JP2561173Y2 - 養殖貝の耳吊り機および耳吊り機用線材 - Google Patents
養殖貝の耳吊り機および耳吊り機用線材Info
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- JP2561173Y2 JP2561173Y2 JP1993064472U JP6447293U JP2561173Y2 JP 2561173 Y2 JP2561173 Y2 JP 2561173Y2 JP 1993064472 U JP1993064472 U JP 1993064472U JP 6447293 U JP6447293 U JP 6447293U JP 2561173 Y2 JP2561173 Y2 JP 2561173Y2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、養殖貝の稚貝の耳に線
材を通すとともに、この線材を養殖ロープに抜け止め固
定する養殖貝の耳吊り機に関する。
材を通すとともに、この線材を養殖ロープに抜け止め固
定する養殖貝の耳吊り機に関する。
【0002】
【従来の技術】本考案の出願人は、先に、ホタテ貝の耳
吊り作業を容易かつ迅速に行うことができるホタテ貝の
耳吊り機を出願している。(実開平5−23859)
吊り作業を容易かつ迅速に行うことができるホタテ貝の
耳吊り機を出願している。(実開平5−23859)
【0003】このホタテ貝の耳吊り機の構成について、
図2から図4を用いて説明すると、符号1はホタテ貝の
耳吊り機を示し、基台2と、この基台2に略水平方向に
沿って配設され、ホタテ貝Aを水平状態で搬送するとと
もに、このホタテ貝Aの耳に対応して養殖ロープPが載
置される搬送機構3と、この搬送機構3の近傍に上下方
向に移動可能に配設され、前記搬送機構3によって搬送
されるホタテ貝Aの耳および養殖ロープPに貫通孔を穿
設する穿孔機構4と、この穿孔機構4によって穿孔され
たホタテ貝Aおよび養殖ロープPにナイロン製のテグス
である係止用線材Sを挿通する糸通し機構5と、この糸
通し機構5に並設されて、前記係止用線材Sを所定長さ
に切断する切断機構6と、この切断された係止用線材S
の両端部を圧搾変形させることにより、前記ホタテ貝A
の係止用線材Sからの離脱を阻止する糸潰し機構7と、
これらの各機構3、4、5、6、7を作動させる駆動機
構8とによって概略構成されている。
図2から図4を用いて説明すると、符号1はホタテ貝の
耳吊り機を示し、基台2と、この基台2に略水平方向に
沿って配設され、ホタテ貝Aを水平状態で搬送するとと
もに、このホタテ貝Aの耳に対応して養殖ロープPが載
置される搬送機構3と、この搬送機構3の近傍に上下方
向に移動可能に配設され、前記搬送機構3によって搬送
されるホタテ貝Aの耳および養殖ロープPに貫通孔を穿
設する穿孔機構4と、この穿孔機構4によって穿孔され
たホタテ貝Aおよび養殖ロープPにナイロン製のテグス
である係止用線材Sを挿通する糸通し機構5と、この糸
通し機構5に並設されて、前記係止用線材Sを所定長さ
に切断する切断機構6と、この切断された係止用線材S
の両端部を圧搾変形させることにより、前記ホタテ貝A
の係止用線材Sからの離脱を阻止する糸潰し機構7と、
これらの各機構3、4、5、6、7を作動させる駆動機
構8とによって概略構成されている。
【0004】前記穿孔機構4は、図2ないし図3に示す
ように、前記搬送機構3の搬送部3aの上方に配設され
ており、ステー24により支持された電動モータ21
と、前記ホタテ貝Aと養殖ロープPとに穿孔するドリル
19と、このドリル19と前記搬送機構3との間に配設
され、降下させられたときに前記ホタテ貝Aの上面に当
接させられるとともに、挿通させられる前記ドリル19
を案内するドリルガイド20とによって構成されてい
る。
ように、前記搬送機構3の搬送部3aの上方に配設され
ており、ステー24により支持された電動モータ21
と、前記ホタテ貝Aと養殖ロープPとに穿孔するドリル
19と、このドリル19と前記搬送機構3との間に配設
され、降下させられたときに前記ホタテ貝Aの上面に当
接させられるとともに、挿通させられる前記ドリル19
を案内するドリルガイド20とによって構成されてい
る。
【0005】前記切断機構6は、図4に示すように、前
記駆動機構8によって上下に所定のストロークで往復移
動させられるヘッドケーシング44と、このヘッドケー
シング44の内部に、軸線が上下方向に沿うようにして
配設され、かつ、この軸線を中心に回転可能に支持され
た円柱状のカッター45と、このカッター45を所定角
度の範囲内で軸線の周りに往復揺動させる揺動手段46
とを有している。前記ヘッドケーシング44はその上端
部に蓋体47を有し、この蓋体47には前記ドリル19
の軸線と同軸に伸びるように、係止用線材Sを案内する
案内孔47aが形成されている。また、その内面には、
前記案内孔47aに対して半径方向に偏心する軸線を有
する凹状の円錐面47bが形成されている。前記カッタ
ー45は、前記円錐面47bと同軸の略円柱状とされ、
その上端部は前記円錐面47bと摺接する凸状の円錐面
45aとされている。また、このカッター45には、回
転軸線から半径方向に偏心した位置に係止用線材Sが挿
通される挿通孔45bが形成され、この挿通孔45b
は、通常時には前記蓋体47に設けられている案内孔4
7aと同軸とされている。さらにこのカッター45は、
ヘッドケーシング44の底面との間に介装された皿ばね
Kの弾発力により、常時蓋体47へ向けて押圧されてい
る。そして、前記カッター45の凸状の円錐面45aと
前記蓋体47の凹状の円錐面47bの接触面の、前記案
内孔47aと挿通孔45bの周縁近傍が前記係止用線材
Sの切断面となされ、前記駆動機構8によって駆動され
る揺動手段46が前記カッター45を回動させることに
より、前記案内孔47aと挿通孔45bとがずらされて
係止用線材Sを切断するようにされている。
記駆動機構8によって上下に所定のストロークで往復移
動させられるヘッドケーシング44と、このヘッドケー
シング44の内部に、軸線が上下方向に沿うようにして
配設され、かつ、この軸線を中心に回転可能に支持され
た円柱状のカッター45と、このカッター45を所定角
度の範囲内で軸線の周りに往復揺動させる揺動手段46
とを有している。前記ヘッドケーシング44はその上端
部に蓋体47を有し、この蓋体47には前記ドリル19
の軸線と同軸に伸びるように、係止用線材Sを案内する
案内孔47aが形成されている。また、その内面には、
前記案内孔47aに対して半径方向に偏心する軸線を有
する凹状の円錐面47bが形成されている。前記カッタ
ー45は、前記円錐面47bと同軸の略円柱状とされ、
その上端部は前記円錐面47bと摺接する凸状の円錐面
45aとされている。また、このカッター45には、回
転軸線から半径方向に偏心した位置に係止用線材Sが挿
通される挿通孔45bが形成され、この挿通孔45b
は、通常時には前記蓋体47に設けられている案内孔4
7aと同軸とされている。さらにこのカッター45は、
ヘッドケーシング44の底面との間に介装された皿ばね
Kの弾発力により、常時蓋体47へ向けて押圧されてい
る。そして、前記カッター45の凸状の円錐面45aと
前記蓋体47の凹状の円錐面47bの接触面の、前記案
内孔47aと挿通孔45bの周縁近傍が前記係止用線材
Sの切断面となされ、前記駆動機構8によって駆動され
る揺動手段46が前記カッター45を回動させることに
より、前記案内孔47aと挿通孔45bとがずらされて
係止用線材Sを切断するようにされている。
【0006】次に、前記穿孔機構4、糸通し機構5およ
び前記切断機構6の作動について、図5から図8を用い
て説明すると、前記穿孔機構4は、図5に示すように、
ホタテ貝Aおよび養殖ロープPがリンクプレート11上
に位置決めされると、前記ドリル19が電動モータ21
によって回転駆動させられながら下降して、上方のホタ
テ貝A、養殖ロープPおよび下方のホタテ貝Aとに順次
加工を施して連続した貫通孔を穿設する。穿孔作業が完
了すると、図5に示すように、リンクプレート11の下
方に位置させられている切断機構6および糸通し機構5
が上昇させられて、切断機構6の蓋体47に形成されて
いる案内孔47aが、ホタテ貝Aや養殖ロープPに形成
された貫通孔に同軸上でかつ近接した位置に位置させら
れる。これに続いて、図6に示すように、前記糸通し機
構5が上昇させられて、そのガイドパイプ41がカッタ
ー45の挿通孔45b内にその下方から所定長さ挿入さ
れることにより、係止用線材Sが上方へ向けて押し上げ
られ、ホタテ貝Aおよび養殖ロープPに設けられた貫通
孔に挿通させられる。この時、穿孔機構4は、そのドリ
ル19の先端が係止用線材Sの先端部と接近した状態を
保つように上昇させられて、係止用線材Sが貫通孔内に
挿通される際にホタテ貝Aおよび養殖ロープPが互いに
ずれないように、ドリル19を用いて案内するようにさ
れている。そして、図7に示すように、この係止用線材
Sの上端が前記糸潰し機構7により偏平状に圧搾される
と、切断機構6のカッター45が揺動して、係止糸用S
を所定の長さに切断する。さらに図8に示すように、切
断機構6が下降させられた後に、係止用線材Sの下端が
前記糸潰し機構7により偏平状に圧搾され、ホタテ貝A
の養殖ロープPへの抜け止め固定が完了する。
び前記切断機構6の作動について、図5から図8を用い
て説明すると、前記穿孔機構4は、図5に示すように、
ホタテ貝Aおよび養殖ロープPがリンクプレート11上
に位置決めされると、前記ドリル19が電動モータ21
によって回転駆動させられながら下降して、上方のホタ
テ貝A、養殖ロープPおよび下方のホタテ貝Aとに順次
加工を施して連続した貫通孔を穿設する。穿孔作業が完
了すると、図5に示すように、リンクプレート11の下
方に位置させられている切断機構6および糸通し機構5
が上昇させられて、切断機構6の蓋体47に形成されて
いる案内孔47aが、ホタテ貝Aや養殖ロープPに形成
された貫通孔に同軸上でかつ近接した位置に位置させら
れる。これに続いて、図6に示すように、前記糸通し機
構5が上昇させられて、そのガイドパイプ41がカッタ
ー45の挿通孔45b内にその下方から所定長さ挿入さ
れることにより、係止用線材Sが上方へ向けて押し上げ
られ、ホタテ貝Aおよび養殖ロープPに設けられた貫通
孔に挿通させられる。この時、穿孔機構4は、そのドリ
ル19の先端が係止用線材Sの先端部と接近した状態を
保つように上昇させられて、係止用線材Sが貫通孔内に
挿通される際にホタテ貝Aおよび養殖ロープPが互いに
ずれないように、ドリル19を用いて案内するようにさ
れている。そして、図7に示すように、この係止用線材
Sの上端が前記糸潰し機構7により偏平状に圧搾される
と、切断機構6のカッター45が揺動して、係止糸用S
を所定の長さに切断する。さらに図8に示すように、切
断機構6が下降させられた後に、係止用線材Sの下端が
前記糸潰し機構7により偏平状に圧搾され、ホタテ貝A
の養殖ロープPへの抜け止め固定が完了する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、先願
に係るホタテ貝の耳吊り機においては、穿孔機構4のド
リル19の軸線と、切断機構6の蓋体47に設けられた
案内孔47aの軸線とは互いに同軸とされて、前記案内
孔47a内に挿通された係止用線材Sを糸通し機構5に
より送り出すことにより、係止用線材Sを貫通孔に通す
ようにされている。ところが、係止用線材Sは巻取りリ
ールに巻き取られた状態で供給されるため強い巻き癖が
生じているとともに、係止用線材Sがナイロンから製造
されている場合には、係止用線材Sの卷き癖の度合いが
吸湿状態に応じて変化する。したがって、巻取りリール
から巻き解かれて前記案内孔47a内に挿通された係止
用線材Sは、前記案内孔47aから前記貫通孔に向かっ
て送り出されるにつれてしだいに湾曲し、その先端部が
前記貫通孔の開口の周縁部に引っかかってしまうことが
ある。この場合、耳吊り作業を行っている作業者は、係
止用線材Sをその耳に挿通させることができなかったホ
タテ貝が耳吊り機から排出された後に、ホタテ貝に係止
用線材Sを挿通させて養殖ロープPに抜け止め作業を手
作業で行わねばならず、耳吊り作業の効率が大きく低下
してしまう。
に係るホタテ貝の耳吊り機においては、穿孔機構4のド
リル19の軸線と、切断機構6の蓋体47に設けられた
案内孔47aの軸線とは互いに同軸とされて、前記案内
孔47a内に挿通された係止用線材Sを糸通し機構5に
より送り出すことにより、係止用線材Sを貫通孔に通す
ようにされている。ところが、係止用線材Sは巻取りリ
ールに巻き取られた状態で供給されるため強い巻き癖が
生じているとともに、係止用線材Sがナイロンから製造
されている場合には、係止用線材Sの卷き癖の度合いが
吸湿状態に応じて変化する。したがって、巻取りリール
から巻き解かれて前記案内孔47a内に挿通された係止
用線材Sは、前記案内孔47aから前記貫通孔に向かっ
て送り出されるにつれてしだいに湾曲し、その先端部が
前記貫通孔の開口の周縁部に引っかかってしまうことが
ある。この場合、耳吊り作業を行っている作業者は、係
止用線材Sをその耳に挿通させることができなかったホ
タテ貝が耳吊り機から排出された後に、ホタテ貝に係止
用線材Sを挿通させて養殖ロープPに抜け止め作業を手
作業で行わねばならず、耳吊り作業の効率が大きく低下
してしまう。
【0008】本考案は、上記の現状に鑑みてなされたも
ので、ホタテ貝等の養殖貝および養殖ロープに穿設され
た貫通孔に、係止用線材Sを確実に挿通させることがで
きるように改良された養殖貝の耳吊り機を提供すること
を目的とする。
ので、ホタテ貝等の養殖貝および養殖ロープに穿設され
た貫通孔に、係止用線材Sを確実に挿通させることがで
きるように改良された養殖貝の耳吊り機を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、請求項1
に記載の、養殖貝の耳に線材を通し養殖ロープに抜け止
め固定する養殖貝の耳吊り機であって、前記養殖貝およ
び前記養殖ロープに貫通孔を穿設するドリルの軸線に対
して、前記線材を前記貫通孔に向かって伸びるように案
内する案内部材の前記線材が挿通される案内孔の軸線を
偏心させたことを特徴とする養殖貝の耳吊り機、および
請求項2に記載の、養殖貝の耳に穿設された貫通孔に挿
通されるとともに養殖ロープに抜け止め固定される養殖
貝の耳吊り機用線材であって、前記耳吊り機に使用され
るまでの間、巻取りリールに巻き付けられた状態で乾燥
剤を用いて防湿保管されることを特徴とする耳吊り機用
線材によって達成することができる。
に記載の、養殖貝の耳に線材を通し養殖ロープに抜け止
め固定する養殖貝の耳吊り機であって、前記養殖貝およ
び前記養殖ロープに貫通孔を穿設するドリルの軸線に対
して、前記線材を前記貫通孔に向かって伸びるように案
内する案内部材の前記線材が挿通される案内孔の軸線を
偏心させたことを特徴とする養殖貝の耳吊り機、および
請求項2に記載の、養殖貝の耳に穿設された貫通孔に挿
通されるとともに養殖ロープに抜け止め固定される養殖
貝の耳吊り機用線材であって、前記耳吊り機に使用され
るまでの間、巻取りリールに巻き付けられた状態で乾燥
剤を用いて防湿保管されることを特徴とする耳吊り機用
線材によって達成することができる。
【0010】
【作用】請求項1に記載の養殖貝の耳吊り機において
は、ホタテ貝および養殖ロープに貫通孔を穿設するドリ
ルの軸線、すなわちホタテ貝および養殖ロープに穿設さ
れた貫通孔に対して、この貫通孔に通される糸を案内す
る案内部材の案内孔の軸線が偏心しているので、案内孔
から送り出された糸が巻き癖によって湾曲しながら伸び
ても、その先端が貫通孔の開口の周縁部に引っかかるこ
とがない。また、請求項2に記載の耳吊り機用線材にお
いては、耳吊り機に使用されるまでの間、巻取りリール
に巻き付けられた状態で乾燥剤を用いて防湿保管される
ので、耳吊り機に使用する際の卷き癖を一定に保つこと
ができる。
は、ホタテ貝および養殖ロープに貫通孔を穿設するドリ
ルの軸線、すなわちホタテ貝および養殖ロープに穿設さ
れた貫通孔に対して、この貫通孔に通される糸を案内す
る案内部材の案内孔の軸線が偏心しているので、案内孔
から送り出された糸が巻き癖によって湾曲しながら伸び
ても、その先端が貫通孔の開口の周縁部に引っかかるこ
とがない。また、請求項2に記載の耳吊り機用線材にお
いては、耳吊り機に使用されるまでの間、巻取りリール
に巻き付けられた状態で乾燥剤を用いて防湿保管される
ので、耳吊り機に使用する際の卷き癖を一定に保つこと
ができる。
【0011】
【実施例】本考案の養殖貝の耳吊り機の1実施例を、以
下に図面に基づいて説明する。なお、本考案の養殖貝の
耳吊り機は、穿孔機構のドリルの軸線に対して、切断機
構の蓋体に設けられている案内孔の軸線が偏心させられ
ている点を特徴とするとともに、それ以外の部分は前述
した先願に係るホタテ貝の耳吊り機と同様であるので、
以下にこの特徴部分について説明する。
下に図面に基づいて説明する。なお、本考案の養殖貝の
耳吊り機は、穿孔機構のドリルの軸線に対して、切断機
構の蓋体に設けられている案内孔の軸線が偏心させられ
ている点を特徴とするとともに、それ以外の部分は前述
した先願に係るホタテ貝の耳吊り機と同様であるので、
以下にこの特徴部分について説明する。
【0012】図1に示すように、本実施例の養殖貝の耳
吊り機の穿孔機構4のドリル19の軸線Dと、切断機構
6の蓋体47に設けられている案内孔47aの軸線H
は、ともに鉛直方向(図示上下方向)に伸びるようにさ
れているが、両者は水平方向にCだけ偏心するようにさ
れている。そして、前記偏心量Cの大きさおよび偏心の
方向は、係止用線材Sが前記案内孔47aの出口から送
り出されてホタテ貝Aに穿設された貫通孔の図示下側の
開口に到達するまでの間に、係止用線材Sの巻き癖に起
因する湾曲によりその先端が案内孔47aの軸線Hから
ずれる量および方向に等しく設定されている。
吊り機の穿孔機構4のドリル19の軸線Dと、切断機構
6の蓋体47に設けられている案内孔47aの軸線H
は、ともに鉛直方向(図示上下方向)に伸びるようにさ
れているが、両者は水平方向にCだけ偏心するようにさ
れている。そして、前記偏心量Cの大きさおよび偏心の
方向は、係止用線材Sが前記案内孔47aの出口から送
り出されてホタテ貝Aに穿設された貫通孔の図示下側の
開口に到達するまでの間に、係止用線材Sの巻き癖に起
因する湾曲によりその先端が案内孔47aの軸線Hから
ずれる量および方向に等しく設定されている。
【0013】これにより、切断機構6の蓋体47に設け
られている案内孔47aから送り出される係止用線材S
は、送り出されるにつれてその先端が案内孔47aの軸
線Hからずれるが、ホタテ貝Aに穿設された貫通孔の軸
線が、この係止線材Sの軸線Hからのずれる量およびず
れる方向に一致するように偏心しているので、係止用線
材Sの先端はホタテ貝Aに穿設された貫通孔の図示下側
の開口内に進入することとなる。したがって、係止用線
材Sの先端がホタテ貝Aに穿設された貫通孔の図示下側
の開口の周縁部に引っかかることが無いから、係止用線
材Sをホタテ貝および養殖ロープに設けられた貫通孔に
確実に通すことができる。
られている案内孔47aから送り出される係止用線材S
は、送り出されるにつれてその先端が案内孔47aの軸
線Hからずれるが、ホタテ貝Aに穿設された貫通孔の軸
線が、この係止線材Sの軸線Hからのずれる量およびず
れる方向に一致するように偏心しているので、係止用線
材Sの先端はホタテ貝Aに穿設された貫通孔の図示下側
の開口内に進入することとなる。したがって、係止用線
材Sの先端がホタテ貝Aに穿設された貫通孔の図示下側
の開口の周縁部に引っかかることが無いから、係止用線
材Sをホタテ貝および養殖ロープに設けられた貫通孔に
確実に通すことができる。
【0014】また、前記係止用線材Sは、耳吊り作業に
使用されるまでの間、巻取りリールに巻き付けられた状
態で乾燥剤を用いて防湿保管され、その卷き癖を一定に
保つようにされている。これにより、上述のように切断
機構6の蓋体47に設けられている案内孔47aから送
り出される係止用線材Sの先端が、送り出されるにつれ
て案内孔47aの軸線Hからずれる量を一定に保つこと
ができるから、この係止用線材Sをホタテ貝の耳に穿設
された貫通孔に、確実に挿通させることができる。
使用されるまでの間、巻取りリールに巻き付けられた状
態で乾燥剤を用いて防湿保管され、その卷き癖を一定に
保つようにされている。これにより、上述のように切断
機構6の蓋体47に設けられている案内孔47aから送
り出される係止用線材Sの先端が、送り出されるにつれ
て案内孔47aの軸線Hからずれる量を一定に保つこと
ができるから、この係止用線材Sをホタテ貝の耳に穿設
された貫通孔に、確実に挿通させることができる。
【0015】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したので、養
殖貝およびロープに穿設された貫通孔に向かって送り出
される係止用線材Sが、この貫通孔の開口の周縁部に引
っかかることなく貫通孔内に確実に挿通させることがで
きるから、養殖貝の耳吊り作業を効率よく行うことがで
きる。
殖貝およびロープに穿設された貫通孔に向かって送り出
される係止用線材Sが、この貫通孔の開口の周縁部に引
っかかることなく貫通孔内に確実に挿通させることがで
きるから、養殖貝の耳吊り作業を効率よく行うことがで
きる。
【図1】本考案に係る養殖貝の耳吊り機の要部を拡大し
て示す断面図である。
て示す断面図である。
【図2】従来のホタテ貝の耳吊り機の正面図である。
【図3】穿孔機構の側面図である。
【図4】切断機構および糸通し機構の断面図である。
【図5】ホタテ貝および養殖ロープに貫通孔を穿設する
作業を説明する説明図である。
作業を説明する説明図である。
【図6】貫通孔に係止用線材を挿通させる作業を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図7】係止用線材の上端部を平坦につぶす作業を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図8】係止用線材の下端部を平坦につぶす作業を説明
する説明図である。
する説明図である。
1 耳吊り機 2 基台 3 搬送機構 4 穿孔機構 5 糸通し機構 6 切断機構 7 糸潰し機構 8 駆動機構 19 ドリル 44 ヘッドケーシング 45 カッター 47 蓋体 A ホタテ貝 P 養殖ロープ S 係止用線材 D ドリルの軸線 H 案内孔の軸線 C 偏心量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−195231(JP,A) 特開 平2−273135(JP,A) 特開 昭56−148226(JP,A) 実開 昭58−141381(JP,U) 実開 平5−23859(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】養殖貝の耳に線材を通し養殖ロープに抜け
止め固定する養殖貝の耳吊り機であって、前記養殖貝お
よび前記養殖ロープに貫通孔を穿設するドリルの軸線に
対して、前記線材を前記貫通孔に向かって伸びるように
案内する案内部材の前記線材が挿通される案内孔の軸線
を偏心させたことを特徴とする養殖貝の耳吊り機。 - 【請求項2】養殖貝の耳に穿設された貫通孔に挿通され
るとともに養殖ロープに抜け止め固定される養殖貝の耳
吊り機用線材であって、前記耳吊り機に使用されるまで
の間、巻取りリールに巻き付けられた状態で乾燥剤を用
いて防湿保管されることを特徴とする耳吊り機用線材。
Priority Applications (6)
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JP1993064472U JP2561173Y2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 養殖貝の耳吊り機および耳吊り機用線材 |
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Family Applications (1)
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JP1993064472U Expired - Lifetime JP2561173Y2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 養殖貝の耳吊り機および耳吊り機用線材 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2561173Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP1993064472U patent/JP2561173Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0730660U (ja) | 1995-06-13 |
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