JP2557224Y2 - 一軸四輪の被牽引車 - Google Patents

一軸四輪の被牽引車

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JP2557224Y2
JP2557224Y2 JP8880191U JP8880191U JP2557224Y2 JP 2557224 Y2 JP2557224 Y2 JP 2557224Y2 JP 8880191 U JP8880191 U JP 8880191U JP 8880191 U JP8880191 U JP 8880191U JP 2557224 Y2 JP2557224 Y2 JP 2557224Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体の下部に走行横断
方向に設けられたシャフトと、その両端部に上下に揺動
自在に軸支された前輪及び後輪とを有した一軸四輪の被
牽引車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】堆肥散布機等の農用被牽引車のうち、前
後に配置された車輪を車体の両側に備えたいわゆる一軸
四輪方式の懸架構造を有したものが知られている。
【0003】図9及び図10に示すように、従来この種
の被牽引車(堆肥散布機)は、堆肥散布用のビータ1を
備えた車体2の下部に、架台3を介してシャフト4が走
行方向Fを横断する方向(車幅方向)に延長されて設け
られ、その両端に、前後に配置された前輪5及び後輪6
が設けられている。シャフト4の両端部には前後に伸び
た取付杆7が回動自在に支持され、前輪5及び後輪6は
取付杆7の前後端に、それぞれ軸支されているものであ
る。
【0004】このように構成された一軸四輪の堆肥散布
機は、通常の被牽引車(一軸二輪)に比べて接地圧が小
さくなるので、軟弱地では車輪5,6が陥没し難く、さ
らに車輪5,6がシャフト4を中心にして上下に揺動す
るので、地面(圃場)Gの凹凸によく順応し、走行が安
定するという利点がある。このような一軸四輪方式の懸
架構造は、図示した堆肥散布機のほか、尿散布機、トレ
ーラなどに採用されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで従来の一軸四
輪の被牽引車には、次のような課題があった。
【0006】車輪5,6が四輪で接地しているので、
被牽引車の旋回時には車輪5,6が地面Gを擦ることに
なり、地面Gと車輪5,6との摩擦抵抗が大きく、旋回
しにくい。
【0007】特に堆肥散布機や尿散布機などにおい
て、大量の散布物を積載し、牧草地で肥料散布作業を行
う場合、その旋回時に車輪5,6が牧草面(G)を剥ぎ
取ってしまい、牧草地を痛める。
【0008】そこで本考案は、上記事情に鑑み、旋回し
易く、且つ牧草面などを痛めることのない一軸四輪の被
牽引車を提供すべく創案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、車体の下部に
走行横断方向に設けられたシャフトと、このシャフトの
両端部に上下に揺動自在に軸支された前輪及び後輪とを
有した一軸四輪の被牽引車において、旋回走行時に前輪
及び後輪のいずれか一方を着地状態に維持するための着
地機構と、この着地機構により一方の車輪が着地維持さ
れたときに他方の車輪を地面から離間させるための地離
機構とを備えたものである。
【0010】
【作用】上記構成によって、着地機構は、前輪及び後輪
のいずれか一方を着地状態に維持する。地離機構は、他
方の車輪を地面から離間させて、車体の両側に一輪づつ
が接地した旋回姿勢にする。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0012】図1は、本考案に係わる一軸四輪の被牽引
車の第一の実施例を示したものであり、堆肥散布機であ
る場合を示している。この堆肥散布機は、従来同様に車
体2の下部に走行横断方向に設けられたシャフト4と、
このシャフト4に上下に揺動自在に軸支された前輪5及
び後輪6とを有して構成されている。
【0013】車体2は、フレーム11及び床板12を備
えた荷箱13で構成され、床板12上には堆肥を後方へ
移送するためのスラットコンベア(図示せず)が、また
荷箱13の後部には堆肥を圃場(牧草地)Gに散布する
ためのビータ1が設けられている。車体2の前方には、
トラクタTの後部に連結するためのドローバ14と、ト
ラクタTのPTO軸15からの回転動力を入力するため
の自在伝動軸16とが備えられ、荷箱13の下方に走行
方向Fに延長された駆動軸17を介して、スラットコン
ベア及びビータ1に駆動力を供給するようになってい
る。シャフト4は、フレーム11の後部下面に取り付け
られた架台3に、架台3から垂下された取付用板18を
介してその下端部において軸支されている。前輪5及び
後輪6は、シャフト4の両端部に揺動自在に設けられた
取付杆7の前後端に、それぞれ回転自在に支持されてい
る。
【0014】そして車体2の下部に、本考案の特長とな
る着地機構と地離機構とを一体的に有した旋回姿勢形成
装置19が設けられている。この装置は、図2に示すよ
うに、フレーム11の後輪6上方位置にブラケット20
を介して基端側が枢支された単動シリンダ21と、単動
シリンダ21のピストンロッド22の先端及び取付杆7
の所定位置を結ぶアーム23と、単動シリンダ21に並
設された引張バネ24とで構成されている。
【0015】取付杆7における所定位置は、後輪6の回
転軸25と取付杆7の揺動軸(シャフト4)との略中間
の位置に相当し、アーム23はこの位置に取り付けられ
たブラケット26にピン27を介して連結されている。
アーム23の下側面は押圧部28として形成され、単動
シリンダ21が伸長したときに取付杆7の後部側上面に
重なって当接するようになっている。引張バネ24は、
単動シリンダ21の両端のピン29,30間に張架さ
れ、通常時に単動シリンダ21を短縮した状態に保持す
るようになっている。また図1に示したように、単動シ
リンダ21は油圧ホース31を介してトラクタTの油圧
取出口32と連絡されており、旋回走行時に油圧が供給
されたときに、ピストンロッド22を伸ばすようになっ
ている。
【0016】従って単動シリンダ21が、旋回走行時に
伸長駆動されることで後輪6を着地状態に維持する着地
機構として機能し、さらに伸長しアーム23と協動して
取付杆7を強制的に揺動させることで前輪5を地面Gか
ら離間させる地離機構として機能するものである。
【0017】このほか取付用板18には、取付杆7の揺
動角度の範囲を規制するためのストッパ33が一対取り
付けられている。またトラクタTには、単動シリンダ2
1への油圧供給を操作するための油圧方向切換弁(図示
せず)の操作レバー34が設けられている。
【0018】次に第一の実施例の作用を説明する。
【0019】直進走行の際は、車体2はトラクタTに牽
引されつつ動力を伝達されて、スラットコンベア及びビ
ータ1の作動により荷箱13に積載した堆肥を圃場G上
に散布する作業を行う。このとき、単動シリンダ21に
は油圧を供給せず、ピストンロッド22が引張バネ24
により縮退された状態にしておく。これで車体2が凹凸
のある地面Gを走行しても、取付杆7はシャフト4を中
心にして上下方向に自在に揺動し、車輪5,6は凹凸面
に順応して円滑に走行する。
【0020】旋回する際は、図3に示すように、トラク
タTの操作レバー34を操作してトラクタTの圧油をホ
ース31を介して単動シリンダ21に供給する。ピスト
ンロッド22は引張バネ24に抗して伸長し、ピストン
ロッド22の先端が取付杆7を押圧すると共に、アーム
28が取付杆7の後輪6の位置を支点としてこれよりも
前方の側を引き上げる。その結果取付杆7は、シャフト
4を中心に一方のストッパ33に当接するまで時計回り
に回転し、前輪5は地面Gから離間し、車体2は左右の
後輪6のみで走行可能となる。
【0021】従って、この旋回姿勢になると、従来のよ
うに車輪5,6が四面で接地しているものに比べて旋回
時に車輪5,6が地面Gを擦ることがなく、旋回がし易
くなり、作業能率の向上が達成される。また荷箱13に
大量の散布物を積載している場合でも、車輪5,6との
摩擦によって牧草地Gが傷付くことがない。
【0022】なお本実施例にあっては、旋回姿勢形成装
置19を車体2の両側に合計二台設けるものとして図示
したが、車体2の中央に一台だけ設けて、両方の取付杆
7を制御することも可能である。すなわち図4に示すよ
うに、左右の取付杆7の後輪6側同士を横材41で連結
させると共に、横材41の中央部とシャフト4の中央部
とを縦材42で連結し、この縦材42の上に旋回姿勢形
成装置19を設けるようにしてもよい。その単動シリン
ダ43は床板のフレーム(図示せず)から垂下させて、
縦材42のシャフト4寄りの位置とピストンロッドの先
端とをアーム44で連結するものとする。このように構
成することで、一本のシリンダ43で左右の取付杆7を
回動させることができる。
【0023】なお以上の実施例では、旋回姿勢形成装置
として油圧駆動の単動シリンダ及び引張バネを使用する
ものとしたが、復動油圧シリンダ或いは電動シリンダを
使用してもよい。
【0024】また旋回姿勢形成装置を後輪側に設けて前
輪を地離させるものとしたが、前輪側に設けることで後
輪を地離させるようにすることも可能である。
【0025】次に図5及び図6によって本考案の第二の
実施例を説明する。
【0026】この第二の実施例は、前記実施例と同様の
シャフト4,取付杆7及び車輪5,6等が備えられてい
ると共に、取付杆7の前輪5側を車体2側に拘束するこ
とで実質的に後輪6を着地状態に維持する着地機構51
が設けられている。
【0027】この着地機構51は、取付杆7の前輪5側
の位置で係合する係止部材52と、係止部材52を係脱
操作するためのロープ53とにより主として構成されて
いる。
【0028】図7及び図8に示すように、係止部材52
は、L字状に折り曲げられた板で成り、その基端56
が、架台3にボルト止めされて垂下された取付用板54
の内側に、ピン55を介して回動自在に支持されてい
る。そして取付杆7が地表面Gと略平行に、すなわち取
付用板54の下縁と平行になったときに、その他端57
が取付用板54の前方下縁及び取付杆7の下面に当接し
て、取付杆7を拘束するようになっている。また他端5
7の角部にはロープ53が結び付けられており、このロ
ープ53は図6に示したように、滑車58によりトラク
タの運転席(図示せず)まで延長されて、オペレータが
ロープ端を引っ張る、或いは緩めることにより、係止部
材52を操作できるようになっている。
【0029】そして図5に示したように、トラクタTに
は作業機器等を昇降させるための公知の三点リンク59
が備えられており、ドローバ14の先端がそのロアーリ
ンク60に回動自在に連結されている。すなわちこの三
点リンク59及びドローバ14により、車体2を持ち上
げることで前輪5を地面Gから離間させる地離機構が構
成されていることになる。
【0030】このように構成したことで、直進走行の際
は、オペレータはロープ53を引っ張って係止部材52
を図8中二点鎖線にて示したように内側に引き上げて、
取付杆7をフリーの状態にしておく。これで取付杆7は
シャフト4回りに揺動可能となり、前輪5及び後輪6は
圃場Gの凹凸に順応して走行する。
【0031】そして旋回走行する際は、オペレータはロ
ープ53を緩め、係止部材52はその自重で下方且つ外
側へ回動し、取付杆7の下面に係合して取付用板52に
固定させる。この状態で、ロアーリンク60により車体
2の前部を持ち上げて後輪6を支点とするように傾け、
前輪5を圃場Gから離間させる。これで車体2は後輪6
のみで走行する状態となり、前記第一の実施例と同様
に、円滑な旋回と圃場Gの保全が達成される。
【0032】なおこの第二の実施例では着地機構51と
して車体2側に蝶着された係止部材52を示したが、取
付用板54と取付杆7とを貫通するロックピンを設け
て、バネや油圧でこれを操作することにより、取付杆7
を固定させるとしてもよい。
【0033】そして以上実施例では一軸四輪の被牽引車
として堆肥散布機を示したが、本考案はこれに限るもの
ではなく、尿散布機、トレーラなどに広く適用できるも
のである。
【0034】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0035】旋回走行時に前輪及び後輪のいずれか一方
を着地状態に維持するための着地機構と、他方の車輪を
地面から離間させるための地離機構とを備えたので、旋
回がし易くなると共に牧草地等を痛めることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる一軸四輪の被牽引車の第一の実
施例を示した部分破断側面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の作用を説明するための部分破断側面図で
ある。
【図4】第一の実施例の変形を示した要部平面図であ
る。
【図5】本考案の第二の実施例を示した部分破断側面図
である。
【図6】図5の部分破断平面図である。
【図7】図6の要部を示した部分破断側面図である。
【図8】図7のA−A線矢視断面図である。
【図9】従来の一軸四輪の被牽引車を示した部分破断側
面図である。
【図10】図9の部分破断平面図である。
【符号の説明】
2 車体 4 シャフト 5 前輪 6 後輪 19 旋回姿勢維持装置(着地機構及び地離機構)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の下部に走行横断方向に設けられた
    シャフトと、該シャフトの両端部に上下に揺動自在に軸
    支された前輪及び後輪とを有した一軸四輪の被牽引車に
    おいて、旋回走行時に上記前輪及び後輪のいずれか一方
    を着地状態に維持するための着地機構と、該着地機構に
    より一方の車輪が着地維持されたときに他方の車輪を地
    面から離間させるための地離機構とを備えたことを特徴
    とする一軸四輪の被牽引車。
JP8880191U 1991-10-29 1991-10-29 一軸四輪の被牽引車 Expired - Fee Related JP2557224Y2 (ja)

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JP5943500B2 (ja) * 2012-10-22 2016-07-05 株式会社タカキタ 堆肥散布機

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