JP2559666B2 - 長尺布加工機における主送り装置 - Google Patents
長尺布加工機における主送り装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺布を搬送するため
の送り装置に関し、特にミシン等の加工部の前方に配置
される主送り装置に関するものである。
の送り装置に関し、特にミシン等の加工部の前方に配置
される主送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】布製品を大量に生産するためには、長尺
布を連続的に搬送しながら、これに縁縫い等の種々な加
工が順次施される。すなわち、長尺布は、これが製品毎
に分断されるまでの間は長尺のまま種々の加工機内を連
続的に搬送されていくものである。
布を連続的に搬送しながら、これに縁縫い等の種々な加
工が順次施される。すなわち、長尺布は、これが製品毎
に分断されるまでの間は長尺のまま種々の加工機内を連
続的に搬送されていくものである。
【0003】この長尺布は大きな可撓性を有しているも
のであるから、この加工機における搬送は、長尺布の全
幅より長いローラを使用して行われているのが一般であ
る。このようなローラによる長尺布の搬送は、回転駆動
されているローラの表面に長尺布を当接させて両者間の
摩擦力を利用して行う必要があり、従来ではこの回転駆
動されているローラにおいて長尺布の搬送方向を変える
ことにより摩擦力を生じさせるようにしている。そし
て、この従来の方法では、十分な摩擦力を得るために、
複数のローラを互いに平行に配置するとともに、これら
各ローラ間に長尺布がジグザグ(ローラの断面で見た場
合S字状)となるように掛装することが行われていたの
である。
のであるから、この加工機における搬送は、長尺布の全
幅より長いローラを使用して行われているのが一般であ
る。このようなローラによる長尺布の搬送は、回転駆動
されているローラの表面に長尺布を当接させて両者間の
摩擦力を利用して行う必要があり、従来ではこの回転駆
動されているローラにおいて長尺布の搬送方向を変える
ことにより摩擦力を生じさせるようにしている。そし
て、この従来の方法では、十分な摩擦力を得るために、
複数のローラを互いに平行に配置するとともに、これら
各ローラ間に長尺布がジグザグ(ローラの断面で見た場
合S字状)となるように掛装することが行われていたの
である。
【0004】しかしながら、長尺布を複数のローラにジ
グザグ状に掛装するためには、長尺布を各ローラ間に通
さなければならないことを意味しており、長尺布の原反
毎にこのような作業を行わなければならないことになっ
て、所謂セッティングに非常に手間と時間が掛るものと
なっていたのである。特に、この種の長尺布は、前述し
たように大きな可撓性を有しているものであるから、こ
れをその全幅にわたって各ローラ間に挿通し、しかも加
工機を作動させた後においてこの長尺布が蛇行しないよ
うに正しい位置に配置しなければならないから、以上の
ような長尺布のローラ間への挿通作業は非常に大変なも
のであったのである。
グザグ状に掛装するためには、長尺布を各ローラ間に通
さなければならないことを意味しており、長尺布の原反
毎にこのような作業を行わなければならないことになっ
て、所謂セッティングに非常に手間と時間が掛るものと
なっていたのである。特に、この種の長尺布は、前述し
たように大きな可撓性を有しているものであるから、こ
れをその全幅にわたって各ローラ間に挿通し、しかも加
工機を作動させた後においてこの長尺布が蛇行しないよ
うに正しい位置に配置しなければならないから、以上の
ような長尺布のローラ間への挿通作業は非常に大変なも
のであったのである。
【0005】そこで、本発明者は、大きな可撓性を有す
る長尺布の駆動ローラに対する掛装を簡単に行うように
するにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてき
た結果、本発明を完成したのである。
る長尺布の駆動ローラに対する掛装を簡単に行うように
するにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてき
た結果、本発明を完成したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、加工機における長尺布の掛装作業の簡略化で
ある。
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、加工機における長尺布の掛装作業の簡略化で
ある。
【0007】そして、本発明の目的とするところは、大
きな可撓性を有する長尺布であっても、その加工機に対
する掛装作業を短時間内でしかも容易に行うことのでき
