JP2561903B2 - 綿ベールの製造方法及び該製造方法によって得られる綿ベール - Google Patents

綿ベールの製造方法及び該製造方法によって得られる綿ベール

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JP2561903B2 JP2200985A JP20098590A JP2561903B2 JP 2561903 B2 JP2561903 B2 JP 2561903B2 JP 2200985 A JP2200985 A JP 2200985A JP 20098590 A JP20098590 A JP 20098590A JP 2561903 B2 JP2561903 B2 JP 2561903B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は圧縮充填及び製俵されている繰綿の吸湿性及
び放湿性が小さい綿ベールの製造方法及び綿ベールに関
する。
<従来の技術、その課題> 従来一般に、綿ベールは、採集した綿花を繰綿工程
(ginning process)へ供して、種子と繊維分とに分離
し、更に分離した繊維分から綿殻屑、葉、茎、及び土砂
等の夾雑物を除去して繰綿を得た後、該繰綿を圧縮充填
及び製俵することにより製造されている。かかる綿ベー
ルの製造においては、綿ベールの取引の実際に照らし
て、綿ベールの商品価値を損なうような品質の悪い綿花
又は繰綿を取り除いたり、或いは綿花又は繰綿に散水し
てそれらの水分率を大まかに調整すること等も付随的に
行なわれている。
ところで、綿花及び該綿花から得られる繰綿は、セル
ロース繊維から主構成されているため、ポリエステルや
ナイロン等の合成繊維に比べ、もともと吸湿性及び放湿
性が大きく、環境の温湿度変化によって水分率が大きく
変化するという本来的特性を有する。加えて綿花及び該
綿花から得られる繰綿は、該綿花が栽培される地域の気
候条件や土壌条件、栽培方法、品種等によって、糖質分
の含有量、ハネデュと称される昆虫排泄物の付着量、未
熟繊維の混入量等、その品質が大きく変化する。そして
これらの含有量、付着量、混入量が多い綿花及び該綿花
から得られる繰綿は、正常なものに比べ、吸湿性がより
大きいのである。
前述した従来の方法によって製造される綿ベールに
は、綿花及び該綿花から得られる繰綿の吸湿性及び放湿
性が大きく、環境の温湿度変化によって水分率が大きく
変化するため、次のような課題がある。
1)もともと高い水分率を有する繰綿が充填製俵された
綿ベールや正常の水分率を有する繰綿が充填製俵された
綿ベールがその保管中や輸送中に、充填された繰綿が環
境から吸湿して高い水分率を有するような綿ベールにお
いては、そのような繰綿はカビやバクテリアによって侵
され易くなる。そのため該綿ベールの保管中や輸送中に
該繰綿が着色したり、異臭を発したり、或いは該繰綿の
繊維強度が低下する。
2)保管中や輸送中に綿ベールに圧縮充填及び製俵され
ている繰綿が環境から吸湿して公定水分率を超える水分
率になってしまうと、取引上大きな不利益を受ける。
3)繰綿の圧縮充填率の向上した高密度充填ベールは輸
送コストや保管コストを低減させる上で有利である。か
かる目的のために圧縮充填される繰綿に9〜11%程度の
水分率となるように予め水分を付与することが行われ
る。これは綿繊維を湿潤状態にし、そのヤング率を低下
させることによって圧縮充填性の向上を計るものであ
る。かかる方法はインド、パキスタン等で実施され、充
填密度が520〜570kgs/m3の綿ベールが製造されている。
かかる方法によって得られる高密度充填ベールは1)で
記したような致命的欠点を有する。
4)前述したような繰綿を高密度に圧縮充填及び製俵し
た綿ベールは、該綿ベールを開俵して放置しても、該繰
