JP2557993Y2

JP2557993Y2 - 光波による脳波刺激装置に用いる眼球照射装置

Info

Publication number: JP2557993Y2
Application number: JP1991047780U
Authority: JP
Inventors: 賢司小蒲
Original assignee: Vanguard Inc
Current assignee: Vanguard Inc
Priority date: 1991-05-29
Filing date: 1991-05-29
Publication date: 1997-12-17
Anticipated expiration: 2006-05-29
Also published as: JPH04133805U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、目蓋に多様な色調の
光を照射する光波による脳波刺激装置に使用する眼球照
射装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、アメリカにおいて開発された
光波による脳波刺激装置が知られている。この光波によ
る脳波刺激装置は、様々にプログラムされた可変速度で
点滅する光源からの可変光をゴーグル形状の眼鏡を通じ
て網膜に多彩な色の連続した抽象模様として残し、同時
に可変光に同期するホワイトノイズ等のパルス音と、リ
ラクゼーション等の音楽を聴覚に一定時間加えることに
より、脳波を制御するものである。この光波による脳波
刺激装置の光源には、白熱豆電球や発光ダイオードが用
いられているのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】アメリカにおける上例
によれば、光波による脳波刺激装置の光源の色調が、脳
波を誘導する効果に大きな影響があることは、研究の結
果明らかにされている。しかし、現在までの光波による
脳波刺激装置の光源には、上記のように白熱豆電球また
は発光ダイオードが使用されているので、発光色が白、
赤、緑、マゼンタの４色のいずれかに限定され、このた
め、光波による脳波刺激装置の効果が十分に発揮できな
い問題があった。

【０００４】また、白熱豆電球は発熱し、顔面に不快感
を与え、そして火傷等の人体に対する危険性があった。
また光源を固定する機構部分の変形、破損などの恐れも
あった。さらに、寿命が短いため、タングステンの切れ
た白熱豆電球の交換の為に大変な手間がかかっていた。
また、信号に反応する応答速度が遅いため、プログラム
に対する精度が悪い。その上、白熱豆電球及び発光ダイ
オードは、光波による脳波刺激装置の光源としては広い
面積を占めたり、複雑な発光図形を描けないため、より
高度で効果的な光波による脳波刺激装置の設計に対応出
来なかった。

【０００５】この考案の目的は、簡単な構成により上記
の問題を解決することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この考案の特徴は、照射
装置本体に光源を挾んで一方に透光板を他方に放熱板を
それぞれ配置してあり、上記光源に蛍光表示管を使用し
ており、上記透光板は、上記光源と眼と間に位置してお
り、上記蛍光表示管は、それ自体の機能に基づいて多様
な色調の光を上記透光板に近接位置している眼に直接照
射可能であることにあり、カラーフィルターにより上記
蛍光表示管からの光を多様な色調の光とするようにして
もよい。

【０００７】

【作用】多様な色調の光を目蓋に照射し、最も効果的な
プログラムが設計可能な光波による脳波刺激装置が稼動
する。

【０００８】

【実施例】以下この考案の実施例を図面を参照して説明
する。照射装置本体１は、脳波刺激装置（図示せず。）
に電気的に接続されており、顔面に取付けて、眼２を覆
うものである。本体１内には光源として高輝度蛍光表示
管３を設けてある。照射装置本体１には蛍光表示管３と
眼２との間に透光板４を設置してある。この透光板によ
り、蛍光表示管３からの発熱が人体に与える影響を減ら
すと共に、直接発熱している蛍光表示管に触れる危険を
防止する。透光板４が無色透明の場合には蛍光表示管３
のオリジナルカラーの光が得られる。また、透光板４と
して、着色された透光板や、無色透明の透光板に着色さ
れた色フィルターを取り付けることにより、好みの色の
光を得ることができる。

【０００９】蛍光表示管３の背面には、この蛍光表示管
からの発熱を放出するために放熱板５を設けている。照
射装置本体１の外面には、蛍光表示管３からの発熱を本
体外部へ放出するためスリット１ａ，…を設けている。

【００１０】蛍光表示管３において、低速電子線用蛍光
体によって、７色以上の色調、またはカラーフィルター
を使用することによって、広範囲の色調の光を発色させ
ることが可能となり、これによって、最も光波による脳
波刺激装置の効果を高める発光色を自由に選択できる。
また、蛍光表示管３に多色の発光面を配置させ、様々な
色彩の中から、選択した一色を独立して発光、または混
在、及び混色させて発光をさせることが可能である。研
究の結果、赤系統の光は、脳波を快活なβ波方向に導く
のに効果的な色であり、緑系統の色はリラックスしたθ
波方向の脳波に誘導することに効果的な色である。ま
た、白色は個人のイメージで色彩をコントロールする光
で、β波方向もθ波方向へも、どちらでも脳波誘導が可
能である。よってこの考案により、光波による脳波刺激
装置に多様な色調の光を出力する、効果的な発光プログ
ラミングを設計することが可能である。

【００１１】また実験例によれば、本装置は、光源とし
ての蛍光表示管３によれば、従来の発光ダイオードに比
べ約８０％の消費電力でよく、低電圧で高輝度を得られ
る光源が得られた。また蛍光表示管３によれば、光源の
寿命が飛躍的に延びた。すなわち、光源としての白熱豆
電球の使用耐用時間が数百時間であるのに対し、本例で
は輝度半減まで６，０００〜８，０００時間、実用可能
時間は５０，０００時間という膨大な時間の延命が可能
となった。

【００１２】

【考案の効果】この考案によれば、光波による脳波刺激
装置の光源に、蛍光表示管を使用するため、最も光波に
よる脳波刺激装置の効果を高める発光色を自由に選択で
きると共に、光波による脳波刺激装置に多様な色調の光
を出力する、効果的な発光プログラミングを設計するこ
とを可能にし、従来例に比較して低電圧で高輝度を得ら
れ、光源の長い寿命化が可能となり、信号に対する応答
が速く、設計したプログラムに対し、正確な反応をし、
より精度の高い脳波刺激装置を提供でき、自由な面積、
複雑な図形を設計し、カスタム品を容易に製作すること
が可能であり、最も効果的な発光図形をもった脳波刺激
装置の製造を可能にし、小型化が可能となる。

【００１３】この考案によれば、光源として蛍光表示管
を使用し、光源と眼との間に透光板を配置しているの
で、発熱をより効果的に減らすことができ、透光板によ
り発熱が人体に与える影響を減らすと共に、直接発熱し
ている光源に触れることを防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の断面図である。

【符号の説明】

１照明装置本体２眼３蛍光表示管４透光板５放熱板

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】照射装置本体に光源を挾んで一方に透光
板を他方に放熱板をそれぞれ配置してあり、上記光源に
蛍光表示管を使用しており、上記透光板は、上記光源と
眼と間に位置しており、上記蛍光表示管は、それ自体の
機能に基づいて多様な色調の光を上記透光板に近接位置
している眼に直接照射可能であることを特徴とする光波
による脳波刺激装置に用いる眼球照射装置。
【請求項２】照射装置本体に光源を挾んで一方に透光
板を他方に放熱板をそれぞれ配置してあり、上記光源に
蛍光表示管を使用しており、上記透光板は、上記光源と
眼と間に位置しており、上記蛍光表示管は、カラーフィ
ルターにより多様な色調の光を上記透光板に近接位置し
ている眼に直接照射可能であることを特徴とする光波に
よる脳波刺激装置に用いる眼球照射装置。