JP2556278B2 - バンドパスフィルタの調整方法 - Google Patents

バンドパスフィルタの調整方法

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JP2556278B2
JP2556278B2 JP5297138A JP29713893A JP2556278B2 JP 2556278 B2 JP2556278 B2 JP 2556278B2 JP 5297138 A JP5297138 A JP 5297138A JP 29713893 A JP29713893 A JP 29713893A JP 2556278 B2 JP2556278 B2 JP 2556278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバンドパスフィルタの周
波数特性(電気特性)の調整方法に関し、特にマイクロ
波帯などの超高周波数帯で使用されるバンドパスフィル
タの調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の調整の対象となるバンドパスフ
ィルタとしては、たとえば、金属棒を個々の共振素子と
し、複数の金属棒を適切な間隔で入力信号が伝播する方
向とは直交した方向がこれら金属棒の長手の方向とな
り、かつ、導体棒の自由端側が隣同志で互いに反対方向
を向くように配置し、これら金属棒の外部を覆い、か
つ、前述の金属棒の他端を固定する導体材料より成るケ
ースとを主構成とするインタデジタル型のフィルタや、
誘電体棒を個々の共振素子とし、複数の誘電体棒を一定
の方向に適切な間隔で配置した誘電体フィルタなどのよ
うに、分布定数型のバンドパスフィルタで周波数特性を
調整するための複数の調整部分を有するバンドパスフィ
ルタあるいは、複数の共振回路とこれらの共振回路間を
順次電気的に結合する結合部とが集中定数回路で構成さ
れ、これらの共振回路および結合部にその特性を調整す
るための調整部分を持つバンドパスフィルタがある。
【0003】図9(A)は、調整の対象となる、分布定
数型のバンドパスフィルタの一つである、誘電体型フィ
ルタの構造の一例を示す、一部に切欠部をもって示す部
分斜視図であり、図9(B)は、図9(A)中のA−A
方向から見た断面図である。
【0004】図9(A)で示されている誘電体型のバン
ドパスフィルタ3は、誘電体棒31,32と、誘電体棒
31と32のそれぞれの開放端の近傍に先端が個別に位
置し、誘電体棒31と32のそれぞれの長手の方向に個
別に先端が移動する金属性のねじ33,34と、互いに
隣り合う誘電体棒の中間にその先端が挿入されるねじ2
1および22と、バンドパスフィルタ3の入力端と入力
端の近傍に配置されている誘電体棒31との間に挿入さ
れるねじ41を備えている。
【0005】図9(A)に示されているバンドパスフィ
ルタ3は、その外に、N段構成のフィルタであれば、誘
電体棒32と同様なN−2個の図示されていない誘電体
棒と、ねじ21と同様に隣り合う誘電体棒の間に挿入さ
れる1以上の図示されていないねじと、図示されていな
い出力端と出力端の近傍に配置されている図示されてい
ない誘電体棒との間に、ねじ41と同様な関係で配置さ
れる図示されていないねじとを有している。
【0006】これら複数の誘電体棒31,32などの一
端と、ねじ33,34,41などは金属材料から成るケ
ース40に取りつけられている。
【0007】バンドパスフィルタ3は、その使用する中
心周波数、および帯域幅、通過帯域内での許容損失など
のパラメータが設定されると、共振素子である誘電体棒
31,32や図示されていない誘電体棒の大きさと形状
がパラメータに合致するように決定され、また、誘電体
棒31,32などの相互の間隔も、このような特性パラ
メータを満足するように決定される。
【0008】このように決定された大きさをもつ誘電体
棒31,32などがケース40に対して決定された間隔
を保つように配置される。しかしながら、実際には、製
造時の寸法および配置の際の誤差や、誘電体棒31や3
2などの持つ誘電率が設計に当って想定された値と相違
するなどの原因で、このバンドパスフィルタ3の持つ周
波数特性が所望の特性と相違するのが普通である。
【0009】このような場合には、調整用の上述したね
じ11,12などと、ねじ21,22、ねじ41などの
ケース40内への挿入量を適切に変化させることによ
り、バンドパスフィルタ3が所望の周波数特性を持つよ
うに調整される。
【0010】このようなバンドパスフィルタの調整方法
の内で、主要なものとしては、以下に説明する第1と第
2の方法が知られている。
【0011】図11は、従来の第1のバンドパスフィル
タの調整方法を適用した測定系の構成図であり、図12
は、従来の第2のバンドパスフィルタの調整方法を適用
した測定系の構成図である。
【0012】図11の測定系の構成による第1のバンド
パスフィルタの調整方法は、まず、スイープオッシレー
タ1より調整対象とするバンドパスフィルタ3の通過帯
域周波数範囲を包含し、この通過帯域周波数帯域よりも
広い周波数範囲を繰り替えし、一定のレベルで一定の周
期で生成する試験信号S1を生成し、方向性結合器2に
出力すると共に試験信号S1の周波数の変化にに対応す
る掃引信号S4および予め設定された周波数とこの周波
数に相当する掃引信号レベルとを対応づけた周波数設定
情報S7とをも生成し出力する。
【0013】方向性結合器2に入力された試験信号S1
は、方向性結合器2により、注入信号S2と基準信号S
3とに予め定められた比率で分割され出力される。
【0014】注入信号S2は調整対象であるバンドパス
フィルタ3に加えられる。また、基準信号S3はネット
ワークアナライザ4に入力される。
【0015】バンドパスフィルタ3に入力された試験信
号S2の内でバンドパスフィルタ3で反射される成分
は、方向性結合器2に反射信号として戻り、方向性結合
器2で反射信号S5として分離されネットワークアナラ
イザ4に加えられる。
【0016】ネットワークアナライザ4は、入力された
基準信号S3を基準として、別に入力された反射信号S
5のレベルをログスケールに変換し、垂直方向の信号成
分とし、また、入力された掃引信号のレベルに比例する
レベル、すなわち、スイープオッシレータ1の瞬時の発
振周波数に比例したレベルを水平方向の成分とする解析
信号S6を出力する、この解析信号S7と周波数設定情
報S7とは、ディスプレイ装置7Aに加えられ、ディス
プレイ装置7上にバンドパスフィルタ3の反射特性曲線
として表示され周波数設定情報S7に相当する反射特性
曲線上の部分が輝度変調された状態となる。
【0017】なお、上述の反射特性曲線を表示させる前
に、方向性結合器2の出力側をネットワークアナライザ
4の反射信号S5を接続すべき入力端子に直接接続した
状態で、スイープオッシレータ1とネットワークアナラ
イザ4とを動作させ、調整対象とする周波数の全領域に
亘り、入力された基準信号S3と注入信号S2のそれぞ
れをネットワークアナライザ4で適切なレベルに増幅し
て、ディスプレイ装置7Aの内蔵する図示されていない
CRT(画面表示)部分に表示させ、注入信号S2と基
準信号S3の増幅後のY方向の表示レベルが等しくなる
ように、ネットワークアナライザ4の内部に設けられて
いる注入信号S2を増幅するネットワークアナライザ4
の図示されていない利得制御部と、基準信号S3を増幅
するネットワークアナライザ4の図示されていない利得
制御部とを調整しておく。
【0018】このような状態での垂直方向の出力レベル
が反射信号S5が無損失である基準レベルになる。すな
わち、図11のような接続状態において、無損失なレベ
ルが基準レベルとなる。