綿の圧縮回復性が極めて悪いため、これがベール開放後
の綿塊取扱い上で大きな障害になる。
<発明が解決しようとする課題、その解決手段> 本発明は叙上の如き従来の課題を解決する改良された
綿ベールの製造方法及び該製造方法によって得られる綿
ベールを提供するものである。したがって本発明は、環
境の温湿度変化に対し、圧縮充填及び製俵されている繰
綿の水分率変化が小さい綿ベールの製造方法及び綿ベー
ルを提供するものである。また本発明は圧縮充填時及び
製俵時における繰綿の圧縮充填性が良く、開俵後におけ
る繰綿の圧縮回復性が良い綿ベールの製造方法及び綿ベ
ールを提供するものである。
しかして本発明者らは、上記の観点で鋭意研究した結
果、圧縮充填及び製俵に供する繰綿として、特定構造の
ポリオルガノシロキサンを所定量付着させると共に、水
分率を所定範囲に調整したものを用いるのが正しく好適
であることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、採取した綿花を繰綿工程へ供して
繰綿を得た後、該繰綿を圧縮充填及び製俵することによ
り綿ベールを製造する方法において、該綿花又は該繰綿
に下記の式で示されるポリオルガノシロキサンを対繰綿
で0.03〜2.0重量%となるように付着させると共に、該
ポリオルガノシロキサンを付着させる工程及び/又はそ
の前後の工程で該綿花又は該繰綿の水分率を圧縮充填及
び製俵する繰綿の水分率が6.0〜8.5%となるように調整
することを特徴とする綿ベールの製造方法と、かかる製
造方法によって得られる綿ベールとに係る。
式:T1OAaBbT2 [但し、上記の式において、AとBとはブロック状又は
ランダム状に結合しており、A、B、T1、T2、a及びb
は下記の通りである。
A; で示されるジメチルシロキサン単位。
B; で示される変性シロキサン単位。
{X、Yは、炭素数2〜18のアルキル基、芳香族炭化水
素基、アラルキル基、−(CH2−O−R3、 −(CH2−Si(CH3(OR43-g −(CH2−N(R7−(CH2−N (R10・Z から選ばれる有機基、又は水素。
(R3は、水素、炭素数1〜18のアルキル基、又は炭素数
1〜18のアルカノイル基。R4,R6,R10は、炭素数1〜3
のアルキル基。R5,R7,R8,R9は、水素、又は炭素数1〜
3のアルキル基。R11は炭素数1〜17のアルキル基。Z
はアニオン基。
e,f,h,j,m,n,p,q,r,tは2又は3。g,k,uは0〜3の整
数。) R1は、水素又はメチル基。} T1,T2;−Si(CH3(OR23-d、−Si(CH3、−Si
H(CH3、又は−Hで示されるポリシロキサン末端
基。
{R2は炭素数1〜3のアルキル基。dは0〜3の整
数。} a;10〜2000の整数。
b;0又はb≦2aを満足する整数。] 本発明において、ポリオルガノシロキサンは、前記の
式で示されるように、ジメチルシロキサン単位を必須の
構成単位とする、ポリジメチルシロキサン又は該ポリジ
メチルシロキサンの誘導体である。
前記の式で示されるポリオルガノシロキサンにおい
て、主鎖を構成する単位としては、前記のAで示される
ジメチルシロキサン単位の外に、前記のBで示される変
性シロキサン単位を含むことができる。かかる変性シロ
キサン単位としては、次のようなものが挙げられる。
1)ブチル・メチルシロキサン単位、オクチル・メチル
シロキサン単位、オクタデシル・メチルシロキサン単
位、フェニル・メチルシロキサン単位、ベンジル・メチ
ルシロキサン単位、ブトキシプロピル・メチルシロキサ
ン単位等の、アルキル変性、アリール変性、アラルキル
変性又はアルコキシアルキル変性シロキサン単位。2)
2−ラウロキシカルボニルプロピル・メチルシロキサン
単位、フェノキシカルボニルメチル・メチルシロキサン
単位、フェニルメトキシカルボニルエチル・メチルシロ
