JP2560150B2 - X因子−laciハイブリッドタンパク質 - Google Patents
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Description
ンパク質に関するものであり、さらに特に、本発明は、
それぞれヒト血漿X因子およびヒトリポタンパク質関連
凝固阻害物質(human Lipoprotein−
Associated Coagulation In
hibitor=LACI)の2種のサブ配列よりなる
アミノ酸配列を有する合成血液凝固阻害剤に関するもの
である。
2種の異なる系、いわゆる内因系および外因系よりな
る。外因系は、血液が組織トロンボプラスチン(III
因子)(以下の記載において、この因子を組織因子(T
F)と記する)にさらされることによって活性化され
る。組織因子は、多くのセルタイプの血漿膜中に生じる
リポタンパク質であり、脳および肺は、この因子に特に
富んでいる。血漿VII因子またはその活性形体である
VIIa因子は、TFと接触すると、TFとカルシウム
依存性複合体を形成し、次いでX因子をXa因子に、お
よびまた、IX因子をIXa因子に、タンパク質分解的
に活性化し、これによって、最終的に、トロンビンおよ
びフィブリンの血餅の形成をもたらす段階的現象の引き
がねになる。
し、かつまたXa依存性様相で、おそらく四要素からな
るXa/LACI/VII(a)/TF複合体を形成す
ることによって、VIIa(a)/TF活性を阻害す
る、リポタンパク質関連凝固阻害物質を含有している。
この点に関しては、たとえば次の刊行物を参照すること
ができる:Broze等によるBlood71,335
〜343頁(1988年);Sanders等によるB
lood66,204〜212頁(1985年);およ
びHubbard等によるThromb. Res.4
4,527〜537頁(1987年)。
て、LACIは3つの双頭状で反復しているKunit
z型セリンプロテアーゼ阻害性領域を含有することが示
された。この点に関しては、たとえばWun等による
J.Biol.Chem.263,6001〜6004
頁(1988年);Girard等によるThrom
b.Res.55,37〜50頁(1988年);Gi
rard等によるNature338,518〜520
頁(1989年);およびヨーロッパ特許出願No.3
18,451(1989年5月31日公開)を参照する
ことができる。
itz領域および第二Kunitz領域は両方ともに、
VII(a)/TFの阻害に必要である。本発明者等
は、仮定のXa/LACI/VII(a)/TF阻害性
複合体において、LACIの第一Kunitz領域はV
II(a)/TFの活性部位に結合し、他方、第二Ku
nitz領域は、Nature338,518〜520
頁(1989年)に報告されているように、Xaの活性
部位に結合するものと予想した。
t)因子〕は、ジスルフィド架橋によって共役結合され
ている、2本鎖よりなる分子である。VII(a)/T
F(またはIXa因子とそのVIIIa補因子)の作用
により、チモーゲンX因子のH鎖からペプチドをタンパ
ク質分解的に放出させると、活性Xa酵素が生じる。X
aのH鎖は触媒性部位を含有しており、他方、XaのL
鎖はCa++結合に関与するNH2 −末端、γ−カルボキ
シグルタミン酸(gla)−含有領域を含有しており、
その後に、特異的凝固補因子とのその相互作用を部分的
に媒介することができる、2つの成長因子様領域が続い
ている。ウシXaをキモトリプシンで処理すると、gl
a−含有領域はこの分子(残基1〜44)のNH2 −末
端から開裂する。LACIはgla−領域が欠失してい
るXa、すなわちXa(−GD)、に結合し、これを阻
害するが、LACIはXa(−GD)の存在の下ではV
II(a)/TFの活性を阻害することはない。
血液凝固阻害剤である、新規な一本鎖ハイブリッドタン
パク質が提供される。このハイブリッドタンパク質は、
それぞれヒト血漿X因子およびヒトリポタンパク質関連
凝固阻害物質(LACI)の2種のサブ配列よりなるア
ミノ酸配列を有するものとして合成された。このハイブ
リッドタンパク質では、Xa因子のL鎖はLACIの第
一Kunitz領域に融合されている。
性を直接に阻害する、X因子のL鎖とLACIの第一K
unitz領域よりなるハイブリッドタンパク質(これ
をX LCLACIk1と称する)が遺伝子工学によって製造
された。LACIの作用様式とは異なり、XLCLACI
K1によるVII(a)/TF活性の阻害は、Xa依存性
ではない。ワルファリン(これは、このハイブリッドタ
ンパク質のγ−カルボキシル化を抑制する)の存在の下
に増殖させた細胞によって発現されたXLCLACIK1で
は、阻害活性が劇的に減じられる。このことは、このハ
イブリッドタンパク質のLACIK1部分単独では、その
阻害活性に関して充分ではないことを示している。
態様において、X因子のプロリーダー配列(これは、グ
ルタミン酸のγ−カルボキシル化を指示する)をコード
するハイブリッド遺伝子のデザインに、慣用の組換えD
NA方法を使用し、そしてLACIの第一Kunitz
領域をコードする配列に、L鎖を融合させた。
域中の停止コドンの後の最初のメチオニンをアミノ酸+
1とする従来の番号付けシステムを使用すると、第一K
unitz領域は、オリジナルには、LACI(47〜
117)で表わされる。この点に関しては、1989年
5月31日付で公開されたヨーロッパ特許出願No.3
18,451およびWun等によるJ.Biol.Ch
em.263,6001〜6004頁(1988年)を
参照することができる。276アミノ酸LACIタンパ
ク質のNH2 末端をアミノ酸+1とする好ましい番号付
けシステムによれば、第一Kunitz領域は、LAC
I(19〜89)で示すことができる。この点に関して
は、Girard等によるNature338、518
〜520頁(1989年)を参照することができる。
さおよび組成、ならびに本明細書において明確にされて
いるハイブリッドタンパク質の生物学的活性に対して、
有害にはまたは不利には作用しない各中間アミノ酸の長
さおよび組成における変化は、本発明の範囲内に包含さ
れるものと認識する。従って、例示態様であるXLCL
ACIK1において、このハイブリッドタンパク質中の
第一Kunitz領域は、そのC末端に付加的なMet
−Hisを有するLACI(12〜88)を包含する、
79のアミノ酸よりなるサブ配列である。
K1中の全部で171のアミノ酸としてプロリーダー配列
(残基−40〜−1)およびL鎖配列(残基1〜13
1)を含むハイブリッドタンパク質中のX因子のL鎖配
列はまた、長さおよび組成に係り変えることができ、あ
るいは各中間アミノ酸はまた、本発明で明確にされてい
るハイブリッドタンパク質の生物学的活性に対して、有
害にはまたは不利には作用しない程度に変えることがで
きる。
遺伝子のcDNA配列は、下記の788bp配列で示さ
れ、この配列は5′−非コード領域および3′−非コー
ド領域の部分を包含している。ヌクレオチドはcDNA
配列の上に番号付けされている。このハイブリッドタン
パク質の相当する250のアミノ酸はcDNA配列の下
に示されている。
おいては、このハイブリッド遺伝子を、ウシパピローマ
ウイルス(BPV)発現ベクター中に挿入し、この遺伝
子をマウスC127繊維芽細胞中にトランスフェクショ
ンした。真核細胞中における導入および複製に適する組
換えDNAの製造方法においてBPVを使用すること
は、周知であり、たとえば米国特許第4,419,94
6号を参照することができる。本発明のハイブリッドタ
ンパク質の発現に関して、その他の原核細胞および真核
細胞、たとえばE.coli細胞またはチャイニーズハ
ムスター卵巣(CHO)細胞および類似の哺乳動物の細
胞のトランスフェクションに、この新規なハイブリッド
タンパク質を使用できることは明らかである。
例は、プラスミドpMON1123である。このベクタ
ーは、pML2の周知のpBR322誘導体にリゲート
されている100%ウイルスゲノムに由来し、異種遺伝
子の発現を調整するために、マウスメタロチオネインI
プロモーターおよびSV40Late poly A付
加部位を使用するものである。LACIの発現における
その使用は、Girard等によって、Thromb.
Res. 55,37〜50頁(1989年)に記載
されている。
関連する主題を特に指摘し、明確に特許請求している、
特許請求の範囲で完結されているが、本発明は、以下の
本発明の好ましい態様の詳細な説明を添付図面と組合せ
て、さらに充分に理解されるものと信じる。
発明の代表的ハイブリッドタンパク質の模式図である。
X因子のL鎖のレイアウトは、Leytus等によるB
iochemistry 25,5098〜5102頁
(1986年)にもとづいている。このハイブリッドタ
ンパク質のLACI−由来部分は斜線で示されており、
そしてGirard等によるNature 338,5
18〜520頁(1989年)にもとづいている。矢印
は、成熟タンパク質を生成する予想開裂部位を示すもの
である。
明の組換えハイブリッドタンパク質の発現を例示する写
真である。右側には、標準の分子の相対質量が示されて
いる。
0ng)のSDS−PAGEおよび銀染色結果を示す写
真である。還元された試料は1.25%2−メルカプト
エタノールを含有する。右側に、標準の分子の相対質量
が示されている。
下(●)または不存在下(○)における、精製LACI
によるVII(a)/TFの阻害を示す、グラフであ
る。
下(●)または不存在下(○)における、硫酸バリウム
溶出XLCLACIK1によるVII(a)/TFの阻害を
示すグラフである。
LACI(●)によるTF誘発凝血の抑制を示すグラフ
である。
用いて培養されたC10.1細胞の培地中におけるXLC
LACIK1の存在をウェスターンブロットによつて例示
する写真である。
LCLACIK1との阻害複合体を示す模式図である。欠刻
部は、VII(a)およびXaの活性部位を表わし、そ
して突起部は、LACIの3つのKunitz領域を表
わす。四要素からなるXa/LACI/VII(a)/
TF複合体において、Xaは、その活性部位でLACI
の第二Kunitz領域に結合され、そしてVII
(a)はその活性部位でLACIの第一Kunitz領
域に結合される。Xaのgla領域は、Ca++依存様式
で、VIIa/TF複合体の、現時点で同定されている
或る部位と相互反応する。同様に、XLCLACIK1ハイ
ブリッドタンパク質は、Xa/LACI複合体の代わり
になる。
し、ヌクレオチド塩基を、アデニン(A);チミン
(T);グアニン(G);およびシトシン(C)で示
す。相当するヌクレオチドは、たとえばデオキシグアノ
シン−5′−トリホスフェート(dGTP)である。D
NAヌクレオチド配列の構造表現に都合が良いものとし
て慣用されているように、一本鎖だけを示すが、この一
本鎖において、一本鎖上のAはその補体上のTの意味を
含み、そしてGはCの意味を含むものとする。
りの3文字略語または1文字略語で表わす:
きる制限エンドヌクレアーゼは、下記の制限配列および
開裂パターン(矢印で示されている)を有する:
−カルボキシグルタミン酸を表わし、そしてβはβ−ヒ
ドロキシアスパラギン酸を表わす。
Iの第一Kunitz領域をコードする配列に融合させ
るX因子のL鎖およびX因子のプロプロリーダー配列
(これは、グルタミン酸のγ−カルボキシル化に関係す
る)をコードするハイブリッド遺伝子をデザインする
(図1)。この遺伝子をウシパピローマウイルス発現ベ
クター中に挿入し、マウスC127繊維芽細胞中にトラ
ンスフェクションする。トランスフェクションされたク
ローン(C10.1と称する)によって、培地中で発現
されるハイブリッドタンパク質分子は、ウェスターンブ
ロット分析によって検出した。XaのL鎖に対するモノ
クローナル抗体およびLACIのNH2 −末端配列に対
するポリクローナルIgGフラクションは両方ともに、
分子量(MW)30,000で移動する主要着色物質お
よび分子量28,000で弱い着色帯を生じた(図
2)。MW52,000を有する拡散帯がまた、見い出
される。これはオリゴマー状ハイブリッド複合体を示す
が、この物質の同定は明確ではない
製ハイブリッドタンパク質が、主要な30,000MW
帯と僅かな31,000MW帯および28,000MW
帯とからなることを示した。この着色パターンはまた、
還元性条件の下でも見い出され、これによって、多数の
帯が、単純な交互的ジスルフィッド結合によるものでは
ないことを示している(図3)。
(a)/TF活性に対する阻害能力を評価した。VII
(a)/TF活性は、活性化のペプチドの基質IX因子
からの活性化ペプチドの放出によって測定した〔Gir
ard等によるThromb.Res.55,37〜5
0頁(1988年)〕。C10.1細胞の条件培地のS
