JP2561764B2 - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents
ナトリウム−硫黄電池Info
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- JP2561764B2 JP2561764B2 JP3220512A JP22051291A JP2561764B2 JP 2561764 B2 JP2561764 B2 JP 2561764B2 JP 3220512 A JP3220512 A JP 3220512A JP 22051291 A JP22051291 A JP 22051291A JP 2561764 B2 JP2561764 B2 JP 2561764B2
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- Japan
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- case
- sodium
- battery
- sulfur
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Secondary Cells (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はナトリウム−硫黄電池
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、電気自動車や夜間電力貯蔵用の二
次電池として、３００〜３５０℃で動作するナトリウム
−硫黄電池の研究開発が進められている。このナトリウ
ム−硫黄電池は性能及び経済の両面で優れた特徴を有す
るもので、性能面では鉛蓄電池に比較して理論エネルギ
密度が高く、充放電時における水素や酸素の発生といっ
た副作用もなく、両極活物質の利用率も高い。さらに、
経済面では金属ナトリウム及び硫黄が安価であるという
利点を有している。
次電池として、３００〜３５０℃で動作するナトリウム
−硫黄電池の研究開発が進められている。このナトリウ
ム−硫黄電池は性能及び経済の両面で優れた特徴を有す
るもので、性能面では鉛蓄電池に比較して理論エネルギ
密度が高く、充放電時における水素や酸素の発生といっ
た副作用もなく、両極活物質の利用率も高い。さらに、
経済面では金属ナトリウム及び硫黄が安価であるという
利点を有している。
【０００３】又、このナトリウム−硫黄電池は単体とし
て使用されることが少なく、複数の単電池を複数並列に
立設集合させた状態で断熱ケースに収容されている。そ
して、この集合電池をケース内で３００〜３５０℃に加
熱することにより、活物質となる金属ナトリウム及び硫
黄を溶融して、その溶融状態で活物質のイオンを移動さ
せ、互いに電気化学反応を行わせて所定の電気エネルギ
を得るようになっている。
て使用されることが少なく、複数の単電池を複数並列に
立設集合させた状態で断熱ケースに収容されている。そ
して、この集合電池をケース内で３００〜３５０℃に加
熱することにより、活物質となる金属ナトリウム及び硫
黄を溶融して、その溶融状態で活物質のイオンを移動さ
せ、互いに電気化学反応を行わせて所定の電気エネルギ
を得るようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のナ
トリウム−硫黄電池においては、事故短絡電流等の過電
流が流れると、単電池内部の固体電解質管が破壊される
ことがある。この破壊時には、固体電解質管により内外
に区分されていた溶融金属ナトリウムと溶融硫黄とが直
接接触し、それらが互いに混合して化学反応を起こす。
そして、この反応熱により電池自体のカバーが破壊さ
れ、高温の火炎や高温腐食性の活物質が集合電池を収容
した断熱ケースを溶融破壊して外部に放出され、火災事
故がケース外に波及する危険性があるという問題があっ
た。
トリウム−硫黄電池においては、事故短絡電流等の過電
流が流れると、単電池内部の固体電解質管が破壊される
ことがある。この破壊時には、固体電解質管により内外
に区分されていた溶融金属ナトリウムと溶融硫黄とが直
接接触し、それらが互いに混合して化学反応を起こす。
そして、この反応熱により電池自体のカバーが破壊さ
れ、高温の火炎や高温腐食性の活物質が集合電池を収容
した断熱ケースを溶融破壊して外部に放出され、火災事
故がケース外に波及する危険性があるという問題があっ
た。
【０００５】特に、集合電池においては単電池を縦方向
に並列配置している関係で高温の活物質がカバーから流
出した後、単電池相互の間隙を上方へ移動して、上側の
断熱ケースを早期に破壊する傾向がある。
に並列配置している関係で高温の活物質がカバーから流
出した後、単電池相互の間隙を上方へ移動して、上側の
断熱ケースを早期に破壊する傾向がある。
【０００６】この発明は、このような従来のナトリウム
−硫黄電池に存在する問題点に着目してなされたもので
あって、その目的とするところは、単電池に火災事故が
発生しても、高温の火炎や高温腐食性の活物質によりケ
ースが突き破られるおそれを防止することができ、高温
の火炎や高温腐食性の活物質をケースの内部に留めると
ともに、不活性化して消火することができて、火災事故
がケース外に波及する危険を確実に防止することができ
るナトリウム−硫黄電池を提供することにある。
−硫黄電池に存在する問題点に着目してなされたもので
あって、その目的とするところは、単電池に火災事故が
発生しても、高温の火炎や高温腐食性の活物質によりケ
ースが突き破られるおそれを防止することができ、高温
の火炎や高温腐食性の活物質をケースの内部に留めると
ともに、不活性化して消火することができて、火災事故
がケース外に波及する危険を確実に防止することができ
るナトリウム−硫黄電池を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明では、ケース内に複数のナトリウ
ム−硫黄単電池よりなる集合電池を収容したナトリウム
−硫黄電池において、前記集合電池の上面と対応するよ
うに電気絶縁性を有する保持板を配設し、さらにその保
持板の上面側の前記ケース内にカーボン又はグラファイ
トからなる耐高温火炎性及び耐高温腐蝕性を有する保護
板を配置したものである。
めに、請求項１の発明では、ケース内に複数のナトリウ
ム−硫黄単電池よりなる集合電池を収容したナトリウム
−硫黄電池において、前記集合電池の上面と対応するよ
うに電気絶縁性を有する保持板を配設し、さらにその保
持板の上面側の前記ケース内にカーボン又はグラファイ
トからなる耐高温火炎性及び耐高温腐蝕性を有する保護
板を配置したものである。
【０００８】又、請求項２の発明においては、請求項１
において、前記保護板を、集合電池の下面側にも配置し
たものである。請求項３の発明においては、請求項１に
おいて、前記保護板を、ケースの内壁上面に配設したも
のである。請求項４の発明においては、請求項３におい
て、前記保護板を、ケースの内壁下面にも配設したもの
である。
において、前記保護板を、集合電池の下面側にも配置し
たものである。請求項３の発明においては、請求項１に
おいて、前記保護板を、ケースの内壁上面に配設したも
のである。請求項４の発明においては、請求項３におい
て、前記保護板を、ケースの内壁下面にも配設したもの
である。
【０００９】
【作用】上記のように構成されたナトリウム−硫黄電池
においては、ナトリウム−硫黄単電池の上面と対応する
ように、電気絶縁性を有する保持板を配設し、さらにそ
の保持板の上面側の前記ケース内にカーボンあるいはグ
ラファイトの耐高温火炎性及び耐高温腐蝕性を有する保
護板が配置されているため、単電池の燃焼事故に伴い高
温の火炎や高温腐食性の活物質が単電池のカバーを破壊
して外部へ流出し、それが電池相互の間隙内を上方に移
動しても、この保護板によりケースの上壁が保護され
る。従って、高温の火炎や高温腐食性の活物質によりケ
ースが溶融破壊されるおそれはなく、この火炎発生時に
消化装置からケース内に不活性消火剤等を圧送供給する
ことにより、高温の火炎や高温腐食性の活物質をケース
の内部に留めるとともに、不活性化して消火することが
できて、火災事故がケース外に波及する危険を確実に防
止することができる。
においては、ナトリウム−硫黄単電池の上面と対応する
ように、電気絶縁性を有する保持板を配設し、さらにそ
の保持板の上面側の前記ケース内にカーボンあるいはグ
ラファイトの耐高温火炎性及び耐高温腐蝕性を有する保
護板が配置されているため、単電池の燃焼事故に伴い高
温の火炎や高温腐食性の活物質が単電池のカバーを破壊
して外部へ流出し、それが電池相互の間隙内を上方に移
動しても、この保護板によりケースの上壁が保護され
る。従って、高温の火炎や高温腐食性の活物質によりケ
ースが溶融破壊されるおそれはなく、この火炎発生時に
消化装置からケース内に不活性消火剤等を圧送供給する
ことにより、高温の火炎や高温腐食性の活物質をケース
の内部に留めるとともに、不活性化して消火することが
できて、火災事故がケース外に波及する危険を確実に防
止することができる。
【００１０】
【実施例】以下、この発明を具体化したナトリウム−硫
黄電池の一実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
黄電池の一実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【００１１】図１及び図２に示すように、電池のケース
１は内外二重の壁構造を有する四角箱型に形成され、そ
の内外の壁間には断熱材２が介装されると共に、開口部
には断熱プラグ３が嵌着されている。内部フレーム４は
有底箱型に形成され、ケース１内に支持部材５を介して
内底部から所定間隔をおいた状態で配置されている。
１は内外二重の壁構造を有する四角箱型に形成され、そ
の内外の壁間には断熱材２が介装されると共に、開口部
には断熱プラグ３が嵌着されている。内部フレーム４は
有底箱型に形成され、ケース１内に支持部材５を介して
内底部から所定間隔をおいた状態で配置されている。
【００１２】集合電池６を構成する複数個のナトリウム
−硫黄単電池６ａは、前記内部フレーム４内に所定間隔
おきで立設配置されている。この単電池６ａは複数個互
いに並列に連結された収納筒（図示略）内にそれぞれ収
納される。又、各ナトリウム−硫黄単電池内には、固体
電解質管を介して金属ナトリウムと硫黄とが区分して収
容されている。そして、図示しないがケース１内には電
気ヒータが設けられ、この電気ヒータによりケース１内
の温度が３００〜３５０℃に加熱されて、単電池６ａ内
の金属ナトリウム及び硫黄が溶融される。
−硫黄単電池６ａは、前記内部フレーム４内に所定間隔
おきで立設配置されている。この単電池６ａは複数個互
いに並列に連結された収納筒（図示略）内にそれぞれ収
納される。又、各ナトリウム−硫黄単電池内には、固体
電解質管を介して金属ナトリウムと硫黄とが区分して収
容されている。そして、図示しないがケース１内には電
気ヒータが設けられ、この電気ヒータによりケース１内
の温度が３００〜３５０℃に加熱されて、単電池６ａ内
の金属ナトリウム及び硫黄が溶融される。
【００１３】複数の支持ピン７は前記内部フレーム４の
上端面に立設され、この支持ピン７により内部フレーム
４上にステンレスやマイカ等よりなる保持板８が所定間
隔をおいて支持されている。前記支持ピン７は絶縁材に
より形成され、内部フレーム４と保持板８とを電気的に
絶縁するとともに、両者間に所定の空隙を形成して、火
災発生時に消火剤が不活性ガスとともに集合電池６に供
給されるようにしている。上部保護板９は集合電池６の
上面と対応するように保持板８上に配設され、カーボン
あるいはグラファイト等の耐食性材料により形成されて
いる。下部保護板１０は集合電池６の下面と対応するよ
うに内部フレーム４の下面に配設され、上部保護板９と
同様に、カーボンあるいはグラファイト等の耐食性材料
により形成されている。この上部保護板９は空気中の酸
素と緩やかに反応して昇華するので、保持板８上に接触
させて空気に触れる面積を少なくしている。
上端面に立設され、この支持ピン７により内部フレーム
４上にステンレスやマイカ等よりなる保持板８が所定間
隔をおいて支持されている。前記支持ピン７は絶縁材に
より形成され、内部フレーム４と保持板８とを電気的に
絶縁するとともに、両者間に所定の空隙を形成して、火
災発生時に消火剤が不活性ガスとともに集合電池６に供
給されるようにしている。上部保護板９は集合電池６の
上面と対応するように保持板８上に配設され、カーボン
あるいはグラファイト等の耐食性材料により形成されて
いる。下部保護板１０は集合電池６の下面と対応するよ
うに内部フレーム４の下面に配設され、上部保護板９と
同様に、カーボンあるいはグラファイト等の耐食性材料
により形成されている。この上部保護板９は空気中の酸
素と緩やかに反応して昇華するので、保持板８上に接触
させて空気に触れる面積を少なくしている。
【００１４】なお、前記上部及び下部保護板９，１０の
材料としては、タングステンあるいはアルミナ等のセラ
ミックを使用することも考えられる。タングステンは３
３８７℃の融点を有して耐熱性及び耐食性に優れている
が、高価で加工性が悪いため適当でない。又、セラミッ
クは耐熱性及び耐食性に優れているが、火炎の偏熱で割
れるおそれがあるため適当でない。これに対して、カー
ボンやグラファイトは、優れた耐熱性及び耐食性を有す
ると共に、安価で加工性も良好であるため、保護板９，
１０の材料としては最適である。
材料としては、タングステンあるいはアルミナ等のセラ
ミックを使用することも考えられる。タングステンは３
３８７℃の融点を有して耐熱性及び耐食性に優れている
が、高価で加工性が悪いため適当でない。又、セラミッ
クは耐熱性及び耐食性に優れているが、火炎の偏熱で割
れるおそれがあるため適当でない。これに対して、カー
ボンやグラファイトは、優れた耐熱性及び耐食性を有す
ると共に、安価で加工性も良好であるため、保護板９，
１０の材料としては最適である。
【００１５】次に、前記のように構成されたナトリウム
−硫黄電池について作用を説明する。さて、このナトリ
ウム−硫黄電池において、任意のナトリウム−硫黄単電
池６ａに異常反応等が生じて内部の固定電解質管が破損
すると、固定電解質管内の溶融した金属ナトリウムが陽
極容器内の溶融した硫黄と直接接触して混合される。こ
れにより、主たる反応として次のような化学反応が行わ
れ、多硫化ナトリウム、特に最終的には二硫化ナトリウ
ムが生成される。
−硫黄電池について作用を説明する。さて、このナトリ
ウム−硫黄電池において、任意のナトリウム−硫黄単電
池６ａに異常反応等が生じて内部の固定電解質管が破損
すると、固定電解質管内の溶融した金属ナトリウムが陽
極容器内の溶融した硫黄と直接接触して混合される。こ
れにより、主たる反応として次のような化学反応が行わ
れ、多硫化ナトリウム、特に最終的には二硫化ナトリウ
ムが生成される。
【００１６】このとき、化学反応熱が多量に発生して単
電池６ａ自体のカバーが熱破壊され、金属ナトリウム及
び硫黄がケース１内に流出する。それにより、金属ナト
リウムが空気中の酸素等とさらに反応して高温状態にな
り、他の単電池６ａをも順に破壊していく危険性があ
る。
電池６ａ自体のカバーが熱破壊され、金属ナトリウム及
び硫黄がケース１内に流出する。それにより、金属ナト
リウムが空気中の酸素等とさらに反応して高温状態にな
り、他の単電池６ａをも順に破壊していく危険性があ
る。
【００１７】このようにケース１内で火災が発生した場
合、特に単電池６ａ相互の間隙を通って上方及び下方に
高温の火炎や活物質が移動する。この実施例のナトリウ
ム−硫黄電池においては、集合電池６の上面及び下面と
対応する位置に、カーボンあるいはグラファイトの耐高
温腐食性材料よりなる上部及び下部保護板９，１０が配
設されているため、この保護板９，１０によってケース
１の上壁や底壁が、高温の火炎や高温腐食性の活物質か
ら保護される。従って、この火炎や活物質によりケース
１が突き破られるおそれはない。
合、特に単電池６ａ相互の間隙を通って上方及び下方に
高温の火炎や活物質が移動する。この実施例のナトリウ
ム−硫黄電池においては、集合電池６の上面及び下面と
対応する位置に、カーボンあるいはグラファイトの耐高
温腐食性材料よりなる上部及び下部保護板９，１０が配
設されているため、この保護板９，１０によってケース
１の上壁や底壁が、高温の火炎や高温腐食性の活物質か
ら保護される。従って、この火炎や活物質によりケース
１が突き破られるおそれはない。
【００１８】又、この火災発生時には、図示しない熱セ
ンサやガスセンサにより火災事故が検出され、消火装置
からケース内に不活性ガスとともに消火剤が圧送供給さ
れる。従って、前記保護板９，１０の保護作用と、この
消火装置の消火作用との相乗効果により、高温の火炎や
高温腐食性の活物質をケース１の内部に留めるととも
に、不活性化して消火することができ、火災事故がケー
ス１外に波及する危険を確実に防止することができる。
ンサやガスセンサにより火災事故が検出され、消火装置
からケース内に不活性ガスとともに消火剤が圧送供給さ
れる。従って、前記保護板９，１０の保護作用と、この
消火装置の消火作用との相乗効果により、高温の火炎や
高温腐食性の活物質をケース１の内部に留めるととも
に、不活性化して消火することができ、火災事故がケー
ス１外に波及する危険を確実に防止することができる。
【００１９】
【別の実施例】次に、この発明の別の実施例を図３に基
づいて説明する。さて、この実施例においては、上部保
護板９が集合電池６の上面に対応して、内外二重の壁構
造を有するケース１の内壁上面に配設されると共に、下
部保護板１０が集合電池６の下面と対応して、ケース１
の内壁下面に配設されている。従って、この実施例にお
いても前述した実施例と同様に、ケース１内で火災が発
生した場合、高温の火炎や高温腐食性の活物質によりケ
ース１が突き破られるおそれを防止することができ、消
火装置との併用によって、その火炎や活物質をケース１
の内部に確実に留めるとともに、不活性化して消火する
ことができる。
づいて説明する。さて、この実施例においては、上部保
護板９が集合電池６の上面に対応して、内外二重の壁構
造を有するケース１の内壁上面に配設されると共に、下
部保護板１０が集合電池６の下面と対応して、ケース１
の内壁下面に配設されている。従って、この実施例にお
いても前述した実施例と同様に、ケース１内で火災が発
生した場合、高温の火炎や高温腐食性の活物質によりケ
ース１が突き破られるおそれを防止することができ、消
火装置との併用によって、その火炎や活物質をケース１
の内部に確実に留めるとともに、不活性化して消火する
ことができる。
【００２０】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように変更して具体化することも可能であ
る。 （１）図１及び図２に示す実施例において、支持ピン７
に代えて内部フレーム４の上端面にスプリングを設け、
このスプリングの付勢力により、保持板８を介して上部
保護板９をケース１の内頂面に押圧するように構成する
こと。
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように変更して具体化することも可能であ
る。 （１）図１及び図２に示す実施例において、支持ピン７
に代えて内部フレーム４の上端面にスプリングを設け、
このスプリングの付勢力により、保持板８を介して上部
保護板９をケース１の内頂面に押圧するように構成する
こと。
【００２１】（２）図１及び図２に示す実施例におい
て、カーボンあるいはグラファイトよりなる上部及び下
部保護板９，１０の酸化を防止するために、各保護板
９，１０を劣化しにくいシート材で挟着保持したり、さ
らに、ケース１内の雰囲気をＮ2等の不活性ガスに置換
したりしておくこと。
て、カーボンあるいはグラファイトよりなる上部及び下
部保護板９，１０の酸化を防止するために、各保護板
９，１０を劣化しにくいシート材で挟着保持したり、さ
らに、ケース１内の雰囲気をＮ2等の不活性ガスに置換
したりしておくこと。
【００２２】（３）前記両実施例において、集合電池６
の周側面と対応するように、ケース１の側壁内部又は内
側面にも保護板を配設すること。
の周側面と対応するように、ケース１の側壁内部又は内
側面にも保護板を配設すること。
【００２３】
【発明の効果】請求項１又は３記載の発明は、集合電池
の上面側又はケースの内壁上面に前記保護板が配置され
ているため、単電池に火災事故が発生しても、高温の火
炎や高温腐食性の活物質によりケースが突き破られるお
それを防止することができ、ケース内に不活性消火剤等
を圧送供給する消火装置と併用することにより、高温の
火炎や高温腐食性の活物質をケースの内部に留めるとと
もに、消火することができて、火災事故がケース外に波
及する危険を確実に防止することができるという優れた
効果を奏する。又、請求項２又は４記載の発明では、集
合電池の上面側又はケースの内壁上面の他、集合電池の
下面側又はケースの内壁下面にも前記保護板が配置され
ているので、請求項１又は３記載の発明の効果に加え
て、火災事故がケース外に波及する危険をさらに確実に
防止することができる。
の上面側又はケースの内壁上面に前記保護板が配置され
ているため、単電池に火災事故が発生しても、高温の火
炎や高温腐食性の活物質によりケースが突き破られるお
それを防止することができ、ケース内に不活性消火剤等
を圧送供給する消火装置と併用することにより、高温の
火炎や高温腐食性の活物質をケースの内部に留めるとと
もに、消火することができて、火災事故がケース外に波
及する危険を確実に防止することができるという優れた
効果を奏する。又、請求項２又は４記載の発明では、集
合電池の上面側又はケースの内壁上面の他、集合電池の
下面側又はケースの内壁下面にも前記保護板が配置され
ているので、請求項１又は３記載の発明の効果に加え
て、火災事故がケース外に波及する危険をさらに確実に
防止することができる。
【図１】この発明を具体化したナトリウム−硫黄電池の
一実施例を示す要部縦断面図である。
一実施例を示す要部縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。
【図３】この発明のナトリウム−硫黄電池の別の実施例
を示す要部縦断面図である。
を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】 １ ケース、６ 集合電池、６ａ ナトリウム−硫黄単
電池、８ 保持板、９ 上部保護板、１０ 下部保護
板。
電池、８ 保持板、９ 上部保護板、１０ 下部保護
板。
Claims (4)
- 【請求項１】 ケース内に複数のナトリウム−硫黄単電
池よりなる集合電池を収容したナトリウム−硫黄電池に
おいて、 前記集合電池の上面と対応するように電気絶縁性を有す
る保持板を配設し、さらにその保持板の上面側の前記ケ
ース内にカーボン又はグラファイトからなる耐高温火炎
性及び耐高温腐蝕性を有する保護板を配置したことを特
徴とするナトリウム−硫黄電池。 - 【請求項２】 前記保護板を、集合電池の下面側にも配
置したことを特徴とする請求項１に記載のナトリウム−
硫黄電池。 - 【請求項３】 前記保護板を、ケースの内壁上面に配設
したことを特徴とする請求項１に記載のナトリウム−硫
黄電池。 - 【請求項４】 前記保護板を、ケースの内壁下面にも配
設したことを特徴とする請求項３に記載のナトリウム−
硫黄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220512A JP2561764B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ナトリウム−硫黄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220512A JP2561764B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ナトリウム−硫黄電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0562708A JPH0562708A (ja) | 1993-03-12 |
| JP2561764B2 true JP2561764B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=16752186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3220512A Expired - Fee Related JP2561764B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | ナトリウム−硫黄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561764B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6021028B2 (ja) * | 2012-09-12 | 2016-11-02 | 日本碍子株式会社 | ナトリウム硫黄電池 |
| CN208690353U (zh) * | 2018-09-20 | 2019-04-02 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 电池箱 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2738455B2 (ja) * | 1989-11-10 | 1998-04-08 | 日本碍子株式会社 | 高温型電池装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220512A patent/JP2561764B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0562708A (ja) | 1993-03-12 |
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