キサン単位等の、アルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基を有する有機基で変性されたシロキサン単位。3)
トリメトキシシリルエチル・メチルシロキサン単位、ジ
メトキシメチルシリルエチル・メチルシロキサン単位、
トリエトキシシリルプロピル・メチルシロキサン単位、
2−トリメトキシシリルエチル−オキシカルボニルプロ
ピル・メチルシロキサン単位、2−(N−ジメトキシメ
チルシリルエチル,N−メチルアミノ)−エチル・メチル
シロキサン単位等の、アルコキシシリル基を有する有機
基で変性されたシロキサン単位。4)γ−グリシドキシ
プロピル・メチルシロキサン単位、グリシジル・メチル
シロキサン単位、2−グリシドキシカルボニルプロピル
・メチルシロキサン単位等の、エポキシ基を有する有機
基で変性されたシロキサン単位。5)γ−アミノプロピ
ル・メチルシロキサン単位、N,N−ジメチル−γ−アミ
ノプロピル・メチルシロキサン単位、N−(β−アミノ
エチル)−γ−アミノプロピル・メチルシロキサン単
位、2−アミノエチル−オキシカルボニルエチル・メチ
ルシロキサン単位等の、アミノ基を有する有機基で変性
されたシロキサン単位。6)メチルクロライドで四級化
されたN,N−ジメチル−γ−アミノプロピル・メチルシ
ロキサン単位、ジメチル硫酸で四級化されたN,N−ジメ
チル−γ−アミノプロピル・メチルシロキサン単位等
の、四級アンモニウム基を有する有機基で変性されたシ
ロキサン単位。7)トリス−ラウロイルシリルエチル・
メチルシロキサン単位、ジアセチルメチルシリルプロピ
ル−オキシカルボニルエチル・メチルシロキサン単位等
の、アルカノイルシリル基を有する有機基で変性された
シロキサン単位。8)メチル・ハイドロジェンシロキサ
ン単位。
上記のような変性シロキサン単位を有する変性ポリオ
ルガノシロキサンは、公知の反応、すなわち、メチルハ
イドロジェンシロキサン単位を有するポリジメチルハイ
ドロジェンシロキサンと炭素−炭素二重結合を分子中に
1個有する化合物とのハイドロシリル化反応によって得
られる。この場合、炭素−炭素二重結合を分子中に1個
有する化合物としては、次のようなものが挙げられる。
1)(メタ)アクリル酸エステル、グリシジル(メタ)
アクリレート、2−アミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等
の、(メタ)アクリル酸エステルの官能基誘導体。2)
スチレン、α−メチルスチレン、α−オレフィン等の、
α,β−不飽和炭化水素類。3)ドデシルビニールエー
テル、オクチルアリルエーテル等の、α,β−アルケニ
ルアルキルエーテル類。4)ジメチルアルコキシビニル
シラン、アリルグリシジルエーテル、アリルジメチルア
ミン等の、ビニール及びアリル官能基誘導体。
前記の式で示されるポリオルガノシロキサンにおい
て、Aで示されるジメチルシロキサン単位の繰返し数は
10〜2000の範囲であるが、好ましくは40〜300の範囲で
ある。またBで示される変性シロキサン単位の繰返し数
は0又は上記ジメチルシロキサン単位の繰返し数の2倍
以下であるが、好ましくは上記ジメチルシロキサン単位
の繰返し数の半分以下である。更にT1,T2で示されるポ
リシロキサン末端基は前記の通りであるが、好ましくは
トリメチルシロキサン基である。
本発明で有利に使用できるポリオルガノシロキサンの
具体例としては下記のようなものが挙げられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
Me3SiO(Me2SiO)50SiMe3 Me3SiO(Me2SiO)100SiMe3 Me3SiO(Me2SiO)99H H(Me2SiO)150H [但し、Meはメチル基] 本発明では、前記の式で示されるポリオルガノシロキ
