JP2561451B2 - 特性差補正用校正器 - Google Patents
特性差補正用校正器Info
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- JP2561451B2 JP2561451B2 JP7786389A JP7786389A JP2561451B2 JP 2561451 B2 JP2561451 B2 JP 2561451B2 JP 7786389 A JP7786389 A JP 7786389A JP 7786389 A JP7786389 A JP 7786389A JP 2561451 B2 JP2561451 B2 JP 2561451B2
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- Japan
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- small space
- microphone
- microphones
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- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Description
で使用される音響強度計測装置に使われるマイクロホン
の特性を補正する校正器に関するものである。
イ法による騒音源の同定」(日本音響学会説39巻10号19
83年)に開示されるごとく I=▲▼ (1) で表わされる。ここでp(t)は音圧、u(t)は注目
する方向の粒子速度である。現在のところ粒子速度を制
度良く直接測定できる変換器がないために第3図に示す
よに計測しようとする方向にマイクロホン6a,6bを2つ
並べて、それらの音圧信号p1(t),p2(t)から として近似的に求められる値を用いている。ここでρは
空気の密度である。音圧は2つのマイクロホン出力の平
均値をとり、 で近似される。(2),(3)式を(1)式に代入する
ことにより、時間平均の音響強度が求められる。
クロホンの特性を含めた2チャンネル間の特性が同一
で、しかも絶対感度が等しくないと(2),(3)式に
誤差が含まれる。例えば第3図のマイクロホンの軸方向
に平面波が到来する時の、マイクロホンを含めた2チャ
ンネルの測定系の位相差をΔθとし、振幅感度を同一と
した時の測定誤差は、 で与えられる。ここでIeは誤差を含んだ音響強度、Iは
真の音響強度、fは平面波の周波数、cは音速である。
一例をあげると、Δr=0.05m,Δθ=1゜,f=50Hzのと
きIe/I=0.63となり、4dBの測定誤差となる。このよう
に2チャンネル間の特性差、特に位相差を補正すること
は音響強度の測定精度を高める上で非常に重要である。
2つのマイクロホンを使用することが一般的であった。
電気回路は、特性の管理が比較的容易であるが、機械的
構造を含むマイクロホンでは、特性の管理が難しく、チ
ャンネル間の特性差はほぼマイクロホンの特性差によっ
て決められるからである。しかしながら、特性のそろっ
た2つのマイクロホンを選択するとは生産効率を阻害す
るばかりでなく、長時間使用している間にマイクロホン
の特性が変化することも十分考えられる。
うなマイクロホン間の特性差を測定するための校正器が
用いられる。
正器に挿入することによって間接的にマイクロホン間の
特性差を測定するようにしたものである。
3は小空間に校正用音圧を発生させるためのスピーカ、
4はスピーカに校正用信号を供給する信号発生器、5は
その増幅器である。6a,6bは校正される2つのマイクロ
ホンであって、実際に測定に用いられるように組み立て
られている。尚この構造は容易に個々に分解することの
できないものである。7はそれらマイクロホン6a,6bの
特性差を計測する装置である。ここで、マイクロホン6
a,6bの出力信号は共に特性差計測装置7に接続されてお
り、それぞれのマイクロホン6a,6bの測定に際してはそ
れぞれの出力信号はおのおの選択される。
挿入し、特性差測定7において、そのマイクロホン6aの
出力とスピーカへの入力信号との振幅比A1および位相差
Δθ1を測定する。次に、マイクロホン6bを小空間内の
6aと同じ位置に挿入して同様にスピーカの入力信号との
振幅比A2および位相差Δθ2を測定する。
性差、すなわち振幅比および位相差A2/A1および(Δθ
2−Δθ1)が求められる。
ホンを小空間に挿入した時小空間内部の密閉度合の差あ
るいは、マイクロホンの構造的な差異から生じる小空間
内の容積の差によって、2つのマイクロホンの受音面
(振動膜)における音圧が、一定とならないため特性差
を十分な精度で測定することができないという問題点が
あった。
音場(音圧)の変化と無関係にマイクロホン間の特性差
を高精度に測定し得る校正器を提供しようとするもので
あって、マイクロホン対の1個毎のマイクロホンが各挿
入自在の小空間と、その小空間に校正用信号音場を発生
するスピーカと、その小空間の音圧を検出する基準マイ
クロホンと、その標準マイクロホン出力と上記小空間に
挿入されたマイクロホン対のマイクロホン出力との特性
差を計測する特性差計測装置からなる。
クロホンが各挿入自在の一次小空間が、その共振周波数
よりも高い共振周波数を有する二次空間と連通され、そ
の連通路には音響的制動材を介在させてなるものとする
ことにより、小空間内の音響的な共振の防止に効果があ
る。
一方のマイクロホンを挿入し、その出力と予め挿入され
ている基準マイクロホンの出力との特性差を基準マイク
ロホン出力を基準にして求め、次いで、他方のマイクロ
ホンを挿入し、上記と同様に基準マイクロホンとの特性
差を求め、その両特性差に基づき両マイクロホンの特性
差が評価される。
挿入されるマイクロホンの構造上の差異、あるいは挿入
時の小空間内の密閉度合の差異によって生じる小空間内
の音圧変化を検出しており、それを基準にしての各マイ
クロホンの特性差が評価される結果、上記の音圧変化は
無関係となる。
において、第4図のものと同番号を付した要素は第4図
のものと同種のものであり、同様に動作する。8は基準
マイクロホンであり、校正器1の小空間2内に配置さ
れ、その空間内の音圧を検出する。そして、その出力信
号が上記第4図の増幅器5からの出力に代わって特性差
計測装置に入力されている。
図参照)の一方のマイクロホン6aを小空間内に挿入し、
基準マイクロホン8の出力信号との振幅比G1および位相
差P1を特性差計測装置7で測定する。次に、マイクロホ
ン6bを小空間内の6aと同じ位置に挿入した後、基準マイ
クロホン8の出力信号との振幅比G2および位相差P2を測
定する。
との振幅比および位相差をそれぞれG2/G1、および(P2
−P1)として算出する。このようにして求められた特性
差は音響強度計測装置に供給され、測定精度を高めるた
めにその測定値の補正等に利用される。
を例示したが、第2図に示すように、小空間2に連通す
る二次小空間9を設けその通路に音響的制動材10を設け
ることによって、小空間2内の音響的な共振数端数を変
えることができる。
1の外に配しているが、それらを校正器1の内部に配し
ても同様である。また特性差計測装置7を別に用意する
ことなく、音響強度計測装置自体に、その機能を持たせ
てもよい。
準マイクロホンを配することにより、小空間に挿入され
るマイクロホンの構造的な差異や、挿入時の密閉度合の
差異によって発生する小空間内音場(音圧)の変化を検
出するようにしたものであり、それを基準に各マイクロ
ホンの特性を求めるので広い周波数範囲にわたって二つ
のマイクロホンに対する正確な校正を行うことができ
る。
本発明の別の実施例を示す正面断面図、第3図は、2つ
のマイクロホンを用いた音響強度計測用プローブを示す
正面図、第4図は、従来のマイクロホン特性差補正用校
正器を示す正面断面図である。 1:校正器、2:校正器内の小空間 3:スピーカ、4:校正用信号発生器 5:増幅器、6a、6b:マイクロホン 7:特性差計測装置 8:基準マイクロホン、9:二次小空間 10:音響的制動材
Claims (2)
- 【請求項1】マイクロホン対の1個毎のマイクロホンが
各挿入自在の小空間と、その小空間に校正用信号音場を
発生するスピーカと、その小空間の音圧を検出する標準
マイクロホンと、その標準マイクロホン出力と上記小空
間に挿入されたマイクロホン対のマイクロホン出力との
特性差を計測する特性差計測装置とからなるところの特
性差補正用校正器 - 【請求項2】小空間は、マイクロホン対の1個毎のマイ
ホンが各挿入自在の一次小空間が、その共振周波数より
も高い共振周波数を有する二次小空間と連通され、その
連通路には音響的制動材を介在させてなるところの請求
項1項に記載の特性差補正用校正器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7786389A JP2561451B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 特性差補正用校正器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7786389A JP2561451B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 特性差補正用校正器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02256398A JPH02256398A (ja) | 1990-10-17 |
JP2561451B2 true JP2561451B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=13645896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7786389A Expired - Lifetime JP2561451B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 特性差補正用校正器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561451B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010026724A1 (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-11 | ダイトロンテクノロジー株式会社 | マイクロフォンの検査装置及び検査方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2920355B2 (ja) * | 1995-06-13 | 1999-07-19 | 株式会社クリハラント | 振動計調整方法 |
JP3569204B2 (ja) * | 2000-06-08 | 2004-09-22 | リオン株式会社 | 音響校正器 |
CN102650545B (zh) * | 2012-02-23 | 2014-04-30 | 北京航天计量测试技术研究所 | 一种高声压源结合相位控制的高声强级校准装置及方法 |
CN102655628B (zh) * | 2012-02-23 | 2014-07-23 | 北京航天计量测试技术研究所 | 一种传声器高声压-相移特性的检测装置及方法 |
-
1989
- 1989-03-29 JP JP7786389A patent/JP2561451B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2010026724A1 (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-11 | ダイトロンテクノロジー株式会社 | マイクロフォンの検査装置及び検査方法 |
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JPH02256398A (ja) | 1990-10-17 |
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