【0019】図10は、このようにしてディスプレイ装
置7Aに表示されるバンドパスフィルタ3の反射特性曲
線の一例を示す説明図である。
【0020】このような反射特性曲線を直視しながら、
バンドパスフィルタ3に設けられている調整用の1個以
上のねじの挿入長を変化させ、予め定められた周波数に
おいて、フィルタ3の反射特性曲線の垂直方向のレベル
が所定のレベル範囲内になるように、バンドパスフィル
タ3の特性を調整する。
【0021】図12は、特公平2−53964号公報記
載の従来の第2のバンドパスフィルタの調整方法を適用
した測定系の構成図である。
【0022】図12において、FM信号発生器50は、
所定の変調波を発生する変調波発生器51と、バンドパ
スフィルタ3の通過帯域の中心周波数f0 を周波数とす
る信号を出力する標準信号発生器53と、標準信号発生
器53が出力した信号を変調波発生器51から出力され
る変調波で周波数変調を行うFM変調器52とから構成
されている。
【0023】FM変調器52の出力はバンドパスフィル
タ3に加えられる。バンドパスフィルタ3の出力側は、
検波器60の入力側に接続され、バンドパスフィルタ3
の出力である透過信号S10は、検波器60で検波され
直流メータ70に出力される。
【0024】図12に示されている測定系によるバンド
パスフィルタ3の調整は、標準信号発生器53より周波
数f0 をもつ標準信号を出力させ、変調波発生器51の
出力である変調波の周波数Δfをバンドパスフィルタ3
の通過帯域幅の1/2以下とし、変調周波数の2倍であ
る2Δfをバンドパスフィルタ3の通過帯域幅の1/2
以上となるように、変調波の振幅(レベル)を適切に設
定し、直流メータ70の指示が最大となるように、バン
ドパスフィルタ3に設けられている調整のための1以上
のねじの挿入長を変化させることにより、行っている。
【0025】なお、図13は、バンドパスフィルタ3を
透過した透過信号S10の透過信号レベルと、前述の標
準信号発生器53の出力周波数f0 と変調周波数Δfと
の関係を示す説明図である。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
バンドパスフィルタの調整方法は、ディスプレイ装置7
Aに表示される解析信号S6のレベルを監視しつつ、こ
の解析信号S6のレベルが所定の周波数において、所定
の範囲内に存在するように、バンドパスフィルタ3に設
けられているねじを調整している。
【0027】通常、調整用にバンドパスフィルタ3に設
けられているねじの個数は複数個存在するので、どのね
じをどのように調整するかの判断は、それまでの調整の
経験を参考とし、試行錯誤的に行う必要がある。
【0028】対象となるバンドパスフィルタ3の周波数
特性を全帯域にわたり所望の範囲内に正確に収まるよう
に調整することはできるが、このような調整には多くの
時間を要するという欠点を有している。
【0029】一方、従来の第2のバンドパスフィルタの
調整方法においては、調整に際して必要とする測定系の
構成は簡単ではあるが、バンドパスフィルタの調整の際
に使用される周波数成分は、バンドパスフィルタの中心
周波数f0 を持つ周波数成分と、中心周波数f0 よりΔ
fだけ大および小なる周波数成分と、中心周波数f0
り2Δfだけ低域側および高域側に離れた周波数成分を
利用しているため、調整しようとするバンドパスフィル
タ3の周波数特性の内で、上記の周波数成分以外の周波
数成分については、予め定められたバンドパスフィルタ
の周波数特性を満足しているか否かには無関係であり、
上述の周波数以外では、調整対象のバンドパスフィルタ
の周波数特性が所望の値を満足していない場合を生じる
という問題点を有している。
【0030】本発明の目的は、バンドパスフィルタにス
イープオッシレータにより加えらた試験信号に対して、
バンドパスフィルタからの反射成分または透過成分を基
に解析信号を取得し、この取得した解析信号のレベルか
ら特定の特性調整用のバンドパスフィルタに付属してい
るねじの調整すべき回転量を予測して、その予測値に従
って、ねじを回転するか、どの程度に調整が進んでいる
かの評価値を表示させてねじの調整の指針を与えること
により試行錯誤によらずにバンドパスフィルタの周波数
特性の調整を可能とし、短時間で正確に調整できるバン
ドパスフィルタの調整方法を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明のバンドパスフィ
ルタの調整方法は、スイープオッシレータにより予め定
められた周波数範囲を繰り返し掃引し試験信号として出
力するとともに前記試験信号の瞬時周波数に比例したレ
ベルをもつ掃引信号と予め定められた周波数についてそ
の周波数値とその周波数値に対応する前記掃引信号のレ
ベルとを対応させた設定周波数情報とを生成しスイープ
オッシレータより出力させ、前記試験信号をバンドパス
フィルタに加え、前記試験信号について前記バンドパス
フィルタからの反射信号あるいは透過信号の内の少なく
とも何れか一方と、前記掃引信号とをネットワークアナ
ライザにより受信し、X方向信号成分として前記掃引信
号に対応したレベルを持つ信号を生成し、かつ、Y方向
成分として前記バンドパスフィルタからの反射信号ある
いは透過信号の何れか一方のレベルに対応したレベルを
有する信号とを解析信号として生成出力させ、前記バン
ドパスフィルタに特性調整用として設けられているねじ
を調整し、前記設定周波数情報を参照し、前記解析信号
のレベルが所定の基準レベル範囲内に存在するように調
整するバンドパスフィルタの調整方法において、外部か
ら開始命令が入力されると前記設定周波数情報と、前記
設定周波数情報の中から予め定められた前記バンドパス
フィルタの通過帯域周波数内にある面積算出用の最低周
波数f1 と面積算出用の最高周波数fm+1 と前記最低周
波数と最高周波数との間を等間隔で予め定めらた分割数
mで分割される周波数に該当する前記Y方向成分をサン
プリングし前記周波数成分の周波数と対応させて記憶す
る処理と、前記解析信号が前記バンドパスフィルタから
の前記試験信号についての反射信号であれば、前記解析
信号の最大レベルの近傍のレベルを第1の定レベルと
し、前記ネットワークアナライザに加えられる信号が前
記透過信号であれば、この透過信号に対応したレベルの
内で透過量が最小レベルに近い値を第2の定レベルと
し、前記第1の定レベルまたは前記第2の定レベルの内
の何れか一方の値をY座標値としかつX軸に平行な直線
と、前記サンプリングされたY成分のレベルをY方向の
座標値とし前記Y成分に対応する周波数の値をX方向の
座標値として生成される曲線とで囲まれる面積Sの内
で、前記最小周波数f1 と前記最大周波数fm+1 との間
の前記Y方向成分のサンプリングされたレベルに該当す
る周波数で互いに隣接する周波数成分をそれぞれX成分
とし、前記各周波数成分に対応する前記サンプリングさ
れたレベルをY成分としてもつ座標位置と前記X成分と
前記第1または第2の定レベルの内の何れか一方をY座
標とする座標位置とで生成されるiが1からmまでのm
個の小面積Si とを算出する処理と、前記小面積Si
総和面積Sを算出する処理と、前記各小面積Si の内で
互いにiが異る二つの小面積Si のすべての組につい
て、それぞれの小面積の差の絶対値を求めこれらすべて
の絶対値の総和SD を算出する処理と、前記総和面積S
を前記総和SD で除した評価係数Jを算出し、表示画面
上に表示させる処理と、前記表示画面上に前記評価係数
Jを出力したとき終了命令が外部より加えられると動作
を終了する処理とを備えて構成されている。
【0032】また、第2の発明のバンドパスフィルタの
調整方法は、スイープオッシレータにより予め定められ