る主送り装置を簡単な構成によって提供することにあ
る。
きな可撓性を有する長尺布であっても、その加工機に対
する掛装作業を短時間内でしかも容易に行うことのでき
る主送り装置を簡単な構成によって提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】以上の課題を解
決するために、本発明の採った手段は、実施例において
使用する符号を付して説明すると、「長尺布Wを連続的
に搬送しながら、これに縁縫い等の種々な加工をミシン
等50によって施す長尺布加工機に付設され、ミシン5
0等の前方に配置されてこれに対する長尺布Wの送りを
行う主送り装置30であって、この主送り装置30を、
長尺布Wが掛装されて回転駆動される複数の駆動ローラ
31と、これらの駆動ローラ31と平行に配置される複
数の従動ローラ33と、これらの従動ローラ33を支持
する移動板34と、この移動板34の駆動ローラ31の
支持板32に対する案内を行う案内部材35とを備えた
ものとして構成して、駆動ローラ31の前面側に長尺布
Wを配置してから従動ローラ33を駆動ローラ31側に
移動させることにより、長尺布Wを駆動ローラ31の表
面に圧接するようにしたことを特徴とする主送り装置3
0」である。
決するために、本発明の採った手段は、実施例において
使用する符号を付して説明すると、「長尺布Wを連続的
に搬送しながら、これに縁縫い等の種々な加工をミシン
等50によって施す長尺布加工機に付設され、ミシン5
0等の前方に配置されてこれに対する長尺布Wの送りを
行う主送り装置30であって、この主送り装置30を、
長尺布Wが掛装されて回転駆動される複数の駆動ローラ
31と、これらの駆動ローラ31と平行に配置される複
数の従動ローラ33と、これらの従動ローラ33を支持
する移動板34と、この移動板34の駆動ローラ31の
支持板32に対する案内を行う案内部材35とを備えた
ものとして構成して、駆動ローラ31の前面側に長尺布
Wを配置してから従動ローラ33を駆動ローラ31側に
移動させることにより、長尺布Wを駆動ローラ31の表
面に圧接するようにしたことを特徴とする主送り装置3
0」である。
【0009】すなわち、本発明に係る主送り装置30
は、従動ローラ33を支持した移動板34を駆動ローラ
31を支持した支持板32に向けて移動させて固定する
ことにより、複数の駆動ローラ31及び従動ローラ33
によって長尺布Wをジグザグ状に挟み込むようにしたも
のであり、これにより、長尺布Wの駆動ローラ31に対
する掛装作業を簡単にするとともに、駆動ローラ31に
よる長尺布Wの搬送を確実にするようにしたものであ
る。
は、従動ローラ33を支持した移動板34を駆動ローラ
31を支持した支持板32に向けて移動させて固定する
ことにより、複数の駆動ローラ31及び従動ローラ33
によって長尺布Wをジグザグ状に挟み込むようにしたも
のであり、これにより、長尺布Wの駆動ローラ31に対
する掛装作業を簡単にするとともに、駆動ローラ31に
よる長尺布Wの搬送を確実にするようにしたものであ
る。
【0010】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る主送
り装置30の作用を、長尺布Wの搬送順序に従って説明
するが、その前に、この主送り装置30が付設される長
尺布加工機である自動縁縫機100全体の作用から説明
していく。この自動縁縫機100においては、図1に示
したように、図示左端側に巻回しまたは折畳んだ長尺布
Wを配置しておき、この長尺布Wが搬送位置修正装置2
0を通して第一支柱11上に供給されるのであるが、こ
の供給の直接駆動は第一支柱11上の駆動ローラ26に
よってなされるものである。
り装置30の作用を、長尺布Wの搬送順序に従って説明
するが、その前に、この主送り装置30が付設される長
尺布加工機である自動縁縫機100全体の作用から説明
していく。この自動縁縫機100においては、図1に示
したように、図示左端側に巻回しまたは折畳んだ長尺布
Wを配置しておき、この長尺布Wが搬送位置修正装置2
0を通して第一支柱11上に供給されるのであるが、こ
の供給の直接駆動は第一支柱11上の駆動ローラ26に
よってなされるものである。
【0011】第一支柱11上に送られた長尺布Wは、第
一支柱11の図示右側から基台10の下側に向け送られ
るのであるが、この搬送はミシン50を有する縫製台1
3の図示左側面に設けた本発明に係る主送り装置30に
よってなされる。そして、この長尺布Wは、第一コンベ
アベルト40によって各ミシン50に向けて送られてミ
シン50による縫製がなされ、その後ミシン50の後流
側に位置する第二コンベアベルト60上へと送られる。
第二コンベアベルト60の先端下部には振りアーム70
が設けてあって、この振りアーム70が図1の左右に揺
