JP2557724B2 - フローインジェクション分析装置 - Google Patents
フローインジェクション分析装置Info
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- JP2557724B2 JP2557724B2 JP2174962A JP17496290A JP2557724B2 JP 2557724 B2 JP2557724 B2 JP 2557724B2 JP 2174962 A JP2174962 A JP 2174962A JP 17496290 A JP17496290 A JP 17496290A JP 2557724 B2 JP2557724 B2 JP 2557724B2
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- reagent
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- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、化学発光検出を行うフローインジェクショ
ン分析装置に関する。
ン分析装置に関する。
（従来の技術） 一般に、化学発光検出を行うためのフローインジェク
ション分析装置は、サンプルをキャリヤーによってカラ
ムを通過させ、又はカラムを使用しないで連続して送
り、これに発光試薬を混合させ、発生する光の光度を連
続測定するようにしており、この種の従来装置は第５図
に示すようにキャリヤー溶液ａを送り込むポンプ１によ
りキャリヤー溶液ａをサンプラー２を通して送り出すサ
ンプル供給路Ａと、試薬ｂをポンプ３によって送り出す
試薬供給路Ｂおよび両供給路A,Bの下流側が合流され、
反応器４を通してフローセル５に送る反応分析路Ｃとを
有し、フローセル５内を連続して通過する反応液の光度
を検出器によって光学的に測定し、クロマトグラムを得
るようにしている。
ション分析装置は、サンプルをキャリヤーによってカラ
ムを通過させ、又はカラムを使用しないで連続して送
り、これに発光試薬を混合させ、発生する光の光度を連
続測定するようにしており、この種の従来装置は第５図
に示すようにキャリヤー溶液ａを送り込むポンプ１によ
りキャリヤー溶液ａをサンプラー２を通して送り出すサ
ンプル供給路Ａと、試薬ｂをポンプ３によって送り出す
試薬供給路Ｂおよび両供給路A,Bの下流側が合流され、
反応器４を通してフローセル５に送る反応分析路Ｃとを
有し、フローセル５内を連続して通過する反応液の光度
を検出器によって光学的に測定し、クロマトグラムを得
るようにしている。
このように連続して流れている流路内でサンプルを含
む溶液と試薬とを混合する場合、混合の効率が測定精度
やシグナル／ノイズ比（検出しようとする測定値に対す
るノイズの比率）に影響を及ぼすことが知られている。
特にキャリヤー溶液等のバックグラウンドにも検出器に
感応する発光成分が含まれる場合には、混合の不均一性
がクロマトグラムに現れるノイズの大きな要因となる。
む溶液と試薬とを混合する場合、混合の効率が測定精度
やシグナル／ノイズ比（検出しようとする測定値に対す
るノイズの比率）に影響を及ぼすことが知られている。
特にキャリヤー溶液等のバックグラウンドにも検出器に
感応する発光成分が含まれる場合には、混合の不均一性
がクロマトグラムに現れるノイズの大きな要因となる。
このため、これまでは混合効率を高めるためにプラン
ジャーポンプを複数使用し、サンプルを含んだキャリヤ
ー溶液と試薬とを交互に反応コイルに送り込むようにし
た装置が開発されている。
ジャーポンプを複数使用し、サンプルを含んだキャリヤ
ー溶液と試薬とを交互に反応コイルに送り込むようにし
た装置が開発されている。
（発明が解決しようとする課題） しかし、特に化学発光検出を行うフローインジェクシ
ョン分析においては、試薬を混合すると即座に発光し、
短時間でその光度が減衰する種類のものが多くあり、こ
の場合にはフローセルの直前にて試薬を混合させる必要
がある。この場合従来のプランジャーポンプによって交
互に送液する装置では、フローセル内にサンプルと試薬
ｂとが交互に送り込まれ、その両液の境界部分に測定し
ようとする反応が現れた状態となり、このためフローセ
ル内に化学発光した部分と、しない部分とが交互に送り
込まれることとなり、検出シグナルにもこれがそのまま
表われ、不安定なデータしか得られないという問題があ
った。
