JP2560053Y2 - ドクター装置の液体処理構造 - Google Patents

ドクター装置の液体処理構造

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JP2560053Y2
JP2560053Y2 JP1989118061U JP11806189U JP2560053Y2 JP 2560053 Y2 JP2560053 Y2 JP 2560053Y2 JP 1989118061 U JP1989118061 U JP 1989118061U JP 11806189 U JP11806189 U JP 11806189U JP 2560053 Y2 JP2560053 Y2 JP 2560053Y2
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俊一 萩田
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株式会社 ドクター製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は抄紙機ロールなどの表面に付着した紙料等を
掻き落とすために用いられるドクターブレードの支持装
置に関し、さらに詳しくは、ドクターブレードの設置部
分から滴下する処理水などの液体を効率良く回収できる
ようになったドクター装置の液体処理構造に関するもの
である。
〔従来の技術〕
抄紙機ロールにおいては、その使用を継続しているう
ちに、表面に紙料、紙粉が付着して堆積し、あるいは異
物が付着してしまう。従って、ロール表面に対して一定
の押しつけ力でドクターブレードを当接させ、この状態
でロールを回転駆動させることにより、ロール表面の付
着物を除去するようにしている。このようなドクターブ
レードの支持装置としては、ドクターブレードを直接に
支持したフィンガー部と、このフィンガー部を支持した
支持台とから構成されたものが一般的である。
ここに、ドクターブレードによって掻き落とされたロ
ール表面の付着物は、ドクターブレードの上面上に徐々
に溜まっていくことになる。従って、定期的にこの部分
に溜まった紙粉などを除去すればよい。このように、紙
粉などの固形物の場合には、ドクターブレードの上面に
保持される。よって、このドクターブレードの下方位置
において紙料の通過経路があったとしても、ここを通過
する紙料の上にドクターブレードによって掻き落とされ
た紙粉などが落下してそこに付着してしまうという弊害
は発生しない。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、抄紙機においては通常多量の水が使用
されており、したがって、抄紙機ロールの表面に担持さ
れたドクターブレードの当接位置に到る水があり、ある
いは、ドクターブレードの上方に位置する抄紙機を構成
する各部分からこのドクターブレード上に滴下する水も
ある。これらの水の大部分は、ドクターブレードの上面
に沿って、両端側へ向けて流れて、両端から水の回収経
路に向けて案内される。しかし、一部分の水は、ドクタ
ーブレードの表面を伝って、これを保持しているフィン
ガー部内などを通って、ドクターブレードの下面側に廻
り込み、ここから下に滴下するおそれがある。
ここに上述のように、ドクターブレードの下方に紙料
の通過経路が形成されている場合には、ここを通過する
紙料に水が滴下してしまう。この結果、滴下した水によ
って紙料が部分的に弱くなり、この部分から亀裂が発生
して、紙切れなどの弊害が発生するおそれがある。しか
しながら、従来においては、このようなドクターブレー
ドを伝わって流れ落ちる水およびそれによって発生する
弊害については何ら着目されておらず、またそれに対す
る対策も全くたてられていない。
本考案の課題は、この点に着目して、ドクターブレー
ド上の水を効率良く処理することに可能となった構造を
備えたドクター装置を実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、本考案のドクター装置
の液体処理構造は、ロールの外周面に圧接される刃先部
分を備えたドクターブレードと、このドクターブレード
の前記刃先部分が前記ロールに対して一定の押しつけ力
で接触するように、このドクターブレードを支持してい
る支持部と、この支持部によって支持された液体受け部
とを有し、この液体受け部は、前記ドクターブレードの
下方の位置に配置され、その先端は、前記支持部の前記
ロールに面する側の端面を超えて前記ロール側に突出し
ていることを特徴としている。
また、本考案のドクター装置の液体処理構造において
は、上記の支持部が、ドクターブレードを支持したフィ
