JP2556754Y2 - 水平デカンタ型遠心沈降機 - Google Patents

水平デカンタ型遠心沈降機

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JP2556754Y2
JP2556754Y2 JP1883092U JP1883092U JP2556754Y2 JP 2556754 Y2 JP2556754 Y2 JP 2556754Y2 JP 1883092 U JP1883092 U JP 1883092U JP 1883092 U JP1883092 U JP 1883092U JP 2556754 Y2 JP2556754 Y2 JP 2556754Y2
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horizontal
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JP1883092U
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JPH0576539U (ja
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野 仁 士 矢
田 年 男 成
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、固形成分と液体成分が
混合された懸濁液を遠心力を利用して、固形成分と清澄
液とに分離する水平デカンタ型遠心沈降機に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的濃度の高い懸濁液を固形成分と液
体成分に遠心分離させる場合にデカンタ型の遠心沈降機
が使用され、特に、連続的に固形成分を沈降・排出させ
せる場合に水平デカンタ型遠心沈降機が用いられる。こ
の水平デカンタ型遠心沈降機は、図3に示すように例え
ば円筒−円錐型の水平デカンタ1と当該デカンタ1内に
収納されたスクリューコンベア2を同方向に僅かに異な
る回転数で回転させておき、供給管3から水平デカンタ
1内に供給される懸濁液の固形成分をその遠心力により
デカンタ1の内周面に沈降させる。そして、水平デカン
タ1とスクリューコンベア2の相対速度の差を利用し
て、デカンタ1の内周面に沈降された固形成分をゆっく
りとデカンタ1の一端側に形成された固形成分排出口4
に移送して排出すると共に、液体成分をデカンタ1の他
端側に形成された液体成分排出口5から排出するように
している。
【0003】すなわち、水平デカンタ1内に供給された
懸濁液は、水平デカンタ1の底部に溜まることなく、そ
の遠心力により内周面に一様に押しつけられて、固形成
分が沈降されると共に、液体成分はその上澄液となる。
そして、固形成分はスクリューコンベア2により固形成
分排出口4に向かって水平方向に移送されると共に、液
体成分は他端側の液体成分排出口5に向かって水平デカ
ンタ1の内周面とスクリューコンベア2との間に形成さ
れた螺旋状の流路fに沿って流れて行き、固形成分と液
体成分を分離して排出することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、遠心沈
降機の運転開始直後や運転停止するときは、水平デカン
タ1の回転数が低いので、その回転により生ずる遠心力
は懸濁液の重力より小さくなる。したがって、水平デカ
ンタ1内に供給された懸濁液はその内周面に一様に押し
つけられずに底部に溜まり、デカンタ1とスクリューコ
ンベア2との間の螺旋状の流路も分断されるので、液体
成分排出口5から排出されずに水位も上昇する。そし
て、底部に溜まった懸濁液の液体成分と固形成分が共に
スクリューコンベア2により固形成分排出口4に移送さ
れて固形成分を回収するタンクに排出され、タンクに回
収した固形成分に液体成分が混ざって水浸しになるの
で、再度脱水処理を行わなければならないという面倒が
あった。
【0005】そこで、本考案は、遠心沈降機の運転開始
直後や運転停止するときのように、水平デカンタの回転
数が低くなっても、回収タンク内の水浸しにせずに含水
率の少ない固形成分を回収することができるようにする
ことを技術的課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、水平デカンタと当該デカンタ内に収納さ
れたスクリューコンベアが同方向に異なる回転数で回転
され、水平デカンタ内に供給される懸濁液の固形成分を
その遠心力によりデカンタの内周面に沈降させてスクリ
ューコンベアによりデカンタの一端側に形成された固形
分排出口から排出すると共に、液体成分をデカンタの他
端側に形成された液体成分排出口から排出するようにな
された水平デカンタ型遠心沈降機において、前記固形成
分排出口の排出位置に対して受け口が進退される二つの
固形成分回収タンクが配され、前記水平デカンタが懸濁
液の重力より大きな遠心力を生ずる回転数で回転される
ときは一方の回収タンクの受け口を排出位置に位置決め
し、前記水平デカンタが懸濁液の重力より小さな遠心力
しか生じない回転数で回転されるときは他方の回収タン
クの受け口を排出位置に位置決めする回収タンク切換装
置を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案によれば、二つの固形成分回収タンクが
設けられ、水平デカンタが懸濁液の重力より大きな遠心
力を生ずる回転数で回転されているときは、一方の回収
タンクの受け口が固形成分排出口の排出位置に位置決め
されるので、通常の回転数で運転されているときは当該
回収タンクに含水率の低い固形成分が回収される。ま
た、運転開始直後や運転停止時などのように、水平デカ
ンタが懸濁液の重力より小さな遠心力しか生じない回転
数で回転されるときは他方の回収タンクの受け口が排出
位置に位置決めされるので、水平デカンタの回転数が低
下して固形成分排出口から液体成分が流出される場合に
は、その含水率の高い固形成分が当該他方の回収タンク
に回収される。したがって、通常運転されているときに
排出される含水率の低い固形成分と、運転開始直後や運
転停止時などに排出される含水率の高い固形成分は夫々
異なる回収タンクに回収される。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本考案の一例を示す概略構成
図、図2は他の実施例を示す概略構成図である。
【0009】図中1は、スクリューコンベア(図示せ
ず)が収納された円筒−円錐型の水平デカンタであっ
て、例えば水平デカンタ1が4000rpm, スクリューコン
ベア2が3989rpm と僅かに異なる回転数で同方向に回転
される。そして、水平デカンタ1内に供給される懸濁液
の固形成分をその遠心力によりデカンタ1の内周面に沈
降させ、前記スクリューコンベア2によりデカンタ1の
一端側に形成された固形分排出口4へ移送して排出する
と共に、液体成分をデカンタ1の他端側に形成された液
体成分排出口5から排出するようになされている。ま
た、固形成分排出口4の下方には、一体に形成された二
つの固定成分回収タンク6及び7が移動可能に配され、
夫々の受け口6a及び7aが固形成分排出口4の排出位
置に対して進退される。
【0010】8は、各タンク6及び7を移動させ、固形
成分排出口4から排出される固形成分を所定のタイミン
グで各タンク6及び7に振り分ける回収タンク切換装置
であって、水平デカンタ1の回転数を検出するセンサ9
と、当該センサ9により検出された回転数を予め設定さ
れた値と比較する比較手段10と、比較手段10からの
出力信号に基づいて正逆回転移動される駆動モータ11
とからなる。この比較手段10に設定する値は、水平デ
カンタ1に供給される懸濁液の重力と均衡する遠心力が
得られる回転数が最適である。
【0011】そして、前記センサ9で検出された回転数
が設定値より大きいときは一方の回収タンク6の受け口
6aが排出位置に位置決めされるようにモータ11を駆
動し、検出された回転数が設定値より小さいときは他方
の回収タンク7の受け口7aが排出位置に位置決めされ
るようにモータ11を駆動する。したがって、水平デカ
ンタ1が懸濁液の重力より大きな遠心力を生ずる回転数
で回転されるときは、回収タンク6及び7が移動されて
一方の回収タンク6の受け口6aが排出位置に位置決め
され、水平デカンタ1が懸濁液の重力より小さな遠心力
しか生じない回転数で回転されるときは他方の回収タン
ク7の受け口7aを排出位置に位置決めされる。
【0012】以上が、本考案の一例構成であって次にそ
の作用について説明する。まず、遠心沈降機の運転が開
始されるときは、水平デカンタ1の回転数が停止した状
態から徐々に加速されていく。この時点では、水平デカ
ンタ1の回転により得られる遠心力が懸濁液の重力より
も小さいので、固形成分排出口4からは固形成分が排出
されるだけでなく液体成分が流出すると共に、固形成分
排出口4の排出位置には回収タンク7の受け口7aが位
置決めされているので、含水率の高い固形成分は回収タ
ンク7に回収される。
【0013】次いで、水平デカンタ1が加速されて比較
手段10の設定値に達すると、遠心力が懸濁液の重力よ
りも大きくなるので、懸濁液は水平デカンタ1の内周面
に押しつけられて、固形成分が内周面に沈降されると共
に、液体成分が上澄液となる。そして、固形成分がスク
リューコンベア2により固形成分排出口4に移送されて
排出されると共に、液体成分がスクリューコンベア2に
より形成される螺旋流路fに沿って液体成分排出口5か
ら流出される。このとき、回収タンク切換装置8によ
り、固形成分排出口4の排出位置に回収タンク6の受け
口6aが位置決めされているので、含水率の低い固形成
分は回収タンク6に回収される。
【0014】最後に、遠心沈降機の運転を休止・停止し
て、水平デカンタ1の回転数が徐々に下がり比較手段1
0の設定値以下になると、再び固形成分排出口4から液
体成分が流出するので、回収タンク切換装置8によりそ
の排出位置に回収タンク7の受け口7aを位置決めす
る。これにより、回収タンク6に回収された含水率の低
い固形成分が水浸しになることがなく、したがって回収
タンク7に回収された含水率の高い固形成分のみを再処
理すればよい。
【0015】なお、本考案は回収タンク6及び7を移動
することにより夫々の受け口6a及び7aを位置決めす
る場合に限らず、図2に示すように、回収タンク6及び
7を仕切る仕切板12を傾動可能に設けて、各受け口6
a及び6aを排出位置に位置決めする場合であってもよ
い。この場合、前記実施例のモータ11に替えて、仕切
板12を傾動させるシリンダ13が配され、センサ9で
検出された回転数が設定値より大きいときはシリンダ1
3を収縮させて仕切板12を他方の回収タンク7側に傾
動させることにより、一方の回収タンク6の受け口6a
を排出位置まで進出させ、検出された回転数が設定値よ
り小さいときはシリンダ13を伸長させて仕切板12を
一方の回収タンク6側に傾動させることにより、他方の
回収タンク7の受け口7aを排出位置まで進出させる。
また、回収タンク6及び7にフレキシブルダクト等を接
続してその先端に受け口を形成し、各フレキシブルダク
トを固形成分排出口4に着脱可能に接続するようにして
もよい。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、水
平デカンタの回転数が高いときに排出される含水率の低
い固形成分と、運転開始直後や運転を停止するときのよ
うに回転数が低いときに排出される含水率の高い固形成
分とを、別々の回収タンクに回収することができるの
で、水分を遠心分離して得られた含水率の低い固形成分
を水浸しにすることなく回収できるという非常に優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る水平デカンタ型遠心沈降機の一例
を示す概略説明図。
【図2】他の実施例冷を示す概略説明図。
【図3】水平デカンタ型遠心沈降機の内部構造を示す断
面図。
【符号の説明】
1・・・・・・水平デカンタ 2・・・・・・スクリューコンベア 4・・・・・・固形成分排出口 5・・・・・・液体成分排出口 6,7・・・・回収タンク 6a,7a・・受け口 8・・・・・・回収タンク切換装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平デカンタ(1)と当該デカンタ
    (1)内に収納されたスクリューコンベア(2)が同方
    向に異なる回転数で回転され、水平デカンタ(1)内に
    供給される懸濁液の固形成分をその遠心力によりデカン
    タ(1)の内周面に沈降させてスクリューコンベア
    (2)によりデカンタの一端側に形成された固形分排出
    口(4)から排出すると共に、液体成分をデカンタ
    (1)の他端側に形成された液体成分排出口(5)から
    排出するようになされた水平デカンタ型遠心沈降機にお
    いて、前記固形成分排出口(4)の排出位置に対して受
    け口(6a,7a)が進退される二つの固形成分回収タ
    ンク(6,7)が配され、前記水平デカンタ(1)が懸
    濁液の重力より大きな遠心力を生ずる回転数で回転され
    るときは一方の回収タンク(6)の受け口(6a)を排
    出位置に位置決めし、前記水平デカンタ(1)が懸濁液
    の重力より小さな遠心力しか生じない回転数で回転され
    るときは他方の回収タンク(7)の受け口(7a)を排
    出位置に位置決めする回収タンク切換装置(8)を備え
    たことを特徴とする水平デカンタ型遠心沈降機。
JP1883092U 1992-03-31 1992-03-31 水平デカンタ型遠心沈降機 Expired - Lifetime JP2556754Y2 (ja)

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JPH0576539U JPH0576539U (ja) 1993-10-19
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JPH0576539U (ja) 1993-10-19

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