JP2561430B2 - ガスタービンコージェネレーションシステム - Google Patents

ガスタービンコージェネレーションシステム

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JP2561430B2
JP2561430B2 JP5265030A JP26503093A JP2561430B2 JP 2561430 B2 JP2561430 B2 JP 2561430B2 JP 5265030 A JP5265030 A JP 5265030A JP 26503093 A JP26503093 A JP 26503093A JP 2561430 B2 JP2561430 B2 JP 2561430B2
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temperature
cooling
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    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービンによって
発電を行い、かつその排熱を利用するガスタービンコー
ジェネレーションシステムに関し、特に外気温度が高い
ときに効率的な運転を行うための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー有効利用技術の有力な
一手段として、ガスタービンコージェネレーションシス
テムが利用されている。ガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムでは、ビルや工場などを1つの単位とし、
ガスタービン機関を用いて自家発電を行いながらガスタ
ービンからの排熱も同時に利用する。しかしながら、ガ
スタービン機関は、吸気温度が高くなると出力が低下す
る特性を有する。このため、夏期におけるような外気温
度が高いときには、良好な発電能力を発揮させることが
できない。
【0003】吸気温度が上昇してもガスタービン機関か
らの出力が低下しないようにするための先行技術は、た
とえば特開昭63−215841号公報、特開昭63−
215842号公報、特開平3−182638号公報な
どに開示されている。これらの先行技術では、ガスター
ビン圧縮機の吸気ラインに熱交換器を設けて冷却する。
熱交換器の冷却媒体として、特開昭63−215841
号公報の先行技術では、蒸気を利用する吸収式冷凍機か
らの冷水を用い、他の先行技術では、ターボ冷凍機から
の冷水を利用する。ガスタービン圧縮機の吸気を冷却す
ることによって、外気温度が高くなっても吸気温度の上
昇を抑え、ガスタービンコージェネレーション装置を効
率的に運転することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の先行技術では、
コージェネレーション装置が設置されているビル毎に、
蒸気駆動吸収冷凍機や電動機駆動ターボ冷凍機を設置し
て、吸気温度に基づいて冷水温度を制御する必要があ
る。吸気を冷却し過ぎると、タービン圧縮機の入口部で
流速が増すためさらに温度が低下して水分が氷結し、タ
ービン圧縮機のブレードなどを損傷するおそれがある。
このため冷水温度や吸気温度の制御は、精度と信頼性が
要求され、設備が増大し、制御が複雑となる。また、冷
凍機や制御機器のために大きな設置スペースが必要とな
る。
【0005】本発明の目的は、地域冷暖房の熱媒と有機
的に組合わせてガスタービンコージェネレーション装置
を効率的に運転することができるガスタービンコージェ
ネレーションシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、地域冷暖房に
より冷水が供給可能な範囲内に設置されるガスタービン
を含むコージェネレーションシステムであって、ガスタ
一ビンの圧縮機の吸気ラインに設置される間接冷却用の
熱交換器と、地域冷暖房により供給される冷水を熱交換
器に導き、圧縮機の吸気を冷却するための冷水制御弁
と、熱交換器によって冷却する前の吸気温度または外気
温度を検出する温度検出器と、温度検出器によって検出
された温度に従って冷水制御弁の開度を調整するコント
ローラとを含むことを特徴とするガスタービンコージェ
ネレーションシステムである。
【0007】また本発明は、地域冷暖房により冷水が供
給可能な範囲内に設置されるガスタービンを含むコージ
ェネレーションシステムであって、ガスタ一ビンの圧縮
機の吸気ラインに設置される間接冷却用の熱交換器と、
地域冷暖房により供給される冷水を熱交換器に導き、圧
縮機の吸気を冷却するためのインバータ制御される冷水
ポンプと、熱交換器によって冷却する前の吸気温度また
は外気温度を検出する温度検出器と、温度検出器によっ
て検出された温度に従って冷水ポンプのインバータを制
御するコントローラとを含むことを特徴とするガスター
ビンコージェネレーションシステムである。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明に従えば、地域冷暖房プラントからの冷
水を熱交換器に導き、ガスタービン圧縮機の吸気を間接
的に冷却する。地域冷暖房プラントからは、たとえば6
±1℃に厳密に温度管理された冷水が供給される。この
冷水によって吸気を間接的に冷却するので、冷凍機など
を設置する必要はなく、その費用や設置スペースは不要
となる。また、冷水の温度も厳重に管理されており、そ
の最低温度よりも吸気温度が低くなることはないので、
冷水や吸気温度の複雑な制御は不要である。
【0011】
【0012】また本発明に従えば、冷却する前の吸気温
度または外気温度を検出し、この温度に従って冷水制御
弁の開度を調整し、熱交換器に供給する冷水を調整す
る。たとえば外気温度が高くなれば、冷水制御弁の開度
を大きくして冷水の流量を多くし、吸気温度の上昇を防
ぐ。外気温度が低くなれば、冷水制御弁の開度を小さく
して冷水の流量を少なくし、冷水の使用量を減少させ
る。
【0013】また本発明に従えば、冷却する前の吸気温
度または外気温度を検出して、この温度に従って冷水ポ
ンプのインバータを制御する。たとえば外気温度が高く
なるときには、インバータを制御して、冷水ポンプの回
転数を高め、冷水の流量を多くして吸気温度の上昇を防
ぐ。外気温度が低くなり過ぎるときには、インバータを
制御して冷水ポンプの回転数を小さくし、冷水の流量を
減少させて使用量を減らす。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の基礎となる構成を含むガス
タービンコージェネレーション装置の構成を示す。吸気
aは、フィルタを介して周囲の空気から直接吸引され
る。吸気冷却器1は、吸気aを間接的に冷却する。吸気
冷却器1は、たとえばパイプにフィンを機械的に組み込
んだプレートフィン式熱交換器によって実現される。冷
却された吸気aは、ガスタービン圧縮機2に導入され
る。燃焼室3では、圧縮された空気を用いて、都市ガス
bを燃焼させる。燃焼ガスは1000℃以上の高温高圧
となり、ガスタービン4で膨張仕事を行い、発電機5お
よびガスタービン圧縮機2を回転駆動する。発電機5か
らは、電力cが取り出される。ガスタービン4からの排
ガスは、排熱ボイラ6に導かれ、排熱を蒸気dとして回
収する。排熱を回収した排ガスは、煙突7から排出され
る。これらの吸気冷却器1、ガスタービン圧縮機2、燃
焼室3、ガスタービン4、発電機5および排熱ボイラ6
は、コージェネレーション装置8を構成する。
【0015】吸気冷却器1には、地域冷暖房プラントか
らの冷水を供給する。この冷水は、通常5〜7℃の間で
目標温度が設定され、温度の変動は目標温度±1℃程度
の温度範囲(たとえば6±1℃)に正確に管理されてい
る。吸気を過冷却すると、ガスタービン圧縮機2の入口
部で流速が増加するので、さらに温度が低下して氷結の
危険性が生じる。冷却温度の下限は、ガスタービン圧縮
機2の構造などによって異なるけれども、一般に5℃程
度である。したがって、吸気を冷却するときには、一般
に冷却温度の制御や冷水自体の温度制御が必要となる。
しかしながら、地域冷暖房により供給される冷水は、通
常5〜7℃の温度に正確に管理されているので、複雑な
制御を行わなくても、氷結トラブルの発生を防止するこ
とができる。特に本実施例のような間接熱交換器を用い
る吸気冷却器1では、構造上、吸気が冷水の温度以下に
はならないので、ガスタービン圧縮機2の冷却温度の下
限よりも低くまで過冷却されるおそれはない。
【0016】吸気冷却器1で吸気を5℃程度まで冷却す
ると、吸気は露点以下となって水分が凝縮する。凝縮し
た水分は、凝縮水eとして系外に排出する。地域冷暖房
により供給される冷水fは、吸気冷却器1内のパイプに
導かれ、吸気とは直接接触しないで間接冷却を行う。し
かしながら、間接冷却でも若干の水分ミストが発生する
ので、吸気冷却器1の下流側にはメッシュタイプ等のデ
ミスタを設置することが望ましい。冷水fが吸気に直接
接触する直接冷却の場合は、水分ミストの発生量が多く
なるので、水分ミストの除去を充分に行う必要がある。
【0017】回収する蒸気dの圧力は、圧力検出器9に
よって排熱ボイラ6内の蒸気圧力を検出し、圧力制御弁
10によって調整する。冷水fは、地域冷暖房プラント
からの冷水送り本管11から供給され、冷水返り本管1
2に戻る。冷水fを吸気冷却器1に供給する経路には、
冷水ポンプ13が設けられる。冷水ポンプ13は、コー
ジェネレーション装置8が設置されるビル側所有の冷水
受入れ設備14内に設けられる。冷水受入れ設備14
は、冷水ポンプ13の他、流量計や熱量計などが設置さ
れており、ビルで使用する冷水熱量を計測している。こ
のような冷水受入れ設備14は、冷水fの受入れに関し
て直接接続方式であるけれども、他に熱交換器を介する
間接接続方式がある。また、直接接続方式については、
冷水ポンプを設置せずに冷水送り本管の供給圧力によっ
て直接供給する方法もある。ビルの冷房負荷に対応して
空調機15が設けられ、そのための冷水ポンプ16も冷
水受入れ設備14内に設けられる。冷水fの流量、すな
わちガスタービンの吸気冷却負荷は、ビルの冷房負荷に
比べれば僅かである。
【0018】図2は、ガスタービンコージェネレーショ
ン装置における吸気温度と最大発電出力との関係を示
す。ガスタービン4の構造などによって、その特性はA
やBのように変化するけれども、一般に吸気温度が高く
なれば最大発電出力は低下する。
【0019】ガスタービンの特性がAであり、地域冷暖
房により冷水供給を受けているビル内に2900kWの
ガスタービンコージェネレーション装置が設置されてい
る場合を一つの例として説明する。発電機5からの出力
は、最高で2900kWである。コージェネレーション
装置8が設置されている機械室の夏期昼間の温度は3
6.5℃であり、相対湿度は50%である。この状態の
吸気を19℃冷却して17.5℃まで低下させる。地域
冷暖房プラントから供給される冷水fの温度を6℃とす
る。この場合の発電増加量は、約520kWであり、吸
気冷却の熱負荷は470Mcal/hである。したがっ
て、電力については、夏期昼間において520kW分の
購入電力費を削減できると同時に契約電力も520kW
分だけ小さくすることができる。また排熱ボイラ6から
回収される蒸気も約1.6t/hだけ増加する。夏期昼
間の電力の従量料金を20円/kW、冷水fの従量熱料
金を15円/Mcalとすると、これらのみによる経済
的な評価は次のようになる。
【0020】 購入電力の削減:520×20=10400円/h …(1) 購入熱量の増加:470×15=7050円/h …(2) コージェネレーション装置8を、地域冷暖房プラント内
に設置する場合は、受入れ設備や冷水ポンプを介さずに
近くの冷水配管から自由に取り出すことができるため、
メリットはさらに大きくなる。
【0021】吸気冷却器1やデミスタを設置すると、吸
気ラインの圧力損失が増加し、発電出力が若干低下す
る。本実施例では、吸気ラインの圧力損失は約30mm
Aq増加するので、発電出力は吸気冷却器1などを設置
しない場合に比べて約0.3%減少する。したがって、
吸気冷却器1やデミスタ部分は、取外し可能な構造と
し、吸気冷却を必要としない冬期にはこれを取外して運
転することが好ましい。
【0022】図1では、吸気冷却熱負荷を制御していな
い。本構成によれば、吸気温度に関係なく冷水fを一定
量通水しても、氷結トラブルを防止することができる。
しかしながら、図2(A)のような特性を持つガスター
ビン4については、吸気温度を17.5℃以下に冷却し
ても発電される電力cの増加の効果がなく、冷水fの購
入熱量が増加し、経済的な効果が減少する。
【0023】吸気冷却熱量を制御する一般的な方法とし
ては、吸気冷却器1の出口の吸気温度を検出し、冷水f
の流量を制御する方法が考えられる。しかしながら、吸
気ダクトは、たとえば前述の2900kWのコージェネ
レーション装置8で、1.2×2.2mの断面形状であ
り、消音器などを除いて3mの長さである。このように
断面積が大きく、長さが抑えられているのは、吸気の圧
力損失を小さくするためである。したがって、吸気冷却
器1直後の吸気温度は、断面に対する検出位置によって
差が大きく不安定となり、この温度を検出して制御する
方法では、安定した運転を行うことができない。また冷
凍機によって冷水を冷却する先行技術では、冷凍機の起
動・停止や負荷変動によって冷水温度が変動し、過冷却
による氷結トラブルの原因となり易い。
【0024】図3は、本発明の一実施例を適用するコー
ジェネレーション装置の構成を示す。本構成は、図1に
示す構成に類似し、対応する部分には同一の参照符を付
す。また、ガスタービン圧縮機2に対する吸気aの冷却
に関連する構成を主として示し、他の構成部分は省略す
る。
【0025】吸気冷却器1に吸入される吸気aは、スク
リーン21をフィルタとして用い、吸気フード22、吸
気ダクト23を介して導入される。吸気冷却器1に導入
された吸気は、冷水fによって間接冷却され、消音器2
4を介してガスタービン圧縮機2に供給される。吸気冷
却器1と消音器24との間にはデミスタ25が設けられ
る。デミスタ25では、冷却された吸気中に含まれる水
分ミストを除去する。吸気冷却器1およびデミスタ25
で凝縮した水分は、凝縮水eとして排出される。
【0026】吸気aの温度は、吸気ダクト23の入口付
近で温度検出器26によって検出される。温度検出器2
6の出力は、演算器27で演算処理される。冷水fの流
量は、流量検出器28によって検出され、流量コントロ
ーラ29に与えられる。流量コントローラ29は、流量
検出器28によって検出される冷水fの流量と、演算器
27からの吸気温度に対応する演算出力とに応答する。
冷水fの流量制御のためバイパス管路30を設け、流量
調整弁31、流量調整弁32またはインバータモータ3
3によって流量の制御を行う。これら冷水制御弁である
流量調整弁31,32およびインバータモータ33によ
る流量調整は、いずれか1つだけ行えばよい。温度検出
器26によって検出される吸気温度は、温度表示器34
によっても表示される。
【0027】図4は、本発明の他の実施例を適用するた
めの構成を示す。本構成は、図3の構成に類似し、対応
する部分には同一の参照符を付す。本実施例では、演算
器35は、演算器27からの出力x1ばかりではなく、
吸気冷却器1の出口温度に対応する温度検出器36の温
度に従って温度コントローラ37から導出される信号x
2をも用いて冷水流量設定値信号yを流量コントローラ
29に与える。この冷水流量設定値信号yは次の第3式
によって表される。
【0028】 y=α×x1+β×x2 …(3) ここで、α,βは係数であり、フィードフォワード制御
のみの場合は、α=1、β=0である。フィードバック
制御も考慮したほうがよい場合は、βの値を徐々に大き
くしてαの値を徐々に小さくする。
【0029】図5は、吸気冷却器1の入口温度と、吸気
冷却器熱負荷との関係を示す。図5の吸気冷却器熱負荷
は、相対湿度を60%に固定し、吸気冷却器出口温度を
17.5℃にするめたに必要な熱負荷を示す。吸気冷却
器入口温度が40℃のときの負荷を100%としてい
る。吸気冷却器入口温度に対する冷水流量は、吸気冷却
器熱負荷を冷水流量に置き換えて設定する。実際は、吸
気冷却器1の伝熱面積は一定であるため、熱負荷が小さ
くなると余裕が大きくなり、吸気冷却器出口温度は1
7.5℃よりも若干低くなってバランスする。つまり、
吸気冷却器入口温度の変化によって熱交換器の温度差が
変化し、また冷水流量の変化によって熱交換器の総括伝
熱係数が変化するためである。したがって、これらの要
素を考慮して吸気冷却器入口温度と冷水流量設定値の関
係を作ることも可能である。このようにして、吸気冷却
器入口温度に対応して冷水流量を設定すれば、冷水の購
入熱量を削減することができ、安定な吸気冷却運転が可
能になる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、地域冷暖
房により供給される冷水を利用してガスタービン圧縮機
の吸気を間接的に冷却するので、簡単な装置で外気温の
高いときのガスタービンコージェネレーション装置の出
力低下を防ぐことができる。ガスタービンコージェネレ
ーション装置は、たとえば地域冷暖房により熱媒が供給
される地域内のビルや、地域冷暖房プラント内に設置
し、ガスタービン圧縮機の吸気ラインに吸気冷却を行う
熱交換器と冷水配管とを設置するのみで、最低限の投資
で外気温度が高いときの出力低下を防止することができ
る。さらに、新たな冷凍機などを設置する必要がないの
で、ビル内の機械室などのスペースを有効に利用するこ
とができる。さらに、地域冷暖房により供給される冷水
は、たとえば5〜7℃の範囲で安定しているので、特別
な制御を行わなくても、吸気は過冷却にはならない。す
なわち、冷水自体の温度制御は行わなくても、ガスター
ビンコージェネレーション装置を効率的に運転すること
ができる。さらに、電力料金の高い夏期昼間においても
発電電力の低下がないので、ピーク電力時に対応して定
められる契約電力や、購入電力量を削減することができ
る。
【0031】
【0032】また本発明によれば、冷水制御弁の開度を
冷却する前の吸気温度または外気温度に従って調整し、
熱交換器に供給する冷水の流量によって吸気温度を制御
することができる。
【0033】また本発明によれば、冷水ポンプを冷却す
る前の吸気温度または外気温度に従ってインバータ制御
し、熱交換器に供給する冷水の流量によって吸気温度を
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる構成を含むコージェネレー
ション装置の概略的な系統図である。
【図2】図1のコージェネレーション装置8の吸気温度
に対する最大発電出力特性を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施例を適用するコージェネレーシ
ョン装置の構成を示す系統図である。
【図4】本発明の他の実施例を適用するコージェネレー
ション装置の構成を示す系統図である。
【図5】本発明による吸気冷却器入口温度と吸気冷却器
熱負荷との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 吸気冷却器 2 ガスタービン圧縮機 3 燃焼室 4 ガスタービン 5 発電機 6 排熱ボイラ 8 コージェネレーション装置 9 圧力検出器 10 圧力制御弁 11 冷水送り本管 12 冷水返り本管 13 冷水ポンプ 14 冷水受入れ設備 24 消音器 25 デミスタ 26 温度検出器 27,35 演算器 28 流量検出器 29 流量コントローラ 30 バイパス管路 31,32 流量調整弁 33 インバータモータ 37 温度コントローラ a 吸気 b 都市ガス c 電力 d 蒸気 e 凝縮水 f 冷水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原 雄次 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 実開 昭54−127007(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地域冷暖房により冷水が供給可能な範囲
    内に設置されるガスタービンを含むコージェネレーショ
    ンシステムであって、 ガスタ一ビンの圧縮機の吸気ラインに設置される間接冷
    却用の熱交換器と、 地域冷暖房により供給される冷水を熱交換器に導き、圧
    縮機の吸気を冷却するための冷水制御弁と、 熱交換器によって冷却する前の吸気温度または外気温度
    を検出する温度検出器と、 温度検出器によって検出された温度に従って冷水制御弁
    の開度を調整するコントローラとを含むことを特徴とす
    るガスタービンコージェネレーションシステム。
  2. 【請求項2】 地域冷暖房により冷水が供給可能な範囲
    内に設置されるガスタービンを含むコージェネレーショ
    ンシステムであって、 ガスタ一ビンの圧縮機の吸気ラインに設置される間接冷
    却用の熱交換器と、 地域冷暖房により供給される冷水を熱交換器に導き、圧
    縮機の吸気を冷却するためのインバータ制御される冷水
    ポンプと、 熱交換器によって冷却する前の吸気温度または外気温度
    を検出する温度検出器と、 温度検出器によって検出された温度に従って冷水ポンプ
    のインバータを制御するコントローラとを含むことを特
    徴とするガスタービンコージェネレーションシステム。
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