JP2558532B2 - 電子写真用転写紙 - Google Patents
電子写真用転写紙Info
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- JP2558532B2 JP2558532B2 JP1308228A JP30822889A JP2558532B2 JP 2558532 B2 JP2558532 B2 JP 2558532B2 JP 1308228 A JP1308228 A JP 1308228A JP 30822889 A JP30822889 A JP 30822889A JP 2558532 B2 JP2558532 B2 JP 2558532B2
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- transfer paper
- paper
- sizing agent
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- meth
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Description
使用される電子写真用転写紙に関する。
号公報、特開昭54−22831号公報等に開示されているよ
うに、填料としてタルク、カオリン、クレー等が使用さ
れてなる酸性紙が主流を占めている。しかしながら、近
年製紙業界においては、印刷や筆記用の上質紙の製造に
当たっては、填料として炭酸カルシウムを用い、かつサ
イズ剤として中性サイズを使用することを内容とする、
いわゆる中性化の指向が高まっている。上質紙を中性化
することによる特長としては、安価な炭酸カルシウムを
填料として用いることにより用紙の製造コストを低減し
うること、更には用紙製造上の省エネルギー、省資源、
生産性向上、設備の延命、排水の浄化等の諸目的を達成
しうることである。
た例としては、特開昭59−162560号公報、特開昭61−63
854号公報、特開昭61−67038号公報、特開昭62−6994号
公報等が挙げられるが、これらの場合の使用サイジング
剤としてはアルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダ
イマーが開示されている。
ハク酸またはアルキルケテンダイマーを用いた場合に
は、電子写真用転写紙製造時に抄紙系のうち特にワイヤ
ー部、プレス部、ドライヤー部などに汚れが発生し、そ
の結果として成紙に斑点が生じる等の品質上の問題があ
る。斯かる品質上の問題を解決するには、生じた汚れを
洗浄すればよいが、操業性が大幅に低下する不利があ
る。また、アルキルケテンダイマーの特有の問題点とし
ては、成紙の摩擦係数が低いため、電子写真印刷時にい
転写紙が重なって供給される等の成紙使用時の問題もあ
る。
ため、鋭意研究を重ねたところ、内添サイズ剤として、
特定のスチレン系共重合体またはその4級化物を用いる
ことにより、抄紙系の汚れが全く発生せず、かつ電子写
真用転写紙に最適の摩擦係数を有する紙が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
シウム系填料を主成分としてなる電子写真用転写紙にお
いて、該サイズ剤が、 スチレン類、ならびに 一般式(1) (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそ
れぞれ同一または相異なって炭素数1〜4のアルキル
基、およびAは炭素数1〜3のアルキレン基を示す)で
表されるアミノアルキルエステル、その酸付加塩および
その4級塩から選ばれた少なくとも1種、 および/または 一般式(2) (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前記一般式(1)の
それらと同一であり、Bは炭素数1〜3のアルキレン基
を示す)で表されるアミノアクリルアミド、その酸付加
塩およびその4級塩から選ばれた少なくとも1種、 を構成モノマーとする水溶性又は水分散性共重合体であ
ることを特徴とする電子写真用転写紙に係る。
に制限はされず、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カル
シウムなどの各種公知のものを使用できる。
にスチレン類(以下、モノマーという)ならびにジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート(以下、モ
ノマーという)および/またはジアルキルアミノアル
キル(メタ)アクリルアミド(以下、モノマーとい
う)である。
ン、ビニルトルエンが挙げられる。モノマーとして
は、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
トなど、更にはこれらの酸付加塩、4級塩を例示でき
る。酸付加塩としては、例えば塩酸、硫酸などの無機酸
またはギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸が付加し
た水溶性の酸付加塩を例示できる。また、4級塩として
は、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、エピハ
ロヒドリン等の公知の4級化剤により4級化してなる各
種をいう。またモノマーとしては、N,N−ジメチルア
ミノメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N、N−ジエチ
ルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなど、更には
これらの酸付加塩、4級塩を例示できる。なお、酸付加
塩、4級塩となす場合に使用される酸類および4級化剤
はいずれも前記と同様である。また、共重合体の酸付加
塩、4級塩となすには、あらかじめモノマー段階で行え
ることは勿論のこと、共重合体を得た後に変性しても良
い。
体中に、モノマーは40〜95モル%程度、好ましくは60
〜90モル%である。40モル%未満の場合にはサイズ効果
が不充分となり、また95モル%を越える場合にはサイズ
剤のパルプへと定着が不充分となり、いずれも好ましく
ない。モノマー、モノマーはいずれも5〜60モル%
程度、好ましくは10〜40モル%である。5モル%未満の
場合にはサイズ剤のパルプへの定着が不充分となり、ま
た60モル%を越える場合にはサイズ効果が不充分とな
り、いずれも好ましくない。また、モノマーとモノマ
ーの両者を併用した場合にはそれらの合計量が得られ
る共重合体に対して5〜60モル%程度、好ましくは10〜
40モル%とされる。なお、共重合体は本発明の目的を逸
脱せず、しかもその効果を保持しうる程度において、上
記モノマーの一部に代えてその他のモノマーを使用する
ことができる。当該他のモノマーとしては、例えば酢酸
ビニル、アクリル酸の低級アルコールエステル、メタク
リル酸の低級アルコールエステル、アクリロニトリルな
どを挙げることができ、該モノマーの使用量は共重合体
中20モル%程度以下とされる。
ず、各種公知の方法を採用できる。例えば、過酸化水
素、過硫酸カリウムなどの水溶性ラジカル重合開始剤を
用いて、前記単量体混合物を水性媒体中で単量体濃度5
〜50重量%、温度50〜95℃で、1〜10時間程度反応させ
ればよい。
用転写紙を製造するに当たっては、コピー適性、走光
性、カール性等の電子写真複写機適性を付与するため
に、以下に示す原料の配合、調整、製造条件のコントロ
ールが行われる(特公昭44−3673号公報、特公昭46−24
199号公報、特公昭55−473850号公報)。
