリマーを形成するビニルモノマーから構
成されるアルカリ可溶性樹脂の水溶液を比較的多量に使
用して、常法により他のビニルモノマーを乳化重合せし
めたものが好適である。
アルカリ可溶性樹脂の水溶化のため使用するアルカリ
としては、公知のものを使用出来、アンモニア、有機ア
ミン、例えばトリエタノールアミン、モノエタノールア
ミン等が挙げられるが水溶性樹脂の乾燥の上から揮発性
の高いアルカリが良い。
ここで、得られた水溶性樹脂分散物のガラス転移温度
(Tg)が60℃未満では耐熱性が充分でなく、コルゲータ
ーマシーンでの貼合において、光沢低下、もしくは、熱
板汚れが生じることとなり、ガラス転移温度(Tg)が13
0℃を超えるとプレス加工で塗膜のつぶれ性が充分得ら
れず、目的とする高い光沢(通常、高い光沢を有するも
のは、グロスメーターで、70℃以上のものを言い、超光
沢を有するものは、80〜85℃のものを言う。)が得にく
くなるものである。
他の一方の必須成分である無機充填剤としては、シリ
カ粉末、シリカゲル、石英パウダー、アルミナ、ガラス
粉末、タルク、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、亜鉛華、硫酸バリウムなどが例示でき、本発明の
プレス加工用被覆剤組成物中、0.1〜5.0重量%、より好
ましくは、0.5〜3.0重量%の範囲で含有せしめることが
必要である。無機充填剤の含有量が、0.1重量%未満で
ある場合は、耐熱性のうえで充分でなく、逆に5.0%を
超えると、高度な光沢が得られないという問題が発生す
るものである。
本発明に係るプレス加工用の被覆剤組成物を製造する
場合は、前述水性樹脂分散物中に上記無機充填剤を混合
して得るか、あるいは、通常の分散機を用いて微細に分
散せしめることによって得ることが出来る。
なお、組成物中には、必要に応じ以下の添加剤を加え
ることが可能であり、それら添加剤としては、印刷面へ
の接着性を補助するための水溶性ワニスがあり、アクリ
ル系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、スチレン−マレ
イン酸樹脂、シエラック等のアルカリ可溶性樹脂の水溶
液を添加することが出来る。また、耐摩擦性を向上する
ためのポリエチレン系等のワックス類、プレス加工時の
剥離性を向上させる目的でステアリン酸の如き高級脂肪
酸、セチルアルコールの如き高級アルコール、リン酸エ
ステルのような界面活性剤等が使用出来る。
また、添加剤として、染料、顔料等の着色剤を添加す
ることも可能で有色の光沢被膜を得ることも可能とな
る。
以上のような成分から成るプレス加工用被覆剤を塗布
する対象としては、通常の段ボール製造に使用されるラ
イナー紙、例えばジュートライナー、Kライナーでも良
いが、表面平滑性に優れるコートボール紙が好ましく、
これらに対して、フレキソインキ、平版インキもしくは
グラビアインキ等を用いて巻取り形式で印刷されたもの
であり、ロールコート、カーテンコート、スプレーコー
トあるいは、グラビア印刷機などの手段を用いて、全面
又は必要部分に塗布される。塗布後、乾燥し、プレス加
工に使用するホットローラーでもって光沢付与を行う。
ホットローラーの温度としては、90〜130℃の範囲で
圧力150〜350Kg/cm2で行うことが出来る。プレス加工に
より光沢を付与された表ライナーは、段ボール製造のた
めのコルゲーターマシーンの表ライナー用ミルスタンド
に設置し、従来と同じ方法で、中芯、裏ライナーと貼合
することによって、高い光沢を有する段ボールを得るこ
とが出来るものである。
中芯、裏ライナーと貼合された光沢を有する段ボール
は、印刷模様、あるいは、段ボールの大きさに従い裁断
され、しかる後、必要なダイカッティング等を行い、段
ボール箱として使用するものである。
以下、実施例でもって、本発明に係るプレス加工用被
覆剤組成物を具体的に説明するが、これに限定されるも
のではない。
<実施例> 水性樹脂分散物製造例1 メタクリル酸53重量%、メチルメタクリレート23重量
%、スチレン24重量%からなるアルカリ可溶性樹脂のア
ンモニア水溶液を高分子乳化剤として用い、高分子乳化
剤の樹脂分66重量部に対して、スチレン34重量部を添加
し、常法により乳化重合し、水性樹脂分散物Aを得る。
得られた水性樹脂分散物Aは、固形分37重量%、ガラス
転移温度、約125℃である。
水性樹脂分散物製造例2 製造例1と同様、メタクリル酸36重量%、メチルメタ
クリレート49重量%、ブチルアクリレート15重量%、か
らなるアルカリ可溶性樹脂のアンモニア水溶液を高分子
乳化剤として用い、高分子乳化剤の樹脂分60重量部に対
して、スチレン33重量部、ブチルアクリレート7重量部
を常法により乳化重合し、水性樹脂分散物Bを得る。得
られた水性樹脂分散物Bは、固形分39重量%、ガラス転
移温度約76℃である。
水性樹脂分散物製造例3 製造例1と同様、メタクリル酸28重量%、アクリル酸
4重量%、メタクリレート7重量%、エチルアクリレー
ト61重量%、からなるアルカリ可溶性樹脂のアンモニア
水溶液を高分子乳化剤として使用し、高分子乳化剤の樹
脂分12重量部に対して、スチレン88重量部を乳化重合
し、水性樹脂分散物Cを得る。得られた水性樹脂分散物
Cは、固形分55重量%、ガラス転移温度約89℃である。
水性樹脂分散物製造例4 アルカリ可溶性樹脂として、アクリル樹脂(ジョンク
リル67)を使用し、そのアルカリ水溶液を高分子乳化剤
として用い、高分子乳化剤の樹脂分10重量部に対して、
イソブチルメタクリレート54重量部、スチレン36重量部
を常法により乳化重合せしめ水性樹脂分散物Dを得る。
得られた水性樹脂分散物Dは、固形分40重量%、ガラス
転移温度約67℃である。
水性樹脂分散物製造例5 アクリル酸29重量%、スチレン12重量%、α−メチル
スチレン56重量%、エチルジグリコールアクリレート3
重量%からなるアルカリ可溶性樹脂のアンモニア水溶液
を高分子乳化剤として用い、高分子乳化剤の樹脂分30重
量部に対して、スチレン20重量部、2−エチルヘキシル
アクリレート50重量部を乳化重合せしめ、水性樹脂分散
物Eを得る。得られた水性樹脂分散物Eは、固形分45重
量%、ガラス転移温度約40℃である。
実施例1〜10、比較例1〜5 水性樹脂分散物製造例1〜5で得た水性樹脂分散物A
〜Eを使用し、表−1に示した配合に基づき、プレス加
工用被覆剤を調整する。
なお、表中の数字は重量部を示し、ワックスとして
は、ポリエチレンワックスを、離型剤としては、リン酸
エステル系離型剤を使用する。
評価試験 段ボールライナー印刷用の2色印刷機を使用し、本州
製紙製UFマニラ紙(230g/m2)に水性フレキソインキを
第1色目で、実施例1〜10、及び比較例1〜5のそれぞ
れの被覆剤を2色目として、連続印刷、塗布を行う。乾
燥後、エンドレスプレス機にて、温度130℃、圧力300/c
m2で、30m/分のスピードでホットローラーでプレス加工
を行い光沢付与を行った。プレス加工後の光沢はグロス
メーターで測定し、その測定値を表−1に追記した。
光沢を付与したライナーを表ライナーとして用い、コ
ルゲーターマシーンで中芯、裏ライナーとの貼合を行
い、段ボールで製造する。
得られた段ボールについて、同様グロスメーターで測
定し、プレス加工後の光沢比すなわち光沢低下の程度を
測定する。
また、コルゲーターマシーンによる表面キズの発生の
有無、及び熱板汚れの有無を目視により判断する一方、
裁断した段ボールの積み上げによるブロッキングの発生
の有無を調べ、それぞれの結果を表−1に追記した。
<効果> 以上、実施例で示した通り、本発明に係るプレス加工
用被覆剤組成物は、段ボール製造のためのコルゲートマ
シーンでの貼合工程を通過しても、光沢の低下が少な
く、かつ、表面にキズもしくは熱板汚れが発生せず、高
い光沢を有する段ボール製造等に適した組成物であるこ
とがわかる。
一方、従来のプレス加工用の被覆剤では、コルゲータ
ー適性がなく、段ボール製造には不適なものであること
がわかる。
なお、本発明に係るプレス加工用被覆剤を使用した段
ボールは、光沢付与以外に耐水性あるいは段ボールの強
度向上にも効果的なものである。
フロントページの続き (72)発明者 相良 俊治 大阪府大阪市北区東天満2丁目6番2号 南森町中央ビル内 サカタインクス株 式会社内 審査官 渕野 留香 (56)参考文献 特開 昭54−46911(JP,A) 特開 昭56−140198(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子乳化剤の存在下、アクリル系ビニル
    モノマー及びスチレン系ビニルモノマーを主成分とする
    ビニルモノマーを、固形分で高分子乳化剤10〜66重量
    部、ビニルモノマー34〜90重量部の割合で乳化重合して
    得られるガラス転移温度が60〜130℃の範囲にある水性
    樹脂分散体を主成分とし、無機充填剤をプレス加工用被
    覆剤組成物中0.1〜5.0重量%含有するプレス加工用被覆
    剤組成物。
  2. 【請求項2】高分子乳化剤が、水溶性アクリル樹脂、水
    溶性スチレンアクリル樹脂である特許請求の範囲第1項
    記載のプレス加工用被覆剤組成物。
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