JP2557889Y2 - クラッチマスターシリンダ - Google Patents

クラッチマスターシリンダ

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JP2557889Y2
JP2557889Y2 JP1093392U JP1093392U JP2557889Y2 JP 2557889 Y2 JP2557889 Y2 JP 2557889Y2 JP 1093392 U JP1093392 U JP 1093392U JP 1093392 U JP1093392 U JP 1093392U JP 2557889 Y2 JP2557889 Y2 JP 2557889Y2
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cylinder
piston
oil
pin
clutch
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JP1093392U
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JPH0562743U (ja
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武美 真仁田
佐登志 永原
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埼玉機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るクラッチマスター
シリンダは、手動変速機を構成するクラッチペダルの踏
み込みに伴なって、クラッチレリーズシリンダに向けて
圧油を送り出すものである。
【0002】
【従来の技術】手動変速機により変速操作を行なう場
合、クラッチペダルを踏み込むと、クラッチマスターシ
リンダからクラッチレリーズシリンダに向けて圧油が送
り出され、このクラッチレリーズシリンダの作用に基づ
いて、クラッチの接続が断たれ、変速操作を可能な状態
となる。この様に、クラッチペダルの踏み込みに基づい
て圧油を送り出すクラッチマスターシリンダとして従来
から、図3〜4に示す様な構造のものが知られている。
【0003】内周面を円筒面としたシリンダ筒1の内側
にはピストン2を、軸方向に亙る移動を自在として、嵌
装している。又、上記シリンダ筒1の先端部(図3の右
端部)には、クラッチレリーズシリンダに向けて圧油を
送る給油管を接続する為の、コネクタ3を設けている。
上記ピストン2の先端面(図3の右端面)とシリンダ筒
1の先端部内面との間には、圧縮ばね5を設け、外力が
作用しない限り、上記ピストン2がシリンダ筒1の基端
側(図3の左側)に移動したままとなる様にしている。
【0004】一方、上記シリンダ筒1の基端(図3の左
端)開口からは押圧ロッド4が、このシリンダ筒1内に
挿入されており、この押圧ロッド4の先端(図3の右
端)が、上記ピストン2の基端面(図3の左端面)に突
き当てられている。この押圧ロッド4は、図示しないク
ラッチペダルの踏み込みに伴なって、図3で右方に変位
し、上記ピストン2をシリンダ筒1の先端側に押圧し
て、上記コネクタ3から給油管に、圧油を吐出させる。
【0005】又、上記ピストン2の中間部には、軸方向
に長い長孔6が、このピストン2を直径方向に貫通する
状態で、設けられている。そして、上記シリンダ筒1の
中間部下面に形成した螺子孔7を通じてこのシリンダ筒
1内に挿入し、この螺子孔7部分に螺着したピン8を、
上記長孔6に遊合させている。尚、ピン8は、その上端
部を上記シリンダ筒1の内周面に形成した凹部9に係合
させる事で、その上下両端部をシリンダ筒1に支持して
いる。
【0006】又、上記ピストン2の軸方向両端部には、
それぞれパッキング10a、10bを装着し、両パッキ
ング10a、10bの外周縁を、上記シリンダ筒1の内
周面に摺接させている。この内、先端側のパッキング1
0aは、上記コネクタ3から給油管に圧油を吐出すべ
く、上記ピストン2が図3で右方に移動する際には、シ
リンダ筒1内周面とピストン2外周面との間の油密を確
実に保持する形状としている。
【0007】更に、上記シリンダ筒1の上面で、上記両
パッキング10a、10bの間位置部分には給油口11
を設け、コネクタ12を介してこの給油口11を、図示
しないリザーブタンクに通じさせている。又、上記ピス
トン2の中央部には、チェック弁23を設けている。こ
のチェック弁23を構成する弁体24は、前記圧縮ばね
5の弾力よりも十分に小さな弾力を有する圧縮ばね25
により、開弁方向に付勢されている。そして、ピストン
2が圧縮ばね5の弾力により移動した場合には、上記ピ
ン8と弁体24との衝合によりこの弁体24が、圧縮ば
ね25の弾力に抗しピストン2に対して変位し、このピ
ストン2の両側が連通する様にしている。
【0008】上述の様に構成されるクラッチマスターシ
リンダの作用は、次の通りである。変速操作をすべく、
図示しないクラッチペダルを踏み込むと、押圧ロッド4
が図3で右行し、ピストン2が圧縮ばね5の弾力に抗し
て、シリンダ筒1の先端側に移動すると同時に、上記チ