0重量%程度、また填料はパルプに対して通常2〜20重
量%程度となるよう内部添加され、抄造される。また、
適当なコピー画像濃度を維持し、バックグランド(白地
部分)の汚れを防ぐために、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、スチレン−マレイン酸共重合体、第4級アンモニ
ウム塩などの導電剤を抄紙機のサイズプレスで表面塗布
することにより転写紙の表面電気抵抗(JISC−2111によ
る)を109〜1010Ω(相対湿度65%、温度20℃)にす
る。また、転写紙の部分的吸収による膨潤やカールが発
生すると、転写時に複写紙の感光体と転写紙との密接度
が低下し、コピー画像濃度の低下やコピーの部分的な抜
けが発生するのでこれを防止するために紙の水分を4.5
〜5.5%にして保管時に吸脱湿が発生しないよう、防湿
包装紙で包装する。
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。尚、各例中、部及び%は特記しない限
りすべて重量基準である。
反応装置にイソプロピルアルコール1000部を仕込み、還
流温度まで加温し、ついで滴下ロートより、スチレン78
0部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート240
部、アゾイソブチロニトリル20部からなる混合溶液を2
時間かけて反応系内に滴下し、更に同温度で5時間保持
し、反応を完結させた。ついで、得られた反応溶液から
イソプロピルアルコール約750部を留去し、更に酢酸92
部および水4200部を添加して溶解させることにより、サ
イズ剤Aを得た。
142部を加え、80〜85℃で3時間反応を行い、サイズ剤
Bを得た。
クリレートに代えてN,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミドを使用したほかは同様にして反応を行い、サ
イズ剤Cを得た。
クリレートに代えてN,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミドを使用したほかは同様にして反応を行い、サ
イズ剤Dを得た。
クリレートに代えてN,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミドをメチルクロライドにより4級化したモノマ
ーを使用したほかは同様にして反応を行い、サイズ剤E
を得た。
ネス500ml csf)の配合比が80:20のパルプを用い、第1
表に示した薬品処方により、長網式抄紙機(500m/分)
にて抄造し、次に表面サイズ剤として酸化デンプン1g/m
2および塩化ナトリウム0.1g/m2を塗布して用紙を作成し
た。
ー付着量として測定した。電子写真用転写紙の物性とし
て、平滑度(J.TAPPI No.5の王研式による)と静摩擦係
数(J.TAPPI No.30の水平法による)を測定した。ま
た、重送(用紙が数枚重なって送られること)に関係が
ある。上下2枚間の静摩擦係数の差の最大値(差が少な
く、摩擦係数が一定なほど重送しにくい)を求めた。さ
らに、重送回数の測定は、電子写真複写機(キャノンNP
−4835、キャノン(株)製)を用いて行い、1000枚複写
したときに発生した重送回数で表した。
れが発生しないため、成紙の商品価値が向上するととも
に、洗浄作業などが不要となるため抄紙作業能率も大幅
に改善できる。更には得られる転写紙の摩擦係数が適性
範囲にあるため、複写作業時に転写紙の重ね送りの問題
が解消されるなどの多大の効果が奏せられる。
Claims (1)
- 【請求項1】パルプ繊維、サイズ剤および炭酸カルシウ
ム系填料を主成分としてなる電子写真用転写紙におい
て、該サイズ剤が、 スチレン類、ならびに 一般式(1) (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそ
れぞれ同一または相異なって炭素数1〜4のアルキル
基、およびAは炭素数1〜3のアルキレン基を示す)で
表されるアミノアルキルエステル、その酸付加塩および
その4級塩から選ばれた少なくとも1種、 および/または 一般式(2) (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前記一般式(1)の
それらと同一であり、Bは炭素数1〜3のアルキレン基
を示す)で表されるアミノアクリルアミド、その酸付加
塩およびその4級塩から選ばれた少なくとも1種、 を構成モノマーとする水溶性又は水分散性共重合体であ
ることを特徴とする電子写真用転写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1308228A JP2558532B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 電子写真用転写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1308228A JP2558532B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 電子写真用転写紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03167397A JPH03167397A (ja) | 1991-07-19 |
JP2558532B2 true JP2558532B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=17978471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1308228A Expired - Lifetime JP2558532B2 (ja) | 1989-11-27 | 1989-11-27 | 電子写真用転写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558532B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2647306B2 (ja) * | 1992-07-08 | 1997-08-27 | 日本製紙株式会社 | 劣化を防止した紙 |
JP4577594B2 (ja) * | 1998-12-25 | 2010-11-10 | 星光Pmc株式会社 | インクジェット適性の優れたppc用紙及びその製造方法 |
JP4605520B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2011-01-05 | ハリマ化成株式会社 | カチオン性表面サイズ剤及び当該サイズ剤を用いた紙 |
CN101400853B (zh) | 2006-03-30 | 2011-07-27 | 播磨化成株式会社 | 阳离子性表面施胶剂以及涂敷该施胶剂的纸 |
US8241462B2 (en) | 2007-07-26 | 2012-08-14 | Harima Chemicals, Inc. | Papermaking internal sizing agent and use thereof |
-
1989
- 1989-11-27 JP JP1308228A patent/JP2558532B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03167397A (ja) | 1991-07-19 |
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