JP2556420B2 - 4サイクル内燃機関の吸気装置 - Google Patents

4サイクル内燃機関の吸気装置

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JP2556420B2
JP2556420B2 JP4214495A JP21449592A JP2556420B2 JP 2556420 B2 JP2556420 B2 JP 2556420B2 JP 4214495 A JP4214495 A JP 4214495A JP 21449592 A JP21449592 A JP 21449592A JP 2556420 B2 JP2556420 B2 JP 2556420B2
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雅明 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの気筒に対して、
シリンダ中心線を含みカム軸と平行な中心面の一側に3
個の吸気弁を他側に2個の排気弁をそれぞれ配設し、燃
焼室中央付近に臨むように点火栓を設けた4サイクル内
燃機関の吸気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1つの気筒に対し、シリンダ中心線を含
みカム軸と平行な中心面を挟んで一側に3個の吸気弁
を、他側に2個の排気弁をそれぞれ配置した4サイクル
内燃機関がある。
【0003】この種のエンジンで3個の吸気弁のうち両
側の2つの吸気弁を中央の吸気弁よりも前記中心面に対
して接近するようにしたものも公知である。例えば、燃
焼室を略逆碗状に形成し、その中央付近に臨むように点
火栓を配置し、この点火栓を囲むように3個の吸気弁と
2個の排気弁とを配置したものである。
【0004】
【従来技術の問題点】このような吸・排気弁配置のエン
ジンにおいて、排気弁から排気が吹き返し、この吹き返
した排気がこの点火栓付近を覆うと、点火栓による着火
性が悪くなり、燃焼が不安定になり易いという問題が生
じ得る。この問題は、通常低速運転時に生じるが、特に
バルブオ−バ−ラップを大きくした高速型エンジンを低
速で運転する時に排気の吹き返しが多くなるため、一層
重要になる。
【0005】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、特に低速運転時における排気の吹き返しに
より燃焼が不安定になるのを防止し、低速での運転を円
滑にし、またバルブオ−バ−ラップの設定自由度を広げ
ることが可能な4サイクル内燃機関の吸気装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、シリンダ中
心線を含みカム軸と平行な中心面を挟んで一側に3個の
吸気弁を、他側に複数個の排気弁をそれぞれ燃焼室中央
付近に臨む点火栓を囲むように配設し、3個の前記吸気
弁のうち両側の吸気弁を中央の吸気弁よりも前記中心面
に接近させかつシリンダ中心線に対する傾きを大きくし
た4サイクル内燃機関において、シリンダヘッドの側部
に設けた連通室を介して前記3個の吸気弁に吸気を導く
3つの吸気通路を前記カム軸に略直交する方向に設け、
カム軸方向から見て前記連通室より下流側で前記中央の
吸気通路の曲率半径を両側の吸気通路の曲率半径よりも
小さくし、中央の吸気通路を全運転速度域で全開にする
一方、両側の吸気通路の少なくとも一方に低速運転時に
閉じる制御弁を設けたことを特徴とする4サイクル内燃
機関の吸気装置により達成される。
【0007】
【作用】3つの吸気弁に新気を導く3つの吸気通路はカ
ム軸に略直交する方向に設けられ、連通室より下流側で
カム軸方向から見て中央の吸気通路の曲率半径を両側の
吸気通路の曲率半径よりも小さくしているから、中央の
吸気弁から燃焼室に入る吸気はこの燃焼室内にシリンダ
中心線方向の流動(縦スワールという)を発生させる。
【0008】また点火栓は燃焼室の中央付近に位置する
から、この点火栓付近には中央の吸気弁から流入した新
気が流れる。この中央の吸気弁に吸気を導く中央の吸気
通路は全運転速度域で全開となり、両側の吸気通路の少
くとも一方が低速時に制御弁により閉じられるから、低
速運転時には主としてこの中央の吸気通路から中央の吸
気弁を介して燃焼室内へ新気が導かれることになる。
【0009】このため大きい吸気流速で特に中央の吸気
弁から入る吸気が燃焼室内に縦スワールを発生させると
共に、新気が点火栓付近に円滑に導かれることになるか
ら、排気の吹き返しがあっても排気がこの中央の吸気弁
から勢い良く流入する新気により排除され、点火栓付近
は常に新気で覆われることになる。このため着火性が向
上し燃焼が安定する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を一部断面した平
面図、図2はそのII−II線断面図、図3はトルク特性図
