JP2559692Y2 - アウターロータ形ステッピングモータのステータ構造 - Google Patents

アウターロータ形ステッピングモータのステータ構造

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JP2559692Y2
JP2559692Y2 JP1991042876U JP4287691U JP2559692Y2 JP 2559692 Y2 JP2559692 Y2 JP 2559692Y2 JP 1991042876 U JP1991042876 U JP 1991042876U JP 4287691 U JP4287691 U JP 4287691U JP 2559692 Y2 JP2559692 Y2 JP 2559692Y2
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JP
Japan
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yoke
inner yoke
stepping motor
rotor type
type stepping
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JP1991042876U
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Inventor
英児 石丸
伸行 末吉
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富士電気化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は永久磁石形ステッピン
グモータに関し、特に、ステータの外周部にリング状の
ロータ磁石が配置されたアウターロータ形ステッピング
モータのステータ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石形クローポール構造のステッピ
ングモータは、板金構造により磁極歯列と励磁コイルを
囲む磁気回路を構成している。これは一般的なインナー
ロータ形のモータに限らず、例えば特開昭56−129
567号公報のようなアウターロータ形モータでも同じ
である。
【0003】従来の一般的なクローポール形ステータで
は、1相分の磁極歯列は2枚の板金に多数の爪を立て、
2つの板金部品の爪を正しく向い合わせに組合せること
によって構成している。そしてその2つの板金部品の間
にボビンに巻いたコイルを挾み込んでいる。この構造で
は各ステータ部品(板金部品)を一体に組合せる際の位
置決め誤差によって磁極歯列のエアーギャップが均一に
ならず、そのためにモータとしての静止角度精度が大き
くばらつくという問題があった。
【0004】この問題を解決する手段として、例えば特
開昭61−135356号公報に開示されているよう
に、1つの板金部品に破線状に断続したスリットを形成
し、これによって1つの板金部品に2相分の磁極歯列を
形成する技術が知られている。この技術によれば磁極歯
列の位置・形状精度は極めて良くなる。
【0005】1つの板金部品に破線状スリットによる磁
極歯列を形成する技術を採用して、本考案者らは先に、
図1および図2に示す構造のアウターロータ形ステッピ
ングモータを開発した。
【0006】まず既提案のアウターロータ形ステッピン
グモータについて、図1と図2に基づいて詳細に説明す
る。
【0007】5は内ヨークであって、中心筒部の外周に
3個のフランジ5aを一体に有する磁性体部品である。
内ヨーク5の外周には3個のフランジ5aによって2個
の溝が形成されており、それぞれの溝内に絶縁材からな
る半割ボビン7をセットし、その上にコイル8を巻き付
けている。
【0008】6はリング状の磁性体からなる外ヨークで
あって、これには破線状に断続したスリット6aによっ
て磁極歯列が形成されている。外ヨーク6の内径はフラ
ンジ5aの外径とほぼ同じで、図のように3個のフラン
ジ5aの外周部にリング状の外ヨーク6が緊密に嵌合装
着されている。
【0009】9は内ヨーク5の中心穴部に固着された軸
受、3は軸受9に貫通装着されて回転自在に軸支された
ロータ軸、15はロータ軸3の軸方向の移動を止める止
め輪、1はロータ軸3の上端部分に固着されたカップ状
ケース、2はカップ状ケース1の内周面に固着されたリ
ング状永久磁石からなるロータ磁石である。
【0010】ロータ磁石2の内径は外ヨーク6の外径よ
りわずかに大きく、ロータ磁石2の磁極面が外ヨーク6