サンを綿花又は該綿花から得られる繰綿に付着させる。
付着に際して、ポリオルガノシロキサンは、原液状態で
用いることができ、又は有機溶媒で適宜稀釈した溶液状
態で用いることもできるが、水性乳化液状態で用いるの
が好ましい。ポリオルガノシロキサンを水性乳化液状態
で用いれば、結局は繰綿に対するポリオルガノシロキサ
ンの適正付着量と該繰綿の水分率とを同時に充足するこ
とができるからである。
ポリオルガノシロキサンの水性乳化液は、補助的に界
面活性剤を用いるか又は用いないで、機械的乳化手段に
よって調製される。補助的に界面活性剤を用いる場合、
該界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル
エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエー
テル、アルキレンオキサイド付加ひまし油等の、非イオ
ン界面活性剤が好ましい。かかる非イオン界面活性剤と
しては、炭素数12〜18の直鎖又は分岐の高級アルコール
にエチレンオキサイドを3〜20モル付加させたもの、ノ
ニルフェノールにエチレンオキサイドを3〜20モル付加
させたもの、ヒマシ油にエチレンオキサイドを10〜100
モル付加させたもの等が挙げられるが、これらはポリオ
ルガノシロキサンの種類との関係で適宜のHLBのものを
使用する。
ポリオルガノシロキサンの水性乳化液を調製するとき
に補助的に用いる界面活性剤の使用割合は、ポリオルガ
ノシロキサンと界面活性剤との総量の30重量%以下とな
るようにするのが好ましく、15重量%以下となるように
するのが更に好ましい。通常、ポリオルガノシロキサン
の水性乳化液は、補助的に用いる界面活性剤も含めた油
剤濃度として1〜20重量%に調製したものを用い、これ
を綿花又は該綿花から得られる繰綿に付着させる。
ポリオルガノシロキサンは、採集された綿花、又は該
綿花を繰綿工程へ供して得た繰綿に付着させる。繰綿が
圧縮充填及び製俵される段階では既に、該繰綿にポリオ
ルガノシロキサンが付着されていることが肝要である。
綿花又は繰綿に対するポリオルガノシロキサンの付着
は、スプレーや浸漬等、任意の方法で可能であるが、ポ
リオルガノシロキサンの付着量を、圧縮充填及び製俵に
供される繰綿に対し、0.03〜2.0重量%となるように
し、好ましくは0.1〜0.7重量%となるようにする。
ポリオルガノシロキサンを付着させた繰綿を圧縮充填
及び製俵した綿ベールは、該繰綿の吸湿性や放湿性が小
さくなっているため、長期にわたり、綿ベール製造時の
水分率が余り変化することなく維持される。したがって
本発明では、綿ベール製造時に、圧縮充填及び製俵に供
する繰綿の水分率を所定水分率に調整しておくことがで
き、この場合、該繰綿の水分率を6.0〜8.5%、好ましく
は7.0〜8.2%に調整する。
原液状態又は有機溶媒で稀釈した溶液状態のポリオル
ガノシロキサンを繰綿に付着させる場合、該繰綿の水分
率が所定水分率よりも低いときには予め該繰綿に水を所
定量付着させておき、逆に繰綿の水分率が所定水分率よ
りも高いときには予め該繰綿を熱風乾燥等で乾燥してそ
の水分率を調整しておく。水性乳化液状態のポリオルガ
ノシロキサンを繰綿に付着させる場合、前述したよう
に、該水性乳化液の濃度や付着量を調節することによっ
て、該繰綿の水分率を所定水分率にすることができる
が、付着させた結果、繰綿の水分率が所定水分率よりも
高くなったときには、例えば、相対温度60%以下で室温
〜80℃の温風乃至熱風を用いて該繰綿を乾燥することに
よりその水分率を調整することができる。繰綿に水性乳
化液を付着させた後の段階で該繰綿を乾燥する場合、該
水性乳化液に用いるポリオルガノシロキサンとしては、
ポリジメチルハイドロジェンシロキサン、アルコキシ変
性ポリジメチルシロキサン、エポキシ変性ポリジメチル
シロキサンが好ましく、また乾燥は50〜80℃の熱風乾燥
で行なうのが好ましい。
かくしてポリオルガノシロキサンを付着させると共に
水分率を調整した繰綿を、ベールプレス機を用いて、麻
布袋、綿布袋、ジュート袋又はナイロン布袋等に圧縮充
填及び製俵することにより、所定重量且つ所定寸法の本
発明に係る綿ベールを製造する。本発明は、ベールプレ
スの方法、ベールプレス機の種類、綿ベールの寸法、そ
の圧縮充填量等を特に限定するものではないが、ポリオ
ルガノシロキサンを所定量付着させた繰綿は圧縮充填性
に優れるため、本発明によると、充填密度の高い、綿ベ
ールを製造することができる。実際、本発明によると、
充填密度が600kgs/m3以上の綿ベールを無理なく製造す
ることができるのである。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするた
め、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定され
るというものではない。
・試験区分1(実施例1,2及び比較例1〜4) 中西部アフリカ産のアレン種綿花を繰綿工程へ供し、
綿実種子、綿殻屑、葉、茎、土砂等を除去して、繰綿を
得た。該繰綿は第1表に示し性状を有していた。該繰綿
に、該繰綿がプレスボックスへ入る直前のシューターに
おいて、第2表に示す油剤(A,B)の10重量%水性乳化
液を、該水性乳化液の該繰綿に対する付着量が2.2重量
%となるようにスプレー給油した。この場合、該水性乳
化液中のポリオルガノシロキサンの繰綿に対する目標付
着量は0.2重量%であり、また繰綿の目標水分率は8.3%
である。
そしてポリオルガノシロキサンの水性乳化液を付着さ
せた繰綿をプレスボックス(面積:長さ137cm×幅51cm
=0.699m2)内へ移送し、ジンースタンダード型ベール
プレス機(油圧機のシリンダー径38cm、最高ゲージ圧14
0kg/cm2)で圧縮充填及び製俵して、正味重量が216kg、
綿ベールの寸法が長さ140cm×幅51cm×厚さ63.5cm、充
填密度が476.4kgs/m3の綿ベール(実施例1,2)を製造し
た。尚、該綿ベールの包製には麻袋を用い、スチールワ
イヤの9本掛けとした。
比較のため、アレン種綿花から同様にして得た繰綿
に、該繰綿がプレスボックスへ入る直前のシューターに
おいて、第2表に示す油剤(R−1,R−2)の10重量%
水性乳化液を、該水性乳化液の該繰綿に対する付着量が
2.2重量%となるようにスプレー給油した。そして水性
乳化液を付着させた繰綿を用い、以下前述の場合と同様
にして綿ベール(比較例1,2)を製造した。また別に、
アレン種綿花から同様にして得た繰綿に、該繰綿がプレ
スボックスへ入る直前のシューターにおいて、油剤の水
性乳化液に代えて水を、該水の該繰綿に対する付着量が
2.4重量%となるようにスプレーした。そして水を付着
させた繰綿を用い、以下前述の場合と同様にして綿ベー
ル(比較例3)を製造した。更に別に、アレン種綿花か
ら同様にして得た繰綿を、これに油剤の水性乳化液や水
を付着させることなくそのまま用い、以下前述の場合と
同様にして綿ベール(比較例4)を製造した。
各例いずれも10俵づつの綿ベールを製造した。かくし
て製造した綿ベールを、各例において、5俵づつの第1
グループと第2グループとに分け、第1グループは25℃
×30%RHで3か月間放置した後、また第2グループは35
℃×80%RHで3か月間放置した後、開俵して、麻袋やス
チールワイヤによる包製の外力を除去した。そして外力
を除去したそれぞれの綿塊を更に20℃×65%RHで48時間
放置した。
圧縮充填直前における繰綿の水分率、圧縮充填時にお
ける油圧機が示したゲージ圧最高値、開俵直後及び開俵
して更に放置した後における綿塊の水分率、開俵して更
