JP2559179Y2 - 泡ガラス原料の圧縮成形体 - Google Patents

泡ガラス原料の圧縮成形体

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JP2559179Y2
JP2559179Y2 JP9438992U JP9438992U JP2559179Y2 JP 2559179 Y2 JP2559179 Y2 JP 2559179Y2 JP 9438992 U JP9438992 U JP 9438992U JP 9438992 U JP9438992 U JP 9438992U JP 2559179 Y2 JP2559179 Y2 JP 2559179Y2
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JP
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compression
foam glass
molded body
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tile
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順平 山野
康勝 石井
義行 榊原
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の断熱用の外装材
として用いられる泡ガラスタイルの発泡前の原料である
圧縮成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、建物を外部との間で断熱化するた
めに泡ガラスタイルが利用されている。この種の泡ガラ
スタイルを製造するには、泡ガラスの主材原料たる天然
ガラス質鉱物と発泡剤等を所定量配合した粉末状の坏土
を所定形状に圧縮成形して圧縮成形体を作り、それを非
拘束の状態でそのまま発泡膨張させている。
【0003】しかし、このような方法で泡ガラスタイル
を製造する場合、圧縮成形体が非拘束の状態で膨張する
ことから、圧縮成形体の形状が図3(A)に示すような
直方体であると、圧縮成形体の中央部は周縁部に比べて
膨張量が多く、また圧縮成形体裏面に生ずる焼成台(図
示省略)との摺動抵抗(膨張抵抗)によって圧縮成形体
周縁部についてもその上部と下部とで横方向の膨張量に
差が生じるために、製品表面が太鼓状に膨出する形状
〔図3(B)参照〕になって平坦な表面が得られない。
【0004】従来、このような太鼓状に膨出するという
問題を解決するために、膨出変形量を予め見込んで、圧
縮成形体の裏面側の中央部にいくに従って圧縮成形体自
体の厚みを小さくしており、例えば図4(A)に示すよ
うに階段状の段部を形成していた。そして、これによ
り、図4(B)に示すような直方体からなる製品とする
ことができていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このように太
鼓状の膨張変形量を予め見込んで図4(A)に示すよう
に、階段状の段差部を作成した圧縮成形体は、従来比較
的小型で厚みのあるタイルに対しては有効に膨張変形を
防止することができるが、厚みの薄いものや大型タイル
等ではうまく膨張変形を抑えることができないという問
題が新たに発生した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はかかる点に鑑み
なされたもので、請求項1記載の泡ガラス原料の圧縮成
形体は、裏面側に、深さが一定した凹部を形成したもの
である。
【0007】本考案に係る請求項2記載の泡ガラス原料
の圧縮成形体は、請求項1記載の圧縮成形体において前
記凹部内に隆起部を設けたものである。
【0008】
【作用】深さが一定の凹部を形成した圧縮成形体である
ので、厚みの薄いものや大型タイル等の泡タイルとし
て、有効に膨張変形を抑えることができる。また、凹部
内に隆起部を設けた圧縮成形体では、特に大型タイルを
作成するときのへたりを有効に防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る泡ガラス原料の圧縮成形
体の実施例について、図面を参照して説明する。図1
(A)は本考案に係る泡ガラス原料の圧縮成形体1であ
って、全体としては比較的薄板状のタイル素地となるも
のである。圧縮成形体1は火山性ガラス質鉱物からなる
微細状主材と、微粉末状発泡材とを混合してなる無機質
発泡セラミック材料を、乾式プレス成形機(図示省略)
で加圧成形したものである。ここで、火山性鉱物とは、
坑火石、流紋岩、真珠岩、黒曜石、シラス、伊勢珪砂等
の一種又は数種をクラッシャー及びミル等を用いて微細
状に粉砕して混合したものであり、微粉末状発泡剤と
は、カーボン、炭化ケイ素等の炭化物、窒化ケイ素等の
窒化物等の一種又は数種からある平均粒径15μm以下
の微粒なものである。
【0010】この圧縮成形体1の表面2は、平坦面に形
成されており、また裏面3には一定深さの凹部4が形成
されている。このような圧縮成形体1の表面2に釉薬を
掛けて焼成台に載置され、焼成炉内で加熱されると、圧
縮成形体1に含有されている発泡剤の発泡によって、最
終的には表裏両面が平行かつ平坦な矩形ブロック状の泡
ガラスタイル5が作製される〔図1(B)参照〕。
【0011】しかして、図4(A)に示すように圧縮成
形体1の裏面3側に階段状の段差を設けた場合に比べる
と、簡単に矩形ブロック状のタイルを作製することが可
能となった。また、深み寸法を変更するだけで、バリエ
ーションの変更に容易に対応できるようになった。そし
て、製品の厚みを変更するときには、成形体を圧縮する
ための成形型に板状材を取り付ければよいので、その変
更が簡単であり、面倒な型全体の形状を変える必要がな
くなる。
【0012】図2は本考案に係る他の圧縮成形体6を示
す斜視図である。圧縮成形体6の表面7は平坦面となさ
れ、裏面側には一定深さの凹部8が形成されるととも
に、向かい合う両側部9,9の下部には、発泡時にこの
凹部8内で発生したガスを外部へ逃がして熱の出入りを
良くするための切欠部10が形成されている。また凹部
8の略中央部分は横桟状に渡して隆起部11になされて
いる。
【0013】しかして、このような隆起部11を設けて
いることで、発泡時の表面の凹みを有効に防止できるの
で、特に大型ないし薄いタイル作製に好ましいものであ
る。この隆起部11は、タイルの大きさ、厚みに応じて
その幅、設置場所、数量は適宜変更される。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、薄
物タイルや大型タイルであっても、表面を膨出させない
で平坦に形成することができる。また、圧縮成形体を作
る型の深み寸法を変更するだけで、タイル寸法のバリエ
ーションの変更に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る泡ガラス原料の圧縮成形体を説明
する図面であって、(A)は圧縮成形体を示す断面図、
(B)は成形後のタイルを示す断面図である。
【図2】本考案に係る泡ガラス原料の圧縮成形体の具体
例を示す斜視図である。
【図3】従来の問題点を説明する図面であって、(A)
は圧縮成形体を示す断面図、(B)は発泡後のタイルを
示す断面図である。
【図4】従来の厚物タイルの作製例を説明する図面であ
って、(A)は圧縮成形体を示す断面図、(B)は発泡
後のタイルを示す断面図である。
【符号の説明】
1,6…圧縮成形体 2…表面 3…裏面 4,8…凹部 10…切欠部 11…隆起部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面側に、深さが一定した凹部を形成し
    たことを特徴とする泡ガラス原料の圧縮成形体。
  2. 【請求項2】 前記凹部内に隆起部を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の泡ガラス原料の圧縮成形体。
JP9438992U 1992-12-26 1992-12-26 泡ガラス原料の圧縮成形体 Expired - Lifetime JP2559179Y2 (ja)

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