JP2557004B2 - 電子部品供給装置 - Google Patents

電子部品供給装置

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JP2557004B2
JP2557004B2 JP3152536A JP15253691A JP2557004B2 JP 2557004 B2 JP2557004 B2 JP 2557004B2 JP 3152536 A JP3152536 A JP 3152536A JP 15253691 A JP15253691 A JP 15253691A JP 2557004 B2 JP2557004 B2 JP 2557004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品挿入装置にお
いて、異形電子部品等を供給するのに適した電子部品供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子部品供給装置として
は、本出願人提案の特開平2−220497号や特願平
1−238379号がある。いずれも筒状スティック内
の電子部品を長尺可撓性部材(ばね部材)で強制的に押
し出して所定の電子部品渡し位置に移送する構成であ
り、重力で電子部品を移送するものに比して電子部品供
給の信頼性が高い特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平2−
220497号や特願平1−238379号の従来装置
の場合、一定時間(電子部品1個を押し出す時間よりも
多少長い時間)経過後に部品ガイド先端位置の電子部品
渡し位置に電子部品が到着しないときは電子部品無しと
判断して空きの筒状スティックを落下させて新規の筒状
スティックに交換する動作を行うようになっている。し
かし、長尺可撓性部材の繰り出し長さを検出する手段を
持たないため、長尺可撓性部材の繰り出し途中において
筒状スティック内部で電子部品の詰まりが発生して部品
ガイド先端位置の電子部品渡し位置に電子部品が送られ
なくなった場合にも電子部品無しと判断してまだ電子部
品の残っている筒状スティックを落下させて新規の筒状
スティックに交換する動作を実行してしまう問題があっ
た。落下した筒状スティック内に残った電子部品は無駄
となるか、あるいは筒状スティックに詰め直したりする
面倒な作業が必要である。
【0004】本発明は、上記の点に鑑み、筒状スティッ
ク内の電子部品を押し出す長尺可撓性部材の繰り出し長
さを検出することで、電子部品が無くなったのか、筒状
スティック内等での電子部品の詰まりなのかを判別可能
として誤った筒状スティックの交換動作を防止して動作
の信頼性の改善を図った電子部品供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子部品供給装置は、電子部品を1列配置
で多数取容した筒状スティックの一端側よりドラムに巻
回された長尺可撓性部材を繰り出し挿入して前記筒状ス
ティックの他端側より電子部品を部品ガイドの電子部品
渡し位置に押し出す構成において、前記電子部品渡し位
置での電子部品の有無を検出する検出手段を設けるとと
もに、前記長尺可撓性部材の先端が前記筒状スティック
の他端より突出して前記電子部品渡し位置の電子部品を
規制するストッパ面に到達するか(前記ストッパ面と前
記ストッパ面よりも電子部品複数個分後退した位置との
間に存在するときの前記ドラム自体の所定回転位置又は
前記ドラムに連動する部材の所定位置を検出するセンサ
を設け、前記検出手段が電子部品無しを検出し続けかつ
前記センサが前記ドラム自体の所定回転位置又は前記ド
ラムに連動する部材の所定位置を検出していないことで
前記筒状スティック内での電子部品の詰まりを判別する
構成としている。前記ドラムに連動する部材が、前記ド
ラムに減速機構を介して連動しかつ360度未満の回転
量となるように減速された円板状部材であり、前記セン
サが該円板状部材の所定回転位置を検出するように設け