動することにより、加工が終わった長尺布Wは振りアー
ム70の下方に折畳んだ状態で集積されるのである。
一支柱11の図示右側から基台10の下側に向け送られ
るのであるが、この搬送はミシン50を有する縫製台1
3の図示左側面に設けた本発明に係る主送り装置30に
よってなされる。そして、この長尺布Wは、第一コンベ
アベルト40によって各ミシン50に向けて送られてミ
シン50による縫製がなされ、その後ミシン50の後流
側に位置する第二コンベアベルト60上へと送られる。
第二コンベアベルト60の先端下部には振りアーム70
が設けてあって、この振りアーム70が図1の左右に揺
動することにより、加工が終わった長尺布Wは振りアー
ム70の下方に折畳んだ状態で集積されるのである。
【0012】さて、ミシン50を搭載している縫製台1
3の前面上部に設けた本発明に係る主送り装置30であ
るが、この主送り装置30においては、そのストッパ3
6による係合を解除することによって、図1の仮想線及
び図4に示すように、各従動ローラ33を支持した移動
板34が各駆動ローラ31を支持した支持板32に対し
て、案内部材35によって案内されながら図示左方に移
動されるものである。これにより、各駆動ローラ31と
従動ローラ33間には、図4に示したような空間が形成
されるから、この空間内に長尺布Wを通すのである。こ
の空間は、図4に示したように上下方向に十分空いたも
のでしかも直線状のものとなっているから、長尺布Wの
挿通(本実施例では下から上に挿通している)は非常に
容易に行えるものとなっているのである。
3の前面上部に設けた本発明に係る主送り装置30であ
るが、この主送り装置30においては、そのストッパ3
6による係合を解除することによって、図1の仮想線及
び図4に示すように、各従動ローラ33を支持した移動
板34が各駆動ローラ31を支持した支持板32に対し
て、案内部材35によって案内されながら図示左方に移
動されるものである。これにより、各駆動ローラ31と
従動ローラ33間には、図4に示したような空間が形成
されるから、この空間内に長尺布Wを通すのである。こ
の空間は、図4に示したように上下方向に十分空いたも
のでしかも直線状のものとなっているから、長尺布Wの
挿通(本実施例では下から上に挿通している)は非常に
容易に行えるものとなっているのである。
【0013】以上のようにして長尺布Wの挿通が完了し
た後に、従動ローラ33を支持している移動板34を駆
動ローラ31側に押し付ければ、図2に示すように、長
尺布Wは各駆動ローラ31及び従動ローラ33によって
言わば波形状態で挟持されるとともに、ストッパ36が
支持板32側の係止ピン36aに係合して移動板34の
支持板32に対する固定が自動的になされる。これによ
り、長尺布Wは駆動ローラ31の表面に密着することに
なるから、各駆動ローラ31を駆動することにより、長
尺布Wのミシン50側への搬送は確実になされることに
なるのである。なお、従来のように、各駆動ローラに対
してジグザグ状態で長尺布Wを掛装する場合には、各駆
動ローラの回転方向をそれぞれ逆方向にしなければなら
なくなって構造が複雑化するのであるが、本発明の各駆
動ローラ31においては同一方向に回転させればよいも
のであるから、その意味でも当該主送り装置30の構成
は簡略化されているものである。
た後に、従動ローラ33を支持している移動板34を駆
動ローラ31側に押し付ければ、図2に示すように、長
尺布Wは各駆動ローラ31及び従動ローラ33によって
言わば波形状態で挟持されるとともに、ストッパ36が
支持板32側の係止ピン36aに係合して移動板34の
支持板32に対する固定が自動的になされる。これによ
り、長尺布Wは駆動ローラ31の表面に密着することに
なるから、各駆動ローラ31を駆動することにより、長
尺布Wのミシン50側への搬送は確実になされることに
なるのである。なお、従来のように、各駆動ローラに対
してジグザグ状態で長尺布Wを掛装する場合には、各駆
動ローラの回転方向をそれぞれ逆方向にしなければなら
なくなって構造が複雑化するのであるが、本発明の各駆
動ローラ31においては同一方向に回転させればよいも
のであるから、その意味でも当該主送り装置30の構成
は簡略化されているものである。
【0014】以上の移動板34の支持板32からの開
放、及び両者を閉じることによって各駆動ローラ31へ
の長尺布Wの圧接を完了するまでの時間は、本実施例に
おいては約3〜5分であり、従来のジグザグ方式に比較
すると1/2〜1/3の時間であった。また、本発明の
主送り装置30においては、図2に示したように、各従
動ローラ33を駆動ローラ31間に大きく挿入すること
になって、長尺布Wの各駆動ローラ31に対する接触面
積が、駆動ローラ31の全表面の略1/2になることか
