JP2557787B2 - ゲート勾配検出式開度計 - Google Patents
ゲート勾配検出式開度計Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジアルゲートのゲー
ト移動量を計測しゲートの鉛直開度を算出及び表示・出
力するための開度計に係り、特にゲート勾配（ゲートア
ーム傾斜角）を直接測定してディジタル量として検出
し、演算処理することによりゲートの鉛直開度を求め、
表示・出力するようにしたゲート勾配検出式開度計に関
する。
ト移動量を計測しゲートの鉛直開度を算出及び表示・出
力するための開度計に係り、特にゲート勾配（ゲートア
ーム傾斜角）を直接測定してディジタル量として検出
し、演算処理することによりゲートの鉛直開度を求め、
表示・出力するようにしたゲート勾配検出式開度計に関
する。
【０００２】
【従来の技術】一般にラジアルゲートは、ゲート開閉の
軌道が円弧を描くため鉛直開度を求めるのが難しく、ラ
ジアルゲート開度計装置については、これまでにゲート
移動量を示す測定量が何であるかという測定対象によっ
て検出方式を異にするいくつかのタイプの提案があっ
た。
軌道が円弧を描くため鉛直開度を求めるのが難しく、ラ
ジアルゲート開度計装置については、これまでにゲート
移動量を示す測定量が何であるかという測定対象によっ
て検出方式を異にするいくつかのタイプの提案があっ
た。
【０００３】既設装置についてこれらを概括してみる
と、測定対象をゲート軸の回転角としたトラニオン軸直
結式のもの〔図４〕、ワイヤを介したゲートの円弧移動
量（回転角）としたメッセンジャーワイヤ式スプリング
リール形〔図５〕，同カウンタウェート形〔図６〕のも
の及び機械式実開度変換形のもの〔図７〕等が知られて
いる。
と、測定対象をゲート軸の回転角としたトラニオン軸直
結式のもの〔図４〕、ワイヤを介したゲートの円弧移動
量（回転角）としたメッセンジャーワイヤ式スプリング
リール形〔図５〕，同カウンタウェート形〔図６〕のも
の及び機械式実開度変換形のもの〔図７〕等が知られて
いる。
【０００４】そして、上記既設装置では、何れの場合も
ゲート移動量をアナログ計測し、これをＡ／Ｄ変換後演
算処理して鉛直開度を求めるというものであった。
ゲート移動量をアナログ計測し、これをＡ／Ｄ変換後演
算処理して鉛直開度を求めるというものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記既
設装置において、施工性、経済性、精度、保守性又は汎
用性等の点でそれぞれ一長一短があるが、概して精度上
の誤差が大きく、実測データを真値へ補正するための設
定や変換が面倒であった。そして、この補正（値）変換
は、ゲート毎に演算装置でおこなわれるので、固定的に
備え付けて使用されることになり、装置自体の汎用性は
乏しいものであった。
設装置において、施工性、経済性、精度、保守性又は汎
用性等の点でそれぞれ一長一短があるが、概して精度上
の誤差が大きく、実測データを真値へ補正するための設
定や変換が面倒であった。そして、この補正（値）変換
は、ゲート毎に演算装置でおこなわれるので、固定的に
備え付けて使用されることになり、装置自体の汎用性は
乏しいものであった。
【０００６】また、採用数の多いメッセンジャーワイヤ
式開度計にあっては、ワイヤ巻取り部の故障が多く運用
上支障を来すことがあり、機械的手段であることによる
施工性・保守性及び経済性の点で不都合な点があった。
式開度計にあっては、ワイヤ巻取り部の故障が多く運用
上支障を来すことがあり、機械的手段であることによる
施工性・保守性及び経済性の点で不都合な点があった。
【０００７】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであって、上記課題を解消し、ゲート勾配を電気的に
計測し、即時ディジタル演算可能なゲート勾配検出式開
度計を提供することを目的とするものである。
のであって、上記課題を解消し、ゲート勾配を電気的に
計測し、即時ディジタル演算可能なゲート勾配検出式開
度計を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ゲート勾配を直接測定し、即時データ処理