られた構成としてもよい。あるいは、前記ドラムと一体
に回転するプーリーにワイヤが巻回され、該ワイヤの下
端に巻き取り用錘が接続されており、前記ドラムに連動
する部材が前記巻き取り用錘自体又は前記ワイヤの下端
部に装着された部材であってもよい。なお、前記長尺可
撓性部材の先端が前記筒状スティックの他端より突出し
て前記電子部品渡し位置の電子部品を規制するストッパ
面に到達するか、前記ストッパ面よりも電子部品1個乃
至複数個分後退した位置に到達したことが前記センサで
検出されたときに前記筒状スティックの交換を行うよう
にしてもよい。
【0006】
【作用】本発明の電子部品供給装置においては、筒状ス
ティック内の電子部品を押し出す長尺可撓性部材の繰り
出し長さが充分大きくて、前記長尺可撓性部材の先端が
前記筒状スティックを貫通して部品ガイド側に突出し、
電子部品渡し位置の電子部品を規制するストッパ面に到
達するか、前記ストッパ面と電子部品1個乃至複数個分
後退した位置との間に存在することをセンサで検出する
ことができ、このセンサの検出結果と前記電子部品渡し
位置での電子部品の有無を検出する検出手段の検出結果
によって、電子部品が筒状スティック内等で詰まって
いるのか、筒状スティック内の電子部品が空になってい
るのかを正しく判別することができる。そして、筒状ス
ティック内の電子部品が空になっている場合(センサが
長尺可撓性部材の予定量の繰り出しを検出)は筒状ステ
ィックの交換を実施し、前記電子部品渡し位置に電子部
品が到着していない場合(検出手段が電子部品無しを検
)でも前記センサが非検出状態のときは筒状スティッ
ク内等での電子部品の詰まりと判断して筒状スティック
の交換は行わず、詰まりを解消する作業を行うようにす
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る電子部品供給装置の実施
例を図面に従って説明する。
【0008】図1は本発明の第1実施例の電子部品供給
装置の左側構成部分の正面図、図2は同右側構成部分の
正面図、図3は左側構成部分の平面図である。
【0009】図1及び図3のように、電子部品供給装置
における装置フレーム(垂直な板部分)1の左側には左
スティックホルダー3Aが固定され、図2のように装
置フレーム1の右側には右側スティックホルダー3Bが
固定され、両ホルダー間に多数の電子部品50を1列配
置で収容した角筒状スティック4が水平に配設されるよ
うになっている。該右側ホルダー3Bには部品ガイド4
0が固定されている。前記装置フレーム1には横方向に
長穴41が形成され、取付台42の垂直部が該長穴41
を通るボルト43で締め付け固定されている。そして、
取付台42に対して前記左側スティックホルダー3Aが
固定される。なお、長穴41を利用して左側スティック
ホルダー3Aの位置を調節して左右のスティックホルダ
ー3A,3Bで角筒状スティック4の両端位置を規制す
る。
【0010】前記取付台42の左端には、ブラケット1
1が固定され、長尺可撓性部材巻回用のドラム5の中心
軸6が前記ブラケット11にて回転自在に支持されてい
る。ここでは、ワイヤを長尺コイルばね状に巻回形成し
た長尺ばね部材10を長尺可撓性部材として使用してい
る。前記ドラム5の外周面はばね部材巻き取り用溝7と
なっていて、ばね部材10をドラム5の回転に伴って巻
取り得るようにしている。前記ドラム5の中心軸6の端
部にはドラム5と一体に回転するようにプーリー(小ド
ラム)15が固着され、該プーリー15にワイヤ16の
一端が接続固定され、さらにプーリー15の外周にワイ
ヤ16が巻回され、該ワイヤ下端に巻き取り用錘17が
接続されている。そのワイヤ16の巻回方向は錘17の
自重によってドラム5をばね部材巻き取り方向に回転さ
せる向きである。
【0011】前記ばね部材10を角筒状スティック4の
内部に繰り出すために、図3の如く駆動ローラー20及
び押さえローラー21が取付台42上に配置されてい
る。すなわち、電動機25及びこの回転数を減速するた
めに組み付けられた減速機26が取付台42の下側に取
り付けられ、前記駆動ローラー20は、図4のように前
記減速機26の回転駆動軸27に対して一定トルクを越
えるとスリップするトルクダンパ機構80を介して連結
されている。なお、減速機26によって電動機25停止
時に所要のブレーキ力を得るようにしている。
【0012】図4に示すように、トルクダンパ機構80
は、前記回転駆動軸27の周囲に組み立てられている。
すなわち、回転駆動軸27の途中にはフランジ部81が
形成され、フランジ部81の上方に突出する回転駆動軸
27の部分には、スラストワッシャ82と、ウレタン
(硬度90゜程度)等の硬質ゴム製(あるいは外周をロ
ーレット加工した金属製)のローラー本体83の中心に
滑り軸受84を嵌め込み一体化した駆動ローラー20
と、スラストワッシャ94と、押えリング体86とが順
次嵌められている。そして、回転駆動軸27の先端部は
ボルト部87となっており、その周囲に押えリング体8
6を押し下げるための圧縮ばね88が配設され、さらに
圧縮ばね88の上端を規制するためのリングナット89
及び止めナット95がボルト部87に螺着されている。
これらのナット89,95はダブルナットを構成して、
圧縮ばね88の移動を防止している。
【0013】前記駆動ローラー20の滑り軸受(材質は
砲金等)84はローラー本体83の厚みよりも長くてロ
ーラー本体83の上下端面より突出しており、回転駆動
軸27に対しては回転自在である。但し、ローラー本体
83の上下端面より突出したこの滑り軸受84の両端面
がスラストワッシャ82,94に圧接するため、回転駆
動軸27の回転、すなわちフランジ部81(及び押えリ
ング体86)の回転はスラストワッシャ82,94を介
し摩擦により駆動ローラー20に伝達されることにな
る。伝達可能なトルクの大きさはナット89,95の位
置を変えて圧縮ばね88の圧縮度合(滑り軸受84の上
下方向の締め付け力)を変化させることによって可変調
整できる。
【0014】さて、図3のように、前記押さえローラー
21は取付台42上にピン23Aで枢支された可動板2
3上にピン22で枢着され、前記可動板23は伸張ばね
24で前記押さえローラー21が駆動ローラー20側に
圧接する向きに付勢されている。さらに、取付台42上
にはばね部材巻取りのためのエアーシリンダ30が固定
され、該エアーシリンダ30のロッドは伸動時に前記可
動板23を押して押さえローラー21を駆動ローラー2
0より離間させる働きをする。該エアーシリンダ30は
ばね部材10の繰り出し時は縮動状態であり、ドラム5
より引き出されたばね部材10は駆動ローラー20と押
さえローラー21とで圧接挟持された状態で、電動機2
5の作動に伴う駆動ローラー20の回転により矢印P方
向に繰り出される。
【0015】図2の如く、前記右側スティックホルダー
3Bの下端部には、角筒状スティック4の下面を支える
支持面51を持つ固定スティック受け52が固定されて
いる。一方、図1の如くスティック交換のための機構の
一部を成すスライダ53が取付台42に対して横方向に
摺動自在に設けられ、該スライダ53には可動スティッ
ク受け55が固定されている。そして、可動スティック
受け55が左側スティックホルダー3Aの内側に突出し
た状態において、可動スティック受け55、固定スティ
ック受け52及び左右のスティックホルダー3A,3B
によって多数の電子部品を1列配置で収容した角筒状ス
ティック4を多段積み状態で水平に保持可能である。最
下段の角筒状スティック4内には、ワイヤを長尺コイル
ばね状に巻回形成したばね部材10が角筒状スティック
4の左端より進入して内部の1列配置の電子部品50を
押し出して行くようになっている。
【0016】スティック交換のための機構として、さら
に取付台42側に固定されたスティック交換用エアーシ
リンダ61と、取付台42に対して横方向に摺動自在に
設けられたスライダ62と、該スライダ62の先端部に
固着された落下防止爪63と、中間部がピン64で取付
台側に枢着され、両端部がスライダ53,62に遊着
(又は遊びを持たせて係合)された連結レバー65と、
該連結レバー65を左回り方向に付勢する伸張ばね66
とが設けられている。
【0017】スティック交換動作は、スティック交換用
エアーシリンダ61のロッドを伸動させることにより行
う。すなわち、エアーシリンダ61のロッドによりスラ
イダ62が右方向に摺動し、下から2番目の角筒状ステ
ィック4内に落下防止爪63が進入し、この動作と並行
してスライダ53が左方向に摺動し、可動スティック受
け55が後退する。そして、落下防止爪63が下から2
番目の角筒状スティック4に係合した後、可動スティッ
ク受け55が最下段の角筒状スティック4より外れ、最
下段の角筒状スティック4が自重で下方に落下する。そ
の後、エアーシリンダ61のロッドは縮動状態に復帰
し、連結レバー65は伸張ばね66の作用で左回りに動
き、可動スティック受け55が前進して落下防止爪63
が後退して下から2番目の角筒状スティック4との係合
を外す。この結果、下から2番目の角筒状スティック4
が最下段位置に落下し、固定スティック受け52及び可
動スティック受け55にて水平に支持される
【0018】なお、ばね部材巻取りのためのエアーシリ
ンダ30のロッドを伸動させ、駆動ローラー20と押さ
えローラー21とを離間させてばね部材10を解放し、
巻き取り用錘17の作用でドラム5を逆転させてばね部
材10の巻き取りを実行するが、この際に、ばね部材1
0が角筒状スティック4より抜け出たことを検出するた
めに巻き戻し検出スイッチ70が取付台42上に設けら
れている。
【0019】図2に示す如く、前記右側スティックホル
ダー3Bの右側下部には、底面が部品滑走面Fとなる直
線ガイド溝71を有する部品ガイド(シュート)40が固
定されており、該部品ガイド40は最下段の角筒状ステ
ィック4の右端開口に連通している。この部品ガイド4
0の上方には電子部品渡し位置Qの次及びそれ以降に位
置する電子部品50の上面を規制する部品押さえ72が
固定されている。また、部品ガイド40の先端部にはス
トッパ面73を持つ部品ストッパ74が固定され、部品
滑走面Fを移動して来た電子部品50が突き当たるよう
になっている。さらに、部品ガイド40の先端側には先
端部品検出スイッチ90が固定されており、該スイッチ
90の検出ローラー91は部品ストッパ74よりも高い
位置で、電子部品50の高さでは押されるが、ばね部材
10の先端頭部85では押されないように設定されてい
る。従って、該スイッチ90の検出ローラー91は図2
のように電子部品渡し位置Qに最先端の電子部品50が
位置したときに押圧されて電子部品有りを検出するが、
電子部品無しの場合には、図5の如く検出ローラー91
は押圧されず電子部品無しを検出する。
【0020】図1、図3、図5及び図6に示すように、
ドラム5に一体化された中心軸6には歯車100が形成
され、該歯車100に平歯車101がかみ合って減速機
構を構成している。該平歯車101はブラケット11に
固定された取付軸102に回転自在に設けられ、さらに
該平歯車101に円板状部材103が固着され、該円板
状部材103に小さな永久磁石104が固着されてい
る。平歯車101にはストッパ凸部105が形成されて
いる。前記ブラケット11側には前記ストッパ凸部10
5に突き当たって平歯車101の回転位置を規制する固
定ストッパ106が取り付けられている。前記歯車10
0と平歯車101の減速比は、ドラム5が図5のように
長尺ばね部材10を部品ガイド40先端部のストッパ面
73に突き当たるまで繰り出した状態から図6の角筒状
スティック4から引き抜いた状態(但し、駆動ローラー
20と押えローラー21間は抜けていない状態)に至る
までの全回転量を回転したときに、円板状部材103の
回転角が360度未満となるように設定する。そして、
図5のように長尺ばね部材10の先端頭部85が部品ガ
イド40先端部のストッパ面73に突き当たったとき
(又は電子部品1個分の長さよりも小さな距離に近付い
たとき)の円板状部材103の回転位置、すなわち永久
磁石104の位置を検出するために磁電変換センサとし
てのホール効果素子110が前記ブラケット11の抜き
穴109を通して前記永久磁石104の正面に近接対向
するように当該ブラケット側に固定されている。
【0021】次に、電子部品供給装置の全体の動作を説
明する。まず、左右のスティックホルダー3A,3B間
に角筒状スティック4を多段積み状態で水平に配置し、
固定スティック受け52と可動スティック受け55で支
えておく。それから、ドラム5に巻回された長尺可撓性
部材としてのばね部材10をドラム外周面と押さえ板1
3との間より引き出して駆動ローラー20及びこれに圧
接する押さえローラー21で挟持した状態とする。
【0022】電子部品50の供給が指令された場合、減
速機付き電動機25を作動させて駆動ローラー20を所
定量回転させ最下段の角筒状スティック4内にばね部材
10を所定長繰り出し、角筒状スティック4内に1列配
置で収容された電子部品50を強制的に押し出す。この
結果、部品ガイド40の直線ガイド溝71先端の電子部
品渡し位置Qに最先端の電子部品50が到達する。該電
子部品50がストッパ面73に当接して停まると、先端
部品検出スイッチ90の検出ローラー91が押され、ス
イッチ90は電子部品有りを検出し、前記電動機25を
停止するとともに、図2の挿入ヘッド60による位置Q
の電子部品のチャックを許可し、最先端の電子部品が挿
入ヘッド60でチャックされてプリント基板に挿入され
る。
【0023】挿入ヘッド60の電子部品の取り出し動作
により電子部品渡し位置Qは空きとなるから、再び電動
機25が作動してばね部材10を繰り出し、電子部品を
位置Qに移送する。このような動作は、最下段の角筒状
スティック4及び部品ガイド40内の電子部品が無くな
るまで繰り返し実行される。
【0024】最後の電子部品が挿入ヘッド60で取り出
された後、電動機25がばね部材10を繰り出すと、電
子部品が無いため、先端部品検出スイッチ90は図5の
状態で電子部品無しを検出し、かつ長尺ばね部材10の
先端頭部85はガイド部40の先端ストッパ面73に当
たった全量繰り出し状態(又は電子部品1個分の長さよ
りも小さな距離に近付いた状態)となるため、永久磁石
104の存在をホール効果素子110が検出する。前記
先端部品検出スイッチ90の電子部品無しの検出とホー
ル効果素子110の永久磁石検出があったときは、角筒
状スティック4及びガイド部40共に電子部品が空にな
ったことを意味するので、電動機25を停止し、巻き戻
し用エアーシリンダ30のロッドを伸動させ、可動板2
3を回動させ、駆動ローラー20から押さえローラー2
1を離間させてばね部材10を解放する。このため、ド
ラム5側の巻き取り用錘17の自重によるドラム5の巻
戻し動作が開始され、ばね部材10はドラムに慣性があ
るので当該ドラム5で適度な速度で巻き取られ(急激な
巻き戻しを防止する)、角筒状スティック4を抜けて巻
き戻し検出スイッチ70を作動させる所までばね部材1
0の先端が戻る。巻き戻し検出スイッチ70でばね部材
10の戻りが検出されると、エアーシリンダ30のロッ
ドは縮動状態に戻り、停止状態の駆動ローラー20と押
さえローラー21とでばね部材10を再び挟持してドラ
ム5のそれ以上の逆転を防止する。万一、巻き戻しスイ
ッチ70等が故障してドラム5の逆転が継続した場合で
もドラム5に連動する平歯車101のストッパ凸部10
5が固定ストッパ106に当たることで図6の状態に保
持され、ばね部材10の先端が完全にフリーとなってド
ラム5から外れてしまうことはない。このことは、装置
の取り扱いを容易にする。ばね部材10の戻りをスイッ
チ70で検出後、スティック交換用エアーシリンダ61
を作動させ、可動スティック受け55を最下段の角筒状
スティック4から外して落下させ、下から2番目の角筒
状スティック4を最下段に持ってくる。以後、再び通常
の電子部品供給動作が繰り返される。
【0025】また、角筒状スティック4内等で電子部品
が詰まると長尺ばね部材10を繰り出しているのにもか
かわらず電子部品渡し位置Qに電子部品50が到着せ
ず、したがって先端部品検出スイッチ90が電子部品無
しを一定時間以上検出し続ける事態が発生する。但し、
この場合はばね部材10の繰り出し長さが不充分であっ
てホール効果素子110が永久磁石104を検出しない
から、電子部品の詰まりであると判別できる。この場合
には、電動機25を停止しかつ巻き戻し用エアーシリン
ダ30を作動させてばね部材10の巻き戻し動作を実行
させ、詰まりをアラームで報知するが角筒状スティック
4の交換は行わず、現在使用中の角筒状スティック4の
詰まりを解消する作業に移るようにする。
【0026】なお、長尺ばね部材10の先端頭部85が
ガイド部40の先端のストッパ面73に突き当たったり
電子部品が詰まった場合には、ばね部材10の前進が阻
止されてばね部材10の繰り出しのためのトルクが過大
となるが、駆動ローラー20がスラストワッシャ82,
94に対してスリップして回転できなくなるため、電動
機側が過負荷状態となることはない。
【0027】上記第1実施例では、図5のように長尺ば
ね部材10の先端頭部がガイド部先端のストッパ面73
に突き当たるか電子部品1個分の長さよりも小さな距離
に近付いたときの円板状部材103の回転位置を、これ
に取り付けられた永久磁石104とブラケット11側の
ホール効果素子110とで検出し、角筒状スティック4
及びガイド部40共に電子部品50が無くなった後に角
筒状スティック4の交換動作を実行するようにしたが、
角筒状スティック4内の電子部品が無くなりガイド部4
0に1個乃至複数個の電子部品50が残った状態で角筒
状スティック4の交換動作を実行しても良い。この場合
を本発明の第2実施例として説明する。この第2実施例
においては、図7に示す如く、ドラム5より繰り出され
た長尺ばね部材10の先端頭部85が角筒状スティック
4を貫通、突出して部品ガイド部40先端のストッパ面
73よりも電子部品1個分後退した位置と複数個分後退
した位置との間の任意の位置に到達したときに円板状部
材103上に固定の永久磁石104をホール効果素子1
10で検出する構成となっている。その他の機構部分は
前述の第1実施例と同様である。
【0028】この第2実施例の場合、ホール効果素子1
10が永久磁石104の存在を検出したときに角筒状ス
ティック4内の電子部品50が空になったものと判断し
て角筒状スティック4の交換動作を実行する。また、電
子部品渡し位置Qに電子部品50が到着せず、先端部品
検出スイッチ90が電子部品無しを検出し続け、かつホ
ール効果素子110が永久磁石104の存在を検出しな
いときは、角筒状スティック4内等での電子部品の詰ま
りであると判断する。
【0029】この第2実施例では、角筒状スティック4
の交換時にも部品ガイド部40の電子部品渡し位置Qに
は電子部品50が1個乃至複数個残っているから、角筒
状スティック4の交換動作中にチャックによる電子部品
50の保持及びプリント基板上への移送が可能となり、
チャックの待ち時間を短縮できる。
【0030】上記第1及び第2実施例の場合、長尺ばね
部材10の繰り出しのためのドラム5の複数回転を減速
機構を介して360度未満の回転量となるように円板状
部材103に伝達したが、大径のドラムを採用して長尺
ばね部材10の全量繰り出しを360度未満の回転で実
行できるようにすれば、減速機構や円板状部材103を
省略して永久磁石を直接ドラム側に装着することができ
る。この場合を本発明の第3実施例として説明する。図
8の如く、長尺ばね部材10の繰り出しのための大径ド
ラム120の前面には永久磁石104が固着されるとと
もにストッパ121が固着されている。そして、大径ド
ラム120を回転自在に支持するブラケット側にホール
効果素子110及びストッパ122が固定されている。
それらの永久磁石104とホール効果素子110との位
置関係は、長尺ばね部材10の先端が角筒状スティック
の他端より突出して電子部品渡し位置の電子部品を規制
するストッパ面に到達するか、前記ストッパ面よりも電
子部品1個乃至複数個分後退した位置に到達したときに
永久磁石104の正面にホール効果素子110が近接対
向して永久磁石有りを検出できるようにしている。スト
ッパ121とストッパ122の位置関係は、長尺ばね部
材10を大径ドラム120で巻き取る場合に、ばね部材
10が巻き戻し検出スイッチを抜けた状態であって、か
つばね部材10を繰り出し方向に駆動する駆動ローラー
及びこれに圧接する押さえローラーの間を抜けない位置
にて大径ドラム120の回転を規制するようになってい
る。なお、その他の機構部分は前述の第1実施例と同様
であり、ホール効果素子110の検出結果を利用して前
述の第1実施例又は第2実施例で説明したように角筒状
スティックの交換動作や電子部品の詰まり検出動作を実
行できる。
【0031】前述の第1及び第2実施例ではドラム5に
連動する円板状部材103に永久磁石を設けたが、ドラ
ム5の回転に連動してドラム巻戻し用のワイヤ16の端
部位置及び錘17の位置も変化する。図9はこのことを
利用してドラム5の回転位置を間接的に検出可能とした
本発明の第4実施例を示す。この図において、長尺ばね
部材10を繰り出すためのドラム5と一体に回転するプ
ーリー15にワイヤ16の一端が接続固定され、さらに
プーリー15の外周にワイヤ16が巻回され、ワイヤ1
6の下端部分はドラム5を回転自在に支持するブラケッ
ト11側に固定のワイヤガイド130を通って下方に引
き出されている。そして、ワイヤガイド130の下方に
位置するワイヤ16の下端部分に永久磁石131が挿入
固定され、ワイヤ下端に錘17が接続固定されている。
また、永久磁石131の位置を検出するためにブラケッ
ト11側にホール効果素子110が固定されている。そ
れらの永久磁石131とホール効果素子110との位置
関係は、長尺ばね部材10の先端頭部85が角筒状ステ
ィック4の他端より突出して図9の如く電子部品渡し位
置Qの電子部品を規制するストッパ面73に到達する
か、前記ストッパ面73よりも電子部品1個乃至複数個
分後退した位置に到達したときに永久磁石131の正面
にホール効果素子110が近接対向して永久磁石有りを
検出できるようにしている。なお、その他の機構部分は
前述の第1実施例と同様であり、ホール効果素子110
の検出結果を利用して前述の第1実施例又は第2実施例
で説明したように角筒状スティックの交換動作や電子部
品の詰まり検出動作を実行できる。なお、第4実施例で
錘17自体を永久磁石として、この位置を検出してもよ
い。
【0032】電子部品を押すための長尺可撓性部材とし
ては、ばね部材10の他にウレタン製ベルト材(断面
丸、角等)等を採用できる。
【0033】また、永久磁石とホール効果素子の組でセ
ンサを構成したが、永久磁石と他の磁気検出素子、リー
ドスイッチ等の組を用いてもよい。また、長尺可撓性部
材繰り出し用ドラム又はこれに連動する円板状部材の特
定位置に穴をあけ、この穴を光電センサで検出する構造
等でも良い。さらに、筒状スティックに連通する部品ガ
イド部は電子部品の形状に応じて変更でき、先端部品検
出スイッチは電子部品のリードで押されるようにしても
よい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子部品
供給装置は、電子部品渡し位置での電子部品の有無を検
出手段で検出し、また、ドラム自体の所定回転位置又は
前記ドラムに連動する部材の所定位置をセンサで検出す
ることで長尺可撓性部材が筒状スティックを貫通して所
要の長さとなるまで繰り出されたかどうかを知ることが
でき、前記検出手段及び前記センサによる検出結果に基
づき、筒状スティックの交換をすべきか、筒状スティッ
ク内等での電子部品の詰まりなのかを判別することがで
きる。この結果、筒状スティック内に電子部品が残った
状態で筒状スティックの交換を行って電子部品を無駄に
したりすることがなく、電子部品を回収して筒状スティ
ック内に再度入れる作業も不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品供給装置の第1実施例で
あって左側部分の構成を示す正面図である。
【図2】同右側部分の構成を示す正面図である。
【図3】第1実施例の左側部分の構成を示す平面図であ
る。
【図4】第1実施例におけるトルクダンパー機構部分の
正断面図である。
【図5】第1実施例における長尺ばね部材の繰り出し状
態を示す動作説明図である。
【図6】第1実施例における長尺ばね部材の巻き取り状
態を示す動作説明図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す動作説明図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す動作説明図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 装置フレーム 3A,3B スティックホルダー 4 角筒状スティック 5 ドラム 10 長尺ばね部材 11 ブラケット 15 プーリー 20 駆動ローラー 21 押さえローラー 25 電動機 30,61 エアーシリンダ 40 部品ガイド 50 電子部品 60 挿入ヘッド 73 ストッパ面 90 先端部品検出スイッチ 100,101 歯車 103 円板状部材 104,131 永久磁石 110 ホール効果素子 120 大径ドラム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を1列配置で多数収容した筒状
    スティックの一端側よりドラムに巻回された長尺可撓性
    部材を繰り出し挿入して前記筒状スティックの他端側よ
    り電子部品を部品ガイドの電子部品渡し位置に押し出す
    電子部品供給装置において、前記電子部品渡し位置での電子部品の有無を検出する検
    出手段を設けるとともに、 前記長尺可撓性部材の先端が
    前記筒状スティックの他端より突出して前記電子部品渡
    し位置の電子部品を規制するストッパ面に到達するか、
    前記ストッパ面と前記ストッパ面よりも電子部品複数個
    分後退した位置との間に存在するときの前記ドラム自体
    所定回転位置又は前記ドラムに連動する部材の所定
    置を検出するセンサを設け、前記検出手段が電子部品無
    しを検出し続けかつ前記センサが前記ドラム自体の所定
    回転位置又は前記ドラムに連動する部材の所定位置を検
    出していないことで前記筒状スティック内での電子部品
    の詰まりを判別することを特徴とする電子部品供給装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ドラムに連動する部材が、前記ドラ
    ムに減速機構を介して連動しかつ360度未満の回転量
    となるように減速された円板状部材であり、前記センサ
    は該円板状部材の所定回転位置を検出するように設けら
    れている請求項1記載の電子部品供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ドラムと一体に回転するプーリーに
    ワイヤが巻回され、該ワイヤの下端に巻き取り用錘が接
    続されており、前記ドラムに連動する部材が前記巻き取
    り用錘自体又は前記ワイヤの下端部に装着された部材と
    なっている請求項1記載の電子部品供給装置。
  4. 【請求項4】 前記長尺可撓性部材の先端が前記筒状ス
    ティックの他端より突出して前記電子部品渡し位置の電
    子部品を規制するストッパ面に到達するか、前記ストッ
    パ面よりも電子部品1個乃至複数個分後退した位置に到
    達したことが前記センサで検出されたときに前記筒状ス
    ティックの交換を行う請求項1,2又は3記載の電子部
    品供給装置。
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