ら、各駆動ローラ31による長尺布Wの搬送力は十分発
揮されることになる。そして、長尺布Wが各駆動ローラ
31に大きな面積で接触することから、その搬送作業に
よって長尺布Wの表面に所謂「テカリ」の発生が確実に
抑制されており、長尺布Wの高速搬送(例えば20m/
分以上)を十分可能にしているものである。
放、及び両者を閉じることによって各駆動ローラ31へ
の長尺布Wの圧接を完了するまでの時間は、本実施例に
おいては約3〜5分であり、従来のジグザグ方式に比較
すると1/2〜1/3の時間であった。また、本発明の
主送り装置30においては、図2に示したように、各従
動ローラ33を駆動ローラ31間に大きく挿入すること
になって、長尺布Wの各駆動ローラ31に対する接触面
積が、駆動ローラ31の全表面の略1/2になることか
ら、各駆動ローラ31による長尺布Wの搬送力は十分発
揮されることになる。そして、長尺布Wが各駆動ローラ
31に大きな面積で接触することから、その搬送作業に
よって長尺布Wの表面に所謂「テカリ」の発生が確実に
抑制されており、長尺布Wの高速搬送(例えば20m/
分以上)を十分可能にしているものである。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る主送り装置30を、図面
に示した実施例に従って説明すると、図1には、この主
送り装置30を付設した長尺布加工機である自動縁縫機
100の側面図が示してある。この自動縁縫機100
は、基台10の両側に立設した第一支柱11と第二支柱
12との間に、縁縫いを行うミシン50を搭載した縫製
台13を設けて、基台10の図示左側に配置した長尺布
Wを第一支柱11上に搬送してから基台10の下側を通
し、各ミシン50にて縁縫いを行うようにしたものであ
る。長尺布Wの自動縁縫機100内における搬送は、ミ
シン50自体の搬送力、ミシン50の縫製台13の図示
左側上部に設けた本発明に係る主送り装置30、及び各
ミシン50間に配置した第一コンベアベルト40によっ
て行われるものであり、各ミシン50にての加工が済ん
だ長尺布Wは後流側に位置する第二コンベアベルト60
上へと送られるようになっている。そして、第二コンベ
アベルト60上に送られてきた長尺布Wは、第二コンベ
アベルト60の先端下部にて図示左右に揺動している振
りアーム70によって、その下方に折り畳んだ状態で集
積されるのである。
に示した実施例に従って説明すると、図1には、この主
送り装置30を付設した長尺布加工機である自動縁縫機
100の側面図が示してある。この自動縁縫機100
は、基台10の両側に立設した第一支柱11と第二支柱
12との間に、縁縫いを行うミシン50を搭載した縫製
台13を設けて、基台10の図示左側に配置した長尺布
Wを第一支柱11上に搬送してから基台10の下側を通
し、各ミシン50にて縁縫いを行うようにしたものであ
る。長尺布Wの自動縁縫機100内における搬送は、ミ
シン50自体の搬送力、ミシン50の縫製台13の図示
左側上部に設けた本発明に係る主送り装置30、及び各
ミシン50間に配置した第一コンベアベルト40によっ
て行われるものであり、各ミシン50にての加工が済ん
だ長尺布Wは後流側に位置する第二コンベアベルト60
上へと送られるようになっている。そして、第二コンベ
アベルト60上に送られてきた長尺布Wは、第二コンベ
アベルト60の先端下部にて図示左右に揺動している振
りアーム70によって、その下方に折り畳んだ状態で集
積されるのである。
【0016】本発明に係る主送り装置30は、図2〜図
4に示したように、複数(本実施例においては3本)の
駆動ローラ31と、これらの駆動ローラ31間に配置さ
れる複数の移動板34と、これらの従動ローラ33を支
持して駆動ローラ31の支持板32に対して往復動され
る移動板34と、この移動板34の支持板32に対する
案内部材35とにより、主として構成したものである。
4に示したように、複数(本実施例においては3本)の
駆動ローラ31と、これらの駆動ローラ31間に配置さ
れる複数の移動板34と、これらの従動ローラ33を支
持して駆動ローラ31の支持板32に対して往復動され
る移動板34と、この移動板34の支持板32に対する
案内部材35とにより、主として構成したものである。
【0017】各駆動ローラ31は、これに掛装した長尺
布Wに搬送力を付与するものであり、図示しない駆動装
置によってミシン50と連動して回転駆動されるもので
ある。また、各駆動ローラ31は、その回転方向が全て
同一としてあるものであり、表面には掛装された長尺布
Wとの間に十分な摩擦力を生じさせるような加工が施し
てある。これらの駆動ローラ31は、自動縁縫機100
を構成している縫製台13側に支持固定された支持板3
2に支持されるものであり、本実施例では各駆動ローラ