DS−PAGEの後で、抽出ゲルの一部分を検定する
と、機能的阻害活性が、30,000のMWを有する免
疫−着色物質(immuno−stainedmate
rial)と関連して移動することが示された。MW2
8,000または52,000の物質では、阻害活性は
見い出されなかった。従来技術で証明されているように
〔Broze等によるBlood71,335〜343
頁(1988年)〕、図4は、VII(a)/TF活性
のLACIによる阻害が、Xa因子の存在に依存するこ
とを示している。これに対して、XLCLACIK1ハイブ
リッドによるVII(a)/TF活性の阻害は、Xa依
存性ではない(図5)。
thrombin time assay)の変法で測
定して、正常血漿のTF誘発凝血の抑制活性に関して、
XLCLACIK1をLACIと比較した。図6は、XLCL
ACIK135ng/mlによって、50%の見掛け上の
TF阻害が生じるのに対し、LACIは、均等な効果を
得るために、2.5μg/mlが必要であることを示し
ている。この系におけるXLCLACIK1の大きい相対抑
制活性は、その能力がVIIa/TFを直接に阻害する
ことを示しており、他方、LACIは、そのVIIa/
TFに対する阻害を呈示する前に、Xaの発現を必要と
することを示しているものと信じられる。さらにまた、
プロトロンビンタイムアッセイによる、LACIの阻害
作用は、少なくとも部分的に、LACIがXaを直接に
阻害することによるものである。何故ならば、活性化パ
ーシャルトロンボプラスチンタイムアッセイ(aPT
T)によって測定して、LACIはまた、同一濃度で、
正常血漿の表面活性化凝血を長引かせるからである。
カルボキシル化は、ワルファリンにより抑制されるビタ
ミンK依存性プロセスを必要とする。C10.1培養培
地で、ビタミンKの代りにワルファリンを使用すると、
VII(a)/TF阻害活性における〜80倍の減少が
生じる(表1)。一方、この培地中におけるXLCLAC
IK1の量を減じると、〜2倍の減少を生じるだけである
(図7)。gla含有分子を選択的に吸着する硫酸バリ
ウムは〔KisielおよびDaviesによる、Bi
ochemistry 14,4928〜4934頁
(1975年)〕、ビタミンKの存在の下で増殖させた
C10.1細胞によって発現されるVII(a)/TF
阻害活性を捕獲する。これは、官能性のXLCLACIK1
がγ−カルボキシル化されることを示している(表
1)。従って、XLCLACIK1のγ−カルボキシル化は
XLCLACIK1のVII(a)/TF阻害活性に関して
必要不可欠のものと見做され、本発明者は、本発明のハ
イブリッドタンパク質のLACI K1部分だけでは、阻害
活性の発現には不充分であるものと結論した。さらにま
た、X因子、Xa因子または不活性化Xa因子(ダンシ
ル−L−グルタミル−L−グリシル−L−アルギニンク
ロロメチルケトンで処理したXa)はいずれも、X LCL
ACIK1ハイブリッド中に見い出されるXのL鎖を含有
しているにもかかわらず、VII(a)/TF阻害活性
を有していない。これらの結果は、本発明のハイブリッ
ドタンパク質においては、XのL鎖およびLACIK1部
分の両方がVII(a)/TF阻害活性に必要であるこ
とを示している。
/TF阻害性複合体の形成およびX LCLACIK1/VI
I(a)/TF阻害性複合体の形成の模式図が示されて
いる。本発明者は、VIIa/TFへの結合およびVI
Ia/TFの阻害において、XLCLACIK1はXa/L
ACI複合体を擬装するものと考える。LACIによる
VII(a)/TF活性の阻害は、VII(a)/TF
触媒活性の産物であるXaの発現を必要とする新規なフ
ィードバック阻害メカニズムによって生じる。これに対
して、XLCLACIK1ハイブリッドタンパク質は、VI
I(a)/TF活性を直接に阻害する。
投与量は、図6からわかるようにLACI単独より少な
い量でよい。阻害有効量は図6からわかるように、正常
ヒト血漿において約10〜約1000ng/mlであ
る。
の実験室的予備実験を行ない、以下に、図を含んで示さ
れている結果を得た。以下に記載の方法は、図1〜7に
示されている結果と表1に示されている結果とに関する
ものに分けられる。しかしながら、本発明がこれらの特
定の例に制限されないことは明白である。
然変異誘発を行ない〔Girard等によるNatur
e 338、518〜520頁(1989年)〕、LA
CIの第一Kunitz領域のコード配列とLACIの
第二Kunitz領域のコード配列との間に、Nsi
I部位を創製した。天然産生のNsiI部位は、第一K
unitz領域のコード配列から上流に存在する。Ns
i I消化の後に、LACIの第一Kunitz領域を
コードする領域を単離し、pGEMXLCのNsi I部
位中にリゲートし、pGEMXLCLACIK1を創製し
た。pGEMXLCは市販のプラスミドである、pGEM
(Promege,Madison,WI)から誘導さ
れるものであり、このpGEMは、コードされたアミノ
酸配列を変えない修飾により天然産生Eco R1部位
を排除して、ヒトX因子をコードするcDNA挿入体を
含有するものである(A. Strauss, Was
hington University,St Lou
is, MOから)。pGEMXLCは、Apa I部位
を経て、補体合成オリゴマーに連なるX因子のL鎖をコ
ードする修飾されている部分cDNAを含有している。
この合成オリゴマーは付加的X因子L鎖配列をコード
し、その後に第一Kunitz領域の先駆体であり、そ
して天然産生Nsi Iを含むLACINH2 末端配列
が連結しており、引続いて2個の停止コドンおよび都合
の良い制限部位パリンドロームが連結している。pGE
MXLCLACIK1挿入体は、Bam HIによって切り
出し、ウシパピローマウイルス発現ベクターpMON1
123中にリゲートした。得られたプラスミドpMON
XLCLACI1'をpSV2neoとともに使用し、C1
27マウス繊維芽細胞を同時トランスフェクションした
〔Girard等によるThromb. Res. 5
5,37〜50頁(1988年)〕。
されたセルライン(C10.1と称する)および精製L
ACI40μgまたはX因子60ngからの5倍濃度
の、血清を含有していない条件培地(25μl)で、1
5%ポリアクリルアミドゲルを用いてウェスターンブロ
ットを行ない、ニトロセルロースに移し、抗−LACI
(ペプチド)IgGまたは抗−Xモノクローナル抗体で
探り、次いで慣用の方法(Girard等によりThr
omb. Res.55,37〜50頁(1988年)
に記載されている方法)によって、色測定ができるよう
に展開させた。
り、C10.1血清を含有していない条件培地から精製
し〔KisielおよびDaviesによるBioch
emistry 14,4928〜4934頁(197
5年)〕、引続いて、無水トリプシンアフィゲル親和ク
ロマトグラフィ〔Ishii等によるMeth. En
zymol.91,378〜383頁(1983年)〕
により、次いでMono Qアニオン交換クロマトグラ
フィ〔1987年7月23日出願の係属中の特許出願S
er. No.07/ 77,366およびBroze
等によるBlood71,335〜343頁(1988
年)〕により精製した。
Res. 48,253〜259頁(1988年)に
記載されたような慣用の方法によって行なった。XLCL
ACIK1は、硫酸バリウム吸着〔KisielおよびD
aviesによる上記刊行物〕および0.2Mクエン酸
ナトリウムによる溶出によって、C10.1血清を含有
していない条件培地200mlから精製した。この調製
物を次いで濃縮し、次いでTS緩衝液(100mM N
aCl、50mMトリス−HCl、pH7.4)に対し
て透析した。最終容積=1ml。VII(a)/TF活
性の阻害は、公知の 3H−IX活性化ペプチド放出検定
法〔Girard等によるThromb. Res.
55,37〜50頁(1988年)〕を使用して評価し
たが、この検定法で使用されているVII因子の代り
に、VIIaを使用した。この置き換えは、若干の検定
において、VIIをVIIaに活性化するX(またはX
a)が存在していないためである。この検定系にはま
た、ヘパリン(2単位/ml)を存在させた。この検定
において、IXのVII(a)/TFによる活性化は、
放射性物質をラベルしたIXからのTCA可溶性三重水
素化活性ペプチドの放出として測定した。VII(a)
/TF阻害活性はTCA可溶性cpmの減少をもたら
す。〔TCA=トリクロロ酢酸〕。ナノグラムLACI
等量は、標準LACI濃度曲線から決定した。
l粗製EDTA−洗出TF〔BrozeおよびMaje
rusによるJ.Biol.Chem.255,124
2〜1247頁(1980年)〕、10μl試料および
60μl正常ヒト血漿(Georg King, Ov
erland Park, KS)を37℃でインキュ
ベートすることによって、フィブロメーター(fibr
ometer)(BBL,Cockeysville,
MD)において、プロトロンビンタイムアッセイ変法に
より測定した。30秒後に、60μl CaCl2 (2
5mM)を加え、経過時間対凝血形成を測定した。阻害
物質が存在していない場合には、この検定の凝血形成時
間は29秒であった。TF濃度対凝血形成時間をグラフ
にした標準曲線(log−logプロット)を使用し、
この検定における種々の阻害物質濃度での見掛け上のT
F活性を測定した。
ビタミンKの効果とワルファリンの効果、ならびにこの
活性の吸着に係る硫酸バリウムの能力を示すものであ
る。 ビタミンKまたはワルファリンの存在において増殖させ
たC10.1細胞により発現されたVII(a)/TF
阻害活性の比較
発現するXLCLACIK1を、ビタミンK(1μg/m
l)またはワルファリン(20μg/ml)を含有す
る、血清を含有していない条件培地に移した。この培養
培地は0日目、1日目および2日目に取り換え、5日間
増殖させた。各培地10mlを、上記図3に関して記載
されているとおりに、硫酸バリウムに吸着させ、吸着さ
れたタンパク質を0.2Mクエン酸ナトリウムで溶出し
た。硫酸バリウムに吸着され、次いで溶出された物質、
硫酸バリウムに吸着されなかった物質および追加の条件
培地10mlをそれぞれ、TS緩衝液中に透析し、次い
で濃縮した;最終容積=それぞれ、1ml。試料はTB
SA緩衝液中に適当に稀釈し、VII(a)/TF活性
の阻害に関して評価した。ナノグラムLACI等量は、
標準LACI濃度曲線から決定した。
をSDS−PAGEによって、電気泳動分別し、ニトロ
セルロースに移し、抗−X−モノクローナル抗体で探
り、次いで抗−マウスIgG−アルカリホスファターゼ
共役結合体で探り、次いで色測定できるように展開させ
た。
神および範囲から逸脱することのない、種々の他の例が
当業者に明白になるであろう。このような他の例はいず
れも、特許請求の範囲内に含まれるものと考えられる。
的ハイブリッドタンパク質の模式図。
ッドタンパク質の発現を示す写真。
AGEおよび銀染色結果を示す写真。
印)における、精製LACIによるVII(a)/TF
活性の阻害を示すグラフ。
印)における、硫酸バリウム溶出XLCLACIK1による
VII(a)/TF活性の阻害を示すグラフ。
(●印)による、TF誘発凝血の抑制を示すグラフ。
はワルファリンを含有するC10.1細胞培地中におけ
るXLCLACIK1の存在を示す写真。
との阻害複合体の推定模式図。
Claims (8)
- 【請求項1】 X因子のL鎖に相当する以下のアミノ酸
配列: 【化2】 およびリポタンパク質関連凝固阻害物質の第一Kuni
tz領域に相当する以下のアミノ酸配列: 【化3】 を含む一本鎖ハイブリッド血液凝固阻害物質、ただし上
記アミノ酸配列中の1文字略語は、それぞれ以下のよう
に定義するものとする。 【表4】 - 【請求項2】 X因子のL鎖に相当する以下のアミノ酸
配列: 【化4】 およびリポタンパク質関連凝固阻害物質の第一Kuni
tz領域に相当する以下のアミノ酸配列: 【化5】 を含む一本鎖ハイブリッド血液凝固阻害物質、ただし上
記アミノ酸配列中の1文字略語は、それぞれ以下のよう
に定義するものとする。 【表5】 - 【請求項3】 X因子のL鎖に相当する以下のアミノ酸
配列: 【化6】 およびリポタンパク質関連凝固阻害物質の第一Kuni
tz領域に相当する以下のアミノ酸配列: 【化7】 を含む一本鎖ハイブリッド血液凝固阻害物質、ただし上
記アミノ酸配列中の1文字略語は、それぞれ以下のよう
に定義するものとする。 【表6】 - 【請求項4】 X因子のL鎖に相当する以下のアミノ酸
配列: 【化8】 およびリポタンパク質関連凝固阻害物質の第一Kuni
tz領域に相当する以下のアミノ酸配列: 【化9】 を含む一本鎖ハイブリッド血液凝固阻害物質、ただし上
記アミノ酸配列中の1文字略語は、それぞれ以下のよう
に定義するものとする。 【表7】 - 【請求項5】 下記のアミノ酸配列: 【化10】 を有する請求項3記載の一本鎖ハイブリッド血液凝固阻
害物質、ただし上記アミノ酸配列中の1文字略語は、そ
れぞれ以下のように定義するものとする。 【表8】 - 【請求項6】 下記のアミノ酸配列: 【化11】 を有する請求項4記載の一本鎖ハイブリッド血液凝固阻
害物質、ただし上記アミノ酸配列中の1文字略語は、そ
れぞれ以下のように定義するものとする。 【表9】 - 【請求項7】 請求項1,2または3に記載のハイブリ
ッド血液凝固阻害物質を含む、VII(a)因子/組織
因子直接阻害剤。 - 【請求項8】 請求項1,2または3に記載のハイブリ
ッド血液凝固阻害物質をコードする配列を含むDNA。
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