JP2561123Y2 - 艙口カバー締付装置 - Google Patents
艙口カバー締付装置Info
- Publication number
- JP2561123Y2 JP2561123Y2 JP1991094189U JP9418991U JP2561123Y2 JP 2561123 Y2 JP2561123 Y2 JP 2561123Y2 JP 1991094189 U JP1991094189 U JP 1991094189U JP 9418991 U JP9418991 U JP 9418991U JP 2561123 Y2 JP2561123 Y2 JP 2561123Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleat
- cover
- sheet
- bolt
- strap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Clamps And Clips (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は船舶において艙口を開閉
する艙口カバーの締め付けのために用いる艙口カバー締
付装置に関するものである。
する艙口カバーの締め付けのために用いる艙口カバー締
付装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コンテナ船において、ポンツーンタイプ
の艙口カバーのために用いられている従来の艙口カバー
（艙口蓋）締付装置は、図３乃至図５に一例を示す如
く、船体Ｉ上の艙口コーミング１のコーミングトップ２
上に、上部から一側部にかけて長孔３を有する逆Ｕ字状
をしたクリートストラップ４を、上記長孔３の方向が艙
口カバー５のカバースカート６と平行になるよう固設
し、且つ該クリートストラップ４の長孔３を通すように
クリートボルト７を配置すると共に、該クリートボルト
７の下端部に、クリートストラップ４の内側でセミルー
ナーワッシャ８、ラバークッション９、ワッシャ１０、
ストップナット１１を順次取り付けて、クリートボルト
７が上記クリートストラップ４の長孔３の範囲で起伏自
在となるようにし、更に、上記クリートボルト７の上端
部に、下端に締付用凸部１２を形成し上面部に操作ハン
ドル１５の嵌入穴１３を設けたクリート１４を、上記カ
バースカート６の外壁面と直交する方向に配したピン１
６を中心として首振り自在に取り付け、又、上記クリー
トストラップ４の上方部に、上記クリートボルト７が一
側から出入できるようにした切込溝１７を有し且つ上面
部にクリート１４の締付用凸部１２と対応する締付用凹
部１８を形成したクリートシート１９を配置して、上記
カバースカート６の外壁面に固設し、更に、上記クリー
ト１４の締付用凸部１２とクリートシート１９の締付用
凹部１８の係合状態を保持させるためのストッパ２０
を、クリートシート１９の上方部に位置させてカバース
カート６の外壁面に取り付けた構成としてあり、クリー
トボルト７を、図４において一点鎖線で示す倒伏位置か
らクリート１４を首振り変位させた状態で二点鎖線で示
す如く起立させてクリートシート１９の切込溝１７に嵌
入させて行き、クリート１４の首振り位置を戻すことに
より締付用凸部１２と締付用凹部１８を係合させ、クリ
ートボルト７にテンションを掛けることによって艙口カ
バー５に締付力が与えられるようにしてある。なお、図
５において、２１は艙口カバー５と艙口コーミング１と
の間のシール部を示す。
の艙口カバーのために用いられている従来の艙口カバー
（艙口蓋）締付装置は、図３乃至図５に一例を示す如
く、船体Ｉ上の艙口コーミング１のコーミングトップ２
上に、上部から一側部にかけて長孔３を有する逆Ｕ字状
をしたクリートストラップ４を、上記長孔３の方向が艙
口カバー５のカバースカート６と平行になるよう固設
し、且つ該クリートストラップ４の長孔３を通すように
クリートボルト７を配置すると共に、該クリートボルト
７の下端部に、クリートストラップ４の内側でセミルー
ナーワッシャ８、ラバークッション９、ワッシャ１０、
ストップナット１１を順次取り付けて、クリートボルト
７が上記クリートストラップ４の長孔３の範囲で起伏自
在となるようにし、更に、上記クリートボルト７の上端
部に、下端に締付用凸部１２を形成し上面部に操作ハン