た周波数範囲を繰り返し掃引し試験信号として出力する
とともに前記試験信号の瞬時周波数に比例したレベルを
もつ掃引信号と予め定められた周波数についてその周波
数値とその周波数値に対応する前記掃引信号のレベルと
を対応させた設定周波数情報とを生成しスイープオッシ
レータより出力させ、前記試験信号を調整用のm個のね
じを有するバンドパスフィルタに加え、前記試験信号に
ついて前記バンドパスフィルタからの反射信号あるいは
透過信号の内の少なくとも何れか一方と、前記掃引信号
とをネットワークアナライザにより受信し、X方向信号
成分として前記掃引信号に対応したレベルを持つ信号を
生成し、かつ、Y方向成分として前記バンドパスフィル
タからの反射信号あるいは透過信号の何れか一方のレベ
ルに対応したレベルを有する信号とを解析信号として生
成出力させ、前記m個のねじを調整し、前記設定周波数
情報を参照し、前記解析信号のレベルが所定の基準レベ
ル範囲内に存在するように調整するバンドパスフィルタ
の調整方法において、前記バンドパスフィルタの有する
調整のためのねじの最大調整回数Nmax を予め記憶する
初期値記憶手段に記憶させ、外部から開始命令が入力さ
れると、対象とするねじ調整回数Nを1としかつ前記最
大調整回数Nmax の値を前記初期値記憶手段に記憶され
ている値に設定する初期設定処理と、前記設定周波数情
報を読み出し記憶する処理と、前記設定周波数情報で指
定された周波数に該当する前記解析信号のX成分に対応
するY成分をサンプリングし、Y方向のレベルとしこの
Y成分に対応するX成分の値をX方向のレベルとするサ
ンプリングデータとして前記Y成分のレベルとX成分の
レベルとを対応づけて記憶する処理と、前記すべてのX
成分のレベルに対応して予め定められたY成分のレベル
の許容範囲を予め基準範囲レベルとして基準レベル記憶
手段にそれぞれ記憶しておき前記各サンプリングデータ
のX成分の値に対応する前記サンプリングデータのY成
分の値と前記基準範囲レベルの値とを比較し前記サンプ
リングデータのY方向の値が前記基準範囲レベル内に存
在するか否かを判定する判定処理と、前記基準範囲レベ
ル内に前記サンプリングデータのY成分の値が存在すれ
ば調整を終了する処理と、前記各サンプリングデータの
X成分の値に該当する周波数に対応するiが1からmま
でのm個のY方向の値を持つ基準レベルy0iを前記基準
レベル記憶手段に予め記憶しておき、iが1からmまで
の前記基準レベルy0iのそれぞれに対応する前記サンプ
リングデータのY方向のレベルyi からそれぞれ対応す
るiが1からmまでの基準レベルy0iを減算したiが1
からmまでの値を持つ減算値Δyi を算出する処理と、
iが1からmまでの前記減算値Δyi に対してそれぞれ
予め係数ai を与え前記初期値記憶手段に予め記憶させ
ておき、前記減算値Δyi に対応した係数ai と前記減
算値Δyi との積をiが1からmまでに亘りそれぞれ生
成し該当するそれぞれのバンドパスフィルタのねじ回転
量として算出する処理と、前記iからm番目までのねじ
をそれぞれの該当するねじ回転量だけ回転させる回転駆
動処理と、前記ねじ調整回数を1だけ加算する処理と、
前記ねじ調整回数が最大調整回数を超過しているか否か
を判定する処理と、前記ねじ調整回数が前記最大調整回
数を超過しているときには、調整不能のメッセージを生
成し出力する処理と、前記ねじ調整回数が前記最大調整
回数以内であるときには、前記解析信号をサンプリング
する処理に移行する処理とにより構成されている。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0034】図1は本発明のバンドパスフィルタの調整
方法の一実施例の動作を示す流れ図であり、図2は図1
のバンドパスフィルタの調整方法を適用した測定系の一
例を示す構成図であり、図3は、図1のバンドパスフィ
ルタの調整方法で算出するサンプリングデータの波形と
面積との関係を示す説明図である。
【0035】図2において、バンドパスフィルタの調整
のために使用する測定系は、調整対象であるバンドパス
フィルタ3の所望の帯域幅以上の周波数を覆う周波数範
囲に亘ってほぼ一定のレベルの信号を時刻の経過ととも
に、周波数を変化させて試験信号とし一定の時間間隔で
繰り替えし試験信号S1として出力するとともに、試験
信号の瞬時の周波数に比例したレベルの掃引信号S4
と、予め設定された複数の周波数の値とその周波数が出
力されるときの掃引信号S4のレベルとを関係づけた設
定周波数情報S7を出力するスイープオッシレータ1
と、試験信号S1が入力されると、予め定められた結合
比で、試験信号S1を注入信号S2と基準信号S3とに
分割して出力し、かつ、注入信号S2について、バンド
パスフィルタ3からの反射信号成分を反射信号S5とし
て分離し出力する方向性結合器2と、基準信号S3と掃
引信号S4および反射信号S5を入力とし、すでに図1
1の従来例の測定系で説明したと同一の動作を行い、解
析信号S6を出力するネットワークアナライザ4とを備
えている。
【0036】図2に示した測定系は、その外に、解析信
号S6をサンプリングしてディジタル量であるサンプリ
ングデータに変換して出力するサンプリング手段8と、
サンプリングデータを一時記憶するサンプリングデータ
記憶手段9と、開始命令をよび終了命令を入力するため
のキーボード6と、設定周波数情報S7を記憶する初期
値記憶手段10Aと、開始命令が入力されると予め、内
部に記憶しているプログラムに従って、サンプリングデ
ータ記憶手段9の記憶内容を基に所定の制御を行い処理
結果である画像表示用の信号を出力するコンピュータ5
1と、画像表示用の信号を入力として画面上に表示する
ディスプレイ装置7とを備えている。
【0037】以下に、図1に示したバンドパスフィルタ
3についての調整方法を図1に示した流れ図に従って説
明する。
【0038】コンピュータ51は、キーボード6から、
開始命令が入力されると、この開始命令を検出し(ステ
ップ60)、バンドパスフィルタ3についての調整用の
周波数である最低周波数fmin と、後述する面積算出用
の最低周波数f1 および最高周波数fm+1 と、調整用の
最高周波数fmax の値と、これらの周波数をそれぞれ試
験信号S1が出力するときの掃引信号S4のレベルとに
ついての設定周波数情報S7をスイープオッシレータ1
より読み出し、初期値記憶手段10Aに記憶する(ステ
ップ61)。なお、最低周波数fmin 、面積算出用の最
低周波数f1 および最高周波数fm+1 ならびに、調整用
の最高周波数fmax とについては、予めスイープオッシ
レータ1に対して外部から指定して設定しておく。
【0039】また、後述するサンプリングデータにおい
て、面積算出用の最低周波数f1 と面積算出用の最高周
波数fn との間をm等分するときの分割数mの値は、バ
ンドパスフィルタの調整を開始する前に、たとえば、キ
ーボード6よりコンピュータ51に入力し、初期値記憶
手段10Aにコンピュータ51を介して記憶させてお
く。
【0040】続いて、コンピュータ51は、初期値記憶
手段10Aを参照して、設定周波数情報と分割数mとを
読み出し、この設定周波数情報に該当する周波数の内
で、面積算出用の最低周波数f1 および面積算出用の最
高周波数fm+1 とを読み出し、面積算出用の最低周波数
1 と面積算出用の最高周波数fm+1 の間をm個に等分
割する周波数f2 ,f3 ,…,fm を求め、調整用の最
低周波数fmin および調整用の最高周波数fmin および
周波数f1 からfm+1 までの各周波数に該当する解析信
号S6のX方向のレベルを指定したサンプリング開始信
号をサンプリング手段8に出力し、サンプリング手段8