ェック弁23が閉じられる。この結果、このシリンダ筒
1内に存在する油が、コネクタ3に接続された給油管を
通じて、クラッチレリーズシリンダに送られる。
【0009】変速操作の終了に伴なってクラッチペダル
から足を離せば、クラッチ装置部分に設けられたダイヤ
フラムばね等の弾力に基づいて、クラッチレリーズシリ
ンダ内に送り込まれていた油が、給油管からコネクタ3
を介して、上記シリンダ筒1内に戻される。この結果、
上記ピストン2が、シリンダ筒1の基端部に戻される。
【0010】クラッチディスクの摩耗により、クラッチ
レリーズシリンダ部分に存在する油の量が増大した場合
には、上記ピストン2が前記圧縮ばね5の弾力に基づき
図3の左方に移動するのに伴なって開いたチェック弁2
3を通り、リザーブタンクからコネクタ12と給油口1
1とを通じてシリンダ筒1内に送り込まれた油が、シリ
ンダ筒1の先端側に送られる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する、従来のクラッチマスターシリンダに
於いては、次に述べる様な、解決すべき問題点がある。
【0012】即ち、ピストン2が圧縮ばね5の弾力によ
り変位した際、このピストン2の中央部に設けたチェッ
ク弁23を開放させる為、シリンダ筒1に固定したピン
8を、ピストン2に形成した長孔6の内側に遊合させて
いるが、この長孔6の内側面と上記ピン8の外面とは、
変速操作の度に擦れ合う事が避けられない。
【0013】この為、変速操作の繰り返しに伴なって、
上記長孔6の内側面やピン8の外面が摩耗し、これら長
孔6とピン8との係合部にがたつきが生じ易い。
【0014】又、ピン8をシリンダ筒1の下面から、こ
のガイド筒1内に挿入している為、このピン8の頭部1
3の上面とシリンダ筒1の下面との間にパッキング14
を挟持する等により、上記ピン8装着部分の油密保持を
図る必要があり、面倒である。
【0015】本考案のクラッチマスターシリンダは、上
述の様な面倒や不都合を何れも解消するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本考案のクラッチマスタ
ーシリンダは、筒状の外ケースと、この外ケースの内側
に固定された、円管状のシリンダスリーブと、このシリ
ンダスリーブの内側に、油密に、且つ軸方向に亙る変位
自在に嵌装されたピストンと、このピストンの中間部
に、このピストンを直径方向に貫通した状態で設けられ
た、軸方向に長い長孔と、この長孔を上記ピストンの直
径方向に挿通した状態で設けられ、その両端部を上記シ
リンダスリーブに、回転自在に支承したピンとを備えて
いる。
【0017】
【作用】上述の様に構成される本考案のクラッチマスタ
ーシリンダの場合、シリンダスリーブの内側でピストン
を軸方向に変位させる事で、圧油の送り出しを行なう。
シリンダスリーブの内側でピストンが回転する事は、ピ
ンと長孔との係合により防止する。
【0018】特に、本考案のクラッチマスターシリンダ
の場合、シリンダスリーブに対してピンが、回転自在に
支承されている為、ピストンの移動時に上記長孔の内側
面とピンの外面とが接触した場合でも、このピンが回転
する事で、上記内側面と外面とが擦れ合う事が防止され
る。従って、変速操作を繰り返し行なった場合でも、上
記内側面や外面の摩耗は極く少なくて済む。
【0019】又、上記ピンを、外ケースの内側に設けて
いる為、このピンの貫通部分の油密保持を考慮する必要
がない。
【0020】
【実施例】図1〜2は本考案の実施例を示している。高
機能樹脂を射出成形する等により一体成形された、筒状
の外ケース15の先端部(図1の右端部)には、クラッ
チレリーズシリンダに向けて圧油を送る給油管を接続す
る為の、コネクタ3を設けている。この外ケース15の
内周面は、その内径が基端部(図1の左端部)に向かう
程大きくなる様に、僅かに傾斜させている。これは、射
出成形時に型抜きを行なえる様にする為である。
【0021】上記外ケース15の内側には、ステンレス
鋼板等の金属板により円管状に形成された、シリンダス
リーブ16が固定されている。即ち、このシリンダスリ
ーブ16の先端部(図1の右端部)は、上記外ケース1
5の先端部内側に形成された嵌合筒部17に外嵌すると
共に、Oリング18により、この嵌合筒部17の外周面
とシリンダスリーブ16の先端部内周面との間の油密保
持を図っている。又、上記シリンダスリーブ16の基端
部(図1の左端部)は、係止リング19により、上記外
ケース15の基端部内側に支持すると共に、Oリング2
0により、上記外ケース15の基端部内周面とシリンダ
スリーブ16の基端部外周面との間の油密保持を図って
いる。
【0022】そして、上記シリンダスリーブ16の内側
にピストン2を、軸方向に亙る変位自在に、嵌装してい
る。そして、このピストン2の両端部外周面に装着した
パッキング10a、10bにより、この両端部外周面と
シリンダスリーブ16の内周面との油密保持を図ってい
る。又、上記嵌合筒部17の内端面と上記ピストン2の
先端面(図1の右端面)との間に圧縮ばね5を設け、外
力が作用しない限り、上記ピストン2が外ケース15と
シリンダスリーブ16とから成るシリンダ筒1の基端側
(図1の左端側)に移動したままとなる様にしている。
【0023】一方、上記シリンダ筒1の基端開口からは
押圧ロッド4が、このシリンダ筒1内に挿入されてお
り、この押圧ロッド4の先端が、上記ピストン2の基端
面(図1の左端面)に突き当てられている。この押圧ロ
ッド4は、図示しないクラッチペダルの踏み込みに伴な
って、図1で右方に変位し、上記ピストン2をシリンダ
筒1の先端側(図1の右端側)に押圧して、上記コネク
タ3から給油管に、圧油を吐出させる。
【0024】又、前記外ケース15の中間部上面には、
給油口11を設け、コネクタ12を介してこの給油口1
1を、図示しないリザーブタンクに通じさせている。そ
して、前記シリンダスリーブ16の中間部で、上記給油
口11に整合する部分には通孔21を形成して、シリン
ダスリーブ16の内側を上記給油口11に通じさせてい
る。
【0025】更に、上記ピストン2の中間部には、この
ピストン2を直径方向に貫通した状態で、軸方向に長い
長孔6を設けている。そして、その両端部を上記シリン
ダスリーブ16の中間部に、回転自在に支承したピン2
2を、上記長孔6に挿通する事で、上記ピストン2の中
央部に設けたチェック弁23の開閉を行なわせる様にし
ている。
【0026】上述の様に構成される本考案のクラッチマ
スターシリンダの場合、変速操作を行なう際には、クラ
ッチペダルの踏み込みによって押圧ロッド4を、図1の
右方に変位させ、シリンダスリーブ16の内側でピスト
ン2を、図1の右方に変位させる。この結果、先ず上記
チェック弁23の弁体24とピン22とが離隔する事
で、このチェック弁23が閉じられ、次いで、上記シリ
ンダスリーブ16内で、上記ピストン2よりも先端側に
存在する油が、コネクタ3を通じて、クラッチレリーズ
シリンダに通じる給油管に送り出される。
【0027】変速操作の終了に伴なってクラッチペダル
から足を離せば、クラッチ装置部分に設けられたダイヤ
フラムばね等の弾力に基づいて、クラッチレリーズシリ
ンダ内に送り込まれていた油が、給油管からコネクタ3
を介して、上記シリンダ筒1内に戻され、上記ピストン
2が、シリンダ筒1の基端部に戻される。クラッチディ
スクの摩耗により、クラッチレリーズシリンダ部分に存
在する油の量が増大した場合には、上記ピストン2が前
記圧縮ばね5の弾力に基づいて図1の左方に移動するの
に伴なって開いたチェック弁23を通り、リザーブタン
クからコネクタ12と給油口11と通孔21とを通じて
シリンダスリーブ16内に送り込まれた油が、シリンダ
スリーブ16の先端側に送られる。
【0028】特に、本考案のクラッチマスターシリンダ
の場合、シリンダスリーブ16に対してピン22の両端
部が、回転自在に支承されている為、ピストン2の移動
時に上記長孔6の内側面とピン22の外面とが接触した
場合でも、このピン22が回転する事で、上記内側面と
外面とが擦れ合う事が防止される。従って、変速操作を
繰り返し行なった場合でも、上記内側面や外面の摩耗は
極く少なくて済む。
【0029】又、上記ピン22を、外ケース15の内側
に設けている為、このピン22の貫通部分の油密保持を
考慮する必要がない。
【0030】
【考案の効果】本考案のクラッチマスターシリンダは、
以上に述べた通り構成され作用する為、構成部品の摩耗
を抑えて耐久性を向上させると同時に、油密保持部分の
構造の簡略化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断側面図。
【図2】図1の拡大A−A断面図。
【図3】従来構造を示す縦断側面図。
【図4】図3のB−B断面図。
【符号の説明】
1 シリンダ筒 2 ピストン 3 コネクタ 4 押圧ロッド 5 圧縮ばね 6 長孔 7 螺子孔 8 ピン 9 凹部 10a パッキング 10b パッキング 11 給油口 12 コネクタ 13 頭部 14 パッキング 15 外ケース 16 シリンダスリーブ 17 嵌合筒部 18 Oリング 19 係止リング 20 Oリング 21 通孔 22 ピン 23 チェック弁 24 弁体 25 圧縮ばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の外ケースと、この外ケースの内側
    に固定された、円管状のシリンダスリーブと、このシリ
    ンダスリーブの内側に、油密に、且つ軸方向に亙る変位
    自在に嵌装されたピストンと、このピストンの中間部
    に、このピストンを直径方向に貫通した状態で設けられ
    た、軸方向に長い長孔と、この長孔を上記ピストンの直
    径方向に挿通した状態で設けられ、その両端部を上記シ
    リンダスリーブに、回転自在に支承したピンとを備えた
    クラッチマスターシリンダ。
JP1093392U 1992-02-04 1992-02-04 クラッチマスターシリンダ Expired - Lifetime JP2557889Y2 (ja)

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JPH0562743U JPH0562743U (ja) 1993-08-20
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