に放置した後における綿塊の圧縮回復率及び剥離性並び
にポリオルガノシロキサン付着量を測定又は評価して、
その結果を第3表に示した。
第1表及び第3表の結果は、次の方法で測定又は評価
したものであり、綿塊の水分率、圧縮回復率、剥離性及
びポリオルガノシロキサン付着量は平均である。
‥糖分(ハネデュ) JISのL1019−1972に準拠したベネディクト法によっ
て、なし、微量、軽量、やや多量、多量の5段階で評価
した。
‥水分率(moisture regain) JISのL1019−1972に準拠した方法で測定した。
‥圧縮回復率 開俵後、20℃×65%RHで48時間放置した各綿塊につい
て、長さ、幅及び厚さを、異なる8個所で測定し、長さ
の平均値(x cm)、幅の平均値(y cm)及び厚さの平均
値(z cm)を求め、次式によって算出した。
圧縮回復率(%)={xyz/140×51×63.5}×100 ‥剥離性 圧縮回復率を測定した綿塊について、それぞれ上面か
ら約10cmの個所で該綿塊の上部を剥ぎ取った。このとき
の剥離性を次の基準で評価した。
◎;剥ぎ取るのが極めて簡単である ○;剥ぎ取るのに僅かに抵抗感がある △;剥ぎ取るのに抵抗感があるが、ほぼ一定の厚みに剥
ぎ取ることができる ×;剥ぎ取るのに著しく抵抗感があり、一定の厚みに剥
ぎ取ることができない ‥ポリオルガノシロキサンの付着量 剥離性の評価に供した綿塊の任意の5個所から採取し
た繰綿を、n−ヘキサンでソックスレー抽出器を用いて
抽出し、その抽出液からn−ヘキサンを減圧下に留去し
て抽出物を得た。この抽出物を高周波誘導結合型プラズ
マ発光分光分析器(ICP発光分光分析器)に供し、濃度
既知の試料を用いて予め作成しておいた検量線からSi含
有量を求め、該Si含有量からポリオルガノシロキサンの
付着量を算出した。
注)第2表において、 ジメチルシロキサン単位の繰返し数及び変性シロキサ
ン単位の繰返し数はいずれも平均値を示す(以下同
じ)。
Meはメチル基を示す(以下同じ)。
POEはポリオキシエチレンを示し、かっこ内の数値は
オキシエチレン基の平均縮合数を示す(以下同じ)。
尚、R−Iは防水及び撥水剤の代表例として用いたも
のであり、またR−2は保水及び吸水剤の代表例として
用いたものである。
注)第3表において、 付着量は繰綿に対するポリオルガノシロキサンの付着
量を示す。また付着量のかっこ内の数値はn−ヘキサン
抽出量からロウ分を差引いたものを示す。
*1は圧縮充填直前における繰綿の水分率を示す。
*2は開俵直後における綿塊の水分率を示す。
*3は開俵して更に放置した後における綿塊の水分率
を示す。
これらは以下同じ。
・試験区分2(実施例3,4及び比較例5〜7) アメリカテキサス州産のテキサス綿花を、試験区分1
の場合と同様、繰綿工程へ供して繰綿を得た。該繰綿
は、平均繊維長が2.62cm、平均繊度が1.77μm/cm、水分
率(35%RH)が6.0%、ロウ分が0.39%、糖分(ハネデ
ュ)がやや多量であった。該繰綿に、試験区分1の場合
と同様、第4表に示す油剤(C,D,R−3)の13.7重量%
水性乳化液を、該水性乳化液の該繰綿に対する付着量が
2.2重量%となるようにスプレー給油した。この場合、
該水性乳化液中のポリオルガノシロキサンの繰綿に対す
る目標付着量は0.27重量%であり、また繰綿の目標水分
率は8.0%である。
そしてポリオルガノシロキサンの水性乳化液を付着さ
せた繰綿をプレスボックス(面積:長さ137cm×幅51cm
=0.699m2)内へ移送し、ベールプレス機(油圧機のシ
リンダー径40.6cm、最高ゲージ圧314kg/cm2)で圧縮充
填及び製俵して、正味重量が252kg、綿ベールの寸法が
長さ140cm×幅51cm×厚さ51cm、充填密度が692kgs/m3
綿ベール(それぞれ実施例3,4、比較例5)を製造し