で上述の各周波数に該当する解析信号S6のY方向のレ
ベルをサンプリングさせ、ディジタル量に変換し、前述
の周波数についてのX方向の値と対応づけてサンプリン
グデータとし、サンプリング記憶手段9に出力させ記憶
させる処理、すなわち、サンプリングを行う(ステップ
62)。
【0041】このようなサンプリングデータの一例をグ
ラフ上にプロットすると図3に示すようになる。
【0042】調整用の最低周波数fmin と最高周波数f
max とにおけるY方向のサンプリングレベルは1とな
り、周波数f1 から周波数fm+1 までのm+1個の周波
数におけるY方向のサンプリングレベルは図中に示すよ
うに、それぞれ点A1 ,A2 ,…,Am ,Am+1 で示さ
れる座標位置のレベルとなる。
【0043】コンピュータ51は、サンプリングデータ
記憶手段9を参照して、面積算出用の最低周波数f1
よびこれに隣接する周波数f2 におけるY方向のサンプ
リングレベルすなわち点A1 およびA2 と、面積算出用
の最低周波数f1 およびこれに隣接する周波数f2 を通
りY方向に平行な直線とサンプリングレベルのY方向の
値が1であるX方向に平行な直線との交点であるB1
2 とを、A1 ,A2,B2 ,B1 の順に結んで出来る
小面積S1 を算出する。
【0044】次いで、周波数f2 とこの周波数に隣接
し、周波数f2 より大なる周波数f3とに対応するY方
向のサンプリングレベルである点A2 とA3 およびY方
向のサンプリングレベルが1であるX軸に平行な直線と
周波数f2 およびf3 を通りY方向に平行な直線との交
点B2 およびB3 との各点を結んで出来る小面積S2
を算出する。
【0045】コンピュータ51は上述と同様な処理によ
り、小面積S3 乃至Sm を算出する(ステップ63)。
【0046】コンピュータ51は、このようにして算出
した小面積S1 乃至Sm を基にしてこれらS1 乃至Sm
の総和Sを求める(ステップ64)。
【0047】次いで、コンピュータ51により、これら
小面積S1 からSm までのすべての小面積についての二
つのすべての組合せについての小面積同志の差の絶対値
を算出し、これら差の絶対値のすべての和であるSD
算出する(ステップ65)。
【0048】コンピュータ51は続いて、総和Sを前述
の二つの小面積のすべての組合せの差の絶対値のすべて
の和SD で徐した値である評価値JすなわちJ=S/S
D を求め、その値をディスプレイ装置7に出力して、デ
ィスプレイ装置7の画面上に表示させる(ステップ6
6)。
【0049】ここで、キーボード6から終了命令が入力
されているか否かを判断し(ステップ67)、終了命令
が入力されていれば、動作を終了し、終了命令が入力さ
れていなければ、ステップ60に戻る。
【0050】上述した小面積同志の差の絶対値のすべて
の和SD の値は、調整の対象であるバンドパスフィルタ
3の周波数特性が面積算出用の最低周波数f1 から面積
算出用の最高周波数fm+1 との間でほぼ平坦であれば、
0に近い値となる、すなわち、調整が進行するとともに
評価係数Jの値が大となる。
【0051】バンドパスフィルタ3を周波数特性を調整
する際に、ディスプレイ装置7に表示される評価係数J
の値を見て、バンドパスフィルタ3に設けられている調
整用のねじの挿入量を変化させ、前述の評価係数Jの値
が大となり、予め定められた値にこのJの値が達するよ
うに、バンドパスフィルタ3の周波数特性を調整すれば
よい。
【0052】上述した調整用の最低周波数fmin 、調整
用の最高周波数fmax 、面積算出用の最低周波数f1
至最高周波数fm+1 の値については、調整の対象となる
バンドパスフィルタ3の周波数特性に応じて予め定めて
おけばよい。
【0053】なお、図1乃至図3に示した実施例におい
ては、バンドパスフイルタ3に加えた注入信号S2に対
するバンドパスフィルタからの反射信号をネットワーク
アナライザ4に加えているが、バンドパスフィルタ3か
ら出力される透過信号を前述の反射信号S5の代りにネ
ットワークアナライザ4の入力側に加えた状態でも、サ
ンプリングデータにより生成される曲線がY方向の正の
方向に凸となることを除いては、バンドパスフィルタ3
に対して同様な調整を行うことができる。
【0054】次に上記とは別の本発明のバンドパスフィ
ルタの調整方法について説明する。
【0055】図4は、本発明の別のバンドパスフィルタ
の調整方法の動作を説明する流れ図であり、図5は図4
に示すバンドパスフィルタの調整方法を適用した測定系
の一例を示すブロック図であり、図6は、図4に示す測
定方法で使用するサンプリングデータの説明図である。
【0056】図5に示されている測定系の構成の内で、
スイープオッシレータ1と、方向性結合器2と、ネット
ワークアナライザ4と、キーボード6と、ディスプレイ
装置7と、サンプリング手段8と、サンプリングデータ
記憶手段9とは、すでに説明した図2に示す測定系の構
成と同一である。
【0057】キーボード6の出力はコンピュータ52に
接続されており、また、スイープオッシレータ1から出
力される設定周波数情報S7もコンピュータ52に加え
られる。
【0058】また、コンピュータ52には、設定周波数
情報S7の出力を記憶しておく初期値記憶手段10B
と、設定周波数情報S7により規定された周波数につい
て、調整終了時にサンプリングデータのY成分のもつべ
き基準レベルと、このサンプリングデータのY成分が許
容されるべき基準レベル範囲を設定周波数情報S7で規
定されている周波数に対応するサンプリングデータのX
方向成分と対応づけて予め記憶させておく基準レベル記
憶手段11Cが接続されている。
【0059】なお、基準レベルは、たとえば、図6に示
されているように、設定周波数情報S7に含まれている
最低周波数fmin ,最高周波数fmax ,および周波数f
1 ,f2 ,…,f7 に対応して理想状態に周波数特性が
調整されているバンドパスフィルタ3に対して、注入信
号S2が加えられたとき、バンドパスフィルタ3から出
力される反射信号S5に対して、ネットワークアナライ
ザ4が出力すべき解析信号S6のY方向のレベルとし、
図中でそれぞれ点Amin ,Amax ,A1 ,A2,…,A7
におけるY方向のレベルである1,1,y01,y02
…,y07などである。
【0060】コンピュータ52には、周波数特性の調整
用に使用されるためにバンドパスフィルタ3に設けられ
ている複数個のねじにそれぞれ機械的に接続し、ねじを
回転させる、7個のねじ回転駆動部D1 〜D7 がコンピ
ュータ52に接続されている。
【0061】調整の対象であるバンドパスフィルタ3に
設けられている、周波数調整用のねじの個数は、図5に
おいては、7個であると仮定している、これらねじ回転
駆動部の個数は、バンドパスフィルタ3に設けられてい
る調整用のねじの個数に一致させておけばよい。
【0062】ねじ回転駆動部D1〜D7は、コンピュー
タ52から回転数とその回転方向を指定された駆動命令
が出力されると、指定された回転数だけ指定方向に該当
するねじを回転させ、このような回転が終了すると、回
転終了信号をコンピュータ52に出力する。
【0063】以下に、図4に示されている流れ図を参照
してバンドパスフィルタの調整方法について説明する。
【0064】キーボード6から開始命令がコンピュータ
52に出力されると、コンピュータ52はこの開始命令
を検出して(ステップ70)、コンピュータ52の内部
の図示されていない記憶部を参照して、ねじの調整回数
Nを1とし、ねじの最大調整回数Nmax の値を予め定め
られた初期値に設定する(ステップ71)。
【0065】次いで、コンピュータ52は、調整用の最
低周波数fmin および最高周波数fmax と、これら周波