の磁極歯列にわずかなギャップをおいて対向している。
なおロータ磁石2の着磁パターンとステータ側の磁極歯
列のパターンについては通常の永久磁石形ステッピング
モータと同様でよいのでここでは詳述しない。
【0011】また、10は内ヨーク5の一端面にネジ1
1で固着されたベースプレートであって、その外周の一
部には外部接続用の端子部14が一体に形成されてい
る。ベースプレート10は金属板からなり、他の部分よ
り薄肉の端子部14については表面に絶縁層を形成して
からその上に印刷配線で配線パターン13を形成してい
る。そして内ヨーク5と外ヨーク6との間に設けた微少
な隙間19からコイル8の末端12を引き出して、端子
部14の配線パターンにハンダ付けしている。
【0012】なお図1において、16は平座金、17は
バネ座金であり、ロータとステータのガタをなくしつつ
ロータの円滑な回転を保証するためのものである。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】図1と図2に示した既
提案のアウターロータ形ステッピングモータは、複数の
ヨーク部品の突起を噛み合わせて磁極歯列を形成するの
ではなく、単独部品の外ヨーク6に磁極歯列が形成され
ているので、磁極歯列のパターンの精度は各部品の組立
精度には依存しなくなり、また中心筒部の外周に複数の
フランジ5aを一体に設けた内ヨーク5と前記外ヨーク
6とを組合せてステータを構成するので、構造が簡素化
し、組立も容易になるなどの特徴を基本的に有してい
る。しかし図示の構造では、以下のような改良すべき問
題点を有していた。
【0014】前記の構造のアウターロータ形ステッピン
グモータにおいて、内ヨーク5と外ヨーク6との結合構
造として、次ぎの二つの構造を従来採用していた。一つ
は図3(A)に示すように、断続スリット6aによって
磁極歯列を形成した帯状の板金部品である外ヨーク6を
予め円筒形に巻き、その両端の接合部を溶接しておき
(Pは溶接点を示す)、これを内ヨーク5のフランジ5
a外周に嵌め込む構造である。もう一つは図3(B)に
示すように、帯状の板金部品である外ヨーク6を内ヨー
ク5のフランジ5a外周の周長より少し短く製作してお
き、これをフランジ5aの外径より少し小さい内径のリ
ング形に形成しておき、これを内ヨーク5のフランジ5
a外周に嵌め込む構造である。この構造では外ヨーク6
は完全に連続したリング形にはならず、両端部間に若干
の隙間20ができる。
【0015】図3(A)の完全リング形の外ヨーク6a
の構造を採用した場合、外ヨーク6の内径と内ヨーク5
の外径の寸法精度を極めて高くしないと、外ヨーク6と
内ヨーク5とを圧入することができなかったり、両者の
間に隙間を生じて磁気抵抗が増大してしまう。両方の部
品の寸法精度を十分に高くするためには、部品の製作コ
ストが高くなる。また薄肉の板金部品である外ヨーク6
をリング形に形成して溶接した後、これを内ヨーク5に
圧入・嵌合するまでの工程において、外ヨーク6を変形
させてしまいやすく、この面でも不良品の発生率が高く
なる。
【0016】図3(B)のように隙間20のある不完全
なリング形に形成した外ヨーク6の構造を採用する場
合、外ヨーク6の弾性力でもってこれを内ヨーク5のフ
ランジ5aの外周面に密着させるのであるが、十分に大
きな弾性力を長期間保つことは困難であり、外ヨーク6
と内ヨーク5との嵌合密着力が弱くなり、局部的に隙間
が生じて磁気抵抗が増大してしまう。
【0017】この考案は前述した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的は、本考案者らが先に提案し
た図1に示す基本構造のアウターロータ形ステッピング
モータについて、ステータを構成する内ヨークと外ヨー
クとの結合構造を改善することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこでこの考案では、中
心筒部の外周に複数のフランジを一体に有する磁性体か
らなる内ヨークにコイルを装着した後、破線状に断続し
たスリットによって磁極歯列を形成した磁性体の板金部
品からなる外ヨークを、前記内ヨークのフランジ外周に
巻き付けるとともに溶接で内ヨークに固着した。
【0019】
【作用】前記外ヨークを前記内ヨークに巻き付けてから
溶接するので、内ヨークの寸法精度を超高精度にする必
要はなく、また外ヨークを超高精度にリング形に形成す
る必要もない。外ヨークを内ヨークに巻き付けてから溶
接で固着するので、外ヨークの弾性力に頼らずに両者を
ぴったりと密着させて低損失の磁気回路を構成すること
ができ、しかもその状態を長期間維持することができ
る。
【0020】
【実施例】図1に示すアウターロータ形ステッピングモ
ータの基本構成はこの考案の実施例にも共通のものであ
る。ここにおける内ヨーク5と外ヨーク6との結合の仕
方にこの考案の特徴がある。図4はこの考案の一実施例
によるステータ構造を示している。内ヨーク5は磁性体
部品であり、中心筒部の外周に3個のフランジ5aを一
体に有し、フランジ5a間に2個の溝状部分がある。そ
の溝状部分に2相分の2個のコイル8を巻いている。な
おコイル8を巻くに際して、図1のようにボビン7を内
ヨーク5に装着してもよいし、ボビン7の代わりに内ヨ
ーク5のコイル装着用溝状部分の内面に絶縁体の被膜を
形成してもよい。内ヨーク5に2個のコイル8をセット
した後、破線状に断続したスリット6aによって磁極歯
列を形成した帯状の板金部品からなる外ヨーク6を、内
ヨーク5のフランジ5a外周に巻き付ける。このとき外
ヨーク6の両端部分に適当な隙間20があく寸法にして
おき、その隙間20からコイル8の末端を引き出すよう
にする。外ヨーク6を内ヨーク5の外周にぴったりと巻
き付けたならば、両者の接合部を溶接して固着する。図
4のPが溶接箇所を示している。接合箇所Pは内ヨーク
5と外ヨーク6の接合面の円周に沿って適宜間隔で複数
とする。もちろん内ヨーク5の上面側だけでなく下面側
も溶接する。
【0021】なお外ヨーク6を内ヨーク5に巻き付ける
際に、外ヨーク6を予め第3図(B)の如きC形リング
状に形成し、これを内ヨーク5に嵌め込んで溶接しても
よい。溶接時に外ヨーク6と内ヨーク5の外周を密着さ
せることはいうまでもない。。そのようにすれば、コイ
ル線末端12の引き出し位置を確かめて外ヨーク5を内
ヨーク6に組み合わせることができるので、コイル線の
断線防止になる。
【0022】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、この考案に
係るアウターロータ形ステッピングモータのステータ構
造では、内ヨークの外周に外ヨークを巻き付けて両者を
溶接で固着したので、ステータを構成する内ヨークおよ
び外ヨークの寸法精度がそれ程高くなくても、両者を完
全に密着した状態でステータヨークを構成することがで
き、低コストで高性能なアウターロータ形ステッピング
モータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案者らが先に提案している本考案の前提と
なるアウターロータ形ステッピングモータの断面図であ
る。
【図2】同上モータにおける従来のステータ組立品の一
部切欠斜視図である。
【図3】同上ステータ組立品における外ヨークの2つの
構造例を示す斜視図である。
【図4】本考案の一実施例によるステータ組立品の斜視
図である。
【符号の説明】
1 ロータケース 2 ロータ磁石 3 ロータ軸 5 内ヨーク 5a フランジ 6 外ヨーク 6a スリット 12 コイル線末端 20 隙間 P 溶接箇所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心筒部の外周に複数のフランジを一体
    に有する磁性体からなる内ヨークと、この内ヨークの前
    記フランジ間の溝状部分に巻かれたコイルと、破線状に
    断続したスリットによって磁極歯列を形成した磁性体の
    板金部品からなり、前記内ヨークの前記フランジの外周
    に巻き付けられるとともに溶接で固着された外ヨークと
    を備えたアウターロータ形ステッピングモータのステー
    タ構造。
JP1991042876U 1991-05-14 1991-05-14 アウターロータ形ステッピングモータのステータ構造 Expired - Lifetime JP2559692Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56129567A (en) * 1980-03-14 1981-10-09 Fuji Elelctrochem Co Ltd Leading out of lead wire from outer rotor type multipolar motor
JPS61135356A (ja) * 1984-12-03 1986-06-23 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 小型電動機

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