JP2555605Y2 - クランクシャフト焼入機のワーク支持装置 - Google Patents

クランクシャフト焼入機のワーク支持装置

Info

Publication number
JP2555605Y2
JP2555605Y2 JP1991100944U JP10094491U JP2555605Y2 JP 2555605 Y2 JP2555605 Y2 JP 2555605Y2 JP 1991100944 U JP1991100944 U JP 1991100944U JP 10094491 U JP10094491 U JP 10094491U JP 2555605 Y2 JP2555605 Y2 JP 2555605Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
rotating body
center
tail
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991100944U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0545060U (ja
Inventor
信太郎 牧
Original Assignee
富士電子工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電子工業株式会社 filed Critical 富士電子工業株式会社
Priority to JP1991100944U priority Critical patent/JP2555605Y2/ja
Publication of JPH0545060U publication Critical patent/JPH0545060U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2555605Y2 publication Critical patent/JP2555605Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クランクシャフトを焼
入する際にそのクランクシャフトを支持するクランクシ
ャフト焼入機のワーク支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械用エンジン等に使用されるクラ
ンクシャフトの焼入は、通常、クランクシャフトを水平
に支持し、クランクシャフトの側を回転させることで行
われる。その場合、クランクシャフトは、図3に示すよ
うに、先端の尖ったテールセンター1で一端が保持さ
れ、他端がチャック2で保持される。チャック2は、ク
ランクシャフトWを回転させるため、回転体3の先端部
に設けられている。回転体3はいずれも図外の回転体の
外周面に設けたギヤーとこれに噛み合うピニオンとこの
ピニオンの軸を軸支する軸受とからなる回転機構を有し
ており、前記ピニオンは図外の回転駆動モータに連結さ
れ、このモータよって回転体3が回転するように構成さ
れている。そして、クランクシャフトWの例えば各ジャ
ーナルJを焼入する場合は、図4に示すように、各ジャ
ーナルJを半周にわたって包囲する複数の加熱コイル4
を、各ジャーナルJに上方からそれぞれ対向させ、この
状態で回転体3を回転させる。これにより、クランクシ
ャフトWが回転し、各ジャーナルJの表面が加熱コイル
4により全周にわたって加熱される。各ジャーナルJの
表面が焼入温度まで加熱されると、各加熱コイル4を引
き上げ、クランクシャフトWを回転させたまま、各ジャ
ーナルJに例えば斜め下方から液体を吹き付ける。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなクランクシ
ャフトの焼入においては、加熱時にクランクシャフトW
が回転されるので、例えば各ジャーナルJは、最終的に
は全周が所定の焼入温度まで加熱される。しかし、加熱
コイル4は、ジャーナルJに上方から対向され、その上
半部を加熱するので、ジャーナルJの周方向の特定部分
を見ると、図5に示すように、上側に位置したときに加
熱され、下側へ移動したときはむしろ冷却され、これを
繰り返しながら、所定の焼入温度に加熱される。そのた
め、加熱中のクランクシャフトWは、上半部が下半部よ
り高温となり、上半部の熱膨張が下半部の熱膨張より勝
るために、上方へ撓む。逆に、急冷中は、クランクシャ
フトWが下方へ撓む。
【0004】その結果、図6に示すように、テールセン
ター1に対してクランクシャフトWの端部が傾き、その
保持が不安定になると共に、テールセンター1に無理な
曲げ力が加わり、テールセンター1を支持する軸受等の
寿命が低下する。同様に、チャック2の側では、その爪
がクランクシャフトWの端部で無理にこじられ、チャッ
ク2に使用されている軸受等の寿命が低下する。なお、
この問題は、図7に示すように、クランクシャフトWに
対する自由度の少ない差し込み式のワーク保持部1aを
有するテールセンター1で特に顕著となり、そのテール
センター1が受ける偏過重に比べると、チャック2での
こじれによる偏過重は小さい。
【0005】本考案はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、クランクシャフトが撓んだ場合もこれを確実
に支持し、しかも、その撓みに起因する傷みを防ぐクラ
ンクシャフト焼入機のワーク支持装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1にかか
るクランクシャフト焼入機のワーク支持装置は、クラン
クシャフトの一端をテールセンターにより保持し、他端
をチャックによりクランプし、前記チャックを先端に有
する回転体によってクランクシャフトをベッド上のセン
タ位置に水平支持し回転させるクランクシャフト焼入機
のワーク支持装置であって、テールセンター側球面軸受
と回転体側軸受とを具備しており、前記両球面軸受は、
球状凹部が形成された受座と、前記凹部に回転自在に嵌
合する球体が形成されたボール部と、前記球体を囲んで
受座とボールの間に介装された複数の保持バネとを有し
おり、かつ、前記テールセンター側の受座はベッドに
立設した一方の固定台に前記センタ位置の方向にスライ
ド可能に取り付けられており、テールセンター側のボー
ル部はテールセンターの基端に取り付けられており、一
方、前記回転体側の受座はベッドに立設した他方の固定
台に、回転体側のボール部は回転体の基端にそれぞれ取
り付けられていることを特徴としている。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は本考案の請求項1にかかるワーク支持装置
の一例についてその全体構造を示す立面図、図2は主要
部を拡大して示す断面図である。
【0008】ワーク支持装置は、テールセンター10と
回転体20とで、クランクシャフトWをベッド30の上
のセンタ位置に水平支持する。テールセンター10は、
先端部に差し込み式のワーク保持部11(図1参照)を
有する。テールセンター10の基端側には、テールセン
ター側球面軸受40(以下、単に球面軸受40という)
が設けられている。球面軸受40は、図2に示すよう
に、正面に球状の凹部41aが設けられた受座41と、
その凹部41aに回転自在に嵌合した球体42aを有す
るボール部42とからなる。受座41は、ベッド30に
立設された固定台31上のスライドベース32に固着さ
れ、後方のシリンダ33により前記センタ位置の方向に
往復動される。球面軸受40のボール部42は、テー
ルセンター10の基端面に固着されている。従って、テ
ールセンター10は、前記センタ位置の方向にスライド
可能であり、かつ、球体42aの中心を支点として、自
由に首振り運動ができる。そして、テールセンター10
が球体42aの中心位置に保持されるように、球体42
aを囲んで受座41とボール部42との間に介装された
複数の保持バネ43により、ボール部42がテールセン
ター10の先端側へ押圧されている。
【0009】ワーク支持装置の回転体20は、先端部に
周知構造のチャック21を有し、基端側に設けられた回
転体側球面軸受50(以下、単に球面軸受50という)
により、首振り自在に片支持されている。球面軸受50
は、テールセンター10を片支持する球面軸受40と同
で、球状の凹部が設けられた受座51と前記凹部に回
転自在に嵌合した球体を有するボール部52とからなっ
ている。前記受座51は、ベッド30に立設された固定
台34に固着されている。ボール部52は、回転体20
の回転を阻害しないようにその基端面に取り付けられ、
回転体20を前記球体の中心位置に保持するべく、複数
の保持バネ53により先端側へ押圧されている。回転体
20を回転させる回転機構22は、ベッド30上に設け
られ、回転体20の首振り運動を阻害しないように、回
転駆動モータと回転機構22との間にユニバーサルジョ
イント等を介して回転体20に連結されている。
【0010】クランクシャフトWを支持するには、クラ
ンクシャフトWをベッドの上のセンタ位置に位置させた
状態で、シリンダ33によりテールセンター10を前記
センタ位置方向に移動させテールセンター側球面軸受4
0を介して、テールセンター10のワーク保持部11を
クランクシャフトWの一端に嵌め込み、他端をチャック
21でクランプする。クランクシャフトWが水平に支持
されると、加熱コイルを下降させ、クランクシャフトW
のジャーナル等を上方から加熱しながら、回転体20を
回転させて、クランクシャフトWを回転させる。
【0011】加熱中にクランクシャフトWが上方へ撓む
と、クランクシャフトWの両端部がセンタに対して傾斜
するが(図7参照)、クランクシャフトWの一端を支持
するテールセンター10は、その傾斜に応じた角度で、
球面軸受40のボール部42の球体42a中心を支点と
して傾斜する。そのため、テールセンター10のワーク
保持部11とクランクシャフトWの位置関係は、クラン
クシャフトWが撓んだ後も変わらず、その一端をワーク
保持部11により確実に支持する。また、テールセンタ
ー10を支持するスライドベース32に無理な力がかか
らず、スライドベース32に使用されている軸受等の寿
命が延びる。同様に、回転体20もクランクシャフトW
の他端部の傾斜に伴って上方へ傾斜するので、その他端
がチャック21により確実に支持されると共に、回転体
20を支持する軸受等に無理な力がかからず、その寿命
が延びる。
【0012】冷却中にクランクシャフトWが下方へ撓ん
だ場合も、その撓みに応じてテールセンター10および
回転体20が傾斜するので、これらでクランクシャフト
Wの両端を確実に支持し、且つ、これらを支持する軸受
等に偏荷重が加わるのを防いで、その寿命延長を図る
【0013】
【考案の効果】以上、本考案の請求項1にかかるクラン
クシャフト焼入機のワーク支持装置による場合には、テ
ールセンターおよびチャックを先端に有する回転体が、
それぞれ球面軸受の球体により首振り自在に片支持され
ており、かつ、保持バネで急激な撓み等の変化が吸収緩
和されるので、クランクシャフトがその加熱冷却中に撓
んでも、その撓みに伴ってテールセンターおよび回転体
が傾斜する。そのため、 テールセンターおよびチャック
に対するクランクシャフト端部の位置関係が変わらず、
クランクシャフトが確実に支持されると共に、テールセ
ンターおよびチャックに偏荷重がかからず、これらに使
用されている軸受等の寿命が延長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の請求項1にかかるワーク支持装置の一
例についてその全体構造を示す立面図である。
【図2】同ワーク支持装置の主要部を拡大して示す断面
図である。
【図3】 従来のワーク支持装置を示す立面図である。
【図4】 加熱コイルによるワークの加熱を示す模式図で
ある。
【図5】 ワークの加熱状態を示すタイムチャートであ
る。
【図6】 ワークの撓みを示す模式図である。
