JP2556995Y2 - ヘルメット帽体 - Google Patents
ヘルメット帽体Info
- Publication number
- JP2556995Y2 JP2556995Y2 JP1991112345U JP11234591U JP2556995Y2 JP 2556995 Y2 JP2556995 Y2 JP 2556995Y2 JP 1991112345 U JP1991112345 U JP 1991112345U JP 11234591 U JP11234591 U JP 11234591U JP 2556995 Y2 JP2556995 Y2 JP 2556995Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- helmet cap
- layer
- carbon fiber
- prepreg
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はヘルメット(保護帽、安
全帽等とも称する)の帽体に関する。
全帽等とも称する)の帽体に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】ヘルメットは各種工場その他の
作業場などで広く使用されており、日本工業規格におけ
る産業用安全帽についての規格や労働省の保護帽の規格
等で一定の規格が設けられ着用者の安全が図られてい
る。
作業場などで広く使用されており、日本工業規格におけ
る産業用安全帽についての規格や労働省の保護帽の規格
等で一定の規格が設けられ着用者の安全が図られてい
る。
【0003】その種類、形状も多岐に亘っているが、主
流はガラス繊維強化樹脂による略半球形状のものであ
る。
流はガラス繊維強化樹脂による略半球形状のものであ
る。
【0004】従来用いられているヘルメットの大きな課
題として重量と飛来・落下物に対する安全性がある。実
用されているヘルメットの多くは前記した規格を満たす
必要上重量が300g以上あり、特に長時間着用におけ
る人体に対する健康上の影響はかなりのものである。ま
た上記したような重量にもかかわらず飛来・落下物に対
しては安全性が十分とはいえず、より軽量にしてより安
全な帽体の開発が望まれている。
題として重量と飛来・落下物に対する安全性がある。実
用されているヘルメットの多くは前記した規格を満たす
必要上重量が300g以上あり、特に長時間着用におけ
る人体に対する健康上の影響はかなりのものである。ま
た上記したような重量にもかかわらず飛来・落下物に対
しては安全性が十分とはいえず、より軽量にしてより安
全な帽体の開発が望まれている。
【0005】本考案者は炭素繊維とアラミド繊維との組
合せによりこれらの課題を解決しうることを知見した
が、円周端部の仕上げ加工性に劣る等の問題点があるこ
とを知見した。
合せによりこれらの課題を解決しうることを知見した
が、円周端部の仕上げ加工性に劣る等の問題点があるこ
とを知見した。
【0006】本考案の目的は軽量にして特に飛来・落下
物に対する安全性に優れると共に円周端部の仕上げ加工
特性、さらには平滑性、塗装性に優れるヘルメット帽体
を提供することにある。
物に対する安全性に優れると共に円周端部の仕上げ加工
特性、さらには平滑性、塗装性に優れるヘルメット帽体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案はヘルメット帽体
の円周端部以外の実質上全体が少なくとも1の繊維シー
ト状のアラミド繊維プリプレグ層と少なくとも1の繊維
シート状の炭素繊維プリプレグ層を積層し全体を一体的
に成型硬化させた複合積層体からなり且つヘルメット帽
体の円周端部が実質上アラミド繊維をもたず炭素繊維プ
リプレグ層によって構成されていることを特徴とする。
の円周端部以外の実質上全体が少なくとも1の繊維シー
ト状のアラミド繊維プリプレグ層と少なくとも1の繊維
シート状の炭素繊維プリプレグ層を積層し全体を一体的
に成型硬化させた複合積層体からなり且つヘルメット帽
体の円周端部が実質上アラミド繊維をもたず炭素繊維プ
リプレグ層によって構成されていることを特徴とする。
【0008】本考案のヘルメット帽体の製造に当っては
炭素繊維プリプレグとアラミド繊維プリプレグを用意す
る。プリプレグはそれぞれの繊維からなる織物等の布帛
にエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性
樹脂を含浸した成形用シート状物であり、それぞれ1枚
以上のプリプレグを積層し、ヘルメット帽体形状をもつ
型を用いて加熱加圧して成型及び樹脂の硬化を行う。
炭素繊維プリプレグとアラミド繊維プリプレグを用意す
る。プリプレグはそれぞれの繊維からなる織物等の布帛
にエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性
樹脂を含浸した成形用シート状物であり、それぞれ1枚
以上のプリプレグを積層し、ヘルメット帽体形状をもつ
型を用いて加熱加圧して成型及び樹脂の硬化を行う。
【0009】本考案ではへルメット帽体の円周端部(図
1のA)をアラミド繊維層ではなく炭素繊維層で構成す
るが、そのためには少なくとも1の炭素繊維プリプレグ
の寸法をアラミド繊維プリプレグより大きくし、積層体
の外周端部が炭素繊維プリプレグ層で構成されるように
する。特に最外層に炭素繊維層を配しその寸法を大きく
することが好ましい。図2は端部拡大断面図であり、1
は炭素繊維層、2はアラミド繊維層である。プリプレグ
積層体における炭素繊維プリプレグの寸法を大きくとる
ことにより成型後アラミド繊維層端部を炭素繊維層が覆
うような形状となる。
1のA)をアラミド繊維層ではなく炭素繊維層で構成す
るが、そのためには少なくとも1の炭素繊維プリプレグ
の寸法をアラミド繊維プリプレグより大きくし、積層体
の外周端部が炭素繊維プリプレグ層で構成されるように
する。特に最外層に炭素繊維層を配しその寸法を大きく
することが好ましい。図2は端部拡大断面図であり、1
は炭素繊維層、2はアラミド繊維層である。プリプレグ
積層体における炭素繊維プリプレグの寸法を大きくとる
ことにより成型後アラミド繊維層端部を炭素繊維層が覆
うような形状となる。
【0010】成型硬化後型から取り出した帽体状成型物
は端部にパリソン等が生じヤスリ掛け等により仕上げ加
工する必要があるが、末端にアラミド繊維が存在すると
その単繊維が毛羽状となって残り、均一化を困難にす
