JP2560849Y2 - 光波による脳波刺激装置に用いる眼鏡 - Google Patents

光波による脳波刺激装置に用いる眼鏡

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JP2560849Y2 JP10570791U JP10570791U JP2560849Y2 JP 2560849 Y2 JP2560849 Y2 JP 2560849Y2 JP 10570791 U JP10570791 U JP 10570791U JP 10570791 U JP10570791 U JP 10570791U JP 2560849 Y2 JP2560849 Y2 JP 2560849Y2
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賢司 小蒲
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、目蓋に多様な色調の
光を照射する光波による脳波刺激装置に使用する眼鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アメリカにおいて開発された
光波による脳波刺激装置(商品名:シンクロエナジャイ
ザー)が知られている。この光波による脳波刺激装置
は、様々にプログラムされた可変速度で点滅する光源か
らの可変光をゴーグル形状の眼鏡を通じて網膜に多彩な
色の連続した抽象模様として残し、同時に可変光に同期
するホワイトノイズ等のパルス音と、リラクゼーション
等のための音楽を聴覚に一定時間加えることにより、脳
波を制御するものである。この光波による脳波刺激装置
の光源には白熱豆電球や発光ダイオードが用いられてい
た。そして眼鏡は、眼鏡本体の内側に白熱豆電球(又は
発光ダイオード)を取付けると共に、内側中央部に鼻当
てをねじで止めていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来例によれば、白熱
豆電球又は発光ダイオードの取付けと、鼻当ての取付け
とを別位置で行い、取付け個所が多くなる分だけ、また
位置決めも必要となり、組立てに手間がかかる不都合が
あった。
【0004】また従来例によれば、光波による脳波刺激
装置の光源の色調が、脳波を誘導する効果に大きな影響
があることは、研究の結果明らかにされている。しか
し、現在までの光波による脳波刺激装置の光源には、上
記のように白熱豆電球または発光ダイオードが使用され
ているので、発光色が白、赤、緑、マゼンタの4色のい
ずれかに限定され、このため、光波による脳波刺激装置
の効果が十分に発揮できない問題があった。また、白熱
豆電球は発熱し、顔面に不快感を与え、そして火傷等の
人体に対する危険性があった。また光源を固定する機構
部分の変形、破損などの恐れもあった。さらに、寿命が
短いため、タングステンの切れた白熱豆電球の交換の為
に大変な手間がかかっていた。さらに、信号に反応する
応答速度が遅いため、プログラムに対する精度が悪い。
その上、白熱豆電球及び発光ダイオードは、光波による
脳波刺激装置の光源としては広い面積を占めたり、複雑
な発光図形を描けないため、より高度で効果的な光波に
よる脳波刺激装置の設計に対応できなかった。
【0005】この考案の目的は、組立を容易にして量産
化を可能にすることである。この考案の他の目的は、光
波による脳波刺激装置の効果が十分に発揮できて安全で
使いやすく、光源の交換がしやすく、プログラムに対す
る精度が良く、効果的な光波による脳波刺激装置の設計
を可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案に係る眼鏡にお
いては、眼鏡本体内側に突部を設け、この突部に光源を
備えている発光ユニットと、透光板と、鼻当てとを止め
部材で保持しているものである。上記透光板は、発光ユ
ニットと、鼻当てとの間に配置されている。発光ユニッ
トの光源として、白熱豆電球、発光ダイオード、蛍光表
示管等適宜であるが、輝度を上げ使用者のリラクゼーシ
ョンを高める見地から蛍光表示管であることが望まし
い。
【0007】
【作用】光源と透光板と鼻宛てとの取付け個所が突部の
1個所に集中できる。光源として螢光表示管の存在によ
り多様な色調の光を目蓋に照射し、最も効果的なプログ
ラムが設計可能な光波による脳波刺激装置が稼動する。
【0008】
【実施例】以下この考案の実施例を図面を参照して説明
する。図1〜図3において、眼鏡本体1は、顔面に取付
けて、眼を覆う大きさであって、ABS樹脂によりゴー
グル状に形成されている。眼鏡本体1内面中央から突部
であるボス2を突出してあり、このボスは眼鏡本体と一
体成形されている。ボス2には、段部21,22の位置
で、発光ユニット3、透光板である透光アクリル板4及
び鼻当て5を止め部材であるねじ6により固定してあ
る。
【0009】発光ユニット3は、図示の例では取付け板
31と、光源となる高輝度蛍光表示管32とからなる。
取付け板31は、長方形状に形成されており、その中央
部の孔においてボス2の段部21に位置保持されてお
り、両端部前面は眼鏡本体1と一体に形成されている当
板7に当接している。取付け板31の背面両側に高輝度
蛍光表示管32,32を両面接着テープ(図示せず。)
で取付けてある。高輝度蛍光表示管32は、脳波刺激装
置(図示せず。)に電気的に接続されている。
【0010】透光アクリル板4は、蛍光表示管32の内
側(図1上側)に位置している。透光アクリル板4は、
図4に示すように両側の蛍光表示管32,32に対応す
る位置に四角形状の透明部41,41を形成してあり、
両透明部を除く他の部分(点描図示部分)を不透明とし
ている。透光アクリル板4の中央にボス2が貫通する孔
42を開けてある。透光アクリル板4の外周部の4個所
前面は、眼鏡本体1と一体に形成されている当板8に当
接しており、このために透光アクリル板が前方に位置し
ている蛍光表示管32との間隔が確保される。透光アク
リル板4は、蛍光表示管32からの発熱が人体に与える
影響を減らすと共に、直接発熱している蛍光表示管に触
れる危険を防止する役目をしている。
【0011】鼻当て5は、透光アクリル板4の内側中央
部に接した状態で、ねじ6でこの透光アクリル板に取付
けられている。ねじ6は、鼻当て5を貫通し、透光アク
リル板4及び取付け板31を貫通しているボス2の軸心
部にねじ込まれている。
【0012】本眼鏡の組立てを説明すると、眼鏡本体の
前部を下にしてボス2を起立状態にしておいてから、蛍
光表示管32を取付けている取付け板31の中央の孔に
ボスを通すと、取付け板はボスの段部21に位置保持さ
れると共に当板7上に載置されて保持される。そして透
光アクリル板4の中央の孔42にボス2の上端部を通し
て、ボスの段部22と当板8に位置保持させ、さらにボ
ス2の上端部に鼻当て5の中央部を当てて、最後に上側
からねじ6をボスの軸心にねじ込んで鼻当て5を固定す
る。
【0013】蛍光表示管32において、低速電子線用蛍
光体によって、7色以上の色調、またはカラーフィルタ
ーを使用することによって、広範囲の色調の光を発色さ
せることが可能となり、これによって、最も光波による
脳波刺激装置の効果を高める発光色を自由に選択でき
る。また、蛍光表示管32に多色の発光面を配置させ、
様々な色彩の中から、選択した一色を独立して発光、ま
たは混在、及び混色させて発光をさせることが可能であ
る。研究の結果、赤系統の光は、脳波を快活なβ波方向
に導くのに効果的な色であり、緑系統の色はリラックス
したθ波方向の脳波に誘導することに効果的な色であ
る。また、白色は個人のイメージで色彩をコントロール
する光で、β波方向もθ波方向へも、どちらでも脳波誘
導が可能である。よってこの考案により、光波による脳
波刺激装置に多様な色調の光を出力する、効果的な発光
プログラミングを設計することが可能である。
【0014】また実験例によれば、本眼鏡は、蛍光表示
管32を使用することにより、従来の発光ダイオードに
比べ約80%の消費電力でよく、低電圧で高輝度を得ら
れる光源が得られた。また蛍光表示管32によれば、光
源の寿命が飛躍的に延びた。すなわち、光源としての白
熱豆電球の使用耐用時間が数百時間であるのに対し、本
例では輝度半減まで6,000〜8,000時間、実用
可能時間は50,000時間という膨大な時間の延命が
可能となった。
【0015】当板7,8と、段部21,22とのいずれ
か一方を省略することができる。
【0016】上例において、発光ユニットにおける光源
として蛍光表示管32を使用しているが、白熱豆電球等
を用いてもよい。
【0017】透光板4として、着色された透光板や、無
色透明の透光板に着色されたものを取り付けることによ
り、好みの色の光を得ることができる。
【0018】止め部材としてねじを用いれば解体が容易
となるが、このねじに代えてピンを用いてもよく、ピン
の場合にはボスに圧入固着するものであってもよい。
【0019】
【考案の効果】請求項1及び2によれば、止め部材によ
り眼鏡本体の突部に光源、透光板及び鼻当てを保持し、
保持個所を1個所に集中できるので、組立が容易とな
り、量産性に寄与する。そして透光板を配置しているの
で、光源からの発熱による人体に与える影響を減らすと
共に、直接発熱している光源に触れることを防止する。
【0020】請求項2によれば、光源が蛍光表示管であ
るために、最も光波による脳波刺激装置の効果を高める
発光色を自由に選択できると共に、光波による脳波刺激
装置に多様な色調の光を出力する、効果的な発光プログ
ラミングを設計することを可能にし、従来例に比較して
低電圧で高輝度が得られ、光源の長い寿命化が可能とな
り、信号に対する応答が速く、設計したプログラムに対
し、正確な反応をし、より精度の高い脳波刺激装置を提
供でき、自由な面積、複雑な図形を設計し、カスタム品
を容易に製作することが可能であり、最も効果的な発光
図形をもった脳波刺激装置の製造を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の平面断面図である。
【図2】この考案の背面断面図である。
【図3】この考案の縦断面図である。
【図4】透光アクリル板の背面図である。
【符号の説明】
1 眼鏡本体 2 突部(ボス) 3 発光ユニット 31 取付け板 32 光源(蛍光表示管) 4 透光板(透光アクリル板) 5 鼻当て 6 止め部材(ねじ)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡本体内側に突部を設け、この突部に
    光源を備えている発光ユニットと、透光板と、鼻当てと
    を止め部材で保持してあり、上記透光板は、発光ユニッ
    トと、鼻当てとの間に配置されていることを特徴とする
    光波による脳波刺激装置に用いる眼鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1における発光ユニットの光源
    は、蛍光表示管であることを特徴とする光波による脳波
    刺激装置に用いる眼鏡。
JP10570791U 1991-11-29 1991-11-29 光波による脳波刺激装置に用いる眼鏡 Expired - Lifetime JP2560849Y2 (ja)

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JPH0547914U JPH0547914U (ja) 1993-06-25
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012528613A (ja) * 2009-06-05 2012-11-15 ヴィンクラー インゲルベルト 光治療装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012528613A (ja) * 2009-06-05 2012-11-15 ヴィンクラー インゲルベルト 光治療装置

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JPH0547914U (ja) 1993-06-25

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