ンガー部と、このフィンガー部を支持した支持台とから
構成されており、上記のフィンガー部を支持台の側に固
定するための取付け用ビスなどの部材を利用して上記の
液体受け部を固定するようになっている。
〔作用〕
この構成のドクター装置の液体処理構造においては、
ドクターブレードの上面側に溜まった水の大部分は、こ
の上面を伝わってその両端側から排出される。これに対
して、このブレードの裏面側に廻り込んだ水はここから
滴下して、ブレードの下方に配置されている液体受け部
によって受け止められる。この液体受け部によって受け
止められた水は、この液体受け部の両端あるいあ一方の
端の側に流れて、そこから排出される。従って、ドクタ
ーブレードの下方に形成されている紙料通過経路上に水
が滴下することはない。
また、本考案においては、ドクターブレードを支持し
たフィンガー部を、支持台の側に取りつけるための取付
け用部材を利用して、液体受け部を取りつけるようにし
ている。従って、液体受け部を、部品点数を増加させる
ことなく、しかも簡単に設置することができる。
〔実施例〕
以下に図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図には、本例のドクター装置の全体構成を示して
ある。ドクター装置1は、抄紙機ロール11に対向配置さ
れ、このロールの外周面11aとほぼ同一の幅寸法とされ
ている。この支持装置1は、ドクターブレード2と、こ
れを保持しているフィンガー部3と、このフィンガー部
を支持しているホルダー部4と、このホルダー部4を支
持している支持台5と、上記のホルダー部4に取りつけ
た液体受け部材6から構成されている。
ドクターブレード2は、全体として細長の長方形状を
しており、その長辺側が抄紙機ロール11の回転軸線と平
行となるように配置され、ロール11の外周面11aに対応
する長辺縁に刃先2aが形成されている。第1図および第
2図に示すように、ドクターブレード2は、その刃先2a
がロール表面11aに対して当接する側から離間する側ま
での一定の範囲にわたって旋回できるようにフィンガー
部3によって支持されている。また、フィンガー部3を
支持しているホルダー部4も、ロール11の回転軸線に平
行な回転軸線の廻りに旋回できるように、支持台5の側
の支軸52R、52Lによって回転可能に保持されている。
次に、第3図を参照して、ドクターブレード、フィン
ガー部の詳細構造を説明する。まず、ブレード2を保持
しているフィンガー部3はフィンガー本体31を有し、こ
の先端部には断面がL形状となるようにロール11の側に
突出した突起部31aが形成されている。本体31の上面に
はビスによってトッププレート32が固定され、このプレ
ートの先端側は、本体突起部31aよりもロール11の側に
突出している。ドクターブレード2は、これらのトップ
プレート32の先端下面と、突起部31aの上面とによって
上下から挟持されている。一方、フィンガー部本体31の
下側には一定の間隔をおいてボトムプレート33が配置さ
れ、このボトムプレート33の両端には、L形のブラケッ
ト34R、34Lが、それぞれホルダー取付けビス35R、35Lに
よって固定されている。これらのブラケットによって、
フィンガー部本体31の両端に固定したロッド36R、36Lが
回転可能に支持されている。そして、フィンガー部本体
31とボトムプレート33との間の空間には、上記のロッド
を挟み、一対のエアーチューブ37、38が装着されてお
り、これらに供給するエアー圧を調整することによっ
て、フィンガー本体31をロッドを中心に旋回させること
が可能となっている。
次に、上記のホルダー取付けビス35R、35Lの脚部は、
ボトムプレート33を貫通して下方に向けて延びており、
これらのビスによって、フィンガー部が、ボトムプレー
ト33の下側に位置するホルダー部4の先端部分41に固定
されている。ここに、このホルダー部の先端部分41の上
面と、ボトムプレート33の下面との間には、液体受け部
材6が挟まれている。この部材6も、ホルダー取付けビ
ス35R、35Lによってホルダー部に固定されている。この
液体受け部材6は、ホルダー部の先端部分41からロール
11の側に向けて突出している部分が上方に向けて一定の
角度に折り曲げられた傾斜部6aとなっている。この傾斜
部12aの先端は、ドクターブレード2の刃先に向かって
延び、上記のフィンガー部およびホルダー部よりもロー
ル側に突出している。
このように構成した本例のドクター支持装置1におい
て、第2図に示すように、この支持装置1の下方に、ロ
ール11の側に向かって水平に紙料を搬送する紙料通過経
路13が形成されているものとする。この場合において、
ロール11が回転すると、ドクターブレード2の刃先2aに
よってロール表面に付着した紙料などが掻き落とされ
て、ブレード2の上面に溜まる。これと同時に、水もこ
の上面に溜り、その大部分はこの上面に沿って両端へ流
れる。しかるに、一部は、ブレード2とトッププレート
32との間、およびブレード2とフィンガー本体の突起部
31aとの間を通ってブレードの裏面側に伝わり、ここか
ら紙料通過経路13上に向けて滴下する。しかるに、本例
においては、ブレード2と紙料通過経路13との間に液体
受け部材6を配置してあるので、この液体受け部材6に
よって、滴下する水が受け止められる。よって、滴下し
た水は、この液体受け部材6の表面に沿ってその両端に
移動し、そこから排出される。
次に、第4図は、液体受け部材6の異なる取付け例を
示してある。この例では、部材6を、ホルダー部の先端
部分41の下面に、ホルダー取付ビス35R(35L)によって
固定してある。この場合においても、前述の例と同様の
効果を得ることができる。
なお、上記の液体受け部材6は、その幅方向に向けて
一定の勾配を付けておけば、ここに溜まった水を効率良
く排出できるので好ましい。また、この液体受け部材6
の形状は、上記の実施例に限定されるものではない。例
えば、単なる平坦な部材を使用しても良いし、円弧形状
に成形した部材を使用してもよい。さらに、この部材は
可能な限りロール側に向けて張出ことが好ましいが、こ
の張出量は、個々の装置の実情に応じて適宜設定される
べきものである。しかし、少なくとも、ホルダー部ある
いはフィンガー部の先端よりも突出させることが望まし
い。さらにまた、この液体受け部材の材質はいずれのも
のを使用してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のドクター装置において
は、ドクターブレードの下方の位置に液体受け部を配置
した構成となっている。従って、ドクターブレードの裏
面側から滴下する水などの液体がこの液体受け部材によ
って受け止められる。よって、ドクターブレードの下方
の位置を通過する紙料に水などが滴下すること防止でき
る。
また、本考案においては、ホルダー取付けビスを利用
して液体受け部を取付けるようにしているので、別個の
取付け用部材を必要とすることなく、簡単に液体受け部
材を取付けることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るドクター支持装置を示
す概略斜視図、第2図は第1図の装置を側部側から見た
状態での部分構成図、第3図は第1図の装置の一部を拡
大して示す拡大構成図、第4図は液体受け部材の取付け
位置が異なる例を示す図である。 符号の説明 1……ドクター装置 2……ドクターブレード 2a……刃先 3……フィンガー部 35R、35L……ホルダー取付けビス 4……ホルダー部 5……支持台 6……液体受け部材 6a……傾斜部 11……ロール 11a……ロール表面 13……紙料通過経路。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールの外周面に圧接される刃先部分を備
    えたドクターブレードと、このドクターブレードの前記
    刃先部分が前記ロールに対して一定の押しつけ力で接触
    するように、このドクターブレードを支持している支持
    部と、この支持部によって支持された液体受け部とを有
    し、この液体受け部は、前記ドクターブレードの下方の
    位置に配置され、その先端は、前記支持部の前記ロール
    に面する側の端面を超えて前記ロール側に突出している
    ことを特徴とするドクター装置の液体処理構造。
  2. 【請求項2】ロールの外周面に圧接される刃先部分を備
    えたドクターブレートと、このドクターブレードを支持
    しているフィンガー部と、このフィンガー部を支持して
    いるホルダー部と、このホルダー部を、前記ロールの回
    転軸線と平行な回転軸線の廻りに一定の範囲にわたって
    回転可能に支持している固定位置に設置された支持台
    と、前記ドクターブレードの下方に位置するように、前
    記ホルダー部の下端に固定支持された液体受け部とを有
    し、 前記フィンガー部は上下方向に延びる取付け用部材によ
    って前記ホルダー部に固定されており、前記取付け用部
    材の下端部は前記ホルダー部を貫通して下側に露出し、
    この露出部分に、前記液体受け部の基端側が固定されて
    おり、前記液体受け部の先端は、前記ホルダー部のロー
    ル側先端面を超えてロール側に向けて突出していること
    を特徴とするドクター装置の液体処理構造。
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