た。尚、該綿ベールの包製には麻袋を用い、スチールワ
イヤー8本掛けとした。
比較のため、試験区分1の場合と同様、油剤の水性乳
化液に代えて水を付着させた繰綿を用いて綿ベール(比
較例6)を製造した。また別に、油剤の水性乳化液や水
を付着させることなく繰綿をそのまま用いて綿ベール
(比較例7)を製造しようとしたが、圧縮充填の途中で
油圧機のゲージ圧が300kg/cm2以上に達したため、安全
操業上、その製造を中止した。
比較例7を除き、各例いずれも5俵づつの綿ベールを
製造した。かくして製造した綿ベールを35℃×65%RHで
120日間放置した後、開俵して、麻袋やスチールベルト
による包製の外力を除去した。そして外力を除去したそ
れぞれの綿塊を更に35℃×65%RHで1週間放置した。
圧縮充填直前における繰綿の水分率、圧縮充填時にお
ける油圧機が示したゲージ圧最高値、開俵直後における
綿塊の水分率、開俵して更に放置した後における綿塊の
厚さ回復率、外観、剥離性及びポリオルガノシロキサン
付着量を測定又は評価して、その結果を第5表に示し
た。
第5表の結果は、次の方法で測定又は評価したもので
あり、厚さ回復率、外観、剥離性及びポリオルガノシロ
キサン付着量は平均であって、ここに挙げない測定又は
評価方法は試験区分1の場合と同様である。
‥厚さ回復率 開俵して更に放置した各綿塊について、厚さを異なる
8個所で測定し、その平均値(h cm)を求め、次式によ
って算出した。
厚さ回復率(%)={h/51}×100 ‥外観 厚さ回復率を測定した綿塊について、次の基準で官能
評価した。
○;異常が認められない △;カビ臭が僅かにあり、黄変した部分が僅かに認めら
れる ×;カビ臭が強く、黄変した部分が多く認められる ・試験区分3(実施例5) テキサス綿花を繰綿工程へ供して得た試験区分2の繰
綿に、最初に水を、該水の該繰綿に対する付着量が2重
量%となるようにスプレーし、次に第4表に示す油剤
(E)を原液のまま、該油剤の該繰綿に対する付着量が
0.30重量%となるようにスプレー給油した。
そして以下、水及び油剤を付着させた繰綿を用い、試
験区分2の場合と同様にして綿ベール(実施例5)を製
造した。
かくして製造した5俵の綿ベールにつき、更に以下試
験区分2の場合と同様にして測定又は評価し、その結果
を第5表に示した。
・試験区分4(実施例6,7及び比較例8) アメリカアラバマ州産のアップランド綿花を、試験区
分1の場合と同様、繰綿工程へ供して繰綿を得た。該繰
綿は、平均繊維長が3.18cm、平均繊度が1.65μm/cm、水
分率(60%RH)が8.1%、ロウ分が0.43%、糖分(ハネ
デュ)が微量であった。該繰綿に、第6表に示す油剤
(F,G)の5重量%水性乳化液を、該水性乳化液の該繰
綿に対する付着量が10重量%となるようにスプレー給油
し、80℃で熱風乾燥した。
そして該熱風乾燥した繰綿をプレスボックス(面積:
長さ137cm×幅51cm=0.699m2)内へ移送し、ベールプレ
ス機(油圧機のシリンダー径44.1cm、最高ゲージ圧348k
g/cm2)で圧縮充填及び製俵して、正味重量が450kg、綿
ベールの寸法が長さ140cm×幅51cm×厚さ80cm、充填密
度が788kgs/m3の綿ベール(実施例6,7)を製造した。
尚、該綿ベールの包製には麻袋を用い、スチールバンド
8本掛けとした。
比較のため、油剤の水性乳化液を付着させることなく
繰綿をそのまま用いて綿ベール(比較例8)を製造し
た。
各例いずれも5俵づつの綿ベールを製造した。かくし
て製造した綿ベールを20℃×65%RHで120日間放置した
後、開俵して、麻袋やスチールベルトによる包製の外力
を除去した。
そして以下、試験区分2の場合と同様にして測定又は
評価し、その結果を第7表に示した。尚、開俵後に測定
した水分率は20℃×65%RHで測定したもので、公定水分
率である。
・試験区分5(実施例8) アップランド綿花を繰綿工程へ供して得た試験区分4
の繰綿に、第4表に示す油剤(H)を原液のまま、該油
剤の該繰綿に対する付着量が0.60重量%となるようにス
プレー給油した。
そして以下、熱風乾燥することなく、油剤を付着させ
た繰綿を用い、試験区分4の場合と同様にして綿ベール
(実施例8)を製造した。
かくして製造した5俵の綿ベールにつき、更に以下試
験区分4の場合と同様にして測定又は評価し、その結果
を第7表に示した。
<発明の効果> 各表の結果からも明らかなように、以上説明した本発
明には、綿花及び該綿花から得られる繰綿には望ましく
ない各種の特性があるにもかかわらず、圧縮充填及び製
俵されている繰綿の吸湿性及び放湿性が小さく、したが
って環境の温湿度変化に対して水分率の変化が小さいと
いう効果があり、また保管中や輸送中においても圧縮充
填時の性状を維持することができるという効果がある。
加えて本発明には、製俵時の圧縮充填性に優れ、また開
俵後の圧縮回復性に優れるという効果がある。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】採取した綿花を繰綿工程へ供して繰綿を得
    た後、該繰綿を圧縮充填及び製俵することにより綿ベー
    ルを製造する方法において、該綿花又は該繰綿に下記の
    式で示されるポリオルガノシロキサンを対繰綿で0.03〜
    2.0重量%となるように付着させると共に、該ポリオル
    ガノシロキサンを付着させる工程及び/又はその前後の
    工程で該綿花又は該繰綿の水分率を圧縮充填及び製俵す
    る繰綿の水分率が6.0〜8.5%となるように調整すること
    を特徴とする綿ベールの製造方法。 式:T1OAaBbT2 [但し、上記の式において、AとBとはブロック状又は
    ランダム状に結合しており、A、B、T1、T2、a及びb
    は下記の通りである。 A; で示されるジメチルシロキサン単位。 B; で示される変性シロキサン単位。 {X、Yは、炭素数2〜18のアルキル基、芳香族炭化水
    素基、アラルキル基、−(CH2−O−R3、−(CH2
    −Si(CH3(OR43-g −(CH2−N(R7−(CH2−N (R10・Z から選ばれる有機基、又は水素。 (R3は、水素、炭素数1〜18のアルキル基、又は炭素数
    1〜18のアルカノイル基。R4,R6,R10は、炭素数1〜3
    のアルキル基。R5,R7,R8,R9は、水素、又は炭素数1〜
    3のアルキル基。R11は炭素数1〜17のアルキル基。Z
    はアニオン基。 e,f,h,j,m,n,p,q,r,tは2又は3。 g,k,uは0〜3の整数。) R1は、水素又はメチル基。} T1,T2;−Si(CH3(OR23-d、−Si(CH3、−Si
    H(CH3、又は−Hで示されるポリシロキサン末端
    基。 {R2は炭素数1〜3のアルキル基。dは0〜3の整
    数。} a;10〜2000の整数。 b;0又はb≦2aを満足する整数。]
  2. 【請求項2】ポリオルガノシロキサンの水性乳化液をス
    プレーして該ポリオルガノシロキサンを対繰綿で0.03〜
    2.0重量%となるように付着させる請求項1記載の綿ベ
    ールの製造方法。
  3. 【請求項3】繰綿をその充填密度が600〜800kgs/m3とな
    るように圧縮充填及び製俵する請求項1又は2記載の綿
    ベールの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の製造方法によっ
    て得られる綿ベール。
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