る。これに対し末端のアラミド繊維をつつむように炭素
繊維層を配するとヤスリ掛け等により容易に均一な仕上
げ加工を行うことができる。特に、最外層を炭素繊維層
とし、その端部長を長くした場合にはその効果が一層顕
著であると共に強度等の物性が最大限に発揮され軽量に
して飛来・落下物に対しても従来みられない低抗性を示
し、且つ研摩により毛羽立ち等のない平坦表面を与え少
ない塗料使用量で均一な塗装面を得ることが可能とな
る。
は端部にパリソン等が生じヤスリ掛け等により仕上げ加
工する必要があるが、末端にアラミド繊維が存在すると
その単繊維が毛羽状となって残り、均一化を困難にす
る。これに対し末端のアラミド繊維をつつむように炭素
繊維層を配するとヤスリ掛け等により容易に均一な仕上
げ加工を行うことができる。特に、最外層を炭素繊維層
とし、その端部長を長くした場合にはその効果が一層顕
著であると共に強度等の物性が最大限に発揮され軽量に
して飛来・落下物に対しても従来みられない低抗性を示
し、且つ研摩により毛羽立ち等のない平坦表面を与え少
ない塗料使用量で均一な塗装面を得ることが可能とな
る。
【0011】端部の長さの差は1〜10mm程度で十分
である。
である。
【0012】実施例: 2枚の炭素繊維トレカ(東レ(株)商品名)織物のプリ
プレグ間にアラミド繊維ケブラー(デュポン社商品名)
織物のプリプレグを挟み離型材を塗布した型を用いてヘ
ルメット帽体に成型した。その際炭素繊維層の寸法を円
周端部がアラミド繊維層より約5mm長くなるようにし
た。型から取り出した成型体の円周端端部をヤスリ掛け
したところ単繊維が毛羽状となることもなく簡単にきれ
いに仕上げることができた。これに対し両層を同じ寸法
にした場合は毛羽状単繊維が生じきれいに仕上げ加工で
きなかった。このヘルメット帽体は250gで飛来・落
下物に対し従来品にない安定性を示した。
プレグ間にアラミド繊維ケブラー(デュポン社商品名)
織物のプリプレグを挟み離型材を塗布した型を用いてヘ
ルメット帽体に成型した。その際炭素繊維層の寸法を円
周端部がアラミド繊維層より約5mm長くなるようにし
た。型から取り出した成型体の円周端端部をヤスリ掛け
したところ単繊維が毛羽状となることもなく簡単にきれ
いに仕上げることができた。これに対し両層を同じ寸法
にした場合は毛羽状単繊維が生じきれいに仕上げ加工で
きなかった。このヘルメット帽体は250gで飛来・落
下物に対し従来品にない安定性を示した。
【図1】ヘルメット帽体の概略断面図である。
【図2】ヘルメット帽体の端部断面図である。
1 炭素繊維層 2 アラミド繊維層
Claims (2)
- 【請求項1】 ヘルメット帽体の円周端部以外の実質上
全体が少なくとも1の繊維シート状のアラミド繊維プリ
プレグ層と少なくとも1の繊維シート状の炭素繊維プリ
プレグ層を積層し全体を一体的に成型硬化させた複合積
層体からなり且つヘルメット帽体の円周端部が実質上ア
ラミド繊維をもたず炭素繊維プリプレグ層によって構成
されていることを特徴とするヘルメット帽体。 - 【請求項2】 炭素繊維プリプレグ層が最外層を構成し
最外層の端部がアラミド繊維プリプレグ層の端部より長
い請求項1記載のヘルメット帽体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991112345U JP2556995Y2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | ヘルメット帽体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991112345U JP2556995Y2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | ヘルメット帽体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546915U JPH0546915U (ja) | 1993-06-22 |
JP2556995Y2 true JP2556995Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=14584367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991112345U Expired - Lifetime JP2556995Y2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | ヘルメット帽体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556995Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079358A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-21 | Washi Kosan Co Ltd | 内リム表面に補強部を有する軽合金製のホイール |
CN103042777B (zh) * | 2011-10-14 | 2016-09-14 | 杜邦公司 | 具有改进的抗冲击强度的复合层合物及其制备方法和用途 |
JP6859448B2 (ja) * | 2017-10-06 | 2021-04-14 | 八千代工業株式会社 | 繊維強化樹脂部材の製造方法、燃料タンク及び繊維強化樹脂部材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5643409A (en) * | 1979-09-14 | 1981-04-22 | Daiwa Orineemu Kk | Safety hat |
JPS5696905A (en) * | 1979-12-28 | 1981-08-05 | Daicel Ltd | Helmet and production thereof |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP1991112345U patent/JP2556995Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0546915U (ja) | 1993-06-22 |
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