である。図1、2において、符号10はシリンダボデ
ー、12はシリンダヘッド、14はピストンであり、こ
れらにより燃焼室16が形成される。
【0011】シリンダヘッド12には1気筒につき2個
の排気弁18、18と、3個の互いに隣接する吸気弁2
0(20a、20b、20c)が設けられている。これ
らの排・吸気弁18、20は、それぞれ頭上カム軸2
2、24、スイングアーム26、28などからなる公知
のスイングアーム方式の2頭上カム軸式動弁機構により
開閉される。30はシリンダヘッドカバー、32は排気
弁18に連通する排気通路、また図1で34は点火栓で
ある。
【0012】ここに3個の吸気弁20a、20b、20
cは、シリンダ中心線αを通りカム軸22、24に平行
な面(平行面)βの一側に配設されている。また2個の
排気弁18、18はこの中心面βの他側にある。これら
吸気弁20と排気弁18とは、燃焼室16の中央付近に
臨む点火栓34を中心として、その周囲に平面図(図
1)上においてほぼ等間隔に配列されている。
【0013】この結果3個の吸気弁20のうち両側の吸
気弁20a、20cは、中央の吸気弁20bよりもシリ
ンダ中心線αに対する傾きが大きい。またこれら両側の
吸気弁20a、20cは中央の吸気弁20bよりも中心
面βに接近する。また2個の排気弁18、18は両側の
吸気弁20a、20cに接近することになる。
【0014】36はサージタンク、38は各気筒ごとに
サージタンク36とシリンダヘッド12とをつなぐ吸気
管である。吸気管38内には、第1吸気通路40a、第
2吸気通路40bおよび第3吸気通路40Cがカム軸2
2、24方向に並列に形成されている。これら第1、第
2、第3吸気通路40a、40b、40cは略同径であ
る。
【0015】またこれらの通路40a、40b、40c
を貫通する弁軸42には、第2および第3吸気通路40
b、40cを開閉する蝶型の制御弁44、44が取付け
られている。これらの制御弁44、44は運転条件、例
えば運転負荷や機関回転速度の増減に対応して開閉する
ように制御される。
【0016】吸気通路40の下流側はシリンダヘッド1
2の吸気弁20側の側部に設けた連通室46を介して3
つの吸気弁20に連通している。従って各吸気弁20に
連通する3つの吸気通路40a、40b、40cはこの
連通室46を通って対応する各吸気弁20a、20b、
20cに滑らかに吸気を導く。ここに中央の吸気通路4
0bのカム軸方向から見た曲率半径は、両側の吸気通路
の曲率半径よりも小さい。
【0017】48は電磁式燃料噴射弁である。この燃料
噴射弁48は図2に示すように、吸気管38の上部に配
設した分配管50と、シリンダヘッド12の連通室46
上部との間に位置する。すなわち、この燃料噴射弁48
は吸気側のスイングアーム28の支点28aの外側下方
に位置し、このスイングアーム28と吸気弁20とで囲
まれる空間を利用して、燃料噴射弁48が噴射する燃料
が通る空間である連通室46が形成される。
【0018】燃料噴射弁48の噴射口は中心線z上に位
置し、図2に示すように、中央の2つの吸気弁20bの
傘部側端面の中心yよりも前記中心面β側を指向してい
る。またこの中心線zは図1に示すように、平面視で中
央の吸気弁20bを指向している。
【0019】この噴射弁48は制御器(図示せず)が出
力する電気信号により所定のタイミングで開弁し、所定
圧に加圧された分配管50内の燃料を連通室46内へ間
欠的に噴射する。
【0020】この第1実施例の動作は次の通りである。
低負荷・低速運転時には、制御弁44は閉じ第1吸気通
路40aから吸気は連通室46へ導かれる。高負荷・高
速運転時には制御弁44が開き、吸気は第1、第2、第
3吸気通路40a、40b、40cから連通室46に入
る。
【0021】従って低負荷・低速運転時には中央第1
吸気通路40aだけから吸気が導かれるが、この第1吸
気通路40aは連通室46を介して中央の吸気弁20a
に対向し、またその曲率半径が小さいから、この吸気は
中央の吸気弁20aから強い勢いで燃焼室に流入し強い
縦スワールを発生させる。このため排気弁20からの排
気の吹き返しがあっても、この中央の吸気弁20aから
入る勢いの強い新気がこの点火栓34付近の排気を押し
のけ、点火栓34付近に新気を導くことができる。この
結果低負荷・低速運転時における着火性が向上し、燃焼
が安定化する。
【0022】高負荷・高速運転時には、制御弁44は開
くから、3つの吸気通路40a、40b、40cから吸
気が対応する3つの吸気弁20b、20a、20cに滑
らかに導かれる。この時にも中央の吸気弁20bおよび
両側の吸気弁20a、20cから入る吸気は強い縦スワ
ールを発生させる。このため排気の吹き返しがもしあっ
ても、3つの吸気弁20から導かれる新気がこの吹き返
しの排気を排気弁18側へ押し返す。従って点火栓34
の着火性が悪くなることがない。
【0023】また低速運転時には第1吸気通路40aの
