JP2558694Y2 - ニューマチックガバナーのスタビライザーロッド - Google Patents

ニューマチックガバナーのスタビライザーロッド

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JP2558694Y2
JP2558694Y2 JP1990403042U JP40304290U JP2558694Y2 JP 2558694 Y2 JP2558694 Y2 JP 2558694Y2 JP 1990403042 U JP1990403042 U JP 1990403042U JP 40304290 U JP40304290 U JP 40304290U JP 2558694 Y2 JP2558694 Y2 JP 2558694Y2
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JP
Japan
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rod
valve
stabilizer rod
stabilizer
stock
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高橋  彰
信之 鈴木
雅彦 小坂
雅治 小泉
一弘 松井
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日産工機株式会社
株式会社コシダテック
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関のニューマチ
ックガバナーのスタビライザーロッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のニューマチックガバナーは、
図3に示すように、キャブレターとインテークマニホー
ルド間の吸気通路20中に設けられ、スプリング(図示
せず)により開く方向に付勢されたバルブ21が、その
付勢力とバルブ21の上下面の圧力差によるバルブ21
を閉じる力との釣合関係により、バルブ21の開度が決
まるように構成されている。また、ガバナーボデイ22
にはスタビライザーが設けられている。このスタビライ
ザーはガバナーボデイ22の内部に形成されたシリンダ
ー部23にピストン24が往復動可能に配備され、この
ピストン24のロッド25の先端がバルブ21に固定さ
れているバルブストック27のストックピン28に接続
されている。したがって、ロッド25は、シリンダー部
23に大気圧が導入されると、突出してストックピン2
8を介しバルブストック27を押圧し、バルブ21の閉
じ力を補うよう機能する。このようなスタビライザーの
ロッド25とストックピン28との接続は、図4や図5
に示すように、バルブストック27の側面にストックピ
ン28を固定し、このストックピン28をロッド25の
端部の片側周面に形成された切欠部26に遊嵌してあ
る。
【0003】ところで、ストックピン28は、使用中に
摩耗し易く、摩耗してくると、ロッド25がバルブスト
ックの側面のストックピン28に遊嵌されているため、
図5の矢印に示すようにロッド25が回転するようにな
る。加えて、ロッド25の断面形状は、図6に示すよう
な円形、あるいは重心Gとロッド25の軸芯Cの位置が
一致する形状となっているため、ロッド25がさらに回
り易くなる。ロッド25が回転すると、バルブ21がロ
ックされて動かなくなり、バルブ21が開いたままロッ
クされると、エンジン回転数を制御することができなく
なるという問題が発生する。この問題点を解決するた
め、シリンダ部23のバルブ側のロッド25の挿通孔に
凹部を設け、ロッド25にはその凹部に係合する凸部を
設けてロッド25の回動を阻止するものが提案されてい
る。しかしながら、この提案では、ロッド25の上下方
向の傾動に対して無理がかかり、スムーズな動きが保証
されなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記に鑑み
なされたもので、スタビライザーのロッドの断面形状を
変えるだけで、ロッドの回転を防止し、上記従来の問題
点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案においては、上述
の目的を達成するため、内燃機関のニューマチックガバ
ナーに備えられたバルブのバルブストック側面に固定さ
れたストックピンと遊嵌するスタビライザーロッドにお
いて、スタビライザーロッドの大部分の断面形状を、上
方側を水平に切り欠いた形状としてスタビライザーロッ
ドの重心を軸芯よりも下方に位置させるようにしてい
る。
【0006】
【作用】本考案によれば、スタビライザーロッドの大部
分の断面形状が、重心をロッドの軸芯よりも下方にずら
すので、ロッドが回転しにくくなる。したがって、ロッ
ドの回転に伴うバルブのロックを防止し、エンジン回転
数の制御に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明すると、図中、1はスタビライザーのロッド1を示
し、このロッド1は、その一端にピストンとの連結部
が、他端付近の周側面にはバルブストック27の側面の
ストックピン28と遊嵌される切欠部26がそれぞれ設
けられている。そして、このロッド1の大部分は、その
重心Gを中心の軸芯Cよりも下方に位置する断面形状に
形成されている。例えば、図1及び図2の場合には、円
柱形のロッド1におけるほぼ中央部の大部分の上方側が
軸方向に水平に切り欠かれて切り欠き2が形成され、こ
の上部の切り欠き2により、ロッド1の重心Gがロッド
1の軸芯Cよりも下方にずれてロッド1が回転しにくく
されている。このように、ロッド1の上方側を切り欠い
て切り欠き2を形成するだけであるから、工作が容易と
なる。
【0008】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、スタビラ
イザーロッドの大部分の断面形状を、上方側を水平に切
り欠いた形状としてスタビライザーロッドの重心を軸芯
よりも下方に位置させるようにしているので、スタビラ
イザーロッドが回転しにくい形状となる。したがって、
従来の凹凸部の係合や凹部と回り止めビスとの係合に比
べて摩耗抵抗が少なく、スムーズな動きが保障され、ト
ラブルの発生を抑制することができるという効果があ
る。さらに、工作の容易化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るニューマチックガバナーのスタビ
ライザーロッドの実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来のニューマチックガバナーのスタビライザ
ーロッドを示す構成説明図である。
【図4】従来のバルブとスタビライザーロッドとの接続
部の説明図である。
【図5】図4の接続図である。
【図6】従来のスタビライザーロッドの断面図である。
【符号の説明】
G 重心 C 軸芯 1 ロッド 2 切り欠き 20 吸気通路 21 バルブ 22 ガバナーボデイ 23 シリンダー部 24 ピストン 25 ロッド 26 切欠部 27 バルブストック 28 ストックピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小坂 雅彦 神奈川県高座郡寒川町岡田6丁目6番1 号 日産工機株式会社内 (72)考案者 小泉 雅治 神奈川県高座郡寒川町岡田6丁目6番1 号 日産工機株式会社内 (72)考案者 松井 一弘 神奈川県高座郡寒川町岡田6丁目6番1 号 日産工機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−197739(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のニューマチックガバナーに備え
    られたバルブのバルブストック側面に固定されたストッ
    クピンと遊嵌するスタビライザーロッドにおいて、スタ
    ビライザーロッドの大部分の断面形状を、上方側を水平
    に切り欠いた形状としてスタビライザーロッドの重心を
    軸芯よりも下方に位置させるようにしたことを特徴とす
    るニューマチックガバナーのスタビライザーロッド。
JP1990403042U 1990-12-13 1990-12-13 ニューマチックガバナーのスタビライザーロッド Expired - Fee Related JP2558694Y2 (ja)

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JPH0487344U JPH0487344U (ja) 1992-07-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0723554Y2 (ja) * 1986-06-06 1995-05-31 三菱自動車工業株式会社 産業車両用エンジンの吸気制御装置

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JPH0487344U (ja) 1992-07-29

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