数の間に存在する周波数f1 から周波数f7 までの7個
の周波数の値とを予めスイープオッシレータ1において
設定された周波数の値と、この周波数の値に対応する掃
引信号レベルの値とを対応づけた設定周波数情報S7と
して出力されている信号を読み取り、初期値記憶手段1
0Bに記憶させる(ステップ72)。
【0066】次いで、コンピュータ52は、サンプリン
グ命令をサンプリング手段に出力し、初期値記憶手段1
0Bの内容を参照して、最低周波数fmin ,最高周波数
ma x,周波数f1 から周波数f7 までのそれぞれの周
波数に該当する解析信号S6の値、すなわち、図6に示
されている点Amin ,Amax ,A1 ,A2 ,…,A7
についての、サンプリングを行わせ、Y方向のレベル
1,1,y1 ,y2 ,…,y7 をディジタル量とし、こ
れらの点に対応するX方向の解析信号のレベルに対応す
る周波数の値と関連づけてサンプリングデータとしたも
のをサンプリングデータ記憶手段9に記憶させる(ステ
ップ73)。
【0067】コンピュータ52は、上述のサンプリング
データのそれぞれの周波数におけるY方向レベルが、基
準レベル記憶手段11Cに記憶されている該当する周波
数についての許容レベルとを比較しサンプリングデータ
のY方向のすべてのレベルが許容レベルの範囲内にある
か否かを判定する(ステップ74)。
【0068】もし、すべてのサンプリングデータが許容
レベル範囲内にあれば、バンドパスフィルタ3に対する
調整を終了する。
【0069】もし、少くともサンプリングデータの内の
一つが許容レベル範囲内に存在しないときは、周波数f
1 ,f2 ,…,f7 について、Y方向の基準レベルとサ
ンプリングデータの内のY方向のレベルとの差を算出す
る。すなわち、i番目(ただし、iは1から7まで)の
周波数fi についての前述のY方向の基準レベルとサン
プリングデータのY方向レベルの値をそれぞれy0i,y
i とすれば、サンプリングデータのY方向の値yi から
Y方向の基準レベルy0iを減算した値であるΔy=yi
−y0iを、iが1から7について、算出する。(ステッ
プ75)。
【0070】コンピュータ52は、ステップ75の処理
に続いて、初期値記憶手段10Bに予め記憶している、
iを1から7までとしたときの回転係数ai を読み出
し、それぞれバンドパスフィルタ3に設けられている1
番目から7番目までのねじの回転係数とし、これらそれ
ぞれのねじ回転量Ri をRi =ai ・Δyi により算出
する(ステップ76)。
【0071】コンピュータ52は、算出したねじ回転量
i を指定する回転命令を該当するねじ回転駆動部Di
(iは1から7まで)に対して出力し、それぞれのねじ
回転駆動部Di から指定された回転量だけの回転を行っ
たことを示す回転終了信号を受信するまで出力する(ス
テップ77)。
【0072】次に、コンピュータ52は、調整回数Nの
値を1だけ増加させてから(ステップ78)、調整回数
Nの値が初期値記憶手段10Bに記憶されている最大調
整回数Nmax の値を超過しているか否かを判定する(ス
テップ79)。
【0073】もし、調整回数Nの値が最大調整回数N
max 以下であれば、処理をステップ73に移し、調整回
数Nの値が最大調整回数Nmax の値を超過していれば、
調整不能のメッセージを生成してディスプレイ装置7に
出力する(ステップ80)。
【0074】上述の図4と図5の実施例においては、バ
ンドパスフィルタ3に設けられている調整用のねじの個
数が7であると仮定しているが、一般にねじの個数がm
個であれば、調整に際しては、互いに異なる周波数の数
もmとし、これらm個の周波数に対してそれぞれY方向
の基準レベル、および許容レベル範囲を予め定めて、そ
の値を基準レベル記憶手段11Cに記憶させておき、か
つ、回転係数ai についても、iが1からmまでについ
て、予め適切な値を定め、初期値記憶手段10Bに記憶
させておき、これらm個の周波数に対してそれぞれのね
じ回転量Ri を、上述と同様にして求め、かつ、m個の
ねじ回転駆動部D1〜Dmを用意し、これらのねじ回転
駆動部D1〜Dmをそれぞれm個のバンドパスフィルタ
3に設けられているねじに機械的に結合させておき、コ
ンピュータ52によりねじ回転駆動部D1〜Dmを回転
させて、バンドパスフィルタ3の周波数特性を調整すれ
ばよい。
【0075】図7は、図1および図4に示したものとは
別の本発明のバンドパスフィルタの調整方法を説明する
流れ図であり、図8は図7に示したバンドパスフィルタ
の調整方法を適用した測定系の一例を示すブロック図で
ある。
【0076】第1の記憶手段12と、第2の記憶手段1
3と、初期値記憶手段10Cと、基準レベル記憶手段1
1Cおよびコンピュータ53以外は図4と同一の構成で
あるので、これら以外の構成要素の動作の説明は省略す
る。
【0077】図8において、コンピュータ53には、ス
イープオッシレータ1からの設定周波数情報S7の出力
と、キーボード6と、サンプリング手段8と、第1の記
憶手段12と、第2の記憶手段13と、初期値記憶手段
10Cと、基準レベル記憶手段11Cとが接続されてい
る。
【0078】第1の記憶手段12は、サンプリング手段
8の出力するサンプリングデータを記憶し、第2の記憶
手段13は、一旦第1の記憶手段12に記憶されたサン
プリングデータをコンピュータ53からの命令により記
憶する。
【0079】初期値記憶手段10Cは、キーボード6か
らバンドパスフィルタ3の周波数特性調整用として備え
ているねじの本数Mmax 、第1の係数b、第2の係数
P、第3の係数Q、指数k、最大指数kmax およびフラ
グの値についてこれらの値が入力されたとき、コンピュ
ータ53を介してこれらの値を記憶する。
【0080】基準レベル記憶手段11Cには、該当する
周波数について、バンドパスフィルタ3の周波数特性に
応じて、周波数特性の調整後に許容されるべき、サンプ
リングデータのY方向の基準レベル範囲を、設定周波数
情報S7で指定された周波数に対応するサンプリングデ
ータのX方向レベルに対応させて予め記憶させておく。
【0081】以下に図7の流れ図に従って、図8に示さ
れている測定系の動作を説明する。
【0082】バンドパスフィルタ3についての調整が開
始されると、コンピュータ53は、キーボード6から入
力される、上述した初期値を受取り、初期値記憶手段1
0Cに記憶させる(ステップ81)。
【0083】キーボード6から、初期値として、たとえ
ば、指数kとして0が、最大指数kmax として2が、第
1の係数bとして0.5が、第2の係数Pとして100
0が、第3の係数Qとして1が、フラグの値として0
が、ねじ番号Mとして1が、最大ねじ番号Mmax として
7が入力されたとすると、これらがコンピュータ53を
介して初期値記憶手段10Cに記憶され、初期値として
設定される(ステップ81)。
【0084】次いで、キーボード6に開始命令が入力さ
れると、コンピュータ53がこれを検出し(ステップ8
2)、スイープオッシレータ1から出力されている設定
周波数情報S7を取得し、初期値記憶手段10Cに記憶
させる(ステップ83)。
【0085】コンピュータ53は、設定周波数情報S7
を取得すると、サンプリング命令をサンプリング手段8
に出力し、サンプリング手段8により、初期値記憶手段
10Cに記憶されている指定された周波数について、ネ
ットワークアナライザ4から出力される解析信号S6を
サンプリングしその結果を第1の記憶手段12に記憶さ
せる(ステップ84)。
【0086】コンピュータ53は、設定周波数情報S7
により指定されている周波数のそれぞれに対応する基準
範囲レベルを基準レベル記憶手段11Cを参照し、この