31間が等間隔となるようにしている。そして、支持板
32の一部には、図2及び図4に示したように、移動板
34側に設けたストッパ36が係止される係止ピン36
aが設けてあるのである。
布Wに搬送力を付与するものであり、図示しない駆動装
置によってミシン50と連動して回転駆動されるもので
ある。また、各駆動ローラ31は、その回転方向が全て
同一としてあるものであり、表面には掛装された長尺布
Wとの間に十分な摩擦力を生じさせるような加工が施し
てある。これらの駆動ローラ31は、自動縁縫機100
を構成している縫製台13側に支持固定された支持板3
2に支持されるものであり、本実施例では各駆動ローラ
31間が等間隔となるようにしている。そして、支持板
32の一部には、図2及び図4に示したように、移動板
34側に設けたストッパ36が係止される係止ピン36
aが設けてあるのである。
【0018】移動板34は、各駆動ローラ31間に挿入
されるべき複数(本実施例では3本)の従動ローラ33
の両端を回転自在に支持するものであり、一本の梁部材
34aによって互いに連結されている。これら各移動板
34の一側面には、図4に示したように、支持板32側
の係止ピン36aに係合するストッパ36が回転可能に
設けてあり、当該移動板34を支持板32側に挿入した
とき、このストッパ36が係止ピン36aに係止するこ
とによって移動板34の支持板32に対する固定がなさ
れるものである。
されるべき複数(本実施例では3本)の従動ローラ33
の両端を回転自在に支持するものであり、一本の梁部材
34aによって互いに連結されている。これら各移動板
34の一側面には、図4に示したように、支持板32側
の係止ピン36aに係合するストッパ36が回転可能に
設けてあり、当該移動板34を支持板32側に挿入した
とき、このストッパ36が係止ピン36aに係止するこ
とによって移動板34の支持板32に対する固定がなさ
れるものである。
【0019】勿論、各移動板34は、常に安定した位置
で支持板32に対して往復できるように、案内部材35
によって案内されている。案内部材35としては、種々
な構造のものが採用できるのであるが、本実施例におい
ては、図2〜図4に示したように、支持板32の側面に
一体化した案内部35aに、ガイドロッド35bを抜差
し自在でかつ軸心が変化しないように挿通しておき、こ
のガイドロッド35bの一端を移動板34の梁部材34
aに固着することにより構成したものを採用している。
なお、支持板32と移動板34間に、両者を開放する方
向、または両者を閉じる方向に付勢するスプリングを介
装しておけば、支持板32と移動板34との開放または
閉止操作をより容易にすることができるものである。
で支持板32に対して往復できるように、案内部材35
によって案内されている。案内部材35としては、種々
な構造のものが採用できるのであるが、本実施例におい
ては、図2〜図4に示したように、支持板32の側面に
一体化した案内部35aに、ガイドロッド35bを抜差
し自在でかつ軸心が変化しないように挿通しておき、こ
のガイドロッド35bの一端を移動板34の梁部材34
aに固着することにより構成したものを採用している。
なお、支持板32と移動板34間に、両者を開放する方
向、または両者を閉じる方向に付勢するスプリングを介
装しておけば、支持板32と移動板34との開放または
閉止操作をより容易にすることができるものである。
【0020】なお、図6には、各支持板32間に配置さ
れて各駆動ローラ31の略中間部を支持するための中間
支持板39が示してある。この中間支持板39は、回転
駆動される駆動ローラ31の支持をより安定化するもの
であるが、この中間支持板39に対応する移動板34を
設けるように実施してもよいものである。
れて各駆動ローラ31の略中間部を支持するための中間
支持板39が示してある。この中間支持板39は、回転
駆動される駆動ローラ31の支持をより安定化するもの
であるが、この中間支持板39に対応する移動板34を
設けるように実施してもよいものである。
【0021】ところで、本発明に係る主送り装置30
は、図1及び図5に示したように、長尺布Wに縁縫い等
の加工を施すミシン50の前方側に配置されるものであ
り、それ以前の比較的長い搬送路中にある長尺布Wを引
き込んで各ミシン50に向けて安定供給するためのもの
である。そして、この主送り装置30は、これによって
引き込んだ長尺布Wをミシン50の直近にて駆動されて
いる第一コンベアベルト40上に送り出して長尺布Wの
ミシン50に対する供給を行うものである。なお、この
主送り装置30の各駆動ローラ31、第一コンベアベル
ト40、及びミシン50の作動はそれぞれ互いに連動す
るようにしてあり、主送り装置30での搬送速度とミシ