ョン分析においては、試薬を混合すると即座に発光し、
短時間でその光度が減衰する種類のものが多くあり、こ
の場合にはフローセルの直前にて試薬を混合させる必要
がある。この場合従来のプランジャーポンプによって交
互に送液する装置では、フローセル内にサンプルと試薬
ｂとが交互に送り込まれ、その両液の境界部分に測定し
ようとする反応が現れた状態となり、このためフローセ
ル内に化学発光した部分と、しない部分とが交互に送り
込まれることとなり、検出シグナルにもこれがそのまま
表われ、不安定なデータしか得られないという問題があ
った。
また、発光試薬自体が発光性のものである場合、これ
がサンプルと未反応の状態でも検出器に感応してしま
い、これがノイズとして断続的に検出されてしまい、所
期の目的物の正確な測定値が得られなくなるという問題
があった。
がサンプルと未反応の状態でも検出器に感応してしま
い、これがノイズとして断続的に検出されてしまい、所
期の目的物の正確な測定値が得られなくなるという問題
があった。
本発明は、このような従来の問題を解決することを目
的としてなされたものである。
的としてなされたものである。
（課題を解決するための手段） 本発明者らは、上記目的に基づく研究の結果、フロー
セルの内容量とフローセル内に間欠的に交互に送り込ま
れる溶液の各単位送り込み量との関係がノイズに影響を
及ぼすことを見出し、本発明を完成するに至ったもので
あり、その特徴は、キャリヤー溶液とともにサンプル溶
液が送られるサンプル供給路と、試薬が送られる試薬供
給路と、前記両供給路が合流されて送られる反応分析路
とを有し、該反応分析路に光度測定用のフローセルを有
してなるフローインジェクション分析装置において、前
記サンプル供給路および試薬供給路の送液手段としてシ
ョートストローク型プランジャーポンプを使用し、該ポ
ンプの１動作における単位送液量を前記フローセルの内
容量の1/10以下としたことにある。
セルの内容量とフローセル内に間欠的に交互に送り込ま
れる溶液の各単位送り込み量との関係がノイズに影響を
及ぼすことを見出し、本発明を完成するに至ったもので
あり、その特徴は、キャリヤー溶液とともにサンプル溶
液が送られるサンプル供給路と、試薬が送られる試薬供
給路と、前記両供給路が合流されて送られる反応分析路
とを有し、該反応分析路に光度測定用のフローセルを有
してなるフローインジェクション分析装置において、前
記サンプル供給路および試薬供給路の送液手段としてシ
ョートストローク型プランジャーポンプを使用し、該ポ
ンプの１動作における単位送液量を前記フローセルの内
容量の1/10以下としたことにある。
（作用） 本発明において、フローセルの内容量に対し、ポンプ
の１動作における単位送液量（プランジャーの１回の押
し出しによる吐出量）が小さければ小さい程、フローセ
ル内には送り込まれる２液の接触部分が数多く存在する
こととなり、このため、フローセル内における混合が平
均化され、より正確な測定値を得ることができる。
の１動作における単位送液量（プランジャーの１回の押
し出しによる吐出量）が小さければ小さい程、フローセ
ル内には送り込まれる２液の接触部分が数多く存在する
こととなり、このため、フローセル内における混合が平
均化され、より正確な測定値を得ることができる。
また、実験によれば、ポンプの１動作における単位送
液量がフローセル容量の1/10以下にしたところ、ノイズ
は小さい値で均一化され、安定した検出データが得られ
た。
液量がフローセル容量の1/10以下にしたところ、ノイズ
は小さい値で均一化され、安定した検出データが得られ
た。
（実施例） 次に本発明の実施例を図面について説明する。
第１図は本発明を実施するフローインジェクション装
置の一例のフロー図を示している。この装置は、サンプ
ル供給路Ａには、ショートストローク型プランジャーポ
ンプからなる脈流ポンプ10を使用し、キャリヤー溶液ａ
を送り出すようになっている。
置の一例のフロー図を示している。この装置は、サンプ
ル供給路Ａには、ショートストローク型プランジャーポ
ンプからなる脈流ポンプ10を使用し、キャリヤー溶液ａ
を送り出すようになっている。
ポンプ10aの下流側にサンプラー11、カラム12が順に
配置されている。
配置されている。
試薬供給路Ｂには、試薬ｂを脈流ポンプ13にて送り込
み、反応分析路Ｃの最上流部分でサンプル供給路Ａから
のキャリヤー溶液又はサンプルと合流させるようになっ
ている。
み、反応分析路Ｃの最上流部分でサンプル供給路Ａから
のキャリヤー溶液又はサンプルと合流させるようになっ
ている。
反応分析路Ｃには、その最上流位置、即ちサンプル供
給路Ａと試薬供給路Ｂとの合流位置にフローセル14が設
けられている。
給路Ａと試薬供給路Ｂとの合流位置にフローセル14が設
けられている。
この装置では、各脈流ポンプ10,13はそれぞれ１動作
における単位送液量、換言すればプランジャーの１回の
押出し動作によって吐出される流量が4.9μのものを
使用しており、またフローセル14は、その容量が60μ
のものを使用している。
における単位送液量、換言すればプランジャーの１回の
押出し動作によって吐出される流量が4.9μのものを
使用しており、またフローセル14は、その容量が60μ
のものを使用している。
この装置において、試薬と反応しないでも検出器に感
応する溶液と感応しない溶液とをサンプル供給路Ａおよ
び試薬供給路Ｂから反応分析路Ｃで合流させてフローセ
ル14内に送り込むと、フローセル14内における感応部分
（斜線部）の濃度分布は第２図（イ）（ロ）に示す如く
である。
応する溶液と感応しない溶液とをサンプル供給路Ａおよ
び試薬供給路Ｂから反応分析路Ｃで合流させてフローセ
ル14内に送り込むと、フローセル14内における感応部分
（斜線部）の濃度分布は第２図（イ）（ロ）に示す如く
である。
なお第２図（イ）（ロ）は各ポンプ14a,14bが1/2動作
だけずれた場合を示している。
だけずれた場合を示している。
これに対し、ポンプの１動作における単位送液量がフ
ローセルの容量と略同じ場合の感応部分の濃度分布は、
第３図（イ）（ロ）に示す如くであった。同図の（イ）
と（ロ）の全体の濃度差がノイズとなって検出される
が、第２図（イ）と（ロ）におけるでは全体の濃度差は
ほとんど認められない。
ローセルの容量と略同じ場合の感応部分の濃度分布は、
第３図（イ）（ロ）に示す如くであった。同図の（イ）
と（ロ）の全体の濃度差がノイズとなって検出される
が、第２図（イ）と（ロ）におけるでは全体の濃度差は
ほとんど認められない。
また、上述の装置において、サンプラー11からサンプ
ルを注入し、これに試薬供給路Ｂから試薬ｂをポンプ13
により間欠的に送り込むと、両液の合流位置において、
試薬が間欠的に合流された部分から反応が開始され、反
応によって発光した部分と、未反応のため発光しない部
分とが交互に送られることとなるが、この場合も第２図
（イ）（ロ）と同じ濃度分布が得られる。
ルを注入し、これに試薬供給路Ｂから試薬ｂをポンプ13
により間欠的に送り込むと、両液の合流位置において、
試薬が間欠的に合流された部分から反応が開始され、反
応によって発光した部分と、未反応のため発光しない部
分とが交互に送られることとなるが、この場合も第２図
（イ）（ロ）と同じ濃度分布が得られる。
更に反応速度が早い場合には、第４図に示すようにセ
ル14内を流過する途中において反応が全域に進行し、光
度が安定化する場合があるが、かかる場合にも効果的に
安定した測定値が得られる。
ル14内を流過する途中において反応が全域に進行し、光
度が安定化する場合があるが、かかる場合にも効果的に
安定した測定値が得られる。
この濃度分布は、サンプル及び試薬を送り込むための
ショートストローク型プランジャーポンプの１動作にお
ける単位送液量がフローセルの内容量に比べて小さけれ
ば小さい程、フローセル内における反応による明暗部分
の数が多くなり、測定精度が高くなる。
ショートストローク型プランジャーポンプの１動作にお
ける単位送液量がフローセルの内容量に比べて小さけれ
ば小さい程、フローセル内における反応による明暗部分
の数が多くなり、測定精度が高くなる。
（発明の効果） 上述したように本発明のフローインジェクション装置
では、フローセルの容量に対して１動作当りの送液量が
1/10以下の複数の脈流ポンプを連動させて二液を混合さ
せることにより、バックグラウンドに光度検出器に感応
する成分を含む場合にもその濃度が常に一定となり、目
的とする物質の光度の測定値が正確に得られることとな
ったものである。
では、フローセルの容量に対して１動作当りの送液量が
1/10以下の複数の脈流ポンプを連動させて二液を混合さ
せることにより、バックグラウンドに光度検出器に感応
する成分を含む場合にもその濃度が常に一定となり、目
的とする物質の光度の測定値が正確に得られることとな
ったものである。
第１図は本発明の実施例のフロー図、第２図（イ）
（ロ）、第３図（イ）（ロ）及び第４図（イ）（ロ）は
それぞれフローセル内の濃度分布を示すグラフ、第５図
は従来のフローインジェクション装置の一例のフロー図
である。 ａ……キャリヤー溶液、ｂ……試薬、Ａ……サンプル供
給路、 Ｂ……試薬供給路、Ｃ……反応分析路、10,13……脈流
ポンプ、 11……サンプラー、12……カラム、14……フローセル。
（ロ）、第３図（イ）（ロ）及び第４図（イ）（ロ）は
それぞれフローセル内の濃度分布を示すグラフ、第５図
は従来のフローインジェクション装置の一例のフロー図
である。 ａ……キャリヤー溶液、ｂ……試薬、Ａ……サンプル供
給路、 Ｂ……試薬供給路、Ｃ……反応分析路、10,13……脈流
ポンプ、 11……サンプラー、12……カラム、14……フローセル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−107158（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】キャリヤー溶液とともにサンプル溶液が送
られるサンプル供給路と、試薬が送られる試薬供給路
と、前記両供給路が合流されて送られる反応分析路とを
有し、該反応分析路に光度測定用のフローセルを有して
なるフローインジェクション分析装置において、前記サ
ンプル供給路および試薬供給路の送液手段としてショー
トストローク型プランジャーポンプを使用し、該ポンプ
の１動作における単位送液量を前記フローセルの内容量
の1/10以下としたことを特徴としてなるフローインジェ
クション分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2174962A JP2557724B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | フローインジェクション分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2174962A JP2557724B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | フローインジェクション分析装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0464064A JPH0464064A (ja) | 1992-02-28 |
| JP2557724B2 true JP2557724B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=15987785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2174962A Expired - Fee Related JP2557724B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | フローインジェクション分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2557724B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001249139A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-14 | Dkk Toa Corp | 流れ分析装置及び流れ分析方法 |
| KR20030035310A (ko) * | 2001-10-31 | 2003-05-09 | 위니아만도 주식회사 | 에어컨의 냉매 분배장치 |
| CN103529019B (zh) * | 2013-10-25 | 2017-01-25 | 江南大学 | 一种基于固定化MnO2的流动注射化学发光分析方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0616053B2 (ja) * | 1987-10-20 | 1994-03-02 | 同和鉱業株式会社 | フローインジェクション分析法 |
-
1990
- 1990-07-02 JP JP2174962A patent/JP2557724B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0464064A (ja) | 1992-02-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |