JP2560644Y2 - 床パネルの構造 - Google Patents

床パネルの構造

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JP2560644Y2
JP2560644Y2 JP3531593U JP3531593U JP2560644Y2 JP 2560644 Y2 JP2560644 Y2 JP 2560644Y2 JP 3531593 U JP3531593 U JP 3531593U JP 3531593 U JP3531593 U JP 3531593U JP 2560644 Y2 JP2560644 Y2 JP 2560644Y2
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稔 河田
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば床下収納用、洗
面点検用、堀こたつ用等の開口を備えた床パネルの構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、開口付きパネル20を床材として
使用する場合、図14に示すように、縦方向の一辺のサ
イズDと横方向の一辺のサイズdとを有する長方形の大
型床パネル20の端部側に開口4を形成していた。そし
て、現場で開口4位置を変える場合は、開口4位置の違
い(或いは開口4の大きさの違い)ごとに多品種の大型
床パネル20を作製していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このため、従来例で
は、開口4位置の違い等によって多品種の大型床パネル
20が存在することとなり、これに伴い床工事が面倒と
なり、現場施工が困難になるなどの問題があった。本考
案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、開口の大きさ、或いは開口位置の異
なる多品種の床パネルを少品種のパネルの組み合わせに
よって作製できるようにし、パネルの品種を削減して、
現場省力化を図るようにした床パネルの構造を提供する
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、本体側パネル半体1と、本体側パネル半
体1に接続される開口付きパネル半体2とから成り、開
口付きパネル半体2を本体側パネル半体1の一辺1aと
同じ長さの正方形に形成すると共に、開口付きパネル半
体2の開口4を開口付きパネル半体2の中心から偏在し
て形成したことを特徴とする。
【0005】
【作用】本考案によれば、床パネル3が本体側パネル半
体1と開口付きパネル半体2とに分割され、開口付きパ
ネル半体2を本体側パネル半体1の一辺1aと同じ長さ
の正方形に形成すると共に、開口付きパネル半体2の開
口4を開口付きパネル半体2の中心から偏在して形成し
たことにより、本体側パネル半体1の一辺1aに開口付
きパネル半体2の一辺を突き合わせる際に、開口付きパ
ネル半体2を中心廻りに回転させて、開口4位置を本体
側パネル半体1側に偏った位置、本体側パネル半体1と
反対側に偏った位置、開口付きパネル半体2の中心から
右側或いは左側に偏った位置のいずれか任意の位置に配
置転換させる。開口4位置の異なる多品種の床パネル3
を本体側パネル半体1と開口付きパネル半体2の組み合
わせによって作製できる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例に用いる床パネル(大型床パネル)は、
図1に示すように、本体側パネル半体1と開口付きパネ
ル半体2とに分割されている。本体側パネル半体1は無
開口パネルから成り、床ステージとしての機能を有す
る。本体側パネル半体1に接続される開口付きパネル半
体2は、例えば床下収納用、洗面点検用、堀こたつ用な
どとして機能するものであって、開口付きパネル半体2
の各辺はサイズdの正方形に形成されている。また、上
記本体側パネル半体1は一辺がサイズdの長方形(又は
正方形)に形成されており、この本体側パネル半体1と
開口付きパネル半体2との接続により、縦方向の一辺の
サイズDと横方向の一辺のサイズdとを有する長方形の
床パネル3が形成されるようになっている。この床パネ
ル3のサイズは、床パネル3と並設される普通サイズの
普通床パネルと同一サイズに設定され、普通床パネルの
どの場所においても床パネル3が組み込み可能となって
いる。
【0007】上記開口付きパネル半体2の開口4は、開
口付きパネル半体2の中心から偏在して形成されてい
る。つまり、開口付きパネル半体2をその中心廻りに回
転させることにより、開口4位置を本体側パネル半体1
側に偏った位置、本体側パネル半体1と反対側に偏った
位置、開口付きパネル半体2の中心から右側或いは左側
に偏った位置のいずれか任意の位置に配置転換できるよ
うに偏在形成されており、この一枚の開口付きパネル半
体2で4種類の開口4位置を備えた床パネル3が得られ
るようになっている。そして、開口4はその大きさを変
えることによって、開口付きパネル半体2は床下収納
用、洗面点検孔用、堀こたつ用などとして機能するもの
である。なお、図3〜図6は、断熱材5、下地材6、床
材7の配置例を示しており、図7は、床下収納ユニット
廻りの配置例を示している。図7中、8は床下収納ユニ
ット、9は堀こたつ、10は玄関土間、11はバスルー
ムユニットである。また図8は、床下収納ユニット廻り
の他の配置例を示しており、図9は床下収納ユニット廻
りのさらに他の配置例(洗面点検用開口の配置、堀こた
つの配置等を含む)を示している。
【0008】ここで、床パネル3の開口4位置を現場情
況に合わせて変更する場合、本体側パネル半体1の一辺
1aに開口付きパネル半体2の一辺を突き合わせる際
に、図2に示すように、開口付きパネル半体2を中心廻
りに回転させて、開口4位置を本体側パネル半体1側に
偏った位置、本体側パネル半体1と反対側に偏った位置
(図1(b)の状態)、開口付きパネル半体2の中心か
ら右側に偏った位置(図2(b)の状態)、或いは開口
付きパネル半体2の中心から左側に偏った位置のいずれ
かに位置合わせしながら、本体側パネル半体1の一辺1
aに開口付きパネル半体2の一辺を突き合わせて接続固
定する。これにより、普通床パネルと同じサイズの床パ
ネル3を施工できるようになる。また、現場での本体側
パネル半体1と開口付きパネル半体2との接続固定は例
えば図10〜図13に示す床束金物12を用いて行なう
ことができる。図12は小型の床束金物12で本体側パ
ネル半体1と開口付きパネル半体2とを接続する場合を
示し、図13は大型の床束金物12で本体側パネル半体
1と開口付きパネル半体2とを接続する場合を示してい
る。なお、本体側パネル半体1と開口付きパネル半体2
の接続は上記床束金物12以外の手段を用いて行なうも
のであってもよい。
【0009】上記のように、開口付きパネル半体2を回
転させるだけで開口4位置を任意に配置転換できるの
で、一枚の本体側パネル半体1と一枚の開口付きパネル
半体2との組み合わせによって、開口4位置の異なる4
品種の床パネル3を作製することができる。しかも、開
口4の大きさを例えば床下収納用、洗面点検用、堀こた
つ用などごとに異ならせる場合は、その大きさごとの開
口4を有する開口付きパネル半体2を作製しておき、こ
の開口付きパネル半体2を上記のように開口4位置を変
えながら本体側パネル半体1に接続することにより、開
口4の大きさ及び開口4位置の異なる多品種の床パネル
3をやはり少品種のパネルの組み合わせによって作製す
ることができる。その結果、従来のように開口4の大き
さの違い、或いは開口4位置の違い等に応じて多品種の
大型床パネルを作製する必要がなくなり、パネルの品種
が削減され、これに伴い床工事が簡単になり、現場省力
化が図られるという利点がある。
【0010】また、本体側パネル半体1と開口付きパネ
ル半体2とを組み合わせたサイズは、普通床パネルのサ
イズと同じであるため、普通床パネルを作製するライン
でそのまま本体側パネル半体1、開口付きパネル半体2
を作製できるようになり、自動化ラインが可能となり、
生産性が向上するという利点もある。
【0011】
【考案の効果】上述のように本考案は、本体側パネル半
体と、本体側パネル半体に接続される開口付きパネル半
体とから成り、開口付きパネル半体を本体側パネル半体
の一辺と同じ長さの正方形に形成すると共に、開口付き
パネル半体の開口を開口付きパネル半体の中心から偏在
して形成したから、本体側パネル半体の一辺に開口付き
パネル半体の一辺を突き合わせる際に開口付きパネル半
体を中心廻りに回転させることにより、開口位置の配置
転換が任意となり、開口の大きさ、或いは開口位置の異
なる多品種の床パネル(大型床パネル)を少品種の小型
パネルの組み合わせによって作製でき、その結果、パネ
ルの品種を削減でき、現場省力化が図られるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示し、(a)は床パネルの斜
視図、(b)は分解斜視図である。
【図2】同上の開口位置の変形例を示し、(a)は床パ
ネルの斜視図、(b)は分解斜視図である。
【図3】同上の床パネルの平面図である。
【図4】同上の下地材及び断熱材の配置例を示す図であ
る。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】図3のB−B線断面図である。
【図7】同上の床枠構造の平面図である。
【図8】同上の床下収納ユニットの配置例を示す図であ
る。
【図9】同上の床下収納ユニットの他の配置例を示す図
である。
【図10】図9のE−E線断面図である。
【図11】図9のF−F線断面図である。
【図12】同上の床束金物を示し、(a)は側面図、
(b)は平面図、(c)は正面図である。
【図13】同上の他の床束金物を示し、(a)は側面
図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【図14】従来の開口付き大型床パネルの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 本体側パネル半体 2 開口付きパネル半体 3 床パネル 4 開口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体側パネル半体と、本体側パネル半体
    に接続される開口付きパネル半体とから成り、開口付き
    パネル半体を本体側パネル半体の一辺と同じ長さの正方
    形に形成すると共に、開口付きパネル半体の開口を開口
    付きパネル半体の中心から偏在して形成したことを特徴
    とする床パネルの構造。
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