ン50での加工速度とが略一致するようにしてあるもの
である。
は、図1及び図5に示したように、長尺布Wに縁縫い等
の加工を施すミシン50の前方側に配置されるものであ
り、それ以前の比較的長い搬送路中にある長尺布Wを引
き込んで各ミシン50に向けて安定供給するためのもの
である。そして、この主送り装置30は、これによって
引き込んだ長尺布Wをミシン50の直近にて駆動されて
いる第一コンベアベルト40上に送り出して長尺布Wの
ミシン50に対する供給を行うものである。なお、この
主送り装置30の各駆動ローラ31、第一コンベアベル
ト40、及びミシン50の作動はそれぞれ互いに連動す
るようにしてあり、主送り装置30での搬送速度とミシ
ン50での加工速度とが略一致するようにしてあるもの
である。
【0022】図7には、本発明に係る主送り装置30の
他の実施例が示してある。この実施例の第一コンベアベ
ルト40において、図2〜図6に示した実施例のものと
異なる点は、移動板34の図示上下に移動板34に対し
て回転可能な揺動アーム34bが枢軸ピン34cによっ
て連結してあって、これら各揺動アーム34bに一本づ
つ従動ローラ33が取付けてあることである。そして、
各揺動アーム34bは、これと移動板34間に介装した
スプリング37によって常に駆動ローラ31側に付勢さ
れているものであり、一つの揺動アーム34bには、こ
れを開放するためのハンドル38が設けてある。なお、
図示はしていないが、移動板34は前述したような案内
部材35によって支持板32に対して案内されているも
のである。
他の実施例が示してある。この実施例の第一コンベアベ
ルト40において、図2〜図6に示した実施例のものと
異なる点は、移動板34の図示上下に移動板34に対し
て回転可能な揺動アーム34bが枢軸ピン34cによっ
て連結してあって、これら各揺動アーム34bに一本づ
つ従動ローラ33が取付けてあることである。そして、
各揺動アーム34bは、これと移動板34間に介装した
スプリング37によって常に駆動ローラ31側に付勢さ
れているものであり、一つの揺動アーム34bには、こ
れを開放するためのハンドル38が設けてある。なお、
図示はしていないが、移動板34は前述したような案内
部材35によって支持板32に対して案内されているも
のである。
【0023】この図7に示した主送り装置30によれ
ば、従動ローラ33を有する移動板34の支持板32に
対する開放または閉止作業を容易に行うことができるこ
とは勿論、各揺動アーム34bがスプリング37による
付勢力を常に受けていることによって、長尺布Wの各駆
動ローラ31に対する圧接を確実に行っているものであ
る。なお、長尺布Wの厚さに応じてその駆動ローラ31
に対する圧接力を変える必要があることがあるが、その
場合には、各スプリング37の張力を、例えばスプリン
グ37の固定位置をずらすこと等して調整することによ
り容易に対処することができるものである。
ば、従動ローラ33を有する移動板34の支持板32に
対する開放または閉止作業を容易に行うことができるこ
とは勿論、各揺動アーム34bがスプリング37による
付勢力を常に受けていることによって、長尺布Wの各駆
動ローラ31に対する圧接を確実に行っているものであ
る。なお、長尺布Wの厚さに応じてその駆動ローラ31
に対する圧接力を変える必要があることがあるが、その
場合には、各スプリング37の張力を、例えばスプリン
グ37の固定位置をずらすこと等して調整することによ
り容易に対処することができるものである。
【0024】
【発明の効果】上記詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「長尺布Wを連続的に搬
送しながら、これに縁縫い等の種々な加工をミシン等5
0によって施す長尺布加工機に付設され、ミシン50等
の前方に配置されてこれに対する長尺布Wの送りを行う
主送り装置30であって、この主送り装置30を、長尺
布Wが掛装されて回転駆動される複数の駆動ローラ31
と、これらの駆動ローラ31と平行に配置される複数の
従動ローラ33と、これらの従動ローラ33を支持する
移動板34と、この移動板34の駆動ローラ31の支持
板32に対する案内を行う案内部材35とを備えたもの
として構成して、駆動ローラ31の前面側に長尺布Wを
配置してから従動ローラ33を駆動ローラ31側に移動
させることにより、長尺布Wを駆動ローラ31の表面に
圧接するようにしたこと」にその構成上の特徴があり、
これにより、大きな可撓性を有する長尺布であっても、
その加工機に対する掛装作業を短時間内でしかも容易に
行うことのできる主送り装置を簡単な構成によって提供
することができるのである。
上記実施例にて例示した如く、「長尺布Wを連続的に搬
送しながら、これに縁縫い等の種々な加工をミシン等5