基準範囲レベル内に対応する周波数におけるサンプリン
グデータのY方向のレベルが存在しているか否かを判定
し(ステップ85)、もし指定されているすべての周波
数について、サンプリングデータのY方向のレベルが基
準範囲レベル内に存在しているときには、調整を終了す
る。
【0087】もし、指定された周波数の内の少くとも一
つにおいて、サンプリングデータのY方向のレベルが基
準範囲レベル外であれば、フラグの値が1でないか否か
を調べる(ステップ86)。
【0088】フラグの値が1でなければ、第3の係数Q
の値が1であるか否かを調べる(ステップ87)。
【0089】ここで、第3の係数Qの値が1であれば第
3の係数Qの値を0とする(ステップ88)。
【0090】Qの値を0としてから、コンピュータ53
は、ねじ番号Mのねじについての回転量Rm をRm =b
k ・(−1)k ・Pを算出する(ステップ89)。
【0091】コンピュータ53は、算出したねじ回転量
M をM番目のねじを駆動するねじ回転駆動部DM (た
だしMは1から7までの内の何れか一つの値)に出力
し、該当するねじ回転駆動部DM から指定された回転量
だけねじを回転させたときねじ回転駆動部DM からねじ
回転終了信号が出力されるまで、M番目のねじを回転さ
せる(ステップ90)。
【0092】ステップ86において、フラグの値が1で
あるときには、コンピュータ53は、ねじ番号Mの値を
1だけ増加させ(ステップ91)、ねじ番号Mの値が最
大ねじ番号Mmax の値以下か否かを調べる(ステップ9
2)。
【0093】もし、ねじ番号Mの値が最大ねじ番号M
max の値を超過しているときには、コンピュータ53
は、調整不能メッセージを生成しディスプレイ装置7に
出力し、ディスプレイ装置7の画面上にこのメッセージ
を表示させ(ステップ102)、バンドパスフィルタ3
に対する調整処理を終了する。
【0094】ステップ92で、ねじ番号Mの値が最大ね
じ番号Mmax の値以下であるならば、フラグの値を0と
し(ステップ93)、第1の記憶手段12に記憶されて
いるサンプリングデータを読み出し、第2の記憶手段1
3に記憶させる(ステップ94)。
【0095】ステップ87で第3の係数Qの値が1でな
いときにも、コンピュータ53はその処理を上述したス
テップ94に移す。
【0096】ステップ94の処理の後、コンピュータ5
3は、サンプリング命令をサンプリング手段8に出力
し、サンプリング手段8により、解析信号S6について
のサンプリングを行わせ、サンプリングデータを第1の
記憶手段に記憶させる(ステップ95)。
【0097】次いで、コンピュータ53は、第1の記憶
手段に記憶されているサンプリングデータのY方向レベ
ルと周波数成分に対応するX方向レベルとで形成される
曲線と、この曲線が下に凸な曲線であれば、その上方で
(Y方向の)X軸に平行な直線と上述の下に凸な曲線で
囲まれた面積SA を算出する(ステップ96)。
【0098】この面接SA の算出には、図3について説
明したと同様に小面積をそれぞれ算出し、これら小面積
の和として上述の面積SA を算出すればよい。
【0099】コンピュータ53は、第1の記憶手段13
に記憶されているサンプリングデータによって生成され
る曲線について、ステップ96で算出したと同様な面積
Bを算出する(ステップ97)。
【0100】続いて、コンピュータ53は、前述の面積
A が面積SB より大であるか否かを判定する(ステッ
プ98)。
【0101】面積SA が面積SB よりも大であるなら
ば、すでに説明したステップ89の処理に移行する。
【0102】もし、面積SB が面積SA より大である
か、あるいは、等しいときには、指数kの値を1だけ増
加させる(ステップ99)。
【0103】続いて、コンピュータ53は、指数kの値
が最大指数kmax の値よりも大であるか否かを判定する
(ステップ100)。
【0104】もし、指数kの値が、最大指数kmax の値
よりも大であれば、フラグの値を1とする(ステップ1
01)。
【0105】また、指数kの値が最大指数kmax と等し
いか、最大指数kmax より小であるときには、先述した
ステップ89の処理に移行する。
【0106】バンドパスフィルタ3の周波数特性の調整
が所望の方向に進行していれば、面積SA の方が面積S
B より大となるので、指数kの値を変化しないで、それ
までに回転させた方向にねじを回転させ、もし、ねじの
回転によって、所望の周波数特性とは異なる状態、すな
わち、周波数特性を劣化させる方向にねじを回転したと
きには、ステップ98により、このような状態を判定
し、指数kの値を1だけ増加させ、ねじの回転方向をそ
れまでの回転方向と逆転させ、バンドパスフィルタ3を
所望の周波数特性を持つように調整することができる。
【0107】図8に示したバンドパスフィルタの調整系
では、対象とするバンドパスフィルタからの反射信号S
5を方向性結合器2で取り出し、ネットワークアナライ
ザ4に加えて、解析信号S6を得ているが、バンドパス
フィルタ3からの透過信号を反射信号S5の代りにネッ
トワークアナライザ4に加えてもよい。
【0108】このように、注入信号S2に対して、バン
ドパスフィルタ3の透過信号を、ネットワークアナライ
ザ4に加えた場合には、サンプリングデータによって形
成される曲線は、上に(Y方向に)凸な曲線となるの
で、サンプリングデータによって形成される曲線の下方
でX方向に平行な直線とサンプリングデータにより形成
される曲線とで囲まれる部分を上述の面積SA およびS
B として、図7について説明したと同様な方法でバンド
パスフィルタ3の周波数特性の調整を行うことができ
る。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバンドパ
スフィルタの調整方法は、予めバンドパスフィルタ3に
設けられているねじの個数と同一の互いに異なる周波数
を定め、スイープオッシレータ1からこれら周波数とこ
の周波数に対応する掃引信号のレベルとを対応づけた設
定周波数情報を試験信号とは別に出力させ、試験信号を
分割した注入信号をバンドパスフィルタに加え、バンド
パスフィルタの反射信号または透過信号と前述の内の何
れか一方と掃引信号とを加え、解析信号を出力させ、解
析信号をサンプリングして、このサンプリング信号か
ら、評価係数を算出してディスプレイ装置に表示させ、
バンドパスフィルタの調整の指針とさせるか、あるい
は、サンプリングデータからバンドパスフィルタに設け
られている個々のねじに対する回転量を算出し、この回
転量だけ、上述のねじを回転し、バンドパスフィルタの
示す周波数特性が予め定めらた基準範囲レベル内に存在
するように、コンピュータにより制御させて調整を行う
ので、従来のように、過去の経験から、個々のねじの回
転量を調整を行うオペレータが推定して行う必要がな
く、試行錯誤的な調整の必要がなくなり、バンドパスフ
ィルタの調整を短時間で行うことができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバンドパスフィルタの調整方法の一実
施例を示す流れ図である。
【図2】図1に示した流れ図に基づく調整方法を適用し
た測定系の一例を示すブロック図である。
【図3】図1で示した調整方法によるサンプリングデー
タによるサンプリングレベルの説明図である。
【図4】図1とは別の本発明のバンドパスフィルタの調
整方法の一実施例を示す流れ図である。
【図5】図4に示したバンドパスフィルタの調整方法を
適用した測定系の一例を示すブロック図である。
【図6】図4に示したバンドパスフィルタの調整方法で
利用するサンプリングデータのサンプリングレベルと周
波数の関係を示す説明図である。
【図7】図1および図4に示したとは別の本発明のバン
ドパスフィルタの調整方法の一例を示す流れ図である。
【図8】図7のバンドパスフィルタの調整方法を適用し
た測定系の一例を示すブロック図である。
【図9】(A)は本発明の調整方法を適用することがで
きるバンドパスフィルタの一例の部分斜視図である。
(B)は(A)のA−A方向の断面図である。
【図10】従来のこの種のバンドパスフィルタの調整方
法でのバンドパスフィルタの透過信号の周波数特性の一
例を示す説明図である。
【図11】従来のこの種のバンドパスフィルタの調整法
に適用される測定系の一例を示すブロック図である。
【図12】図11とは別の従来のこの種のバンドパスフ
ィルタの調整方法で使用される測定系の一例を示すブロ
ック図である。
【図13】図12に示す測定系で取得されるバンドパス
フィルタの周波数特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スイーブオッシレータ 2 方向性結合器 3 バンドパスフィルタ 4 ネットワークアナライザ 6 キーボード 7 ディスプレイ装置 7A ディスプレイ装置 8 サンプリング手段 9 サンプリングデータ記憶手段 10A 初期値記憶手段 10B 初期値記憶手段 10C 初期値記憶手段 11C 基準レベル記憶手段 12 第1の記憶手段 13 第2の記憶手段 D1,D7 ねじ回転駆動部 51〜53 コンピュータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイープオッシレータにより予め定めら
    れた周波数範囲を繰り返し掃引し試験信号として出力す
    るとともに前記試験信号の瞬時周波数に比例したレベル
    をもつ掃引信号と予め定められた周波数についてその周
    波数値とその周波数値に対応する前記掃引信号のレベル
    とを対応させた設定周波数情報とを生成しスイープオッ
    シレータより出力させ、前記試験信号をバンドパスフィ
    ルタに加え、前記試験信号について前記バンドパスフィ
    ルタからの反射信号あるいは透過信号の内の少なくとも
    何れか一方と、前記掃引信号とをネットワークアナライ
    ザにより受信し、X方向信号成分として前記掃引信号に
    対応したレベルを持つ信号を生成し、かつ、Y方向成分
    として前記バンドパスフィルタからの反射信号あるいは
    透過信号の何れか一方のレベルに対応したレベルを有す
    る信号とを解析信号として生成出力させ、前記バンドパ
    スフィルタに特性調整用として設けられているねじを調
    整し、前記設定周波数情報を参照し、前記解析信号のレ
    ベルが所定の基準レベル範囲内に存在するように調整す
    るバンドパスフィルタの調整方法において、外部から開
    始命令が入力されると前記設定周波数情報と、 前記設定周波数情報の中から予め定められた前記バンド
    パスフィルタの通過帯域周波数内にある面積算出用の最
    低周波数f1 と面積算出用の最高周波数fm+1と前記最
    低周波数と最高周波数との間を等間隔で予め定められた
    分割数mで分割される周波数に該当する前記Y方向成分
    をサンプリングし前記周波数成分の周波数と対応させて
    記憶する処理と、前記解析信号が前記バンドパスフィル
    タからの前記試験信号についての反射信号であれば、前
    記解析信号の最大レベルの近傍のレベルを第1の定レベ
    ルとし、前記ネットワークアナライザに加えられる信号
    が前記透過信号であれば、この透過信号に対応したレベ
    ルの内で透過量が最小レベルに近い値を第2の定レベル
    とし、前記第1の定レベルまたは前記第2の定レベルの
    内の何れか一方の値をY座標値としかつX軸に平行な直
    線と、前記サンプリングされたY成分のレベルをY方向
    の座標値とし前記Y成分に対応する周波数の値をX方向
    の座標値として生成される曲線とで囲まれる面積Sの内
    で、前記最小周波数f1 と前記最大周波数fm+1 との間
    の前記Y方向成分のサンプリングされたレベルに該当す
    る周波数で互いに隣接する周波数成分をそれぞれX成分
    とし、前記各周波数成分に対応する前記サンプリングさ
    れたレベルをY成分としてもつ座標位置と前記X成分と
    前記第1または第2の定レベルの内の何れか一方をY座
    標とする座標位置とで生成されるiが1からmまでのm
    個の小面積Si とを算出する処理と、前記小面積Si
    総和面積Sを算出する処理と、前記各小面積Siの内で
    互いにiが異る二つの小面積Si のすべての組につい
    て、それぞれの小面積の差の絶対値を求めこれらすべて
    の絶対値の総和SD を算出する処理と、前記総和面積S
    を前記総和SD で除した評価係数Jを算出し、表示画面
    上に表示させる処理と、前記表示画面上に前記評価係数
    Jを出力したとき終了命令が外部より加えられると動作
    を終了する処理とを備えることを特徴とするバンドパス
    フィルタの調整方法。
  2. 【請求項2】 スイープオッシレータにより予め定めら
    れた周波数範囲を繰り返し掃引し試験信号として出力す
    るとともに前記試験信号の瞬時周波数に比例したレベル
    をもつ掃引信号と予め定められた周波数についてその周
    波数値とその周波数値に対応する前記掃引信号のレベル
    とを対応させた設定周波数情報とを生成しスイープオッ
    シレータより出力させ、前記試験信号を調整用のm個の
    ねじを有するバンドパスフィルタに加え、前記試験信号
    について前記バンドパスフィルタからの反射信号あるい
    は透過信号の内の少なくとも何れか一方と、前記掃引信
    号とをネットワークアナライザにより受信し、X方向信
    号成分として前記掃引信号に対応したレベルを持つ信号
    を生成し、かつ、Y方向成分として前記バンドパスフィ
    ルタからの反射信号あるいは透過信号の何れか一方のレ
    ベルに対応したレベルを有する信号とを解析信号として
    生成出力させ、前記m個のねじを調整し、前記設定周波
    数情報を参照し、前記解析信号のレベルが所定の基準レ
    ベル範囲内に存在するように調整するバンドパスフィル
    タの調整方法において、前記バンドパスフィルタの有す
    る調整のためのねじの最大調整回数Nmax を予め記憶す
    る初期値記憶手段に記憶させ、外部から開始命令が入力
    されると、対象とするねじ調整回数Nを1としかつ前記
    最大調整回数Nmax の値を前記初期値記憶手段に記憶さ
    れている値に設定する初期設定処理と、前記設定周波数
    情報を読み出し記憶する処理と、前記設定周波数情報で
    指定された周波数に該当する前記解析信号のX成分に対
    応するY成分をサンプリングし、Y方向のレベルとしこ
    のY成分に対応するX成分の値をX方向のレベルとする
    サンプリングデータとして前記Y成分のレベルとX成分
    のレベルとを対応づけて記憶する処理と、 前記すべてのX成分のレベルに対応して予め定められた
    Y成分のレベルの許容範囲を予め基準範囲レベルとして
    基準レベル記憶手段にそれぞれ記憶しておき前記各サン
    プリングデータのX成分の値に対応する前記サンプリン
    グデータのY成分の値と前記基準範囲レベルの値とを比
    較し前記サンプリングデータのY方向の値が前記基準範
    囲レベル内に存在するか否かを判定する判定処理と、前
    記基準範囲レベル内に前記サンプリングデータのY成分