してラジアルゲートの鉛直開度を数値表示するとともに
駆動系へＢＣＤ出力するようにしたゲート勾配検出式開
度計であって、ゲートアーム傾斜角を検出する測定手段
と、この測定データに基づきゲートの鉛直開度を求める
演算手段及び表示・出力手段を具備したことを特徴とす
るものである。
に本発明は、ゲート勾配を直接測定し、即時データ処理
してラジアルゲートの鉛直開度を数値表示するとともに
駆動系へＢＣＤ出力するようにしたゲート勾配検出式開
度計であって、ゲートアーム傾斜角を検出する測定手段
と、この測定データに基づきゲートの鉛直開度を求める
演算手段及び表示・出力手段を具備したことを特徴とす
るものである。
【０００９】また、上記演算手段が信号線を介して測定
手段と接続され、かつ、切替え接続可能に構成され、測
定対象ゲートを変更するとともに該ゲート寸法に関する
任意設定項目を入力するようにしたものである。
手段と接続され、かつ、切替え接続可能に構成され、測
定対象ゲートを変更するとともに該ゲート寸法に関する
任意設定項目を入力するようにしたものである。
【００１０】ここで、上記測定手段が加速度計で構成さ
れ、ゲートアーム傾斜角をトラニオン軸位置からの水平
線方向と前記加速度計を設置したゲートアーム上部の延
長線方向との挾角として検出するものとされる場合があ
る。
れ、ゲートアーム傾斜角をトラニオン軸位置からの水平
線方向と前記加速度計を設置したゲートアーム上部の延
長線方向との挾角として検出するものとされる場合があ
る。
【００１１】
【作用】ゲートアームに設けた測定手段によりゲートア
ーム傾斜角を検出し、検出信号を演算手段に測定データ
として送出する。演算手段は、この測定データとゲート
寸法の任意設定値に基づきゲートの鉛直開度を算出し、
表示・出力手段を介して数値表示するとともに駆動系へ
ＢＣＤ出力する。
ーム傾斜角を検出し、検出信号を演算手段に測定データ
として送出する。演算手段は、この測定データとゲート
寸法の任意設定値に基づきゲートの鉛直開度を算出し、
表示・出力手段を介して数値表示するとともに駆動系へ
ＢＣＤ出力する。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例を添付図面を参照して以下
説明する。図１は、本発明を具現したゲート勾配検出式
開度計の機器構成概要図である。ここで、１がラジアル
ゲート（扉体）、２がゲートアーム、３が検出部（測定
手段）、４が演算装置（演算手段及び表示・出力手
段）、５がトラニオン軸、31が加速度計、32が保安器、
41が増幅器、42が増幅器、43が変換器、44が耐雷トラン
ス、45が表示器及び46がＢＣＤ出力部である。また、図
２は従来例と比較するための本発明の構成模式図であ
る。
説明する。図１は、本発明を具現したゲート勾配検出式
開度計の機器構成概要図である。ここで、１がラジアル
ゲート（扉体）、２がゲートアーム、３が検出部（測定
手段）、４が演算装置（演算手段及び表示・出力手
段）、５がトラニオン軸、31が加速度計、32が保安器、
41が増幅器、42が増幅器、43が変換器、44が耐雷トラン
ス、45が表示器及び46がＢＣＤ出力部である。また、図
２は従来例と比較するための本発明の構成模式図であ
る。
【００１３】ゲートアーム（２）の扉体（１）寄りに検
出部（３）を設ける。検出部（３）は、電子機器である
傾斜計から構成されるが、好適には加速度計（31）をも
って傾斜計とした計器を使用し、保安器（32）を付設す
るものである。ここで、加速度計により検出される測定
角（ゲートアーム傾斜角）は、トラニオン軸（５）位置
からの水平線方向と前記加速度計を設置したゲートアー
ム上部の延長線方向との挾角（後述のαx ）である。
出部（３）を設ける。検出部（３）は、電子機器である
傾斜計から構成されるが、好適には加速度計（31）をも
って傾斜計とした計器を使用し、保安器（32）を付設す
るものである。ここで、加速度計により検出される測定
角（ゲートアーム傾斜角）は、トラニオン軸（５）位置
からの水平線方向と前記加速度計を設置したゲートアー
ム上部の延長線方向との挾角（後述のαx ）である。
【００１４】ここで、実機精度は、設定値に対して±0.
9 °以内すなわち鉛直開度として±１cm程度であり、従
来機の精度±２cm〜±６cmを大きく上回るものである。
なお、保安器（32，41）は、検出部（３）側と演算装置
（４）側で共通仕様とされる。
9 °以内すなわち鉛直開度として±１cm程度であり、従
来機の精度±２cm〜±６cmを大きく上回るものである。
なお、保安器（32，41）は、検出部（３）側と演算装置
（４）側で共通仕様とされる。
【００１５】演算装置（４）も電子機器であり、機能的
な手段として、保安器（41）、増幅器（42）、変換器
（43）、耐震トランス（44）、表示器（45）及びＢＣＤ
出力部（46）を有するものである。そして、検出部
（３）と演算装置（４）は信号線を介して連携接続して
おり、通常は警報器も搭載している。
な手段として、保安器（41）、増幅器（42）、変換器
（43）、耐震トランス（44）、表示器（45）及びＢＣＤ
出力部（46）を有するものである。そして、検出部
（３）と演算装置（４）は信号線を介して連携接続して
おり、通常は警報器も搭載している。
【００１６】そして、演算装置（４）に測定対象ゲート
（１）のゲート寸法すなわちゲートアーム長（後述の
Ｌ）及びゲート軸高（後述のＨc ）を設定入力後、ゲー
ト全閉時の傾斜角（後述のα0 ）を初期測定するととも
に自動測定に入り、随時ゲートアーム（２）の傾斜角を
検出する。演算装置（４）は検出信号をデータ受信し、
前記設定値及び測定データに基づきゲート（１）の鉛直
開度を算出し、数値表示するとともに駆動系へＢＣＤ出
力する。
（１）のゲート寸法すなわちゲートアーム長（後述の
Ｌ）及びゲート軸高（後述のＨc ）を設定入力後、ゲー
ト全閉時の傾斜角（後述のα0 ）を初期測定するととも
に自動測定に入り、随時ゲートアーム（２）の傾斜角を
検出する。演算装置（４）は検出信号をデータ受信し、
前記設定値及び測定データに基づきゲート（１）の鉛直
開度を算出し、数値表示するとともに駆動系へＢＣＤ出
力する。
【００１７】この演算装置（４）は、上記ゲート寸法を
任意設定項目として直接入力する仕様を有し、この入力
変更にともない測定手段とは切替え接続可能に構成さ
れ、一の検出部（３）とは独立可能な構成要素とされて
いるので、他のゲートにも使用可能な汎用性を有するも
のである。
任意設定項目として直接入力する仕様を有し、この入力
変更にともない測定手段とは切替え接続可能に構成さ
れ、一の検出部（３）とは独立可能な構成要素とされて
いるので、他のゲートにも使用可能な汎用性を有するも
のである。
【００１８】なお、参考のため本発明におけるゲートの
鉛直開度とゲート勾配の関係を図３に示し、以下に関係
式を紹介しておく。 Ｈc ＝Ｌ sinδ0 ，Ｈc −Ｘ＝Ｌ sinδx ∴Ｘ＝Ｌ（ sinδ0 − sinδx ）・・・・・（１） また、 β1 ＝δ0 −δx ，β2 ＝α0 −αx ，β1 ＝
β2 ∴δx ＝δ0 −（α0 −αx ）・・・・・・（２） （２）式を（１）式に代入して Ｘ＝Ｌ｛ sinδ0 − sin（δ0 −α0 ＋αx ）｝ ＝Ｈc −Ｌ sin（δ0 −α0 ＋αx ）
鉛直開度とゲート勾配の関係を図３に示し、以下に関係
式を紹介しておく。 Ｈc ＝Ｌ sinδ0 ，Ｈc −Ｘ＝Ｌ sinδx ∴Ｘ＝Ｌ（ sinδ0 − sinδx ）・・・・・（１） また、 β1 ＝δ0 −δx ，β2 ＝α0 −αx ，β1 ＝
β2 ∴δx ＝δ0 −（α0 −αx ）・・・・・・（２） （２）式を（１）式に代入して Ｘ＝Ｌ｛ sinδ0 − sin（δ0 −α0 ＋αx ）｝ ＝Ｈc −Ｌ sin（δ0 −α0 ＋αx ）
【００１９】したがって、δ0 （ゲート全閉時の下部
角）は既知であり、任意設定入力の項目をＨc ，Ｌとし
（文中ではゲート寸法と表現した。）、α0 を初期測定
後、随時αx を測定してこの時のＸを算出するというこ
とになる。
角）は既知であり、任意設定入力の項目をＨc ，Ｌとし
（文中ではゲート寸法と表現した。）、α0 を初期測定
後、随時αx を測定してこの時のＸを算出するというこ
とになる。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなるものであ
り、これによれば自動測定に入ると実測から表示・出力
までが一貫してディジタルデータ処理されるので、レス
ポンス及び精度の向上が図れる。しかも、機器構成にお
いて、一の検出部に対して演算装置が切替え接続可能に
構成されているので、あらゆるラジアルゲートに使用で
きる汎用性を有する。
り、これによれば自動測定に入ると実測から表示・出力
までが一貫してディジタルデータ処理されるので、レス
ポンス及び精度の向上が図れる。しかも、機器構成にお
いて、一の検出部に対して演算装置が切替え接続可能に
構成されているので、あらゆるラジアルゲートに使用で
きる汎用性を有する。
【００２１】また、電子機器で構成され装置全体がコン
パクトであり、部品交換を含む点検保守が容易・迅速に
おこなえるとともに、装置自体を含む工事費及び維持費
に関し高い経済性を有するものである。
パクトであり、部品交換を含む点検保守が容易・迅速に
おこなえるとともに、装置自体を含む工事費及び維持費
に関し高い経済性を有するものである。
【図１】本発明の一実施例であるゲート勾配検出式開度
計の機器構成概要図である。
計の機器構成概要図である。
【図２】従来例と比較するための本発明の構成模式図で
ある。
ある。
【図３】本発明におけるゲートの鉛直開度とゲート勾配
の関係を示す説明図である。
の関係を示す説明図である。
【図４】一従来例であるトラニオン軸直結式開度計の構
成模式図である。
成模式図である。
【図５】他の従来例であるメッセンジャーワイヤ式開度
計スプリングリール形の構成模式図である。
計スプリングリール形の構成模式図である。
【図６】同じくメッセンジャーワイヤ式開度計カウンタ
ウェート形の構成模式図である。
ウェート形の構成模式図である。
【図７】他の従来例である機械式実開度変換形開度計の
構成模式図である。
構成模式図である。
１ ラジアルゲート（扉体） ２ ゲートアーム ３ 検出部（測定手段） ４ 演算装置（演算手段及び表示・出力手段） ５ トラニオン軸 31 加速度計 32 保安器 41 保安器 42 増幅器 43 変換器 44 耐雷トランス 45 表示器 46 ＢＣＤ出力部
Claims (2)
- 【請求項１】 ラジアルゲートのゲート移動量を計測し
ゲートの鉛直開度を算出及び表示・出力するために、ゲ
ート勾配を検出するための測定手段と、この測定データ
に基づきゲートの鉛直開度を求めるための演算手段及び
表示・出力手段を具備した開度計において、 ゲート勾配を示すゲートアーム傾斜角を直接測定し、即
時デジタルデータ処理してラジアルゲートの鉛直開度を
数値表示するとともに駆動系へＢＣＤ出力するようにし
たゲート勾配検出式開度計であって、測定手段がゲートアーム上に設置した加速度計からな
り、トラニオン軸位置からの水平線方向と前記加速度計
を設置したアーム延長線方向との挾角をゲートアーム傾
斜角として直接検出するものとした ことを特徴とするゲ
ート勾配検出式開度計。 - 【請求項２】 演算手段が信号線を介して加速度計と切
替え接続可能に構成され、測定対象ゲートの変更に応じ
て該ゲート寸法に関する任意設定項目を入力するもので
ある請求項１記載のゲート勾配検出式開度計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160227A JP2557787B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ゲート勾配検出式開度計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160227A JP2557787B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ゲート勾配検出式開度計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0742137A JPH0742137A (ja) | 1995-02-10 |
| JP2557787B2 true JP2557787B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=15710462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5160227A Expired - Fee Related JP2557787B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ゲート勾配検出式開度計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2557787B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102022968B (zh) * | 2010-12-24 | 2012-08-15 | 长江水利委员会长江勘测规划设计研究院 | 闸门开度检测装置 |
| JP7395443B2 (ja) * | 2020-08-25 | 2023-12-11 | 日立造船株式会社 | 異常検出装置、水門システムおよび異常検出方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1556996A (en) * | 1975-09-05 | 1979-12-05 | Foseco Trading Ag | Treatment of electric arc furnace electrodes |
| JPS5919628U (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-06 | 三菱重工業株式会社 | 傾倒式水門扉の傾き計測装置 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP5160227A patent/JP2557787B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0742137A (ja) | 1995-02-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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