0によって施す長尺布加工機に付設され、ミシン50等
の前方に配置されてこれに対する長尺布Wの送りを行う
主送り装置30であって、この主送り装置30を、長尺
布Wが掛装されて回転駆動される複数の駆動ローラ31
と、これらの駆動ローラ31と平行に配置される複数の
従動ローラ33と、これらの従動ローラ33を支持する
移動板34と、この移動板34の駆動ローラ31の支持
板32に対する案内を行う案内部材35とを備えたもの
として構成して、駆動ローラ31の前面側に長尺布Wを
配置してから従動ローラ33を駆動ローラ31側に移動
させることにより、長尺布Wを駆動ローラ31の表面に
圧接するようにしたこと」にその構成上の特徴があり、
これにより、大きな可撓性を有する長尺布であっても、
その加工機に対する掛装作業を短時間内でしかも容易に
行うことのできる主送り装置を簡単な構成によって提供
することができるのである。
【図1】本発明に係る主送り装置を付設した自動縁縫機
の側面図である。
の側面図である。
【図2】同主送り装置の拡大側面図である。
【図3】図2の部分平面図である。
【図4】移動板を開放したときの主送り装置の側面図で
ある。
ある。
【図5】移動板が自動縁縫機内に配置されている状態を
概略的に示した側面図である。
概略的に示した側面図である。
【図6】自動縁縫機において使用されている駆動ローラ
のための中間支持板の側面図である。
のための中間支持板の側面図である。
【図7】本発明に係る主送り装置の他の実施例を示す側
面図である。
面図である。
10 基台 13 縫製台 20 搬送位置修正装置 30 主送り装置 31 駆動ローラ 32 支持板 33 従動ローラ 34 移動板 34a 梁部材 34b 揺動アーム 34c 枢軸ピン 35 案内部材 35a 案内部 35b ガイドロッド 36 ストッパ 36a 係止ピン 37 スプリング 38 ハンドル 40 第一コンベアベルト 50 ミシン 60 第二コンベアベルト 70 振りアーム 100 自動縁縫機 W 長尺布
Claims (1)
- 【請求項1】長尺布を連続的に搬送しながら、これに縁
縫い等の種々な加工をミシン等によって施す長尺布加工
機に付設され、前記ミシン等の前方に配置されてこれに
対する長尺布の送りを行う主送り装置であって、 この主送り装置を、前記長尺布が掛装されて回転駆動さ
れる複数の駆動ローラと、これらの駆動ローラと平行に
配置される複数の従動ローラと、これらの従動ローラを
支持する移動板と、この移動板の前記駆動ローラの支持
板に対する案内を行う案内部材とを備えたものとして構
成して、 前記駆動ローラの前面側に長尺布を配置してから前記従
動ローラを駆動ローラ側に移動させることにより、長尺
布を駆動ローラの表面に圧接するようにしたことを特徴
とする主送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5129518A JP2559666B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 長尺布加工機における主送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5129518A JP2559666B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 長尺布加工機における主送り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06335580A JPH06335580A (ja) | 1994-12-06 |
JP2559666B2 true JP2559666B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=15011489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5129518A Expired - Fee Related JP2559666B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 長尺布加工機における主送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559666B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP5129518A patent/JP2559666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06335580A (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |