JP2561129B2 - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JP2561129B2 JP63138551A JP13855188A JP2561129B2 JP 2561129 B2 JP2561129 B2 JP 2561129B2 JP 63138551 A JP63138551 A JP 63138551A JP 13855188 A JP13855188 A JP 13855188A JP 2561129 B2 JP2561129 B2 JP 2561129B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 基板表面にアモルファスSi(a−Si)膜あるいはa−
Si系合金膜を形成する水素ラジカル供給方式の薄膜形成
装置に関し、 良質なa−Si系合金の成膜を高速で容易に実現できる
ようにすることを目的とし、 低圧真空容器内で、高周波電源に接続する電極と基板
とを対向させて前記真空容器に複数の材料ガスを導入
し、高周波プラズマCVD法により基板表面にアモルファ
ス状の合金膜を形成するように構成され、前記真空容器
の外に、該真空容器内の材料ガスに水素ラジカルを供給
する水素ラジカル発生装置が設けられた薄膜形成装置に
おいて、前記水素ラジカル発生装置として、アーク放電
型のものを用いた構成とする。
〔産業上の利用分野〕
本発明は基板表面にa−Si膜あるいはa−Si系合金膜
を形成する水素ラジカル供給方式の薄膜形成装置に関す
る。
電子写真プリンタ等に用いる感光体として、セレン系
感光体よりも機械的強度が大きくかつ無公害な水素化a
−Siを主成分とする感光体が近年使用されるようになっ
てきている。このようなa−Si膜の形成には、高周波プ
ラズマCVD法(高周波プラズマ化学気相堆積法)が広く
採用されている。
〔従来の技術〕
第3図はこの種の成膜に使用されている従来の薄膜形
成装置の構造概要説明図である。
この装置は、本出願人により既に提案されたもの(特
願昭63-58214号;出願日昭和63年3月14日)で、図中、
1は真空容器、2及び3は真空容器1内に対向配置され
た接地板及び放電電極、4は水素ラジカル発生装置であ
る。接地板2はヒータ電源5に接続するヒータ6により
加熱されるようになっており、この上には成膜時に基板
100がセットされる。放電電極3は、材料ガス導入管7
と中空部8を介して接続され、成膜時に材料ガス導入管
7から中空部8内に供給される材料ガスは、放電電極3
に設けられた複数のガス噴出口9より基板100に向けて
吹き出すようになっている。この放電電極3は、材料ガ
ス導入管7を介し高周波電源10に接続している。水素ラ
ジカル発生装置4は、マイクロ波(μ波)発振器11と、
プラズマ発生炉12と、これらを接続する導波管13とを備
えており、μ波発振器11で発生させたμ波を、導波管13
を通し導入し、これにより、プラズマ発生炉12内に供給
された水素ガスを分解する。
成膜に際しては、ロータリーポンプ14及びメカニカル
ブースタポンプ15により真空容器1内を0.05〜0.2torr
の低圧状態に保持するとともに、接地板2上にセットさ
れた基板100をヒータ6により所定温度(例えば250℃)
に加熱し、材料ガス導入管7から真空容器1内に材料ガ
スを導入してプラズマCV法により基体100の表面にa−S
i膜101を成膜する。この成膜は低圧下で行われるため、
SinHmの粉末の発生を防ぐことができ、良質の成膜が実
現される。一方、この成膜時には、水素ラジカル発生装
置4で分解された水素ラジカルが材料ガスの高周波プラ
ズマ中へ供給されるので、水素ラジカル材料ガスの分解
効率を高めて活性種の量を増加させることができ、低圧
下での成膜時に問題となる成膜速度の低下を防止するこ
とができる。
また、この装置によりa−SiC:Hや、a−SiGe:H等のS
i系合金を成膜する際には、膜成長表面がH原子で覆わ
れ、水素ラジカルの引き抜き反応等により、Si−Hの結
合エネルギとC−Hの結合エネルギまたはGe−Hの結合
エネルギとの違いにより生じる未結合手の発生が防止さ
れ、緻密な合金膜が形成される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、水素ラジカルの寿命は短く、水素ラジカル発
生器にμ波を用いることで水素ラジカルの供給量は増加
したがその量は充分でなく、成膜速度の向上,装置設計
上の障害となっていた。
本発明は良質なa−Si系合金の成膜を高速で容易に実
現することのできる薄膜形成装置を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本発明では、低圧真空容
器内で、高周波電源に接続する電極と基板とを対向させ
て前記真空容器に複数の材料ガスを導入し、高周波プラ
ズマCVD法により基板表面にアモルファス状の合金膜を
形成するように構成され、前記真空容器の外に、該真空
容器内の材料ガスに水素ラジカルを供給する水素ラジカ
ル発生装置が設けられた薄膜形成装置において、前記水
素ラジカル発生装置として、アーク放電型のものを用い
た構成とする。
〔作用〕
水素化アモルファスシリコンカーバイド(a−SiC:
H)を成膜するとき、Si−HとC−Hの結合エネルギの
違いにより、HはSiよりCと結合しやすい(a−SiGe:H
では、結合エネルギの違いによりHはGeよりSiと結合し
やすい)。このため、μ波を用いた従来の水素ラジカル
発生装置使用の場合、SiとCで4配位のネットワークを
組んでいく際にCにHがとられ過ぎてSiのダングリング
ボンドの発生,C−H2,C−H3結合の増加による膜の劣化が
起きやすかった。
これに対し、本発明のアーク放電方式の場合は、μ波
によるグロー放電プラズマと比べ高分解なアーク放電プ
ラズマを用いるため、H2ガスはほぼ100%プラズマ中で
解離し、長いアーク柱が発生する。そして、このアーク
柱を基板の近くまで伸ばすことにより、従来のμ波使用
の場合より水素ラジカル比の高いガスを基板に供給する
ことができる。この水素ラジカルは膜の成長面をH原子
で覆い、Hの引き抜き反応等により膜は緻密化される。
〔実施例〕
以下、第1図及び第2図に関連して本発明の実施例を
説明する。
第1図は本発明に係る薄膜形成装置の構造概要説明図
で、図中、21は水素ラジカル発生装置である。なお、従
来と同様の部材には同様の符号を付している。
水素ラジカル発生装置21は、アーク放電方式のもの
で、第2図に詳細を示すように、カソード22と、アノー
ド23と、H2ガス供給口24とを備えており、カソード22と
アノード23は電源25に接続されている。26は絶縁物であ
る。
成膜要領は、μ波を用いたグロー放電プラズマの代り
に水素ラジカル発生装置21によるアーク放電プラズマを
用いた点以外は従来と同様である。水素ラジカル発生装
置21の電源25からグロー放電より大きい電流を供給する
と、放電維持電圧が上昇後急激に1/10程度に低下する。
そして、カソード22が赤熱して熱電子が放出される。こ
れにより、プラズマは熱平衡状態となり、電子温度とガ
ス温度がほぼ等しくなってH2ガスはほぼ100%プラズマ
中で解離する。27はアーク性である。
ところで、a−SiC:Hを成膜するときSi−HとC−H
の結合エネルギの違いによりHはSiよりCと結合しやす
い(a−SiGe:Hでは結合エネルギの違いによりHはGeよ
りSiと結合しやすい)。このため、μ波を用いた従来の
水素ラジカル発生装置使用の場合、SiよりCが多く含ま
れた膜を作ろうとするとSiとCで4配位のネットワーク
を組んで行く際にCにHがとられ過ぎてSiのダングリン
グボンドの発生,C−H2,C−H3結合の増加による膜の劣化
が起きやすかった。
これに対し、本発明のアーク放電方式の場合は、上述
のようにH2ガスはほぼ100%プラズマ中で解離し、長い
アーク柱27が発生する。そして、このアーク柱27を基板
100の近くまで伸ばすことにより、従来のμ波使用の場
合より水素ラジカル比の高いガスを基板100に供給する
ことができ、高速成膜が可能になる。この水素ラジカル
は膜の成長面をH原子に覆い、Hの引き抜き反応等によ
り膜は緻密化される。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によればμ波によるクロー
放電プラズマと比べ、高分解なアーク放電プラズマを用
いることで豊富な水素ラジカルを供給することができ、
良質なa−Si系合金を高速で容易に成膜することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の薄膜形成装置の構造概要説明
図、 第2図は第1図の要部の構造詳細説明図、 第3図は従来の薄膜形成装置の構造概要説明図で、 図中、 1は真空容器、3は放電電極(電極)、21は水素ラジカ
ル発生装置、100は基体である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低圧真空容器(1)内で、高周波電源(1
    0)に接続する電極(3)と基板とを対向させて前記真
    空容器(1)に複数の材料ガスを導入し、高周波プラズ
    マCVD法により基板表面にアモルファス状の合金膜を形
    成するように構成され、前記真空容器(1)の外に、該
    真空容器(1)内の材料ガスに水素ラジカルを供給する
    水素ラジカル発生装置が設けられた薄膜形成装置におい
    て、 前記水素ラジカル発生装置として、アーク放電型のもの
    を用いたことを特徴とする薄膜形成装置。
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