【図7】 差し込み式のワーク保持部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 テールセンター 11、12 ワーク保持部 20 回転体 21 チャック 30 ベッド 40、50 球面軸受 41、51 受座 42 52 ボール部43 保持バネ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトの一端をテールセンタ
    ーにより保持し、他端をチャックによりクランプし、前
    記チャックを先端に有する回転体によってクランクシャ
    フトをベッド上のセンタ位置に水平支持し回転させるク
    ランクシャフト焼入機のワーク支持装置であって、テー
    ルセンター側球面軸受と回転体側球面軸受とを具備して
    おり、前記両球面軸受は、球状凹部が形成された受座
    と、前記凹部に回転自在に嵌合する球体が形成されたボ
    ール部と、前記球体を囲んで受座とボールの間に介装さ
    れた複数の保持バネとを有しており、かつ、前記テール
    センター側の受座はベッドに立設した一方の固定台に前
    記センタ位置の方向にスライド可能に取り付けられてお
    り、テールセンター側のボール部はテールセンターの基
    端に取り付けられており、一方、前記回転体側の受座は
    ベッドに立設した他方の固定台に、回転体側のボール部
    は回転体の基端にそれぞれ取り付けられていることを特
    徴とするクランクシャフト焼入機のワーク支持装置。
JP1991100944U 1991-11-11 1991-11-11 クランクシャフト焼入機のワーク支持装置 Expired - Fee Related JP2555605Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991100944U JP2555605Y2 (ja) 1991-11-11 1991-11-11 クランクシャフト焼入機のワーク支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991100944U JP2555605Y2 (ja) 1991-11-11 1991-11-11 クランクシャフト焼入機のワーク支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0545060U JPH0545060U (ja) 1993-06-18
JP2555605Y2 true JP2555605Y2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=14287466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991100944U Expired - Fee Related JP2555605Y2 (ja) 1991-11-11 1991-11-11 クランクシャフト焼入機のワーク支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2555605Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5850432B2 (ja) * 1977-12-02 1983-11-10 三菱電機株式会社 電荷移送形半導体装置
JPS5536247A (en) * 1978-09-08 1980-03-13 Nippon Soda Co Ltd Electrophoretic paint composition for cathode deposition
US4969965A (en) * 1989-07-03 1990-11-13 Aluminum Company Of America Using a contoured head for sealing lidding stock

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0545060U (ja) 1993-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5740699A (en) Wrist joint which is longitudinally extendible
US6315486B1 (en) Joint mounted on rolling bearings
US4546233A (en) Robot arm having bearing support
US7377739B2 (en) Jig assembly
US7823477B2 (en) Setting device joint with a rotating wobbler
JP2555605Y2 (ja) クランクシャフト焼入機のワーク支持装置
JP2000126956A (ja) パラレルメカニズム工作機械
JP2002137067A (ja) 摩擦攪拌接合装置
KR100742537B1 (ko) 볼 베어링 내륜 측정용 클램핑 구동장치
JPH1110233A (ja) 管体変形矯正装置における内張り治具装着装置
JP4864223B2 (ja) 電動式テーブルリフト装置
JPH054757Y2 (ja)
CN220074045U (zh) 一种便于翻转的曲轴壳盖加工固定装置
JP2602192Y2 (ja) 長尺体支持回動装置
JP3398539B2 (ja) プレスローラー駆動装置
CN216758993U (zh) 一种机床用工件固定装置
JP2583432Y2 (ja) チルトテーブル装置
CN210232006U (zh) 电机座焊接结构
JP4586651B2 (ja) フィレットロール加工装置
JPH0239759Y2 (ja)
JP2006136980A (ja) クランクシャフトの研磨装置及びクランクシャフトの研磨方法
JP2002254305A (ja) 研磨ヘッド
JP3917954B2 (ja) シリンダ取付構造
JP2616534B2 (ja) ワーク姿勢変更装置
JPH059998Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees