JP2561805B2 - 果実の皮剥き装置 - Google Patents
果実の皮剥き装置Info
- Publication number
- JP2561805B2 JP2561805B2 JP6103310A JP10331094A JP2561805B2 JP 2561805 B2 JP2561805 B2 JP 2561805B2 JP 6103310 A JP6103310 A JP 6103310A JP 10331094 A JP10331094 A JP 10331094A JP 2561805 B2 JP2561805 B2 JP 2561805B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fruit
- fork
- peeling
- piercing
- turret plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安全性の高い果実の皮
剥き装置に関するもので、例えば、干柿生産農家等にお
いて大量の柿の皮を剥くのに適したものである。
剥き装置に関するもので、例えば、干柿生産農家等にお
いて大量の柿の皮を剥くのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、干柿生産農家等において大量の
柿の皮を剥く場合、手作業で剥いていては非能率であ
り、作業者に苦痛を与えることになるため、皮剥き作業
を能率よくかつ労力を軽減するための機械が各種提案さ
れている。しかし、何れも皮剥きの準備作業として手作
業により果実をフォークに突き刺し、フォークと共に果
実を回転駆動しながら果実の周面に沿って刃物を当てな
がら皮を剥くものであるため、まだ作業能率改善の余地
が残されている。しかも、フォークは先端部が鋭く尖っ
ているため、これに手作業により果実を突き刺そうとす
るとき手元が狂ってフォークに触れたりして、思わぬ怪
我をするなど危険を伴う。
柿の皮を剥く場合、手作業で剥いていては非能率であ
り、作業者に苦痛を与えることになるため、皮剥き作業
を能率よくかつ労力を軽減するための機械が各種提案さ
れている。しかし、何れも皮剥きの準備作業として手作
業により果実をフォークに突き刺し、フォークと共に果
実を回転駆動しながら果実の周面に沿って刃物を当てな
がら皮を剥くものであるため、まだ作業能率改善の余地
が残されている。しかも、フォークは先端部が鋭く尖っ
ているため、これに手作業により果実を突き刺そうとす
るとき手元が狂ってフォークに触れたりして、思わぬ怪
我をするなど危険を伴う。
【0003】そこで本出願人は、開放溝を有する果実受
け部材と、果実受け部材の開放溝を貫いて移動可能に設
けられていて、果実受け部材に載せられている果実を上
記開放溝を貫いて突き刺すことができるフォークと、フ
ォークが果実を突き刺す動作に連動して果実をフォーク
の反対側から押える果実押えと、フォークが果実を突き
刺した状態で、フォークを果実受け部材の開放溝から逃
し皮剥き機構部に移動させる移動部材と、フォークが皮
剥き機構部に移動させられた状態でフォークを回転駆動
して果実を回転駆動する回転駆動源とを有し、上記フォ
ークは、果実の皮剥き終了後果実受け部材の開放溝に沿
って戻り、次に開放溝から抜け出るようにした果実の皮
剥き装置を発明し、先に特許出願した。特願平5−39
443号にかかる発明がそれである。
け部材と、果実受け部材の開放溝を貫いて移動可能に設
けられていて、果実受け部材に載せられている果実を上
記開放溝を貫いて突き刺すことができるフォークと、フ
ォークが果実を突き刺す動作に連動して果実をフォーク
の反対側から押える果実押えと、フォークが果実を突き
刺した状態で、フォークを果実受け部材の開放溝から逃
し皮剥き機構部に移動させる移動部材と、フォークが皮
剥き機構部に移動させられた状態でフォークを回転駆動
して果実を回転駆動する回転駆動源とを有し、上記フォ
ークは、果実の皮剥き終了後果実受け部材の開放溝に沿
って戻り、次に開放溝から抜け出るようにした果実の皮
剥き装置を発明し、先に特許出願した。特願平5−39
443号にかかる発明がそれである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記先行発明によれ
ば、作業者は果実受け部材に果実を載せるだけでよく、
果実をフォークに突き刺したり、フォークから抜き取っ
たりする作業は自動的に行うため、果実の皮剥きを能率
的にかつ安全に行うことができる。しかし、上記先行発
明にもまだ改良の余地が残っている。すなわち、フォー
クは果実を突き刺す位置と皮剥き機構部との間で往復移
動するため、フォークが復動する時間が無駄になり、能
率を高めるには限界がある。
ば、作業者は果実受け部材に果実を載せるだけでよく、
果実をフォークに突き刺したり、フォークから抜き取っ
たりする作業は自動的に行うため、果実の皮剥きを能率
的にかつ安全に行うことができる。しかし、上記先行発
明にもまだ改良の余地が残っている。すなわち、フォー
クは果実を突き刺す位置と皮剥き機構部との間で往復移
動するため、フォークが復動する時間が無駄になり、能
率を高めるには限界がある。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、複数個のフォークを用
いてこれを一方向にのみ移動させるようにし、一つのフ
ォークで果実を突き刺して皮剥き機構部に移動するのと
同時に別のフォークが果実突き刺し位置にきて果実を突
き刺すようにし、一方、皮剥き機構部では、皮剥きが終
了してフォークが抜取り部に向かって移動すると同時に
別のフォークが来て皮剥き動作が行われるようにするこ
とにより、より一層皮剥きの能率化を図ることができる
果実の皮剥き装置を提供することを目的とする。
解消するためになされたもので、複数個のフォークを用
いてこれを一方向にのみ移動させるようにし、一つのフ
ォークで果実を突き刺して皮剥き機構部に移動するのと
同時に別のフォークが果実突き刺し位置にきて果実を突
き刺すようにし、一方、皮剥き機構部では、皮剥きが終
了してフォークが抜取り部に向かって移動すると同時に
別のフォークが来て皮剥き動作が行われるようにするこ
とにより、より一層皮剥きの能率化を図ることができる
果実の皮剥き装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、一方向に一定角度ずつ間
歇的に回転駆動され位置決めされるターレット板と、こ
のターレット板に複数個設けられていて果実を突き刺す
ことができるフォークとを設け、ターレット板の位置決
め状態で、一つのフォークは果実突き刺し機構と連携
し、別の一つのフォークは突き刺した果実を回転駆動し
て皮を剥くための果実回転機構に連携し、さらに別の一
つのフォークは突き刺した果実をフォークから脱落させ
る抜取り機構に連携するように各フォークをターレット
板に位置決めし、上記果実突き刺し機構、果実回転機
構、抜取り機構をターレット板の回転方向にこの順に配
置したことを特徴とする。
めに、請求項1記載の発明は、一方向に一定角度ずつ間
歇的に回転駆動され位置決めされるターレット板と、こ
のターレット板に複数個設けられていて果実を突き刺す
ことができるフォークとを設け、ターレット板の位置決
め状態で、一つのフォークは果実突き刺し機構と連携
し、別の一つのフォークは突き刺した果実を回転駆動し
て皮を剥くための果実回転機構に連携し、さらに別の一
つのフォークは突き刺した果実をフォークから脱落させ
る抜取り機構に連携するように各フォークをターレット
板に位置決めし、上記果実突き刺し機構、果実回転機
構、抜取り機構をターレット板の回転方向にこの順に配
置したことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明のように、循環機構に
よって循環させられる複数個の果実受け部材を設け、果
実突き刺し機構と連携するフォークが果実受け部材上の
果実を突き刺すようにしてもよい。請求項3記載の発明
のように、果実突き刺し機構の動作に同期しかつ果実突
き刺し機構と連携するフォークの動作と逆向きに動作し
て果実を押さえる果実押さえ機構を設けてもよい。請求
項4記載の発明のように、果実突き刺し機構と果実押さ
え機構が、一体回転するカムによりそれぞれ駆動される
ようにしてもよい。請求項5記載の発明のように、各フ
ォークは従動歯車を一体に有し、皮剥き位置にあるフォ
ークの従動歯車と果実回転機構の駆動歯車とを噛み合わ
せることによって果実回転機構とフォークとの連携をと
るようにしてもよい。
よって循環させられる複数個の果実受け部材を設け、果
実突き刺し機構と連携するフォークが果実受け部材上の
果実を突き刺すようにしてもよい。請求項3記載の発明
のように、果実突き刺し機構の動作に同期しかつ果実突
き刺し機構と連携するフォークの動作と逆向きに動作し
て果実を押さえる果実押さえ機構を設けてもよい。請求
項4記載の発明のように、果実突き刺し機構と果実押さ
え機構が、一体回転するカムによりそれぞれ駆動される
ようにしてもよい。請求項5記載の発明のように、各フ
ォークは従動歯車を一体に有し、皮剥き位置にあるフォ
ークの従動歯車と果実回転機構の駆動歯車とを噛み合わ
せることによって果実回転機構とフォークとの連携をと
るようにしてもよい。
【0008】
【作用】ターレット板が一定角度ずつ回転するごとに、
複数のフォークがそれぞれ果実突き刺し機構、果実回転
機構、抜取り機構に連携し、各フォークがそれぞれの場
所で同時に定められた動作を行う。一つの果実に着目す
ると、果実突き刺し位置で一つのフォークに突き刺され
ると、ターレット板が一定角度回転して果実回転機構部
に至り、ここで果実回転機構により回転駆動されて皮が
剥かれ、さらにターレット板が一定角度回転して抜取り
部に至り、ここでフォークから脱落し、一連の自動皮剥
き動作が終了することになる。抜取り部で果実が抜き取
られたフォークは、ターレット板が一定角度回転するこ
とにより再び果実突き刺し機構で果実突き刺し動作に供
されることになる。作業者は皮を剥こうとする果実を果
実受け部材に載せるだけでよい。
複数のフォークがそれぞれ果実突き刺し機構、果実回転
機構、抜取り機構に連携し、各フォークがそれぞれの場
所で同時に定められた動作を行う。一つの果実に着目す
ると、果実突き刺し位置で一つのフォークに突き刺され
ると、ターレット板が一定角度回転して果実回転機構部
に至り、ここで果実回転機構により回転駆動されて皮が
剥かれ、さらにターレット板が一定角度回転して抜取り
部に至り、ここでフォークから脱落し、一連の自動皮剥
き動作が終了することになる。抜取り部で果実が抜き取
られたフォークは、ターレット板が一定角度回転するこ
とにより再び果実突き刺し機構で果実突き刺し動作に供
されることになる。作業者は皮を剥こうとする果実を果
実受け部材に載せるだけでよい。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる果
実の皮剥き装置の実施例について説明する。まず、装置
の概要を説明する。図1において、基台3の上面部分に
は複数の果実受け部材5が長円形の軌跡を描いて後述の
循環機構によって反時計方向に循環するように設けられ
ている。果実受け部材5は果実を載せて搬送するための
もので、一定の間隔で設けられている。図4ないし図6
にも示すように、各果実受け部材5は果実1(例えば、
柿)のへた側に突出している蔓に対する逃げとなる開放
溝23を有すると共に、果実受け部材5に載せられた果
実1を四方から押さえるための押圧部材100を有して
なる。押圧部材100は、果実受け部材5から立ち上が
ったコイルばねなどからなる弾性体101の先端部に取
付けられている。上記開放溝23は果実受け部材5の中
央部から一側部にかけて比較的幅広に形成されている。
実の皮剥き装置の実施例について説明する。まず、装置
の概要を説明する。図1において、基台3の上面部分に
は複数の果実受け部材5が長円形の軌跡を描いて後述の
循環機構によって反時計方向に循環するように設けられ
ている。果実受け部材5は果実を載せて搬送するための
もので、一定の間隔で設けられている。図4ないし図6
にも示すように、各果実受け部材5は果実1(例えば、
柿)のへた側に突出している蔓に対する逃げとなる開放
溝23を有すると共に、果実受け部材5に載せられた果
実1を四方から押さえるための押圧部材100を有して
なる。押圧部材100は、果実受け部材5から立ち上が
ったコイルばねなどからなる弾性体101の先端部に取
付けられている。上記開放溝23は果実受け部材5の中
央部から一側部にかけて比較的幅広に形成されている。
【0010】図1において、装置本体の右側面には、刃
物68を有してなる皮剥き機構4とへた取り刃96が設
けられている。基台3の前側右端寄りの部分には、あと
で詳細に説明するように、果実受け部材5上の果実を下
側から突き刺す果実突き刺し機構と、フォークで果実を
突き刺す動作に同期して果実押え80が果実を上方から
押え、フォークによる果実の突き刺し動作を補助する果
実押さえ機構22が設けられ、また、基台3には、フォ
ークが果実を突き刺した状態で皮剥き機構4まで移動す
るのを許容する逃げ溝92が形成されている。フォーク
に突き刺されて皮剥き機構4に至った果実は、後述の果
実回転機構によりフォークがその軸線の回りに回転駆動
されることにより回転駆動され、かつ、皮剥き機構4の
刃物68が果実の表面に沿い円弧を描いて移動すること
により皮が剥かれる。皮剥きが終了すると上記フォーク
は果実を突き刺したまま装置本体の逃げ溝99から装置
本体内に入り、装置本体内の抜取り機構部でフォークか
ら果実が抜き取られる。抜き取られた果実は外部の篭な
どに溜められる。フォークは複数個設けられ、以上説明
した果実突き刺し、皮剥き、抜取りの各動作が同時に同
期して行われる。
物68を有してなる皮剥き機構4とへた取り刃96が設
けられている。基台3の前側右端寄りの部分には、あと
で詳細に説明するように、果実受け部材5上の果実を下
側から突き刺す果実突き刺し機構と、フォークで果実を
突き刺す動作に同期して果実押え80が果実を上方から
押え、フォークによる果実の突き刺し動作を補助する果
実押さえ機構22が設けられ、また、基台3には、フォ
ークが果実を突き刺した状態で皮剥き機構4まで移動す
るのを許容する逃げ溝92が形成されている。フォーク
に突き刺されて皮剥き機構4に至った果実は、後述の果
実回転機構によりフォークがその軸線の回りに回転駆動
されることにより回転駆動され、かつ、皮剥き機構4の
刃物68が果実の表面に沿い円弧を描いて移動すること
により皮が剥かれる。皮剥きが終了すると上記フォーク
は果実を突き刺したまま装置本体の逃げ溝99から装置
本体内に入り、装置本体内の抜取り機構部でフォークか
ら果実が抜き取られる。抜き取られた果実は外部の篭な
どに溜められる。フォークは複数個設けられ、以上説明
した果実突き刺し、皮剥き、抜取りの各動作が同時に同
期して行われる。
【0011】上記各動作が同時に行われたあと、フォー
クが次の動作位置に移動するのに同期して各果実受け部
材5はその取付け間隔と同じ距離ずつ間歇的に搬送され
る。
クが次の動作位置に移動するのに同期して各果実受け部
材5はその取付け間隔と同じ距離ずつ間歇的に搬送され
る。
【0012】次に、各部の詳細な構成を説明する。ま
ず、果実受け部材5の循環機構について説明する。図4
において、基台3上には一対の同一径のスプロケット1
8,19が左右に、かつ、水平面内において回転可能に
支持されている。スプロケット18,19間には無端の
チェーン8が掛けられている。チェーン8の外周側には
一定の間隔で果実受け部材5が連結部材9を介して連結
されている。スプロケット18,19の一方が駆動用、
他方が従動用であり、駆動用スプロケットが図示されな
いモータにより間歇的に一定角度(図示の例では90
°)回転駆動されることにより、各果実受け部材5が長
円形を描きながら間歇的に搬送される。果実受け部材5
の直線移動部には直線状のガイドレール25,25が、
スプロケット18,19と同心の円弧に沿った移動部に
は円弧状のガイドレール26,26が固定され、果実受
け部材5の外側部下面がこれらのガイドレール25,2
6でガイドされる。
ず、果実受け部材5の循環機構について説明する。図4
において、基台3上には一対の同一径のスプロケット1
8,19が左右に、かつ、水平面内において回転可能に
支持されている。スプロケット18,19間には無端の
チェーン8が掛けられている。チェーン8の外周側には
一定の間隔で果実受け部材5が連結部材9を介して連結
されている。スプロケット18,19の一方が駆動用、
他方が従動用であり、駆動用スプロケットが図示されな
いモータにより間歇的に一定角度(図示の例では90
°)回転駆動されることにより、各果実受け部材5が長
円形を描きながら間歇的に搬送される。果実受け部材5
の直線移動部には直線状のガイドレール25,25が、
スプロケット18,19と同心の円弧に沿った移動部に
は円弧状のガイドレール26,26が固定され、果実受
け部材5の外側部下面がこれらのガイドレール25,2
6でガイドされる。
【0013】図2,図3において、装置本体内には垂直
な基板11とその背後に補助基板11aが左右方向に向
けて固定されており、これら基板11と補助基板11a
を貫きかつ適宜の軸受を介して回転軸12が支持されて
いる。基板11の前面側に突出した回転軸12の前端部
には正方形の四隅を斜めに切り落した形のターレット板
10が一体に連結され、ターレット板10は基板11と
平行な垂直面内で回転軸12と共に回転可能となってい
る。補助基板11aの背面側に突出した回転軸12の後
端部には間歇回転板14が一体に連結されている。間歇
回転板14は、図8に示すように外側から回転軸12に
向かう4個の溝15を周方向に等間隔に有すると共に、
これらの溝15間に円弧凹面16を有している。
な基板11とその背後に補助基板11aが左右方向に向
けて固定されており、これら基板11と補助基板11a
を貫きかつ適宜の軸受を介して回転軸12が支持されて
いる。基板11の前面側に突出した回転軸12の前端部
には正方形の四隅を斜めに切り落した形のターレット板
10が一体に連結され、ターレット板10は基板11と
平行な垂直面内で回転軸12と共に回転可能となってい
る。補助基板11aの背面側に突出した回転軸12の後
端部には間歇回転板14が一体に連結されている。間歇
回転板14は、図8に示すように外側から回転軸12に
向かう4個の溝15を周方向に等間隔に有すると共に、
これらの溝15間に円弧凹面16を有している。
【0014】上記基板11と補助基板11aを貫きかつ
適宜の軸受を介してモータ20の出力軸21が上記回転
軸12と並行に支持されている。出力軸21には、補助
基板11aの背面側において駆動輪27が一体に結合さ
れている。駆動輪27は上記間歇回転板14に隣接して
おり、背面側に出力軸21と同心の円弧状の突堤28と
駆動ピン30とを有している。上記突堤28の外周面は
間歇回転板14の円弧凹面16と同一の曲率半径を有
し、この円弧凹面16と軽く接することができる。突堤
28は駆動ピン30の取付部の前後が切欠部29になっ
ている。前記モータ20は、指令信号によって駆動さ
れ、その出力軸21が1回転して停止する。出力軸21
と共に駆動輪27も図8において時計方向に1回転し、
その間に駆動ピン30が間歇回転板14の一つの溝15
に侵入して間歇回転板14を反時計方向に押し回す。間
歇回転板14及びこれと一体のターレット板10が90
°回転すると駆動ピン30は間歇回転板14の溝15か
ら抜け出し、続いて突堤28の外周面が上記円弧凹面1
6に軽く接して間歇回転板14の回転を阻止する。この
ようにして間歇回転板14とターレット板10は90°
ずつ一方向に(ターレット板10は図2において時計方
向に)間歇的に回転駆動されかつ位置決めされる。間歇
回転板14と駆動輪27は、ゼネバ機構と称する周知の
機構である。
適宜の軸受を介してモータ20の出力軸21が上記回転
軸12と並行に支持されている。出力軸21には、補助
基板11aの背面側において駆動輪27が一体に結合さ
れている。駆動輪27は上記間歇回転板14に隣接して
おり、背面側に出力軸21と同心の円弧状の突堤28と
駆動ピン30とを有している。上記突堤28の外周面は
間歇回転板14の円弧凹面16と同一の曲率半径を有
し、この円弧凹面16と軽く接することができる。突堤
28は駆動ピン30の取付部の前後が切欠部29になっ
ている。前記モータ20は、指令信号によって駆動さ
れ、その出力軸21が1回転して停止する。出力軸21
と共に駆動輪27も図8において時計方向に1回転し、
その間に駆動ピン30が間歇回転板14の一つの溝15
に侵入して間歇回転板14を反時計方向に押し回す。間
歇回転板14及びこれと一体のターレット板10が90
°回転すると駆動ピン30は間歇回転板14の溝15か
ら抜け出し、続いて突堤28の外周面が上記円弧凹面1
6に軽く接して間歇回転板14の回転を阻止する。この
ようにして間歇回転板14とターレット板10は90°
ずつ一方向に(ターレット板10は図2において時計方
向に)間歇的に回転駆動されかつ位置決めされる。間歇
回転板14と駆動輪27は、ゼネバ機構と称する周知の
機構である。
【0015】上記ターレット板10の前面側には4個の
フォーク41がそれぞれ回転軸42と一体に取付けられ
ている。各回転軸42はターレット板10の各側縁部に
沿い、かつ、ターレット板10の各角部に配置され、全
体として逆卍状に配置されている。ターレット板10は
図2では時計方向に90°ずつ間歇的に回転駆動され、
後述の位置決め機構により図2に示す態様で位置決めさ
れる。この位置決め態様で、左上のフォーク41は上向
きになっていて果実突き刺し機構6と連携し、右上のフ
ォーク41は右向きになっていて果実回転機構17と連
携し、右下のフォーク41は下向きになっていて待機位
置をとり、左下のフォーク41は左向きになっていて抜
取り機構7と連携している。果実突き刺し機構6、果実
回転機構17、抜取り機構7はターレット板10の回転
方向にこの順に配置されている。上記各回転軸42は、
ターレット板10に固定されたそれぞれ一対の軸受ハウ
ジング43,43及びこれら軸受ハウジング43,43
に保持された軸受によって軸線方向に摺動可能かつ軸線
の回りに回転可能に支持されている。各回転軸42のフ
ォーク41取付部を先端側とすると、後端部には従動歯
車44が結合されている。
フォーク41がそれぞれ回転軸42と一体に取付けられ
ている。各回転軸42はターレット板10の各側縁部に
沿い、かつ、ターレット板10の各角部に配置され、全
体として逆卍状に配置されている。ターレット板10は
図2では時計方向に90°ずつ間歇的に回転駆動され、
後述の位置決め機構により図2に示す態様で位置決めさ
れる。この位置決め態様で、左上のフォーク41は上向
きになっていて果実突き刺し機構6と連携し、右上のフ
ォーク41は右向きになっていて果実回転機構17と連
携し、右下のフォーク41は下向きになっていて待機位
置をとり、左下のフォーク41は左向きになっていて抜
取り機構7と連携している。果実突き刺し機構6、果実
回転機構17、抜取り機構7はターレット板10の回転
方向にこの順に配置されている。上記各回転軸42は、
ターレット板10に固定されたそれぞれ一対の軸受ハウ
ジング43,43及びこれら軸受ハウジング43,43
に保持された軸受によって軸線方向に摺動可能かつ軸線
の回りに回転可能に支持されている。各回転軸42のフ
ォーク41取付部を先端側とすると、後端部には従動歯
車44が結合されている。
【0016】各回転軸42には所定の間隔をおいて一対
のカラー46,46が回転軸42に対して回転可能に、
しかし、回転軸42と共に軸線方向に移動可能に取付け
られており、これらのカラー46,46によって従動部
材47が挾み込まれている。従動部材47に対して回転
軸42は回転可能である。従動部材47は突起47aを
有し、突起47aは、ターレット板10に形成された長
孔45を空間的余裕をもって貫通し、ターレット板10
の背面側に突出している。長孔45の範囲内で突起47
aが移動することにより回転軸42及びフォーク41が
軸線方向に進退することができるが、通常はターレット
板10に支持体48を介して保持されたノックピン50
が上記従動部材47に形成された孔に嵌入することによ
り、フォーク41が進出した状態で暫定的に位置決めさ
れている。この実施例では回転軸42は何ら付勢されて
いないが、必要なら後退する向きに小さな力で付勢して
もよい。
のカラー46,46が回転軸42に対して回転可能に、
しかし、回転軸42と共に軸線方向に移動可能に取付け
られており、これらのカラー46,46によって従動部
材47が挾み込まれている。従動部材47に対して回転
軸42は回転可能である。従動部材47は突起47aを
有し、突起47aは、ターレット板10に形成された長
孔45を空間的余裕をもって貫通し、ターレット板10
の背面側に突出している。長孔45の範囲内で突起47
aが移動することにより回転軸42及びフォーク41が
軸線方向に進退することができるが、通常はターレット
板10に支持体48を介して保持されたノックピン50
が上記従動部材47に形成された孔に嵌入することによ
り、フォーク41が進出した状態で暫定的に位置決めさ
れている。この実施例では回転軸42は何ら付勢されて
いないが、必要なら後退する向きに小さな力で付勢して
もよい。
【0017】ターレット板10の上下左右の各辺の中央
部には位置決め板35が固着されているが、図2ではタ
ーレット板10の下辺に固着された位置決め板35のみ
が図示されている。図2において、位置決め板35の下
端面には逆V字状の凹部36が設けられている。前記基
板11の前面下縁部には従動部材37が適宜のガイド手
段により上下方向に移動可能に取付けられている。従動
部材37は、図3に示すように前側に向かう立上り部3
7aとこれに続くくさび部材38を一体に有し、また、
カムフォロワ34を有している。上記くさび部材38の
上端面は逆V字状の突部となっていて上記位置決め板3
5の凹部36に下側から対向している。従動部材37は
ばね40によって上方に向かって付勢されているが、前
記モータ20の出力軸21に結合されたカム31のカム
面に上記カムフォロワ34が当接することにより、上記
付勢力による従動部材37の移動が規制されるようにな
っている。
部には位置決め板35が固着されているが、図2ではタ
ーレット板10の下辺に固着された位置決め板35のみ
が図示されている。図2において、位置決め板35の下
端面には逆V字状の凹部36が設けられている。前記基
板11の前面下縁部には従動部材37が適宜のガイド手
段により上下方向に移動可能に取付けられている。従動
部材37は、図3に示すように前側に向かう立上り部3
7aとこれに続くくさび部材38を一体に有し、また、
カムフォロワ34を有している。上記くさび部材38の
上端面は逆V字状の突部となっていて上記位置決め板3
5の凹部36に下側から対向している。従動部材37は
ばね40によって上方に向かって付勢されているが、前
記モータ20の出力軸21に結合されたカム31のカム
面に上記カムフォロワ34が当接することにより、上記
付勢力による従動部材37の移動が規制されるようにな
っている。
【0018】上記カム31のカム面は、図9に示すよう
に約90°にわたる大径円弧部32と、それ以外の小径
円弧部33からなる。図2に示す状態では、カム31の
大径円弧部32にカムフォロワ34が当接することによ
り従動部材37が付勢力に抗して押し下げられ、くさび
部材38の上端面が位置決め板35の凹部36から下側
に逃げている。従って、この状態ではターレット板10
が回転することができる。しかし、カム31が回転して
その大径円弧部32からカムフォロワ34が逃げると、
従動部材37はその付勢力により上昇してくさび部材3
8の逆V字状の突部が位置決め板35の逆V字状凹部3
6に嵌まり、ターレット板10を位置決めする。このと
きカムフォロワ34とカム31の小径円弧部33との間
には隙間が生じている。このようにして、ターレット板
10は90°ごとの回転位置で、位置決め板35とくさ
び部材38との嵌まりあいにより位置決めされる。
に約90°にわたる大径円弧部32と、それ以外の小径
円弧部33からなる。図2に示す状態では、カム31の
大径円弧部32にカムフォロワ34が当接することによ
り従動部材37が付勢力に抗して押し下げられ、くさび
部材38の上端面が位置決め板35の凹部36から下側
に逃げている。従って、この状態ではターレット板10
が回転することができる。しかし、カム31が回転して
その大径円弧部32からカムフォロワ34が逃げると、
従動部材37はその付勢力により上昇してくさび部材3
8の逆V字状の突部が位置決め板35の逆V字状凹部3
6に嵌まり、ターレット板10を位置決めする。このと
きカムフォロワ34とカム31の小径円弧部33との間
には隙間が生じている。このようにして、ターレット板
10は90°ごとの回転位置で、位置決め板35とくさ
び部材38との嵌まりあいにより位置決めされる。
【0019】次に、前記果実突き刺し機構6を具体的に
説明する。図2において、基板11の左下方にはフォー
ク移動カム52と果実押さえ移動カム60が共通の軸5
1によって一体回転可能に取付けられている。図7に示
すように、フォーク移動カム52は約半周にわたる近心
円弧部52aと、順次中心からの距離が大きくなる押圧
カム面53と、押圧カム面53の最大径部から急激に近
心円弧部52aに至る降下面54とを有してなる。一
方、果実押さえ移動カム60はハート形をしており、ハ
ートの谷間に相当する近心部61と、軸51と同心の遠
心円弧部62とを有してなる。図2,図7に示すよう
に、フォーク移動カム52の上面側には、T形レバー8
1の脚部84に設けられているカムフォロワ55が当接
し、フォーク移動カム52の右側面側にはレバー57に
設けられているカムフォロワ56が当接している。レバ
ー57は後述の抜取り機構7の一部を構成している。果
実押さえ移動カム60の下面がわには、ロッド77に取
付けられたカムフォロワ76が当接している。
説明する。図2において、基板11の左下方にはフォー
ク移動カム52と果実押さえ移動カム60が共通の軸5
1によって一体回転可能に取付けられている。図7に示
すように、フォーク移動カム52は約半周にわたる近心
円弧部52aと、順次中心からの距離が大きくなる押圧
カム面53と、押圧カム面53の最大径部から急激に近
心円弧部52aに至る降下面54とを有してなる。一
方、果実押さえ移動カム60はハート形をしており、ハ
ートの谷間に相当する近心部61と、軸51と同心の遠
心円弧部62とを有してなる。図2,図7に示すよう
に、フォーク移動カム52の上面側には、T形レバー8
1の脚部84に設けられているカムフォロワ55が当接
し、フォーク移動カム52の右側面側にはレバー57に
設けられているカムフォロワ56が当接している。レバ
ー57は後述の抜取り機構7の一部を構成している。果
実押さえ移動カム60の下面がわには、ロッド77に取
付けられたカムフォロワ76が当接している。
【0020】上記T形レバー81は上部水平辺の左端部
が軸83を中心に垂直面内で回転可能に基板11に取付
けられており、ばね82で時計方向に付勢され、この付
勢力によって上記カムフォロワ55がフォーク移動カム
52に当接している。T形レバー81には上部水平辺の
右端部にローラ85が設けられている。ローラ85はタ
ーレット板10の左上にある上向きの前記回転軸42か
らターレット板10の窓孔45を貫いて背後に突出した
突起47a(図3参照)の下側に位置し、カム54によ
ってカムフォロワ55が押し上げられると上記突起47
aも押し上げられ、突起47aを挾み込む一対のカラー
46,46を介して回転軸42及びこれと一体のフォー
ク41が上昇するようになっている。
が軸83を中心に垂直面内で回転可能に基板11に取付
けられており、ばね82で時計方向に付勢され、この付
勢力によって上記カムフォロワ55がフォーク移動カム
52に当接している。T形レバー81には上部水平辺の
右端部にローラ85が設けられている。ローラ85はタ
ーレット板10の左上にある上向きの前記回転軸42か
らターレット板10の窓孔45を貫いて背後に突出した
突起47a(図3参照)の下側に位置し、カム54によ
ってカムフォロワ55が押し上げられると上記突起47
aも押し上げられ、突起47aを挾み込む一対のカラー
46,46を介して回転軸42及びこれと一体のフォー
ク41が上昇するようになっている。
【0021】上記カムフォロワ76が取付けられたロッ
ド77は果実押さえ機構22の一部を構成している。図
2,図5に示すように、ロッド77は適宜のガイド手段
により上下方向に移動可能に保持され、図示されない付
勢手段により上方に付勢されている。図1,図5に示す
ように、ロッド77は前記基台3を貫いて上方に突出
し、ロッド77の上端部からは水平方向のアーム78が
延びており、アーム78の先端部にはローラ79が取付
けられている。上記基台3には上記アーム78を挾んで
一対のガイド軸90,90が立てられており、ガイド軸
90,90はその中間部が固定板93で連結されてい
る。固定板93を貫いてスライド軸94が上下に移動可
能に取付けられており、スライド軸94の下端には果実
押さえ80が一体に取付けられている。果実押さえ80
は、果実受け部材5上の果実1をフォーク41で突き刺
すときに果実1を上から押さえるためのもので、その下
面がわには果実1を安定に押えるための適宜の孔あるい
は凹部を有している。スライド軸94は上昇付勢されて
いるが、果実押さえ80の上に前記ローラ79が当接す
ることにより付勢力による移動が規制されている。
ド77は果実押さえ機構22の一部を構成している。図
2,図5に示すように、ロッド77は適宜のガイド手段
により上下方向に移動可能に保持され、図示されない付
勢手段により上方に付勢されている。図1,図5に示す
ように、ロッド77は前記基台3を貫いて上方に突出
し、ロッド77の上端部からは水平方向のアーム78が
延びており、アーム78の先端部にはローラ79が取付
けられている。上記基台3には上記アーム78を挾んで
一対のガイド軸90,90が立てられており、ガイド軸
90,90はその中間部が固定板93で連結されてい
る。固定板93を貫いてスライド軸94が上下に移動可
能に取付けられており、スライド軸94の下端には果実
押さえ80が一体に取付けられている。果実押さえ80
は、果実受け部材5上の果実1をフォーク41で突き刺
すときに果実1を上から押さえるためのもので、その下
面がわには果実1を安定に押えるための適宜の孔あるい
は凹部を有している。スライド軸94は上昇付勢されて
いるが、果実押さえ80の上に前記ローラ79が当接す
ることにより付勢力による移動が規制されている。
【0022】図2において、上記レバー57は下端部の
軸59を中心に垂直面内で回転可能に基板11に取付け
られており、ばね58で反時計方向に付勢されている。
レバー57の上端部に前記カムフォロワ56が取付けら
れており、上記付勢力によってカムフォロワ56が果実
押さえ移動カム60に当接している。カムフォロワ56
はターレット板10の左下にある左向きの回転軸42か
らターレット板10の窓孔45を貫いて背後に突出した
突起47a(図3参照)の左側に位置し、カム60によ
ってカムフォロワ56が右側に押されると突起47aも
右側に押され、回転軸42及びこれと一体のフォーク4
1が右側に移動するようになっている。
軸59を中心に垂直面内で回転可能に基板11に取付け
られており、ばね58で反時計方向に付勢されている。
レバー57の上端部に前記カムフォロワ56が取付けら
れており、上記付勢力によってカムフォロワ56が果実
押さえ移動カム60に当接している。カムフォロワ56
はターレット板10の左下にある左向きの回転軸42か
らターレット板10の窓孔45を貫いて背後に突出した
突起47a(図3参照)の左側に位置し、カム60によ
ってカムフォロワ56が右側に押されると突起47aも
右側に押され、回転軸42及びこれと一体のフォーク4
1が右側に移動するようになっている。
【0023】図2において、ターレット板10の左下に
左向きに位置しているフォーク41を前後から挾むよう
にして果実係止部材88が取付けられている。図14に
示すように、果実係止部材88は直角に折り曲げられた
板材からなり、この2個を一対にして一定間隔をおいて
配置され、基板11から延びた固定板110に固定され
ている。フォーク41は皮が剥かれた果実2を突き刺し
た状態で一対の果実係止部材88間に侵入し、上記のよ
うにフォーク41が右方に移動すると、果実係止部材8
8は果実2を係止してフォーク41から脱落させるよう
になっている。
左向きに位置しているフォーク41を前後から挾むよう
にして果実係止部材88が取付けられている。図14に
示すように、果実係止部材88は直角に折り曲げられた
板材からなり、この2個を一対にして一定間隔をおいて
配置され、基板11から延びた固定板110に固定され
ている。フォーク41は皮が剥かれた果実2を突き刺し
た状態で一対の果実係止部材88間に侵入し、上記のよ
うにフォーク41が右方に移動すると、果実係止部材8
8は果実2を係止してフォーク41から脱落させるよう
になっている。
【0024】前記果実回転機構17は、図2に示すよう
に、ターレット板10の上縁部に対向させて装置本体に
固定されたモータ86と、このモータ86の出力軸に取
付けられた駆動歯車87とを有してなる。駆動歯車87
は常時回転駆動される。ターレット板10の90°ごと
の回転によってターレット板10の右上に持ち来された
一つの回転軸42の従動歯車44が上記駆動歯車87に
噛み合い、回転軸42、フォーク41及びこのフォーク
41で突き刺されている果実が回転駆動される。この態
位で果実の皮剥きに供される。
に、ターレット板10の上縁部に対向させて装置本体に
固定されたモータ86と、このモータ86の出力軸に取
付けられた駆動歯車87とを有してなる。駆動歯車87
は常時回転駆動される。ターレット板10の90°ごと
の回転によってターレット板10の右上に持ち来された
一つの回転軸42の従動歯車44が上記駆動歯車87に
噛み合い、回転軸42、フォーク41及びこのフォーク
41で突き刺されている果実が回転駆動される。この態
位で果実の皮剥きに供される。
【0025】図10ないし図13は皮剥き機構4の詳細
を示す。図10ないし図13において、垂直に固定され
た基板137には支持板74、138が固定されるとと
もにモータ66が固定されている。モータ66の出力軸
65は水平方向に長く延び出ていて、上記支持板74,
138によって回転自在に支持されている。出力軸65
の先端部には補助板67が一体に設けられ、補助板67
によって刃物68の長手方向の中間部が軸69を中心に
回転可能に支持されている。刃物68はばね73により
回転付勢され、この付勢力により、刃物68の刃先がフ
ォーク41に突き刺された果実の周面に押し当てられる
ようになっている。出力軸65には支持板74,138
間においてソレノイド70が一体に設けられている。ソ
レノイド70のプランジャ71は支持板74に円弧状に
形成された逃げ孔75を貫いて先端に押圧部72を有
し、押圧部72の傾斜面に刃物68の後端部が上記ばね
73の付勢力により当接している。出力軸65はモータ
66内で減速されて略180°の範囲で正逆方向にゆっ
くり回転駆動される。
を示す。図10ないし図13において、垂直に固定され
た基板137には支持板74、138が固定されるとと
もにモータ66が固定されている。モータ66の出力軸
65は水平方向に長く延び出ていて、上記支持板74,
138によって回転自在に支持されている。出力軸65
の先端部には補助板67が一体に設けられ、補助板67
によって刃物68の長手方向の中間部が軸69を中心に
回転可能に支持されている。刃物68はばね73により
回転付勢され、この付勢力により、刃物68の刃先がフ
ォーク41に突き刺された果実の周面に押し当てられる
ようになっている。出力軸65には支持板74,138
間においてソレノイド70が一体に設けられている。ソ
レノイド70のプランジャ71は支持板74に円弧状に
形成された逃げ孔75を貫いて先端に押圧部72を有
し、押圧部72の傾斜面に刃物68の後端部が上記ばね
73の付勢力により当接している。出力軸65はモータ
66内で減速されて略180°の範囲で正逆方向にゆっ
くり回転駆動される。
【0026】図13は刃物68の詳細を示す。刃物68
は全体が箱形に形成され、箱の底に相当する部分の中間
部に刃108が形成され、回転している果実の面に刃1
08を押し当てることにより皮が剥かれ、剥かれた皮は
刃物68の底部に形成された窓孔を通じて反対側に逃げ
る。図示の刃物68の例では、上記の剥かれた皮が逃げ
る通路に立ち上がった形でフラップ109が取付けられ
ている。仮りにフラップ109がないとすれば、剥かれ
た皮が刃物68を支持しているレバー64の方に向か
い、レバー64に引っ掛ったりまとわりついたりするこ
とがある。しかし、フラップ109を設けることによ
り、このような剥かれた皮の引っ掛りやまとわりつきを
防止することができる。
は全体が箱形に形成され、箱の底に相当する部分の中間
部に刃108が形成され、回転している果実の面に刃1
08を押し当てることにより皮が剥かれ、剥かれた皮は
刃物68の底部に形成された窓孔を通じて反対側に逃げ
る。図示の刃物68の例では、上記の剥かれた皮が逃げ
る通路に立ち上がった形でフラップ109が取付けられ
ている。仮りにフラップ109がないとすれば、剥かれ
た皮が刃物68を支持しているレバー64の方に向か
い、レバー64に引っ掛ったりまとわりついたりするこ
とがある。しかし、フラップ109を設けることによ
り、このような剥かれた皮の引っ掛りやまとわりつきを
防止することができる。
【0027】図示の実施例には、図1に示すように、皮
剥き機構4に隣接して果実のへたを除去するへた取り刃
96及びその駆動機構が取付けられている。この駆動機
構は図15に示すように皮剥き機構4に持ち来された果
実のへた95にへた取り刃96を押しつけるためのもの
で、その詳細を図16に示す。図16において、装置本
体の上部からはターレット板10の前方に支持体102
が垂下しており、支持体102の下端部を前後方向に貫
いて回転軸103が支持されている。回転軸103に
は、後端部にレバー104の一端部が、前端部にレバー
105の一端部が固着されている。ターレット板10の
前面の四隅には、ターレット板10が90°ずつ回転す
るごとに上記レバー104の先端部に当接するピン98
が植立されている。回転軸103はターレット板10の
回転軸12よりも上記ピン98の移動軌跡に近い位置に
あり、従って、ピン98はレバー104の先端部に当接
してレバー104を時計方向に所定角度回転させたあと
レバー104との当接が外れるようになっている。
剥き機構4に隣接して果実のへたを除去するへた取り刃
96及びその駆動機構が取付けられている。この駆動機
構は図15に示すように皮剥き機構4に持ち来された果
実のへた95にへた取り刃96を押しつけるためのもの
で、その詳細を図16に示す。図16において、装置本
体の上部からはターレット板10の前方に支持体102
が垂下しており、支持体102の下端部を前後方向に貫
いて回転軸103が支持されている。回転軸103に
は、後端部にレバー104の一端部が、前端部にレバー
105の一端部が固着されている。ターレット板10の
前面の四隅には、ターレット板10が90°ずつ回転す
るごとに上記レバー104の先端部に当接するピン98
が植立されている。回転軸103はターレット板10の
回転軸12よりも上記ピン98の移動軌跡に近い位置に
あり、従って、ピン98はレバー104の先端部に当接
してレバー104を時計方向に所定角度回転させたあと
レバー104との当接が外れるようになっている。
【0028】上記レバー105にはばね106が掛けら
れ、レバー104,105,回転軸103は図16にお
いて反時計方向に回転付勢されている。レバー105の
先端部は連結棒107の一端部に相対回転可能に連結さ
れ、連結棒107の他端部は調整ユニット97を介して
へた取り刃96に連結されている。調整ユニット97は
へた取り刃96の左右方向の位置を微調整するものであ
る。上記ばね106の付勢力でへた取り刃96は連結棒
107を介して図において右方にあり、従って皮剥き機
構4の位置に持ち来された果実1のへた95に押しつけ
られてへた95を切除可能な位置にある。しかし、ター
レット板10の回転に伴って上記のようにレバー104
がピン98により時計方向に所定角度回転させられる
と、回転軸103、レバー105も付勢力に抗してレバ
ー104と一体に時計方向に回転し、連結棒107及び
へた取り刃96が図において左方に移動し、へた取り刃
96が果実1のへた95から一時的に逃げる。ピン98
とレバー104との当接が外れると、へた取り刃96は
ばね106の付勢力で原位置に戻る。このように、へた
取り刃96を一時的に果実から逃すのは、フォーク41
が果実1を突き刺した状態で皮剥き機構4の位置に移動
するとき、果実1がへた取り刃96に当たらないように
するためである。
れ、レバー104,105,回転軸103は図16にお
いて反時計方向に回転付勢されている。レバー105の
先端部は連結棒107の一端部に相対回転可能に連結さ
れ、連結棒107の他端部は調整ユニット97を介して
へた取り刃96に連結されている。調整ユニット97は
へた取り刃96の左右方向の位置を微調整するものであ
る。上記ばね106の付勢力でへた取り刃96は連結棒
107を介して図において右方にあり、従って皮剥き機
構4の位置に持ち来された果実1のへた95に押しつけ
られてへた95を切除可能な位置にある。しかし、ター
レット板10の回転に伴って上記のようにレバー104
がピン98により時計方向に所定角度回転させられる
と、回転軸103、レバー105も付勢力に抗してレバ
ー104と一体に時計方向に回転し、連結棒107及び
へた取り刃96が図において左方に移動し、へた取り刃
96が果実1のへた95から一時的に逃げる。ピン98
とレバー104との当接が外れると、へた取り刃96は
ばね106の付勢力で原位置に戻る。このように、へた
取り刃96を一時的に果実から逃すのは、フォーク41
が果実1を突き刺した状態で皮剥き機構4の位置に移動
するとき、果実1がへた取り刃96に当たらないように
するためである。
【0029】次に、以上説明した実施例の使用方法およ
び動作を説明する。図1,図4に示す複数の果実受け部
材5は図示されないモータの間歇的な駆動によりスプロ
ケット18,19、チェーン8を介して果実受け部材5
の配置間隔分ずつ反時計方向に間歇的に搬送される。そ
こで、果実受け部材5の上に果実1をその蔓89を果実
受け部材5の開放溝23に入れて載せる。果実1は果実
受け部材5とともに間歇的に一定距離ずつ搬送される。
び動作を説明する。図1,図4に示す複数の果実受け部
材5は図示されないモータの間歇的な駆動によりスプロ
ケット18,19、チェーン8を介して果実受け部材5
の配置間隔分ずつ反時計方向に間歇的に搬送される。そ
こで、果実受け部材5の上に果実1をその蔓89を果実
受け部材5の開放溝23に入れて載せる。果実1は果実
受け部材5とともに間歇的に一定距離ずつ搬送される。
【0030】果実受け部材5が一定距離搬送されるのに
同期して、図3に示すモータ20を起動し、その出力軸
21を1回転させる。モータ20の起動により図9に示
すカム31が回転してその大径円弧部32がカムフォロ
ワ34を下方に押し、既に説明したように従動部材37
が付勢力に抗し移動してくさび部材38が位置決め板3
5から逃げ、ターレット板10の回転を許容する。ま
た、上記出力軸21と共に図8に示す駆動輪27が回転
し、既に説明したように駆動ピン30が間歇回転板14
の一つの溝15に嵌まって間歇回転板14を90°回転
させる。間歇回転板14の回転軸12はターレット板1
0の回転軸と共通のため、ターレット板10も4個の回
転軸42及びこれと一体のフォーク41を保持したまま
90°回転する。
同期して、図3に示すモータ20を起動し、その出力軸
21を1回転させる。モータ20の起動により図9に示
すカム31が回転してその大径円弧部32がカムフォロ
ワ34を下方に押し、既に説明したように従動部材37
が付勢力に抗し移動してくさび部材38が位置決め板3
5から逃げ、ターレット板10の回転を許容する。ま
た、上記出力軸21と共に図8に示す駆動輪27が回転
し、既に説明したように駆動ピン30が間歇回転板14
の一つの溝15に嵌まって間歇回転板14を90°回転
させる。間歇回転板14の回転軸12はターレット板1
0の回転軸と共通のため、ターレット板10も4個の回
転軸42及びこれと一体のフォーク41を保持したまま
90°回転する。
【0031】各回転軸42及びこれと一体のフォーク4
1は、それぞれの位置で果実突き刺し動作、果実を回転
駆動して皮を剥く動作、待機、果実をフォークから脱落
させる抜き取り動作を同時に行う。ここではまず果実突
き刺し動作について説明する。ターレット板10の回転
後あるいは回転終了近くにフォーク移動カム52及び果
実押さえ移動カム60の駆動モータが起動され、これら
のカム52,60が図7において時計方向に回転駆動さ
れる。
1は、それぞれの位置で果実突き刺し動作、果実を回転
駆動して皮を剥く動作、待機、果実をフォークから脱落
させる抜き取り動作を同時に行う。ここではまず果実突
き刺し動作について説明する。ターレット板10の回転
後あるいは回転終了近くにフォーク移動カム52及び果
実押さえ移動カム60の駆動モータが起動され、これら
のカム52,60が図7において時計方向に回転駆動さ
れる。
【0032】カム52,60が駆動される前は、図7に
示す回転位置で停止していて、カム52の近心円弧部5
2aにカムフォロワ55が当接し、カム60の近心部6
1にカムフォロワ76が当接している。従って、図2に
示すT形レバー81は付勢力により時計方向に回転し、
そのローラ85がターレット板10の左上に位置してい
る回転軸42の突起47aを押し下げて回転軸42と一
体のフォーク41を下方に後退させている。また、上記
カムフォロワ76を有するロッド77はその付勢力によ
り上昇し、そのローラ79が当接している果実押さえ8
0を付勢力により上昇させている。
示す回転位置で停止していて、カム52の近心円弧部5
2aにカムフォロワ55が当接し、カム60の近心部6
1にカムフォロワ76が当接している。従って、図2に
示すT形レバー81は付勢力により時計方向に回転し、
そのローラ85がターレット板10の左上に位置してい
る回転軸42の突起47aを押し下げて回転軸42と一
体のフォーク41を下方に後退させている。また、上記
カムフォロワ76を有するロッド77はその付勢力によ
り上昇し、そのローラ79が当接している果実押さえ8
0を付勢力により上昇させている。
【0033】カム52,60が上記の位置から回転し始
めると、カムフォロワ76の当接位置はカム60の近心
部61から遠心円弧部62に移行し、ロッド77が押し
下げられ、図5に示すようにそのローラ79が果実押さ
え80を押し下げて果実受け部材5上の果実1を押さえ
る。なお、果実押え80とローラ79間には、果実のサ
イズのばらつきによる果実押え80の移動ストロークの
ばらつきを吸収するばねなどが介装されている。この果
実押さえ80の動作と同時に、カム52が回転すること
によってカムフォロワ55がカム52の押圧カム面53
により押し上げられ、既に説明したように、カムフォロ
ワ55を有するT形レバー81が反時計方向に回転させ
られ、そのローラ85によってターレット板10の左上
にある回転軸42を押し上げる。回転軸42と一体のフ
ォーク41も図5に示すように上昇し、フォーク41
は、基台3の右前側に並ぶ果実受け部材5のうち右端の
果実受け部材5の開放溝23を下側から果実受け部材5
の上側まで貫く。上記のように果実押え80は果実受け
部材5上の果実1を上から押えているため、フォーク4
1は確実に果実1を突き刺す。フォーク41が果実1を
突き刺した位置でノックピン51が回転軸42の従動部
材47に係合し、回転軸42を暫定的に位置決めする。
めると、カムフォロワ76の当接位置はカム60の近心
部61から遠心円弧部62に移行し、ロッド77が押し
下げられ、図5に示すようにそのローラ79が果実押さ
え80を押し下げて果実受け部材5上の果実1を押さえ
る。なお、果実押え80とローラ79間には、果実のサ
イズのばらつきによる果実押え80の移動ストロークの
ばらつきを吸収するばねなどが介装されている。この果
実押さえ80の動作と同時に、カム52が回転すること
によってカムフォロワ55がカム52の押圧カム面53
により押し上げられ、既に説明したように、カムフォロ
ワ55を有するT形レバー81が反時計方向に回転させ
られ、そのローラ85によってターレット板10の左上
にある回転軸42を押し上げる。回転軸42と一体のフ
ォーク41も図5に示すように上昇し、フォーク41
は、基台3の右前側に並ぶ果実受け部材5のうち右端の
果実受け部材5の開放溝23を下側から果実受け部材5
の上側まで貫く。上記のように果実押え80は果実受け
部材5上の果実1を上から押えているため、フォーク4
1は確実に果実1を突き刺す。フォーク41が果実1を
突き刺した位置でノックピン51が回転軸42の従動部
材47に係合し、回転軸42を暫定的に位置決めする。
【0034】前記皮剥き機構4の位置には、ターレット
板10の間歇的な回転により、フォーク41によって突
き刺された果実1が持ち来される。果実突き刺し位置か
ら皮剥き機構4への回転軸42、フォーク41、果実1
の移行は、果実受け部材5の開放溝23及び基台3に形
成された逃げ孔92を経て行われる。回転軸42の上記
移行によりその従動歯車44がモータ86によって回転
駆動されている駆動歯車87に噛み合い、回転軸42に
回転力が伝達され、回転軸42と一体のフォーク41お
よびフォーク41に突き刺されている果実1が回転駆動
される。
板10の間歇的な回転により、フォーク41によって突
き刺された果実1が持ち来される。果実突き刺し位置か
ら皮剥き機構4への回転軸42、フォーク41、果実1
の移行は、果実受け部材5の開放溝23及び基台3に形
成された逃げ孔92を経て行われる。回転軸42の上記
移行によりその従動歯車44がモータ86によって回転
駆動されている駆動歯車87に噛み合い、回転軸42に
回転力が伝達され、回転軸42と一体のフォーク41お
よびフォーク41に突き刺されている果実1が回転駆動
される。
【0035】これと同時に、図10、図11に示すソレ
ノイド70の励磁を解除して刃物68を付勢力により回
転させ、図13に示すように、刃物68の刃先を果実1
の周面に適宜の力で押し当てる。また、これと同時にモ
ータ66が起動されてその出力軸65が比較的低速で略
180°の範囲で回転駆動され、これに伴い刃物68の
刃先が上記果実1の周面に沿って略180°の範囲で移
動するため、果実1の周面の皮が剥かれる。次にソレノ
イド70を励磁し、刃物68を付勢力に抗し回転させて
果実から離間させ、また、モータ66を逆転させて原位
置に戻す。
ノイド70の励磁を解除して刃物68を付勢力により回
転させ、図13に示すように、刃物68の刃先を果実1
の周面に適宜の力で押し当てる。また、これと同時にモ
ータ66が起動されてその出力軸65が比較的低速で略
180°の範囲で回転駆動され、これに伴い刃物68の
刃先が上記果実1の周面に沿って略180°の範囲で移
動するため、果実1の周面の皮が剥かれる。次にソレノ
イド70を励磁し、刃物68を付勢力に抗し回転させて
果実から離間させ、また、モータ66を逆転させて原位
置に戻す。
【0036】なお、図15,図16について説明したと
おり、ターレット板10が回転するときそのピン98が
レバー104を押して一定角度回転させ、この回転力を
回転軸103、レバー105、連結棒107に伝達して
へた取り刃96の直線移動力に変換し、皮剥き機構4へ
の果実の侵入通路からへた取り刃96を退避させる。果
実が皮剥き機構4へ侵入した後はへた取り刃96が原位
置に復帰して果実1のへた95に接し、刃96によって
へた95が切除される。
おり、ターレット板10が回転するときそのピン98が
レバー104を押して一定角度回転させ、この回転力を
回転軸103、レバー105、連結棒107に伝達して
へた取り刃96の直線移動力に変換し、皮剥き機構4へ
の果実の侵入通路からへた取り刃96を退避させる。果
実が皮剥き機構4へ侵入した後はへた取り刃96が原位
置に復帰して果実1のへた95に接し、刃96によって
へた95が切除される。
【0037】ターレット板10の間歇的な回転により、
皮剥き機構4の位置にあったフォーク41は皮が剥かれ
た果実を突き刺したままターレット板10の右下に下向
きの態様で持ち来される。この位置は単なる待機位置で
ある。
皮剥き機構4の位置にあったフォーク41は皮が剥かれ
た果実を突き刺したままターレット板10の右下に下向
きの態様で持ち来される。この位置は単なる待機位置で
ある。
【0038】ターレット板10の間歇的な回転により、
上記待機位置にあったフォーク41は皮が剥かれた果実
を突き刺したままターレット板10の左下に左向きの態
様で持ち来される。この位置は皮が剥かれた果実をフォ
ーク41から抜き取る位置であり、前記レバー57と果
実係止部材88からなる抜取り機構7が既に説明したと
おり作動する。すなわち、ターレット板10の回転によ
り果実を突き刺したフォーク41が図15に示す一対の
果実係止部材88,88間侵入する。この状態で図7に
示すカム52が回転することによりカムフォロワ56が
図2に鎖線56Aで示すように右方に押され、回転軸4
2の従動部材47が鎖線47Aで示すように右方に押さ
れて回転軸42が右方に移動する。このときノックピン
51による従動部材47の暫定的な係止も外れる。回転
軸42と共にフォーク41も右方に移動するのに対し果
実2は係止部材88,88で係止されるため、果実2は
フォーク41から脱落し、図示されない篭などに溜めら
れる。抜取り機構7の位置にある回転軸42及びフォー
ク41は、ターレット板10の次の回転により果実突き
刺し機構6の位置に至り、前述の果実突き刺し動作を行
う。
上記待機位置にあったフォーク41は皮が剥かれた果実
を突き刺したままターレット板10の左下に左向きの態
様で持ち来される。この位置は皮が剥かれた果実をフォ
ーク41から抜き取る位置であり、前記レバー57と果
実係止部材88からなる抜取り機構7が既に説明したと
おり作動する。すなわち、ターレット板10の回転によ
り果実を突き刺したフォーク41が図15に示す一対の
果実係止部材88,88間侵入する。この状態で図7に
示すカム52が回転することによりカムフォロワ56が
図2に鎖線56Aで示すように右方に押され、回転軸4
2の従動部材47が鎖線47Aで示すように右方に押さ
れて回転軸42が右方に移動する。このときノックピン
51による従動部材47の暫定的な係止も外れる。回転
軸42と共にフォーク41も右方に移動するのに対し果
実2は係止部材88,88で係止されるため、果実2は
フォーク41から脱落し、図示されない篭などに溜めら
れる。抜取り機構7の位置にある回転軸42及びフォー
ク41は、ターレット板10の次の回転により果実突き
刺し機構6の位置に至り、前述の果実突き刺し動作を行
う。
【0039】このように上記実施例によれば、一方向に
一定角度ずつ間歇的に回転駆動され位置決めされるター
レット板10に、果実を突き刺すことができるフォーク
41を複数個設け、ターレット板10の位置決め状態
で、一つのフォーク41は果実突き刺し機構6と連携
し、別の一つのフォーク41は果実を回転させて皮を剥
くための果実回転機構17に連携させ、さらに別のフォ
ーク41は皮を剥いた果実をフォーク41から脱落させ
る抜取り機構7に連携させたため、フォーク41への果
実突き刺し動作、皮剥き動作、抜取り動作を同時に行う
ことができ、しかも、フォーク41はターレット板10
で一方向にのみ移動させればよく、従来のようにフォー
クを果実突き刺し部と皮剥き部との間で往復動させる必
要はないため、果実の皮剥き動作を極めて能率的に行う
ことができる。また、皮を剥こうとする果実は、循環し
ている果実受け部材5上に載せるだけでよく、果実の皮
剥きを安全に行うことができる。
一定角度ずつ間歇的に回転駆動され位置決めされるター
レット板10に、果実を突き刺すことができるフォーク
41を複数個設け、ターレット板10の位置決め状態
で、一つのフォーク41は果実突き刺し機構6と連携
し、別の一つのフォーク41は果実を回転させて皮を剥
くための果実回転機構17に連携させ、さらに別のフォ
ーク41は皮を剥いた果実をフォーク41から脱落させ
る抜取り機構7に連携させたため、フォーク41への果
実突き刺し動作、皮剥き動作、抜取り動作を同時に行う
ことができ、しかも、フォーク41はターレット板10
で一方向にのみ移動させればよく、従来のようにフォー
クを果実突き刺し部と皮剥き部との間で往復動させる必
要はないため、果実の皮剥き動作を極めて能率的に行う
ことができる。また、皮を剥こうとする果実は、循環し
ている果実受け部材5上に載せるだけでよく、果実の皮
剥きを安全に行うことができる。
【0040】なお、図示の実施例では、ターレット板に
4個のフォークを設けていたが、ターレット板に設ける
フォークの数は、少なくとも果実突き刺し動作、皮剥き
動作、抜取り動作を同時に行うことができる数、従って
3個以上あればいくつでもよい。フォーク及びこれと一
体の回転軸を暫定的に位置決めするための手段は、図示
の実施例におけるノックピン51に代えて、例えば係止
レバーを用い、フォーク及びこれと一体の回転軸が抜取
り機構7の位置に来たとき上記係止レバーによる係止が
解除され、果実突き刺し機構6の位置に来てフォーク及
びこれと一体の回転軸が進出したときこれを上記係止レ
バーで係止するようにしてもよい。
4個のフォークを設けていたが、ターレット板に設ける
フォークの数は、少なくとも果実突き刺し動作、皮剥き
動作、抜取り動作を同時に行うことができる数、従って
3個以上あればいくつでもよい。フォーク及びこれと一
体の回転軸を暫定的に位置決めするための手段は、図示
の実施例におけるノックピン51に代えて、例えば係止
レバーを用い、フォーク及びこれと一体の回転軸が抜取
り機構7の位置に来たとき上記係止レバーによる係止が
解除され、果実突き刺し機構6の位置に来てフォーク及
びこれと一体の回転軸が進出したときこれを上記係止レ
バーで係止するようにしてもよい。
【0041】本発明にかかる皮剥き装置は、柿やりんご
その他各種果実の皮剥き作業に供することができる。
その他各種果実の皮剥き作業に供することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一方向に
一定角度ずつ間歇的に回転駆動され位置決めされるター
レット板に、果実を突き刺すことができるフォークを複
数個設け、ターレット板の位置決め状態で、一つのフォ
ークは果実突き刺し機構と連携し、別の一つのフォーク
は果実を回転させて皮を剥くための果実回転機構に連携
させ、さらに別のフォークは皮を剥いた果実をフォーク
から脱落させる抜取り機構に連携させたため、フォーク
の果実突き刺し動作、皮剥き動作、抜取り動作を同時に
行うことができ、しかも、フォークはターレット板で一
方向にのみ移動させればよく、従来のようにフォークを
果実突き刺し部と皮剥き部との間で往復動させる必要は
ないため、果実の皮剥き動作を極めて能率的に行うこと
ができる。
一定角度ずつ間歇的に回転駆動され位置決めされるター
レット板に、果実を突き刺すことができるフォークを複
数個設け、ターレット板の位置決め状態で、一つのフォ
ークは果実突き刺し機構と連携し、別の一つのフォーク
は果実を回転させて皮を剥くための果実回転機構に連携
させ、さらに別のフォークは皮を剥いた果実をフォーク
から脱落させる抜取り機構に連携させたため、フォーク
の果実突き刺し動作、皮剥き動作、抜取り動作を同時に
行うことができ、しかも、フォークはターレット板で一
方向にのみ移動させればよく、従来のようにフォークを
果実突き刺し部と皮剥き部との間で往復動させる必要は
ないため、果実の皮剥き動作を極めて能率的に行うこと
ができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、循環機構に
よって循環している果実受け部材5上に皮を剥こうとす
る果実を載せるだけでよく、あとは自動的に皮が剥かれ
るので、果実の皮剥きを安全に行うことができる。
よって循環している果実受け部材5上に皮を剥こうとす
る果実を載せるだけでよく、あとは自動的に皮が剥かれ
るので、果実の皮剥きを安全に行うことができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、フォークで
突き刺そうとする果実をフォークの反対側から押さえる
果実押さえ機構を有しているため、フォークによる果実
の突き刺し動作を確実にかつ精度よく行うことができ
る。
突き刺そうとする果実をフォークの反対側から押さえる
果実押さえ機構を有しているため、フォークによる果実
の突き刺し動作を確実にかつ精度よく行うことができ
る。
【0045】請求項4記載の発明によれば、果実突き刺
し機構と果実押さえ機構は一体回転するカムにより駆動
されるため、果実突き刺し動作と果実押さえ動作が同期
して行われ、フォークによる果実の突き刺し動作を一層
確実に行うことができる。
し機構と果実押さえ機構は一体回転するカムにより駆動
されるため、果実突き刺し動作と果実押さえ動作が同期
して行われ、フォークによる果実の突き刺し動作を一層
確実に行うことができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、皮剥き機構
によって果実の皮を剥くのに必要な果実回転機構は駆動
歯車を有し、皮剥き位置にあるフォークの従動歯車と上
記駆動歯車とが噛み合うことによって果実を回転駆動す
るようにしたため、比較的簡単な機構によって確実に果
実を回転させることができる。
によって果実の皮を剥くのに必要な果実回転機構は駆動
歯車を有し、皮剥き位置にあるフォークの従動歯車と上
記駆動歯車とが噛み合うことによって果実を回転駆動す
るようにしたため、比較的簡単な機構によって確実に果
実を回転させることができる。
【図1】本発明にかかる果実の皮剥き装置の実施例の概
要を示す外観斜視図。
要を示す外観斜視図。
【図2】上記実施例の内部構造の主要部を示す正面図。
【図3】同上主要部の右側面図。
【図4】上記実施例中の果実受け部材循環機構を示す平
面図。
面図。
【図5】上記実施例中の果実押さえ機構部を示す側面断
面図。
面図。
【図6】上記実施例中の果実受け部材に果実を載せる様
子を示す斜視図。
子を示す斜視図。
【図7】上記実施例中の果実突き刺し機構及び果実押え
機構を駆動するカムを示す正面図。
機構を駆動するカムを示す正面図。
【図8】上記実施例中のターレット板の間歇回転駆動機
構部を示す背面図。
構部を示す背面図。
【図9】上記実施例中のターレット板回転位置決め用カ
ムを示す正面図。
ムを示す正面図。
【図10】上記実施例中の皮剥き機構部を示す斜視図。
【図11】同上皮剥き機構部の平面図。
【図12】同上皮剥き機構部による皮剥きの様子を示す
斜視図。
斜視図。
【図13】同じく皮剥きの様子を底面側から示す斜視
図。
図。
【図14】上記実施例中の抜取り機構部を示す斜視図。
【図15】上記実施例中のへた取り刃の部分を概略的に
示す平面図。
示す平面図。
【図16】同上へた取り刃の駆動機構を模式的に示す斜
視図。
視図。
1 果実 4 皮剥き機構部 5 果実受け部材 6 果実突き刺し機構 7 抜取り機構 10 ターレット板 17 果実回転機構 22 果実押さえ機構 41 フォーク 44 従動歯車 52 カム 60 カム 87 駆動歯車
Claims (5)
- 【請求項1】 一方向に一定角度ずつ間歇的に回転駆動
され位置決めされるターレット板と、 上記ターレット板に複数個設けられていて果実を突き刺
すことができるフォークとを有してなり、 上記ターレット板の位置決め状態で、一つのフォークは
果実突き刺し機構と連携し、別の一つのフォークは突き
刺した果実を回転駆動して皮を剥くための果実回転機構
に連携し、さらに別の一つのフォークは突き刺した果実
をフォークから脱落させる抜取り機構に連携するように
各フォークがターレット板に位置決めされており、 上記果実突き刺し機構、果実回転機構、抜取り機構は上
記ターレット板の回転方向にこの順に配置されているこ
とを特徴とする果実の皮剥き装置。 - 【請求項2】 循環機構によって循環させられる複数個
の果実受け部材を有し、果実突き刺し機構と連携するフ
ォークは果実突き刺し位置にある果実受け部材上の果実
を突き刺す請求項1記載の果実の皮剥き装置。 - 【請求項3】 果実突き刺し機構の動作に同期しかつ果
実突き刺し機構と連携するフォークの動作と逆向きに動
作して果実を押さえる果実押さえ機構を有してなる請求
項1記載の果実の皮剥き装置。 - 【請求項4】 果実突き刺し機構と果実押さえ機構は、
一体回転するカムによりそれぞれ駆動される請求項1記
載の果実の皮剥き装置。 - 【請求項5】 果実回転機構は駆動歯車を有し、各フォ
ークは従動歯車を一体に有し、皮剥き位置にあるフォー
クの従動歯車と上記駆動歯車とが噛み合うことによって
果実回転機構とフォークとの連携がとられる請求項1記
載の果実の皮剥き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6103310A JP2561805B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 果実の皮剥き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6103310A JP2561805B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 果実の皮剥き装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24960294A Division JPH07284385A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 果実の皮剥き装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07284386A JPH07284386A (ja) | 1995-10-31 |
JP2561805B2 true JP2561805B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=14350646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6103310A Expired - Lifetime JP2561805B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 果実の皮剥き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561805B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4907697B2 (ja) * | 2009-06-23 | 2012-04-04 | 有限会社イヨタ製作所 | 果物加工機 |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP6103310A patent/JP2561805B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07284386A (ja) | 1995-10-31 |
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