みが開くからここを通る吸気の慣性を利用してトルク特
性の向上が図れる。図3で実線Aは制御弁44を開き続
けた場合のトルク特性であり、中低速での吸気慣性効果
の減少によりトルク低下が著しいことを示している。同
図で鎖線Bは制御弁44を閉じた場合のトルク特性であ
る。制御弁44を中速域で開閉させることによりこれら
の2つの特性A、Bを組合せ、トルク特性の改善を図る
ことができる。
【0024】図4は第2実施例の一部断面した平面図で
あり、この実施例は第1吸気通路40aを挟む第2、第
3吸気通路40b、40cに、開閉時期が互いに異なる
制御弁44a、44bを配設した。この実施例によれば
トルク特性の一層きめ細かい改善が図れる。
【0025】すなわち図5はこの第2実施例のトルク特
性図であり、この図の実線Aは制御弁44a、44bを
開き続けた場合の特性、破線Bは低速域で制御弁44
a、44bの両方を閉じた場合の特性、また鎖線Cは中
速域で制御弁44bのみを開いた場合の特性である。制
御弁44a、44bを異なる運転速度で開閉させてこれ
ら特性A、B、Cを組み合わせることにより、前記第1
実施例に比べ中速域でのトルク改善を図ることができ
る。
【0026】なお図4では図1と同一部分に同一符号を
付したので、その説明は繰り返さない。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように、3つの吸気弁
(20a、20b、20c)に対応する3つの吸気通路
(40a、40b、40c)をカム軸(22、24)
略直交する方向へ設けてこれらの途中をシリンダヘッド
側部の連通室で連通させ、中央の吸気通路の曲率半径を
両側の吸気通路の曲率半径よりも小さくし、中央の吸気
通路(40a)を全運転速度域で全開とし、両側の吸気
通路の少なくとも一方に低速運転時に閉じる制御弁(4
4)を設けたものであるから、低速時には中央の吸気弁
(20b)から強い勢いで新気が燃焼室に流入して強い
縦スワールを生成させる。また高速時には3つの吸気弁
(20a、20b、20c)から入る吸気が同様に強い
縦スワールを生成させる。
【0028】このため排気の吹き返しがあってもこの排
気を中央の吸気弁(20b)から流入する新気が押し返
す。この結果点火栓(34)付近には常に新気が導かれ
ることになり、低速時の着火性が向上し、燃焼が安定化
する。またバルブオ−バ−ラップが増えても、排気の吹
き返しによる不都合が防止できるので、バルブオ−バ−
ラップを広く設定することができ、特に高速型エンジン
のバルブオ−バ−ラップの設定自由度を広げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を一部断面した平面図
【図2】そのII−II線断面図
【図3】トルク特性図
【図4】他の実施例の平面図
【図5】そのトルク特性図
【符号の説明】
16 燃焼室 18 排気弁 20a、20c 両側の吸気弁 20b 中央の吸気弁 34 点火栓 40a 中央の吸気通路 40b、40c 両側の吸気通路 44 制御弁 α シリンダ中心線 β 中心面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ中心線を含みカム軸と平行な中
    心面を挟んで一側に3個の吸気弁を、他側に複数個の排
    気弁をそれぞれ燃焼室中央付近に臨む点火栓を囲むよう
    に配設し、3個の前記吸気弁のうち両側の吸気弁を中央
    の吸気弁よりも前記中心面に接近させかつシリンダ中心
    線に対する傾きを大きくした4サイクル内燃機関におい
    て、シリンダヘッドの側部に設けた連通室を介して前記
    3個の吸気弁に吸気を導く3つの吸気通路を前記カム軸
    に略直交する方向に設け、カム軸方向から見て前記連通
    室より下流側で前記中央の吸気通路の曲率半径を両側の
    吸気通路の曲率半径よりも小さくし、中央の吸気通路を
    全運転速度域で全開にする一方、両側の吸気通路の少な
    くとも一方に低速運転時に閉じる制御弁を設けたことを
    特徴とする4サイクル内燃機関の吸気装置。
JP4214495A 1992-07-20 1992-07-20 4サイクル内燃機関の吸気装置 Expired - Lifetime JP2556420B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5990717A (ja) * 1982-11-17 1984-05-25 Yamaha Motor Co Ltd 4サイクル内燃機関の吸気装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5990717A (ja) * 1982-11-17 1984-05-25 Yamaha Motor Co Ltd 4サイクル内燃機関の吸気装置

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