    の値が存在すれば調整を終了する処理と、前記各サンプ
    リングデータのX成分の値に該当する周波数に対応する
    iが1からmまでのm個のY方向の値を持つ基準レベル
    0iを前記基準レベル記憶手段に予め記憶しておき、i
    が1からmまでの前記基準レベルy0iのそれぞれに対応
    する前記サンプリングデータのY方向のレベルyi から
    それぞれ対応するiが1からmまでの基準レベルy0i
    減算したiが1からmまでの値を持つ減算値Δyi を算
    出する処理と、iが1からmまでの前記減算値Δyi
    対してそれぞれ予め係数ai を与え前記初期値記憶手段
    に予め記憶させておき、前記減算値Δyi に対応した係
    数ai と前記減算値Δyi との積をiが1からmまでに
    亘りそれぞれ生成し該当するそれぞれのバンドパスフィ
    ルタのねじ回転量として算出する処理と、前記iからm
    番目までのねじをそれぞれの該当するねじ回転量だけ回
    転させる回転駆動処理と、前記ねじ調整回数を1だけ加
    算する処理と、前記ねじ調整回数が最大調整回数を超過
    しているか否かを判定する処理と、前記ねじ調整回数が
    前記最大調整回数を超過しているときには、調整不能の
    メッセージを生成し出力する処理と、前記ねじ調整回数
    が前記最大調整回数以内であるときには、前記解析信号
    をサンプリングする処理に移行する処理とを有すること
    を特徴とするバンドパスフィルタの調整方法。
  3. 【請求項3】 スイープオッシレータにより予め定めら
    れた周波数範囲を繰り返し掃引し試験信号として出力す
    るとともに前記試験信号の瞬時周波数に比例したレベル
    をもつ掃引信号と予め定められた周波数についてその周
    波数値とその周波数値に対応する前記掃引信号のレベル
    とを対応させた設定周波数情報とを生成しスイープオッ
    シレータより出力させ、前記試験信号を調整用のm個の
    ねじを有するバンドパスフィルタに加え、前記試験信号
    について前記バンドパスフィルタからの反射信号あるい
    は透過信号の内の少なくとも何れか一方と、前記掃引信
    号とをネットワークアナライザにより受信し、X方向信
    号成分として前記掃引信号に対応したレベルを持つ信号
    を生成し、かつ、Y方向成分として前記バンドパスフィ
    ルタからの反射信号あるいは透過信号の何れか一方のレ
    ベルに対応したレベルを有する信号とを解析信号として
    生成出力させ、前記m個のねじを調整し、前記設定周波
    数情報を参照し、前記解析信号のレベルが所定の基準レ
    ベル範囲内に存在するように調整するバンドパスフィル
    タの調整方法において、 指数kと最大指数kmax と第1の係数bと第2の係数P
    と第3の係数Qの値を1とし前記ねじの内の一つを指定
    するねじ番号Mを1とし前記ねじ数mの値と等しい値を
    最大ねじ番号Mmax の値を予め与えられた値としフラグ
    の値を0とし初期値記憶手段に記憶させる初期値の設定
    処理と、外部から開始命令が入力されたか否かを判定す
    る処理と、前記開始命令が入力されると前記設定周波数
    情報を取得して前記初期値記憶手段に記憶する処理と、
    前記解析信号について、前記設定周波数情報で指定され
    た周波数に該当する前記解析信号のX成分について前記
    解析信号をサンプリングし、X成分とY成分のサンプリ
    ング値をサンプリングデータとして第1の記憶手段に記
    憶させる処理と、前記設定周波数情報で指定される周波
    数に対応づけて前記バンドパスフィルタが調整終了時に
    持つべき前記サンプリングデータのY成分レベルの許容
    範囲を基準範囲レベルとし、かつ調整のための基準レベ
    ルとを予め基準レベル記憶手段に記憶させておき、前記
    サンプリングデータのY成分のレベルが前記基準範囲レ
    ベル内に存在するか否かを判定する処理と、前記サンプ
    リングデータのY成分のレベルが基準範囲レベル内に存
    在するとき調整を終了する処理と、前記サンプリングデ
    ータのY成分のレベルが前記基準範囲レベル外にあると
    きにはフラグの値が1であるか否かを判定する処理と、
    前記フラグの値が1でないとき前記第3の係数Qの値が
    1であるか否かを判定する処理と、前記係数Qの値が1
    であるとき、前記Qの値を0とする処理と、前記Qの値
    を0としたとき、前記ねじ番号がMであるねじについて
    のねじ回転量RMをRM =bk ・(−1)k ・Pにより
    算出する処理と、前記バンドパスフィルタに設けられて
    いる前記ねじの内で前記ねじ番号Mに該当するねじを前
    記ねじ回転量RM だけ回転駆動させかつ前記サンプリン
    グを行い第1の記憶手段に記憶させる処理に移行する処
    理と、前記フラグの値が1であるか否かを判定する処理
    において前記フラグの値が1であるとき前記ねじ番号M
    の値を1だけ増加させる処理と、前記ねじ番号Mの値が
    最大ねじ番号Mmax 以下であるか否かを判定する処理
    と、前記ねじ番号Mの値が前記最大ねじ番号Mmax を超
    過しているときには、調整不能の旨のメッセージを生成
    し出力し前記バンドパスフィルタの調整を終了する処理
    と、 前記ねじ番号Mの値が最大ねじ番号Mmax の値以下であ
    るとき、前記フラグの値を0とする処理と、前記第3の
    係数Qの値が1であるか否かの判定処理で前記Qの値が
    1でないときまたは、前記フラグの値を0としたとき前
    記第1の記憶手段に記憶されているサンプリングデータ
    を予め用意されている第2の記憶手段に記憶させる処理
    と、前記第2の記憶手段に前記第1の記憶手段に記憶さ
    れているサンプリングデータを記憶させた後に、前記解
    析信号について、前記設定周波数情報に指定されている
    周波数に該当するサンプリングを行ないその結果を前記
    第1の記憶手段に記憶させる処理と、前記第1の記憶手
    段に記憶されているサンプリングデータにより形成され
    る曲線と予めY方向のレベルとして指定された値をもち
    X方向に平行な水平直線とで囲まれる面積SA を算出す
    る処理と、前記第2の記憶手段に記憶されているサンプ
    リングデータにより形成される曲線と前記水平直線とで
    囲まれる面積SB を算出する処理と、前記面積SA が面
    積SB より大か否かを判定し前記面積SA が前記面積S
    B より大なるときには前記ねじ番号Mのねじ回転量RM
    を算出する処理に移行し、前記面積SA が前記面積SB
    以下であるときには、前記指数kの値を1だけ増加させ
    る処理と、前記指数kの値を1だけ増加したとき前記指
    数kの値が前記最大指数kmax の値より大であるか否か
    を判定し、前記指数kの値が前記最大指数kmax の値以
    下であるときには前記ねじ番号Mについてのねじ回転量
    M を算出する処理に移行する処理と、前記指数kの値
    が前記最大指数kmax の値よりも大なるときは前記フラ
    グの値を1としてから前記ねじ番号Mのねじ回転量RM
    を算出する処理に移行する処理とを備えることを特徴と
    するバンドパスフィルタの調整方法。
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