ドル１５の嵌入穴１３を設けたクリート１４を、上記カ
バースカート６の外壁面と直交する方向に配したピン１
６を中心として首振り自在に取り付け、又、上記クリー
トストラップ４の上方部に、上記クリートボルト７が一
側から出入できるようにした切込溝１７を有し且つ上面
部にクリート１４の締付用凸部１２と対応する締付用凹
部１８を形成したクリートシート１９を配置して、上記
カバースカート６の外壁面に固設し、更に、上記クリー
ト１４の締付用凸部１２とクリートシート１９の締付用
凹部１８の係合状態を保持させるためのストッパ２０
を、クリートシート１９の上方部に位置させてカバース
カート６の外壁面に取り付けた構成としてあり、クリー
トボルト７を、図４において一点鎖線で示す倒伏位置か
らクリート１４を首振り変位させた状態で二点鎖線で示
す如く起立させてクリートシート１９の切込溝１７に嵌
入させて行き、クリート１４の首振り位置を戻すことに
より締付用凸部１２と締付用凹部１８を係合させ、クリ
ートボルト７にテンションを掛けることによって艙口カ
バー５に締付力が与えられるようにしてある。なお、図
５において、２１は艙口カバー５と艙口コーミング１と
の間のシール部を示す。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
艙口カバー締付装置の場合、船体Ｉの動揺（ローリン
グ、ピッチング）により生じた艙口コーミング１と艙口
カバー５との間の水平方向のずれを吸収しきれないの
で、無理な力が作用する問題がある。すなわち、艙口コ
ーミング１と艙口カバー５との間に、図４において、Ｘ
方向のずれが生じた場合には、クリートストラップ４に
設けてある長孔３とクリートボルト７の下端部に取り付
けてあるラバークッション９等の作用で上記Ｘ方向のず
れを吸収することはできるが、艙口コーミング１と艙口
カバー５との間に、図５においてＹ方向のずれが生じた
場合には、その構成上、ずれを吸収することはできず、
クリートシート１９やクリートストラップ４の部分に無
理な力が作用し、破損の原因となる。
艙口カバー締付装置の場合、船体Ｉの動揺（ローリン
グ、ピッチング）により生じた艙口コーミング１と艙口
カバー５との間の水平方向のずれを吸収しきれないの
で、無理な力が作用する問題がある。すなわち、艙口コ
ーミング１と艙口カバー５との間に、図４において、Ｘ
方向のずれが生じた場合には、クリートストラップ４に
設けてある長孔３とクリートボルト７の下端部に取り付
けてあるラバークッション９等の作用で上記Ｘ方向のず
れを吸収することはできるが、艙口コーミング１と艙口
カバー５との間に、図５においてＹ方向のずれが生じた
場合には、その構成上、ずれを吸収することはできず、
クリートシート１９やクリートストラップ４の部分に無
理な力が作用し、破損の原因となる。
【０００４】そこで、本考案は、艙口コーミングと艙口
カバーとの間に水平方向の如何なる方向にずれが生じて
もそれを吸収することができるようにして破損事故の発
生を未然に防止することができるようにしようとするも
のである。
カバーとの間に水平方向の如何なる方向にずれが生じて
もそれを吸収することができるようにして破損事故の発
生を未然に防止することができるようにしようとするも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、艙口コーミングのコーミングトップに、
艙口カバーのカバースカートに沿う方向に長孔を形成し
たクリートストラップを固設し、該クリートストラップ
に、下端部にストップナットを螺着させたクリートボル
トを、上記長孔を貫通させてカバースカートに沿う方向
に起伏自在に支持させ、且つ上記クリートボルトの上端
部に、該クリートボルトの起立位置でカバースカート側
のクリートシートに係合させるためのクリートを首振り
自在に取り付けた構成を有する艙口カバー締付装置にお
いて、上記クリートシートを、上記カバースカートに固
設して張り出させた台板に、カバースカートに沿う水平
方向の軸を中心に回転可能に支持させ、更に、上記クリ
ートとクリートシートとの係合状態を保持させるための
ストッパを、上記クリートシートの上面部所要位置に一
体的に取り付けた構成を有する艙口カバー締付装置にお
いて、上記クリートシートを、上記カバースカートに固
設して張り出させた台板に、カバースカートに沿う水平
方向の軸を中心に回転可能に支持させた構成とする。
決するために、艙口コーミングのコーミングトップに、
艙口カバーのカバースカートに沿う方向に長孔を形成し
たクリートストラップを固設し、該クリートストラップ
に、下端部にストップナットを螺着させたクリートボル
トを、上記長孔を貫通させてカバースカートに沿う方向
に起伏自在に支持させ、且つ上記クリートボルトの上端
部に、該クリートボルトの起立位置でカバースカート側
のクリートシートに係合させるためのクリートを首振り
自在に取り付けた構成を有する艙口カバー締付装置にお
いて、上記クリートシートを、上記カバースカートに固
設して張り出させた台板に、カバースカートに沿う水平
方向の軸を中心に回転可能に支持させ、更に、上記クリ
ートとクリートシートとの係合状態を保持させるための
ストッパを、上記クリートシートの上面部所要位置に一
体的に取り付けた構成を有する艙口カバー締付装置にお
いて、上記クリートシートを、上記カバースカートに固
設して張り出させた台板に、カバースカートに沿う水平
方向の軸を中心に回転可能に支持させた構成とする。
【０００６】
【０００７】更に、クリートストラップの側壁部に、倒
伏状態としたクリートボルトの下端部をクリートストラ
ップ外へ抜き出すための作業孔を穿設した構成としても
よい。
伏状態としたクリートボルトの下端部をクリートストラ
ップ外へ抜き出すための作業孔を穿設した構成としても
よい。
【０００８】
【作用】クリートシートが軸を中心にカバースカートと
直交する方向に回転できるため、このクリートシートの
回転変位とクリートストラップの長孔部分の作用等で、
艙口コーミングと艙口カバーとの間の水平方向のあらゆ
る方向のずれが吸収されることになり、又、クリートと
クリートシートとの係合状態保持用のストッパをクリー
トシートの上面部に一体化させてあるので、現場で取り
付ける部品点数を減らすことができることになる。
直交する方向に回転できるため、このクリートシートの
回転変位とクリートストラップの長孔部分の作用等で、
艙口コーミングと艙口カバーとの間の水平方向のあらゆ
る方向のずれが吸収されることになり、又、クリートと
クリートシートとの係合状態保持用のストッパをクリー
トシートの上面部に一体化させてあるので、現場で取り
付ける部品点数を減らすことができることになる。
【０００９】
【００１０】更に、クリートストラップに作業孔を設け
ると、クリートボルトの長さ調整時に、クリートボルト
の下端部を作業孔からクリートストラップ外へ抜き出す
ことができ、ストップナットの操作に市販のスパナを使
用できるようになる。
ると、クリートボルトの長さ調整時に、クリートボルト
の下端部を作業孔からクリートストラップ外へ抜き出す
ことができ、ストップナットの操作に市販のスパナを使
用できるようになる。
【００１１】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
る。
【００１２】図１及び図２は本考案の一実施例を示すも
ので、図４及び図５に示す艙口カバー締付装置と同様な
構成において、クリートシート１９をカバースカート６
から離脱させ、且つ該クリートシート１９の切込溝１７
とは反対側の側面（背面）に、カバースカート６の外壁
面と平行に水平方向へ延びるように支持ボルト２２を突
設し、該支持ボルト２２を、上記カバースカート６の外
壁面にクリートシート１９の背面と対峙するよう固設し
た台板２３を貫通させ、該支持ボルト２２の先端部に、
ワッシャ２４を介してナット２５を弛めに締め付けて、
上記クリートシート１９を台板２３に支持ボルト２２を
軸としてカバースカート６と直交する方向へ回転可能に
支持させ、クリートシート１９の回転により艙口コーミ
ング１と艙口カバー５との間に発生するＹ方向（図２参
照）のずれを吸収させられるようにし、更に、上記クリ
ートシート１９の回転変位を規制するための変位規制用
ストッパ２６を、クリートシート１９のカバースカート
６側の面部に対峙させて上記台板２３に固定する。又、
クリート１４の締付用凸部１２とクリートシート１９の
締付用凹部１８との係合状態保持用のストッパ２０を、
丸棒状に形成して、上記クリートシート１９の上面部所
要位置に一体的に取り付け、更に、クリートストラップ
４の長孔３が形成された側壁部とは反対側の側壁部に、
倒伏状態としたクリートボルト７の下端部をクリートス
トラップ４外へ抜き出すための作業孔２７を穿設した構
成とする。
ので、図４及び図５に示す艙口カバー締付装置と同様な
構成において、クリートシート１９をカバースカート６
から離脱させ、且つ該クリートシート１９の切込溝１７
とは反対側の側面（背面）に、カバースカート６の外壁
面と平行に水平方向へ延びるように支持ボルト２２を突
設し、該支持ボルト２２を、上記カバースカート６の外
壁面にクリートシート１９の背面と対峙するよう固設し
た台板２３を貫通させ、該支持ボルト２２の先端部に、
ワッシャ２４を介してナット２５を弛めに締め付けて、
上記クリートシート１９を台板２３に支持ボルト２２を
軸としてカバースカート６と直交する方向へ回転可能に
支持させ、クリートシート１９の回転により艙口コーミ
ング１と艙口カバー５との間に発生するＹ方向（図２参
照）のずれを吸収させられるようにし、更に、上記クリ
ートシート１９の回転変位を規制するための変位規制用
ストッパ２６を、クリートシート１９のカバースカート
６側の面部に対峙させて上記台板２３に固定する。又、
クリート１４の締付用凸部１２とクリートシート１９の
締付用凹部１８との係合状態保持用のストッパ２０を、
丸棒状に形成して、上記クリートシート１９の上面部所
要位置に一体的に取り付け、更に、クリートストラップ
４の長孔３が形成された側壁部とは反対側の側壁部に、
倒伏状態としたクリートボルト７の下端部をクリートス
トラップ４外へ抜き出すための作業孔２７を穿設した構
成とする。
【００１３】船体が動揺して艙口コーミング１と艙口カ
バー５との間に、図１においてＸ方向のずれが生じた場
合には、従来と同様に、クリートストラップ４の長孔３
とクリートボルト７のラバークッション９等の作用で上
記Ｘ方向のずれを吸収することができる。一方、艙口コ
ーミング１と艙口カバー５との間に、図２においてＹ方
向のずれが生じた場合には、クリートシート１９が支持
ボルト２２を軸としてカバースカート６と直交する方向
に回転変位させられることにより、上記Ｙ方向のずれが
吸収される。この場合、クリートシート１９の回転変位
が一定量に達すると、変位規制用ストッパ２６にてその
変位が規制される。したがって、本考案においては、艙
口コーミング１と艙口カバー５との間に発生するＸ方向
のずれとＹ方向のずれのいずれをも吸収することができ
るので、水平方向の如何なるずれに対しても追従するこ
とができ、クリートシート１９やクリートストラップ４
の部分に無理な力を作用させることがなくなり、これら
の部分の破損事故を未然に防ぐことができる。なお、上
記クリートシート１９は、支持ボルト２２を中心に回転
できるようにするために、ナット２５を弛めに締め付け
て台板２３とナット２５との間に隙間が形成されるよう
にしてあるが、この隙間にゴムクッション等を介在させ
るようにしてもよい。
バー５との間に、図１においてＸ方向のずれが生じた場
合には、従来と同様に、クリートストラップ４の長孔３
とクリートボルト７のラバークッション９等の作用で上
記Ｘ方向のずれを吸収することができる。一方、艙口コ
ーミング１と艙口カバー５との間に、図２においてＹ方
向のずれが生じた場合には、クリートシート１９が支持
ボルト２２を軸としてカバースカート６と直交する方向
に回転変位させられることにより、上記Ｙ方向のずれが
吸収される。この場合、クリートシート１９の回転変位
が一定量に達すると、変位規制用ストッパ２６にてその
変位が規制される。したがって、本考案においては、艙
口コーミング１と艙口カバー５との間に発生するＸ方向
のずれとＹ方向のずれのいずれをも吸収することができ
るので、水平方向の如何なるずれに対しても追従するこ
とができ、クリートシート１９やクリートストラップ４
の部分に無理な力を作用させることがなくなり、これら
の部分の破損事故を未然に防ぐことができる。なお、上
記クリートシート１９は、支持ボルト２２を中心に回転
できるようにするために、ナット２５を弛めに締め付け
て台板２３とナット２５との間に隙間が形成されるよう
にしてあるが、この隙間にゴムクッション等を介在させ
るようにしてもよい。
【００１４】又、本考案においては、クリート１４の締
付用凸部１２とクリートシート１９の締付用凹部１８と
の係合状態を保持させるためのストッパ２０を、クリー
トシート１９の上面部に取り付けてクリートシート１９
に一体化させてあるため、部品点数を削減できる利点が
ある。すなわち、従来では、ストッパ２０はクリートシ
ート１９とは別体であったので、現場において、位置を
確認しながら溶接作業を行わなければならなかったが、
クリートシート１９と一体化することで工場にて溶接作
業を行うことができることにより、部品のハンドリング
及び取り付けが容易となる。
付用凸部１２とクリートシート１９の締付用凹部１８と
の係合状態を保持させるためのストッパ２０を、クリー
トシート１９の上面部に取り付けてクリートシート１９
に一体化させてあるため、部品点数を削減できる利点が
ある。すなわち、従来では、ストッパ２０はクリートシ
ート１９とは別体であったので、現場において、位置を
確認しながら溶接作業を行わなければならなかったが、
クリートシート１９と一体化することで工場にて溶接作
業を行うことができることにより、部品のハンドリング
及び取り付けが容易となる。
【００１５】更に、本考案においては、クリートストラ
ップ４の長孔３を有する側とは反対側の側壁部に作業孔
２７が穿設してあるので、クリートボルト７の長さ調整
（締付力調整）を容易に行うことができる。すなわち、
艙口カバー５を確実に締め付けるためには、クリートナ
ット７の下端部のストップナット１１の締付位置を現場
にて調整する必要性があるが、クリートストラップ４内
のスペースはクリートナット７を起伏させるに必要な広
さしかとっていないので、図１において正面から市販の
スパナを挿入してストップナット１１を回すことは非常
に作業性が悪く、したがって、従来では、特殊工具を用
いて調整作業を行っていた。その点、上記の如く、クリ
ートストラップ４に作業孔２７を設けておくと、クリー
トボルト７の下端部を作業孔２７を通してクリートスト
ラップ４外へ抜き出すことができるので、市販のスパナ
でストップナット１１の操作が可能となり、クリートボ
ルト７の長さ調整を簡単に行うことができるようにな
る。かかるクリートボルト７の長さ調整は、シール部２
１の水密ゴムの劣化時やクリートボルト７のラバークッ
ション９の劣化時等、適時行うことから、上記作業孔２
７は極めて有用なものとなる。
ップ４の長孔３を有する側とは反対側の側壁部に作業孔
２７が穿設してあるので、クリートボルト７の長さ調整
（締付力調整）を容易に行うことができる。すなわち、
艙口カバー５を確実に締め付けるためには、クリートナ
ット７の下端部のストップナット１１の締付位置を現場
にて調整する必要性があるが、クリートストラップ４内
のスペースはクリートナット７を起伏させるに必要な広
さしかとっていないので、図１において正面から市販の
スパナを挿入してストップナット１１を回すことは非常
に作業性が悪く、したがって、従来では、特殊工具を用
いて調整作業を行っていた。その点、上記の如く、クリ
ートストラップ４に作業孔２７を設けておくと、クリー
トボルト７の下端部を作業孔２７を通してクリートスト
ラップ４外へ抜き出すことができるので、市販のスパナ
でストップナット１１の操作が可能となり、クリートボ
ルト７の長さ調整を簡単に行うことができるようにな
る。かかるクリートボルト７の長さ調整は、シール部２
１の水密ゴムの劣化時やクリートボルト７のラバークッ
ション９の劣化時等、適時行うことから、上記作業孔２
７は極めて有用なものとなる。
【００１６】なお、本考案は上記実施例のみに限定され
るものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
るものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【００１７】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案によれば、クリ
ートボルトを艙口カバーのカバースカートに沿う方向に
起伏自在とした艙口カバー締付装置において、カバース
カートに張設した台板に、上記カバースカートに沿う水
平方向の軸を中心として回転可能なようにクリートシー
トを支持させたので、クリートボルトを、カバースカー
トに沿う方向のみならず、上記クリートシートの回転変
位によりクリートボルトをカバースカートと直交する方
向へも変位させることができるようになることから、艙
口コーミングと艙口カバーとの間の水平方向のあらゆる
方向のずれを吸収することができて、クリートシートや
クリートストラップ等に無理な力を作用させることによ
る破損事故を未然に防止することができ、且つ、クリー
トとクリートシートとの係合状態を保持させるストッパ
を、クリートシートの上面部に一体的に取り付けてある
ので、現場で取り付ける部品点数を減らすことができ、
更に、クリートストラップにクリートボルトの下端部を
抜き出すための作業孔を設けることにより、クリートボ
ルトの下端部をクリートストラップ外へ抜き出すことが
でき、クリートボルトの長さ調整を行うときに、特殊工
具を用いることなく、市販のスパナを用いてストップナ
ットを操作することができる、等の優れた効果を発揮す
る。
ートボルトを艙口カバーのカバースカートに沿う方向に
起伏自在とした艙口カバー締付装置において、カバース
カートに張設した台板に、上記カバースカートに沿う水
平方向の軸を中心として回転可能なようにクリートシー
トを支持させたので、クリートボルトを、カバースカー
トに沿う方向のみならず、上記クリートシートの回転変
位によりクリートボルトをカバースカートと直交する方
向へも変位させることができるようになることから、艙
口コーミングと艙口カバーとの間の水平方向のあらゆる
方向のずれを吸収することができて、クリートシートや
クリートストラップ等に無理な力を作用させることによ
る破損事故を未然に防止することができ、且つ、クリー
トとクリートシートとの係合状態を保持させるストッパ
を、クリートシートの上面部に一体的に取り付けてある
ので、現場で取り付ける部品点数を減らすことができ、
更に、クリートストラップにクリートボルトの下端部を
抜き出すための作業孔を設けることにより、クリートボ
ルトの下端部をクリートストラップ外へ抜き出すことが
でき、クリートボルトの長さ調整を行うときに、特殊工
具を用いることなく、市販のスパナを用いてストップナ
ットを操作することができる、等の優れた効果を発揮す
る。
【図１】本考案の艙口カバー締付装置の一実施例を示す
正面図である。
正面図である。
【図２】図１のII−II矢視図である。
【図３】コンテナ船の一例を示すもので、（イ）は概略
側面図、（ロ）は概略平面図である。
側面図、（ロ）は概略平面図である。
【図４】従来の艙口カバー締付装置の一例を示す正面図
である。
である。
【図５】図４のＶ−Ｖ矢視図である。
１ 艙口コーミング ２ コーミングトップ ３ 長孔 ４ クリートストラップ ５ 艙口カバー ６ カバースカート ７ クリートボルト １１ ストップナット １４ クリート １９ クリートシート ２０ ストッパ ２２ 支持ボルト（軸） ２３ 台板 ２７ 作業孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山口 浩吉 愛知県知多市北浜町11番１号 石川島播 磨重工業株式会社 愛知工場内 (72)考案者 梶原 和夫 愛知県知多市北浜町11番１号 石川島播 磨重工業株式会社 愛知工場内 (56)参考文献 特開 昭52−43285（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−97592（ＪＰ，Ａ) 実開 昭52−38891（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−38194（ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】 艙口コーミングのコーミングトップに、
艙口カバーのカバースカートに沿う方向に長孔を形成し
たクリートストラップを固設し、該クリートストラップ
に、下端部にストップナットを螺着させたクリートボル
トを、上記長孔を貫通させてカバースカートに沿う方向
に起伏自在に支持させ、且つ上記クリートボルトの上端
部に、該クリートボルトの起立位置でカバースカート側
のクリートシートに係合させるためのクリートを首振り
自在に取り付けた構成を有する艙口カバー締付装置にお
いて、上記クリートシートを、上記カバースカートに固
設して張り出させた台板に、カバースカートに沿う水平
方向の軸を中心に回転可能に支持させ、更に、上記クリ
ートとクリートシートとの係合状態を保持させるための
ストッパを、上記クリートシートの上面部所要位置に一
体的に取り付けたことを特徴とする艙口カバー締付装
置。 - 【請求項２】 艙口コーミングのコーミングトップに、
艙口カバーのカバースカートに沿う方向に長孔を形成し
たクリートストラップを固設し、該クリートストラップ
に、下端部にストップナットを螺着させたクリートボル
トを、上記長孔を貫通させてカバースカートに沿う方向
に起伏自在に支持させ、且つ上記クリートボルトの上端
部に、該クリートボルトの起立位置でカバースカート側
のクリートシートに係合させるためのクリートを首振り
自在に取り付けた構成を有する艙口カバー締付装置にお
いて、上記クリートシートを、上記カバースカートに固
設して張り出させた台板に、カバースカートに沿う水平
方向の軸を中心に回転可能に支持させ、更に、上記クリ
ートとクリートシートとの係合状態を保持させるための
ストッパを、上記クリートシートの上面部所要位置に一
体的に取り付け、且つ上記クリートストラップの側壁部
に、倒伏状態としたクリートボルトの下端部をクリート
ストラップ外へ抜き出すための作業孔を穿設したことを
特徴とする艙口カバー締付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991094189U JP2561123Y2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 艙口カバー締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991094189U JP2561123Y2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 艙口カバー締付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0535587U JPH0535587U (ja) | 1993-05-14 |
| JP2561123Y2 true JP2561123Y2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=14103361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991094189U Expired - Lifetime JP2561123Y2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 艙口カバー締付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561123Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3922357B2 (ja) * | 2002-06-10 | 2007-05-30 | 三菱ふそうトラック・バス株式会社 | ケーブル保持構造 |
| JP4586049B2 (ja) * | 2007-06-14 | 2010-11-24 | 泉鋼業株式会社 | 浮体構造体 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5444952Y2 (ja) * | 1975-09-10 | 1979-12-24 | ||
| JPS5243285A (en) * | 1975-09-29 | 1977-04-05 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Device for clamping hatch cover |
| JPS5297592A (en) * | 1976-02-09 | 1977-08-16 | Nippon Aikiyan Kk | Device for securing hatch cover |
| JPS5938194U (ja) * | 1982-09-06 | 1984-03-10 | 極東マツク・グレゴ−株式会社 | クリ−ト |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP1991094189U patent/JP2561123Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0535587U (ja) | 1993-05-14 |
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